JPH04358710A - 内燃機関のバルブタイミング制御装置 - Google Patents

内燃機関のバルブタイミング制御装置

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JPH04358710A
JPH04358710A JP3220452A JP22045291A JPH04358710A JP H04358710 A JPH04358710 A JP H04358710A JP 3220452 A JP3220452 A JP 3220452A JP 22045291 A JP22045291 A JP 22045291A JP H04358710 A JPH04358710 A JP H04358710A
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camshaft
clutch
valve
control device
timing control
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Seiji Tsuruta
誠次 鶴田
Hideaki Onishi
秀明 大西
Dan Egashira
江頭 段
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Hitachi Unisia Automotive Ltd
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Atsugi Unisia Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内燃機関の吸気バルブ
あるいは排気バルブの開閉時期を運転状態に応じて可変
制御するバルブタイミング制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種バルブタイミング制御装置
としては、種々提供されており、その一例として米国特
許第4,231,330号公報に記載されたものなどが
知られている。
【0003】概略を説明すれば、吸気・排気バルブを開
閉制御するカムシャフトは、前端部の外周に外歯が形成
されていると共に、前端部にスリーブが互いの雌雄ねじ
部を介して螺着固定されている。一方、該スリーブ及び
カムシャフト前端部の外側に配置支持された円筒状のド
リブンスプロケットは、外周に機関の回転力がタイミン
グチェーンを介して伝達される歯形を有していると共に
、内周には内歯が形成されている。そして、この内歯と
上記カムシャフトの外歯との間に、内外周の歯のうち少
なくともいずれか一方がはす歯に形成された筒状歯車が
噛合しており、この筒状歯車を、機関運転状態に応じて
油圧回路の油圧や圧縮スプリングのばね力によりカムシ
ャフトの軸方向へ移動させることによって、該カムシャ
フトをドリブンスプロケットに対して相対回動させて吸
気・排気バルブの開閉時期を可変制御するようになって
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】然し乍ら、前記従来の
バルブタイミング制御装置にあっては、ドリブンスプロ
ケットとカムシャフトとを、筒状歯車の内外周の少なく
ともいずれか一方に形成されたはす歯を利用して相対回
転させるようにしており、このはす歯は、ドリブンスプ
ロケットの内歯あるいはカムシャフトの外歯との良好な
噛合い精度を確保するために、高精度な加工が要求され
る。この結果、該はす歯の加工作業が煩雑となり、加工
作業能率の低下と、加工コストの高騰を招いている。
【0005】しかも、筒状歯車がカムシャフトの軸方向
へ延設されていると共に、該軸方向へ大きく移動するよ
うになっているため、バルブタイミング制御装置の軸方
向の長さが長くなり、大型化が余儀なくされる。この結
果、内燃機関の重量の増加と共にエンジンルーム内への
レイアウトの自由度が制約されてしまう。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記従来の実
