JPH04359230A - 希土類元素添加光導波路及びその製造方法 - Google Patents

希土類元素添加光導波路及びその製造方法

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JPH04359230A
JPH04359230A JP13422491A JP13422491A JPH04359230A JP H04359230 A JPH04359230 A JP H04359230A JP 13422491 A JP13422491 A JP 13422491A JP 13422491 A JP13422491 A JP 13422491A JP H04359230 A JPH04359230 A JP H04359230A
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earth element
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正隆 中沢
Yasuro Kimura
康郎 木村
Katsuyuki Imoto
克之 井本
Seiichi Kashimura
誠一 樫村
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は光増幅器用光導波路に係
り、特にガラス導波路中に希土類元素を添加した光導波
路及びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】光ファイバのコアに希土類元素を添加し
た光ファイバ増幅器が注目されている。特に、Erを添
加した光ファイバは1.55μm帯の波長領域に増幅作
用を有していることから、種々の研究機関で検討されて
いる。最近では、さらに高利得化、広帯域化を目指して
、コア内にEr以外に、Al,Sr,Pなど、光増幅の
高利得化、広帯域化を助成するドーパント(以下「助成
ドーパント」と略称する。)を共に添加する研究が行わ
れるようになってきた。たとえば、コアのガラス組成と
して、(1) Al2 O3 −GeO2 −Er2 
O3 −SiO2 ,(2) Al2 O3 −P2 
O5 −GeO2 −Er2 O3 −SiO2 ,(
3) Al2 O3 −GeO2 −Cr2 O3 −
Er2 O3 −SiO2 などが検討され、高利得、
広帯域特性が実現されている(たとえば、文献:「Er
ドープファイバの増幅特性におけるAl,P共ドープ効
果」森澤、他,1990年電子情報通信学会秋季全国大
会p.4−310 )。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】光ファイバ増幅器は、
1)コア径が10μm程度と細径であるため、励起パワ
ー密度が大きくなり励起効率が上がること、2)相互作
用長を長くとれること、3)石英系ファイバの場合非常
に低損失であること、などの特徴を有している。しかし
ながら、半導体レーザー,受光素子,光変調回路,光分
岐・結合回路,光スイッチ回路,光合分波回路などと共
に光ファイバ増幅器を実装した光システムを構成しよう
とする場合に、それぞれが個別部品であるので、システ
ムの小型化、低損失化が難しいといった問題点がある。 また、個別部品を個々に光軸調整して配置させなければ
ならないので、調整時間が膨大にかかる、コスト高にな
る、信頼性に問題がある、などの欠点もあった。
【0004】本発明は上記課題を解消すべく創案された
ものであり、その目的は光システムの小型化、低損失化
、多機能化を実現する上で好適な光増幅器用の希土類元
素添加光導波路及びその製造方法を提供することにある
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべく、
本発明の希土類元素添加光導波路においては、ガラス導
波路のコア内の中心部に、導波方向に沿って希土類元素
添加層を形成すると共にその希土類元素添加層に助成ド
−パントを添加したものである。
【0006】上記希土類元素としてEr,Nd,Yb,
Sm,Ce,Ho,Tmのうち少なくとも一種類の元素
を含んだものを用い、上記ド−パントとしてはAl,P
,Crを少なくとも1種含んだものを用いることが望ま
しい。
【0007】上記ガラス導波路は幅が厚みよりも大きい
断面略矩形状のコアをそれよりも低屈折率のクラッドで
覆って構成されていることが望ましい。
【0008】上記希土類元素添加層は上記コアの厚み方
向に互いに離間させて複数層形成されていることが望ま
しい。
【0009】上記希土類元素添加層の屈折率は希土類元
素を含んでいない部分のコアの屈折率よりも高いことが
望ましい。
【0010】次に、本発明に係る製造方法においては、
基板上に形成された第1のクラッド膜上に、希土類元素
並びに助成ドーパントを添加しないコア膜と、希土類元
素並びに助成ドーパントを共に添加したコア膜とを順次
、少なくとも一層ずつ積層させ、その積層体をフォトリ
ソグラフィ,ドライエッチングプロセスにより断面略矩
形状に成形した後、その表面全体を覆って第2のクラッ
ド膜を形成するようにしている。
【0011】
【作用】本発明の光導波路は、光の伝搬するコアに希土
類元素と助成ドーパントを共に添加することより光増幅
の利得並びに帯域特性の向上を図っている。励起光の分
布率が最も高いコア中心部に、希土類元素と助成ドーパ
ントとを含んだ領域(希土類元素添加層)を設けること
により励起効率を効果的に高めることができる。
【0012】希土類元素として、Er,Nd,Yb,S
m,Ce,Ho,Tmなどを少なくとも1種含んだもの
を適宜用いることにより、増幅することができる波長領
域を種々に設定することができる。たとえば、Erを含
んだ光導波路の場合、増幅することができる信号光は1
.5 μm帯であり、その励起光には0.8 μm帯,
0.98μm帯,1.48μm帯などを用いることがで
きる。Ndを含んだ光導波路の場合、増幅することがで
きる信号光は、1.3 μm帯,0.9 μm帯,1.
