JPH04357214A - 緑化工法における吹付け基材の吹付け方法 - Google Patents

緑化工法における吹付け基材の吹付け方法

Info

Publication number
JPH04357214A
JPH04357214A JP15781791A JP15781791A JPH04357214A JP H04357214 A JPH04357214 A JP H04357214A JP 15781791 A JP15781791 A JP 15781791A JP 15781791 A JP15781791 A JP 15781791A JP H04357214 A JPH04357214 A JP H04357214A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
base material
spraying
water
sprayed
discharge port
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP15781791A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0699927B2 (ja
Inventor
Mitsuo Taniguchi
谷口 美津男
Koichi Tanaka
幸一 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nisshoku Corp
Original Assignee
Nisshoku Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nisshoku Corp filed Critical Nisshoku Corp
Priority to JP15781791A priority Critical patent/JPH0699927B2/ja
Publication of JPH04357214A publication Critical patent/JPH04357214A/ja
Publication of JPH0699927B2 publication Critical patent/JPH0699927B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Pit Excavations, Shoring, Fill Or Stabilisation Of Slopes (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、緑化工法における吹付
け基材の吹付け方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、例えば法面などの緑化工法におい
て、厚層有機客土吹付け工法が急速に増加しているが、
この場合、吹付け基材を法面に吹付ける方法としては、
次の2通りの湿式吹付け方法がある。その一つは、タン
ク内で種子と植生基材と水とを混練して吹付け基材とし
、これをポンプによって吹付けノズルまで送り、この吹
付けノズルの吐出口においてコンプレッサーからのエア
ーによって前記吹付け基材を散らせて施工対象面に吹付
けるところのスクイズ式ポンプによる有機客土吹付け方
法であり、もう一つは、コンプレッサーのエアー圧によ
って混練した吹付け基材をそのまま施工対象面に吹付け
るところのモルタル吹付け機による厚層客土吹付け方法
である。
【0003】このような湿式吹付け方法に対して、種子
と植生基材とをミキサーで混練して吹付け基材としたも
のをコンプレッサーのエアー圧で吹付けノズルまで送吹
し、その吐出口において水を添加しつつつ施工対象面に
吹付けるところの、所謂乾式吹付け方法もあるが、この
方法では、施工時にホコリが生ずると共に、吹付け基材
が施工対象面に十分接着しないなどの欠点があり、従来
では、もっぱら、前記湿式吹付け方法が採用されていた
【0004】しかしながら、この湿式吹付け方法のうち
、スクイズ式ポンプによるものは、タンク内を一度空に
した後は、再度種子と植生基材をタンク内に投入して混
練してからでなければ、次の吹付けをおこなうことがで
きず、連続的な吹付け作業ができず、極めて非能率なも
のであった。
【0005】一方、モルタル吹付け機による方法では、
例えば図11に示すように、モルタル吹付け機91の攪
拌槽92に対して、ベルトコンベア93を介して植生材
料94を、また、揚水ポンプ95によって水を供給し、
攪拌槽92において植生材料94と水とを混合攪拌した
後、水と混合された植生材料94を、コンプレッサー9
6からの圧力空気によって、吹付けノズル(図外)に送
