JPH0436263Y2 - - Google Patents

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JPH0436263Y2
JPH0436263Y2 JP1987064696U JP6469687U JPH0436263Y2 JP H0436263 Y2 JPH0436263 Y2 JP H0436263Y2 JP 1987064696 U JP1987064696 U JP 1987064696U JP 6469687 U JP6469687 U JP 6469687U JP H0436263 Y2 JPH0436263 Y2 JP H0436263Y2
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JP
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glass
plate
laminated glass
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Description

【考案の詳細な説明】
産業上の利用分野 本考案は、断熱合わせガラス、より詳しくは、
断熱性、遮音性、耐候性等の諸性質に優れ、且つ
製造容易な断熱合わせガラスに関する。 従来の技術及びその問題点 従来から、断熱を目的とした複層ガラスが知ら
れている。一般に、複層ガラスは、2枚の板ガラ
ス間に乾燥空気又は乾燥剤を封入し、板ガラスの
四周を気密接着してなるものである。この複層ガ
ラスは、比較的高い断熱性を有しているが、一般
に耐候性に乏しいため寿命が短かく、通常3年程
度経過すると、内部に結露を生じ、内部の結露は
これを拭い去ることができないので不快感を与え
る、美観を損ねる、等の問題を生ずる。また、複
層ガラスは、遮音性が充分満足できるものではな
く、特に低周波数の騒音に対し両板ガラスが共振
するという欠点がある。加えて、その構造上、耐
貫通性、耐震性等に劣り、物体の衝突、地震等の
震動及び取付枠の変形等により破損し易く、万一
破損した場合には鋭角の破片が飛散り、安全性に
劣るという欠点がある。しかも、その製造工程
は、板ガラスの四周の気密接着、乾燥空気又は乾
燥剤の封入等の工程を必要とし、煩雑であつて、
製造コストキの面でも有利ではない。 また建築物等に通常の合わせガラスも使用され
ている。この合わせガラスは、耐候性に優れてい
る、物体の衝突や振動に対し高い耐貫通強度を示
し、万一の破損の場合にも破片の飛散がない、製
造が容易である等の利点を有するが、その反面、
肝心の断熱性が低く、同厚の単板ガラスをわずか
に上回る程度の断熱性しか有しない、遮音性も単
板ガラスの固有振動に起因する周波数での透過損
失の減少が改善される程度であつて尚不充分であ
る等の欠点がある。 このような現状に鑑み、断熱性、耐候性、物体
の衝突・振動に対する強度や安全性、遮音性、製
造の容易性のいずれにも優れており、且つ、好ま
しくは建築物等の採光の観点から透光性を有する
ガラスパネルが要請されている。 問題点を解決するための手段 本考案者は、上記要請を充足する目的で、鋭意
研究を重ねた結果、光透過率25〜40%の独立気泡
の軟質発泡ポリスチレン板を2枚の板ガラス間に
エチレン−酢酸ビニル共重合体接着剤を用いて密
着挟持せしめることにより、上記目的を達成し得
ることを見出し、本考案を完成するに至つた。 即ち、本考案は、2枚の板ガラスの間に、エチ
レン−酢酸ビニル共重合体接着剤を介して、光透
過率25〜40%の独立気泡の軟質発泡ポリスチレン
板を密着挟持せしめたことを特徴とする断熱合わ
せガラスに係るものである。 本考案の断熱合わせガラスは、その断面図であ
る第1図に示すように、2枚の板ガラス1,1、
中間層たるエチレン−酢酸ビニル共重合体接着剤
2,2およびこれらに挟持された光透過率25〜40
%の独立気泡の軟質発泡ポリスチレン板3を基本
的構成要素とするものである。 上記板ガラス1としては、普通板ガラス、磨き
板ガラス、型板ガラス、金網又は線入り板ガラス
等が広く利用できる。また、板ガラスの厚みに制
限はないが、一般に市販されている2〜10mm程度
の厚さのものであれば、多くの用途に適合する。
もちろん、使用箇所によつては、該厚みが更に大
