JPH04360841A - モノまたは/およびジアルキルナフタレンの製造法 - Google Patents

モノまたは/およびジアルキルナフタレンの製造法

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JPH04360841A
JPH04360841A JP3163536A JP16353691A JPH04360841A JP H04360841 A JPH04360841 A JP H04360841A JP 3163536 A JP3163536 A JP 3163536A JP 16353691 A JP16353691 A JP 16353691A JP H04360841 A JPH04360841 A JP H04360841A
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JP
Japan
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zeolite
metal
catalyst
reaction
type
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JP3163536A
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English (en)
Inventor
Satoyuki Inui
智行 乾
Yoshiaki Ishigaki
石垣 喜章
Masami Takeuchi
正己 武内
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Kansai Coke and Chemicals Co Ltd
Original Assignee
Kansai Coke and Chemicals Co Ltd
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Publication date
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    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、ナフタレンまたは/お
よびモノアルキルナフタレンとアルキル化剤とを、触媒
としてのゼオライトと接触させて、モノまたは/および
ジアルキルナフタレンを製造する方法に関するものであ
る。 【0002】 【従来の技術】 〈ゼオライト〉ゼオライトには、結晶性アルミノシリケ
ートの一種であるフォージャサイト型ゼオライト、結晶
性シリケートの一種であるZSM−5をはじめ、多種多
様のものがある。 【0003】〈フォージャサイト型ゼオライト〉結晶性
アルミノシリケートの一種であるフォージャサイト型ゼ
オライトは、三次元細孔構造を持ちかつ芳香族化合物分
子がちょうど通り抜けることのできる細孔を有すること
から、ナフタレン、モノアルキルナフタレン等の芳香族
炭化水素のアルキル化触媒として利用できることが知ら
れている。(たとえば、特開昭63−14739号公報
、特開昭63−230645号公報、特開平1−245
855号公報、特開平1−246230号公報参照)【
0004】特開昭63−14738号公報には、フォー
ジャサイト型ゼオライトとして脱アルミナ処理したもの
を用い、ナフタレンやモノアルキルナフタレンのアルキ
ル化を行うことが示されている。 【0005】フォージャサイト型ゼオライト(殊にY型
ゼオライト)を金属で修飾する方法についても、いくつ
かの検討が行われている。 【0006】たとえば、特開昭63−8344号公報に
は、HY型、脱アルミニウム処理HY型、アルカリ金属
Y型、アルカリ土類金属Y型、希土類金属Y型または8
族金属Y型のY型ゼオライトを用いて、モノアルキルナ
フタリンと低級アルコールとからジアルキルナフタリン
を製造する方法が示されている。この公報の2頁下段左
欄の説明によれば、HY型または脱アルミニウム処理H
Y型はY型ゼオライトを酸処理することにより調製され
、アルカリ土類金属Y型、希土類金属Y型または8族金
属Y型は、これらの金属のイオンと「イオン交換」する
か「含浸」することにより調製されるとしてあり、実施
例においてもイオン交換または真空含浸して調製したゼ
オライトを使用している。 【0007】シンポジウム「触媒研究、産学の接点を探
る」予稿集の18〜19頁には、フォージャサイト型ゼ
オライトに属するY型ゼオライトのNa をLa 、C
e 、Nd等の希土類金属あるいはアルカリ土類金属で
「イオン交換」することによって細孔径を調節したもの
を、ナフタレンのアルキル化反応に利用することが示さ
れている。 【0008】また、「CHEMISTRY LETTE
RS, 1986 」の1213頁には、(a)HY型
ゼオライトを硝酸鉄(III) 水溶液で処理すること
により脱アルミニウムを行いながらFe を担持させた
鉄ゼオライト、(b)硝酸鉄(II)水溶液で処理する
ことによりイオン交換サイトに鉄を担持させた鉄イオン
交換ゼオライト、(c)水酸化鉄をゼオライト上に沈着
させた沈着鉄ゼオライトをそれぞれ用いて、トルエンの
不均化反応における触媒活性を検討した結果が示されて
おり、特に硫化水素および水素混合ガス気流中において
、(a) の鉄ゼオライトのトルエンに対する不均化活
性が飛躍的に向上することが述べられている。 【0009】上述のフォージャサイト型ゼオライトに属
