JPH0436194A - モノクローナル抗体、ハイブリドーマ、それらの製造法および用途 - Google Patents

モノクローナル抗体、ハイブリドーマ、それらの製造法および用途

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JPH0436194A
JPH0436194A JP2139675A JP13967590A JPH0436194A JP H0436194 A JPH0436194 A JP H0436194A JP 2139675 A JP2139675 A JP 2139675A JP 13967590 A JP13967590 A JP 13967590A JP H0436194 A JPH0436194 A JP H0436194A
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Teruhiko Yoshida
輝彦 吉田
Yuuzou Ichimori
市森 有三
Koichi Igarashi
貢一 五十嵐
Koichi Kondo
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 東!上東机反九更 本発明はヘパリンバインディング・セクレトリー・トラ
ンスフォーミング・ファクター(以下hst−1と略称
することもある)蛋白質に対するモノクローナル抗体、
ハイブリドーマ、それらの製造法および用途に関する。
良東夙投1 hst −1遺伝子は、ヒト胃癌組織より単離されたト
ランスフォーミング遺伝子であり [H。
5akalotoら、プロシージングスオブザナショナ
ルアカデミーオブザサイエンス(Proc、 Natl
、 Acad、 Sci、 U、S、A、) 83: 
3997(1986))、その遺伝子産物は細胞成長因
子の1つである線維芽細胞成長因子(FGF)と構造お
よび生物活性が似ていることが判明した(T、 Yos
hidaら、プロシージングスオブザナショナルアカデ
ミーオブザサイエンス(Proc、 Natl、 Ac
ad、 Sci。
U、S、A、)  84: 7305(1987)、 
K、 Miyagawa ら、オンコジーン(Onco
gene)  3.383(1988))。また、hs
t −1遺伝子は、胃癌のみならず大腸癌、肝癌、エイ
ズ患者のカポシ肉腫より分離されており[T。
Kodaら、ジャパニーズジャーナルオブキャンサーリ
サーチ(Jpn、 J、 Cancer Res、) 
 (Gann)78: 325(1987)、 H,N
akagawa ら、ジャパニーズジャーナルオブキャ
ンサー リサーチ(Jpn、 J。
Cancer Res、) (Gann)78: 65
1(1987)、Y、 Yuasaら、ジャパニーズジ
ャーナルオブキャンサーリサーチ(Jpn、 J、 C
ancer Res、) (Gann)78: 103
6(1987)、 P、 Delli Bovi ら、
セル(Ce1l) 50: 729(1987)]、こ
の遺伝子は塩基性FGF、酸性FGF、Int−2遺伝
子産物などと共に、ヘパリンへの結合性を有するFGF
ファミリーを形成すると考えられている。上記カポシ肉
腫より分離された遺伝子はに−FGFとも呼ばれてし)
る。このようにhst−1遺伝子は種々の癌組織より分
離されることから、癌化への関与が考えられる他、細胞
成長因子の働きをもつトランスフォーミング遺伝子であ
ることから、その遺伝子産物はFGFと同様損傷の治療
薬などの予防治療薬となる可能性も持っている。
なお、 hst −1は、H5TFIと記載されること
もある[M、Yoshidaら、プロシージングスオブ
ザナショナルアカデミーオブザサイエンス(Proc、
hst1. Acad、 Sci、 USA) 、vo
l、 85. pp。
4861−4864 (1988))。
hst−1遺伝子の塩基配列は既に報告されており(M
、Ta1raら、プロシージングスオブザナショナルア
カデミーオブザサイエンス(Proc。
Natl、 Acad、 Sci、 U、S、A、) 
 84: 2980(1987)、 T。
Yoshidaら、プロシージングスオブザナショナル
アカデミーオブザサイエンス(Proc、 Natl、
Acad、 Sci、 USA)  84.7305(
1987))、同報告にはこれから推測されるhst−
1の構成アミノ酸も示されている。
しかし天然に存在するhst−1は極めて微量であると
考えられ、未だに生体材料よりhst−1を取得した報
告はない。
が  しようとする 上記のように天然に存在するhst−1は極めて微量で
あり、またこれまでhst−1の定量法として容易に使
用できる方法は確立されておらず、hst −1を医薬
品あるいは試薬として開発する上で欠かすことのできな
いhst −1に関する性状などの基礎知見について不
明の点が非常に多い。
従って、hst −1に関する多くの基礎知見2例えば
hst−1の生体内における分布やその産生様式などを
知ることができれば、hst−1と癌との関連が究明さ
れるのみならず、該hst −1の医薬品・試薬として
の開発も容易になると考えられる。
また、 hst −1蛋白質の量髪正確に知ることは、
この蛋白質を遺伝子組換え体から精製する際にも重要で
ある。さらに、hst −1蛋白質を投与した動物の血
中hst −1蛋白質源度を追跡することは非常に重要
であるが、サンプル中に血清が混入するため従来の3T
3細胞を用いた方法では測定出来ない。通常、hst−
1の測定は血清濃度を下げて培養し、DNA合成を低下
させた3T3細胞にhst−1を加え、DNA合成能が
どの・程度回復するかにより逆算される。しかしながら
、この方法は細胞を用いるため操作が微妙で測定誤差が
大きく、シかも結果を得るのに長時間を要するという欠
点を有する。従って、上記目的のために簡便かつ正確な
hst −1蛋白質の測定手段の開発が望まれている6 課 を  するための 上記実状にかんがみ、本発明者らはhst −1蛋白質
の実用的な測定手段を見い出すべく種々検討した結果、
その測定を可能ならしめるhst−1蛋白質に対するモ
ノクローナル抗体を作製し、これに基づいてさらに研究
した結果、本発明を完成した。
本発明は、(1)ヘパリンバインディング・セクレトリ
ー・トランスフォーミング・ファクター(hst−1)
蛋白質に対する、下記の性質を有するモノクローナル抗
体: (a)分子量:約140〜160キロダルトン、(b)
酸性線維芽細胞成長因子(aFGF)および塩基性線維
芽細胞成長因子(bFGF)のいず九とも交差反応しな
い、 (c)免疫グロブリンクラスがIgGに属する;(2)
hst71蛋白質で免疫した哺乳動物の脾臓細胞と、哺
乳動物のリンパ球様細胞とからなるクローン化されたハ
イブリドーマ: (3)hst−1蛋白質で免疫した哺乳動物の脾臓細胞
と、哺乳動物のリンパ球様細胞とを細胞融合し、クロー
ニングすることを特徴とする上記(2)記載のハイブリ
ドーマの製造法; (4)上記(2)記載のハイブリドーマを液体培地中ま
たは哺乳動物の腹腔内で増殖し、モノクローナル抗体を
生成、蓄積せしめ、これを採取することを特徴とする上
記(1)記載のモノクローナル抗体の製造法;および (5)上記(1)記、載のモノクローナル抗体を用いる
ことを特徴とするhst−1蛋白質の横比・定量法に関
するものである。
hst −1は、Ta1raら、プロシージングスオブ
