JPH0435717B2 - - Google Patents

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JPH0435717B2
JPH0435717B2 JP61126847A JP12684786A JPH0435717B2 JP H0435717 B2 JPH0435717 B2 JP H0435717B2 JP 61126847 A JP61126847 A JP 61126847A JP 12684786 A JP12684786 A JP 12684786A JP H0435717 B2 JPH0435717 B2 JP H0435717B2
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Japan
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signal
wave
section
beat
transmitter
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JP61126847A
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Shuichi Asada
Yoshio Numayasu
Yukio Yoshida
Taichi Komachi
Ryohei Mogi
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Tokyo Keiki Inc
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Tokimec Inc
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Publication date
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Publication of JPH0435717B2 publication Critical patent/JPH0435717B2/ja
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  • Measurement Of Velocity Or Position Using Acoustic Or Ultrasonic Waves (AREA)
  • Length Measuring Devices Characterised By Use Of Acoustic Means (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、超音波距離測定装置に係り、とくに
周波数変調法にかかる超音波距離測定装置に関す
る。
〔従来の技術〕
従来より、超音波を用いた距離測定の手法とし
ては、時間差法,周波数変調法等種々のものが知
られている。
この内、周波数変調法にあつては、周波数が一
定掃引期間において時間に対し直線的に変化する
超音波を連続的に対象物体等に送波し、これによ
る反射波を受波するとともに、送信波と受信波と
のビートをとるという構成を有している。そし
て、そのビート信号の周波数が被測定距離に比例
するという原理に基づいて、距離測定が行われて
いる。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかしながら、上述した従来技術にあつては、
送,受波器と対象物体とを往復する多重反射波及
び異経路を伝搬する反射波がノイズとして受波信
号に混入し、測定が不安定になるとともに測定精
度が著しく低下するという不都合があつた。この
不都合は、近距離の測定になるほどその度合が顕
著になり、最悪の場合、測定不能な状態になると
いう状況にあつた。
〔発明の目的〕
本発明は、かかる従来技術の有する不都合に鑑
みなされたもので、多重反射波等の混入を大幅に
排除せしめるとともに、安定したデータ処理を行
つて測定精度及び信頼性の向上を図ることのでき
る超音波距離測定装置を提供することを、その目
的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
そこで、本発明では、繰り返しパルスの立ち上
がりのタイミングで、一定の掃引時間T1から成