情に鑑みて案出されたもので、まず、請求項1の発明は
、とりわけ回転体とカムシャフトとの間に、該両者の正
逆最大相対回動を規制するストッパ機構を設けると共に
、互いに逆方向に巻装された内外2重のクラッチスプリ
ングにより前記正逆最大相対回動位置を前記ストッパ機
構と共働して決定するクラッチ機構を設け、かつ該両ク
ラッチ機構の断続作用を機関運転状態に応じて相対的に
切り替える切替機構を設けたことを特徴としている。
【0007】請求項2の発明は、回転体とカムシャフト
との間に、前記内外クラッチスプリングを相対的に緊締
・解除させる内外一対のカラーを設けると共に、前記各
クラッチスプリングの一端部が係止する内外カラーの係
止孔を周方向へ延長形成したことを特徴としている。
【0008】
【作用】請求項1の発明によれば、例えば機関低負荷域
では、切替機構によって、内外カラーを介して例えば内
側のクラッチスプリングを緊締状態とし、外側のクラッ
チスプリングを弛緩状態とする。したがって、カムシャ
フトは、バルブ開閉時期に発生する例えば負の回転トル
ク変動に伴い該負方向に回転してストッパ機構によりそ
の最大回転位置が規制される。ここで、バルブスプリン
グのばね力などに起因して正の回転トルク変動が発生し
カムシャフトが正転しようとしても、前記内側のクラッ
チスプリングの緊締力で正転が規制される。依って、カ
ムシャフトは、例えば吸気バルブの閉時期を遅らせる相
対回動位置に確実に保持される。
【0009】一方、機関が例えば高負荷域に移行した場
合は、切替機構により内外カラーを介して内側クラッチ
機構のクラッチスプリングを弛緩状態に、外側クラッチ
機構のクラッチスプリングを緊締状態とする。したがっ
て、カムシャフトは、正の回転トルク変動に伴い該正方
向に回転してストッパ機構によりその最大正回転以上の
回転が規制される。ここで、負の回転トルク変動が発生
しカムシャフトが逆転しようとしても、前記外側のクラ
ッチスプリングの緊締力で逆転が規制される。依って、
カムシャフトは、吸気バルブの閉時期を早める相対回動
位置に確実に保持される。
【0010】また、両クラッチ機構は、カムシャフトの
軸方向ではなく内外2重に設けられているため、装置全
体の長さを可及的に短尺化できる。
【0011】請求項2の発明によれば、基本的には、請
求項1の発明と同一の作用になることは勿論のこと、各
カラーの係止孔を周方向へ延長形成したことにより、各
クラッチ機構の相対的な切替え時において該各カラーの
所定回動位置で両クラッチスプリングが両方同時に緊締
(ロック)が一時的に解除されてしまう状態が回避され
、両方を同時にロックさせる状態を創成することが可能
になる。これによって、カムシャフトの相対回動変換時
におけるガタ付き等の発生を防止できる。
【0012】
【実施例】図1は自動車のDOHC型内燃機関に適用し
たこの発明の一実施例を示し、1はシリンダヘッド上部
のカム軸受2に支承されて、吸気バルブを図外の駆動カ
ムにより開閉するカムシャフト、3はカムシャフト1の
一端部1a外周に設けられ、クランク軸のドライブスプ
ロケットからタイミングチェーンを介して駆動力が伝達
される回転体たるドリブンスプロケットであって、前記
カムシャフト1の一端部1aとドリブンスプロケット3
との間には、ストッパ機構4が設けられていると共に、
内外2重のクラッチ機構5,6が設けられている。また
、この両クラッチ機構5,6は、その断続作用が切替機
構7によって相対的に切り替えられるようになっている
【0013】具体的に説明すれば、前記カムシャフト1
は、段差状一端部1aの基端側外周にフランジ8が一体
に設けられていると共に、先端側に小径部位1bに固定
された略円筒状の保持部材9と該保持部材9の内周縁に
嵌合したリテーナ10が軸方向から螺入した取付ボルト
11によって共締め固定されている。前記保持部材9は
、図3に示すように小径部位1bに形成された一面巾1
cを介して嵌合固定されて、カムシャフト1と同期回転
するようになっていると共に、内外2重の筒部9a,9
bからなり、内側筒部9aの外周面が段差状に形成され
て大径部と小径部とを有している。一方、リテーナ10
