JPH04357213A - 緑化工法における吹付け基材の吹付け方法 - Google Patents

緑化工法における吹付け基材の吹付け方法

Info

Publication number
JPH04357213A
JPH04357213A JP15756891A JP15756891A JPH04357213A JP H04357213 A JPH04357213 A JP H04357213A JP 15756891 A JP15756891 A JP 15756891A JP 15756891 A JP15756891 A JP 15756891A JP H04357213 A JPH04357213 A JP H04357213A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
spraying
base material
water
sprayed
spray
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP15756891A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0699926B2 (ja
Inventor
Mitsuo Taniguchi
谷口 美津男
Koichi Tanaka
幸一 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nisshoku Corp
Original Assignee
Nisshoku Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nisshoku Corp filed Critical Nisshoku Corp
Priority to JP3157568A priority Critical patent/JPH0699926B2/ja
Publication of JPH04357213A publication Critical patent/JPH04357213A/ja
Publication of JPH0699926B2 publication Critical patent/JPH0699926B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Pit Excavations, Shoring, Fill Or Stabilisation Of Slopes (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、緑化工法における吹付
け基材の吹付け方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、例えば法面などの緑化工法におい
て、厚層有機客土吹付け工法が急速に増加しているが、
この場合、吹付け基材を法面に吹付ける方法としては、
次の2通りの湿式吹付け方法があった。すなわち、タン
ク内で種子と植生基材と水とを混練して吹付け基材とし
、これをポンプによって吹付けノズルまで送り、この吹
付けノズルの吐出口においてコンプレッサーからのエア
ーによって前記吹付け基材を散らせて施工対象面に吹付
けるところのスクイズ式ポンプによる有機客土吹付け方
法と、前記吹付け基材をコンプレッサーのエアー圧によ
って施工対象面に吹つけるところのモルタル吹付け機に
よる厚層客土吹付け方法である。
【0003】このような湿式吹付け方法に対し、ミキサ
ーで混練された種子と植生基材とを吹付け基材としてコ
ンプレッサーのエアー圧によって吹付けノズルに送り、
吹付けノズルの吐出口において水を噴射して施工対象面
に吹付けるところの、所謂乾式吹付け方法もあったが、
施工時にホコリが生ずると共に、吹付け基材が施工対象
面に十分接着しないなどの欠点があり、そのため、従来
においては、前記湿式吹付け方法が主として用いられて
いた。
【0004】しかしながら、上記湿式吹付け方法のうち
、スクイズ式ポンプによるものは、タンク内を一度空に
して吹付け基材を混練して吹つけるため、連続的に吹付
けることが不可能で、極めて非能率的であった。
【0005】また、モルタル吹付け機によるものは、例
えば図11に示すように、モルタル吹付け機91の攪拌
槽92に対して、ベルトコンベア93を介して植生材料
94を、また、揚水ンプ95によって水を供給し、攪拌
槽92において植生材料94と水とを混合攪拌した後、
水と混合された植生材料94を、コンプレッサー96か
らの圧力エアーによって、吹付けノズル(図外)に送り
出すようにしたものである。なお、図11において、9
7は計量器、98は水量計、99は発電機である。