するX型ゼオライトは、典型的には Na2O/Al2O3/2.5SiO2/6H2Oの組
成を有し(Si/Al 原子比は1.25)、その合成
時のSiO2/Al2O3モル比は3〜5、結晶化反応
温度は100℃前後である。 【0010】また、同じくフォージャサイト型ゼオライ
トに属するY型ゼオライトは、典型的にはNa2O/A
l2O3/4.8SiO2/8H2Oの組成を有し(S
i/Al 原子比は 2.4)、その合成時のSiO2
/Al2O3モル比は8〜20、結晶化反応温度は10
0℃前後である。 【0011】特開昭61−21911号公報の従来法の
説明の個所にも、一般にフォージャサイト型ゼオライト
は酸化物モル組成で、 (0.9±0.2)M2O/Al2O3/xSiO2/
wH2O(Mはここではアルカリ金属陽イオン、xは 
2.5〜6、wは6〜9)で表わされることが示されて
いる。 【0012】なおこの特開昭61−21911号公報の
発明は、シリカ源、アルミナ源およびアルカリ源よりな
る原料混合物を加熱・結晶化してフォージャサイト型ゼ
オライトを製造するに際し、予めケイ酸アルカリ水溶液
、アルミン酸アルカリ水溶液および水酸化アルカリ水溶
液を混合し熟成して得られる透明な液相物質を、該原料
混合物中に存在させるようにしたものである。 【0013】〈ZSM−5〉一方、結晶性シリケートの
一種であるZSM−5は、典型的には (0−20)M2O/(0−20)Al2O3/100
SiO2の組成を有し(Si/Al 原子比は15以上
)、その合成時のSiO2/Al2O3モル比はたとえ
ば180、結晶化反応温度は150℃前後である。 【0014】特開昭57−196719号公報には、シ
リカ源、遷移金属および/またはアルミナ源、アルカリ
源、水およびジグリコールアミンを含有する反応混合物
をつくり、この混合物を結晶性シリケートが生成するに
至る時間および温度で加熱することからなる結晶性シリ
ケートの製造方法について開示があり、遷移金属につい
てはFe 、Ni 、Co 、Rh 、Ru 、Pd 
、La 、Ce 、Ti 、V、Cr 、Nb 、Ta
 が用いられるとしている。ジグリコールアミンの使用
は、遷移金属の種類に関係なく結晶度を高くし、触媒活
性を向上させるためである。なお実施例1には、水ガラ
スよりなるA液に、水と塩酸の混合物中に塩化第二鉄と
硫酸アルミニウムを溶解したB液を添加し、さらにジグ
リコールアミンを添加して反応混合物を作り、この混合
物を撹拌下に反応させて、有機化合物および結晶水を除
いた組成が0.6Na2O/0.45Fe2O3/0.
55Al2O3/77SiO2である結晶性シリケート
を製造した例が示されている。 【0015】 【発明が解決しようとする課題】上にも述べたように、
フォージャサイト型ゼオライトはナフタレン、モノアル
キルナフタレン等の芳香族炭化水素のアルキル化触媒と
して知られているが、結晶内にラージゲージを有してい
るため目的物の選択性は余り高くはない上、そのゲージ
内でコークの析出あるいは分子径の大きな分子の吸着が
起こり、反応活性の劣化を起こしやすい。 【0016】Y型ゼオライトを事後的に金属で修飾する
方法は、上述のラージゲージを縮小して選択性を向上さ
せようとするものである。 【0017】しかしながら、アルカリ土類金属または希
土類金属を用いてY型ゼオライトをイオン交換する方法
は、目的金属の確実な置換は不可能である上、選択率の
向上にも限度がある。またアルカリ土類金属でイオン交
換するときには、イオン交換により導入した金属が触媒
の再生時にBa CO3 等に変換するため、再使用が
不可能になるという問題点がある。 【0018】含浸法や沈着法により金属を担持させる場
合も、上記のイオン交換法と同様に選択率の向上は多く
は期待できない。 【0019】HY型ゼオライトを硝酸鉄(III) 水
溶液で処理することにより脱アルミニウムを行いながら
Fe を担持させる上述の「CHEMISTRY LE
TTERS, 1986 」の1213頁に記載の方法
は、分子量の小さいトルエンの不均化反応にかかるもの
であることから他の有機化合物に対してどのような作用
を有するかが判断できない上、硫化水素/水素混合ガス
中ではトルエンの不均化反応の転化率が大きいものの水
素気流下での転化率が小さいことから、水素ガス気流下
あるいは水素を用いないときに他の有機化合物に対して
好ましい転化率、選択率を示すかどうかはわからない。 【0020】特開昭57−196719号公報には、予
め反応混合物中に遷移金属を配合して反応させる方法が
示されているが、これは結晶性「シリケート」であるZ
SM−5に関するものであり、結晶性「アルミノシリケ
ート」であるフォージャサイト型ゼオライトを得ること
を目的とする本発明とは直接の関係がない。また結晶性
シリケートを用いたときは、たとえ遷移金属を導入して
も、ナフタレン、モノアルキルナフタレン等の芳香族炭
化水素のアルキル化反応における選択性が小さい。 【0021】本発明は、このような背景下において、特
定の金属含有フォージャサイト型ゼオライトを用いるこ
とにより、ナフタレンまたは/およびモノアルキルナフ
タレンとアルキル化剤とから工業的に有利にモノまたは
/およびジアルキルナフタレンを製造する方法を提供す
ることを目的とするものである。 【0022】 【課題を解決するための手段】本発明のモノまたは/お
よびジアルキルナフタレンの製造法は、ナフタレンまた
は/およびモノアルキルナフタレンとアルキル化剤とを
触媒としてのゼオライトと接触させてモノまたは/およ