は、縦断面略コ字形を呈し、底部外周端で保持部材9を
一端部1aの段差縁1fに押圧支持していると共に、外
周縁にはフランジ部10aを一体に有している。
【0014】前記ドリブンスプロケット3は、図2にも
示すように円板状の本体3aの外周にタイミングチェー
ンが巻装される歯形を有し、また本体3aの内周端には
、前記カムシャフト一端部1aの外周に摺動自在に支持
されて前記内側筒部9aと軸方向へ並置される内筒部1
2が一体に設けられていると共に、本体3aの一端面外
周には、内筒部12と並行に突出して外側筒部9bと軸
方向へ並置される外筒部13が一体に設けられている。 前記内筒部12と外筒部13は、保持部材9の夫々対応
する内側筒部9a及び外側筒部9bと同一の外径に設定
されていると共に、夫々の対向端縁が互いに摺動可能に
当接している。
【0015】前記ストッパ機構4は、図1及び図2に示
すようにカムシャフト1のフランジ8外側面の直径線上
対称位置に一体に突設された一対のストッパピン14,
14と、前記フランジ8と対向するスプロケット本体3
aに円周方向に沿って設けられてストッパピン14,1
4が係入する長孔15,15とからなり、前記ストッパ
ピン14,14が長孔15,15の両端縁15a,15
bに突き当たった位置でカムシャフト1の最大正逆回転
が規制されるようになっている。
【0016】前記クラッチ機構5,6は、前記保持部材
9とドリブンスプロケット3との間に、内外2重に配置
され、内側筒部9aと内筒部12との各外周面に跨って
巻装された内側クラッチスプリング16と、外側筒部9
bと外筒部13との各外周面に跨って巻装された外側ク
ラッチスプリング17と、該各クラッチスプリング16
,17の外周に回動可能に被装された内側カラー18と
外側カラー19とを備えている。前記両クラッチスプリ
ング16,17は、互いに反対方向に巻かれ内側クラッ
チスプリング16が図2中左巻き、外側クラッチスプリ
ング17が右巻きに巻かれて、夫々逆方向の捩りばね特
性(緊締,弛緩特性)を有している。また、両クラッチ
スプリング16,17は、図1中の右側の一端部16a
,17aが夫々スプロケット本体3aの固定用孔3b,
3c内に止着されている一方、左側の他端部16b,1
7bが図5及び図6に示すように各カラー18,19の
一端部に有する係止孔18a,19a内に係止されてい
る。この係止孔18a,19aは、略円形状を呈し、そ
の内径がクラッチスプリング16,17の他端部16b
,17bの外径よりも若干大きく設定されている。前記
内外側カラー18,19は、夫々の外周面の直径線上の
対向位置に夫々一対の突起部20,20、21,21が
設けられている。
【0017】前記切替機構7は、外側クラッチ機構6を
被う略有底円筒状のスライダー22と、該スライダー2
2の円板状前端壁22aとリテーナ10のフランジ部1
0aとの間に弾装されてスライダー22をドリブンスプ
ロケット3方向(図中右方向)に付勢する圧縮スプリン
グ23と、スライダー22と保持部材9との対向面間に
形成された圧力室24に油圧を導入する油圧回路25と
を備えている。
【0018】前記スライダー22は、前端壁22aの中
央に内周面が前記リテーナ10の外周面に嵌合して軸方
向に摺動する摺動孔26が形成されていると共に、前端
壁22aの外周縁に外側カラー19の外周面に沿って軸
方向へ摺動する外筒壁27が一体に設けられ、更に、前
端壁22aのドリブンスプロケット3側一側面の略中央
に前記内側カラー18の外周面に沿って軸方向へ摺動す
る略円弧状の内筒壁28が一体に設けられている。また
、この内外筒壁27,28には、図4にも示すように前
記各カラー18,19の突起部20,20、21,21
をスライド移動させる移動用孔29,30が形成されて
いる。この各移動用孔29,30は、同一方向へ傾斜状
に切欠形成されて、スライダー22全体の直線的な軸方
向の移動に伴い各突起部20,21を介して各内外側カ
ラー18,19を同一方向に所定量回転させるようにな
っている。
【0019】前記油圧回路35は、オイルメインギャラ
リ31から分岐してカム軸受2及びカムシャフト1の半