なるものを使用することも可能である。板ガラス
1は、接着層2と接触しない面が、若干凹凸を有
するものであつてもよい。 接着層2として使用する熱可塑性樹脂として
は、ガラスと内層たる発泡ポリスチレン板3とを
強固に接着し得るものであることを要する。斯か
る熱可塑性樹脂としては、透光性乃至透明性を有
するものが好ましく、この観点から、本考案で
は、エチレン−酢酸ビニル共重合体を使用する。
これは、接着温度等の製造上の便宜の点でも好ま
しいものである。また、該エチレン−酢酸ビニル
共重合体には、、耐光性を向上させるべく、紫外
線吸収剤を配合してもよい。 発泡ポリスチレン板3を構成するポリスチレン
発泡耐としては、独立気泡のものがよい。若干連
続気泡を含むものであつても差支えないが、断熱
性が低下し、また、多湿乃至は水漏れの生ずる場
所では耐候性低下のおそれがある。また、正面に
アクリル加工等を施し、表面を平滑にして接着性
を向上させたものが好ましい。また、本考案で
は、発泡ポリスチレン板3は、採光の観点から、
光透過率25〜40%程度の透光性を有することを特
徴とする。このような発泡ポリスチレンとして
は、各種のものが公知であるが、断熱性、遮音
性、2枚の板ガラスで密着挟持した場合の柔軟
性、破断強度及び伸び率等を考慮して、本考案で
は軟質発泡ポリスチレンを使用する。該発泡ポリ
スチレンには、耐光性を向上させるべく、紫外線
吸収剤等を配合することもできる。発泡ポリスチ
レン板3の厚さは、その使用場所、目的とする断
熱性、遮音性等の程度、使用するポリスチレン発
泡体の種類、発泡体内ガスの種類等によつて適宜
変化させ得るが、通常5〜12mm程度の厚さとすれ
ば、多くの使用目的に合致させることができる。
勿論、使用目的によつては、上記範囲を外れる厚
さとすることも可能である。製造面からは、前記
接着剤層2の融着温度においても変化しない耐熱
性を有するものが好ましい。上記発泡ポリスチレ
ン板は、次の如き諸性質を備えたものが、特に好
ましい。 () 熱伝導率(ASTM C 518平板比較法)
0.025〜0.030Kcal/mh℃程度 () 吸水率(ASTM C 272、24時間水中
浸漬)約0.01以下 () 透湿係数(JIS A9511、23℃相対湿度差
50%)0.020〜0.027g/m2hmmHg程度 () 耐衝撃性(19.8mm鋼球落下高さ4m)破
れ、貫通なし () 耐候性 屋外暴露5年間異常なし 米国アリゾナテスト(屋外暴露) 10年相当異常なし また、本考案においては、装飾性を与えるべ
く、2枚の板ガラス1,1の一方又は双方に描画
を施すこともできる。該描画は、板ガラス1の接
着剤層2との接触する面及びこれと接触しない面
のいずれにも施すことができる。これに加えて、
又はこれに代えて、接着剤層2及び/又は発泡ポ
リスチレン板3として着色されたものを用いるこ
ともでき、また発泡ポリスチレン板3の表面に描
画を施すこともできる。これにより、装飾性を付
与し又は向上することができる。これらの描画
は、この分野で従来から使用されている各種イン
クにより、公知方法に従い施すことができる。ま
た、ポリエステルフイルム等に描画を施し、この
ような描画フイルムを板ガラス1と隣接する接着
層2との間、接着層2と発泡ポリスチレン板3と
の間等に接着挟持させてもよい。 本考案の断熱合わせガラスを製造するには、例
えば、前記2枚の板ガラス1,1の間に接着剤層
2,2とするエチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂
フイルム2枚及び軟質発泡ポリスチレン板3を、
第1図に示す如く重ね合わせ、必要な場合には、
前記描画フイルム及びこれを接着するための接着
層(接着層2と同様のものでよい)を更に所定の
位置に重ね合わせ、各層間に気泡が残留しないよ
うに減圧脱気し、上記接着層2,2の融着温度前
後まで加熱すると共に垂直芳香から圧力をかけ
て、全体を密着一体化すればよい。 考案の効果 本考案の断熱合わせガラスは、次の如き優れた
効果を奏するものである。 () 従来の複層ガラスと同等以上の高い断熱
性を有する。 () 遮音性に優れており、複層ガラスの如く
両面が共振する等の欠点がない。 () 耐候性に優れ、屋外で使用しても、接着
剤層2により密封されているため水分の侵入が
ほとんどなく、約10年の長期間にわたつて断熱
