JPH04354378A - 光エネルギの波長変換装置 - Google Patents

光エネルギの波長変換装置

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JPH04354378A
JPH04354378A JP3157759A JP15775991A JPH04354378A JP H04354378 A JPH04354378 A JP H04354378A JP 3157759 A JP3157759 A JP 3157759A JP 15775991 A JP15775991 A JP 15775991A JP H04354378 A JPH04354378 A JP H04354378A
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heat
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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    • Y02E10/50Photovoltaic [PV] energy
    • Y02E10/52PV systems with concentrators

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、広波長領域のスペクト
ル分布を持つ光を狭波長領域のスペクトル分布を持つ光
に高効率にて変換する光エネルギの波長変換方法及び装
置と、これを利用した太陽発電方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】太陽電池は既に各種機器に適用され実用
化されてはいるが、その発電効率は10〜15%程度と
いわれている。そこで、この発電効率を理論効率まで高
めるための各種の改善がなされつつある。この発電効率
の改善案としては、太陽電池の素子自体の改良のみに止
まらず、この太陽電池に付帯する周辺構造の改善も行な
われている。この周辺構造に関する改善提案を大別する
と下記の3つに分けられる。
【0003】■発電に寄与する有効波長の光のみを太陽
電池に取り入れるもの。
【0004】太陽電池の組成材質としては、アモルファ
スシリコン,単結晶シリコンあるいは化合物半導体など
の種々のものがあるが、それぞれ発電に寄与する光の波
長領域は各太陽電池固有のものとなっており、図4に示
すような太陽光が含む各波長の光エネルギを全て電気エ
ネルギに変換できるものではない。逆に、発電に寄与し
ない波長領域の光を取り込むことで、熱の発生などに起
因して発電効率がかえって低下してしまう。この課題を
解決するために、特開昭60−147681号公報では
、太陽電池周辺部の前面に、太陽電池の発電に寄与しな
い可視域の波長領域を反射する着色手段層を設けている
。また、特開昭63−146016号公報では、発電に
寄与する赤外線を透過し、可視光を反射する反射鏡を、
太陽電池の前面に設けている。さらに、特開昭61−5
9884,特開昭62−81777号公報では、太陽電
池の前面に光学的フィルターを設け、発電に寄与する波
長の光のみを太陽電池に入射するよう構成している。実
開昭62−190214号公報には、ビームスプリッタ
ーにより太陽光を二つのビームに分割し、770ナノメ
ーター以上の波長の分割ビームを太陽電池に入射し、そ
れ以下の波長の分割ビームを照明装置に照射する構造が
示されている。
【0005】■分光感度が異なる複数種の太陽電池を設
けるもの上述したように太陽光には広範囲に亘る波長が
含まれるので、それぞれ異なる波長領域の光に分光感度
を持つ複数種の太陽電池を設け、全体としての発電効率
を改善しようとするものである。この種の課題を解決す
るための提案として、実開昭63−71556,実開平
2−88255号公報には、太陽光の各波長に対応して
太陽光エネルギを吸収する複数の太陽電池セルにより構
成される太陽電池パネルを積層した構造が示されている
。特開昭63−6881号公報には、太陽光を、複数種
の螢光色素を含む螢光型集光板に入射させ、各螢光色素
より放射される螢光の波長領域に分光感度を持つ複数の
太陽電池を設け、太陽光を波長選別して電気エネルギに