径方向に形成された導入通路32と、カムシャフト1の
ボルト孔1d内周面と取付ボルト11の軸部外周面との
間に形成された円環通路33と、一端部1a及びスプロ
ケット本体3aの各内部半径方向に沿って形成されて、
両クラッチ機構5,6間の軸方向通路34を介して圧力
室24に連通する半径方向通路35とを有している。ま
た、導入通路32の上流端には、オイルポンプ36から
圧送された油圧の導入,遮断を電子コントローラ37か
らの出力信号によって行なう電磁弁38が設けられてい
る。前記電子コントローラ37は、図外のクランク角セ
ンサやエアーフローメータ等からの出力信号に基づいて
現在の機関運転状態を検出して電磁弁38をON,OF
F制御している。
【0020】以下、本実施例の作用について説明する。
【0021】まず、例えば機関低負荷域では、電子コン
トローラ37によって電磁弁38にOFF信号(非通電
)が出力されて、オイルポンプ36から圧力室24への
油圧の導入が遮断される。このため、スライダー22は
、圧縮スプリング23のばね力で前端壁22aの内面が
保持部材9の外端面に突き当たる最大右方向の位置(図
1の位置)に保持される。そして、斯かる状態では各移
動用孔29,30によって突起部20,21が図4の実
線矢印で示すように斜め下方向に移動案内されて各カラ
ー18,19を2図中反時計方向に回転させる。
【0022】このため、外側クラッチスプリング17は
、係止孔19aの周面により左端部17bが図6の反時
計方向に捩られて弛緩状態となり、ドリブンスプロケッ
ト3の外筒部13と保持部材9の外側筒部9bとの連結
が解除され自由な正負方向の相対回転を許容する。一方
、内側クラッチスプリング16も、係止孔18aの周面
で左端部16bが図5の反時計方向に捩られて緊締状態
となり、内筒部12と内側筒部9aを連結して、内筒部
12に対する内側筒部9aの負方向の回転は許容するも
のの正方向の回転を規制する。
【0023】依って、この状態でカムシャフト1に吸気
バルブの閉時に発生する負の回転トルクが作用すると、
図2に示すように該カムシャフト1が負方向に回転して
ストッパピン14,14が長孔15,15の一端部孔縁
15a,15aに突き当たってそれ以上の回転が規制さ
れる。ここで、カムシャフト1に正の回転トルクが発生
し、該カムシャフト1が図中反時計方向(正方向)に回
転しようとすると、前述のように内側クラッチスプリン
グ16による内筒部12と内側筒部9aとの緊締作用に
よってカムシャフト1の正方向の回動が確実に規制され
る。このため、カムシャフト1は、ドリブンスプロケッ
ト3に対する正負両方向への自由な回動が規制されて吸
気バルブの閉時期を遅くする相対回動位置に保持される
【0024】一方、機関が高負荷域に移行した場合は、
電磁弁38がON(通電)されてオイルポンプ36から
圧送された作動油が導入通路32,円環通路33,半径
方向通路35,軸方向通路34を通って圧力室24に導
入され、該圧力室24が即座に高圧となる。このため、
スライダー22は、図1の一点鎖線で示すように圧縮ス
プリング23のばね力に抗して摺動孔26孔縁がリテー
ナ10の段差部位10bに突き当たるまで図中左方向へ
最大に移動する。したがって、各突起部20,21が、
図4の破線矢印で示すように各移動用孔29,30によ
って逆に斜め上方向に移動案内されて、各カラー18,
19を2図中時計方向に回転させる。このため、内側ク
ラッチスプリング16が、係止孔18aを介して図5の
時計方向に捩られて弛緩状態となり、内筒部12と内側
筒部9aとの連結が解除されて自由な相対回転を許容す
る。一方、外側クラッチスプリング17が、係入孔19
aを介して図5の時計方向に捩られて緊締状態となり、
外筒部13に対する外側筒部9bの正方向の相対回転は
許容するものの負の方向の回転を規制する。
【0025】依って、カムシャフト1は、正の回転トル
ク変動により正方向に回転し、ストッパピン14,14
が長孔15,15の他端部孔縁15b,15bに突き当
たってそれ以上の正回転が規制される。ここで、カムシ
ャフト1に負の回転トルクが発生し、時計方向(負方向