【0006】しかしながら、前記モルタル吹付け機91
は、その重量が大きく、嵩高い大掛かりな機械であり、
また、コンプレッサー96を必要とするなど、装置全体
が大掛かりになると共に、常に熟練者による機械操作が
必要となるなどの問題点がある。そして、モルタル吹付
け機91は、コンプレッサー96で圧力エアーを送って
おり、そのエアー圧が4〜6Kg/cm2 と大きいた
め、耐圧ホースを用いる必要があるがこの耐圧ホースは
重く、従って、吹付けノズルの操作性が低下し、作業性
がよくなかった。
【0007】そこで、上記湿式吹付け方法および乾式吹
付け方法の欠点を解決するものとして、「日本緑化工学
会誌」第16号第1号(1990)第56頁〜第59頁
に示すような新しい乾式吹付け方法が開発されるに至っ
ている。
【0008】この新しい乾式吹付け方法は、図12に示
すように、ブロアー 101が接続された岩綿吹付け機
 102に対して、種子と植生基材とを予めミックスし
た所謂プレミックスされた吹付け基材 103をベルト
コンベヤ 104  によって供給し、吹付け基材10
3を岩綿吹付け機 102によって吹付けノズル 10
5に供給すると共に、水タンク106より供給された水
と液状の浸食防止剤(図外)を撹拌機 107において
水によって希釈した後、これをポンプ 108によって
吹付けノズル 105まで圧送して吹付けノズル 10
5  の先端で吹付け基材 103に添加し、さらに、
吹付け基材 103の吐出圧力を高めるため、コンプレ
ッサー 109からのエアーを吹付けノズル 105の
先端で添加するようにして、吹付け基材 103を液状
の浸食防止剤と共に施工対象面110に吹付けるように
したものである。なお、111, 112, 113 
は、それぞれ吹付け基材 103, 溶液状浸食防止剤
, エアーを吹付けノズル 105に供給するためのホ
ースである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記新しい乾式吹付け
方法においては、種子と植生基材と水とを混練するため
のミキサーやその作業者が不要になると共に、岩綿吹付
け機 102は取扱いが簡単かつ軽量であり、運搬・仮
設などが容易であるなどの利点がある。
【0010】しかしながら、上記新しい乾式吹付け方法
においても未だ不十分な点があったのである。それは、
吹付けノズル 105の先端において吹付け基材 10
3をエアーによって散らせているため、エアー供給用の
コンプレッサー 109が必要であると共に、液状の浸
食防止剤を水を加えて希釈した後、これをポンプ 10
8によって吹付けノズル 105まで圧送して吹付けノ
ズル 105の先端で吹付け基材 103に添加してい
るため、液状の浸食防止剤と水を撹拌する攪拌機 10
7が必要となるなど大掛かりかつ高価である。
【0011】そして、吹付け基材 103などを吹付け
ノズル 105に供給するためのホースが3本111,
 112, 113 も必要であり、吹付けノズル 1
05に接続されるホースが多いため、吹付けノズル 1
05の操作性が悪く、法面などにおける作業性が悪いと
いった欠点がある。さらに、上記方法においては、プレ
ミックスされた吹付け基材 103を用いているが、そ
の保管中に吸湿するなどして水分の含有量が増加すると
吹付け基材 103中の種子が発芽するといった不都合
もある。
【0012】本発明は、上述の事柄に留意してなされた
もので、その目的とするところは、よりコンパクト、か
つ、より簡単な構成によって吹付け基材を能率よく吹付
けることができる緑化工法における吹付け基材の吹付け
方法(以下、吹付け方法と言う)を提供することにある
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
、本発明に係る吹付け方法は、内部に撹拌機を備え、底
部に開閉蓋を備えた材料撹拌部と、この材料撹拌部の下
方に設けられ、材料撹拌部から落下する材料を撹拌かつ
搬送する搬送部材を横設した材料ストック部と、前記搬
送部材の一端側において前記材料ストック部と連通する
ように設けられ、内部にエアーにより前記材料を吐出さ
せる回転式の材料供給装置を備えた材料供給部とを一つ
のフレームに一体的に配設した吹付け装置によって、種
子と植生材料とを混合して吹付け基材とし、この吹付け
基材をブロアーによって、吐出口がやや絞り込まれた吹
付けノズルまで送給する一方、この吹付けノズル内に水
を導入し、前記吹付け基材を水と共に施工対象面に吹付
けるようにしている。
【0014】
【作用】上記構成の本発明によれば、コンプレッサーや
攪拌機などが不要であるので、装置全体がコンパクトに
なると共に、吹付けノズルには吹付け基材供給用のホー
