JPH04355253A - 磁気ディスク装置のディスククランプ機構 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、磁気ディスク装置のス
ピンドル組立体に係わり、特に磁気ディスクを固定する
ディスククランプ機構に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来の磁気ディスク装置では、磁気ディ
スクをスピンドルハブに固定する際、まずスピンドルハ
ブに磁気ディスクを積層した後に、バネ性を有するクラ
ンプ部材にて積層した磁気ディスクをスピンドルハブに
押さえつけて固定する方法が多く採用されている。一般
に、磁気ディスク自身をはじめスピンドルハブ、クラン
プ部材などは形状公差を有しており、磁気ディスクをス
ピンドルハブに対して強く押しつけると磁気ディスクが
面外方向に反り返り、磁気ディスクに接して磁気記録情
報の記録再生を行う磁気ヘッドの磁気ディスク追従性に
悪影響を及ぼすことがある。これを防止するため、バネ
性を有するクランプ部材を用いることにより、このクラ
ンプ部材で磁気ディスクを押さえ、クランプ部材自身や
磁気ディスクの平面度などの形状公差をクランプ部材の
変形で吸収することにしている。例えば特開昭５０−２
８８１４の図面に記載の締付けベル９４がこのクランプ
部材に相当する。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】このように従来は、バ
ネ性のクランプ部材を用い、クランプ部材の変形性を利
用して、クランプ部材自身と磁気ディスクの平面度の狂
いから生じる両者の接触部の隙間を吸収し、磁気ディス
クをなるべく均一な力で押さえつけようとするものであ
る。しかし、強い力でクランプすると、スピンドルハブ
と磁気ディスクとの平面度の狂いによって生じる両者の
隙間については吸収することができず、やはり磁気ディ
スクが反り返ってしまうことがあった。

【０００４】また、クランプ部材の変形が大きいので締
め込む際に、クランプ部材と磁気ディスクの接触部が擦
れ合い金属磨耗粉を発生するという問題があった。

【０００５】本発明は上記事情に基づいてなされたもの
であり、磁気ディスクを固定する際に磁気ディスクが変
形するのを防ぎ、しかも磁気ディスクとクランプ部材と
の接触によって生じる金属磨耗粉の発生量を低減するこ
とができる磁気ディスク装置のディスククランプ機構を
提供することを目的とするものである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの本発明に係わる磁気ディスク装置のディスククラン
プ機構は、磁気ディスクを回転可能に保持する磁気ディ
スク装置のスピンドル組立体において、前記スピンドル
組立体は前記磁気ディスクを積層保持するハブと、前記
磁気ディスクを前記ハブにクランプするクランプ部材と
より成り、前記ハブの磁気ディスク接触面と前記クラン
プ部材の磁気ディスク接触面のうち少なくとも一方に三
箇所にて前記磁気ディスクと接触し、前記磁気ディスク
を挟み込んでクランプする突起部を設けたことを特徴と
するものである。

【０００７】

【作用】本発明は前記の構成によって、磁気ディスクと
スピンドルハブ又は磁気ディスクとクランプ部材はそれ
ぞれ三個の突起部を介してのみ接触しており、磁気ディ
スクの表面を近似的に平面とみなせば、平面を三ケの支
点（突起部）で支持することになるため、磁気ディスク
を安定に支持するには必要十分である。しかも、磁気デ
ィスクが完全な平面でなく反りや凹凸など形状公差を有
していても三ケの支点以外の場所は、磁気ディスクと接
していないため実質的には問題とならない。また、スピ
ンドルハブとクランプ部材の双方に突起部を形成するこ
とにより、磁気ディスクをクランプ部材によってスピン
ドルハブに強い力で押さえつけ固定しても、磁気ディス
クには何ら無理な力が作用せず反り返ることがない。ま
た、クランプ部材としてバネ性を有するものを使用する
必要もなくなる。

【０００８】

【実施例】以下に本発明の一実施例を図を参照して説明
する。図１は本発明の一実施例である磁気ディスク装置
のスピンドル組立体の概略構成図である。尚、図１では
説明の簡略化のためアクチュエータや磁気ヘッドなどは
省略している。

