JPH04354753A - 洋服カバーの連続製造方法及びその装置 - Google Patents

洋服カバーの連続製造方法及びその装置

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JPH04354753A
JPH04354753A JP12957591A JP12957591A JPH04354753A JP H04354753 A JPH04354753 A JP H04354753A JP 12957591 A JP12957591 A JP 12957591A JP 12957591 A JP12957591 A JP 12957591A JP H04354753 A JPH04354753 A JP H04354753A
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sheet
composite sheet
winding
slack
cutting
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Yasushi Takano
鷹野 康司
Miyoko Murashita
村下 美代子
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SANKYO KAGAKU KK
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、連続するシート状部材
を巻き取るための巻取方法及び巻取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のシート状部材の巻取装置において
は、連続するシート状部材を断続的に供給しながら、当
該シート状部材に所定の加工を施し、この加工が施され
た後のシート状部材を、所定の速度で徐々に且つ連続的
に巻き取るように構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そのため、加工が施さ
れた後のシート状部材には、巻き取られるまでの間に弛
みが生じ易く、この弛みによって巻き取りむらが生じ易
い。
【0004】本発明は、前記諸点に鑑みて成されたもの
であり、その目的とするところは弛みが生じたシート状
部材に対しても巻き取りむらが生じ難い連続シート状部
材巻取方法及び連続シート状部材巻取装置を提供するこ
とにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的は、本発明によ
れば、所定の時間間隔毎に連続するシート状部材を断続
的に供給する段階と、この断続的に供給されるシート状
部材を連続的に巻き取る段階と、前記断続的に供給され
るシート状部材と連続的に巻き取られるシート状部材と
の間において生じる当該シート状部材の弛みに基づく巻
き取りむらを防止すべく当該シート状部材の弛みに所定
の張力を付与する段階とを有してなる連続シート状部材
巻取方法によって達成される。
【0006】更に、前記目的は、本発明によれば、所定
の時間間隔毎に連続するシート状部材を断続的に供給す
るシート状部材断続供給手段と、この断続的に供給され
るシート状部材を所定の速度で連続的に巻き取るシート
状部材連続巻取手段と、前記断続的に供給されるシート
状部材と連続的に巻き取られるシート状部材との間にお
いて生じる当該シート状部材の弛みに基づく巻き取りむ
らを防止するために当該シート状部材の弛みに所定の張
力を付与すべくシート状部材断続供給手段とシート状部
材連続巻取手段との間に設けられたシート状部材張力付
与手段とを有してなる連続シート状部材巻取装置によっ
ても達成される。
【0007】前述の連続シート状部材巻取方法及び連続
シート状部材巻取装置の夫々によれば、断続的に供給さ
れるシート状部材と連続的に巻き取られるシート状部材
との間において生じる当該シート状部材の弛みに対して
シート状部材張力付与手段が所定の張力を付与するよう
に、即ち当該シート状部材の弛み全体に対して緊張状態
におくように作用するように構成されているため、当該
シート状部材の弛みによって生じがちな絡みやジャム等
の巻き取りむらのもとになる要因の発生を未然に防ぐこ
とが可能になる。
