JPH04354562A - 塗布方法 - Google Patents

塗布方法

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JPH04354562A
JPH04354562A JP13084991A JP13084991A JPH04354562A JP H04354562 A JPH04354562 A JP H04354562A JP 13084991 A JP13084991 A JP 13084991A JP 13084991 A JP13084991 A JP 13084991A JP H04354562 A JPH04354562 A JP H04354562A
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Katsunori Goi
克典 五井
Masami Akiyama
秋山 正巳
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、押出し型塗布方法に係
り、写真感光材料、感熱記録材料、より好適には磁性記
録媒体の製造に際し、高粘度の磁性塗布液を高速、かつ
安定的に塗布する際に適用される塗布方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、コーティング方式としては、ロ
ールコート、グラビアコート、エクストルージョンコー
ト、スライドビードコート、カーテンコート等種々の方
式が知られている。
【0003】磁気記録媒体は、可撓性支持体(以下、ウ
エブともいう)上に磁性塗布液を塗布することによって
得られるが、その塗布方式としては、ロールコート、グ
ラビアコート、エクストルージョンコートが一般的であ
る。前記ロールコート、グラビアコートでは、ロールか
ら塗布液が飛散してウエブ、塗布機周辺を汚したり、ま
たロールの回転により液溜め部に空気を巻き込み、泡、
スジ等を発生させる場合があった。
【0004】この欠点を解消するために、背面を支持し
ない押出し塗布方法、すなわちエクストルージョンコー
ト塗布方法が用いられており、この方法に関する基本技
術は、たとえば特開昭50−138036号公報、特公
昭54−7306号公報等に開示されている。この方法
によれば均一な塗布膜厚が得られる点で優れている。し
かし、このエクストルージョンコート方式のあっても、
塗布速度が高速になるに従い、塗布膜厚の可能領域が狭
くなったり、あるいは塗布液の粘度が上がるにつれ、薄
膜高速操業が困難となる欠点があった。
【0005】この問題を解決するために、たとえば特開
昭62−117666号公報、特開昭63−16402
3号公報においては、塗布ヘッドから吐出する塗布液の
液圧をコントロールすることにより、前記塗布ヘッドと
ウエブとの液溜りを保持しながら塗布する方法が開示さ
れている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前記液溜り保持の塗布
方法の原理を考えると液圧の発生は、液溜り部の形状と
密接に関係し、その形状いかんによって、その塗布性能
が大きく左右されるものと考えられる。しかしながら、
前記方法においては液溜りを保持すること、および液溜
りの液圧については具体的に記載されているものの、液
溜りの形状について、特にバックエッジ面の形状につい
てなんら考慮がなされておらず、特に塗布速度300(
m/分)以上の高速塗布時においては安定的に塗布する
ことができないことを知見した。
【0007】そこで本発明の課題は、特に高速塗布時に
おいても薄膜で安定的に塗布可能とし、もって生産性の
向上を図り得る塗布方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題は、フロントエ
ッジ面およびバックエッジ面に沿って連続的に走行する
可撓性支持体表面の背面を支持しない部分に、前記フロ
ントエッジとバックエッジとのスリットから塗布液を連
続的に押し出して前記支持体表面に塗布液を塗布する方
法において、前記バックエッジ面と可撓性支持体との間
で塗布液の液溜りを形成保持するとともに、バックエッ
ジ面の始端部から可撓性支持体までの塗布液押出し方向
の離間距離L1 がウエット塗布膜厚hwの1〜10倍
の範囲内であり、かつ可撓性支持体500mm幅当りの
張力が、10〜50kgfであることで解決できる。
【0009】
【作用】バックエッジ部で液溜りを保持しつつ塗布を行
う場合には、図3に示されるように、フロントエッジ面
の終端部Cからバックエッジ面Sの終端部Aにかけて液
溜り6Eがきっちり保持されることが重要であり、たと
えばこれが不十分な場合には、第4図に示されるように
D部において空気同伴を伴い、実用に耐えない面質とな
る。また、液圧は充分であるものの、図5に示されるよ
うに、ウエブ1がバックエッジ終端部Aに近接しまたは
接触して塗布液の掻き取りを起こす場合もある。一方、
特開昭62−117666号公報は、液溜りを形成する
または管理すべき因子として、ウェブの厚み、塗布部テ
ンション、塗布速度、塗布量、液体の種類、粘度、塗布
ヘッド先端の形状、先端の形状に対するウェブの進入、
退出角度を挙げている。そして、同公報は、液圧が重要
とする。
【0010】しかし、本発明者らの知見によれば、低速
塗布ならば、多くの場合、一般的な条件の下で、液圧の
管理のみで充分であるとしても、高速塗布、特に300
 m/分以上の高速塗布の場合、図4や図5に示す塗布
不良が生じることが多いことが判明した。しかるに、本
発明者らの知見によれば、特開昭62−117666号
公報に全く開示されていないバックエッジ面の形状が塗
布性に大きな影響を与えることが判明した。
【0011】すなわち、本発明においては、バックエッ
ジ面Sと可撓性ウェブ1との間で塗布液の液溜り6Eを
きっちり形成保持するためには、バックエッジ面Sの始
端部Bから終端部Aにかけて液溜り深さが変化するよう
に傾斜を設けると、バックエッジ面Sに沿ってウェブ1
が走行するとき、液溜り6E部において、塗布液のウェ
ブ1側はウェブ1に同伴しようとするのに対して、バッ
クエッジ面S側においてはバックエッジ面Sとの間に流
体摩擦抵抗を生じ、この反作用として、液溜り6Eのウ
ェブ1走行方向の圧力分布PCは、図3のように、バッ
クエッジ面Sの終端部A近くでピークを示し、このピー
ク部分の存在により、前述の図5のような掻き落としを
防止する。また、前記のピーク部分に現れる充分な液圧
が、本発明が規定するウェブ1の比較的高い張力との関
係で、バックエッジ面Sの終端まで、液溜り6Eを確実
に保持するようになる。しかも、ウェブ1の走行時にお
ける変動が生じても、安定した塗布を行うことができる
【0012】これに対して、特開昭62−117666
号公報は、フロントエッジ面については変形例を挙示す
るものの、バックエッジ面については、単にフラットと
する一例のみを挙示する例に従うと、液溜りのウェブ走
行方向の圧力分布は、スリットの出口部分が高く、バッ
クエッジ面の終端に向かうほど低くなる傾向にあり、か
かる場合には、特に高速塗布の場合には、同公報が述べ
る液圧のみで管理していても、前述の問題は解消されな
いし、むしろ塗布故障を生じる危険性が高い。なお、上
記の点に関しては、後記実施例により、明らかにする。
【0013】
【実施例】以下本発明を図面を参照しながら具体例によ
りさらに詳説する。
【0014】図1および図2は本発明を実施するための
装置を示す図で、ウエブ1はガイドロール2、サポート
ロール3、4およびガイドロール5を通り後工程、たと
えば乾燥工程に導かれる。サポートロール3、4間には
、塗布ヘッド6がウエブ1の表面に対して押し付けられ
、この押し付け力の度合いにより、ウエブ1の塗布部に
おける張力が設定されるようになっている。この張力設
定には、塗布ヘッド6の背後からたとえばスクリューね
じ7によって塗布ヘッド6をウエブ1に対しての押し付
け力を調整することで設定される。
【0015】塗布ヘッド6は、フロントエッジ6Aおよ
びバックエッジ6Bを有し、これらの間に液供給路6C