ザナショナルアカデミーオブザサイエンス(Proc、
Natl、 Acad、 Sci、USA) 、 84
.2980−2984(1987)においては、206
個のアミノ酸配列からなるものとして示されている。
しかしながら、Del 1i−Boviらは、モレキュ
ラーアントセルラーバイオロジー(Molecular
 and Ce1lular Biology)、 8
.2933−2941(1988)において、サルCO
5−1細胞で発現させる(目的物をに−FGFと称して
いる。)とN末端から30個あるいは31個のアミノ酸
が脱離されたものが得られることを示している。したが
って、hst−1の成熟タンパクとしては、上記206
個のアミノ酸配列のN末端から31個のアミノ酸が脱離
されたアミノ酸配列(第1図に示す)を有するものとす
るのが最も妥当であると考えられる。
本発明におけるhst−1蛋白質としては、上記した成
熟タンパクやhst−1ムテインが挙げられる。
該hst−1ムティンとしては、hst −1の欠損型
ムティンが挙げられる 該欠損型ムティンとしては、hst−1の構成アミノ酸
のうち少なくとも1個のアミノ酸が欠損しており、hs
t−1活性を有するものが挙げられる。
該欠損型ムティンとしては、hst−1の連続した構成
アミノ酸が1ないし43個欠損しているものが好ましい
本発明の欠損型ムティンのさらに好ましい例としては、
N末端より連続した構成アミノ酸が1ないし43個欠損
しているものが挙げられる。さらに好ましくはN末端よ
りアミノ酸番号27までが欠損したムティン(hst−
1ムテインN27と称することもある。アミノ酸配列は
、第12図参照。)を挙げることができる。
哺乳動物に免疫するhst −1蛋白質としては、hs
t −1の成熟タンパクでも、また、上記したそのムテ
ィンでもよい。
hst −1の成熟タンパクを得るためには、たとえば
上述のhst−1のポリペプチドをコードする塩基配列
を有するDNAを含有する発現型ベクターを作製し、適
当な宿主細胞に導入してhst−1を産生させればよい
。発現型ベクターとしては、例えば、 (イ) hst −1をコードするRNAを分離し、(
ロ)該RNAから単鎖の相補DNA (cDNA)を1
次いで二重鎖DNAを合成し、 (ハ)該相補DNAをプラスミドに組み込み、(ニ)得
られた組み換えプラスミドで宿主を形質転換し、 (ホ)得られた形質転換体を培養後、形質転換体から適
当な方法1例えばDNAプローブを用いたコロニーハイ
ブリダイゼーション法、により目的とするDNAを含有
するプラスミドを単離し。
(へ)そのプラスミドから目的とするクローン化DNA
を切り出し、 (ト)場合によりATGコドンを含むオリゴヌクレオチ
ドを結合させ、 (チ)該DNAをビークル中のプロモーターの下流に連
結する。ことにより製造することができる。
hst −1をコードするRNAは、ヒトの種々の癌細
胞、例えば、胃癌、大腸癌、肝癌、カポシ肉腫、ヒト胚
細胞性腫瘍、ヒトhst −1遺伝子によるNIH3T
3 トランスフォーマントなどから得ることができる。
このようにして得られた発現ベクターを、適当な宿主(
例、大腸菌、枯草菌、酵母、動物細胞)に組み込み、得
られた形質転換体を培地に培養することにより、hst
 −1を製造することができる。
該ムティンを製造するためには、特定部位指向性変異誘
発技@ (Sitedirectecl mutage
nesis)が採用される。該技術は周知であり、アー
ル・エフ・レイザー(Latherv R,F、 )及
びジエイ・ピー・レコック(Lecoq、 J、P、 
)、ジエネテイツク・エンジニアリング(Geneti
c Engineering)、アカデミツクブレス社
(1983年)第31−50頁、に示されている。オリ
ゴヌクレオチドに指示された変異誘発はエム・スミス(
Sa+ith、 M、 )及びニス・ギラム(Gill
am、 S、 )、ジェネテイツク・エンジニアリング
:原理と方法、プレナムプレス社(1981年)3巻 
1−32頁に示されている。
該ムティンをコードする構造遺伝子を製造するためには
、たとえば。
(a)hst−1の構造遺伝子の1本鎖からなる1本鎖
DNAを突然変異株オリゴヌクレオチドプライマーと維
種形成させる(この1本鎖で代替えすべきシスティン用
フトン、又は場合によりこのコドンと対合をつくるアン
チセンス・トリプレットを包含する領域に対して上記プ
ライマーは相補的なものである。但し、当該コドンの他
のアミノ酸暗号化用コドン、又は場合によりアンチセン
ス・トリプレットとの不一致はこの限りでない。)、(
b)DNAポリメラーゼによりプライマーを伸長させ、
突然変異性へテロニ量体(heteroduplex)
を形成させる。及び (c)この突然変異性へテロニ量体を複製する。
次に、突然変異化された遺伝子を運搬するファージDN
Aを単離し、プラスミドへ組み込む。
このようにして得られたプラスミドで適当な宿主を形質
転換し、得られた形質転換体を培地に培養することによ
り、ムティンを製造することができる。
該hst−1蛋白質を免疫するに際しては、hst −
1蛋白質をキャリヤー蛋白との複合体としてから、これ
を免疫に用いてもよい。
該キャリヤー蛋白としては、たとえばウシ血清アルブミ
ン、ウシサイログロブリン、ヘモシアニンなどが挙げら
れる。
キャリヤー蛋白との複合体を用いる場合に、キャリヤー
蛋白とhst −1蛋白質とのカップリング比率は、約
0.1−30倍(キャリヤー/hst−1蛋白質二重量
比)で用いられる。望ましくは約0.5〜5倍が用いら
れる。
また、ハプテンとキャリヤー蛋白とのカプリングには、
種々の縮合剤を用いることが出来るが、グルタルアルデ
ヒドやカルボジイミド等が好都合に用いられる。
hst−1蛋白質またはこれとキャリヤー蛋白との複合
体を用いて免疫するに際し、免疫する哺乳動物は、羊、
山羊、兎、モルモット、ラット、マウス等の実験動物が
使われるが、モノクローナル抗体を得るためには、ラッ
ト、マウスが好ましい。
免疫方法は、例えばマウスを免疫する場合、皮下、腹腔
内、静脈内、筋肉内、皮内等のいずれのルートからでも
可能であるが、主として皮下、腹腔内、静脈内に(とり
わけ皮下)注入するのが好ましい。
また、免疫間隔、免疫量等も可変度は高く、種々の方法
が可能であるが1例えば2週間隔で約2〜6回免疫し、
最終免疫後、約1〜5日、好ましくは約2〜4日後に摘
出した脾臓細胞を用いる方法がよく用いられる。免疫量
は1回にペプチド量として、マウス当り約0.1 μg
以上、好ましくは約10μg〜300μg用いることが
望ましい。又、腓臓を摘出する前に、部分採血を行い、
血中の抗体価の上昇を確認した上で、脾臓細胞を用いる
融合実験を行うことが望ましい。
上記脾臓細胞とリンパ球様細胞との細胞融合は例えば摘
出したマウスの脾臓細胞を、ヒポキサンチン−グアニン
−ホスホリボシルトランスフェラーゼ欠損(HGPRT
−)や、チミジンキナーゼ欠損(TK″″)の様なマー
カーを持った適切な同種または異種(好ましくは同種)
の哺乳動物のミエローマ[例、P3−X63−Ag・8
U1(南隣ら、 ジャーナル・オブ・イムノロジカル・
メソッド8055(1985))]等の、リンパ球様細
胞株との間で融合させる。例えばケラ−およびミルスタ
インらの方法[ネイチャー (Nature) 256
: 495(1975)]に準じて融合させることによ
り製造される。
たとえばミエローマ細胞と牌細胞とを約1=5の割合で