びジアルキルナフタレンを製造するにあたり、上記ゼオ
ライトとして、結晶骨格を構成するAlの一部が鉄族ま
たはチタン族の金属から選ばれた少なくとも1種の金属
で置換された金属含有フォージャサイト型ゼオライトを
用いることを特徴とするものである。 【0023】以下本発明を詳細に説明する。 【0024】原料 本発明においては、出発原料としてナフタレンまたは/
およびモノアルキルナフタレンを用いる。このうちモノ
アルキルナフタレンとしては、メチルナフタレン、エチ
ルナフタレン、プロピルナフタレン、ブチルナフタレン
などの炭素数1〜4の直鎖または分岐アルキル基を有す
る低級モノアルキルナフタレンがあげられ、特にモノメ
チルナフタレンが重要である。 【0025】アルキル化剤としては、メタノール、エタ
ノール、プロパノール、ブタノールなどの炭素数1〜4
の低級アルコール、エチレン、プロピレン、ブチレンな
どの炭素数1〜4の低級オレフィンが用いられ、両者を
比較すると低級アルコールの方が実際的である。 【0026】触媒 そして本発明においては、ナフタレンまたは/およびモ
ノアルキルナフタレンとアルキル化剤とを反応させる触
媒として、結晶骨格を構成するAl の一部が鉄族また
はチタン族の金属から選ばれた少なくとも1種の金属で
置換された金属含有フォージャサイト型ゼオライトを用
いる。このような金属含有フォージャサイト型ゼオライ
トは、次に述べる(イ)または(ロ)の方法により製造
される。 【0027】〈(イ)の方法〉この方法は、ゼオライト
製造工程の当初に鉄族またはチタン族の金属から選ばれ
た金属の化合物を配合する方法である。 【0028】この方法にあっては、まず、シリカ源、ア
ルミナ源およびアルカリ源と共に、鉄族またはチタン族
の金属から選ばれた少なくとも1種の金属の化合物を配
合した混合物を調製する。 【0029】シリカ源としては、ゼオライト合成に使用
されるもの、たとえば、シリカ粉末、コロイド状シリカ
、水ガラス、ケイ砂、含水固体ケイ酸などが用いられる
。 【0030】アルミナ源としては、硫酸アルミニウム、
アルミン酸ナトリウム、アルミン酸カリウム、塩化アル
ミニウム、活性アルミナなどが用いられる。 【0031】アルカリ源としては、水酸化ナトリウム、
水酸化カリウム、水酸化リチウム、炭酸ナトリウムなど
が用いられるが、シリカ源やアルミナ源としてアルカリ
金属塩を用いるときは、そのアルカリ金属をアルカリ源
として利用することもできる。 【0032】鉄族またはチタン族の金属から選ばれた金
属の化合物としては、Fe 、Co またはZr の硝
酸塩、硫酸塩、塩化物等の水溶性塩が好適に用いられ、
特にFe またはZr の水溶性塩が最適である。 【0033】混合物の組成は、モル比で、SiO2/A
l2O3 = 9−15 M’2O/Al2O3 = 1.5−5H2O/M’2
O = 30−55 MmOn/SiO2 = 0.001−0.15(ただ
し、M’ はアルカリ金属、Mは鉄族またはチタン族の
金属、Mm On は金属Mの酸化物型であってmおよ
びnは正の整数)に設定することが好ましく、組成がこ
の範囲からはずれるときは目的とする金属含有フォージ
ャサイト型ゼオライトが得られない。 【0034】混合物の調製に際しては、シリカ源および
アルカリ源の混合水溶液中に撹拌下にアルミナ源および
鉄族またはチタン族の金属の化合物の水溶液を混合する
方法、シリカ源の水溶液中に撹拌下にアルミナ源、アル
カリ源および鉄族またはチタン族の金属の化合物の水溶
液の混合水溶液を混合する方法などが好適に採用される
。 【0035】上記混合物をフォージャサイト型ゼオライ
トが生成する条件下に加熱、結晶化することにより、目
的とするフォージャサイト型ゼオライトが得られる。 【0036】この場合、まず主原料混合物を加温反応さ
せてスラリー状物質とした後、遠心分離および水洗を行
ってゲル状物質を得、このゲル状物質を摩砕して微細ゲ
ル状物質としてから、水を加えてスラリーとなし、この
スラリーに別途準備した結晶化促進剤を混合して結晶化
に供するようにすることが好ましい。ここで結晶化促進
剤としては、上述のシリカ源、アルミナ源およびアルカ
リ源よりなる混合水溶液を熟成したものが特に好ましく
、そのほか、微粉末固体シリカ、微粉末ゼオライトなど
を用いることもできる。なお結晶化促進剤を用いるとき
は、それが最終ゼオライト中に組み込まれることを加味
して主原料混合物組成を定めるべきである。 【0037】混合物調製時の温度は30〜80℃程度と
することが好ましい。結晶化促進剤がシリカ源、アルミ
ナ源およびアルカリ源よりなる混合水溶液であるときは
、その結晶化製剤の温度も30〜80℃程度であること
が望ましい。 【0038】結晶化反応温度は70〜110℃程度、殊
に90〜100℃程度とすることが望ましく、温度が余
りに高いと結晶化反応がはやすぎて鉄族金属またはチタ
ン族金属が所期の骨格位置に入らないことがあり、一方
温度が余りに低いと結晶化が円滑に進行しない。また、
結晶化反応時間は8〜48時間程度が適当であり、反応
時間が短すぎると結晶化が不充分となり、反応時間が長
すぎると、一度骨格に入った金属が追い出されたりする
ことがある上、生産性の点で不利となる。 【0039】結晶生成後は固液分離を行い、充分に水洗
してから乾燥させる。これにより目的とする結晶物が得
られる。 【0040】得られた結晶物に対しては、空気雰囲気下
に300〜700℃、殊に350〜600℃程度の温度
条件にて20分〜5時間程度焼成を行う。これにより、
酸化物組成が       (0.1−0.15)Al2O3/(0.