スと水供給用のホースとが接続されるだけであり、吹付
け作業がしやすく、作業能率が向上する。
【0015】そして、本発明においては、種子と植生基
材とを混合攪拌し、攪拌された吹付け基材を吹付けノズ
ルに送給する吹付け装置が、材料撹拌部、材料ストック
部および材料供給部を一体的にセットしてなるものであ
るからコンパクトであり、その運搬および設置が容易で
ある。また、この吹付け装置においては、種子と植生基
材とを材料撹拌部に落下させるだけで、所望の吹付け基
材にすることができ、これを一定量ずつ吹付けノズル方
向に送給することができる。
【0016】
【実施例】以下、本発明の実施例を、図面を参照しなが
ら説明する。
【0017】先ず、図1は、本発明に係る吹付け方法を
実施するための装置の構成を概略的に示す系統図、図2
は吹付けの実施態様を示し、これらの図において、1は
例えば台車2上に載置された吹付け装置、3は吹付け基
材4を供給するための吹付け基材供給ホース5を介して
吹付け装置1と接続され、ブロアー6によって送給され
る吹付け基材4を法面など施工対象面7に吹付けるため
の吹付けノズル、8は水タンク、9は水ポンプ、10は
水ポンプ9によって送り出される水を吹付けノズル2に
対して供給する水供給ホース、11は植生材料12を吹
付け装置1に搬送するためのコンベヤ、13は駆動電源
としての発電機である。
【0018】前記吹付け装置1は、図3〜図7に示すよ
うに、アングル鋼材やチャンネル鋼材などを溶接やボル
ト締めなどにより組み立ててなるフレーム14に、材料
撹拌部15と、材料ストック部16と、材料供給部17
とを一体的に配設してなると共に、制御ボックス18を
備えている。
【0019】前記材料撹拌部15は、図3、図5および
図6に示すように、フレーム14の上部に突出するよう
に設けられ、平面視が例えば円形の上部が開口し有底筒
状のタンク19内に、モータ20の出力軸に連結された
垂直な回転軸21と、この回転軸21に固着された複数
の撹拌部材22とからなる撹拌機23を備えている。
【0020】そして、材料撹拌部15の底部の例えば周
端部には、図5に示すように、開口24が開設してあっ
て、この開口24は、フレーム14に取り付けられたパ
ワーシリンダ25の作用によって垂直な軸26を中心に
回動する開閉蓋27によって開閉されるようにしてある
【0021】このように構成された材料撹拌部15にお
いては、上部開口から投入された種子や植生基材などを
撹拌混合し、必要に応じて開閉蓋27を開くことにより
、材料ストック部16に対して、撹拌された材料(吹付
け材料)を落下供給することができる。
【0022】前記材料ストック部16は、図3〜図6に
示すように、前記材料撹拌部15の下方に設けられ、材
料撹拌部15と前記開口24を介して連通するように設
けられた材料ストック室28と、この材料ストック室2
8の材料供給方向下流側(図6において矢印Aで示す方
向)において材料ストック室28とそれぞれ連通し、か
つ、互いに連通するように設けられる材料リターン室2
9と、材料予備供給室30とからなる。
【0023】前記材料ストック室28の内部には、図6
に示すように、その長手方向に、軸31, 32の表面
にそれぞれ複数のピン33, 34を立設してなり、吹
付け材料を撹拌するための櫛歯状の撹拌部材35, 3
6が水平な状態で回転可能に並設してあると共に、これ
らの撹拌部材35, 36の下方に、軸37の表面に螺
旋羽根38を備え、吹付け材料を撹拌しこれを材料供給
予備室30方向に搬送する搬送部材39が水平な状態で
回転可能に横設されており、この搬送部材39の送り方
向終端側の軸部分は、図7に示すように、材料供給予備
室30内に延設されている。
【0024】前記材料リターン室29の内部には、図6
に示すように、軸40の表面に螺旋羽根41を備え、前
記搬送部材39と反対方向(図6おいて矢印Bで示す方
向)に吹付け材料を搬送する材料戻し用部材42が水平
な状態で回転可能に横設されている。
【0025】前記材料供給予備室30の内部には、図7
に示すように、前記搬送部材39の軸37を内部に遊嵌
させる軸43の表面に複数のピン44を立設してなる櫛
歯状の撹拌部材45が水平な状態で回転可能に横設され
ている。
【0026】前記材料供給部17は、前記材料供給予備
室30の例えば下方に位置し、この材料供給予備室30
と開口(図外)を介して連通するように設けられ、図7
に示すように、内部に、軸46に複数の仕切り羽根47
を適宜の角度をおいて立設して複数の空間48を形成し
てなる回転式の材料供給装置49を備えている。そして
、この材料供給部17の一側面には、前記の空間48の
一つ(例えば最も下位の空間)に対応する位置に、ブロ