、たとえばイスコツ培地とハムF−12培地を1:1に
混合した培地(以下IH培地と称する。
)に懸濁させ、センダイウィルス、ポリエチレングリコ
ール(PEG)等の融合剤が用いられる。
もちろんジメチルスルホキシド(DMS○)その他の融
合促進剤を加えることも可能である。PEGの重合度は
、ふつう約1000〜6000、時間は約0゜5〜30
分、濃度は約10%〜80%等が用いられるが、好まし
い条件の一例として、P E G6000を約35〜5
5%で約4〜10分処理することにより、効率よく融合
させることが出来る。融合細胞は、ヒボキサンチン−ア
ミノプテリン−チミジン培地[HAT培地;ネイチャー
、256,495(1975)コ等を用いて、選択的に
増殖させることが出来る。
増殖して来た細胞の培養上清は、目的とする抗体産生が
あるか否かについてスクリーニングを行うことができる
が、抗体価のスフ・リーニングは次の様に行うことが出
来る。即ち、この場合には、まず第1段階として免疫し
たペプチドに対する抗体産生の有無を、ラジオイムノア
ッセイ(tA)法またはエンザイムイムノアソセイ(E
 I A)法等の方法で調へることが出来るが、これら
の方法についても種々の変法が可能である。好ましい測
定法の一例として、ErAを用いる一つの方法について
述へる。セルロースビーズ等の担体に、例えばウサギ抗
マウスイムノグロブリン抗体を常法に従ってカプリング
させておき、これに測定したい培養上清や、マウスの血
清を加え、一定時間、定温(約4〜40 ’Cを示す。
以下においても同様。)で反応させる。この後、反応物
をよく洗った後、摩素でs識したペプチド(酵素とペプ
チドを常法に従いカプリングさせた後精製)を加え、一
定時間、定温で反応させる。反応物をよく洗った後、酵
素基質を加え、一定時間、定温で反応させ、その後、生
成発色物を吸光度または蛍光度等で測定することが出来
る。
選択培地で増殖を示し、かつ免疫に用いたペプチドに対
する抗体活性のみられたウェルの細胞は。
限界稀釈法等によりクローニングを行うことが望ましい
。クローン化された細胞の上清について同様にスクリー
ニングを行い抗体価の高いウェルの細胞を増やすことに
より、免疫したベプチ[・と反応性を示すモノクローナ
ル抗体産生ハイブリドマクローンが得られる。
このようにしてクローン化されたハイブリドーマを、液
体培地中で増殖させる。具体的には例えば、液体培地た
とえばRP M I −1640[Moore。
G、E、、 et、 al、ジャーナル・オブ・アメリ
カン・メディカル・アソシエーション(J、 Am、 
Med。
As5oc、) 199.549(1967)]に約0
.1−40%の牛血清を加えた培地等で約2〜10日間
、好ましくは約3〜5日間培養することにより、培養液
から該モノクローナル抗体を得ることができる。また、
哺乳動物の腹腔内に接種し、細胞を増殖させ、腹水を採
取することにより抗体を取得することが出来る。このた
めには1例えばマウスの場合、ミネラルオイル等を前も
って接種したBALB/c等のマウスに約1×104〜
1XIO7個、好ましくは約5XIO’〜2X10’個
のハイブリドーマを腹腔内に接種し、約7〜20日後、
好ましくは約10〜14日後に腹水液を採取する。腹水
に生成薔積した抗体は。
例えば硫安分画、DEAE−セルロースカラムクロマト
グラフィー等により、容易にモノクローナル抗体を純粋
な免疫グロブリンとして単離することが8来る。
このようにして、hst−1蛋白質に対するモノクロー
ナル抗体が得られる。
本発明のモノクローナル抗体にあっては、免疫原のペプ
チドのhst −1蛋白質と特異的に結合する。
なお、本発明のモノクローナル抗体は、製造時に用いた
免疫原のペプチドとは異なるhst −1蛋白質と結合
する場合もある。
本発明のモノクローナル抗体は、下記の性質を有する: (a)分子量:約140〜160キロダルトン、(b)
酸性線維芽細胞成長因子(aFGF)および塩基性線維
芽細胞成長因子(bFGF)のいずれとも交差反応しな
い、 (。)免疫グロブリンクラスがIgGに属する。
更に本発明のモノクローナル抗体の内いくつかはhst
−1蛋白質に対する中和活性を有し、活性型のhst−
1蛋白質を測定可能であり、またはhst−1蛋白質に
起因する病気の治療薬として用いる可能性もある。
本発明のモノクローナル抗体は、hst−1蛋白質に結
合することから、hst−1蛋白質測定用試薬として極
めて有用である。さらに生体臓器2組織中のhst−1
蛋白質の測定を容易にすることは、hst −1蛋白質
に関する基礎知見(例えば生体内分布)を得る上からも
極めて有用である。生体臓器、組織中のhst−1蛋白
質の検出には通常酵素免疫測定法(EIA法)などによ
る定量、あるいは蛍光抗体法やラジオイムノアッセイ法
(RI A法)が用いられる。またこれらの臓器、組織
中に存在するhst−1蛋白質の大きさを知るにはタン
パクのウェスタンブロッティング法が有効である。
この方法は臓器9組織由来の粗抽出液あるいはその部分
精製試料をアクリルアミド電気泳動した後。
メンブランフィルタ−にトランスファーし、HRP結合
抗hst−1蛋白質抗体で検出する。また癌細胞の中に
は細胞自身がhst−1を産生じ、そのhst−1によ
り増殖を続ける場合のあることが考えられる。このよう
な癌に抗hst−1蛋白質抗体を作用させると増殖を促
進するhst−1が中和され。
癌細胞の増殖阻止、すなわち制癌物質としての作用が期
待される。またhst−1を産生する癌では、抗体を用
いてそのhst−1を定量することができ癌の診断検査
薬にも応用できる。さらに該抗体とhst−1蛋白質と
の結合能を利用し、抗体アフィニティーカラムを作製し
てhst−1蛋白質の精製の試薬として利用することも
できる。
hst−1蛋白質を検出、定量するために用いられる抗
体分子は、IgGでもよく、また、そのフラクション(
例、F(ab″)2.Fab’もしくはFab)であっ
ても良い。なかでも、標識剤を直接結合させる抗体分子
はFab’であることが好ましい。
本発明のモノクローナル抗体は、hst−1蛋白質の免
疫化学的測定法における試薬として用いることができる
該hst−1蛋白質の免疫化学的ホク定法によって。
生体組織や体液中のhst−1蛋白質の量を測定するこ
とができ、これにより、前述した如く、たとえば種々の
組織や体液中の血管新生因子を測定することにより、癌
の診断に役立つと考えられる。
担体に保持する抗体は、抗hst−1蛋白質抗体が用い
られる。
本発明の測定法において用いられる標識剤を結合させた
抗体は、上記担体に保持された抗体とは抗原決定部位を
異にする抗hst −1蛋白質抗体に標識剤を直接結合
させたものを用いる。
本発明の免疫化学的測定法において用いられる抗hst
 −1蛋白質抗体としては、hst−1蛋白質に対して
結合能を有するものであればいずれでもよい。
hst−1蛋白質の測定方法において用いられる担体上
に保持された抗体における担体としては、例えば、ゲル
粒子(例、アガロースゲルc例、セファロース4B、セ
ファロース6B(ファルマシア・ファインケミカル社(
スエーデン)製)]、デキストランゲル[例、セファデ
ックスG−75、セファデックスG−100、セファデ
ックスG−200(ファルマシア・ファインケミカル社
(スエーデン)製)]、ポリアクリルアミドゲル[例、
バイオゲルP−30、バイオゲルP−60.バイオゲル