【0008】
【実施例】以下に、本発明による連続シート状部材巻取
方法及び装置の一実施例を、添付の図面に基づいて説明
する。
【0009】図1は、本発明による連続シート状部材巻
取装置の全体を示している。
【0010】図1に示すように、連続シート状部材巻取
装置1は、加工すべき連続するシート状部材の一例であ
る複合シート2のシートロール3を回転可能に保持する
ためのシート状部材保持部4と、シート状部材保持部4
に保持されたシートロール3から繰り出される複合シー
ト2を搬送・駆動する第1搬送・駆動装置5aと、第1
搬送・駆動装置5aによって搬送・駆動される複合シー
ト2を、所定の方向に案内する第1ガイドローラ装置9
aと、第1ガイドローラ装置9aによって案内される複
合シート2に対して型抜き加工を行なう型抜き加工部6
と、型抜き加工が行なわれた連続する複合シート2を型
抜き加工が加えられた単位の所定の長さに切断し得る切
断線36aを複合シート2に型付けする切断線加工部7
と、型抜き加工部6及び切断線加工部7の夫々に加工す
べき複合シート2が存在するか否かを検出する検出装置
8と、複合シート2を搬送・駆動する第2搬送・駆動装
置5bと、第2搬送・駆動装置5bによって搬送・駆動
される複合シート2を、所定の方向に案内する第2ガイ
ドローラ装置9bと、第2ガイドローラ装置9bによっ
て案内される複合シート2に対して所定の張力を付与し
ながら所定範囲の弛みを持たせる、シート状部材張力付
与手段の一例であるシート弛み緊張手段10と、加工済
みの複合シート2を巻き取るためのシート巻取装置11
とを備えている。
【0011】シート状部材保持部4は、本巻取装置1に
おいて加工すべき原材料としての複合シート2をロール
状態にしたシートロール3を回転自在に保持し得るよう
に構成されている。
【0012】シート状部材保持部4は、図1及び図2の
夫々に示すように、心材14の中空部15に、矢印Aの
方向に沿って挿入・装着される心棒16と、心棒16を
回転自在に支持すべく、巻取装置1のベース17に固定
された心棒支持部材18と、心棒16を回転駆動するた
めの電動モータ51と、心棒16を回転駆動すべく電動
モータ51と心棒16との間を連結するチェーンや無端
ベルトの如き駆動力伝達部材52とを備えている。
【0013】シートロール3は、図2に示すように、一
般的な中空の心材14の上に複合シート2が連続的に巻
かれたものである。
【0014】ここで複合シート2は、本実施例において
は、図2に示すように、ポリプロピレン材料の透明シー
ト19と、ポリプロピレン材料の不織布シート20とが
二重に重ね合わされたものを用いているが、これに限定
されず、単層に構成された一枚のシ―トを用いても良い
し、他の異なる材料を種々に組み合わせたシ―トを用い
ても良いのは勿論である。
【0015】本実施例における複合シート2は、図2に
示すように、好ましくは複合シート2の両側の縁端部2
1、21の夫々に於いて、複合シート2の透明シート1
9及び不織布シート20の夫々を、予め溶着や、接着等
の手段によって相互に固定しておき、袋状の形態に構成
されている。
【0016】第1搬送・駆動装置5aの全体は、図1に
示すように、巻取装置1のベース17に装着・固定され
ており、シート状部材保持部4に保持されたシートロー
ル3から繰り出される複合シート2を挟んだ状態で回転
し得る、即ち搬送・駆動し得る一対の駆動ローラ部材3
8、38と、ベース17に装着・固定されたローラ支持
部材53と、駆動ローラ部材38を回転駆動するための
電動モータ39と、駆動ローラ部材38を回転駆動すべ
く電動モータ39と駆動ローラ部材38との間を連結す
るチェーンや無端ベルトの如き駆動力伝達部材40とを
備えている。
【0017】駆動ローラ部材38は本実施例ように一対
の内の少なくとも一方を回転駆動するように構成しても
良いが、大きい駆動力を必要とする場合には、駆動ロー
ラ部材38、38の両方を回転駆動するように構成する
のが好ましい。
【0018】第1ガイドローラ装置9aの全体は、図1
に示すように、巻取装置1のベース17に装着・固定さ
れており、シート状部材保持部4に保持されたシートロ
ール3から繰り出される複合シート2に、皺や、緩みや
、弛みを生じさせることなく複合シート2を一定の姿勢
に保ちながら案内するための機能を備えている。
【0019】第1ガイドローラ装置9aは、シートロー
ル3から繰り出される複合シート2を、一旦上方に案内
するガイドローラ部材22と、ガイドローラ部材22に
よって案内された複合シート2を下方に案内するガイド
ローラ部材23と、ガイドローラ部材23によって案内
された複合シート2を水平方向に案内するガイドローラ
部材24と、ガイドローラ部材22、23及び24の夫
々を回転自在に支持すべく、ガイドローラ部材22、2
3及び24の夫々に対応して配置され、ベース17に装
着・固定されたローラ支持部材25、26及び27とを
備えている。
【0020】型抜き加工部6は、図1及び図3の夫々に
示すように、第1ガイドローラ装置9aによって所定の
姿勢に保たれながら矢印31で示す方向に案内・搬送さ
れる複合シート2に対して、加熱状態で押圧することに
よって型抜き加工を行なうための加熱部材28と、加熱
部材28に対向して配置された受け部材29と、加熱部
材28を受け部材29に対して相対的に移動、即ち接近
・離反させるための上下移動装置13とによって構成さ
れている。
【0021】型抜き加工部6の加熱部材28は、加熱部
材28を所定の温度に維持するためのヒ―タを内蔵して
おり、また型抜きすべき形状に対応する形状に構成され
た突条部30を備えている。
【0022】従って、突条部30は、図3に示すように
、洋服カバーの形状に型抜き加工を行なう場合には、八
の字形状の2本の線条突部によって構成されている。
【0023】加熱部材28は、上下移動装置13によっ
て上下方向に移動させられることにより、加熱部材28
に対向して配置された受け部材29との間に複合シート
2を挟んで押圧することができ、これにより複合シート
2に型抜き加工を行なうことが可能になる。
【0024】上下移動装置13は、加熱部材28に固定
連結された移動ナット部材54と、移動ナット部材54
に螺合され、回転することにより移動ナット部材54を
上下に移動させる捩子部材55と、捩子部材55の下端
部を回転自在に保持すべくベ―ス17に固定されたベア
リング保持部材56と、捩子部材55を回転駆動すべく
捩子部材55の上端部に装着された電動モ―タ57とを
備えている。
【0025】型抜き加工部6は、図3に示すように、加
熱部材28を所望の温度に維持するための制御手段32
を有しており、制御手段32は加熱部材28のヒ―タに
接続されている。
【0026】複合シート2は、型抜き加工部6によって
加工される場合には停止させられるが、それ以外の場合
には、矢印31で示す方向に、第1搬送・駆動装置5a
及び第2搬送・駆動装置5bの夫々によって搬送移動さ
せられる。
【0027】切断線加工部7は、図3に示すように、型
抜き加工が行なわれた連続する複合シート2を型抜き加
工が加えられた単位の所定の長さに切断し得る切断線を
複合シート2に型付けする。
【0028】切断線加工部7は、図1及び図3の夫々に
示すように、型抜き加工部6によって型抜き加工された
複合シート2に対して、押圧することによって切断線型
抜き加工を行なうための切断加工部材33と、切断加工
部材33に対向して配置された切断加工受け部材34と
、切断加工部材33を切断加工受け部材34に対して相
対的に移動、即ち接近・離反させるための上下移動装置
35とによって構成されている。
【0029】上下移動装置35は、切断部材33に固定
連結された移動ナット部材58と、移動ナット部材58
に螺合され、回転することにより移動ナット部材58を
上下に移動させる捩子部材59と、捩子部材59の下端
部を回転自在に保持すべくベ―ス17に固定されたベア
リング保持部材60と、捩子部材59を回転駆動すべく
捩子部材59の上端部に装着された電動モ―タ61とを
備えている。
【0030】切断線加工部7の切断加工部材33は、切
断線36aを型抜きすべき形状に対応する形状の切断線
条部36を備えている。
【0031】従って、切断線条部36は、ミシン目切断
線の形状に型抜き加工を行なう場合には、ミシン目切断
線36aに対応するジグザグ形状の刃先を有している。
【0032】切断加工部材33は、上下移動装置35に
よって上下方向に移動させられることにより切断加工部
材33に対向して配置された切断加工受け部材34との
間に複合シート2を挟んで押圧することができ、これに
より複合シート2に切断線36aを型抜き加工すること
が可能になる。
【0033】尚、切断線加工部7は、型抜き加工部6の
加熱部材28と同様に、加熱状態で複合シート2を切断
加工受け部材34との間に挟んで押圧することにより、
複合シート2に切断線36aを型抜き加工するようにし
ても良く、その場合には、切断加工部材33を所定の温
度に維持するためのヒ―タを内蔵するように構成し、型
抜き加工部6と同様に、図3に示すように、切断加工部
材33を所望の温度に維持するための制御手段32が当
該ヒ―タに接続される。
【0034】複合シート2は、切断線加工部7によって
加工される場合には停止させられるが、それ以外の場合
には、矢印31で示す方向に、第1搬送・駆動装置5a
及び第2搬送・駆動装置5bの夫々により搬送移動させ
られており、好ましくは型抜き加工部6の加工タイミン
グに合わせて搬送・停止される。
【0035】検出装置8は、型抜き加工部6及び切断線
加工部7の夫々に加工すべき複合シート2が存在するか
否かを検出するためのもので、本実施例においては、光
電管やフォトトランジスタのような光学的な検出手段を
用いているが、これに限らず機械的なセンサを用いて複
合シート2が存在するか否かを検出するようにしても良
いのは勿論である。
【0036】本実施例において、検出装置8は、光検出
手段である光源70と、光源70からの光によってスイ
ッチング動作を行ない得る光電管素子71と、これらの
光源70及び光電管素子71の夫々と協働して一連の動
作を行なうように構成された制御回路8aとを有してい
る。
【0037】第2搬送・駆動装置5bは、第1搬送・駆
動装置5aと同様に、複合シート2を挟んだ状態で回転
し得る、即ち搬送駆動し得る一対の駆動ローラ部材41
、41と、ベ―ス17に装着・固定されたローラ支持部
材41aと、駆動ローラ部材41を回転駆動するための
電動モータ42と、駆動ローラ部材41を回転駆動すべ
く電動モータ42と駆動ローラ部材41との間を連結す
るチェーンや無端ベルトの如き駆動力伝達部材43とを
備えている。
【0038】第2ガイドローラ装置9bの全体は、第1
ガイドローラ装置9aと同様に、図1に示すように、巻
取装置1のベース17に装着・固定されており、複合シ
ート2に、皺や、緩みや、弛みを生じさせることなく複
合シート2を一定の姿勢に保ちながら案内するための機
能を備えている。
【0039】第2ガイドローラ装置9bは、複合シート
2を、一旦上方に案内するガイドローラ部材44と、ガ
イドローラ部材44によって案内された複合シート2を
下方に案内するガイドローラ部材45と、ガイドローラ
部材45によって案内された複合シート2を垂直方向に
案内するガイドローラ部材46と、ガイドローラ部材4
4、45及び46の夫々を回転自在に支持すべく、ガイ
ドローラ部材44、45及び46の夫々に対応して配置
され、ベース17に装着・固定されたローラ支持部材4
7、48及び49とを備えている。
【0040】シート弛み緊張手段10は、第2ガイドロ
ーラ装置9bによって案内される複合シート2に対して
所定の張力を付与しながら所定範囲の弛みを持たせるた
めのもので、本実施例においては、図4に示すように、
複合シート2の弛みの部分の幅Wにほぼ等しい長さを有
する筒状部材50を用いている。
【0041】ここで第2ガイドローラ装置9bによって
案内される複合シート2は、本装置1における前述の構
成からもわかるように、所定の長さを有した被加工物毎
に、本実施例においては洋服カバー一枚の単位で型抜き
加工を行なう必要性が有るため、当該加工を行なう際に
は、複合シート2の搬送を一旦停止させる必要が有り、
その結果間欠的に送り出されてくる。
【0042】従って、前述の一連の加工が済んだ複合シ
ート2を連続的に巻き取っていくためには、巻き取る以
前に加工が済んだ複合シート2の溜まり、換言すると弛
みを生じさせておく必要が有る。
【0043】この複合シート2の弛みの部分に、図1に
示すように、筒状部材50を載置しておくと、筒状部材
50の重量によって弛みの部分には張力が加わり複合シ
ート2の弛みの部分は緊張状態におかれる。
【0044】シート弛み緊張手段10によって緊張状態
におかれた複合シート2の弛みの部分は、図1に示すよ
うに、シート巻取装置11によって所定の速度で、連続
的に巻き取られていき、その結果複合シ―ト2の弛みの
長さは変化するため、筒状部材50は矢印74で示す方
向に沿って実線と点線とで示す範囲において上下運動を
繰返す。
【0045】尚、シート弛み緊張手段10において、前
述の実施例においては筒状部材50を用いて複合シ―ト
2の弛みの部分を緊張状態に保っているが、筒状部材5
0を所定の位置に保持するために、図5に示すように、
筒状部材50の中空内部75に、例えば細長い紐状部材
76を通し、紐状部材76の一端部77を装置1の適当
な位置に固定して筒状部材50を吊り下げるようにして
おけば、筒状部材50の前述の上下運動を繰返しても、
筒状部材50が複合シ―ト2の弛みの部分から逃げ難く
なり、安定した複合シ―ト2の弛みの部分を緊張状態に
保つ動作を得ることができる。
【0046】加えて、筒状部材50の矢印74で示す方
向に沿った実線と点線とで示す範囲における上下運動を
安定させるために、図1に示すように、当該上下運動の
方向に沿って一方の面が位置するように壁部材10aを
設けることにより、筒状部材50の揺動運動を防止する
ことができ、複合シ―ト2の弛みの部分を緊張状態に保
つ動作を、より一層安定させることができる。
【0047】また、図6に示すように、シート弛み緊張
手段10において、筒状部材50の両端部78、78を
、一端においてベース17に装着・固定されたスライド
支持部材79の各凹所80にスライド自在に嵌合させ、
矢印74で示す方向に沿って筒状部材50を上下にスラ
イド運動させ得るようにしても良い。
【0048】このように構成することにより、筒状部材
50の複合シ―ト2の弛みの部分からの逃げを確実に防
止し得る。
【0049】シート弛み緊張手段10を図6に示すよう
に構成した場合には、複合シ―ト2の弛みの部分を緊張
状態に保つために筒状部材50自身の重量を利用するこ
とに代えて、スライド支持部材79の各凹所80内に、
例えばバネ等の弾性力付与手段を装着することにより、
所望の緊張力を複合シ―ト2の弛みの部分に与えること
が可能になり、複合シ―ト2の弛みの部分を、より適正
な状態に維持することができる。
【0050】更に複合シ―ト2の弛みの部分の緊張力を
、より精密に制御しようとする場合には、複合シ―ト2
の弛みの部分の緊張力を外部から制御し得るように、例
えばリニアモ―タの如き電気的な手段を用いて構成すれ
ば、刻々と変化する複合シ―ト2の弛みの部分の状態に
応じて前記緊張力を外部から最適に制御し得る。
【0051】シート巻取装置11は、本巻取装置1にお
いて所定の加工が行なわれた複合シート2をロール状態
に巻き取るべく構成されている。
【0052】シート巻取装置11は、図1に示すように
、シート弛み緊張手段10によって緊張状態におかれた
複合シート2の弛みの部分を案内するためのガイドロー
ラ部材72と、ガイドローラ部材72を回転自在に支持
すべく、ベース17に装着・固定されたローラ支持部材
73と、シートロール62の心材63の中空部64に挿
入・装着される心棒65と、心棒65を回転自在に支持
すべく、巻取装置1のベース17に固定された心棒支持
部材66と、心棒65を回転駆動するための電動モータ
67と、心棒65を回転駆動すべく電動モータ67と心
棒65との間を連結するチェーンや無端ベルトの如き駆
動力伝達部材68とを備えている。
【0053】尚、シート状部材保持部4の電動モ―タ5
1、第1搬送・駆動装置5aの電動モ―タ39、型抜き
加工部6の電動モ―タ57、切断線加工部7の電動モ―
タ61、第2搬送・駆動装置5bの電動モ―タ42、及
びシート巻取装置11の電動モ―タ67の夫々は、以下
に述べる本発明による巻取装置1の一連の動作を相互に
連携して行なうべく、図1に示すような制御装置75に
接続されている。
【0054】また、第1搬送・駆動装置5aの駆動ロー
ラ部材38、38、第1ガイドローラ装置9aの各ガイ
ドローラ部材22、23及び24、第2搬送・駆動装置
5bの駆動ローラ部材41、41、第2ガイドローラ装
置9bの各ガイドローラ部材44、45及び46、及び
シート弛み緊張手段10のガイドローラ部材72の夫々
は、複合シート2への摺動的な接触によって静電気を帯
びやすく、その結果複合シート2が各ローラ部材に絡み
やすくなるため、当該ローラ部材の夫々はア―スに接続
しておくことが好ましい。
【0055】更に、前述の各ローラ部材をア―スに接続
しておくことに加えて、搬送・移動されている複合シー
ト2に対して適宜接触することにより、複合シート2に
帯びた静電気をア―スし得る帯状テ―プ部材81、例え
ば、クラレ株式会社より「セルメック」の商品名で販売
されている除電テ―プを、本巻取装置1の矢印82の方
向に沿って搬送される複合シート2の搬送路中に、図7
に示すように、適宜配置することが望ましい。
【0056】以上のように構成された本発明による巻取
装置1の一連の動作について説明する。
【0057】図1に示すように、複合シート2のシート
ロール3を予めシート状部材保持部4に装着し、まず複
合シート2の自由端69(図2参照)を第1搬送・駆動
装置5aの駆動ローラ部材38、38の間に通す。
【0058】次に、自由端69を、複合シート2が第1
ガイドローラ装置9aの各ガイドローラ部材22、23
及び24の夫々に接触しながら図1に示すような所定の
状態で配置されるように通過させる。
【0059】次に、自由端69を、同様に、型抜き加工
部6の加熱部材28と受け部材29との間、切断線加工
部7の切断加工部材33と切断加工受け部材34との間
、及び検出装置8の光検出手段である光源70と光電管
素子71との間の夫々の空間を順次通過させる。
【0060】更に、自由端69を、複合シート2が第2
ガイドローラ装置9bの各ガイドローラ部材44、45
及び46の夫々に接触しながら図1に示すような所定の
状態で配置されるように通過させる。
【0061】次に、自由端69を、複合シート2がシー
ト弛み緊張手段10によって所定の緊張状態の弛みを有
するような自由度を持たせながらシート巻取装置11の
ガイドローラ部材72を通過させ、シート巻取装置11
の心棒65に挿入・装着された心材63に巻き付け、シ
ートロール62が形成され得るようにする。
【0062】この状態で、連続シート状部材巻取装置1
の電源スイッチ(図示せず)をオンにすると、制御装置
75の制御下で、シート状部材保持部4の電動モ―タ5
1、第1搬送・駆動装置5aの電動モ―タ39、及び第
2搬送・駆動装置5bの電動モ―タ42の夫々が間欠動
作を開始し、即ち複合シート2は、加工すべき被加工物
の長さ分だけ搬送・移動され、一端停止する。
【0063】この複合シート2の停止した状態で、制御
装置75の制御下で、複合シート2に対して、型抜き加
工部6が型抜き加工を、切断線加工部7が切断線の型付
け加工を夫々行ない、再び複合シート2を加工すべき被
加工物の長さ分だけ搬送・移動させる。
【0064】これらの搬送・移動動作を繰返す。
【0065】これらの搬送・移動動作の繰返しにおいて
、シート巻取装置11は、制御装置75の制御下で、停
止することなく加工済みの複合シート2を、間欠的に搬
送・移動される速度よりも低い速度で連続的に巻き取っ
ており、その結果シート巻取装置11と間欠動作を行な
っている前述の一連の部分との間には搬送・移動の速度
の差が生じてしまうため、必然的に弛みが生じてしまう
【0066】尚、この弛みは、前述の間欠搬送・移動動
作と連続的巻き取り動作との間の関係は常時変化してい
るため、弛みの状態もそれに比例して変化する。
【0067】従って、シート弛み緊張手段10の筒状部
材50の重量によって所定の張力を付与された複合シー
ト2の弛み状態は、長くなったり短くなったり刻々と変
化し、筒状部材50は矢印74で示す上下方向に沿って
往復移動する。
【0068】それ故、弛みの長さが変化しても筒状部材
50によって所望の張力が弛みに加わっているため、当
該弛みには皺や緩みが生じ難く、一定の状態で安定した
巻き取りを行なうことができる。
【0069】尚、シート巻取装置11は、図8に示すよ
うに、ローラ支持部材73の下端部83を、ベ―ス17
に対して矢印84で示す方向に揺動自在に装着しておき
、更に適当な弾性手段によって所定の一方向、例えば矢
印86で示す方向に付勢しておき、通常の複合シート2
の巻き取り動作においてはシート弛み緊張手段10によ
る緊張力とバランスするように調整しておくようにして