性、遮音性、美観等が保持される得る。 () 安全性の点においても、通常の合わせガ
ラスとほぼ同等の耐貫通性、耐震性を有する。
また、万一破損しても、ガラスの破片が飛散し
又は脱落することがない。 () 製造が容易であり、コストの点でも有利
である。 () 装飾を容易に且つ効果的に施すことがで
きる。 () 接着層2及び発泡ポリスチレン板3が共
に透光性を有する場合は、採光上も有利であ
る。 () 接着剤層及び/又は発泡ポリスチレン板
に紫外線吸収剤を配合すれば、光による劣化を
防止し、耐候性を一層高めることができる。 実施例 以下に実施例を掲げて本考案をより詳しく説明
する。 実施例 1 厚さ3mmの板ガラス(914mm×1829mm又は300mm
×300mm)2枚の間に、接着層として透明の融点
(DTA)73℃の熱可塑性フイルム(エチレン−酢
酸ビニル共重合体、厚さ0.15mm)を2枚挿入し、
これらフイルム間に、厚さ6mmの白色の独立気泡
発泡ポリスチレン板(透光率26%)を挟持し、減
圧にして各層間の空気を排除し、約1気圧の圧力
をかけつつ上記フイルムが融着するまで約90℃に
て10分間加熱し、全体を密着一体化して、本考案
の断熱合わせガラスを得た。 上記本考案の断熱合わせガラスの熱伝導率を、
ASTM C518平板比較法で測定したところ、
0.027kcal/mh℃を得た。 また、上記本考案の断熱合わせガラスについ
て、JIS A 1414〔建築用構成材(パネル)及び
その構造部分の性能試験方法〕の6.5に規定する
熱貫流率試験を行なつた。試験条件は、外気温0
℃、室温20℃、戸外風速3.5m/秒、室内風速は
自然対流である。 結果を第1表に示す。第1表には、比較のた
め、次のガラスパネルについて同様に試験した結
果を示す。 ○ ガラスパネルA:厚さ6mmの単板ガラス ○ ガラスパネルB:厚さ3mmの板ガラス2枚を
ポリビニルブチラールで接着した合わせガ
ラス ○ ガラスパネルC:厚さ3mmの板ガラス2枚の
間に厚さ6mmの空間が設けられるように四
周を封着し、該空間に乾燥空気を封入した
複層ガラス
【表】 第1表から明らかなように、本考案の断熱合わ
せガラスは、通常の単板ガスA、合わせガラスB
は勿論のこと、同厚の複層ガラスCに比べても、
より優れた断熱性を示す。 また、実施例1の断熱合わせガラスの可視光線
透過率を透過光度計により測定したところ、26%
であつた。これは、透光性パネルとして使用で
き、また背面に螢光灯などの光源を配すれば該光
源自体は視認できないが、光が均等に拡散して平
面光源として使用できる。また、浴室の仕切り等
に使用すれば、使用者の存在は外部から判別でき
るが透視することはできない。 また、遮音性につき、JIS A 1416〔実験室に
おける音響透過損失測定方法〕に基づく方法によ
り試験したところ、前記ガラスパネルA(単板ガ
ラス)では、高周波数の固有振動波長域で、また
前記ガラスパネルC(複層ガラス)では、低周波
域において2枚の板ガラスが共振波長域で音響透
過損失の減少を生じた。これに対し、実施例1の
本考案断熱合わせガラスではこのような欠点は認
められず、測定波長によつて略重量則に従う直線
に近い透過損失特性を示した。即ち、同重量、同
一面積の従来公知のガラスパネルに比して、良好
な遮音性を示した。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案の断熱合わせガラスの断面図
である。 1……板ガラス、2……エチレン−酢酸ビニル
共重合体接着層、3……軟質発泡ポリスチレン
板。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 2枚の板ガラスの間に、エチレン−酢酸ビニ
    ル共重合体接着剤を介して、光透過率25〜40%
    の独立気泡の軟質発泡ポリスチレン板を密着挟
    持せしめたことを特徴とする断熱合わせガラ
    ス。 2枚の板ガラスの少なくとも一方及び/又は
    軟質発泡ポリスチレン板が描画されている実用
    新案登録請求の範囲第1項に記載の断熱合わせ
    ガラス。
JP1987064696U 1987-04-27 1987-04-27 Expired JPH0436263Y2 (ja)

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