)に回転しようとすると、外側クラッチスプリング17
の緊締作用によってカムシャフト1の負方向の回動が確
実に規制される。このため、正負両方向への自由な回動
が規制されて吸気バルブの閉時期を早くする相対回動位
置に保持される。
【0026】尚、内外側のクラッチスプリング16,1
7による緊締作用は、正,負の回転トルクが大きい程強
くなるため、カムシャフト1の確実な回動規制作用が得
られる。また、高負荷域から低負荷域に移行した場合に
おける圧力室24内の作動油は電磁弁38を介して外部
へ速やかに排出される。
【0027】また、本実施例では、カムシャフト1の相
対回動を正負の回転トルク変動を利用するものであるか
ら、機関運転変化に即応したバルブタイミングの切換制
御が可能になることは勿論のこと、クラッチスプリング
16,17を内外に配置し、かつスライダー22の軸方
向の移動量も十分に小さいため、軸方向へ2連に並設し
た場合よりも装置全体の長さを可及的に短尺化できる。
【0028】図7及び図8は請求項2の発明に係る実施
例を示し、基本構成は請求項1の発明と同様であるが、
異なるところは、内外カラー18,19の係入孔40,
41を円周方向に沿って延長形成したところにある。
【0029】即ち、前記請求項1の発明に係る実施例に
おいては、図5及び図6に示すように、係入孔18a,
19aが略円形状に形成されて、内径が各クラッチスプ
リング16,17の端部16b,17bの外径より若干
大きく設定されているにすぎず、十分に小さく設定され
ている。このため前述のように、内外カラー18,19
を時計あるいは反時計方向へ回転させて、各クラッチス
プリング16,17の緊締(ロック)及びロック解除を
相対的に切り替える際、つまり例えば外側クラッチスプ
リング17の他端部17bを図6に示すように係止孔1
9aの一端縁19bで反時計方向に押圧してロックを解
除した際に、内側カラー18の係入孔18aが図5に示
すように一端縁18bで他端部16bを時計方向に今ま
だ押圧している状態が継続された形となる。このため、
両クラッチスプリング16,17は、一時的に両方のロ
ック解除状態が創成されてしまう。
【0030】そこで、斯かる実施例では、各係止孔40
,41を、各クラッチスプリング16,17が完全にロ
ック解除された各他端部16b,17b位置を中心とし
て円周方向の図中左右側へ同一長さで延長形成して長孔
状とした。
【0031】したがって、図7と図8を対比して相対的
な切替作用説明をすれば、まず、低負荷時などにおいて
、外側カラー19が図8Aに示すようにロック解除角度
の最大位置θ1まで反時計方向に回転すると、係止孔4
1の一端縁41aで外側クラッチスプリング17の他端
部17bを押圧してロック解除する。この時点では、内
側カラー18も図7Aに示すように、反時計方向に回転
して係止孔40の略中央に内側クラッチスプリング16
の他端部16bが位置し、ロック状態を創成する。
【0032】そして、斯かる状態から高負荷域に移行し
、外側カラー19が図8Bに示すように時計方向へ若干
回転し外側クラッチスプリング17も自身の捩りばね力
で時計方向に戻り、係止孔41の一端縁41aが他端部
17bから若干離れて、該外側クラッチスプリング17
をロック状態にする。一方、内側カラー18も図7Bに
示すように時計方向へ若干回転するものの、今まだ係止
孔40の一端縁40aが内側クラッチスプリング16の
他端部16bを押圧せずに僅かに離間している状態とな
っているため、内側クラッチスプリング16はロック状
態を維持している。
【0033】続いて、外側カラー19が図8Cに示すよ
うにさらに時計方向へ回転すると、係止孔41の一端縁
41bと外側クラッチスプリング17の他端部17bが
完全に離れて、該外側クラッチスプリング17はロック
状態を維持する。一方、内側カラー18も図8Cに示す
ようにさらにロック解除必要角度の最大位置θ2まで時
計方向へ回転する。このため、内側クラッチスプリング
18のロックが解除される。
【0034】このように、相対的な切替え時に内外カラ
ー18,19が図7B,図8Bに示すように時計方向へ
回転した際に、内外クラッチスプリング16,17の他
