JPH04358116A - 防眩特性を有する眼鏡レンズ - Google Patents

防眩特性を有する眼鏡レンズ

Info

Publication number
JPH04358116A
JPH04358116A JP15962091A JP15962091A JPH04358116A JP H04358116 A JPH04358116 A JP H04358116A JP 15962091 A JP15962091 A JP 15962091A JP 15962091 A JP15962091 A JP 15962091A JP H04358116 A JPH04358116 A JP H04358116A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lens
dye
spectacle lens
absorption
weight
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP15962091A
Other languages
English (en)
Inventor
Tomoji Honda
本田 智士
Isao Kaetsu
嘉悦 勲
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TOKYO KEIKAKU KK
Original Assignee
TOKYO KEIKAKU KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by TOKYO KEIKAKU KK filed Critical TOKYO KEIKAKU KK
Priority to JP15962091A priority Critical patent/JPH04358116A/ja
Publication of JPH04358116A publication Critical patent/JPH04358116A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Macromonomer-Based Addition Polymer (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、防眩効果の高い眼鏡レ
ンズに関するものである。
【0002】
【従来の技術】本来、眼鏡レンズの用途は、視力補正を
主眼とするものであるが、その他に、紫外線や強い光り
から眼を守るという効果も求められている。強い太陽光
線や自動車のライト光の眩しさを防止する眼鏡レンズと
しては、ガラス製レンズにその例を見ることが出来る。 これは、珪酸塩又は、硼珪酸塩系のガラスにNd2O2
を加えることや、Er2O2を使用することを特徴とし
た眼鏡用ガラスレンズが使用されている。(特公昭48
−8723号公報、特開昭53−85813号公報)

0003】然しながら、プラスチック製レンズでは容易
にかつ均一にNd2O2やEr2O2等を導入出来る訳
には行かないのが現状である。従って、眼鏡レンズにあ
っても該ガラス製レンズと同様な高い防眩特性を有する
ものの出現が望まれていた。最も望ましい防眩効果とは
屋外の明るい状態に順応した正常な肉眼の比視感度の最
高を示す555nmと、屋内の暗い状態に順応した正常
な肉眼の比視感度の最高を示す507nmの間に相応の
吸収を持つことである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】解決しようとする問題
点は、プラスチック製眼鏡レンズにあっても該ガラス製
レンズと同様な防眩効果を有するもの、即ち、屋外の明
るい状態に順応した正常な肉眼の比視感度の最高を示す
555nmと、屋内の暗い状態に順応した正常な肉眼の
比視感度の最高を示す507nmの間に相応の吸収をも
つプラスチック製眼鏡レンズを得ることである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、このようなプ
ラスチック製眼鏡レンズを得べく検討を重ねた結果得ら
れたものである。即ち、後述する特定の樹脂製眼鏡レン
ズを油溶性染料もしくは水分散染料のうち560nm程
度までの可視域に吸収を持つ染料溶液中に入れ該染料を
レンズ中に拡散、侵入させることにより該可視域に吸収
を有するより高い防眩効果を有する眼鏡レンズを得るこ
とを可能にした。
【0006】以下、本発明を詳述する。本発明で用いら
れる染料は、本発明の目的が、屋外の明るい状態に順応
した正常な肉眼の比視感度の最高を示す555nmと、
屋内の暗い状態に順応した正常な肉眼の比視感度の最高
を示す507nmの間に相応の吸収を持つことにより防
眩効果を附与することにあるので、560nm付近まで
の可視域に目的に応じた吸収を有するものである必要が
ある。通常有機染料は、重合開始剤に耐性がないと言わ
れる。その意味から、本発明では、眼鏡レンズ樹脂モノ
マ−を重合して樹脂を得る時に、該染料を加えるのでな
く、作製された眼鏡レンズを該染料溶液中に入れ、該染
料をレンズ中に拡散、侵入させることにより該可視域に
吸収を有するより高い防眩効果を有する眼鏡レンズを得
る方法を採用した。
【0007】本発明で用いられる染料は、後述する特定
のレンズに拡散、侵入させるために油溶性系染料もしく
は、水分散性染料である必要がある。水もしくは、有機
溶剤に溶解しないものは、本発明では、用いることが出
来ない。且つ、560nm付近までの可視域に吸収を有
する必要があり、この二つを満足するものであれば特に
限定なく用いることが出来る。
【0008】本発明で用いられる特定のプラスチック製
レンズとは、その製造方法が、一般に加温下に有機溶媒
もしくは、温水中で処理されることから、比較的架橋密
度の高い耐熱性、耐水性、耐溶剤性に優れたレンズであ
る必要がある。この意味から本発明で用いられるレンズ
は限定される。即ち、ジエチレングリコ−ルビスアリル
カ−ボネ−ト系レンズもしくは化学構造式(1)で示さ
れるアクリルエステル(又は、メタクリルエステル)5
0〜85重量部、下記化学構造式(2)で示されるジア
クリルエステル(又はジメタクリルエステル)10〜3
0重量部、αメチルスチレン3〜20重量部からなる特
定された混合モノマ−を重合して得られる架橋密度の高
い樹脂製レンズである。
【0009】
【化1】
【0010】
【化2】
【0011】ここで、ジエチレングリコ−ルビスアリル
カ−ボネ−ト系レンズとは、ジエチレングリコ−ルビス
アリルカ−ボネ−トモノマ−を80%以上含むモノマ−
を重合してなるレンズを本発明では意味し、架橋密度が
高く耐熱性、耐水性、耐溶剤性に優れたレンズであり本
発明では、好ましく使用される。次に、本発明では、架
橋密度の高いアクリル系レンズも採用することが出来る
。即ち、化学構造式(1)で示されるアクリルエステル
(又は、メタクリルエステル)50〜85重量部、下記
化学構造式(2)で示されるジアクリルエステル(又は
ジメタクリルエステル)10〜30重量部、αメチルス
チレン3〜20重量部からなる特定された混合モノマ−
を重合して得られる架橋密度の高い樹脂製レンズである
【0012】化学構造式(1)で示されるアクリルエス
テル(又はメタクリルエステル)は透明で光学特性が良
く、樹脂内に染料を拡散し易く本発明では、主成分とし
て用いられる。然し、これが85重量部を越すと耐熱性
が極端に悪くなり、高温で染料を拡散させることが出来
ないばかりか、有機溶剤にも侵され易い。この為、本発
明では50〜80重量部が用いられる。
【0013】次に、化学構造式(2)のモノマ−は、二
官能性であるので、30重量部を越して用いられると架
橋が進み、出来上った眼鏡レンズが脆く危険なものとな
り易い。又、染料の拡散も十分行ない難くなる。10重
量部より少ないと、架橋効果が乏しく耐熱性や耐薬品性
が欠如する。本発明では、10〜30重量部が用いられ
る。
【0014】次に、αメチルスチレンは重合中の歪を取
るために用いられたものであるが、20重量部を越して
用いられると、未重合になり易い。又、3重量部より少
ないと、樹脂に歪を生じ易く、本発明では、3〜20重
量部が好ましい範囲として用いられる。
【0015】更に、本発明で重要な点は化学構造式(1
)のモノマ−でRがC6以上のアルキル基を用いている
ことと、化学構造式(2)のモノマ−で二つのアクリル
基(メタクリル基)を所有するモノマ−を用いているこ
とである。即ち、C6以上のアルキル基を用いることに
よって、柔軟な構造のため染料が樹脂中に拡散し易い特
徴を有している。C6より小さいアルキル基では、この
効果は期待できない。
【0016】次に、化学構造式(2)のモノマ−を使う
意義は、樹脂を架橋することによって、眼鏡レンズに耐
熱性と耐薬品性を附与させようとする為である。又、こ
こでR1がC2〜C6のアルキル基であることは、R1
がC6より大きいと架橋効果が乏しく耐熱性や耐薬品性
が欠如するためである。又、R1の化学構造式(3)の
nが1〜3の整数である理由も同じ理由のためである。
【化3】
【0017】本発明で用いられる化学構造式(1)のモ
ノマ−の具体例を示すと、n−ヘキシルアクリレ−ト(
メタクリレ−ト)、n−へプチルアクリレ−ト(メタク
リレ−ト)、n−オクチルアクリレ−ト(メタクリレ−
ト)、ステアリルアクリレ−ト(メタクリレ−ト)、等
が有効であるが、本発明は、これらのみに限定されない
。次に、化学構造式(2)で示されるモノマ−の具体例
を示すと、エチレングリコ−ルジアクリレ−ト(ジメタ
クリレ−ト)、プロピレングリコ−ルジアクリレ−ト(
ジメタクリレ−ト)、ブチレングリコ−ルジアクリレ−
ト(ジメタクリレ−ト)、ジエチレングリコ−ルジアク
リレ−ト(ジメタクリレ−ト)、トリエチレングリコ−
ルジアクリレ−ト(ジメタクリレ−ト)、等を挙げるこ
とが出来るが、本発明ではこれらのみに限定されない。 本発明の該モノマ−は、ラジカル重合開始剤を添加し、
好ましい眼鏡レンズ形状に塊状重合される。ラジカル重
合開始剤は、特に限定はなく、通常のラジカル重合開始
剤が用いられ、その種類に応じて30℃〜130℃程度
、2〜30時間程度の範囲で加温され、重合成形される
【0018】以上のジエチレングリコ−ルビスアリルカ
−ボネ−ト系眼鏡レンズもしくは、該アクリル系眼鏡レ
ンズは、560nm付近までの可視域に吸収を有する油
溶性染料もしくは水分散性染料中に入れられ、該染料が
拡散導入される。次に、該染料を溶解させる溶媒は、特
に限定はないが、染料を分解するものや、レンズを変質
させるものであってはならないことは言うまでもない。 本発明では、水の他、高沸点で液体のケトンやアルコ−
ル類がよく使用される。溶液の濃度は、目的に応じた任
意の濃度であり得るが、本発明では、通常0.01%〜
30%程度が良好な範囲である。次に、拡散の条件であ
るが、本発明では、染料、溶媒、レンズの種類等により
適当な条件は変化する。本発明では通常、常圧もしくは
加圧下で25℃〜200℃で数分〜5時間が採用される
【0019】この様にして、得られた本発明になる56
0nm付近までの可視域の吸収を有する染料を含有した
眼鏡レンズは、屋外の明るい状態に順応した正常な肉眼
の比視感度の最高を示す555nmと、屋内の暗い状態
に順応した正常な肉眼の比視感度の最高を示す507n
mの間に相応の吸収をもつことにより防眩効果を附与す
ることになり、眼を過度の光から防御する有用な眼鏡レ
ンズを示す。
【0020】
【実施例】以下に、本発明を実施例で説明する。 実施例(1) n−ヘキシルメタクリレ−ト67重量部、ブチレングリ
コ−ルジメタクリレ−ト23重量部、及びαメチルスチ
レン10重量部を均一に混合させた後、ラジカル重合開
始剤として、ラウロイルパ−オキサイド1.2重量部を
添加し、脱気した後、ガラス製の眼鏡レンズ作製用のモ
−ルド中に注入した。これを、重合炉に入れ、順次、段
階的に50℃で5時間、55℃で5時間、60℃で12
時間、100℃で2時間重合硬化させ無色透明の−4.
00ジオプタ−、中心厚み1.6mmの眼鏡レンズを容
易に作成することが出来た。次に、住友化学(株)製油
溶性系染料(スミプラストレッドFB)をエチレングリ
コ−ルに溶解させ、2%溶液を作った上で作製した該眼
鏡レンズをこの溶液に入れ、80℃で20分間処理をし
た後、レンズを取り出し、よく蒸留水で洗浄した。次に
、この眼鏡レンズの可視部における吸収特性を図1に示
す。即ち、この本発明の眼鏡レンズは、その吸収が明順
応及び暗順応における正常眼の比視感度の最高値を示す
550〜500nm付近まで吸収特性を有しており、適
切な防眩作用を有するレンズであることを示している。
【0021】実施例(2) 市販のジエチレングリコ−ルビスアリルカ−ボネ−ト系
眼鏡レンズ(−2.00ジオプタ、中心厚み1.7mm
)を水分散染料(C.I.ディスパ−スレッド164)
の8%水溶液中に入れ、93℃で20分間処理をした後
、レンズを取り出しよく蒸留水で洗浄した。次に、この
眼鏡レンズの可視部における吸収特性を図2に示す。即
ち、この本発明の眼鏡レンズは、その吸収が、明順応及
び暗順応における正常眼の比視感度の最高値を示す55
0〜500nm付近まで吸収特性を有しており、適切な
防眩作用を有するレンズであることを示している。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では屋外の
明るい状態に順応した正常な肉眼の比視感度の最高を示
す555nmと、暗い状態の507nmの間に吸収を持
つことにより防眩特性を示すことができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による第一の実施例の吸収特性を示す図
であり、横軸に波長(nm)、縦軸に透過率(%)を採
ってある。
【図2】本発明による第二の実施例の吸収特性を示す図
であり、横軸に波長(nm)、縦軸に透過率(%)を採
ってある。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  油溶性染料もしくは、水分散染料で5
    60nm付近の可視域に吸収を有する染料0.01〜3
    0%溶液に、ジエチレングリコ−ルビスアリルカ−ボネ
    −ト系レンズもしくは、下記化学構造式(1)で示され
    るアクリルエステル(又はメタクリルエステル)50〜
    85重量部、下記化学構造式(2)で示されるジアクリ
    ルエステル(又はジメタクリルエステル)10〜30重
    量部、αメチルスチレン3〜20重量部からなる特定さ
    れた混合モノマ−を重合して得られる架橋樹脂製レンズ
    を入れ該染料をレンズ中に拡散、侵入させて得られるこ
    とを特徴とする高い防眩特性を有する眼鏡レンズ【化1
    】 【化2】
JP15962091A 1991-06-04 1991-06-04 防眩特性を有する眼鏡レンズ Pending JPH04358116A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15962091A JPH04358116A (ja) 1991-06-04 1991-06-04 防眩特性を有する眼鏡レンズ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15962091A JPH04358116A (ja) 1991-06-04 1991-06-04 防眩特性を有する眼鏡レンズ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH04358116A true JPH04358116A (ja) 1992-12-11

Family

ID=15697701

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP15962091A Pending JPH04358116A (ja) 1991-06-04 1991-06-04 防眩特性を有する眼鏡レンズ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH04358116A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2017175873A1 (ja) * 2016-04-07 2018-10-25 株式会社坪田ラボ やせるめがね

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2017175873A1 (ja) * 2016-04-07 2018-10-25 株式会社坪田ラボ やせるめがね

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3625097B2 (ja) 着色コンタクトレンズおよびその製造法
EP2875091B1 (en) Light absorbing compounds for optical polymers
KR100506300B1 (ko) 폴리에스테르수지계,광학균일도및/또는착색성이우수한고굴절안경렌즈
JPH08509227A (ja) スチレン基を有するuv吸収ベンゾトリアゾール
KR102199118B1 (ko) 청색광 차단 조성물 및 이를 이용한 청색광 차단 콘텍트렌즈 및 그 제조방법
CA1186443A (en) High refractive plastic lens
EP0294976B1 (en) Non-hydrous soft contact lens and process for producing the same
JPH04358116A (ja) 防眩特性を有する眼鏡レンズ
JPH09188796A (ja) プラスチック製光学部材
JP3084662B2 (ja) 防眩用ハードコンタクトレンズ
JPH03118069A (ja) 無水晶体眼用レンズ材料
JPS59191708A (ja) 高屈折率レンズ用樹脂の製造法
JPH05212103A (ja) 医療用レンズ
JP2793236B2 (ja) プラスチック製光学素子
JPH04358117A (ja) 調光特性を有するコンタクトレンズ
JPH05215998A (ja) 医療用眼鏡レンズ
JP3060253B2 (ja) 金属原子により防眩性が付与されたコンタクトレンズ
JPH03215801A (ja) プラスチックレンズ材料
JPS60124605A (ja) 光学用材料の製造方法
JPH05181015A (ja) 医療用偏光防眩眼鏡レンズ
JPH0257281B2 (ja)
JPH02254402A (ja) プラスチック製光学素子
JPS63306418A (ja) ホトクロミツクコンタクトレンズ
JP3063040B2 (ja) 紫外線吸収効果の大きいハ−ドコンタクトレンズ
JP3043024B2 (ja) プラスチック レンズ