り出すようにしている。なお、図中、符号97は計量器
、98は水量計、99は発電機である。
【0006】かかるモルタル吹付け機91は、その重量
が大きくかつ嵩高いものであり、その上、コンプレッサ
ー96を必要とするなど、装置全体が大きなものとなり
、それに伴い、その取扱操作には、熟練を要する等の面
倒な問題があった。
【0007】そこで、上記湿式吹付け方法および乾式吹
付け方法の難点を解消するものとして、「日本緑化工学
会誌」第16号第1号(1990)第56頁〜第59頁
に示すような新しい乾式吹付け方法が開発されるに至っ
ている。
【0008】この新しい乾式吹付け方法は、図12に示
すように、ブロアー 101が接続された岩綿吹付け機
 102に対して、種子と植生基材とを予めミックスし
た所謂プレミックスされた吹付け基材 103をベルト
コンベヤ 104  によって供給し、吹付け基材10
3を岩綿吹付け機 102によって吹付けノズル 10
5に供給すると共に、水タンク106より供給された水
と液状の浸食防止剤(図外)を撹拌機 107において
水によって希釈した後、これをポンプ 108によって
吹付けノズル 105まで圧送して吹付けノズル 10
5  の先端で吹付け基材 103に添加し、さらに、
吹付け基材 103の吐出圧力を高めるため、コンプレ
ッサー 109からのエアーを吹付けノズル 105の
先端で添加するようにして、吹付け基材 103を液状
の浸食防止剤と共に施工対象面110に吹付けるように
したものである。なお、図中符号111, 112, 
113 は、それぞれ吹付け基材 103, 溶液状浸
食防止剤, エアーを吹付けノズル 105に供給する
ためのホースである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上述の新しい乾式吹付
け方法においては、種子と植生基材と水とを混練するた
めのミキサーやその作業者が不要になると共に、岩綿吹
付け機 102は取扱いが簡単かつ軽量であり、運搬・
仮設などが容易であるなどの利点がある。
【0010】しかしながら、このような新しい乾式吹付
け方法においても、未だ不十分な点があったのである。 つまり、この方法では、吹付けノズル 105の先端に
おいて吹付け基材 103をエアーによって散らせてい
るため、エアー供給用のコンプレッサー 109が必要
であると共に、液状の浸食防止剤を水を加えて希釈した
後、これをポンプ 108によって吹付けノズル 10
5まで圧送して吹付けノズル 105の先端で吹付け基
材 103に添加しているため、吹付け基材 103と
水とが均一に混じり合わず、吹付け基材 103が飛散
して、リバウンド量が多くなり、かつ吹付け面の厚さが
不均一になりやすいという難点があった。
【0011】また、液状の浸食防止剤と水を撹拌するた
めの攪拌機 107が必要となる他、吹付け基材 10
3などを吹付けノズル 105に供給するためのホース
が3本111, 112,113 も必要となるなど、
従来の湿式吹付け方法に比べて装置全体がコンパクトに
なったものの、コンプレッサー 109や攪拌機 10
7を用いているため、比較的に大掛かりかつ高価なもの
となり、また、吹付けノズル 105に連結されるホー
スが多いため、現地での作業性、とりわけ吹付けノズル
 105の操作性が良好でないという難点もあった。
【0012】本発明は、上述の事柄に留意してなされた
もので、吹付け基材と水とを均一に混合して、吹付け基
材のリバウンド量を少なくし、かつ吹付け面の厚さを均
一にできる施工作業性の良好な吹付け基材の吹付け方法
を、コンパクトでより簡単な構成の手段によって実現す
ることを目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するための手段を、以下のように構成している。すな
わち、第1の発明では、吹付けノズルにおけるノズル本
体の先端部に、やや絞り込まれた吐出口を形成するとと
もに、水を供給するための給水口を、前記ノズル本体の
中心線に対して30°〜45°傾斜させて前記吐出口に
向けて設け、ブロアーによって、前記ノズル本体内部を
前記吐出口に向けて送吹される吹付け基材に対して、前
記給水口から水を供給しつつ、前記吹付け基材を水と共
に前記吐出口から施工対象面に対して吹付けるようにし
ている。
【0014】第2の発明では、吹付けノズルにおけるノ
ズル本体の先端部に、やや絞り込まれて偏平な形状に形
成された吐出口の開口断面積がノズル本体のそれの35
%〜45%に設定されるとともに、水を供給するための
給水口が、前記吐出口の15cm〜40cm上流側にお
いて、前記ノズル本体の中心線に対して30°〜45°
傾斜させて前記吐出口に向けて設け、ブロアーによって
、前記ノズル本体内部を前記吐出口に向けて送吹される