P−100(バイオランド・ラボラトリーズ社(米国)
製)]、セルロース粒子[例、アビセル(旭化成製)、
イオン交換セルロース(例、ジエチルアミノエチルセル
ロース、カルボキシメチルセルロース)コ、物理的吸着
剤[例、ガラス(例、ガラス球、ガラスロッド、アミノ
アルキルガラス球、アミノアルキルガラスロッド)、シ
リ・コン片、スチレン系樹脂(例、ポリスチレン球、ポ
リスチレン粒子)、イムノアッセイ用プレート(例、ヌ
ンク社(デンマーク)製)]、イオン交換樹脂(例、弱
塩性陰イオン交換樹脂[例、アンバーライトIRC−5
0(ローム・アンド・ハース社(米国)製)、ゼオカー
ブ226(パームチット社(西ドイツ)Itり]、弱塩
基性陰イオン交換樹脂[例、アンバーライトIR−4B
、ダウエックス3(ダウケミカル社(米国)製)])な
どが挙げられる。
担体に抗体を保持させるには、公知の常套手段を応用し
得るが、例えば、″代謝″、第8巻(1971年)、第
696頁に記載されているブロムシアン法、ゲルタール
アルデヒド法などが挙げられる。また、より簡便な方法
として物理的に担体表面に吸着させてもよい。
標識剤を結合させた抗体における標識剤としては、放射
性同位元素、酵素、蛍光物質1発光物質などが挙げられ
るが、酵素を用いるのが好ましい。
酵素としては、安定で比活性の大きなものが好ましく、
ペルオキシダーゼ、アルカリホスファターゼ、β−D−
ガラクトシダーゼ、グルコースオキシダーゼ等を用いる
ことができるが、ペルオキシダーゼが好ましい。ペルオ
キシダーゼとしては、種々の起源のものを用いることが
できるが、その例としてはたとえば西洋わさび、パイナ
ツプル、イチジク、甘藷、ソラマメ、トウモロコシなど
から得られるペルオキシダーゼが挙げられ、特に西洋わ
さびから抽出されたホースラデイツシュ ペルオキシダ
ーゼ(horseradish peroxidase
) (HRP)が好ましい。
ペルオキシダーゼと抗体を結合するにあたり、抗体分子
としてのFab’のチオール基を利用するために、あら
かじめペルオキシダーゼにマレイミド基を導入したもの
を用いる・と好都合である。
マレイミド基をペルオキシダーゼに導入する方法として
は、ペルオキシダーゼのアミノ基を介してマレイミド基
を導入することができる。そのため、には、N−サクシ
ニミジル−マレイミド−カルボキシレート誘導体を用い
ることができ、好ましくは、N−(γ−マレイミドブチ
ルオキシ)サクシイミド(GMBSと略称することもあ
る)などが良い。従って、マレイミド基とペルオキシダ
ーゼとの間に一定の基が入っていることとなってもよい
G M B Sをペルオキシダーゼに反応させるには。
両者を、pH約6ないし8の緩?#液中で約10ないし
50℃の温度で約10分ないし24時間反応させること
によって行われる。該緩衝液としては、たとえば、pH
7,0の0.1Mリン酸緩衝液などが挙げられる。この
ようにして得られたマレイミド化ペルオキシダーゼは、
たとえばゲルクロマトグラフィーなどにより精製するこ
とができる。該ゲルクロマトグラフィーを行う際番こ用
いられる担体としては、例えば、セファデックスG−2
5[ファルマシア・ファインケミカル社(スエーデン)
製コ、バイオゲルP−2[バイオラット・ラボラトリー
ズ社(米国)製コなどが挙げられる。
マレイミド化ペルオキシダーゼと抗体分子との反応は、
両者を緩衝液中で約0戸Cないし40 ’Cの温度で、
約1ないし48時間反応させることにより行うことがで
きる。該緩衝液としては、たとえば、pH6,0の5m
Mエチレンジアミン四酢酸ナトリウム塩を含む0.1M
リン酸緩衝液などが挙げられる。
このように′して得られたペルオキ、シダーゼ標識抗体
は、たとえばゲルクロマトグラフィーなどにより精製す
ることができる。該ゲルクロマトグラフィーを行う際に
用いられる担体としては、例えば、セファデックスG 
−2’5 [ファルマシア・ファインケミカル社(スエ
ーデン)製コ、バイオゲルP−2[バイオラット・ラボ
ラトリーズ社(米国)製]などが挙げられる。
さらに、ペルオキシダーゼにチオール基を導入し、マレ
イミド化された抗体分子と反応させても良い。
ペルオキシダーゼ以外の酵素を抗体に直接結合させるに
は、ペルオキシダーゼの場合に準じて行なうことができ
、また、自体公知のグルタルアルデヒド法、過ヨウ素酸
法、水溶性カルボジイミド法などが用いられる。
本発明の測定系における被検試料としては、尿、血清、
血漿、髄液等の体液、あるいは、動物細胞や菌体の抽出
液またはその培養上清が挙げられる。
本発明の測定方法の例として、標識剤がペルオキシダー
ゼの場合について以下に具体的に説明するが、ペルオキ
シダーゼに限定されるものではない。
まず、■:担体に保持された抗体に、測定すべきhst
 −1蛋白質含有の分析対象物を加えて抗原抗体反応を
行った後、これに、前記で得られたペルオキシダーゼと
抗hst−1蛋白質抗体との結合物を加えて反応させる
この本測定系における被検試料としては、尿、血清、血
漿、髄液等の体液、あるいは、動物細胞や菌体の抽出液
またはその培養上清が挙げられる。
■:■で得られた反応生成物にペルオキシダーゼの基質
を加え、生じた物質の吸光度もしくは蛍光強度を測定す
ることにより上記の反応生成物の酵素活性を知る。
■:上記■〜■の操作を既知量のhst −1蛋白質の
標準溶液に対してあらかじめ行い、hst−1蛋白質と
吸光度もしくは蛍光強度との関係を標準曲線として作成
しておく。
■:未知量のhst −1蛋白質を含む分析対象物(被
検試料)について得られた吸光度もしくは蛍光強度を標
準曲線にあてはめ、分析対象物中のhst−1蛋白質の
量を測定する。
hst −1蛋白質に対するモノクローナル抗体とキャ
リア用蛋白との複合体を免疫原として得られた抗体を用
いてhst−1蛋白質を精製することができる。これに
は、該抗体を用いてアフィニティーカラムクロマトグラ
フィーを行なうことにより行なうことができる。
該アフィニティーカラムクロマトグラフィーは、たとえ
ば、該抗体を適切な担体にカップリングさせ、これをカ
ラムに充め、hst−1蛋白質を含む溶液をカラムに通
し吸着させ、次いで溶出させることにより行なうことが
できる。
該担体としては、たとえば、先に記載された担体と同様
のものが挙げられる。とりわけゲル粒子や各種合成樹脂
が好都合に用いられる。たとえばCN B r −ac
tivated 5epharose 4 B (ファ
ルマシア・ファインケミカル社製)、アフィゲル−10
、アフィゲル15(バイオランド・ラボラトリーズ社製
)などが挙げられる。
抗体を担体にカップリングさせるには、公知の常套手段
を応用し得るが、たとえば゛′代謝”、第8巻(197
1年)、第696頁に記載されているブロムシアン法、
ゲルタールアルデヒド法が挙げられる。
また、水溶性カルボジイミドを用いる方法、活性エステ
ル法なども用いることができるが、より簡単な方法とし
て物理的に担体表面に吸着させてもよい。
このようにして得られた抗体カラムを用いて精製を行な
うには、抗体を結合させた担体を充てんした抗体カラム
に中性付近の緩衝液中のhst −1蛋白質を吸着させ
る。次にカラムを同じ緩衝液で洗浄したのち、特異的に
吸着されたhst−1蛋白質を溶出させる。特異的に吸
収された抗体を溶出するには、たとえば、低pHもしく
は高pHの緩衝液、高濃度の塩を含有する緩衝液を用い
で行なわれる。
該低pHの緩衝液としては、たとえばpH2,3の0.