1 μm帯であり、その励起光には0.8 μm帯,0
.89μm、などを用いることができる。また、助成ド
ーパントにAl,P,Crを少なくとも1種含んだもの
を用いることにより、希土類元素添加層のガラス組成と
して、例えば、Al2 O3 −GeO2 −Er2 
O3 −SiO2 ,Al2 O3 −P2 O5 −
GeO2 −Er2 O3 −SiO2 ,Al2 O
3 −GeO2 −Cr2 O3 −Er2 O3 −
SiO2 などが実現できる。 コア内中心部に上記ガラス組成の領域が形成されること
により、光導波路の増幅特性は著しく向上する。
【0013】コアの幅を厚みに比して大きく形成するこ
とにより、コア内を伝搬する光の幅方向に対する閉じ込
めが良くなり、励起光が希土類元素添加層に効率良く集
中して吸収されて反転分布状態が形成され、信号光が高
効率で増幅されるようになる。したがって、少ない希土
類元素添加量で励起効率を高くすることができ、濃度消
光の生じない高利得の光増幅用導波路を実現することが
可能となる。
【0014】希土類元素添加層をコア内の励起光のパワ
−分布に合わせて多層に形成することにより、より効果
的に励起効率を高めることができる。
【0015】希土類元素添加層の屈折率をその希土類元
素添加層以外のコア領域よりも高くすることにより、光
を希土類元素添加領域に集中させて伝搬させることがで
きる。励起光が希土類元素に吸収されやすくなるので、
励起効率が高められる。助成ドーパントも希土類元素が
添加されている領域にのみに含ませるようにしてあるの
で、光増幅の高利得化並びに広帯域化を高効率で実現す
ることができる。つまり、コア内全体に助成ドーパント
が含まれていると、コア内の屈折率分布も一様になって
励起光のコア中心部への閉じ込めが弱くなるが、本発明
によればこのような不都合は生じない。
【0016】なお、助成ドーパントをコア中心部に多く
、コア周辺部に近づくにつれて少なくすることにより、
励起光のコア中心部への閉じ込めを強くすることも一見
有効と考えられる。しかし、これは助成ドーパントの増
大によるレーレー散乱損失の増加をまねくので好ましく
ない。また、コア内への助成ドーパント添加量が増大し
過ぎるとコアの軟化温度の低下を招くことになり、コア
をクラッドで覆う際にコアの軟化温度低下に依存するコ
アの形状変形を生じ、それに伴う各種光回路(カプラ,
フィルタ、分波器など)の設計を難しくすることにつな
がる。
【0017】次に、本発明の製造方法によれば、ガラス
導波路を基板上にプレ−ナ技術によって形成することが
できるので、ガラス導波路の光伝搬部分であるコア内の
所定の部分に希土類元素並びに助成ドーパントを集中的
、且つ幅方向に一様に添加し得る。また、この方法によ
れば、希土類元素添加光導波路を他の光学素子と共に基
板上に一括して形成することが可能であり、高品質で多
機能なものを製造することができる。
【0018】
【実施例】次に、本発明の実施例を添付図面に従って説
明する。
【0019】図1に本発明の希土類元素添加光導波路の
実施例を示す。これは埋込み型光導波路構造の一例を示
すものであり、基板1上に形成された低屈折率nC1の
クラッド2a上に矩形状のコア3(屈折率nW ;nW
 >nC1)が形成され、コア3の表面およびクラッド
2aの表面をクラッド2b(屈折率nC2;nC2<n
W ,nC1≧nC2,あるいはnC1≦nC2)で覆
った構造になっている。 基板1には、Si,GaAs,InPなどの半導体基板
、SiO2 、SiO2 に屈折率制御用添加物を添加
したガラス基板、LiN6 O3 ,LiTaO3 な
どの強誘電体基板、サファイヤ基板、YIGなどの磁性
体基板、などが用いられる。クラッド2a,2bには、
SiO2 ,あるいはSiO2 にB,F,P,Ge,
Ti,Al,Ta,Zn,K,Na,Zr,La,Ba
などの添加物を少なくとも一種類含んだ材質が用いられ
る。コア3の厚みT方向中央部のΔTの領域には、Er
,Nd,Yb,Sm,Ce,Ho,Tmなどの希土類元
素が少なくとも一種類添加されて希土類元素添加層4が
形成されている。この希土類元素添加層4には、Al,