吹付け基材に対して、前記給水口から水を供給しつつ、
前記吹付け基材を水と共に前記吐出口から施工対象面に
対して吹付けるようにしている。
【0015】
【作用】上述したような構成によれば、吹付けノズルに
おいて、吹付け基材と水とを均一に混合することができ
るので、吹付け基材が水分を含有して比重量が増し、リ
バウンド量が低減され、かつ吹付け対象面に対してむら
なく均一に定着させることができる。
【0016】さらに、吹付けノズルの吐出口を偏平にす
ると共に、その開口断面積を、ノズル本体のそれの35
〜45%に設定すると共に、水の注入位置から吐出口ま
での距離を15〜40cmに設定した場合には、吹付け
基材と水との混合がより確実に行われると共に、吹付け
圧を高めることができ、より良好な吹付けを行うことが
できる。
【0017】また、ブロアーによって吹付け基材を送吹
するようにしているので、嵩高くて重量であるコンプレ
ッサーや攪拌機などが不要となり、装置全体がコンパク
トになると共に、吹付けノズルには、吹付け基材供給用
のホースと水供給用のホースとが接続されるだけであり
、吹付け作業が容易となり、施工作業の能率が向上する
【0018】
【実施例】以下に、本発明を実施例に基づいて詳細に説
明する。本実施例に示す緑化工法における吹付け基材の
吹付け方法を実施するための吹付け装置の全体構成が図
4に、また、その装置による吹付け作業を説明するため
の作業説明図が図5に、それぞれ示されている。これら
の図において、符号1は例えば移動可能な台車2上に載
置された吹付け装置であり、3は吹付けノズル(図1な
いし図3参照)で、吹付け基材4を供給するための吹付
け基材供給ホース5を介して吹付け装置1と接続されて
おり、ブロアー6によって送給される吹付け基材4がこ
の吹付けノズル3から、図示のように、法面などの施工
対象面7に対して吹付けられる。8は水タンク、9は水
ポンプ、10は水ポンプ9によって送り出される水を吹
付けノズル2に対して供給するための水供給ホース、1
1は植生材料12を吹付け装置1に搬送するためのコン
ベヤ、13は駆動電源としての発電機である。
【0019】上述の吹付けノズル3は、図1に示すよう
に、筒状のノズル本体75の先端部に、やや絞り込まれ
た吐出口76が形成されるとともに、水を供給するため
の給水口81が、前記の吐出口76に向けて、ノズル本
体75の中心線に対して30°〜45°前方に傾斜して
設けられている。そして、ブロアー6によって、ノズル
本体75の内部を吐出口76に向けて送吹される吹付け
基材4に対して、その給水口81から水を供給しつつ、
その水と共に吹付け基材4を吐出口76から施工対象面
7に対して吹付けるようにしている(図5参照)。
【0020】かかる吹付けノズル3の構成により、吹付
け基材4が、やや絞り込まれた吐出口76から吹出され
る前に、水と均一に混合されるため、吹付け基材4のリ
バウンド量を低減して、施工対象面7に対して均一な吹
付けを行うことができ、良好な施工を実現することがで
きる。
【0021】さらに詳しく説明すると、前記吹付けノズ
ル3は、図1に示すように、鉄やアルミニウムなどの金
属、あるいはプラスチック等よりなる円筒状のノズル本
体75の先端部に、 プラスチックまたは硬質ゴムより
なる筒状の吐出部77が着脱自在に装着されてなり、そ
の吐出部77の先端部には、前述したように、やや絞り
込まれた吐出口76が形成され、その吐出口76は、図
2に示すように、偏平な長円状に形成されている。
【0022】上述のノズル本体75の上部には、給水管
78が、ノズル本体75に開設された開口80を貫通し
て、そのノズル本体75の内壁に沿うように吐出口76
に向けて設けられ、その先端部に形成された給水口81
が、前述したように、その中心線82が、ノズル本体7
5の中心線に対して給水角αだけ傾斜するように、やや
前下方に傾斜した状態に設定され、その断面形状は、図
2および図3に示すように、吐出口76と同方向に偏平
な形状に形成されている。
【0023】ところで、このような吹付けノズル3にお
ける各設定値、例えば給水角α,水の注入位置から吐出
口76までの長さC,ノズル本体75の開口断面積に対
する吐出口76の開口断面積の大きさ(絞り度合い)な
どをそれぞれ変更した吹付けノズル3を複数製作し、以
下のような作業条件下で、これらの吹付けノズル3によ
って吹付け基材4を吹付け対象面7に吹付けたときの吹
付け基材4における植生材料と水との混合性、吐出状況
、吹付け面の厚密度合い、リバウンド量などを調べたと
ころ、次のようなことが判った。
【0024】上述の作業条件は次の通りである。すなわ
ち、吹付け基材4は、ピートモス 127リットル, 
バーク堆肥24リットル, トプコパーライト30リッ