17M  グリシン−塩酸緩衝液、PH1,8の0.1
M 第二クエン酸ナトリウム−塩酸緩衝液などが挙げら
れる。
該高PHの緩衝液としては、たとえばpH11のアンモ
ニア水、PH11,7の0.2Mホウ酸ナナトリウム緩
衝液どが挙げられる。
該高濃度の塩を含有する緩衝液としては、たとえば6M
グアニジン塩酸溶液、7M尿素溶液などが挙げられる。
上記の溶出は、バッチ法でもよく、またカラムを用いる
方法でもよい。
抗体の溶出液はたとえば透析して精製する。たとえば低
pHの緩衝液で溶出した時は、たとえば0.1M炭酸ナ
トリウム緩衝液(pH10,5)、高pHの緩衝液で溶
出した時は、たとえば0.1Mグリシン−塩酸緩衝液(
pH3,0)で中性化したのち、たとえば0.1%Na
N、を含む0.02Mリン酸食塩緩衝液(p H8,0
)に対して透析する。また高濃度の塩を含有する緩衝液
で溶出した抗体液は直接に上記のリン酸食塩緩衝液に透
析して保存することもできる。また、上記溶出液または
透析液を凍結乾燥して得られた凍結乾燥標品として保存
することもできる。
このようにして精製されたhst −1蛋白質は、顕著
な血管内皮細胞などの細胞の増殖促進活性や血管新生促
進作用を有し、毒性は低いので、火傷、創傷、術後組織
などの治癒促進剤などの治療薬として用いることができ
る。また、細胞培養を促進させるための試薬として用い
ることができる。
hst−1蛋白質を上記治療のための医薬として用いる
には、そのまま粉末として、または他の薬理学的に許容
されうる担体、賦形剤、希釈剤とともに医薬組成物(例
、注射剤、錠剤、カプセル剤、液剤、軟膏)として、温
血動物(例、ヒト、マウス、ラット、ハムスター、ウサ
ギ、犬、ネコ)に対して非経口的または経口的に安全に
投与することができる。
上記の医薬組成物としての製剤化は常法に従って行なわ
れる。
hst−1蛋白質を上記した医薬として用いる場合には
、たとえば上記した温血動物に、投与ルート、症状など
を考慮して、1日量約10n gないし10μg/kg
の中から適当量を選んで投与される。
また、このようにして精製されたhst−1蛋白質は、
細胞培養を促進させるための試薬として用いることがで
きる。この場合、hst−1蛋白質を好ましくは、培地
IQあたりに約0.1〜10μgとなるように培地に加
えることが好ましい。
本発明明細書および図面において、塩基やアミノ酸など
を略号で表示する場合、IUPAC−IUB  Com
m1sion on Biochemical Nom
enclatureによる略号あるいは当該分野におけ
る慣用略号に基づくものであり、その例を下記する。ま
た、アミノ酸に関し光学異性体がありうる場合は、特に
明示しなければL一体を示すものとする。
DNA   :デオキシリボ核酸 cDNA  :相補的デオキシリボ核酸A   :アデ
ニン T   :チミン G   ニゲアニン C:シトシン RNA   :リボ核酸 dATP  :デオキシアデノシン三すン酸dTTP 
 :デオキシチミジン三すン酸  GTP CTP TP dr  DTA DS ly la al eu 1e er hr ys et lu sp ys rg is :デオキシグアノシン三すン謙 :デオキシシチジン三リン酸 :アデノシン三リン酸 :チミジン :エチレンジアミン四酢酸 ニドデシル硫酸ナトリウム ニゲリシン :アラニン :バリン :ロイシン :イソロイシン :セリン :スレオニン :システィン :メチオニン :グルタミン酸 :アスパラギン酸 :リジン :アルギニン :ヒスチジン he Tyr rp Pr。
sn in lz :フエニールアラニン :チロシン ニトリブトファン :プロリン :アスパラギン :グルタミン :2−クロロベンジルオキシカルボニ ル BrZ    :2−ブロモベンジルオキシカルボニル Bzl    :ベンジル Boc   :t−ブトキシカルボニル後述の参考例2
において製造された形質転換体および後述の実施例1に
おいて製造されたハイブリドーマは財団法人発酵研究所
(IFO)、通商産業省工業技術院微生物工業技術研究
所(FRI)に寄託されている。これらの寄託臼および
寄託番号を次の第1表に示す。なお、FR4のFERM
BP番号は、ブダペスト条約に基づく寄託の受託番号を
示す。
第1表 以下に参考例、実施例をもって、本発明をさらに詳しく
説明するが1本発明は、これらによってなんら限定され
るものではない。
以下の実施例に記載のヒトリコンビナントbFGF  
(rhbFGF)はIwaneら、バイオフィジカルバ
イオケミカルリサーチコミュニケーション(Bioph
ys、 Biochem、 Res、 Coimun、
)146゜470(1987)、ヨーロッパ特許出願公
開筒237,966号公報に記載の方法で製造されたも
のを用いた。
ヒトリコンビナントa F G Fについては、後述の
参考例1に記載の方法で製造さ、れたものを用いた。
ヒトリコンビナントhst −1ムテインN27 (h
st−1のN末端よりアミノ酸番号27までが欠損した
ムティン)については、後述の参考例2に記載の方法で
M造されたものを用いた。
参考例1(組換え型ヒトaFGFの調製)ヒトa FG
Fを、バイオテクノロジー(Biotechnolog
y) 5 、950(19,!17);ジャーナルオブ
バイオロジカルケミストリー(Journal of 
Biological Chemistry) 263
.16471 (1988)、およびIC5uシヨート
  リポート(Short Report)  vol
ume 8 。
アドパンシズインジーンテクノロジー(Adνance
s in Gene Technology)  ニブ
ロチインエンジニアリングアンドプロダクション(Pr
oteinEngineering and Prod
uction) 、 Proceedings oft
he 1988 Miami Bio/Technol
ogy Winter Symposium、 IRL
 Press、 page 110.に記載の方法を参
考にして1次に示す方法により製造した。
(a)    プラスミドの構 化学合成されたヒトaFGFのcDNA(第2図)を 
pUclg[メンツズインエンザイモロジー(Meth
ods in Enzymology) 、 l(則、
2O−78(1983)コに組み込んだプラスミドpT
B917をBsPMIで切断し、large frag
mentの反応によりこの部位を平滑末端にした後、B
amHIで消化して0.45KbのDNA断片を調製し
た。ベクタ・−DNAにはT7フアージのφ10プロモ
ーターを保持するp E T 3 c  (Studi
er、 F、J ら ジャーナルオブモレキュラーバイ
オロジー(J、 Mo1. Biol。
) 189 : 113−130(1986))を用い
、pET3cをNdelで切断し、 large fr
aga+entで平滑末端とした後T4  DNAリガ
ーゼによりNco+リンカ5’−CCATGG−3’ 
を結合させた。このプラスミドをNcorで切断し、そ
の部位をDNAポリメラーゼlarge fragme
ntにより平滑化した後BamHIで切断してSIOの
配列を除き、そこに先の0,45Kb blunt B
 spM I −B amHI断片をT4DNAリガー
ゼを用いて組み込んでPTB975を得た(第3図)。
(b)ヒトaFGFcDNAの 、  での次に大腸菌
MM294株にT7フアージのRNAポリメラーゼ遺伝
子を組み込んだλファージDE 3 (Studier
、F、W、ら、ジャーナルオブモレキュラーバイオロジ
−(JoMol、 Biol、)189:113−13
0(1986))を溶原化させ、さらにT7フアージの
りゾチーム遺伝子をもつプラスミドplyss(Stu
dier、 F、υ、らジャーナルオブモレキュラーバ
イオロジー(J、Mo1.Biol、) 189 : 
113−130(1986))を導入し、大腸菌MM2
94 (DE3)/plyss株を作製した。この大腸
菌株にpTB975を導入し、大腸菌MM294 (D
E 3)/pLysS、pTB975をつくった。この
菌を35μg/IIQアンピシリン、10μg / m
 Qクロラムフェニコールを含む培地で37℃で培養し
、濁度がK l e、t t170になったときイソプ
ロピルβ−Dチオガラクトシド(IPTG)を最終濃度
が0.5+aMになるように加え更に3時間培養を継続
した。菌体を遠心により集め、水冷したPBSで洗った
後、再集菌し使用時まで一20℃に保存した。
(c)ヒトaFGFの 11iter培養から集めた菌体を100m Qの水冷
10mM  Tri  5−HC12(pH7,4)、
10n+M  EDTA、 0.6MN a CQ 、
 10%0%シボ  0.25mM PMSFに懸濁し
、卵白リゾチームを0.5■/mQとなるように添加し
た。1時間水中に放置後37℃で5分間インキュベート
し、水冷下で超音波処理(20秒間、2回)を行い、遠
心(SORVALL、 18Krpm、 30m1n、
 4℃)して上清を得た。この上清を200mQの水冷
20+nM T r i s −HCQ (p H7,
4)、 1mMEDTAと混和し、20mM  T r
 i s −HCQ(p H7,4)、 1+++M 
E DTA、 0.2M N a CQで平衡化したヘ
パリンセファロースカラム(径2.5X 4 an )
にかけた。カラムを150+a Qの20mMTri 
s −HCQ (p H7,4)、 1mM E DT
A、 0.5MNaCQで洗った後、20mM T r
 i s −HCQ(pH7,4)、 1+aM  E
DTA、 1.5M NaCRで蛋白を溶出した。溶出
液を6 tsQ毎に分画し、○D28゜をモニターして
2番目のピーク画分(8−11番、計24mΩ)を集め
た(第4図)。この両分22aQに対して等量の20m
M T r i s、−HCQ (p H7゜4)、1
mM EDTA、2M (NH4)2So4を混和し、
 2On+M  T r i s −HCQ (p H
7,4)、  1mMEDTA、LM (NH4)2S
o4で平衡化したフェニルセファロースカラム(径2.