も良い。
【0070】また、この場合前述の揺動運動の方向に対
応して動作する、即ち矢印84で示す方向における一の
限界位置ではオフ状態となり、他の限界位置ではオン状
態となるようなリミットスイッチ85をローラ支持部材
73の下端部83に設けて電動モ―タ67の電気回路の
オン・オフスイッチとなるように構成しても良く、そう
することにより複合シート2の巻き取り動作が終了して
複合シート2が搬送路上に存在しなくなったような場合
には、ローラ支持部材73が矢印86で示す方向に前述
の弾性手段によって付勢されていることにより一の限界
位置に位置するため、リミットスイッチ85はオフ状態
となり、巻取装置1の動作が自動的に停止するように構
成することができる。
【0071】更に、電動モ―タ67に、図8に示すよう
に、速度制御スイッチ87を接続し、電動モ―タ67の
回転速度、即ち加工済みの複合シート2を所望の回転速
度で巻き取るように構成しても良いのは勿論である。
【0072】
【発明の効果】以上のように、本発明による連続シート
状部材巻取方法及び装置は、前述の構成を有しているた
め、間欠的に送り出される加工済みのシート状部材を連
続的に巻きとる場合に生じるシート状部材の弛みに対し
て、所定の張力を所定の状態で付与することができ、そ
の結果当該弛みによって生じる可能性のある巻き取りむ
らの発生を未然に防止し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による連続シート状部材巻取装置の全体
を示す説明図。
【図2】本発明による連続シート状部材巻取装置のシー
ト状部材保持部の一部及び複合シ―トの夫々を示す説明
図。
【図3】本発明による連続シート状部材巻取装置の型抜
き加工部の一部及び切断線加工部の一部の夫々を示す説
明図。
【図4】本発明による連続シート状部材巻取装置のシー
ト弛み緊張手段と複合シ―トとの動作関係を示す説明図
【図5】本発明による連続シート状部材巻取装置のシー
ト弛み緊張手段の別の変形例を示す説明図。
【図6】本発明による連続シート状部材巻取装置のシー
ト弛み緊張手段の更に別の変形例を示す説明図。
【図7】本発明による連続シート状部材巻取装置の好ま
しいア―スシステムの一例を示す説明図。
【図8】本発明による連続シート状部材巻取装置のシー
ト巻取装置の巻き取り速度を制御する機構の一例を示す
部分説明図。
【符号の説明】
1    連続シート状部材巻取装置 2    複合シート 3    シートロール 4    シート状部材保持部 5a  第1搬送・駆動装置 5b  第2搬送・駆動装置 6    型抜き加工部 7    切断線加工部 8    検出装置 9a  第1ガイドローラ装置 9b  第2ガイドローラ装置 10  シート弛み緊張手段 11  シート巻取装置

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  所定の時間間隔毎に連続するシート状
    部材を断続的に供給する段階と、この断続的に供給され
    るシート状部材を連続的に巻き取る段階と、前記断続的
    に供給されるシート状部材と連続的に巻き取られるシー
    ト状部材との間において生じる当該シート状部材の弛み
    に基づく巻き取りむらを防止すべく当該シート状部材の
    弛みに所定の張力を付与する段階とを有してなる連続シ
    ート状部材巻取方法。
  2. 【請求項2】  所定の時間間隔毎に連続するシート状
    部材を断続的に供給するシート状部材断続供給手段と、
    この断続的に供給されるシート状部材を所定の速度で連
    続的に巻き取るシート状部材連続巻取手段と、前記断続
    的に供給されるシート状部材と連続的に巻き取られるシ
    ート状部材との間において生じる当該シート状部材の弛
    みに基づく巻き取りむらを防止するために当該シート状
    部材の弛みに所定の張力を付与すべくシート状部材断続
    供給手段とシート状部材連続巻取手段との間に設けられ
    たシート状部材張力付与手段とを有してなる連続シート
    状部材巻取装置。
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