端部16b,17bが係止孔40,41の一端縁33a
,41aで一方が押圧されずに、必ず両者16b,40
a、17b,41aが離れた状態となり、ロック状態が
維持されるため、斯かる相対的なロック,解除切替え時
におけるカムシャフト1のガタつきの発生が防止される
。この結果、打音の発生や吸気バルブや排気バルブの異
常挙動による機関の不調等の発生を防止することができ
る。尚、前記実施例では機関低負荷域から高負荷域への
切替え時について説明したが、逆に高負荷域から低負荷
域への切替え時についても前記と同様に一時的なロック
解除の発生が防止されることは言うまでもない。
【0035】本発明は、前記実施例に限定されることな
く、例えば切替機構7を別異の構成とすることも可能で
あり、また排気バルブ側あるいは吸気・排気バルブの両
方に適用することも可能である。
【0036】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、各請求項
の発明によれば、カムシャフトと回転体との相対回動を
従来のような筒状歯車ではなく、カムシャフトの回転ト
ルク変動を利用して行なうと共に、該正逆相対回動位置
規制を、ストッパ機構と内外2重のクラッチスプリング
を利用したクラッチ機構の切替制御により行なうように
したため、高精度かつ応答性の優れたバルブタイミング
制御が得られることは勿論のこと、特にはす歯が不要に
なるため構造が簡素化され、製造作業能率の向上とコス
トの低廉化が図れる。
【0037】しかも、前記クラッチ機構を内外2重に配
置したため、装置の軸方向の長さを可及的に短尺化する
ことができ、該装置を備えた内燃機関のエンジンルーム
内へのレイアウトの自由度が向上する。
【0038】また、請求項2の発明によれば、内外カラ
ーの各係止孔を周方向へ延長形成したため、前記各クラ
ッチ機構の相対的な切替え時において両クラッチスプリ
ングが両方同時に一時的にロック解除される状態の発生
を回避することができる。この結果、カムシャフトのガ
タつきが防止され、打音の発生や機関の不調が防止され
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1の発明に係るバルブタイミング制御装
置の一実施例を示す図2のA−A線断面図。
【図2】図1のB−B線断面図。
【図3】図1のC−C線断面図
【図4】本装置の側面図。
【図5】図1のD−D線断面図。
【図6】図1のE−E線断面図。
【図7】請求項2の発明に係る実施例を示す図1のD−
D線断面図。
【図8】同実施例を示す図1のE−E線断面図。
【符号の説明】

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  機関の駆動力が伝達される回転体とカ
    ムシャフトとを、該カムシャフトの回転トルク変動によ
    り正逆相対回動させて、バルブの開閉時期を可変制御す
    るバルブタイミング制御装置であって、前記回転体とカ
    ムシャフトとの間に、該両者の正逆最大相対回動を規制
    するストッパ機構を設けると共に、互いに逆方向に巻装
    された内外2重のクラッチスプリングにより前記正逆最
    大相対回動位置を前記ストッパ機構と共働して決定する
    クラッチ機構を設け、かつ該両クラッチ機構の断続作用
    を機関運転状態に応じて相対的に切り替える切替機構を
    設けたことを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制
    御装置。
  2. 【請求項2】  前記請求項1記載のバルブタイミング
    制御装置において、回転体とカムシャフトとの間に、前
    記内外クラッチスプリングを相対的に緊締・解除させる
    内外一対のカラーを設けると共に、前記各クラッチスプ
    リングの一端部が係止する内外カラーの係止孔を周方向
    へ延長形成したことを特徴とする内燃機関のバルブタイ
    ミング制御装置。
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