りバースト状に形成された周波数変調信号を出力
する送波用電源部と、この送波用電源部に付勢さ
れて作動し周波数変調された超音波を出力する送
波器と、周波数変調された超音波にかかる反射波
を受信し電気信号に変換する受波器とを有してい
る。そして、この受波器で受信した信号と送波用
電源部からの出力信号とを混合してビート信号を
出力するビート信号発生部と、このビート信号発
生部の出力に基づいて波送器と反射対象物との間
の距離を算定する計測部とを備えている。更に、
送波用電源部と送波器との間には、バースト状の
周波数変調信号における波形の掃引時間を、送波
用電源部からの出力時の掃引時間T1より短い掃
引時間T2に可変設定する掃引時間制御部を設け
る、等の構成を採つている。これによつて前述し
た目的を達成しようとするものである。
〔作用〕
送波用電源部は、周波数が一定掃引期間毎に規
則的に変化する周波数変調信号を断続的且つ周期
的に掃引時間制御部を経て送波器及びビート信号
発生部に出力する。これによつて、送波器は対象
物体に向けて周波数変調された超音波信号を放射
する。対象物体に反射され受波器に戻つてきた反
射超音波は、受波器において対応する電気信号に
変換され、これをビート信号発生部に出力する。
そして、ビート信号発生部においては、時間差
を有して出力される送波用電源部と受波器とから
の2つの信号を混合して距離情報を含むビート信
号を発生せしめる。このビート信号に対しては計
測期間設定部において予め設定したしきい値を越
えたビート信号発生部に対してのみ被測定距離に
対応する計測期間が設定され、計測部ではこの計
測期間の長さを計測して対象物体までの距離を算
出する。即ち、この算出は、ビート信号の周波数
が被測定距離に比例し、計測期間が被測定距離に
反比例しているということに基づいて行われる。
このように、バースト状の超音波信号の送波時
刻と受波時刻との時間差をビート信号に変換し、
これに基づいて距離測定するとしていることか
ら、多重反射波等の著しく少なくなり、従つて精
度よく測定できる等の利点がある。
また、掃引時間制御部が送波用電源部と送波器
との間に介挿されているため、掃引時間制御部は
入力する周波数変調信号に対し、その掃引時間を
減少せしめて、送波器を励振する。このように掃
引時間を小さくすることにより多重反射の影響を
小さくすることができ、また周波数変調信号の掃
引時間を減少したまま、送波用電源から直接に送
波器に出力する場合に比べて、ビート期間が長く
とれるため、計測距離範囲が広くなる。
〔発明の実施例〕
以下、本発明の一実施例を第1図ないし第4図
に基づいて説明する。
第1図において、符号2は電気信号を対応する
超音波信号に変換する超音波振動子を備えた送波
器を示し、符号4は超音波信号を対応する電気信
号に変換する超音波振動子を備えた受波器を示
す。これらの送波器2及び受波器4は、図示の如
く対象物体6から被測定距離lを隔て、且つ超音
波信号を送受波可能なように配設されている。
この内、送波器2の入力側には、当該送波器2
からバースト状の超音波信号を発生させるための
構成がなされている。即ち、バースト状の周波数
変調信号(以下、単に「FM信号」という)を出
力するための送波用電源部8と、この送波用電源
部8から出力されるFM信号の内、所定時間だけ
FM信号を通過せしめ掃引時間制御部10と、こ
の掃引時間制御部10を通過したFM信号を増幅
して送波器2に出力する増幅器12とが連結装備
されている。また、受波器4の出力側には、受信
信号を増幅するための増幅器14が装備されてい
る。
更に、上記増幅器14の出力側には、信号処理
のための装備がなされている。まず、前記送波用
電源部8の出力側の一部と増幅器14の出力側と
は、ビート信号を発生させるためのビート信号発
生部16に至る。このビート信号発生部16の出
力側には、データ処理を安定して且つ迅速に行う
ための計測期間設定部18及び計測部20が装備
されている。この内、計測期間設定部18は、ビ
ート信号発生部16によつて形成されたビート信
号に対し、ノイズを極力排除し被測定距離lに対
応する計測期間を設定し、この期間に対応した計
測用信号を出力する機能を有している。そして、
計測部20は入力する計測用信号の時間幅に基づ
いて距離lを求め、表示器22がこれを表示する
ように成つている。
更に、上述の各構成について具体的に説明す
る。
前記送波用電源部8は、所定周期Tの繰返しパ
ルスPT(第2図1参照)を出力する繰返しパルス