変換する構造が示されている。
【0006】■太陽電池の放熱性を向上させる構造上述
したように、発電に寄与しない波長の光により太陽電池
の温度が上昇すると発電効率が低下するので、太陽電池
の放熱性を改善することにより、発電効率の悪化を低減
できる。この種の課題に着目した提案としては、実開昭
62−96863号公報または特開平2−140556
号公報に、太陽電池を透過した光を熱として吸収し、か
つ、太陽電池からの発熱を吸収する熱コレクター、また
はヒートパイプ等を設ける構造が開示されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】■および■の方式はい
ずれも、図4に示すような太陽光の持つ全てのエネルギ
を発電に寄与させることができない点で劣っている。す
なわち、■の方式によれば、発電に寄与しない波長の光
は予め反射され或いはフィルターで遮断されるのであり
、光エネルギの一部でしか発電できない。一方、■の方
式によれば、確かに発熱に伴う発電効率の悪化は防止で
きても、発電に寄与する波長領域は太陽電池の分光感度
に依存し、太陽光の一部のエネルギでしか発電できない
ことに変わりはない。
【0008】■の方式によれば、■および■の方式に比
べて、発電に寄与する波長領域は拡大するが、その為に
複数種の太陽電池素子を配設しなければならず、コスト
アップとなってしまう。特に、実開昭63−71556
,実開平2−88255によれば、複数種の太陽電池素
子を積層しているが、各素子にて光の反射および発熱が
生じ、この構成に基づく新たな要因に伴う発電効率の悪
化が否めない。一方、特開昭63−6881によれば、
螢光型集光板の複数の面に太陽電池を設けざるを得ず、
構造上薄型化を促進する技術に限度がある。
【0009】さらに加えて、この様な従来技術において
共通する問題として、太陽光が有する光エネルギは最終
的に熱として消費されることを容認しており、この熱エ
ネルギをも発電に寄与させ得る構造が採用されていなか
った。
【0010】そこで、本発明の第1の目的としては、太
陽光のように広波長領域のスペクトル分布を持つ光を、
光エネルギによる加熱作用をも利用して狭波長領域のス
ペクトル分布を持つ光に波長変換できる方法および装置
を提供することにある。
【0011】本発明の第2の目的としては、上記のよう
な波長変換方法および装置を用いることで、太陽光の全
エネルギの利用により高効率にて太陽発電を行うことが
できる太陽発電方法および装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明に係わる光エネル
ギの波長変換方法及び装置は、広波長領域のスペクトル
分布を持つ光を断熱室内に入射し、この断熱室内にて発
熱体を加熱し、この発熱体から狭波長領域のスペクトル
分布を持つ光を放射する工程又はその手段を有すること
を特徴とする。
【0013】本発明に係わる太陽発電方法および装置は
、上記の方法および装置によって変換された狭波長領域
に分光感度を有する光電変換手段にて、狭波長領域の光
のみを入射して発電することを特徴とするものである。
【0014】
【作用】本発明の光エネルギの波長変換方法および装置
の原理は、太陽光のような広波長領域のスペクトル分布
を持つ光の熱エネルギによって発熱体を加熱し、この加
熱を断熱室内にて行なうことで、光の熱エネルギを有効
に利用して加熱作用を行ない、この発熱体から発熱体固
有の狭波長領域のスペクトル分布を持つ光を放射するこ
とにある。したがって、入射した光がいかなる波長を有
していたとしても、光エネルギは最終的に熱エネルギと
なるのであり、しかも発熱体の加熱作用は断熱室内にて
行われるので外部への放熱は少なく、太陽光の持つ光エ
ネルギを全て熱エネルギとして発熱体の加熱に寄与させ
ることができる。このように、本発明では理論的に広波
長領域の光の全てのエネルギを利用して発熱体を加熱で
き、この発熱体からは発熱体固有の狭波長領域の光のみ
が放射されることになる。断熱室内での発熱体の加熱作
用をより効率良く行うためには、直接入射光のみならず
発熱体等での反射光を効率良く発熱体の加熱に用いるこ
とが有効である。このためには、反射光が入射側より外
部に逃げることを低減るため入射光用開口を小さくし、