トルを吹付け装置1で混合撹拌することにより生成した
。水使用量は16リットル/分、材料吐出量(混合物体
積)は86リットル/分、エアー使用量は3.42m3
 /min 、吹付け基材供給ホース5は長さ50m,
 内径 6.5cmとした。吹付け対象面7は垂直なコ
ンクリートブロック壁 0.2m2 で、その吹付け対
象面7と吹付けノズル3先端との間隔は 100cm、
吹付け施工時間は20秒である。
【0025】このような作業条件下で判明したことは、
まず、給水口81は、その開口形状を、前述したように
、横方向に偏平状にすると共に、その給水角αを30°
〜45°に設定することにより、吐出口76における吐
出圧の低下を招くことなく、吹付け基材4と水とを均一
に混合することができた。また、給水口81を1ヵ所に
配置することにより、その口径を大きくすることができ
、吹付け基材4による詰まりを防止することができた。 そして、この給水角αは35°前後のときに最も好まし
い結果が得られることが判った。
【0026】また、吐出部77の長さCは、これを15
cm〜40cmに設定することにより、上述した給水口
81との組み合わせで、吹付け基材4と水との混合をも
っとも均一なものとすることができた。これは、その長
さCが15cm未満であると短すぎて吹付け基材4が水
と充分に混じり合わず、また、40cmを超えると、操
作性が低下して、吹付け対象面7と吹付けノズル3との
間の距離を所定の値に維持しにくくなるからである。
【0027】さらに、吐出口76については、その開口
形状を偏平にすると共に、その絞り度合いをノズル本体
75の35%〜45%に設定することにより、必要とす
る吐出圧で吹付け基材4を均一に吐出することができた
。これは、吐出口76を偏平な形状にすることにより、
吹付け基材4が横方向に扇状に分散して吐出させること
ができるためであり、これにより、吹付け面を凹凸なく
均一な厚さにすることができ、また、その吐出口76の
絞り度合いを35%〜45%にすることにより、適度な
吐出圧が得られ、吹付け対象面7に吹付け基材4を適度
に圧着させることができる。これは、絞り度合いが35
%未満であると吹付け基材4が吐出口76に詰まりやす
くなるとともに、吹付け基材4が分散しにくく集中して
吐出されるため、吹付け面が凹凸の不均一なものとなり
やすいからである。また、絞り度合いが45%を超える
と吐出圧が低くなり、吹付け基材4を吹付け対象面7に
圧着させることが困難になるからである。
【0028】そして、上述の吐出口76の短径(図2に
おける寸法D)は2cm〜3cm程度が好ましい。これ
は、寸法Dが2cm未満では吹付け基材4が詰まりやす
く、3cmを超えると所定の吐出圧が得られないからで
ある。
【0029】なお、本実施例においては、吐出部77を
ノズル本体75に対して着脱自在な構成にしているので
、吹付け対象面7に対応して吐出部77を自在に取り替
えることができるといった利点があるが、吐出部77を
ノズル本体75と一体的に形成してもよいことは云うま
でもない。 また、吐出口76は長方形に形成してもよい。
【0030】ちなみに、従来のモルタル吹付け機では、
コンプレッサーにより、水を既に混合した吹付け材料を
4〜6kg/cm2 のエアー圧で圧送するので、重い
耐圧ホースを必要とするが、本実施例の乾式吹付けでは
、乾燥した吹付け基材4を、ブロアー6により、吹付け
ノズル3に送吹するようにしているため、そのエアー圧
は 0.3〜1kg/cm2 程度で充分である。従っ
て、吹付け基材供給ホース5は軽量のものでよく、とり
わけ高所法面等の作業環境のきびしい場合においても、
良好な施工作業性が得られることとなる。
【0031】以下に、吹付け装置1等について説明する
と、吹付け装置1は、図6〜図10に示すように、アン
グル鋼材やチャンネル鋼材などを溶接やボルト締めなど
により組み立ててなるフレーム14に、材料撹拌部15
と、材料ストック部16と、材料供給部17を具備し、
かつ駆動系を制御するための制御ボックス18等を備え
ている。
【0032】上述の材料撹拌部15は、図6、図8およ
び図9に示すように、フレーム14の上部に立設され、
天井部が開口した有底筒状のタンク19内に、撹拌機2
3を有し、その撹拌機23は、フレーム14に固定され
たモータ20の出力軸に固定された回転軸21に取り付
けられている複数の撹拌部材22がタンク19内で水平
面内に回転するように構成されている。
【0033】この材料撹拌部15の底部の例えば周端部
には、図8に示すように、開口24が開設してあって、
この開口24は、フレーム14に取り付けられたパワー
シリンダ25の作用によって垂直な軸26を中心に回動
する開閉蓋27によって開閉されるようにしている。
【0034】かかる構成の材料撹拌部15により、上部
開口からタンク19内に投入された種子や植生基材など
を撹拌混合し、必要に応じて開閉蓋27を開くことによ
り、タンク19の下方に配置された材料ストック部16
に対して、撹拌された吹付け材料を落下供給することが
できる。
【0035】前記材料ストック部16は、図6〜図9に
示すように、上述した如く、材料撹拌部15の下方に設
けられ、材料撹拌部15と前記開閉蓋27によって開閉
される開口24を介して連通するように設けられた材料
ストック室28と、この材料ストック室28の材料供給
方向下流側(図9において矢印Aで示す方向)と材料予
備供給室30に連通する材料リターン室29とからなる
【0036】前記材料ストック室28の内部には、図9
に示すように、その長手方向に互いに並行に配置されて
、後述する駆動系によって回転駆動される一対の軸31
, 32に、それぞれ複数のピン33, 34を相互に
対応し合うように放射状に植設させて、吹付け材料を撹
拌するようにした櫛歯状の撹拌部材35, 36が並設
してあり、その撹拌部材35, 36の下方には、搬送
部材39が並行に設けられ、撹拌部材35, 36で攪
拌された吹付け材料をさらに撹拌しつつ、材料供給予備
室30に搬送するようになっている。その搬送部材39
は、回転駆動される軸37の表面に螺旋羽根38を備え
、その軸37の送り方向の端部は、材料供給予備室30
まで延びている(図10参照)。
【0037】一方、材料リターン室29の内部には、図
9に示すように、回転駆動される軸40の表面に螺旋羽
根41を設け、前記搬送部材39と反対方向(図9おい
て矢印Bで示す方向)に吹付け材料をリターン搬送する
材料戻し用部材42が設けられている。
【0038】そして、前記材料供給予備室30の内部に
は、図10に示すように、前記搬送部材39の軸37を
内部に遊嵌させる軸43の表面に複数のピン44を放射
状に植設してなる櫛歯状の撹拌部材45が水平に設けら
れている。
【0039】前記材料供給部17は、前記材料供給予備
室30の例えば下方に配置され、この材料供給予備室3
0と開口(図示省略)を介して連通するように設けられ
、図10に示すように、内部に、回転駆動される軸46
に複数の仕切り羽根47を略等間隔に放射状に立設して
その仕切り羽根47間に複数の空間48を形成してなる
回転式の材料供給装置49を備えている。そして、この
材料供給部17の一側面には、前記の空間48の一つ(
例えば最も下位の空間)に対応する位置に、ブロアー6
に接続されたエアーホース50が接続されるエアー導入
口51が開設してあると共に、他側面には、エアー導入
口51に対応する位置に、材料吐出口52を開設してい
る。そして、この材料吐出口52には、吹付け基材供給
ホース5の基端部が接続され、その吹付け基材供給ホー
ス5の先端部には吹付けノズル3が接続されている(図
5参照)。
【0040】次に、上述した材料ストック室28内の撹
拌部材35, 36および搬送部材39、材料リターン
室29内の材料戻し用部材42、材料供給予備室30内
の撹拌部材45、および、材料供給部17内の材料供給
装置49を作動させるための駆動系等について説明する
【0041】図9において、符号53はモータで、その
出力軸54に取り付けられたプーリー(図示省略)と、
そのモータ53の下方に配置された変速機55の回転軸
56に取り付けられたプーリー57との間にベルト58
が掛張されている。また、変速機55の回転軸56の他
端側にはスプロケット59が取り付けてあり、このスプ
ロケット59と、材料供給部17の一端側に突出した材
料供給装置49の軸46(図10参照)の端部に設けた
スプロケット60との間にはチェーン61が掛張されて
いる。
【0042】そして、前記材料供給装置49の軸46に
は、図9および図10に示すように、スプロケット60
の外側に同期回転するスプロケット62が取り付けてあ
り、このスプロケット62が、撹拌部材45内を遊嵌し
、材料供給予備室30の一端側に突出した搬送部材39
の軸37に設けたスプロケット63との間にはチェーン
64が掛張されている。なお、図9における符号65は
テンション調節用スプロケットである。
【0043】また、前記搬送部材39の軸37の他端側
には、スプロケット66が設けてあり、このスプロケッ
ト66と、撹拌部材35, 36のそれぞれ端部に設け
たスプロケット67,68との間にチェーン69が掛張
されていると共に、このチェーン69は、材料戻し用部
材42の軸40の端部に設けたスプロケット70に掛張
されている。なお、図9における符号71はテンション
調節用スプロケットである。
【0044】さらに、図9に示すように、前記モータ5
3の出力軸54の他端側にはプーリー72が設けてあり
、このプーリー72と、撹拌部材45の軸43の端部に
設けたプーリー73(図10参照)との間にはベルト7
4が掛張されている。
【0045】上述したモータ20,53、パワーシリン
ダ25などは、前述した制御ボックス18(図6参照)
から送出される制御出力によって制御駆動され、予め記
憶されたプログラムに従って、後述するような吹付け作
業が自動的に能率よくおこなわれるようにしている。
【0046】一方、吹付け基材4を構成する前記植生材
料12は、ピートモス, バーク, パーライト細粒,
 ベルムライト, 高吸水ポリマーなどを適宜混合して
なる保水力や保肥力を強化するための土壌改良材と、速
効性肥料,緩効性肥料,遅効性肥料の各種を適宜混ぜた
肥料とからなり、袋詰めにされている。
【0047】次に、前述したような吹付け装置1によっ
ておこなわれる吹付け方法について説明すると、まず、
モータ20によって攪拌機23を所定の方向に回転させ
て、植生材料12を袋から出してコンベヤ11によって
吹付け装置1の材料撹拌部15のタンク19内に投入す
ると共に、施工対象面7の復元内容(施工内容)に応じ
て選定された種子と糊材としての粉状の浸食防止剤とを
前記タンク19内に投入する。これにより、植生材料1
2と種子とが攪拌されて所定の吹付け基材4が生成され
る。ちなみに、この吹付け基材4の配合割合の一例を下
記の表1に示す。 なお、数値は1m3 当たりの配合量である。
【0048】
【表1】
【0049】上述のような配合割合の吹付け基材4は、
保水性があり、吹付けに際して水と混合させると飛散が
少なく、吹付け装置1によって作業性よく吹付けること
ができると共に、安価でもある。
【0050】上述したように、吹付け基材4を生成した
後に、モータ53の出力軸54を、図9において矢印a
で示す方向に回転させると、材料ストック部16の材料
ストック室28内の撹拌部材35, 36および搬送部
材39が同方向に回転し、吹付け基材4が材料供給予備
室30方向に送られる。そして、その吹付け基材4は、
材料供給予備室30に設けられた撹拌部材42によって
撹拌されつつ、材料供給予備室30に開設された開口を
経て、材料供給部17に設けられた材料供給装置49に
おける前述開口と対応する一つの空間48内に落下する
。このとき、材料リターン室29内の材料戻し用部材4
2は前記搬送部材39などとは逆方向に回転しており、
搬送部材39によって搬送されてきた吹付け基材4の一
部は、前記材料戻し用部材42によって材料ストック室
28方向に送られ、従って、吹付け基材4の一つの空間
48内への落下・供給量は常に一定に保持される。
【0051】また、本実施例では、材料ストック部16
と材料供給部17との間に、材料供給予備室30を設け
ているので、材料ストック室28側から搬送部材39に
よって搬送されてきた吹付け基材4が材料供給部17に
スムーズに落下すると共に、エアー導入口51から導入
されるブロアー6からの風が材料ストック室28方向に
流れ込むのが防止される。
【0052】そして、前記空間48が所定の位置(空間
48の一方がエアー導入口51に、他方が材料吐出口5
2に臨む位置)に回動されると、ブロアー6により、前
記エアー導入口51に3〜4m3 /分のエアー圧で供
給されるエアーによって、空間48内の吹付け基材4は
、吹付け基材供給ホース5を経て吹付けノズル3方向に
送り出される。 この場合、吹付け基材4は表面積が比較的に大きく、ま
た、比重が 0.1〜 1.0程度と軽量であることか
ら、ブロアー6からの送風により、吹付けノズル3まで
容易に送吹される。
【0053】一方、吹付けノズル3に対しては、水ポン
プ8によって、水タンク8内の水が16リットル/分の
割合で水供給ホース10を介して吹付けノズル3の方向
に送給されているから、バルブ79を開放することによ
り、その吹付けノズル3内で、吹付け基材4に水を均一
に混合させることができる。これにより、その吹付け基
材4の比重量が大となり、その水を含んだ吹付け基材4
が所定の吐出圧を得て吐出口76から施工対象面7に対
して指向性よく飛散することなく吹付けられる。
【0054】その吹付けノズル3には、基材供給ホース
5と水供給ホース10が接続されているのみであり、ま
た、ブロアー6による吹付け基材4の送吹により、前述
したように、湿式吹付け方法におけるコンプレッサによ
る圧送の場合よりも、吹付けノズル3に作用する反作用
が格段に少なくなっており、操作性が飛躍的に向上して
いる。とりわけ、傾斜の急な作業環境のきびしい法面な
どの施工対象面7においても、吹付け装置1がコンパク
トで設置容易であることと相まって、施工作業性がきわ
めて良好なものとなる。さらに、吹付けノズル3に設け
られた給水量を調整するためのバルブ79を操作するこ
とにより、吹付け基材4に対する水の混入量を自在に調