5X8cm)にかけた(流速0.5m Q / win
、)。20m mの同じ緩衝液でカラムを洗った後、I
MからOMの硫酸アンモニウム直線的濃度勾配(流速0
.511IQ / min、、勾配時間200分)をか
け、溶出された画分40−55を集め(第5図)、精製
ヒトaFGFとした。
(d)’  C4HPLC 精製ヒトaFGF 1.2mg/+IIQ溶液を0.2
5+nQの0.1%トリフルオロ酢酸(TFA)と混合
し、逆相C4カラム(vYDAC)にかけ、0.1%T
FA存在下に0%から90%アセトニトリルの直線的濃
度勾配をかけ溶出パターンを調べた。流速1■Ω/++
+in、、勾配時間60分で行った(第6図)。
(e)1隻五作 ヒトa FGFの活性は佐々田らの方法(Sasada
ら、モレキュラーセルバイオロジー(Mo1. Ce1
l Biol、) 8 : 588−594(198g
)に従い、マウスBAL B / c 3 T 3細胞
のDNA合成誘起を[’Hコチミジンの取り込みを指標
として測定した。検体添加時、必要に応して培地中およ
び検体中にヘパリン(SIGMA Grade I )
 m液を混合した。
参考例2(ヒトリコンビナントhst −1ムテインN
27の調製) (a)発現プラスミドの構築 ヒトhst−1cDNAを含むプラスミドpK。
C5[プロシージングスオブザナショナルアカデミーオ
ブザサイエンス(Proc、Natl、 Acad。
Sci、 USA ) 84.2980−2984(1
987):l  をHindmで切断し、E、 col
i DNAポリメラーゼI  Klenow断片反応に
より平滑化した。ここにB a m H1リンカ−をT
4リガーゼ反応により連結したのち。
BamHI−5tylで切断して0.49kb DNA
断片を得た。合成オリゴヌクレオチド5’ T A T
GCCGGTGGCAGCGCAGCC3’および5’
CTTGGGCTGCGCTGCCACCGGCA3’
を上記0.49kb DNAの5′末端側に連結して得
られた0、51kb Nd e I−B、amHI  
DNA断片(開始コドンATG、ヒトhst−1cDN
AのヌクレオチドNo、 413〜916を含む)を、
T7フアージのφ10プロモーターを有する大腸菌用発
現ベクターpET3c  [ジーン(Gene) 56
,125−135(1987)]のNdel−BamH
I間に組み込んでpTB1051を得た(第7図)。
(b)cDNAの大腸菌での発現 大腸菌M M 294株にT7フアージのRNAポリメ
ラーゼ遺伝子を組み込んだλファージDE3(Stud
ier、 F、111.ら、ジャーナルオブモレキュラ
ーバイオロジー(J、 Mo1. Biol、)  1
89 : 113−130 (1986) )を溶原化
させ、さらにT7フアージのリゾチーム遺伝子をもつプ
ラスミドpLysS (Studier、 F、W、ら
、ジャーナルオブモレキュラーバイオロジー(J、 M
o1. Biol、)  189 : 113−130
(1986))を導入し、大腸菌MM294 (DE 
3)/pLysS株を作製した。
上記(a)で得られたプラスミドP T B 1051
を、この大腸菌M M 294 (D E 3 ) /
 pLysS株に導入し、大腸菌MM294 (D E
 3 )/pLysS+ p T B 1051(IF
○14952. FERM  BP−2621)を作製
した。この菌を10μg / m Qクロラムフェニコ
ール、35μg/lIQアンピシリンを含むし培地で培
養し、 Klett値が約120の時点で、イソプロピ
ルβ−Dチオガラクトピラノシド(I PTG)を最終
濃度が0.4mMになるように加え更に4時間培養を継
続した。菌体を遠心により集め、水冷したフォスフェー
トバッフアートセライン(PBS)で洗った後、再集菌
し使用時まで一20℃に保存した。
(c)組換え型hst −1ムテインの精製101it
er培養から集めた菌体を25On+ Qの氷冷10w
rM T r i s −HCn (p H7,4)、
10mM E D TA、0.5M NaCQ、10%
ショ糖、1+nMPMSFに懸濁し、卵白リゾチームを
0.5■/IIIQとなるように添加した。1時間水中
に放置後37℃で5分間インキュベートし、水冷下で超
音波処理(20秒間、2回)を行い、遠心(SORVA
LL、 18にrpm、30m1n+4℃)して上清を
得、これを菌体抽出液とした。
菌体抽出液250a+ Qを20taM Tri 5−
HCQpH7,6,0,5M N a CQ溶液で平衡
化したQセファロース(ファルマシア)カラム(径5×
5■)に通し、抽出液中の核酸成分を除去した。カラム
からの素通り液および20mM Tri 5−HCQ、
pH7,6,0,5M N a CQ溶液でのカラム洗
液を合わせて集めた(Qセファロース素通り画分450
mQ、)。この画分をヘパリンカラム5hodex A
 F−pak HR−2094,(2an I D X
、25an、昭和電工型)を装備した高速液体クロマト
グラフィー装置(ギルソン社)にかけた。カラムを、2
0mM T r i 5−HCQ  PH7,6溶液、
次いで20mMTris−HCQ  pH7,6,0,
5MNaCQ溶液で洗った後、20mM T r i 
5−HCQ  p H7,6、バッファー中、065M
から2MのNaCf1の直線勾配溶出(Linearg
radient elution、180m1n、流速
6.0m Q / m1n)を行った。
溶出パターンを第8図に示す。第8図において、縦軸は
○Dzaoの吸収値、およびグラジェント中のNaCl
2濃度を示している。横軸はフラクション番号を示して
おり、tia+eoでグラジェント溶出を開始した。0
.75分毎の両分を分取した。これらの蛋白質の比活性
、及びhst −1ムテイン回収量を第1表に示した。
また、ピークを与えた各フラクションの5DS−PAG
E (12,5%ポリアクリルアミドゲル)を第9図に
示した。
第 1 表     −二 未測定 蛋白量m g  hst−1活性(m g bFGFM
i)粗抽出液    2530     3.8(d)
逆相C4HPLC ヘパリンHPLCカラムからの溶出画分#56を約半量
(タンパク300μg)を逆相c4カラム(VYDAC
)にかけ0.1%TFA存在下に0%から90%アセト
ニトリルの直線的濃度勾配をかけ溶出パターンを調へた
。流速1mQ/win、勾配時間60分で行った(第1
0図)。36〜37分に検出されたピーク画分の5DS
−PAGE (12,5%ポリアクリルアミドゲル)を
ヘパリンカラムからの溶出画分56と共に第11図に示
す。
なお、第11図において、1は分子量マーカー(50n
 g )の、2はヘパリンHPLCカラムより溶出され
たフラクション56(50ng)の、3はヘパリンHP
LCカラムより溶出されたフラクション56 (100
n g )の、4は逆相HPLC溶出画分(50n g
 )の、5は逆相HPLC溶出画分(100ng)の1
2.5%ポリアクリルアミドゲル電気泳動のパターンを
それぞれ示す。また、これらの蛋白の比活性は組換え型
ヒトbFGF (rhbFGF)(ヨーロッパ特許公開
第237,966号公報)を1.00とした場合0.4
3と測定された。これら精製過程の比活性の変化、およ
びhst −1ムテインN27の回収量を第2表に示し
た。なお、第2表において。
比活性は、ウシ脳下垂体由来FGF (全酒造製)の活
性を1とした。
このようにして、第12図に示すアミノ酸配列を有する
hst −1ムテインN27を得た。
賞52天メ百函分 2152  0・014   91
(e)生物活性 hst −1ムテインの活性は佐々田らの方法(Sas
adaら、モレキュラーセルノベイオロジ−(Mo1.