6−0.8)SiO2/(0.1−0.2)M’2O/
(0.001−0.1)MmOn (ただし、M’ は
アルカリ金属、Mは鉄族またはチタン族の金属、Mm 
On は金属Mの酸化物型であってmおよびnは正の整
数、かっこ内の数値はモル組成)である金属含有フォー
ジャサイト型ゼオライトが得られる。 【0041】そして通常は、その焼成物に対し酸処理を
行って水素型にするか、NH4 型にした後、空気中で
焼成して水素型にするか、焼成物に対してイオン交換を
行ってNH4 型に変換した後、さらに水蒸気雰囲気下
に500〜900℃程度の温度で10分〜3時間程度水
蒸気雰囲気下で焼成することにより水素型とする。水蒸
気雰囲気下に焼成することは、若干の脱Al が生じて
結晶がわずかに変形し、ナフタレンまたは/およびモノ
アルキルナフタレンのアルキル化の点で好ましいものと
なる。 また本発明の趣旨を損なわない限りにおいて、このよう
にして得た水素型のゼオライトに、イオン交換法や含浸
法あるいは後述の(ロ)の方法により、さらに鉄族金属
やチタン族金属あるいはその他の金属を担持させること
もできる。 【0042】上記の焼成後の結晶物またはNH4 型や
H型に変換後の結晶物は、成型、造粒または破砕を行う
ことにより、適当な形状、粒径に調節することができる
。 【0043】〈(ロ)の方法〉この方法は、別途製造し
たフォージャサイト型ゼオライトあるいは市販のフォー
ジャサイト型ゼオライトの結晶骨格を構成するAl の
一部を事後的に鉄族またはチタン族の金属から選ばれた
少なくとも1種の金属で置換させる方法である。 【0044】この方法においては、フォージャサイト型
ゼオライトを上記の金属の化合物からる水溶液に懸濁さ
せて加熱下に撹拌し、ついで遠心分離などの手段により
固液分離し、さらに充分に水洗を行ってから、乾燥、焼
成を行う。これにより、結晶骨格を構成するAl の一
部が上記の金属で置換される。この方法は、表面基のカ
チオンイオン(アルカリ金属イオンや水素イオン)を金
属イオンと交換するイオン交換法とは全く異なる。また
、ゼオライトに金属塩を真空含浸させた後、乾燥、焼成
する含浸法とも明確に異なる。含浸法においては含浸さ
せた金属は結晶間に割り込んでいるだけであり、結晶骨
格を構成するAl は置換されていない。 【0045】金属の化合物としては、Fe 、Co ま
たはZr の硝酸塩、硫酸塩、塩化物等の水溶性塩が好
適に用いられ、特にFe 、Co またはZr の水溶
性塩、なかんずく硝酸塩が最適である。 【0046】焼成条件、後処理条件などは上記(イ)の
方法の場合と同様である。 【0047】反応条件 アルキル化反応は、気相または液相のいずれで行うこと
も可能であるが、通常は液相で行うことが多い。反応を
 0.5kg/cm2G 以上の水素加圧下に行うよう
にすると、触媒の寿命が向上する傾向がある。反応に際
しては、反応管、加圧固定床反応器などを用いた固定床
反応装置のほか、流動床反応装置や移動床反応装置を用
いることもできる。 【0048】固定床反応装置を用いる場合は、反応管に
触媒としての金属含有フォージャサイト型ゼオライトを
充填し、必要に応じて空気、窒素などの気流中で200
〜500℃程度の温度で加熱して触媒を安定化させ、そ
の後、ナフタレンまたは/およびモノアルキルナフタレ
ンとアルキル化剤、さらには必要に応じてデカリン、ビ
シクロヘキシルなどの飽和脂環式炭化水素を添加したも
のを上記の反応管に供給し、触媒と接触させてアルキル
化反応させる。飽和脂環式炭化水素の添加は触媒の活性
低下を防止するのに有効である。 【0049】ナフタレンまたは/およびモノアルキルナ
フタレンの供給量は、触媒単位重量当り(WHSV)に
換算して 0.5〜20hr−1、殊に1〜15hr−
1とするのが通常である。 【0050】アルキル化剤の供給量は、ナフタレンまた
は/およびモノアルキルナフタレン1重量部に対しおお
よそ1〜10重量部程度、殊に1〜3重量部程度とする
。アルキル化剤の割合が余りに少ないとアルキル化度が
不足し、一方余りに多いとトリアルキルナフタレンなど
の副生成物が多くなり、経済的にも不利となる。 【0051】反応温度は、150〜500℃、好ましく
は200〜400℃、殊に250〜350℃とする。反
応圧力は、常圧、減圧、加圧のいずれであってもよいが
、常圧または10kg/cm2G までの加圧下に行う
のが操作および装置の点から有利である。 【0052】 【作用および発明の効果】ジメチルナフタレンには種々
の異性体が存在するが、その中でも2,6−ジメチルナ
フタレンが有用である。2,6−ジメチルナフタレンを
酸化すると、ナフタレン−2,6−ジカルボン酸が得ら
れる。このジカルボン酸から得られるポリエステルは合
成繊維やフィルムに広範な用途を有している。 【0053】本発明においては、フォージャサイト型ゼ
オライトの結晶骨格を構成するAlの一部が鉄族または
チタン族の金属で置換占有された金属含有フォージャサ