P,Crなどの助成ドーパントが共に添加されている。 コア3の中の希土類元素添加層4以外の領域はSiO2
 、あるいはSiO2 にGe,Ti,Ta,Zn,な
どの屈折率制御用添加物を少なくとも1種含んだ材料が
用いられる。 ここで、光導波路が単一モード伝送用の場合には、コア
3とクラッド2aとの比屈折率差Δ=(nW −nC1
)/nW ×100 %(あるいはΔ=(nW −nC
2)/nW ×100 %)は0.1〜2.0 %好ま
しくは0.2 〜0.8 %の範囲内から選ばれ、コア
3の厚みTは数μmから10μmの範囲内から、またコ
ア3の幅Wは3 μm〜数10μm好ましくは6 μm
〜10数μmの範囲内から選ばれる。ただし、コア3の
幅方向への光の閉じ込めを強くし、励起光が希土類元素
添加層4内に効率よく集中して希土類元素に吸収される
ようにするために、W>Tとなるようにコア3は設定す
る。たとえば、波長1.55μm帯で単一モード光導波
路として用いる場合には、T=7 μm,W=11μm
,Δ=0.25%,希土類元素添加層4の厚みΔT=1
 〜5 μmのように設定される。このように、コア3
内の励起光のパワ−分布の最大となる領域に希土類元素
と助成ドーパントを共に添加しておけば、励起光が希土
類元素に効率よく吸収されて反転分布状態が形成され、
この状態で1.5 μm帯の信号光が伝搬してくると、
信号光は増幅される。希土類元素添加層4にAl,P,
Crなどの助成ドーパントが共に添加されているので、
光増幅の高利得化と広帯域化を図ることができる。すな
わち、これら助成ドーパントの添加は、希土類元素添加
層4内に希土類元素を多量に入れたことによって生ずる
希土類元素の濃度消光による増幅利得の低下を抑制する
ことができる。
【0020】図2(a)〜(c)は図1の希土類元素添
加光導波路の厚み方向の屈折率分布を示したものである
。図示するように、希土類元素添加層4の屈折率は希土
類元素並びに助成ドーパントが添加されていない領域の
コアの屈折率よりも少し高くなっている。(a)は希土
類元素添加層4(−ΔT/2から+ΔT/2の範囲)内
の屈折率分布が平坦な場合、(b)は中央部に行くに従
って階段状に屈折率が高くなっている場合、(c)は中
央部に行くに従って連続的な曲線状に屈折率が高くなっ
ている場合を示している。このように希土類元素添加層
4の屈折率をその周辺のコアの屈折率よりも高くするこ
とにより、励起光の希土類元素添加層4内への閉じ込め
が強くなり、より高い励起効率を期待することができる
【0021】図3に本発明の希土類元素添加光導波路の
他の実施例を示す。これは、コア3内に希土類元素添加
層を3箇所形成した多層構造の光導波路を示しており、
コア3の厚みT方向中央部のΔT0 の領域,下部のΔ
T1の領域,および上部のΔT1 の領域に希土類元素
と助成ドーパントを共に添加した3つの希土類元素添加
層4a,4b,4cがコア3の厚みT方向に互いに離間
させて形成されている。ここで、例えば、波長1.5 
μm帯で用いる場合、導波路構造はT=8 μm,W=
12μm,Δ=0.35%,ΔTO =2 μm,ΔT
1 =1 μmとし、希土類元素としてEr、助成ドー
パントとしてAlとPとを用いる。コア3の希土類元素
添加層4a,4b,4c以外の領域にはSiO2 −G
eO2 系ガラス、希土類元素添加層4a,4b,4c
にはSiO2 −GeO2 −Al2 O3 −P2O
5 −Er2 O3 系ガラス、クラッド2aおよび2
bにはSiO2 −P2 O5 −B2O3 系ガラス
,基板1にはSiO2 ガラスを用いる。このように、
コア3内の励起光のパワー分布に対応させて希土類元素
と助成ドーパントを多層状に共に添加しておけば、コア
3の中に全体に均一に添加した場合に比し、励起光の励
起効率を高めることができる。  図4に希土類元素添
加層をさらに多層に形成した例を示す。ここではコア3
の厚みT方向に、希土類元素並びに助成ドーパントを共
に添加した領域(希土類元素添加層4a,4b,4c,
4d,および4e)が5つ設けられている。たとえば、
T=8 μmに対して、希土類元素添加層4a〜4eの
厚みは、夫々1.5 μm,1 μm,1 μm,0.