この小さな開口に入射光を効率欲導くために集光レンズ
を設けると良い。さらに、開口が形成される部材の裏面
に光反射層を設けるものが好ましい。同様な作用を一方
向通過性のミラーにより実現しても良い。さらに、発熱
体を真空雰囲気に置くことで、放熱をより低減させて発
熱体の発熱効率を向上でき、その結果として狭波長領域
への波長変換効率を向上できる。
【0015】本発明の太陽発電方法および装置によれば
、上記のようにして効率良く波長変換された狭波長領域
のスペクトル分布を持つ光のみを光電変換手段に入射さ
せることができる。この光電変換手段として、得られた
狭波長領域に分光感度を有する特性を持たせておけば、
この狭波長領域の光エネルギの全てを発電に寄与する有
効エネルギとして作用させることが可能となり、高効率
の太陽発電を実現することが可能となる。
【0016】
【実施例】以下、本発明方法および装置を適用した太陽
発電装置の実施例について、図面を参照して具体的に説
明する。
【0017】第1実施例   図1は、光エネルギの波長変換を行なう波長変換装
置10と、変換された波長領域を持つ光により発電を行
なう光電変換手段としての太陽電池30とを積層した構
造を示している。
【0018】波長変換装置10は、入射光32の入射面
側より順に、凸レンズ板12,光反射板14,凸レンズ
板16,断熱材18に支持されたヒータ20,強化ガラ
ス22及びフィルター板24を積層した構造を有してい
る。凸レンズ板12は、複数の凸レンズ12aを横方向
に並べて一体化させた構造であり、入射光32を各凸レ
ンズ12aの焦点位置に集光するようになっている。光
反射板14は、前記凸レンズ板12の隣接する凸レンズ
12a,12aの間の位置に上部頂点を有し、各凸レン
ズ12aの焦点位置に下部頂点を有するような波型構造
を有しており、各凸レンズ12aの焦点位置近傍に開口
する光入射用開口14aをそれぞれ有している。また、
この光反射板14は、少くともその裏面側を光反射面1
4bとしている。凹レンズ板16は複数の凹レンズ16
aを横方向に並べて一体化した構造となっており、前記
凸レンズ板12の各凸レンズ12aにより集光された光
を屈折させて、前記ヒータ20上の広面積領域に拡散さ
せる。この凹レンズ板16と強化ガラス22とは、その
間に空間を形成するように離間配置され、両者間のスペ
ーサーとして前記断熱材18が設けられている。また、
この断熱材18は、凹レンズ板16および強化ガラス2
2の間の空間内に、平行にヒータ20を配設支持する機
能を有している。
【0019】そして、本実施例では凹レンズ板16およ
び強化ガラス22で囲まれる空間を断熱室28としてお
り、この断熱室28内部を真空雰囲気に設定している。 ヒータ20は、光によって加熱されて発熱するものであ
り、発熱によりヒータ20固有の波長領域の光を放射す
るものである。このヒータ20の材質は、太陽電池30
の分光感度特性に応じて種々選択される。本実施例では
ヒータ20としてセラミックヒータを採用しており、赤
外線領域の狭波長領域の光を放射するものであり、太陽
電池30としては、赤外線領域に分光感度を有する例え
ば化合物半導体で構成されている。強化ガラス22は、
断熱室28を確保するための一構成部材であり、真空雰
囲気に設定される断熱室28の壁面として外圧に耐え得
る厚さに設定されている。なお、真空雰囲気に設定され
る断熱室28を形成する断熱性の側壁面(図示せず)は
気密構造が採用されている。
【0020】さらに、本実施例では強化ガラス22の裏
面と太陽電池30の表面との間に、フィルター板24を
介在配置している。このフィルター板24は、ヒータ2
0より放射された光の波長領域のみを通過させ、他の波
長領域は遮断するものであり、光通過特性に選択性のあ
る材質により形成されている。
【0021】次に、上記構造を有する太陽発電装置の作
用について説明する。
【0022】太陽光である入射光32はは広波長領域に
おいて、図4に示すようなスペクトル分布を有するもの
である。この入射光32は、凸レンズ板12の全面に向
けて入射し、凸レンズ板12で多少は反射されるが、大
部分は凸レンズ板12の各凸レンズ12aを通過するこ
とになる。各凸レンズ12aを通過する光は、各凸レン
ズ12aの焦点位置に向けて屈折集光された集束光34
となる。そして、各凸レンズ12aの焦点位置近傍には