発生器24と、この繰返しパルス発生器24から
出力される繰返しパルスPTの立上がりに付勢さ
れ一定掃引期間T1(T1<T)においてe1からe2
直線的に変化するランプ電圧e(第2図2参照)
を出力するランプ電圧発生器26と、このランプ
電圧発生器26の出力電圧に付勢され且つ同期し
てその周波数fを初期周波数f1からf2まで直線的
に変化せしめるFM信号S1(第2図3a参照)を
出力する周波数変調器28とにより構成されてい
る。ランプ電圧発生器26及び周波数変調器28
の出力は、T1′(T1′=T−T1)の期間にあつて
は、各々の初期値e1及びf1を保持するよう設定さ
れている。ここで、周波数変調器28は、例えば
電圧制御発振器により構成されている。また、周
期Tは、送波された超音波信号が無視し得る程度
まで減衰するに充分な時間としている。
このため、送波用電源部8は、掃引時間T1
おいては時間経過と伴に直線的にその周波数を上
昇せしめ、所定期間T1′においてはそれを初期値
に一定保持せしめ、以後これを周期Tで繰り返す
という鋸歯状で且つバースト状の断続電圧(第2
図2参照)を出力する機能を有している。
また、前記掃引時間制御部10は、単安定マル
チバイブレータ30と、この単安定マルチバイブ
レータ30の出力に付勢されゲート開閉を行うゲ
ート回路32とから構成されている。そして、単
安定マルチバイブレータ30に対しては、前記繰
返しパルス発生器24から出力される繰返しパル
スPTの一部が供給されるように成つている。従
つて、単安定マルチバイブレータ30は、当該繰
返しパルスPTに付勢され掃引時間T2(T2<T1
だけ単安定動作をする機能を有し、ゲート回路3
2を一定期間T2だけ開くようになつている。一
方、このゲート回路32の入力側は、前記周波数
変調器28に至るとともに、ゲート回路32の出
力側は前記増幅器12に至る。
このため、送波用電源部8の動作に付勢され、
掃引時間制御部10から増幅器を経てから一定期
間T2だけFM送信信号S2が断続的に出力され(第
2図4参照)、送波器2に出力される。そこで、
送波器2は入力したFM送信信号S2を対応する超
音波信号SAに順次変換し、これを対象物体6に
向けて放射せしめる。この放射された超音波信号
SAは、対象物体6によつて反射され反射波とし
てt時間後に受波器4に至る。この受波器4で
は、受波された超音波信号SAが再びこれに対応
する電気信号に変換された後、増幅器14によつ
て電圧増幅されFM受信信号S3(第2図5参照)
としてビート信号発生部16に出力される。ここ
で、送信系,受信系の回路的遅延時間は微少とし
て無視すると、増幅器14の出力S3は、周波数変
調器28の出力S1に対し、略t時間遅れている
(第2図5参照)。
一方、ビート信号発生部16は、前記周波数変
調器28及び増幅器14の出力を受けて両者に対
するビート信号B2(第2図6参照)を形成する機
能を有し、これは例えば混合器により構成されて
いる。
更に、前記計測期間設定部18は、具体的には
第3図の如く構成されている。即ち、ビート信号
BSに対する入力側には、ビート信号を比較入力
端に入力する第1,第2のコンパレータ36,3
8が並設され、この内、第1のコンパレータ36
の基準入力端にはしきい値電圧e3〔V〕が印加さ
れ、第2のコンパレータ38の基準入力端には0
〔V〕が印加されている。そして、第2のコンパ
レータ38の出力側は、第1のRSフリツプフロ
ツプ40に付勢制御されるゲート回路42を介し
て、同じく第1のRSフリツプフロツプ40に付
勢制御される第1,第2のカウンタ44,46に
至る。そして、第1のカウンタ44は、別の第2
のフリツプフロツプ48に対してセツトパルス
SPを出力し、第2のカウンタ46は当該第2の
フリツプフロツプ48に対してリセツトパルス
RPを出力するという構成になつている。更に、
第2のフリツプフロツプ48の出力が、当該計測
期間設定部18の計測用信号PLになるとともに、
この出力PLの一部が前記第1のフリツプフロツ
プ40に至り、そのリセツト信号となるよう構成
されている。また、第1のフリツプフロツプ40
のセツト入力端子は、前記第1のコンパレータ3
6の出力端に接続されている。
このため、ビート信号BS(第4図1参照)は、
第1,第2のコンパレータ36,38によつて、
各々しきい値電圧e3,0〔V〕で反転するパルス
信号P1,P2(第4図2,3参照)に変換される。
この内、最初のパルス信号P1の立上りタイミン