節することができるので、施工対象面7の状態に応じた
濃度(粘度)の吹付け基材4を吹付けることができる。
【0055】また、本実施例の吹付け装置1では、制御
ボックス18により、植生基材12と種子とを、材料撹
拌部15のタンク19内において自動的に混合撹拌させ
るように制御しているので、特に吹付け作業に伴う各種
の調整などをおこなう作業者が不要となる。つまり、植
生基材12などをタンク19に供給するための作業者が
1人と、吹付けノズル3を操作する作業者が1人の合計
2人でおこなうことができ、極めて省力、省人化できる
こととなる。
【0056】さらに、この吹付け方法を実施するに際し
て必要とする機材は、吹付け装置1および吹付けノズル
3の他、水タンク8,水ポンプ9などであり、とりわけ
、前述した従来の湿式吹付け方法のように、嵩高くて重
量なコンプレッサーを必要としないので、吹付け作業に
要する機材の準備、運搬・配置などを容易におこなうこ
とができるのである。
【0057】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の緑化工法
における吹付け基材の吹付け方法によれば、ブロアーに
よって、ノズル本体内部を前記吐出口に向けて送吹され
る吹付け基材に対して、その吹付けノズルに設けた給水
口から水を供給しつつ、その吹付け基材を水と共に吐出
口から施工対象面に対して吹付けるようにしたので、コ
ンレッサーや攪拌機などが不要となるので、装置全体が
コンパクトになると共に、その吹付けノズルには吹付け
基材供給用のホースと水供給用のホースとが接続される
だけであり、吹付け作業がしやすく、作業能率が向上す
る。
【0058】そして、上述したように、吹付けノズル内
において、送吹された吹付け基材に水を均一に混合する
ことができるため、その吹付け基材の比重量を大きくし
て、吹付け時における吹付け基材のリバウンド量を低減
させることができるとともに、吹付け対象面に対してむ
らなく均一な吹付けを定着性よくおこなうことができる
【0059】尚、吹付けノズルの吐出口を偏平にすると
共に、その開口断面積を、ノズル本体のそれの35〜4
5%に設定すると共に、水の注入位置から吐出口までの
距離を15〜40cmに設定した場合には、吹付け基材
と水との混合がより確実に行われると共に、吹付け圧を
高めることができ、より良好な吹付けをおこなうことが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の吹付け方法を実施するための吹付け装
置に設けられる吹付けノズルの縦断面図である。
【図2】吹付けノズルの正面図である。
【図3】図1におけるX−X線断面図である。
【図4】本発明の吹付け方法を実施するための吹付け装
置の全体構成図である。
【図5】本発明の吹付け方法の一実施例を示す作業説明
図である。
【図6】吹付け装置の正面図である。
【図7】吹付け装置の側面図である。
【図8】吹付け装置の一部破断平面図である。
【図9】材料撹拌部と材料ストック部の構成を示す分解
斜視図である。
【図10】材料ストック部と材料供給部の要部を示す分
解斜視図である。
【図11】従来の湿式吹付け方法の作業説明図である。
【図12】従来の湿式吹付け方法を実施するための吹付
け装置の全体構成図である。
【符号の説明】
3─吹付けノズル、4─吹付け基材、6─ブロアー、7
─施工対象面、75─ノズル本体、76─吐出口、81
─給水口、83─中心線。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  吹付けノズルにおけるノズル本体の先
    端部に、やや絞り込まれた吐出口が形成されるとともに
    、水を供給するための給水口が、前記ノズル本体の中心
    線に対して30°〜45°傾斜して前記吐出口側に向け
    て設けられ、ブロアーによって、前記ノズル本体内部を
    前記吐出口に向けて送吹される吹付け基材に対して、前
    記給水口から水を供給しつつ、前記吹付け基材を水と共
    に前記吐出口から施工対象面に対して吹付けるようにし
    たことを特徴とする緑化工法における吹付け基材の吹付
    け方法。
  2. 【請求項2】  吹付けノズルにおけるノズル本体の先
    端部に、やや絞り込まれて偏平な形状に形成された吐出
    口の開口断面積がノズル本体のそれの35%〜45%に
    設定されるとともに、水を供給するための給水口が、前
    記吐出口の15cm〜40cm上流側において、前記吐
    出口に向けて前記ノズル本体の中心線に対して30°〜
    45°傾斜して前記吐出口側に向けて設けられ、ブロア
    ーによって、前記ノズル本体内部を前記吐出口に向けて
    送吹される吹付け基材に対して、前記給水口から水を供
    給しつつ、前記吹付け基材を水と共に前記吐出口から施
    工対象面に対して吹付けるようにしたことを特徴とする
    緑化工法における吹付け基材の吹付け方法。
JP15781791A 1991-06-02 1991-06-02 緑化工法における吹付け基材の吹付け方法 Expired - Lifetime JPH0699927B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15781791A JPH0699927B2 (ja) 1991-06-02 1991-06-02 緑化工法における吹付け基材の吹付け方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15781791A JPH0699927B2 (ja) 1991-06-02 1991-06-02 緑化工法における吹付け基材の吹付け方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH04357214A true JPH04357214A (ja) 1992-12-10
JPH0699927B2 JPH0699927B2 (ja) 1994-12-12

Family

ID=15657953

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP15781791A Expired - Lifetime JPH0699927B2 (ja) 1991-06-02 1991-06-02 緑化工法における吹付け基材の吹付け方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0699927B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0699927B2 (ja) 1994-12-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US3967815A (en) Dustless mixing apparatus and method for combining materials
US5427448A (en) Method for mixing concrete using a cementitious material/liquid premixer
JPS5811267A (ja) ウエットコンクリート混合吹付け装置
DE2130257A1 (de) Verfahren und Vorrichtung zum pneumatischen Aufbringen eines dickfluessigen Materials
JPH04357214A (ja) 緑化工法における吹付け基材の吹付け方法
US3754683A (en) Apparatus for pneumatically placing semi-fluid materials
US3758034A (en) Method for pneumatically placing semi-fluid materials
JPH04357215A (ja) 緑化工法における吹付け基材の吹付け方法
JPH04357213A (ja) 緑化工法における吹付け基材の吹付け方法
JP2000289020A (ja) 短繊維状物圧送装置および短繊維状物圧送装置を使用する法面等の施工方法
JP2005022857A (ja) 混合撹拌供給羽根と該羽根を取付けたプラグ装置、吹付装置、空気輸送装置
US20110044126A1 (en) Media mixing apparatus
JP2001079827A (ja) 管路内混合装置
JPH04289325A (ja) 緑化工法における吹付け基材の吹付け方法
JPH04289326A (ja) 緑化工法における吹付け基材の吹付け方法
US7478944B2 (en) Soil mixing apparatus with auger and chemical injection
CN109849190B (zh) 水稳拌和站
JP2630582B2 (ja) 緑化工法における吹付け基材の吹付け方法
JPH07521Y2 (ja) 吹付け装置
JPS5955370A (ja) コンクリ−ト等湿状資料の吹付け方法
JPH0339561Y2 (ja)
JPH04357216A (ja) 緑化工法における吹付け基材の吹付け方法
JP3052128U (ja) 堆肥散布機
JPH04247121A (ja) 緑化工法における吹付け基材の吹付け方法
JPH04289323A (ja) 吹付け基材の吹付け方法