、光反射板14の光入射用開口14aが形成されている
ので、この集束光34は光入射用開口14aを介して凹
レンズ板16に導かれることになる。
【0023】この凹レンズ板16では各凹レンズ16a
の作用により、ヒータ20上の広面積領域に拡散させる
ように光を屈折させることになる。
【0024】本実施例の特徴的作用の一つは、入射光3
2を広波長領域のスペクトル分布を持つ光エネルギとし
てそのまま太陽電池30に導くのではなく、断熱室28
内にて一旦熱エネルギに変換していることである。この
断熱室28内には、ヒータ20が設けられ、断熱室28
に導かれた光は、熱エネルギとしてこのヒータ20を加
熱することになる。特に、本実施例ではヒータ20が真
空雰囲気に設定された断熱室28内に配置されているた
め、熱エネルギが外部に放熱されることを十分に低減し
、得られた熱エネルギの殆ど全てをヒータ20の加熱に
寄与させるようにしている。
【0025】ヒータ20に熱エネルギとして吸収されず
に反射される光も存在している。しかし、この光の一部
は凹レンズ板16で反射され、再度ヒータ20での発熱
作用に加わることになる。また、凹レンズ板16を通過
する光もあるが、この凹レンズ板16の上側に存在する
光反射板14の光入射用開口14aの総面積は、光反射
板14の全面積に対する比率が僅かであるので、この入
射用開口14aを介して外部に逃る光量を十分に低減す
ることが可能である。また、光反射板14の開口14a
以外の面に向かう光は、この光反射板14の裏面側が光
反射面14bとなっているので、この光反射面14bで
反射され再度断熱室28内に導かれ、ヒータ20での発
熱作用に加わることになる。このような作用を繰り返す
ことで、結果として断熱室28に導かれた光エネルギの
殆ど全てを熱エネルギとして利用して、ヒータ20の発
熱に寄与させることができる。
【0026】加熱されたヒータ20からは、このヒータ
固有の狭波長領域を有する光のみが放射されることにな
る。この光は、ヒータ20の表裏面双方より放射される
ことになる。図1に示すヒータ20の上側の表面より放
射された光は、開口14aを介して外部に逃げる僅かな
光を除いて、凹レンズ板16で反射されるか、或いはさ
らにその上側の光反射板14で反射されて再度断熱室2
8内に導かれ、ヒータ20の加熱作用に寄与することに
なる。一方、図1のヒータ20の下側面より放射された
光は、強化ガラス22を通過し、この光の波長領域のみ
を選択的に通過させるフィルター板24を介して、太陽
電池30の受光面に入射することになる。この太陽電池
30はヒータ20より放射された光の波長領域に分光感
度を有する特性となっており、ヒータ20から放射され
た光エネルギの全てを、発電に寄与し得る光エネルギと
して取り込むことが可能となる。したがって、本実施例
装置によれば、従来技術の■の方式と同様に結果として
発電に寄与しうる有効波長の光エネルギを太陽電池30
に取り込むことが可能となる。しかも、この有効波長の
光エネルギは、太陽光である入射光32の一部の光エネ
ルギではなく、波長変換装置10にて入射光32の全波
長の光エネルギを高効率にて太陽電池30の分光感度に
合った波長特性としているので、従来技術に述べた■の
方式に比べて大幅に発電効率を向上させることが可能と
なる。
【0027】また、本実施例によれば、結果として有効
波長の光エネルギのみを太陽電池30に取り込むことが
できるので、発電に寄与しない波長の光エネルギの入射
に起因して生ずる太陽電池30の発熱をも低減すること
になり、この意味からも発電効率を向上させることがで
きる。さらに、本実施例の太陽発電装置によれば、従来
技術に述べた■の方式のように分光感度の異なる複数種
類の太陽電池を配設する必要がなく、さらに図1の積層
構造によれば、波長変換装置10の全厚みを約6.5m
mと薄型化することができ、各積層部材の形状の変更に
よりさらなる薄型化も達成可能である。
【0028】第2実施例   図2に示す第2実施例装置は、図1に示す第1実施
例装置よりもさらに薄型化を実現できる実施例を示した
ものである。この第2実施例装置では、第1実施例にお
ける凹レンズ板16を使用せず、凸レンズ板12の機能
として、入射光32の集光機能と、ヒータ20上の広面
積領域に光を拡散させる拡散機能とを兼用させたもので