グに同期して第1のフリツプフロツプ40がセツ
トされ(第4図4参照)、ゲート回路42が開き、
パルス信号P2が第1,第2のカウンタ44,4
6に出力される。これと並行して、第1,第2の
カウンタ44,46は前記第1のフリツプフロツ
プ40の立上りでクリアされており、各々入力し
てくるパルス信号P2を計数する。
ところで、第1のカウンタ44はパルス信号
P2の内、n1個のパルスを計数したとき、第2の
フリツプフロツプ48にセツトパルスSPを出力
するようプリセツトされている。また、第2のカ
ウンタ46は、n2個(n1<n2)のパルスを計数
したとき、第2のフリツプフロツプ48にリセツ
トパルスRPを出力するようプリセツトされてい
る。
そして、ここで、例えばn1=1,n2=3にプ
リセツトされているとすると、第4図5,6に示
す時点で各々パルスSP,RPが出力される。この
ため、第2のフリツプフロツプ48の出力は、セ
ツトパルスSPの立上りタイミングに同期して立
上り、リセツトパルスRPの立上りタイミングに
同期して立下るという方形波状の計測用信号PL
(第4図7参照)になる。一方、前記第1のフリ
ツプフロツプ40は、次回の動作サイクルのため
に、出力段の第2のフリツプフロツプ48の立下
りタイミングに同期してリセツトされ(第4図4
参照)、ゲート回路42が閉じられる。
ところで、上述のようにして得られる計測用信
号PLの持続時間の長さTLは、ビート信号BSの周
波数に反比例し、ビート信号BSの周波数は被測
定距離lに比例している。従つて、上記TLは、
後述するように距離lに反比例しており、しかも
距離lに1:1に対応した計測期間を表すものと
なつている。
ここで、第1,第2のカウンタ44,46のプ
リセツト状態を変更することにより、上述した特
定の計測期間TLを適宜可変せしめられることと
なる。
更に、前述の如く得られた計測用信号PLは、
計測部20に出力されるように成つている。この
計測部20は、計測用信号PLをゲート制御信号
として開閉動作するゲート回路50と、このゲー
ト回路50の入力側に連結されたクロツクパルス
発生器52と、当該ゲート回路50の出力側に連
結されたカウンタ54及び演算器56とにより構
成されている。このため、計測用信号PLが立ち
上がつている時間TLの間(計測期間)は、ゲー
ト回路50が開となり、クロツクパルスCP′がカ
ウンタ54に出力される。そして、カウンタ54
によつてそのパルス数が計数され、その計数値が
演算器56に出力される。この演算器56は、具
体的には、マイクロプロセツサ等を用いた構成に
なつている。
次に、上記演算器56によつて行われる距離算
出の手法を説明する。
いま、伝搬媒質中の超音波信号の伝搬速度をC
とすると、送,受波器2,4と対象物体6との間
の距離lを伝搬する超音波信号の伝搬時間tは、 t=2l/C ……(1) となる。
また、ビート信号発生部16において得られる
ビート信号BSの周波数f3は、掃引時間T1におい
て、 f=〔(f2−f1)/T1〕・t =〔(f2−f1)/T1〕・(2l/C) ……(2) となる。ここで、f1,f2はFM信号の周波数(第
2図3参照)である。
次に、計測期間設定部18内の計測期間TL
ビート信号BSのn周期分とし、クロツクパルス
CPの周波数をf4とすると、カウンタ54におい
て計数されるパルス数Nは、 N=(nf4)/f3 =〔(nf4T1)/(f2−f1)〕・ (C/2l) ……(3) となる。この第(3)式から、測定距離lは、 l=〔(nf4T1)/(f2/f1)〕・ (C/2N) ……(4) となり、lはNを測定することにより求められ
る。
次に、本実施例の全体的動作を説明する。
前述の如く、送波用電源部8から、一定の掃引
時間T1の間その周波数fがf1からf2に直線的に変
化するFM信号S1(第2図3参照)が、所定周期
T(T>T1)毎に(同図1参照)、断続的に出力
される。そして、FM信号S1の内、掃引時間T2
で(T2<T1)のFM信号が掃引時間制御部10
によつて送波器2に出力される(同図4参照)。
このFM送信信号S2に励振されて送波器2から期
間T2の間、超音波信号SAが対象物体6に向けて
放射伝搬される。この超音波信号SAもFM送信信
号S2に対応してその振動数が時間経過と伴に直線
的に変化するものとなつている。
そして、対象物体6によつて反射された超音波
信号SAは略t秒後に送波器4に到達し、再びFM
信号に変換され、増幅器14で増幅される(同図
5参照)。
この後、ビート信号発生部16によつて、送波
されたFM信号S1と受波されたFM受信信号S3
のビートがとられ、ビート信号BSが形成される。
この信号BSの周波数f3は、測定距離lに比例する
ものとなる(第(2)式参照)。
このビート信号BSに対して、本実施例では計
測期間設定部18によつて前述の如く、その特定
周期分の期間を計測期間TL(同図7参照)として
抽出する。そして、計測部20によつて、上記計
測期間TLに1:1に対応するクロツクパルス
CP′の総数Nを計数し、演算器56は、予め設定
されている既知のデータと上述のパルス計数値N
とにより、前述の第(4)式によつて距離lを計算
し、これを表示器22で表示せしめる。
上述の動作を具体的数値を用いて検討してみ
る。例えば、いま、距離l=34〔m〕とし、T1
4〔ms〕、T2=3〔ms〕、f1=38〔KHz〕、f2=42〔K
Hz〕とする。また、クロツク周波数f4=1〔M
Hz〕、空気中の超音波の伝搬速度C=340〔m/s〕
(気温15℃)とする。更に、繰返しパルスPTの周
期Tは、3〔ms〕(=T2)の間に送波された超音
波が実質的に減衰するのに要する時間、例えば20
〔ms〕とする。
まず、超音波の伝搬時間tは第(1)式からt=2
〔ms〕となる。次に、ビート周波数f3は第(2)式か
らf3=2×103〔Hz〕となる。このビート信号BS
時刻tからT1までの間に現れ、その時間はT1
t=2〔ms〕となる。従つて、ビートの波数とし
ては4波となる(第2図6の左側のビート信号参
照)。そして、例えば計測期間設定部18をn=
2に選ぶと、カウンタ54で得られるパルス数N
は第(3)式よりN=103(パルス)となる。逆に、N
=103(パルス)がカウントされた場合には、表示
器22がl=0.34〔m〕を表示するように演算器
56をプログラムしておけばよい。
このように本実施例では、バースト型のFM信
号を1回送受する毎に、直ちに距離演算を行つて
しまうので、従来例の連続送波型の場合とは異な
り、多重反射波等に有効に排除し得るという利点
がある。とくに、前述した設例では、超音波信号
を送波してから4〔ms〕以内の距離の計測が終了
する。この場合、第1回目の多重反射波は、2×
t=2×2=4〔ms〕後に現れるが、この時点で
は計測が終了しているので、多重反射波が計測に
及ぼす影響は皆無となる。従つて、用途等に合わ
せてT1,T2等を適宜設定しておけば、多重反射
波等の影響を略完全に排除することができる。
また、本実施例では、前述の如く、ビート信号
発生部16で形成されたビート信号BSの周波数f3
を直接カウントせずに、高周波のクロツクパルス
CPに変換し、このパルス数をカウントしている。
このため、早くレスポンスを得ることができ、デ
ータ処理の迅速化を図ることができる。更に、こ
の場合において、計測期間設定部18によつて、
しきい値e3を越えたビート信号に対してのみ所定
の計測期間を設定している。すなわち、明瞭に到
達したビート信号のみを対象としていることか
ら、ノイズによる誤設定が減る為、耐ノイズ性が
一段と向上し、強いては測定精度及び信頼度の向
上に著しく寄与するという利点が得られる。
更に、本実施例では、掃引時間制御部10を設
け、T1>T2に制御しているため、ビート信号BS
の波数を多くとることができ、これによつて的確
な計測期間TLを設定可能となり、これも測定精
度向上に寄与する。同時に、T1=T2とした場合
に比べて距離の計測範囲を広くとることができる
という利点が得られる。
ところで、上記実施例では、超音波信号を対象
物体に反射せしめ対象物体までの距離を求める場
合について説明したが、本発明は、第5図に示す
ように送,受波器2,4を対向させて超音波の送
受を行い、相互の距離lを計測する場合にも応用
可能である。この場合には、前述した第(1)式ない
し第(4)式において2lをlに、又はlをl/2に置き
換えればよい。
なお、FM信号は、その周波数が時間経過とと
もに、直線的に低下又は増減する信号としてもよ
い。
〔発明の効果〕
本発明は以上のように構成され機能するため、
まず、距離測定のための超音波信号の出力がバー
スト状で必要最小限に抑制されており、これによ
り従来例の連続送波型に比べて多重反射波等の影
響によるノイズの混入を減少せしめ、また、距離
情報を含むビート信号に対しては予めしきい値を
設定した上で測定距離に対応する特定の計測期間
が設定されており、これによりノイズによる誤つ
た計測期間の設定を排除することができ、これが
ため安定したデータ処理を行うことが可能となる
ことから、従来例に比べて著しい測定精度の向上
が図られ、且つ、信頼性の高い優れた超音波距離
測定装置を提供することができる。
また、送波する周波数変調信号の掃引時間を短
くして、より遠距離の計測をも可能にし、広計測
レンジ化を図ることができるという優れた効果が
得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示すブロツク図、
第2図1ないし9は各々第1図の各部の動作を示
すタイミングチヤート、第3図は第1図の計測期
間設定部の構成の一例を示すブロツク図、第4図
1ないし7は各々第3図の各部動作を示すタイミ
ングチヤート、第5図は本発明の応用例を示す説
明図である。 2……送波器、4……受波器、6……対象物
体、8………送波用電源部、10……掃引時間制
御部、16……ビート信号発生部、18……計測
期間設定部、20……計測部。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 繰り返しパルスの立ち上がりのタイミング
    で、一定の掃引時間T1から成りバースト状に形
    成された周波数変調信号を出力する送波用電源部
    と、この送波用電源部に付勢されて作動し周波数
    変調された超音波を出力する送波器と、前記周波
    数変調された超音波にかかる反射波を受信し電気
    信号に変換する受波器とを有し、 この受波器で受信した信号と前記送波用電源部
    からの出力信号とを混合してビート信号を出力す
    るビート信号発生部と、このビート信号発生部の
    出力に基づいて前記送波器と反射対象物との間の
    距離を算定する計測部とを備え、 前記送波用電源部と送波器との間に、前記バー
    スト状の周波数変調信号における波形の掃引時間
    を、前記送波用電源部からの出力時の掃引時間
    T1より短い掃引時間T2に可変設定する掃引時間
    制御部を設けたことを特徴とする超音波距離測定
    装置。 2 繰り返しパルスの立ち上がりのタイミング
    で、一定の掃引時間T1から成りバースト状に形
    成された周波数変調信号を出力する送波用電源部
    と、この送波用電源部に付勢されて作動し周波数
    変調された超音波を出力する送波器と、前記周波
    数変調された超音波にかかる反射波を受信し電気
    信号に変換する受波器とを有し、 この受波器で受信した信号と前記送波用電源部
    からの出力信号とを混合してビート信号を出力す
    るビート信号発生部と、このビート信号発生部の
    出力に基づいて前記送波器と反射対象物との間の
    距離を算定する計測部とを備え、 前記送波用電源部と送波器との間に、前記バー
    スト状の周波数変調信号における波形の掃引時間
    を、前記送波用電源部からの出力時の掃引時間
    T1より短い掃引時間T2に可変設定する掃引時間
    制御部を設けると共に、 前記ビート信号発生部と計測部との間に、前記
    ビート信号発生部の出力が予め定めた所定のしき
    い値を越え、且つ予め定めた波数の連続したビー
    ト波が検知された場合に、そのビート波の予め定
    めた波数の時間帯を計測期間としてこれに対応し
    た計測用信号を出力する計測期間設定部を設けた
    ことを特徴とする超音波距離測定装置。 3 前記計測部が、入力されるビート波の時間帯
    に対応してクロツクパルスの時間帯を設定すると
    共に当該時間帯のクロツクパルス数に基づいて前
    記送波器と反射対象物との間の距離を算定する機
    能に備えていることを特徴とした特許請求の範囲
    第1項または第2項記載の超音波距離測定装置。
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JPS5979176A (ja) * 1982-10-27 1984-05-08 Fujitsu Ten Ltd Fm−cwレ−ダ
JPS59192985A (ja) * 1983-04-15 1984-11-01 Yaskawa Electric Mfg Co Ltd 距離測定装置

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