【０００９】図１に示すスピンドル組立体は、ベース１
と、磁気ディスク２を積層保持するスピンドルハブ３と
、磁気ディスク２をスピンドルハブ３にクランプするク
ランプ部材４と、クランプ部材４を固定するネジ５とを
備えるものである。スピンドルハブ３はベース１に対し
て回転可能に取り付けられており、図示しないスピンド
ルモータにより３６００ｒｐｍから５４００ｒｐｍで回
転する。尚、クランプ部材４は変形することのない材質
で形成している。

【００１０】本実施例のスピンドルハブ３の磁気ディス
ク接触面には三ケの突起部８が設けられ、この突起部８
にて磁気ディスク２と接する。また、クランプ部材４の
一方の面にも三ケの突起部７が設けられており、磁気デ
ィスク２とはこの突起部７にて接する。

【００１１】磁気ディスク２をスピンドルハブ３に固定
するには、まず磁気ディスク２をスピンドルハブ３にス
タックし、スピンドルハブ３の三ケの突起部８で支持す
る。そして、上から突起部７で磁気ディスク２を支持す
るようにして、クランプ部材４によって磁気ディスク２
をスピンドルハブ３に押さえつけた後、ネジ５によりク
ランプ部材４を固定する。こうして、磁気ディスク２は
突起部７，８により各々三箇所で挟持される。

【００１２】本実施例では、従来のようにクランプ部材
を積極的に変形させて形状公差を吸収するのではなく、
クランプ部材の磁気ディスク接触面とスピンドルハブの
磁気ディスク接触面に各々三ケの突起部を設けて、クラ
ンプ部材及びスピンドルハブが磁気ディスクと接触する
部分を、磁気ディスクを固定するのに必要十分な範囲に
のみ限定している。このため、磁気ディスクをクランプ
部材によってスピンドルハブに強い力で押さえつけても
、磁気ディスクには何ら無理な力が作用せず、反り返え
ることがないので、磁気ディスク、スピンドルハブの磁
気ディスク接触面、クランプ部材の磁気ディスク接触面
などに平面度の狂いなどの形状公差があっても実質的に
これを無視することができる。したがって、磁気ヘッド
の磁気ディスク追従性がよくなり、磁気記録情報の記録
再生効率が向上し、高密度大容量の磁気ディスク装置を
実現することができる。

【００１３】また、クランプ部材の変形性を利用して形
状公差を吸収する必要がないので、クランプ部材を変形
することのない材質で形成することにより、クランプ部
材を強く固定する際に、スピンドルハブとクランプ部材
に形成した突起部以外は磁気ディスクに擦れ合わない。 このため、磁気ヘッドの記録再生動作にとって有害な金
属磨耗粉が発生することもないので、磁気ディスク装置
の信頼性が向上する。

【００１４】尚、上記の実施例では、スピンドルハブと
クランプ部材の双方に突起部を設けた場合について説明
したが、本発明はこれに限定されるものではなく、突起
部はスピンドルハブとクランプ部材のうちいずれか一方
に設けてもよい。

【００１５】

【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、磁
気ディスクをスピンドルハブに対して何ら変形させるこ
となく取り付けることができるので、磁気ヘッドの磁気
ディスクへの追従が容易となり磁気記録情報の記録再生
効率が向上し、しかも磁気ディスクはスピンドルハブと
クランプ部材の突起部としか接触しないので、磁気ヘッ
ドの記録再生に有害となる金属磨耗粉の発生量を抑える
ことができ、したがって装置の信頼性を向上させること
ができる磁気ディスク装置のディスククランプ機構を提
供することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例である磁気ディスク装置のス
ピンドル組立体の概略構成図である。

【符号の説明】

１　　　　ベース ２　　　　磁気ディスク ３　　　　スピンドルハブ ４　　　　クランプ部材 ５　　　　ネジ ７，８　　　　突起部

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　磁気ディスクを回転可能に保持する磁
   気ディスク装置のスピンドル組立体において、前記スピ
   ンドル組立体は前記磁気ディスクを積層保持するハブと
   、前記磁気ディスクを前記ハブにクランプするクランプ
   部材とより成り、前記ハブの磁気ディスク接触面と前記
   クランプ部材の磁気ディスク接触面のうち少なくとも一
   方に三箇所にて前記磁気ディスクと接触し、前記磁気デ
   ィスクを挟み込んでクランプする突起部を設けたことを
   特徴とする磁気ディスク装置のディスククランプ機構。