ある。なお、図2に示す部材のうち、図1に示す同一機
能を有する部材については同一符号を付してその説明を
省略する。
【0029】この第2実施例装置では、凸レンズ板12
と強化ガラス22との間の空間を断熱室28としており
、上下の部材を連結するスペーサーとして断熱材40を
用いている。また、この断熱材40は、平板状の光反射
板42とヒータ20とを平行に支持する機能をも有して
いる。前記光反射板42は凸レンズ板12の各凸レンズ
12aの焦点位置に開口する光入射用開口42aを有し
、少くともその裏面側に光反射面42bを有している。
【0030】この第2実施例装置によれば、入射光32
は第1実施例と同様に凸レンズ板12の各凸レンズ12
aにて集光されて集束光34となり、その焦点位置にお
いて光束径が最小となって反射板42の光入射用開口4
2aを通過する。さらに、この焦点位置を境として、拡
散光36となってヒータ20上の広面積領域に向けて入
射することになる。
【0031】断熱室28内におけるヒータ20の加熱作
用は第1実施例と同様であり、ヒータ20の加熱に直接
寄与せず、ヒータ20において反射された光は、光入射
用開口42aが狭いために外部への拡散が防止され、そ
の大部分は光反射面42bにて反射され、ヒータ20の
発熱作用に加わることになり、第1実施例と同様に高効
率にて光エネルギを熱エネルギとして利用しながら、ヒ
ータ20の発熱作用を行なうことができる。このヒータ
20より放射される光により、高効率にて太陽電池30
の太陽発電を行ない得ることは、第1実施例装置と同様
である。この第2実施例装置では、第1実施例と同様に
高効率の太陽発電を行いながらも、部材点数を減少させ
ることで、波長変換装置10の厚みを約5.5mmに薄
型化することが可能となった。
【0032】第3実施例   この第3実施例装置は、波長変換装置10をさらに
薄型化できる実施例を示したものである。この第3実施
例装置では、一方向通過性ミラーであるダイクロイック
ミラー50と強化ガラス22とを、断熱材52をスペー
サーとして平行に離間配置し、この両者間の空間を真空
雰囲気とした断熱室28として利用している。ヒータ2
0は前記断熱材52によって平行に配設支持されている
。 ダイクロイックミラー50はその表面50a側から入射
する光は通過させるが、裏面50b側から入射する光は
高効率にて反射させることが可能となる。したがって、
この第3実施例装置によれば、入射光32は一部反射さ
れる光を除いてダイクロイックミラー50を介して断熱
室28に導かれ、この断熱室28内にてヒータ20の効
率的な発熱作用を実現することができる。ヒータ20で
反射される光は、ダイクロイックミラー50の裏面50
bで効率よく反射されて再度ヒータ20の発熱作用に加
わることができるので、第1実施例および第2実施例に
おける凸レンズ板12,光反射板14,凹レンズ板16
または、凸レンズ板12および光反射板42の機能を1
つの部材で実現することが可能となる。この第3実施例
では波長変換装置10のさらなる薄型化が達成でき、例
えば3mm以下の薄さも可能となる。
【0033】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではなく本発明の要旨の範囲内で種々の変形実施が可
能である。ヒータ20および太陽電池30の材質として
は、太陽電池30の分光感度のある波長領域の光を放射
し得るヒータ20の条件を備える組み合わせを採用すれ
ばよく、必ずしも赤外線領域の光を放射するヒータ20
および赤外線領域を有効波長とする太陽電池30の組み
合わせに限らない。ヒータ20の発熱作用を行うための
断熱室28としては、上記各実施例のように真空雰囲気
に設定するものが最も効率が良いが、これに限定される
ものではない。
【0034】さらに、本発明の光エネルギの波長変換装
置は、太陽電池の駆動に用いるものに限らず、発熱体か
らの狭波長領域のスペクトル分布を持つ放射光により、
冷水を温水化する太陽熱利用の温水化装置を構成するこ
ともできる。なお、このような温水化装置を実現するに
あたり、第1図〜第3図の断熱室内のヒータを除去し、
この断熱室内に水を循環させるようにしても、直接入射
光及び反射層からの反射光を利用して効率的な加熱が実