5 μm,、0.5 μmのように設定される。また希
土類元素と助成ドーパントが共に添加されていないコア
領域3a〜3fの厚みは0.75μm,0.75μm,
0.5 μm,0.5 μm,0.5 μm,0.5 
μmのように設定される。このように、希土類元素と助
成ドーパントを共に添加した層は1層以上,10数層程
度設けることができる。
【0022】また、図5はクラッド5の形状を凸形状に
することにより、コア3内に余分に応力(熱膨脹係数の
違いによって生ずる応力)が加わらないように、コア3
の側面側のクラッドを薄くした構造である。
【0023】なお、本発明の光導波路の構造は上記実施
例に限定されない。例えば直線導波路以外に、曲線光導
波路、90°屈曲部を有する導波路、Y分岐光導波路,
交差型光導波路などであってもよい。また、複数のコア
を有する方向性結合器型光導波路、リング共振器型光導
波路のような結合器構造の光導波路であってもよい。さ
らには、希土類元素添加光導波路を用いて、光合分波器
、光スターカプラ、光スイッチ、光変調器、半導体レー
ザー、受光素子、干渉膜フィルタ、レンズなどを実装し
た光伝送用送信或いは受信モジュールを構成してもよい
【0024】次に、本発明に係る光導波路の製造方法の
一例として、図1に示した埋込み型光導波路の製造方法
について説明する。
【0025】まず、図6(a)に示すように、基板1上
に第1のクラッド膜2aを形成する。このクラッド膜2
aは化学気相堆積法(CVD法),火炎堆積法,スパッ
タリング法,電子ビーム蒸着法,イオンプレーティング
法,プラズマCVD法,ゾル・ゲル法などのいずれの方
法を用いて形成してもよい。次に図6(b)に示すよう
に,コア膜3a.を厚み(T/2−ΔT/2)だけ形成
する。このコア膜3aも上記膜形成方法のいずれかの方
法で形成することができる。その後、コア膜3aの上に
、希土類元素と助成ドーパントを共に添加したコア膜(
希土類元素添加層4)を積層形成し、その上にさらにコ
ア膜3aと略同じ材質のコア膜3bを積層形成する。 この(b)のプロセスにおいて、コア膜3a,希土類元
素添加層4,およびコア膜3bは連続プロセス,あるい
は断続プロセスのいずれの方法で形成してもよい。次に
図6(c)に示すように、コア膜3a,3b及び希土類
元素添加層4から成る積層体をフォトリソグラフィ,ド
ライエッチグプロセスにより断面略矩形状のコア3に成
形する。そして最後に、コア3を覆うようにして第1の
クラッド膜2aと略同じ屈折率の第2のクラッド膜2b
を形成することにより、埋込み型光導波路が形成される
【0026】このように、本発明の製造方法は希土類元
素添加光導波路をプレ−ナ技術によって基板1上に形成
するので、ガラス導波路の光伝搬部分であるコア3内の
所定の領域(希土類元素添加層4)に希土類元素並びに
助成ド−パントを集中的、且つ幅方向に一様に添加する
ことができる。またこの方法によれば、希土類元素添加
光導波路を他の光学素子と共に基板1上に一括形成する
ことが可能であり、高品質で多機能なものを製造するこ
とができる。
【0027】なお、図3〜5に示した光導波路も上述の
工程と同様、プレ−ナ技術によって製造することができ
る。すなわち、図3,4に示したような多層構造の光導
波路を製造する場合には、コア3となる部分を積層形成
する工程(上記図6(b)の工程に相当)おいて、希土
類元素並びに助成ドーパントを共に添加した領域(希土
類元素添加層4a,4b,4c等)と、希土類元素並び
に助成ド−パントを添加しない領域(コア領域3a,3
b,3c等)とを積層する処理回数を多くすればよい。 この場合、希土類元素並びに助成ドーパントを共に添加
した個々の領域は薄い層であるので、容易にエッチング
して矩形状コア3を得ることができる。また、図5に示
したような凸型導波路を製造する場合には、コア3を覆
うクラッド膜を形成する工程(上記図6(c)の工程に
相当)の後、さらにコア3の側面側のクラッドを薄くす
るようにエッチング処理を行えばよい。
【0028】
【発明の効果】以上要するに、本発明によれば次の如き
優れた効果が発揮できる。
【0029】(1)励起光の分布率が最も高いコア中心
部に希土類元素添加層を形成し、しかも、希土類元素添
加層に助成ドーパントを添加したので、希土類元素の添
加濃度を高くすることによって生ずる濃度消光による増
幅利得の低下を抑制して、高効率で信号光を増幅するこ
とができる。
【0030】(2)希土類元素として、Er,Nd,Y
b,Sm,Ce,Ho,Tmなどを少なくとも1種含ん
だものを適宜用いることにより、増幅することができる
波長帯域を種々に設定することができ、また、助成ドー
パントにAl,P,Crを少なくとも1種含んだものを
用いることにより、光導波路の増幅特性を著しく向上さ
せることができる。
【0031】(3)コアの幅を厚みに比して大きく形成
することにより、コア内を伝搬する光の幅方向に対する
閉じ込めを良くし、励起光を希土類元素添加層に効率良
く集中させて吸収させることができるので、少ない希土
類元素添加量で励起効率を高くすることができ、濃度消
光の生じない高利得の光増幅用導波路を実現することが
できる。
【0032】(4)希土類元素添加層をコア内の励起光
のパワ−分布に合わせて多層に形成することにより、よ
り効果的に励起効率を高めることができる。
【0033】(5)希土類元素添加層の屈折率をその周
辺のコア領域よりも高くすることにより、コア内を伝搬
する光の希土類元素添加層内への閉じ込めを良くするこ
とができるので、励起光が希土類元素に吸収されやすく
なり、励起効率が高められる。
【0034】(6)ガラス導波路を基板上にプレ−ナ技
術によって形成することができるので、ガラス導波路の
光伝搬部分であるコア内の所定の部分に希土類元素並び
に助成ドーパントを集中的、且つ幅方向に一様に添加す
ることができ、また、この光導波路を他の光学素子と共
に基板上に一括して形成することが可能であり、高品質
で多機能なものを製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の希土類元素添加光導波路の一実施例を
示す斜視図である。
【図2】図1の光導波路の厚み方向の屈折率分布の一実
施例を示す図である。
【図3】本発明の希土類元素添加光導波路の他の実施例
を示す斜視図である。
【図4】本発明の希土類元素添加光導波路の他の実施例
を示す正面図である。
【図5】本発明の希土類元素添加光導波路の他の実施例
を示す斜視図である。
【図6】本発明の希土類元素添加光導波路の製造方法の
一実施例を示す工程図である。
【符号の説明】
1  基板 2a  第1のクラッド膜 2b  第2のクラッド膜 3  コア 4  希土類元素添加層(希土類元素と助成ドーパント
を共に添加したコア膜) W  コアの幅 T  コアの厚み

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  ガラス導波路のコア内の中心部に導波
    方向に沿って希土類元素添加層を形成すると共に該希土
    類元素添加層に光増幅の高利得化、広帯域化を助成する
    ド−パントを添加したことを特徴とする希土類元素添加
    光導波路。
  2. 【請求項2】  上記希土類元素としてEr,Nd,Y
    b,Sm,Ce,Ho,Tmのうち少なくとも一種類の
    元素を含んだものを用い、上記ド−パントとしてAl,
    P,Crのうち少なくとも一種類の元素を含んだものを
    用いた請求項1記載の希土類元素添加光導波路。
  3. 【請求項3】  上記ガラス導波路を幅が厚みよりも大
    きい断面略矩形状のコアをそれよりも低屈折率のクラッ
    ドで覆って構成した請求項1又は2記載の希土類元素添
    加光導波路。
  4. 【請求項4】  上記希土類元素添加層を上記コアの厚
    み方向に互いに離間させて複数層形成した請求項1乃至
    3のいずれかに記載の希土類元素添加光導波路。
  5. 【請求項5】  上記希土類元素添加層の屈折率が希土
    類元素を含んでいない部分のコアの屈折率よりも高い請
    求項1乃至4のいずれかに記載の希土類元素添加光導波
    路。
  6. 【請求項6】  基板上に形成された第1のクラッド膜
    上に、希土類元素並びに光増幅の高利得化、広帯域化を
    助成するドーパントを添加しないコア膜と、希土類元素
    並びに上記ドーパントを共に添加したコア膜とを順次、
    少なくとも一層ずつ積層させ、その積層体をフォトリソ
    グラフィ,ドライエッチングプロセスにより断面略矩形
    状に成形した後、その積層体の全表面を覆って第2のク
    ラッド膜を形成するようにしたことを特徴とする希土類
    元素添加光導波路の製造方法。
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