イト型ゼオライトを触媒として用いているが、この触媒
は、一般のフォージャサイト型ゼオライトの有するラー
ジゲージを縮小しているので、ナフタレンまたは/およ
びモノアルキルナフタレンのアルキル化触媒として用い
ることにより、原料の転化率(反応率)が高く、目的物
(たとえばジメチルナフタレンの場合は2,6−体)の
収率が高い。加えて、入手しやすいナフタレン(国内の
ナフタレン生産量は25万トン/年、メチルナフタレン
生産量は2〜3千トン/年)を原料にしても高活性にア
ルキル化反応を行うことができ、副生成物(β−メチル
ナフタレンやα−メチルナフタレン)のリサイクルを考
えた場合には、その副生成物に対しても高活性にアルキ
ル化ができる。このようなすぐれた効果は、従来のイオ
ン交換法、含浸法などによっては得られないものである
。 【0054】そのほか本発明は、触媒単位重量当りの原
料供給重量(WHSV)を高くとることができること、
反応条件(温度、圧力)が緩和であること、触媒が固体
(粒状)であるため固定床流通式反応装置を使用できる
こと、反応生成物と触媒の分離が不要であること、飽和
脂環式炭化水素を添加しない場合でも触媒の劣化が小さ
いこと、細孔内に目的金属の酸化物が残存したり、ゼオ
ライトゲージ内にコークの析出が生じたりするおそれが
少ないことなどの効果を奏する。 【0055】 【実施例】次に実施例をあげて本発明をさらに説明する
。使用した水はいずれもイオン交換水である。 【0056】〈触媒の製造〉 触媒製造例1 硫酸アルミニウム51gを水100gに溶解させた水溶
液と、硝酸鉄18.6gを水40gに溶解させた水溶液
とを混合し、A液とした。 【0057】ケイ酸ナトリウム水溶液(水ガラス3号)
207gと、水酸化ナトリウム 5.8gを水152g
に溶解させた水溶液とを混合し、B液とした。 【0058】A液およびB液を60℃に加熱し、B液を
ホモジナイザー撹拌器で撹拌しながらそこにA液を添加
し、反応を開始させた。反応開始後30分間撹拌を続け
てスラリー状物質を得た。 【0059】このスラリー状物質を遠心分離器を用いて
ゲル状物質と水とに分離し、分離したゲル状物質に水を
加え、再び遠心分離を行うと共に、洗浄液中にSO42
− が検出されなくなるまで水洗を繰り返した。ついで
、得られたゲル状物質をらいかい機を用いて磨砕し、微
細ゲル状物質を得た。 【0060】一方、アルミン酸ナトリウム8gを水22
gに溶解した水溶液と、水酸化ナトリウム28gを水4
4gに溶解した水溶液とを混合し、30℃に保った。こ
の混合液に、同様に30℃に保ったケイ酸ナトリウム水
溶液(水ガラス3号)82.8gを加え、ゆっくり撹拌
しながら40℃に昇温してこの温度に60分間保って熟
成し、結晶化促進剤としての水溶液(C液)を調製した
。 【0061】先に得た微細ゲル状物質100g(水分7
1.4重量%)に水63gを加え、ホモジナイザー撹拌
器で充分に撹拌しながら、上記で調製したC液を53g
加え、30分間撹拌して結晶化用スラリーを得た。この
結晶化用スラリーをフッ素樹脂製の密閉式容器に入れ、
95℃の恒温器の中で24時間静置し、結晶化させた。 結晶化終了後、遠心分離器で固液を分離し、充分に水洗
後、110℃で乾燥させた。 【0062】なお、結晶化促進剤を含めた混合物の組成
は、モル比で、 SiO2/Al2O3 = 10 Na2O/Al2O3 = 3.3 H2O/Na2O = 43 Fe2O3/SiO2 = 0.017となる。 【0063】得られた結晶物のX線回析図から、この結
晶物がフォージャサイト型ゼオライトであることが確認
できた。 【0064】次に、上記で得た結晶物を空気雰囲気下に
おいて540℃で3時間焼成した。焼成後の酸化物組成
は、 0.122Al2O3/0.719SiO2/0.14
3Na2O/0.017Fe2O3であった。 【0065】この焼成物につき1N−NH4 NO3 
溶液を用いて80℃でイオン交換を2回行った後、遠心
分離器で固液分離し、110℃で乾燥させた。 【0066】得られたNH4 型結晶物を水蒸気雰囲気
下に700℃で1時間焼成した後、再び1N−NH4 
NO3 溶液を用いて上記と同じ条件でイオン交換を行
った後、水蒸気雰囲気下において上記と同じ条件で焼成
を行った。これにより、水素型の鉄含有ゼオライトが得
られた。 【0067】この鉄含有ゼオライトのSiO2/Al2
O3モル比は 4.9、Na2O含有量は 0.8重量
%、Fe2O3 含有量は 4.8重量%であった。 【0068】得られた鉄含有ゼオライトのESR(電子
スピン共鳴)スペクトル分析の結果、この鉄含有ゼオラ
イトには遊離のFe2O3 が実質的に存在していない
ことがわかった。 【0069】触媒製造例2 硫酸アルミニウム51gを水100gに溶解させた水溶
液と、硝酸鉄30.6gを水40gに溶解させた水溶液
とを混合し、A液とした。このA液を用いたほかは触媒
製造例1を繰り返し、鉄含有ゼオライトを得た。 【0070】この鉄含有ゼオライトのSiO2/Al2
O3モル比は 5.4、Na2O含有量は 0.5重量
%、Fe2O3 含有量は 5.8重量%であった。 【0071】触媒製造例3 アルミン酸ナトリウム20gを水46gに溶解させた水
溶液(A液)、硝酸ジルコニウム 2.6gを水20g
に溶解させた水溶液(B液)、およびケイ酸ナトリウム
水溶液(水ガラス3号)207gに水40gを加えた水
溶液(D液)をいずれも60℃に加温し、D液をホモジ
ナイザー撹拌器で撹拌しながら、これにA液とB液とを
同時に添加し、反応を開始させた。反応開始後30分間
撹拌を続けてスラリー状物質を得た。 【0072】このスラリー状物質につき、触媒製造例1
と同様にして遠心分離、水洗を繰り返してから摩砕を行
い、微細ゲル状物質を得た。 【0073】この微細ゲル状物質100g(水分62重
量%)に水41gと水ガラス71gを加え、ホモジナイ
ザー撹拌器で充分に撹拌しながら、触媒製造例1で用い
たC液を17.4g加え、30分間撹拌して結晶化用ス
ラリーを得た。この結晶化用スラリーをフッ素樹脂製の
密閉式容器に入れ、95℃の恒温器の中で17時間静置
し、結晶化させた。結晶化終了後、遠心分離器で固液を
分離し、充分に水洗後、110℃で乾燥させた。 【0074】得られた結晶物のX線回析図から、この結
晶物はフォージャサイト型ゼオライトであることが確認
できた。 【0075】さらに触媒製造例と同様にして空気雰囲気
下の焼成を行った。焼成後の酸化物組成は、0.13A
l2O3/0.72SiO2/0.14Na2O/0.
0067ZrO2であった。 【0076】この焼成物につき、触媒製造例1と同様に
してNH4 型結晶の取得、水蒸気雰囲気下での焼成を
行い、水素型のジルコニウム含有ゼオライトを得た。 【0077】このジルコニウム含有ゼオライトのSiO
2/Al2O3モル比は 5.0、ZrO2含有量は 
1.9重量%であった。 【0078】触媒製造例4 硫酸アルミニウム51gを水100gに溶解させた水溶
液と、硝酸コバルト 4.7gを水40gに溶解させた
水溶液とを混合し、A液とした。このA液を用いたほか
は触媒製造例1を繰り返し、コバルト含有ゼオライトを
得た。 【0079】このコバルト含有ゼオライトのSiO2/
Al2O3モル比は 4.3、Co2O3 含有量は 
3.4重量%であった。 【0080】触媒製造例5 触媒製造例1で得られた水素型鉄含有ゼオライト10g
を、 0.1N−Fe(NO3)3・9H2O)水溶液
300ccを用いて80℃、1時間処理する操作を2回
繰り返した後、110℃で乾燥し、さらに空気雰囲気下
において540℃で3時間焼成を行い、鉄イオン交換−
鉄含有ゼオライトを得た。 【0081】この鉄イオン交換−鉄含有ゼオライトのS
iO2/Al2O3モル比は 6.3、Fe2O3 含
有量は11.5重量%であった。 【0082】触媒製造例6 超安定性Y型ゼオライト(東ソー株式会社製のHSZ−
330HUA)10gを 0.3N−Fe(NO3)3
水溶液300mlに懸濁させた。これを80℃で1時間
撹拌した後、遠心分離し、充分にイオン交換水で水洗し
た。次に一昼夜乾燥後、空気中で540℃、3時間焼成
することにより鉄含有ゼオライトを得た。これを26〜
42メッシュの粒度に揃えた。この鉄含有ゼオライトの
Fe2O3 含有量は13.7重量%であった。 【0083】触媒製造例7 0.3N−Fe(NO3)3水溶液300mlに代えて
0.3N−Zr(NO3)2水溶液300mlを用いた
ほかは触媒製造例6を繰り返し、ジルコニウム含有ゼオ
ライトを得た。このジルコニウム含有ゼオライトのZr
O2含有量は 5.3重量%であった。 【0084】触媒製造例8(比較例) H−モルデナイト(東ソー株式会社製のHSZ−630
HOA)を26〜42メッシュに造粒して用いた。 【0085】触媒製造例9(比較例) 超安定性Y型ゼオライト(東ソー株式会社製のHSZ−
330HUA)を26〜42メッシュに造粒して用いた
。 【0086】触媒製造例10(比較例)26〜42メッ
シュの市販のHY型ゼオライト(SiO2/Al2O3
=4.8)を硝酸ニッケル水溶液をNi 担持率が 2
.0重量%となるように真空含浸した後、500℃で空
気流通下に1時間前処理した。 【0087】〈アルキル化反応〉 実施例1〜5、比較例1〜3 触媒製造例1〜5で得た触媒を圧縮成形した後、26〜
42メッシュに揃えた。触媒製造例8〜10で得た触媒
は、すでに26〜42メッシュに揃えてあるので、その
まま用いた。 【0088】このようにして得た触媒1gを石英製反応
管に充填し、空気気流中にて360℃で1時間加熱した
後、窒素気流(1.2リットル/hr)に切り換え、β
−メチルナフタレンとメタノールとの重量比で1:1の
混合物を温度300℃、流量3g/hrの条件で反応器
に通じ、メチル化反応を行った。 【0089】反応生成物をガスクロマトグラフィーによ