現できるものである。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る光エネ
ルギの波長変換方法および装置によれば、光波長領域の
スペクトル分布を持つ光の全エネルギを一旦熱エネルギ
として利用し、断熱室内にてこの熱エネルギにより発熱
体を加熱し、この発熱体から狭波長領域のスペクトル分
布を持つ発熱体固有の光を放射することで、高効率にて
光エネルギの波長変換を実現できる。
【0036】本発明に係る太陽発電方法および装置によ
れば、上記の光エネルギの波長変換方法および装置によ
り得られた狭波長領域のスペクトル分布を持つ光のみを
、その狭波長領域に対して分光感度を有する光電変換手
段に入射させることで、太陽光の持つ全波長の光エネル
ギを効率良く利用して太陽発電を行うことが可能となり
、本発明を太陽電池に利用することで、その発電効率を
従来より格段に向上させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法および装置を適用した太陽発電装置
の第1実施例装置を示す断面図である。
【図2】本発明方法および装置を利用した太陽発電装置
の第2実施例装置の断面図である。
【図3】本発明方法および装置を適用した太陽発電装置
の第3実施例装置の断面図である。
【図4】太陽光のスペクトル分布を示す概略説明図であ
る。
【符号の説明】
10  波長変換装置 12  凸レンズ板 14,42  光反射板 16  凹レンズ板 18,40,52  断熱材 20  ヒータ 22  強化ガラス 24  フィルター板 28  断熱室 30  太陽電池 32  入射光 34  集束光 36  拡散光 38  狭波長領域のスペクトル分布を持つ光50  
一方向通過性ミラー                
            IK012001

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  広波長領域のスペクトル分布を持つ光
    を断熱室内に入射し、この断熱室内にて光により発熱体
    を加熱し、この発熱体から狭波長領域のスペクトル分布
    を持つ光を放射することを特徴とする光エネルギの波長
    変換方法。
  2. 【請求項2】  広波長領域のスペクトル分布を持つ光
    が入射される断熱室と、  この断熱室内に臨んで配置
    され、発熱により狭波長領域のスペクトル分布を持つ光
    を放射する発熱体と、を有することを特徴とする光エネ
    ルギの波長変換装置。
  3. 【請求項3】  請求項2において、広波長領域のスペ
    クトル分布を持つ光を集光するレンズと、このレンズの
    焦点近傍に光入射用開口を有し、かつ、裏面に光の反射
    層を有する光反射部材と、を設け、前記断熱室を前記光
    反射部材の裏面側に配設したことを特徴とする光エネル
    ギの波長変換装置。
  4. 【請求項4】  請求項2において、広波長領域のスペ
    クトル分布を持つ光を入射光とし、表面側からの入射光
    は通過させ、裏面側からの光を反射させる一方向通過性
    ミラーを有し、前記断熱室を前記一方向通過性ミラーの
    裏面側に配設したことを特徴とする光エネルギの波長変
    換装置。
  5. 【請求項5】  請求項2乃至請求項4のいずれか1項
    において、前記断熱室は真空雰囲気に設定されたもので
    ある光エネルギの波長変換装置。
  6. 【請求項6】  広波長領域のスペクトル分布を持つ太
    陽光を断熱室内に入射し、この断熱室内にて発熱体を加
    熱し、この発熱体から狭波長領域のスペクトル分布を持
    つ光を放射し、この狭波長領域に分光感度を有する光電
    変換手段により発電することを特徴とする太陽発電方法
  7. 【請求項7】  請求項2乃至請求項4のいずれか1項
    に記載の光エネルギの波長変換装置と、この変換装置の
    発熱体より放射された狭波長領域のスペクトル分布を持
    つ光を入射し、かつ、前記狭波長領域に分光感度を有す
    る光電変換手段と、を有することを特徴とする太陽発電
    装置。
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