アー6に接続されたエアーホース50が接続されるエア
ー導入口51が開設してあると共に、他側面には、エア
ー導入口51に対応する位置に、材料吐出口52が開設
してある。そして、この材料吐出口52には、吹付け基
材供給ホース5が接続され、さらに、その先端に吹付け
ノズル3が接続されている。
【0027】ここで、前記材料ストック室28内の撹拌
部材35, 36および搬送部材39、材料リターン室
29内の材料戻し用部材42、材料供給予備室30内の
撹拌部材45、および、材料供給部17内の材料供給装
置49をそれぞれ所定方向に回転させる機構について説
明する。
【0028】図6において、53はモータで、このモー
タ53の出力軸54の一端側にはプーリー(図示してな
い掛張)が設けてあり、このプーリーと、変速機55の
回転軸56の一端側に設けたプーリー57との間にはベ
ルト58が掛張されている。また、前記回転軸56の他
端側にはスプロケット59が設けてあり、このスプロケ
ット59と、材料供給部17の一端側に突出した材料供
給装置49の軸46に設けたスプロケット60との間に
はチェーン61が掛張されている。
【0029】そして、前記軸46には、図6および図7
に示すように、スプロケット60と同方向に同時に回転
するスプロケット62が設けてあり、このスプロケット
62と、撹拌部材45内を遊嵌し、材料供給予備室30
の一端側に突出した搬送部材39の軸37に設けたスプ
ロケット63との間にはチェーン64が掛張されている
。65はテンション調節用スプロケットである。
【0030】また、前記軸37の他端側には、図6およ
び図7に示すように、スプロケット66が設けてあり、
このスプロケット66と、撹拌部材35, 36のそれ
ぞれ端部に設けたスプロケット67, 68との間にチ
ェーン69が掛張されていると共に、このチェーン69
は、材料戻し用部材42の軸40の端部に設けたスプロ
ケット70と咬合するようにしてある。71はテンショ
ン調節用スプロケットである。
【0031】さらに、図6に示すように、前記モータ5
3の出力軸54の他端側にはプーリー72が設けてあり
、このプーリー72と、撹拌部材45の軸43の端部に
設けたプーリー73(図7参照)との間にはベルト74
が掛張されている。
【0032】前記制御ボックス18は、前記吹付け装置
1に設けられたモータ20,53、パワーシリンダ25
などの制御を司るものである。
【0033】そして、前記吹付けノズル3は、図8に示
すように、鉄またはアルミニウムなどの金属またはプラ
スチックよりなる円筒状のノズル本体75と、これに着
脱自在に装着され、先端に吐出口76を有するプラスチ
ックまたは硬質ゴムよりなる筒状の吐出部77とから構
成されている。そして、吐出部77は吐出口76方向に
かけて末窄まりに形成されると共に、吐出口76は、図
9に示すように、偏平な長円状に形成されている。
【0034】78は水をノズル本体75内に導入注水す
る注水管で、その上流側の端部は注入量制御用バルブ7
9を介して水供給ホース10に接続されており、その下
流側はノズル本体75に開設された開口80を経てノズ
ル本体75の内壁に沿うように吐出口76方向に延設さ
れており、その下流側の注水口81は、その中心線82
がノズル本体75の中心線83に対してある角度α(以
下、注入角αと云う)をなすように開口していると共に
、図10に示すように、偏平な形状に形成されており、
その偏平方向は吐出口76の偏平方向と同じである。
【0035】前記植生材料12は、ピートモス, バー
ク, パーライト細粒, ベルムライト, 高吸水ポリ
マーなどを適宜混合してなる保水力や保肥力を強化する
ための土壌改良材と、速効性肥料,緩効性肥料,遅効性
肥料の各種を適宜混ぜた肥料とからなり、袋詰めされて
いる。
【0036】次に、本発明に係る吹付け方法について説
明すると、モータ20によって攪拌機23を所定の方向
に回転させている状態で、植生材料12を袋から出して
コンベヤ11によって吹付け装置1の材料撹拌部15の
タンク19内に投入すると共に、施工対象面7の復元内
容(施工内容)に応じて選定された種子と糊材としての
粉状の浸食防止剤とを前記タンク19内に投入する。こ
れによって、植生材料12と種子とが攪拌され、所定の
吹付け基材4となる。
【0037】ここで、吹付け基材4の配合割合の一例を
下記に示す。なお、数値は1m3 当たりの配合量であ
る。
【0038】
【表1】
【0039】このような配合割合の吹付け基材4は、保
水性があり、そして、飛散が少なく、本発明に係る吹付
け法によって容易に吹付けることができるといった利点
があると共に、安価であるといった利点も備えている。
【0040】そして、モータ53の出力軸54を、図6