およびこれに幅が狭い連通するスリット6Dを有し、こ
のスリット6Dの先端部に液溜り部6Eが形成される。 塗布液は、ポンプ(図示せず)により、液供給路6Cに
圧送され、スリット6Dを通ってウエブ1に対して塗布
される。なお、図2に示されるように種々の幅のウエブ
1に対して共通的に当該塗布ヘッド6を使用し、かつ所
望の塗布幅を得るために、フロントエッジ6Aとバック
エッジ6Bとの間の両側部間には、薄い塗布幅規制板8
が介装されている。塗布ヘッド6の長手方向両端は端板
9、9により塞がれている。なお、前記塗布幅規制板8
は、エッジ形成部材と一体に当初から形成したものであ
ってもよい。また、塗布幅規制板8の内側縁は出側に幅
広に傾斜していてもよいし、好ましくは両側部に膜厚の
乱れを生じさせないために、ウエブ1と実質的に直交し
ていることが好ましい。
【0016】サポートロール4とガイドロール5との間
には好ましくはウエブ1に対して塗布した塗布層の幅方
向膜厚分布を検出するための膜厚検出器10が設けられ
ており、この膜厚検出器10によって検出した塗布層の
幅方向分布に基づいて前記スクリューねじ7によるウエ
ブ1に対する進出度を調整することによりウエブ1の張
力調整がなされる。ガイドロール3、4間の距離Wおよ
び押出しコーターの押込み量hは、押出しコーターの形
状によって変わるが、一般的には前記距離Wが150〜
320mm、前記押込み量hが10〜50mmの範囲と
するのがよい。
【0017】次に、前記スリット6Dの先端部に液溜り
部6の形状について図3に基づいて詳説する。ウエブ1
とフロントエッジ6Aおよびバックエッジ6Bとは塗布
液によって一定の離間距離をもって保持され、液溜り6
Eが形成されている。
【0018】本発明方法においては、仮に塗布時のウエ
ット塗布膜厚をhw、バックエッジ面Sの始端部をB、
終端部をAとした場合に、BからAに至るエッジ面によ
って形成される液溜り6Eの深さがウエブ1の進行方向
に従い、徐々に浅くなるように構成され、バックエッジ
6Bの始端部Bからウエブ1までの鉛直方向離間距離L
1 は、1hw≦L1 ≦10hwとされる。好ましく
は2hw≦L1 ≦7hwとされる。L1 が1hw未
満の場合、バックエッジ面Sの終端に向かう前述の圧力
分布を形成できず、高速塗布において良好な塗布性を得
ることができない。逆に、10hwを超えると、ウエブ
1が液と離れ易くなるため、ウエブ1から同伴される空
気が多くなり、塗布性が悪くなる。なお、前記ウエット
塗布膜厚の一般的な範囲としては7〜30μmであり、
この塗布膜厚が乾燥した際の膜厚は1〜6μm程度とな
る。
【0019】前記バックエッジ面Sの形状は、ゴミ、磁
性体凝集物が引っ掛からないようにバックエッジ面Sの
始端部Bから終端部Aに至る形状を滑らかな一様な面形
状とするのがよい。たとえば前記バックエッジ面Sの曲
率R1 は3mm≦R1 ≦10mm程度とするのがよ
く、またフロントエッジ面の終端Cとバックエッジ面S
の始端Bとの段差L2 は、0.03mm≦L2 ≦0
.30mm程度とするのがよい。また、前記バックエッ
ジ面Sの水平長さL3 は0.7 mm≦L3 ≦3 
mm程度とするのがよい。
【0020】一方、本発明におけるウェブ1の張力は、
ウェブ1の500 mm当たり10〜50kgf 、好
ましくは17〜40kgf の範囲とされる。10kg
未満の場合には、ウエブ1の両側部での厚膜化を十分防
止できず、また50kgを超えるとウエブ1に大きな伸
長力が作用して主に幅中央部分に長手方向に沿ったツレ
が発生しウエブ1の平面性を阻害するばかりでなく、塗
布層の表面に凹凸ができ塗布ムラを生じさせる。ところ
で、ウエブ1の張力測定方法としては、種々の方法が考
えられるが、たとえばガイドロールをロードセル等で支
持し、ウエブ1より前記ガイドロールに作用する力を検
出し、その分力としてウエブ1張力を算出するなどの方
法によることができる。
【0021】他方、本発明塗布方法にかかる塗布液に関
し、塗布時の液圧としては、好ましくは0.05〜0.