り分析(面積比による定量分析)した結果は、次の表1
の通りであった。データは反応開始45分後のデータで
ある。転化率とあるのはβ−メチルナフタレンの転化率
、選択率とあるのはジメチルナフタレンの選択率である
。 【0090】   表1                     
                         
                         
           β−MN の    DMN 
の                  触    媒
        転化率      選択率     
 実施例1    触媒製造例1      13.1
 %      67.6 %    実施例2   
 触媒製造例2      19.9 %      
60.3 %    実施例3    触媒製造例3 
     14.1 %      67.9 %  
  実施例4    触媒製造例4      14.
3 %      73.2 %    実施例5  
  触媒製造例5      25.0 %     
 67.6 %    比較例1    触媒製造例8
       4.4 %      61.4 % 
   比較例2    触媒製造例9      11
.1 %      78.4 %    比較例3 
   触媒製造例10       8.3 %   
   58.1 %   【0091】実施例6〜7、比較例4 触媒製造例6〜7で得た触媒を圧縮成形した後、26〜
42メッシュに揃えた。触媒製造例9で得た触媒はすで
に26〜42メッシュに揃えてあるので、そのまま用い
た。 【0092】これらの触媒 1.5gをステンレス鋼製
加圧固定床反応器に充填し、触媒層を窒素気流中で30
0℃に加熱し、この温度に2時間保った後、5kg/c
m2G の水素30mlに切り換えると共に、ナフタレ
ンとデカリンとの重量比で1:5の混合物 3.6g/
hr、メタノール 1.4g/hrを各々液体ポンプで
反応器へ供給し、反応させた。得られた反応生成物をガ
スクロマトグラフィーにより分析した。結果を表2に示
す。データは反応開始4時間後のデータである。MNと
あるのはメチルナフタレン、DMNとあるのはジメチル
ナフタレン、2,6−体選択率とあるのは2,6−体グ
ループの選択率である。 【0093】   表2                     
                         
                         
                   ナフタレン 
     生成物の組成        DMN 中の
                触    媒   
 の転化率    α−MN   β−MN    D
MN    2,6−体選択率実施例6  触媒製造例
6    68.9 %    24.9 %  25
.2 %  40.9 %    46.0 %   
 実施例7  触媒製造例7    69.3 %  
  23.9 %  25.9 %  34.6 % 
   29.6 %    比較例4  触媒製造例9
    74.4 %    21.8 %  22.
2 %  34.7 %    27.5 %    
【0094】比較例4においては、転化率は高いものの
、生成物のジメチルナフタレン組成を考慮し、さらには
2,6−体グループの選択率が実施例6〜7に比し小さ
いことを考慮すると、目的物の収率が低いことがわかる
。 【0095】実施例8〜9 触媒製造例6〜7で得た触媒を圧縮成形した後、26〜
42メッシュに揃えた。 【0096】これらの触媒 1.5gをステンレス鋼製
加圧固定床反応器に充填し、触媒層を窒素気流中で30
0℃に加熱し、この温度に2時間保った後、5kg/c
m2G の水素30mlに切り換えると共に、β−メチ
ルナフタレンとデカリンとの重量比で1:3の混合物 
3.0g/hr、メタノール 0.8g/hrを各々液
体ポンプで反応器へ供給し、反応させた。得られた反応
生成物をガスクロマトグラフィーにより分析した。結果
を表3に示す。データは反応開始4時間後のデータであ
る。Nとあるのはナフタレン、MNとあるのはメチルナ
フタレン、DMNとあるのはジメチルナフタレン、2,
6−体選択率とあるのは2,6−体グループの選択率で
ある。 【0097】   表3                     
                         
                         
                     β−MN
 の      生成物の組成        DMN
 中の                触    媒
      転化率      N     α−MN
    DMN    2,6−体選択率実施例8  
触媒製造例6    52.3 %    10.5 
%  14.3 %  52.9 %    33.1
 %    実施例9  触媒製造例7    61.
9 %    12.6 %  20.2 %  43
.0 %    30.7 %    【0098】実
施例10、比較例5 触媒製造例6で得た触媒を圧縮成形した後、26〜42
メッシュに揃えた。触媒製造例9で得た触媒はすでに2
6〜42メッシュに揃えてあるので、そのまま用いた。 【0099】これらの触媒 1.5gをステンレス鋼製
加圧固定床反応器に充填し、触媒層を窒素気流中で30
0℃に加熱し、この温度に2時間保った後、5kg/c
m2G の水素30mlに切り換えると共に、α−メチ
ルナフタレンとデカリンとの重量比で1:3の混合物 
3.0g/hr、メタノール 0.8g/hrを各々液
体ポンプで反応器へ供給し、反応させた。得られた反応
生成物をガスクロマトグラフィーにより分析した。結果
を表4に示す。データは反応開始4時間後のデータであ
る。Nとあるのはナフタレン、MNとあるのはメチルナ
フタレン、DMNとあるのはジメチルナフタレン、2,
6−体選択率とあるのは2,6−体グループの選択率で
ある。 【0100】   表4                     
                         
                         
                     α−MN
 の      生成物の組成        DMN
 中の                触    媒
      転化率      N     β−MN
    DMN    2,6−体選択率実施例10 
 触媒製造例6    74.0 %    12.2
 %  24.7 %  44.9 %    25.
4 %    比較例5  触媒製造例9    53
.3 %     3.5 %  16.6 %  4
7.5 %    19.4 %    【0101】
実施例11、比較例6 触媒製造例6で得た触媒を圧縮成形した後、26〜42
メッシュに揃えた。触媒製造例9で得た触媒はすでに2
6〜42メッシュに揃えてあるので、そのまま用いた。 【0102】これらの触媒 1.5gをステンレス鋼製
加圧固定床反応器に充填し、触媒層を窒素気流中で30
0℃に加熱し、この温度に2時間保った後、5kg/c
m2G の水素30mlに切り換えると共に、β−メチ
ルナフタレンとメタノールとの重量比で1:1の混合物
 5.4g/hrを液体ポンプで反応器へ供給し、反応
させた。得られた反応生成物をガスクロマトグラフィー
により分析した。結果を表5に示す。データは反応開始
3時間後のデータである。Nとあるのはナフタレン、M
Nとあるのはメチルナフタレン、DMNとあるのはジメ
チルナフタレン、2,6−体選択率とあるのは2,6−
体グループの選択率である。 【0103】   表5                     
                         
                         
                     β−MN
 の      生成物の組成        DMN
 中の    

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ナフタレンまたは/およびモノアルキルナ
    フタレンとアルキル化剤とを触媒としてのゼオライトと
    接触させてモノまたは/およびジアルキルナフタレンを
    製造するにあたり、上記ゼオライトとして、結晶骨格を
    構成するAl の一部が鉄族またはチタン族の金属から
    選ばれた少なくとも1種の金属で置換された金属含有フ
    ォージャサイト型ゼオライトを用いることを特徴とする
    モノまたは/およびジアルキルナフタレンの製造法。
  2. 【請求項2】鉄族またはチタン族の金属がFe 、Co
     またはZrである請求項1記載の製造法。
  3. 【請求項3】金属含有フォージャサイト型ゼオライトの
    酸化物組成が       (0.1−0.15)Al2O3/(0.
    6−0.8)SiO2/(0.1−0.2)M’2O/
    (0.001−0.1)MmOn (ただし、M’ は
    アルカリ金属、Mは鉄族またはチタン族の金属、Mm 
    On は金属Mの酸化物型であってmおよびnは正の整
    数、かっこ内の数値はモル組成)である請求項1記載の
    製造法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002060581A3 (en) * 2001-01-29 2003-03-20 Bp Corp North America Inc Process for methylating naphthalenic compounds using a zeolite catalyst wherein a part of the al atom has been replaced by fe, the catalyst and a method for preparing the catalyst

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002060581A3 (en) * 2001-01-29 2003-03-20 Bp Corp North America Inc Process for methylating naphthalenic compounds using a zeolite catalyst wherein a part of the al atom has been replaced by fe, the catalyst and a method for preparing the catalyst
CN1317076C (zh) * 2001-01-29 2007-05-23 Bp北美公司 使用一部分铝原子被铁取代的沸石催化剂使萘类化合物甲基化的方法、所述催化剂和其制备方法

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