において矢印aで示す方向に回転させると、材料ストッ
ク部16の材料ストック室28内の撹拌部材35, 3
6および搬送部材39が同方向に回転し、吹付け基材4
が材料供給予備室30方向に送られる。前記吹付け基材
4は、材料供給予備室30に設けられた撹拌部材42に
よって撹拌されながら、材料供給予備室30に開設され
た開口を経て、材料供給部17に設けられた材料供給装
置49の一つの空間48内に落下する。このとき、材料
リターン室29内の材料戻し用部材42は前記搬送部材
39などとは逆方向に回転しており、搬送部材39によ
って搬送されてきた吹付け基材4の一部は、前記材料戻
し用部材42によって材料ストック室28方向に送られ
、従って、吹付け基材4の一つの空間48内への落下・
供給量は常に一定に保持される。
【0041】また、上記実施例では、材料ストック部1
6と材料供給部17との間に、材料供給予備室30を設
けているので、材料ストック室28側から搬送部材39
によって搬送されてきた吹付け基材4が材料供給部17
にスムーズに落下すると共に、エアー導入口51から導
入されるブロアー6からの風が材料ストック室28方向
に流れ込むのが防止される。
【0042】そして、前記空間48が所定の位置(空間
48の一方がエアー導入口51に、他方が材料吐出口5
2に臨む位置)にくると、ブロアー6から3〜4m3 
/分のエアーが前記エアー導入口51から供給されてお
り、このエアーにより、空間48内の吹付け基材4は、
吹付け基材供給ホース5を経て吹付けノズル3方向に送
り出される。この場合、吹付け基材4は表面積が吹付け
基材としては比較的大きく、また、比重が 0.1〜 
1.0程度と軽量であるからブロアー6の風によって吹
付けノズル3まで容易に送給される。
【0043】一方、吹付けノズル3に対しては、水タン
ク8内の水が水ポンプ8によって16l/分の割合で水
供給ホース10を介して吹付けノズル2方向に送給され
ているから、前記吹付け基材4は、吹付けノズル3の吐
出口76の例えば20cm上流側において水と合わせら
れて重くなり、ブロアー6からの風にのせられるように
して吐出口76から施工対象面7に吹き付けられるが、
吐出口76の開口が偏平な形状に形成されて絞り込んで
あるので吹付け圧が高くなり、勢いよく吐出する。
【0044】そして、吹付けノズル3には基材供給ホー
ス5と水供給ホース10とが接続されているだけである
から、法面などの施工対象面7における操作が容易であ
り、確実に吹付けを行うことができると共に、吹付けノ
ズル3におけるショックが小さいといった利点がある。 特に、前述のモルタル吹付け機を用いた方法と異なり、
エアーをブロアー6によって吹付けノズル3に送ってい
るので、エアー圧が 0.3〜1Kg/cm2 と極め
て小さく、従って、基材供給ホース5として、重い耐圧
ホースを用いる必要がなく、高所法面などにおける作業
性が大幅に向上する。なお、吹付けノズル3に設けられ
た注入量制御用バルブ79を操作することにより、吹付
け基材4に対する水の混入量を調節することができるの
で、施工対象面7の状態に応じた濃度(粘度)の吹付け
基材4を吹付けることができる。
【0045】また、吹付け装置1においては、植生基材
12と種子とが材料撹拌部15のタンク19内において
自動的に混合撹拌されるので、本発明に係る吹付け方法
による吹付け作業は、吹付け装置1の全般的な制御など
を行う作業者が不要となり、植生基材12などをタンク
19に供給するための作業者が1人と、吹付けノズル3
を操作する作業者が1人の合計2人で行うことができ、
極めて省力、省人化できる。
【0046】さらに、本発明に係る吹付け方法を実施す
るに際して必要とする機材は、吹付け装置1および吹付
けノズル3の他、水タンク8,水ポンプ9などであり、
前述した従来技術のように、コンプレッサーなどを必要
としないので、その実施のための機材の運搬・仮設など
を容易に行なえる。
【0047】ところで、吹付け吹付けノズル3における
各部の数値、例えば注入角α,水の注入位置から吐出口
76までの長さC,ノズル本体75の開口断面積に対す
る吐出口76の開口断面積の大きさ(絞り度合い)など
を種々変えた吹付けノズル3を製作し、これらの吹付け
ノズル3によって吹付け基材4を吹付け対象面7に吹き
付けたときの吹付け基材4における植生材料と水との混
合性、吐出状況、吹付け面の厚密度合い、リバウンド量
などを調べたところ、次のようなことが判った。
【0048】そのときの吹付けの各種条件は次の通りで
ある。吹付け基材4は、ピートモス127l, バーク
堆肥24l, トプコパーライト30lを吹付け装置1
において混合撹拌した。水使用量は16l/分、材料吐
出量(混合物体積)は86l/分、エアー使用量は3.