 Ce1l Biol) 、 伸588−594(19
88))に従し1、マウスB A L B / c 3
 T 3細胞のDNA合成誘起を[3H]チミジンの取
り込みを指標として測定した。結果を上述の第2表に示
した。
実施例1 (1)免疫: B A L B / cマウス(♀8週令)に対し生理
食塩水0.3mQに溶解させた50μgの抗原hst−
1ムティンN27(参考例2で得られたもの)と同量の
フロイント完全アジュバント(Difco社)を混合し
て皮下に注射した。2週間後に同量の抗原と0.3mQ
のフロインド不完全アジュバントの混合物を皮下に再投
与した。さらにその2週後、4週後に同様の追加免疫を
行ない、4次免疫の2週後に生理食塩水に溶かした72
μgのhst−1ムテインN27を静脈内に接種した。
(2)細胞融合: 上記(1)で得られた免疫マウスより、抗原最終投与の
3日後牌臓を摘出し、細胞融合に用いる細胞を得た。こ
の細胞は、イスコツ培地とハムF−12培地を1:1の
比率で混合した培地(以下■H培地と略す)に懸濁した
マウスミエローマ細胞P3−X63−Ag・8UIは1
0%ウシ胎児血清を含むRP M I  1640培地
で5%炭酸ガス、95%空気の条件で継代培養した。
細胞融合は、ケーラーおよびミルスタインらが確立した
方法[ケーラー、G、およびミルスタイン、C0:ネイ
チャー(Nature) 256,495(1975)
]に準じて行った。上記ミエローマ細胞2.4 X 1
0’個と上述した方法で得られた免疫されたリンパ球1
.2XIO8個を混合、遠沈し、0.3muのIH培地
に溶解した45%ポリエチレングリコール6000 (
以下P E 06000)を滴下した。P E 060
00溶液は、予め37℃に温め、ゆっくりと滴下した。
8分後37℃に予湿したIH培地1分間に0.5mQず
つ加え10mQとした後、室温で600回転15分遠心
し上清を除去した。この細胞沈澱物を20%仔牛血清を
含むIH培地200m Qに懸濁し、96ウエルマイク
ロプレート(ヌンク社)に100μQずつ768ウェル
植えつけた。1日後、HAT (ヒポキサンチン1×1
0−4M、アミノプテリン4X10−7M、チミジン1
.6XIO−5M)を含んだIH培地(20%仔牛血清
含有)(以下HAT培地と称する。)を各ウェルに10
0μΩずつ添加し、さらに3日おきに、培地の1/2量
をHAT培地と交換した。このようにして生育した細胞
は雑種細胞である。
(3)抗体産生細胞の検索: 参考例2記載の方法で精製されたりコンビナンドhst
−1ムティンN27を10μg/mflになるよう0.
01M炭酸緩衝液(pH8,5)で希釈し、その100
μQを96ウエルイムノプレート(ヌンク社製)の各ウ
ェルに入れ4℃−夜装置し、固層にhst −1ムテイ
ンN27を結合させた。0.15M N a CQを含
有する0、01Mリン酸緩衝液(pH7,0)で洗浄し
た後、余剰の結合部位をふさぐ・ため、1%ウシ血清ア
ルブミン(BSA)を含有する0、OIMリン酸緩衝液
を200μΩずつウェルに注入して、使用時まで冷所に
保存した。以上のようにして得られたヒトhst−1ム
ティンN27を結合した96ウエルイムノプレートに、
雑種細胞培養上清を100μΩずつ加え室温で2時間イ
ンキュベートした。培養上清を除去、洗浄後2次抗体と
して西洋ワサビペルオキシダーゼ(HRP)Ijt識抗
マウスIgGヤギ抗体(カッベル社)を加え室温で2時
間インキュベートした。2次抗体を除去し、よくウェル
を洗浄した後、ペルオキシダーゼ基質溶液(0,02%
H2O2と0.15% 0−)ユニレンジアミンを含む
pH5,5のクエン酸ナトリウム緩衝液)を100It
Ω加え、25℃で10分反応させ、2N−硫11111
00μΩを加えることにより酵素反応を停止した後、マ
イクロプレート用自動比色計(MTP−32、コロナ社
製)を用い、492n+++における吸光度を測定した
(ELISA法)。この方法により7ウエルに結合抗体
の存在が観察された。
(4)雑種細胞のクローニング: これらのウェル中の細胞を、1ウエルあたり0.5個と
なるように、予め5X10’個/ウェルのマウス胸腺細
胞を栄養細胞としてまいておいた96ウエルマイクロプ
レートにまき、クローニングを行った。その結果、それ
ぞれのウェルがら代表的なりローン細胞各1を得、合計
7のクローン細胞5すなわちH3−24,H5−101
,H5−114,H5−131(IFO50237、F
ERM BP−2906)、MS−210,H5−23
3(IFO5023&、FERM BP−2907)、
 H5−276を得た。
(5)抗体の製造: 上記(4)においてクローニングによって得られた7種
のハイブリドーマクローンそれぞれを、あらかじめ0.
5mMのミネラルオイルを腹腔内に投与しておいたB 
A L B / cマウスの腹腔内に1匹あたりlXl
0’個接種することにより腹水化を行なった。ハイブリ
ドーマを腹腔に投与して10日後、腹水を採取した。得
られたそれぞれの腹水約1011IQから、ステーリン
ら[ジャーナルオブバイオロジカルケミストリー、 2
56,9750−9754(1!l”81)コの方法に
準じてモノクローナル抗体を精製した。
まず腹水からフィブリン様物質を除去するため10.0
00回転15分間遠心した後、リン酸緩衝液−食塩水(
PB S : 8.1mM−N a28PO4,1,5
mMK H2P 04+ 27mM  K CQ + 
137mM  N a Cn 。
pH7,2)で280nmの紫外部吸収(A、、o)が
12〜14の値を示す濃度に希釈した。希釈後サンプル
に飽和硫酸アンモニウム溶液を47%の濃度になるよう
に加え、4℃で攪拌しながら60分間塩析を行ない、そ
の後遠心(10,000回転、15分間)を行なって沈
澱物を得た。沈澱物を50mM N a Cfl含有2
0mMトリス緩衝溶液(pH7,9)に溶遊し、同溶液
2Qに対して透析を行なった。2時間後、2Qの新しい
同じ透析液に換え、さらに15時間透析を行なった。透
析後、沈澱を除去するため10,000回転15分間遠
心を行ない、上清をA、。の値が20〜30の濃度にな
るように調製した。このサンプルを充分量の50mM 
−N a CA含有トリス緩衝溶液で平衡化した20m
 QのDEAEセルロースカラム(ワットマンDE、2
)にがけ、50mM N a CQ含有トリス緩衝溶液
でよく洗った後、50mM −500rsM NaCR
を含む同緩衝液の濃度勾配溶液を用いて1.5mn1分
の流出速度で分画を行なって素通り分画を濃縮し、それ
ぞれの精製モノクロ−・ナル抗体H5−24,MS−1
01,85−114゜HS −131、M S −21
0T HS −233、およびH3−276を得た。
抗体の純度の確認にはラエムリらの方法〔ネイfヤ+、
 227.680−685(1970)] ニ準シテS
 D S −ポリアクリルアミドゲル電気体動を用いた
。すなわち、硫安塩析し、DEAEセルロースカラムで
素通りした分画を、2−メルカプトエタノールで還元し
、アクリルアミド濃度10%のゲルを用いて180ボル
トで2.5時間泳動を行なった。その結果、いずれのモ
ノクローナル抗体も分子量52に前後にH鎖、28に前
後にL鎖の2つのバンドが誌められた。
(6)抗体のサブクラスの測定: 抗体のサブクラスは次の方法で測定した。即ち参考例2
で得られたりコンビナンドhst−1ムティンN27を
コートした96ウエルイムノプレートにクローン化され
たそれぞれのハイブリドーマ培養上清を100μΩ入れ
室温で2時間インキュベートした。培養上清を除去、洗
浄後ウサギ抗マウスIgG1、IgG2a、IgG2b
、IgG3、K鎖、λ鎖に対する抗体(カッベル社)を
それぞれ100μΩ入れ室温で2時間インキュベートし
た。
それぞれの抗体を除去、洗域後HRP標識ヤギ抗体つサ
ギIgG抗体(カッベル社)を加え室温で2時間インキ
ュベートした。標識抗体を除去し、よく洗浄した後、上
記(3)記載の方法で酵素反応を行ない吸光度を測定し
た。その結果、モノクローナル抗体H5−24,H5−
114,H5−131の3種はIgG1・K型、他の4
種H5−101、H8−210,H8−233,MS−
276はIgG2b−に型のサブクラスであることが判
明した。
実施例2 (1)抗体の酵素標識 精製H8−131抗体(5,8mg/+nR) 1.5
mQを0.1M  NaCQを含む0.1M酢酸緩衝液
(pH4,5)に対して4℃で20時間透析し、ペプシ
ン(シグマ社製、米国) (0,3■)を加え、37°
Cで20時間消化した。IMTrisでpHを8にして
反応を止め、Ultrogel AcA44 (IBF
社製、フランス)のカラムで0.15M  N a C
Qを含む0.02Mホウ酸緩衝液(pH8,0)を溶出
液として分離し、F(ab’)zを得た。
これを、1+nQに濃縮後、0.1Mリン酸緩衝液(p
H6,0)に対して4℃で20時間透析し、0.2Mメ
ルカプトエチルアミン、5s+M  EDTA、0.1
Mリン酸緩衝液(p H6,0) O,f+Qを加えて
、37℃、90分間還元した。反応液を5ephade
x G−25fine (ファルマシア・ファインケミ
カル社製、スエーデン)(φlX60cm)で5mM 
 EDTA、0.1Mリン酸緩衝液(pH6,0)を溶
出液として分離し、Fab’画分を得た。一方、西洋ワ
サビペルオキシダーゼ(HRP)(ベーリンガーマンハ
イム社製、西ドイツ)10■を1.4+++Qの0.1
Mリン酸緩衝液(pH7,0)に溶かし、N−(γ−マ
レイミドブチルオキシ)サクシイミド (GMBS)2
.1■をN、N−ジメチルホルムアミド(D M F 
)■00μQに溶かして加え、30℃で60分間攪拌後
、5ephadex G−25fine (φ1.2X
60an)で0.1Mリン酸緩衝液(pH7,0)を溶
出液として分離し、マレイミド基の導入されたHRPを
得た(マレイミド化HRP)。Fab’ とマレイミド
化HRPをモル比で1:1になるように混ぜ、4°Cて
20時間反応した。反応液を、Ultrogel Ac
A44のカラムで0.1Mリン酸緩衝液(p H7,0
)を溶出液として分離し、酵素標識抗体(H8−131
−HRP)を得た。
(2)抗体結合固相の作製 精製H3−233抗体を10Mg/mQになるよう0.