12(kgf/cm2) 程度とするのがよく、その粘
度はズリ速度106/secで7〜25(cp)、好ま
しくは10〜20(cp)程度とするのがよい。
【0022】なお、本発明におけるウエブ1としては、
裸の支持体の他、その支持体に塗布層を有しその塗布層
に塗布する際にも本発明を適用し得るし、この形態も本
発明に含まれる。また、本発明は、磁性塗料のほか写真
感光材料または感熱記録材料の塗布にも適用し得る。支
持体の材質としては、ポリエチレンテレフタレート、ポ
リカーボネート、アクリルなどのプラスチック、紙、ア
ルミなどの金属板、あるいはそれらの積層体などを用い
ることができる。
【0023】(実施例)次に、本発明の効果を実施例に
より明らかにする。
【0024】第2図に示されるように、フィルム幅 5
00mm、厚さ14μm のポリエステルフィルムをフ
ィルム張力T=10kgf/500mm幅で走行させな
がら、粘度がズリ速度106 /sec で11cpの
磁性材料を塗布膜厚hw=20μmとして、塗布速度2
00〜500m/分の速度で変化させるとともに、前記
バックエッジ面Sの始端部からフィルムまでの鉛直方向
離間距離L1 を、コーターのフィルムに対する押し付
け角度および量を変えて膜厚hwの0〜20倍までの間
で変化させ、前記L1 寸法をアンリツ株社製レーザー
変位センサー「KA−131 型」で測長し、CCDカ
メラで塗布時の液溜りの様子をモニターで観察した。
【0025】図6にその試験結果を示す。図6は縦軸に
L1 寸法(μm)を示し、横軸にフィルムの走行速度
(m/分)を示す。
【0026】図6において図示される斜線内においては
、良好な面質を得ることができた。
【0027】すなわち、L1 寸法で20〜200μm
の範囲で良好な面質が得られ、塗布膜厚hwに対する比
では、1〜10倍の範囲となっていることが判明される
。 また、従来方法においては、塗布速度200m/分を超
えるあたりから塗布速度の増加に伴い、薄膜塗布性が悪
くなったが、本発明方法によれば塗布速度が約460m
/分程度までは、その塗布速度に影響されることなく良
好な面質が得られ、高速時の塗布性に優れることが判明
された。
【0028】また、図7に示されるように、前記フィル
ム張力をウエブ幅500mm当りの張力を変化させた結
果、フィルム張力が特に10〜50kgf/500mm
、好ましくは17〜40kgf/500mmの範囲にあ
る場合に、特に高速、薄膜塗布性に優れることが判明し
た。なお、ウエット塗布膜厚hwを10μmおよび40
μmと設定し、同様の試験を行った場合についても同様
の結果が得られた。
【0029】
【発明の効果】以上詳説の通り、本発明によれば、高速
塗布時においても安定的に薄膜塗布ができ、もって生産
性の向上を図り得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施するための塗布装置の概要図であ
る。
【図2】図1の要部斜視図である。
【図3】コーターヘッド要部拡大断面図である。
【図4】塗布状況を説明するための図である。
【図5】塗布状況を説明するための図である。
【図6】本実施例における試験結果を示す図である。
【図7】本実施例における試験結果を示す図である。
【符号の説明】

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】フロントエッジ面およびバックエッジ面に
    沿って連続的に走行する可撓性支持体表面の背面を支持
    しない部分に、前記フロントエッジとバックエッジとの
    スリットから塗布液を連続的に押し出して前記支持体表
    面に塗布液を塗布する方法において、前記バックエッジ
    面と可撓性支持体との間で塗布液の液溜りを形成保持す
    るとともに、バックエッジ面の始端部から可撓性支持体
    までの塗布液押出し方向の離間距離L1 が、ウエット
    塗布膜厚hwの1〜10倍の範囲内であり、かつ可撓性
    支持体500mm幅当りの張力が、10〜50kgfで
    あることを特徴とする塗布方法。
  2. 【請求項2】塗布速度300(m/分)以上での塗布を
    対象とする請求項1記載の塗布方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008233269A (ja) * 2007-03-16 2008-10-02 Shin Nisseki Ekisho Film Kk 液晶フィルムの製造方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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