42m3 /min 、吹付け基材供給ホース5は長さ
50m,内径 6.5cmである。 吹付け対象面は垂直なコンクリートブロック壁 0.2
m2 、吹付けノズル3先端と吹付け対象面との距離は
 100cm、吹付け施工時間は20秒である。
【0049】前記注水口81については、その開口形状
を偏平にすると共に、その注入角αが30°〜45°に
設定することにより、吐出口76における吐出圧の低下
を招くことなく、吹付け基材4と水とを均一に混合する
ことができた。また、注水口81を1ヵ所にすることに
より、その口径を大きくすることができ、吹付け基材4
による詰まりを防止することができた。そして、この注
入角αは35°前後のときに最も好ましい結果が得られ
ることが判った。
【0050】前記長さCについては、これを15cm〜
40cmに設定することにより、吹付け基材4と水とを
均一に混合することができた。これは、長さCが15c
m未満であると吹付け基材4と水とを均一に混合できず
、40cmを超えると吹付けノズル3全体が長大になり
、吹付け対象面との間の距離を所定の値に維持しにくく
、操作性が低下するからである。
【0051】前記吐出口76については、その開口形状
を偏平にすると共に、その絞り度合いをノズル本体75
の35%〜45%に設定することにより、必要とする吐
出圧で吹付け基材4を均一に吐出することができた。こ
れは、吐出口76を偏平な形状にすることにより、吹付
け基材4が横方向に分散しながら吐出されるため、吹付
け面に凹凸ができにくく、また、絞り度合いを35%〜
45%にすることにより、適度な吐出圧が得られ、吹付
け対象面に吹付け基材4を圧着させることができる。こ
れは、絞り度合いが35%未満であると吹付け基材4が
吐出口76に詰まりやすいと共に、吹付け基材4が集中
することにより、吹付け面に凹凸が生じやすくなる。ま
た、絞り度合いが45%を超えると吐出圧が低くなり、
吹付け基材4の吹付け対象面への圧着が困難になるから
である。
【0052】また、前記吐出口76の小さい側の寸法(
図9における寸法D)は2cm〜3cm程度が好ましい
。これは、寸法Dが2cm未満では吹付け基材4が詰ま
りやすく、3cmを超えると所定の吐出圧が得られない
からである。
【0053】そして、上記実施例においては、吐出部7
7をノズル本体75に対して着脱自在な構成にしている
ので、吹付け対象面に対応して吐出部77を自在に取り
替えることができるといった利点があるが、吐出部77
をノズル本体75と一体的に形成してもよいことは云う
までもない。また、吐出口76は長方形に形成してあっ
てもよい。
【0054】
【発明の効果】以上説明したように、本発明方法によれ
ば、コンレッサーや攪拌機などが不要であるので、装置
全体がコンパクトになると共に、吹付けノズルには吹付
け基材供給用のホースと水供給用のホースとが接続され
るだけであり、吹付け作業がしやすく、作業能率が向上
する。
【0055】そして、本発明においては、種子と植生基
材とを混合攪拌し、攪拌された吹付け基材を吹付けノズ
ルに送給する吹付け装置が、材料撹拌部、材料ストック
部および材料供給部を一体的にセットしてなるものであ
るからコンパクトであり、その運搬および設置が容易で
ある。また、この吹付け装置においては、種子と植生基
材とを材料撹拌部に落下させるだけで、所望の吹付け基
材にすることができ、これを一定量ずつ吹付けノズル方
向に送給することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る吹付け方法を実施するための装置
の構成を概略的に示す系統図である。
【図2】本発明に係る吹付け方法の実施態様を示す図で
ある。
【図3】上記方法に用いる吹付け装置の一例を示す正面
図である。
【図4】前記装置の側面図である。
【図5】前記装置の一部を破断して示す平面図である。
【図6】材料撹拌部と材料ストック部の構成を示す分解
斜視図である。
【図7】材料ストック部と材料供給部の要部を示す分解
斜視図である。
【図8】上記方法に用いる吹付けノズルの一例を示す縦
断面図である。
【図9】前記吹付けノズルの正面図である。
【図10】図8におけるX−X線断面図である。
【図11】従来技術を説明するための図である。
【図12】従来技術を説明するための図である。
【符号の説明】
1…吹付け装置、3…吹付けノズル、4…吹付け基材、
6…ブロアー、7…施工対象面、12…植生材料、14
…フレーム、15…材料撹拌部、16…材料ストック部
、17…材料供給部、23…撹拌機、27…開閉蓋、3
9…搬送部材、49…材料供給装置。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  内部に撹拌機を備え、底部に開閉蓋を
    備えた材料撹拌部と、この材料撹拌部の下方に設けられ
    、材料撹拌部から落下する材料を撹拌かつ搬送する搬送
    部材を横設した材料ストック部と、前記搬送部材の一端
    側において前記材料ストック部と連通するように設けら
    れ、内部にエアーにより前記材料を吐出させる回転式の
    材料供給装置を備えた材料供給部とを一つのフレームに
    一体的に配設した吹付け装置によって、種子と植生材料