01M炭酸緩衝液(pH8,5)で希釈し、その100
μQを96ウエルイムノプレートの各ウェルに入れ4℃
−夜装置し、固相に抗体を結合させた。
0.15M  N a CQを含有する0、01Mリン
酸緩衝液(pH7,0)で洗浄した後、1%BSAを含
有する0、01Mリン酸緩衝液を200μQずつウェル
に注入して、使用時まで冷所に保存した。
(3)サンドインチEIA法 種々の濃度に調製したhst−1ムテインN27溶液1
00μQを、抗体を結合させたウェルに入れ40Cで一
夜インキユベートした。hst−1ムテインN27溶液
を除去後、100倍に希釈したHRPW識Hs−131
抗体をウェル当たり100μQ加え、室温で2時間イン
キュベートした。標識抗体を除去後、HRP基質溶液を
加え、実施例1記載と同様の方法で以下酵素反応を行な
い492nmにおける吸光度を測定した。その結果、本
測定系でのhst−1ムテインN27の検出限界は1.
2Pg/ウェルと非常に低濃度での検出が可能であった
(第13図)。
(4)サンドイッチEIAの特異性 設定したサンドイッチEIAが、hst −1に特異的
であるかどうかを検討するため、種々の濃度に調製した
ヒトリコンビナントaFGF(参考例1記載の方法で得
たもの)およびヒトリコンビナントbFGF、ウシaF
GFおよびbFGF(R&Dシステム社)を抗原として
サンドイッチEIAを行なった。すなわち、H5−23
3抗体を結合したウェルに上記の抗原調製液100μΩ
入れ4℃で一夜インキユベートした。抗原を除去後、1
00倍に希釈したH5−131−HRP溶液をウェル当
り100μQ加え、以下、上記と同様の方法で反応性の
有無を検討した。その結果ヒトa F G Fおよびヒ
トbFGF、ウシaFGFおよびウシbFGFが1μg
 / m Qの高濃度であっても本サンドイッチEIA
では検出されず、本性はhst−1蛋白質を特異的に認
識する系であることが判った(第14図:ヒトaFGF
、ヒトbFGFのみの結果を記載)6 (5)ヘパリンの影響 ヘパリンの存在によってサンドイッチEIAが影響され
るかどうかの検討を行なった。すなわち、種々の濃度に
調製したhst−1ムテインN27溶液に、ヘパリンを
10μg / ra Qまたは100μg/IIIQに
なるように加え、サンドイッチEIAに供した。
その結果、本EIAによるhst−1蛋白質の認識能は
、ヘパリンが存在してもほとんど影響さ九ず、11−2
p/ウエルの検出感度を維持した(第15図)。
見五東羞果 本発明のモノクローナル抗体は、hst−1蛋白質と特
異的に結合し、また結合能も高いので、hst−1蛋白
質測定用試薬などとして有利に用いることができる。
また本発明のモノクローナル抗体の内いくつかは、中和
活性能を有しており、活性型のhst、−1蛋白質を測
定でき、また治療薬としても用いられる可能性がある。
【図面の簡単な説明】
第1図はhst−1の成熟タンパクのアミノ酸配列を示
し、第2図は化学合成されたヒトa FGFのcDNA
配列を示し、第3図はプラスミドPTB975の構築図
である。 第4図、第5図および第6図は参考例1におけるヒトa
FGFの精製におけるカラムクロマトグラムに関する図
である。 第7図は参考例2におけるプラスミドPTBI051の
構築図であり、第8図および第10図は参考例2におけ
るhst −1ムテ不ンの精製におけるカラムクロマト
グラムに関する図である。第9図および第11図は各々
第8図および第10図のカラムクロマトグラフィーにお
けるピーク成分の電気泳動図である。 第12図は参考例2のhst −1ムテインのアミノ酸
配列図である。 第13図、第14図および第15図は実施例1における
、hst −1ムテインの検出、およびその特異性に関
するグラフである。 第4図

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)ヘパリンバインディング・セクレトリー・トラン
    スフォーミング・ファクター(hst−1)蛋白質に対
    する、下記の性質を有するモノクローナル抗体: (a)分子量:約140〜160キロダルトン、(b)
    酸性線維芽細胞成長因子(aFGF)および塩基性線維
    芽細胞成長因子(bFGF)のいずれとも交差反応しな
    い、 (c)免疫グロブリンクラスがIgGに属する。
  2. (2)hst−1蛋白質が、hst−1の欠損型ムテイ
    ンである請求項1記載の抗体。
  3. (3)hst−1の欠損型ムテインが、hst−1の連
    続した構成アミノ酸が1ないし43個欠損しているムテ
    インである請求項2記載の抗体。
  4. (4)hst−1蛋白質で免疫した哺乳動物の脾臓細胞
    と、哺乳動物のリンパ球様細胞とからなるクローン化さ
    れたハイブリドーマ。
  5. (5)hst−1蛋白質が、hst−1の欠損型ムテイ
    ンである請求項4記載のハイブリドーマ。
  6. (6)hst−1の欠損型ムテインが、hst−1の連
    続した構成アミノ酸が1ないし43個欠損しているムテ
    インである請求項5記載のハイブリドーマ。
  7. (7)hst−1蛋白質で免疫した哺乳動物の脾臓細胞
    と、哺乳動物のリンパ球様細胞とを細胞融合し、クロー
    ニングすることを特徴とする請求項4記載のハイブリド
    ーマの製造法。
  8. (8)請求項4記載のハイブリドーマを液体培地中また
    は哺乳動物の腹腔内で増殖し、モノクローナル抗体を生
    成、蓄積せしめ、これを採取することを特徴とする請求
    項1記載のモノクローナル抗体の製造法。
  9. (9)請求項1記載のモノクローナル抗体を用いること
    を特徴とするhst−1蛋白質の検出・定量法。
  10. (10)酵素免疫測定法を行なう請求項9記載のhst
    −1蛋白質の検出・定量法。
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