    とを混合して吹付け基材とし、この吹付け基材をブロア
    ーによって、吐出口がやや絞り込まれた吹付けノズルま
    で送給する一方、この吹付けノズル内に水を導入し、前
    記吹付け基材を水と共に施工対象面に吹付けるようにし
    たことを特徴とする緑化工法における吹付け基材の吹付
    け方法。
JP3157568A 1991-06-01 1991-06-01 緑化工法における吹付け基材の吹付け方法 Expired - Fee Related JPH0699926B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3157568A JPH0699926B2 (ja) 1991-06-01 1991-06-01 緑化工法における吹付け基材の吹付け方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3157568A JPH0699926B2 (ja) 1991-06-01 1991-06-01 緑化工法における吹付け基材の吹付け方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH04357213A true JPH04357213A (ja) 1992-12-10
JPH0699926B2 JPH0699926B2 (ja) 1994-12-12

Family

ID=15652535

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3157568A Expired - Fee Related JPH0699926B2 (ja) 1991-06-01 1991-06-01 緑化工法における吹付け基材の吹付け方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0699926B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4494757B2 (ja) * 2003-11-07 2010-06-30 東興建設株式会社 地山保護及び緑化工法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0699926B2 (ja) 1994-12-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5427448A (en) Method for mixing concrete using a cementitious material/liquid premixer
US3967815A (en) Dustless mixing apparatus and method for combining materials
US3231245A (en) Mobile grouting plant
JPH04357213A (ja) 緑化工法における吹付け基材の吹付け方法
JPH04357215A (ja) 緑化工法における吹付け基材の吹付け方法
DE2130257A1 (de) Verfahren und Vorrichtung zum pneumatischen Aufbringen eines dickfluessigen Materials
US7478944B2 (en) Soil mixing apparatus with auger and chemical injection
US3754683A (en) Apparatus for pneumatically placing semi-fluid materials
JPH04357214A (ja) 緑化工法における吹付け基材の吹付け方法
US3758034A (en) Method for pneumatically placing semi-fluid materials
JPH04289326A (ja) 緑化工法における吹付け基材の吹付け方法
US20110044126A1 (en) Media mixing apparatus
JPH04289325A (ja) 緑化工法における吹付け基材の吹付け方法
JP2630582B2 (ja) 緑化工法における吹付け基材の吹付け方法
JP2000309012A (ja) フレッシュ混練材料製造供給システム
JPH04289324A (ja) 吹付け基材の吹付け方法
JPH04357216A (ja) 緑化工法における吹付け基材の吹付け方法
JPH04247121A (ja) 緑化工法における吹付け基材の吹付け方法
JPH04289323A (ja) 吹付け基材の吹付け方法
JPH07521Y2 (ja) 吹付け装置
JP2001058146A (ja) ベントナイト混合土による吹付け材の作製プラント
JP3696167B2 (ja) 木材チップ・マルチ材の調整混合撒布方法
JP3052128U (ja) 堆肥散布機
US2983489A (en) Mixing and delivering apparatus
JPH07520Y2 (ja) 吹付け装置

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees