JPH04353299A - 遠心式流体機械及びその制御装置 - Google Patents

遠心式流体機械及びその制御装置

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JPH04353299A
JPH04353299A JP12991391A JP12991391A JPH04353299A JP H04353299 A JPH04353299 A JP H04353299A JP 12991391 A JP12991391 A JP 12991391A JP 12991391 A JP12991391 A JP 12991391A JP H04353299 A JPH04353299 A JP H04353299A
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JP
Japan
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angle
impeller
blade
fluid
hub
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Application number
JP12991391A
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English (en)
Inventor
Kouji Somahara
浩二 杣原
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Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
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Publication date
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  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本願発明は、遠心送風機等の遠心
式流体機械に関し、さらに詳しくはそのインペラの構造
、及びその制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より圧縮機あるいは送風機として、
ハブに複数の羽根を設けたインペラを備えた遠心式圧縮
機あるいは遠心式送風機(以下、遠心式流体機械と総称
する)が多用されている。
【0003】ところで、このような遠心式流体機械にお
いてその運転効率を高める一つの方法として、インペラ
入口における入射角(即ち、羽根入口角と相対流入角と
の差)を無衝突入射角に設定してインペラ入口における
衝突損失を可及的に低減させる方法が知られており、ま
たこの無衝突入射角は通常2〜5°で、それ以外の入射
角においては衝突損失が発生することも知られている(
例えば、「ターボ  送風機と圧縮機」  生井武文・
井上雅弘  共著。昭和63年8月25日  コロナ社
発行参照)。従って、遠心式流体機械においてその運転
効率を高めるためには、インペラの羽根入口角と流体相
対流入角とで表現される衝突入射角を可及的に無衝突入
射角に合致させることが肝要であると言える。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、この無衝突
入射角は、インペラ入口における相対流入角が流体の流
速、インペラの回転速度等の諸条件によって変化するも
のであることから一定ではない。一方、羽根入口角は、
従来一般の遠心式流体機械においてはインペラの各羽根
を固定式としていることから一定であり変化することが
ない。このため、羽根入口角の設定に際して、常用され
る運転状態における相対流入角を想定し、この想定流入
角を基準として所要の無衝突入射角が得られるように羽
根入口角を設計するのが従来一般的な設計方法である。
【0005】ところが、このような設定方法によって羽
根入口角を設計した場合には、その設計点近傍において
は無衝突入射角が得られるため高い運転効率を確保でき
るものの、この設計点を外れると衝突損失が発生して急
激に運転効率が低下し、運転領域全体を通してみれば運
転効率という点において少なからず不満の残るものであ
った。
【0006】そこで本願発明では、全運転領域において
無衝突入射角を実現しもって運転効率のより一層の向上
を図り得るようにした遠心式流体機械及びその制御装置
を提供せんとしてなされたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本願発明ではかかる課題
を解決するための具体的手段として、請求項1記載の発
明では、図1Aに例示するように、ハブ3の周囲に湾曲
状の複数の羽根4,4,・・を放射状に取り付けたイン
ペラ2をケーシング1の流体流入部11に臨んで取付け
、該インペラ2をモータ5により駆動されるインペラ駆
動軸21を介して回転させるようにした遠心式流体機械
において、上記各羽根4,4・・を、上記ハブ3に一体
的に形成された固定羽根部41と、該ハブ3と別体に形
成され且つ連結軸43を介して上記固定羽根部41の上
記流体流入部11寄り端部にその板厚方向に傾動可能に
連結された可動羽根部42とで構成したことを特徴とし
ている。
【0008】請求項2記載の発明では、図1Aに例示す
るように請求項1記載の遠心式流体機械において、上記
各可動羽根部42,42,・・を同期状態で傾動させる
同期傾動手段Pと、該同期傾動手段Pを駆動する駆動手
段Qと、該駆動手段Qを流体の流入状態に応じて制御す
る制御手段Rとを備えたことを特徴としている。
【0009】請求項3記載の発明では、図1A及び図2
に例示するように請求項2記載の遠心式流体機械におい
て、上記同期傾動手段Pを、上記インペラ駆動軸21の
軸心部に相対回動可能に嵌挿されるとともにその適所に
駆動ギヤ23を設けた操作軸22と該駆動ギヤ23と噛
合するピニオンギヤ44を形成した上記連結軸43,4
3,・・とで構成し、また上記駆動手段Qを、上記操作
軸22に設けたサブモータ17で構成したことを特徴と
している。
【0010】請求項4記載の発明では、図1A,図1B
及び図4に例示するように、ハブ3の周囲に湾曲状の複
数の羽根4,4,・・を放射状に取り付けたインペラ2
の該各羽根4,4・・を、該ハブ3に一体的に形成され
た固定羽根部41と、該ハブとは別体に形成され且つ上
記固定羽根部41の上記流体流入部11寄り端部にその
板厚方向に傾動可能に連結された可動羽根部42とで構
成し、該各可動羽根部42,42,・・を駆動手段Qに
よって傾動せしめ得る如くした遠心式流体機械の制御装
置において、流体の予旋回角θfと軸線速度Vfとイン
ペラ回転速度Nとに基づいて羽根入口の相対流入角θを
算出する相対流入角算出手段Aと、上記可動羽根部42
の傾斜角を上記羽根4の羽根入口角βb1として求める
羽根入口角算出手段Bと、上記相対流入角θと羽根入口
角βb1とから入射角(i)を求める入射角算出手段C
と、該入射角iと予じめ設定した設定入射角i0とを比
較する比較手段Dと、該比較手段Dにおける比較結果に
基づき上記入射角iを上記設定入射角i0に収束せしめ
る如く上記駆動手段Qに制御信号を出力する制御信号出
力手段Eとを備えたことを特徴としている。
【0011】
【作用】本願各発明ではかかる構成とすることによって
それぞれ次のような作用が得られるものである。
【0012】■ 請求項1記載の発明では、可動羽根部
42が羽根4の入口側端縁部を構成し、且つこれがその
板厚方向に傾動可能とされているため、該可動羽根部4
2の傾動量を調整することによってインペラ2の羽根入
口角βb1を容易に変更設定することができる。従って
、流体の状態に対応して該羽根入口角βb1を設定する
ことによって、流体状態の変動にかかわらず常時適正な
無衝突入射角を確保することが可能となるものである。
【0013】■ 請求項記載の発明では、制御手段Rか
らの制御信号に基づいて駆動手段Qをして同期傾動手段
Pを適宜に作動させ、各可動羽根部42,42,・・を
それぞれ所定量だけ傾動させることによって、上記■記
載の作用が容易に且つ確実に得られ、これによって無衝
突入射角の自動制御が可能となるものである。
【0014】■ 請求項3記載の発明では、上記インペ
ラ駆動軸21と上記操作軸22とは、該インペラ駆動軸
21に固定されたインペラ2側の各連結軸43,43,
・・に設けた各ピニオンギヤ44,44,・・と操作軸
22側に設けた駆動ギヤ23とが噛合していることから
、該各ギヤのセルフロック作用よってその相対回動が規
制され、両者は一体的に上記モータ5によって同期回転
せしめられる。
【0015】この状態において、サブモータ17に通電
して上記操作軸22に所定の回転力を付与すると、該イ
ンペラ駆動軸21と操作軸22との回転位相差が変化し
て上記各連結軸43,43,・・が所定方向に回動し、
上記各可動羽根部42,42,・・が傾動変位せしめら
れ、結果的にインペラ2の羽根入口角βb1が変更設定
されるものである。
【0016】■ 請求項4記載の発明では、先ず相対流
入角算出手段Aにおいて求めた相対流入角θと羽根入口
角算出手段Bにおいて求めた羽根入口角βb1とから現
在の入射角iを算出し、さらにこの算出入射角iと無衝
突入射角を得るべく予じめ設定した設定入射角i0とを
比較し、該入射角iが設定入射角i0に比して大き過ぎ
る場合には羽根入口角βb1を増加側に制御し、逆に小
さ過ぎる場合には減少側に制御することで、該入射角i
は可及的に設定入射角i0に収束せしめられることとな
る。
【0017】
【発明の効果】従って、本願各発明によればそれぞれ次
のような効果が得られる。 (a) 請求項1記載の遠心式流体機械によれば、遠心
式流体機械の全運転領域を通して適正な無衝突入射角を
確実に得ることができることから、インペラ2の入口側
における衝突損失を可及的に少ならしめて運転効率のよ
り一層の向上を図ることができるものである。
【0018】(b) 請求項2記載の遠心式流体機械に
よれば、上記(a)記載の効果に加えて、無衝突入射角
の自動制御が可能であることから、遠心式流体機械の全
運転領域を通してさらに高水準の運転効率を容易に且つ
確実に確保してより一層の性能アップを図ることが可能
になるものである。
【0019】(c) 請求項3記載の遠心式流体機械に
よれば、上記(a)記載の効果が得られることは勿論の
こと、これに加えて、羽根入口角βb1の調整がサブモ
ータ17の回転制御によって容易に行えることから、流
体の流れ状態の変動にかかわらず常時適正な羽根入口角
βb1が得られ、無衝突入射角の確保による運転効率の
向上効果がさらに増進されるという効果が得られる。
【0020】さらに、同期傾動手段Pが機械的な構成と
なっていることから、その作動上の信頼性が高く、また
駆動手段Qが回動部分と非接触構造とされていることか
ら、長期の使用においても摩耗による制御精度の低下と
いう問題は起こらず、これらのことから、特に作動及び
制御精度の確実性、信頼性が要求される遠心式流体機械
に適用する場合にその利点がより顕著となるものである
【0021】(d) 請求項4記載の遠心式流体機械の
制御装置によれば、流動的に変化する相対流入角θに基
づいて入射角iを所要の無衝突入射角に収束させるべく
駆動手段Qを制御するものであるため、常時実際の流体
の流れ状態に即応した羽根入口角βb1の制御が実現さ
れ、その結果、全運転領域を通じてより高水準の運転効
率をもつ遠心式流体機械の提供が可能となるものである
【0022】
【実施例】以下、添付図面に示す実施例に基づいて本願
発明の遠心式流体機械及びその制御装置をより具体的に
説明する。
【0023】図1A及び図2には、本願各発明を適用し
た遠心式流体機械としての遠心式送風機Zが示されてお
り、該各図において符号1は流体流入部11とスクロー
ル部12及びモータ収容室13を備えたケーシングであ
り、該スクロール部12の軸心部には後述のインペラ2
が収容されている。
【0024】上記インペラ2は、基本的には従来公知の
ものと同様構造をもつものであって、湾曲面をもった円
錐台状のハブ3と、該ハブ3の外周面上に周方向に所定
間隔で放射状に取り付けられた湾曲板状(図3参照)の
複数の羽根4,4,・・とで構成されている。また、こ
のインペラ2は、そのハブ3の軸心部に貫通形成した軸
穴3aに嵌挿固定した後述のインペラ駆動軸21を、ス
テータ6とロータ7から構成されるモータ5によって回
転させることによって、上記流体流入部11側から吸入
した流体を上記各羽根4,4,・・で加速してスクロー
ル部12に導入させ、ここで加圧して吐出管(図示省略
)から吐出するようになっている。
【0025】そして、この実施例のインペラ2は、この
ような従来と同様の基本的な構成に、さらに本願各発明
を適用して以下に述べる如き種々の新規な構成を付加す
ることによって従来のものにも増して高い運転効率が得
られるようにしている。
【0026】即ち、上記インペラ2は、図1A,図2及
び図3にそれぞれ示すように、上記羽根4を従来構造の
もののように全て上記ハブ3と一体的に形成するのでは
なく、該羽根4を、その流体入口側端縁部4aを構成す
る後述の可動羽根部42と、該端縁部よりも流体出口側
に位置する後述の固定羽根部41とからなる二分割構造
としている。
【0027】上記固定羽根部41は、従来と同様に上記
ハブ3と一体形成されており、その入口側端部41aに
は、所定大きさをもつ嵌合切欠45,45,・・が複数
個形成されている。さらに、この各嵌合切欠45,45
,・・の切欠方向の中間位置には、該各嵌合切欠45,
45,・・をインペラ径方向に(即ち、該可動羽根部4
2の幅方向に)貫通して上記ハブ3の軸穴3aに達する
軸嵌挿孔47が形成されている。
【0028】上記可動羽根部42は、上述のように羽根
4の入口側端縁部4aを構成するものであって、図3に
示すように略くさび状断面をもつ板材で、しかも上記ハ
ブ3及び固定羽根部41とは別体に形成されている。そ
して、この可動羽根部42の基端部42aには、上記固
定羽根部41の各嵌合切欠45,45,・・にそれぞれ
嵌合可能なる如くして複数の嵌合突片46,46,・・
が一体形成されている。また、該各嵌合突片46,46
,・・には、それぞれ軸嵌挿孔48が形成されている。 そして、この可動羽根部42は、その各嵌合突片46,
46,・・を上記固定羽根部41の各嵌合切欠45,4
5,・・内に嵌合させ、且つその軸嵌挿孔48と上記可
動羽根部42の軸嵌挿孔47とを重合させた状態でこれ
らに後述の連結軸43を挿通することにより、図3に示
すように該固定羽根部41に対して該連結軸43を中心
としてその厚さ方向(即ち、羽根入口角βb1を変化さ
せる方向)に相対回動可能に連結されて一枚の羽根4を
構成する。 尚、この実施例のものにおいては、図3に鎖線図示する
ように、上記可動羽根部42は上記固定羽根部41をそ
のまま延長させた状態(同図に実線図示する位置)を中
心としてその両側に角度αだけ傾動し得るようになって
いる。
【0029】上記連結軸43は、図2に示すように、そ
の嵌挿状態において、その先端部43aを上記ハブ3の
軸穴3a内に所定寸法だけ突出させることができるよう
な軸長を有するとともに、該先端部43aには後述の操
作軸22に形成されるベベルギヤからなる駆動ギヤ23
に噛合するピニオンギヤ44が一体的に形成されている
。又、この連結軸43は、上記固定羽根部41の軸嵌挿
孔47に対しては相対回動可能に嵌挿される一方、上記
可動羽根部42の各軸嵌挿孔48,48,・・に対して
は固着状態に嵌挿される。従って、図2のように連結軸
43を羽根4側に嵌挿せしめた状態においては、固定羽
根部41の各嵌合切欠45,45,・・と可動羽根部4
2の各嵌合突片46,46,・・とがその軸方向におい
て相互に係合することによってその軸方向への脱落が防
止されることとなる。
【0030】上記インペラ駆動軸21は、図1A及び図
2に示すように、その一端部21aを除いたその他の部
分の軸心位置に、その他端21bから深穴状の内孔24
を形成した略中空軸形態を有している。そして、このイ
ンペラ駆動軸21は、その一端21a側を上記ハブ3の
軸穴3aに嵌挿してこれを固定するとともに、その他端
21bはこれを上記ケーシング1のモータ収容室13を
貫通して該ケーシング1の軸方向外方へ突出させている
。また、このインペラ駆動軸21のインペラ2への装着
状態においては、図2に示すように、上記内孔24内に
上記各連結軸43,43,・・の先端部43aが臨むよ
うになっている。尚、このインペラ駆動軸21の軸方向
中間部21cには上記モータ5のロータ7が固定されて
いる。
【0031】さらに、このインペラ駆動軸21の内孔2
4内には、操作軸22が相対回動可能に嵌挿されている
。この操作軸22は、図1A及び図2に示すように、所
定長さのロッド体で一体形成されるものであって、その
一端22aの端面には上記駆動ギヤ23が形成されてい
る。そして、この操作軸22は、これを上記インペラ駆
動軸21の内孔24内に嵌挿することによってその駆動
ギヤ23が上記各連結軸43,43,・・のピニオンギ
ヤ44に噛合せしめられる。従って、この状態で該操作
軸22を回転させることによって、上記各連結軸43,
43,・・が同期して回転し、これに伴って該各連結軸
43,43,・・に結合された上記可動羽根部42がそ
れぞれ同期して所定方向に所定量だけ傾動変化せしめら
れるものである。即ち、この実施例においては、操作軸
22とこれに設けられた駆動ギヤ23及び各連結軸43
,43,・・とこれに設けられたピニオンギヤ44,4
4,・・で特許請求の範囲中の同期傾動手段Pが構成さ
れている。
【0032】さらに、上記インペラ駆動軸21の端部か
ら外方に突出した操作軸22の他端22b側には、これ
に固定されるロータ19とその外側に位置するステータ
18とからなるサブモータ17が配置されている。そし
て、このサブモータ17は、後述のコントロールユニッ
ト9からの制御信号を受けて作動する駆動回路20によ
って通電制御されることによりその回転が制御され、上
記操作軸22をして上記インペラ2の各羽根4の羽根入
口角βb1を増減調整することができるようになってい
る。
【0033】具体的には、この操作軸22は、上記サブ
モータ17のステータ18への通電が遮断されている状
態においてはサブモータ17による回転力が付与されな
いため、上述のようにモータ5によってインペラ駆動軸
21とともに一体的に同期回転し、従ってその回転位相
は変化しない。
【0034】ところが、このような同期回転状態におい
て上記サブモータ17のステータ18に通電されると、
該サブモータ17により操作軸22に回転力が付与され
、これにより両者間には所定の回転位相差が生じる。 例えば、ステータ18に対して、操作軸22をインペラ
駆動軸21との同期回転速度よりも速い速度で回転させ
得るような値の電流が供給された場合には、該操作軸2
2は現在の回転速度からさらに増速される状態となって
インペラ駆動軸21と操作軸22の間に正方向の回転位
相差が生じ、上記インペラ2の各羽根4の可動羽根部4
2はその羽根入口角βb1が減少する方向に傾動せしめ
られる。これに対して、逆に同期回転速度よりも遅い速
度が得られるような値の電流が供給された場合には、該
操作軸22は減速される状態となってインペラ駆動軸2
1と操作軸22との間に負方向の位相差が生じ、上記可
動羽根部42はその羽根入口角βb1が増加する方向に
傾動せしめられる。
【0035】尚、この実施例においては、上記サブモー
タ17が特許請求の範囲中の駆動手段Qに該当する。ま
た、この操作軸22は、その他端22bが上記ケーシン
グ1の端面に上記インペラ駆動軸21の端部を覆うよう
にして取り付けたサブケーシング15の端面15aに当
接することによってその軸方向への移動が規制されるよ
うになっているが(換言すれば、上記駆動ギヤ23と各
連結軸43のピニオンギヤ44との噛合状態が常時適正
状態に維持されるようになっているが)、この場合、操
作軸22はインペラ駆動軸21と一体的に回転するもの
であることから、この実施例にように該操作軸22の端
部22bを直接サブケーシング15の端面15に当接さ
せるのに変えて、例えばこの間にプレートブッシュある
いはスラスト軸受等を設けるようにしても良い。
【0036】更に、この実施例のものにおいては、後述
のように常時無衝突入射角が得られるようにインペラ2
の羽根入口角βb1を自動制御せんとするものであり、
そのため先ず第1には、上記インペラ駆動軸21と操作
軸22にそれぞれ検出用突起36及び同37を形成する
とともに、これら各検出用突起36,37に対応するよ
うにしてそれぞれ第1ピックアップ34と第2ピックア
ップ35とを配置し、該第1ピックアップ34から出力
されるパルス信号に基づいてインペラ駆動軸21の回転
速度、即ちインペラ2の回転速度を検出するとともに、
該第1ピックアップ34と第2ピックアップ35とから
それぞれ出力される二つのパルス信号を比較することに
よって両者の回転位相差を検出するようにしている。
【0037】尚、この実施例においては、図3において
実線図示するように固定羽根部41と可動羽根部42と
が滑らかに連続して湾曲状の羽根4を形成する場合にお
ける上記インペラ駆動軸21と操作軸22との回転位相
差を基準位相差とし、この基準位相差からのズレ幅及び
方向毎に可動羽根部42の傾動角(即ち、羽根4の羽根
入口角βb1)を予じめ設定し、これを羽根入口角制御
マップとして記憶している。
【0038】第2に、上記ケーシング1の流体流入部1
1に流量センサ33を配置し、インペラ2に流入する流
体の流量を検出してこれを上記コントロールユニット9
に取り入れるようにしている。
【0039】第3に、上記ケーシング1の管壁の内面に
近接して揺動羽根31を配置するとともに、該揺動羽根
31の角度変化を予旋回角センサ32によって検出して
これをインペラ2に対する流体の予旋回角として上記コ
ントロールユニット9に取り込むようにしている。尚、
この実施例では上記コントロールユニット9が特許請求
の範囲中の制御手段に該当する。
【0040】続いて、このように構成された遠心式送風
機Zの作動及びその羽根入口角βb1の制御方法につい
て説明する。
【0041】先ず、全体の作動を説明すると、モータ5
によってインペラ2を回転させることによって流体流入
部11側からインペラ2内部に流体を吸入し、これを該
インペラ2の各羽根4,4,・・によって次第に加速し
ながらスクロール部12に導入してこれを所定圧力に加
圧して高圧流体として吐出管(図示省略)から吐出する
。この場合、上記サブモータ17が作動停止状態にある
場合には、インペラ駆動軸21と操作軸22とが一体的
に回転し、該操作軸22とギヤ結合により連結された各
連結軸43,43,・・が回動停止状態にあることから
、該インペラ2の各羽根4,4,・・の可動羽根部42
は所定の傾動位置において固定され所定の羽根入口角β
b1を形成している。
【0042】ところで、この羽根入口角βb1は、上述
のようにインペラ入口における相対流入角θとの関係に
おいて所定の入射角iを生じせしめるが、上記相対流入
角θが流体の流れ状態によって流動的に変化することか
ら該入射角iも流体状態の変化に伴って流動的に変化す
る。一方、遠心式送風機Zの運転効率を高めるためには
、この入射角iを常時無衝突入射角(2〜5°程度)に
設定してインペラ2への流体流入時における衝突損失を
可及的に低減させる必要がある。この場合、上記羽根入
口角βb1が一定値に固定されていると、予じめ設定し
た設計点でしか無衝突入射角を得ることができず、それ
以外の流体状態においては衝突損失が発生し運転効率が
低下することは既述の通りである。
【0043】このような不具合を解消せんとしてこの実
施例においては上述のように、上記インペラ2の各羽根
4,4,・・を固定羽根部41と可動羽根部42とから
なる二分割方式とし、上記サブモータ17を適宜に作動
させてインペラ駆動軸21(即ち、インペラ2のハブ3
)と操作軸22との回転位相差を調整し上記可動羽根部
42の傾動角を増減調整することによってインペラ2の
羽根入口角βb1を変更可能としたものである。そして
、この場合、該羽根入口角βb1は、流動的に変化する
流体の状態に応じて制御し常時無衝突入射角が得られる
ようにするために、上記サブモータ17の作動をコント
ロールユニット9によってフィードバック制御するよう
にしている。
【0044】以下、このコントロールユニット9による
羽根入口角βb1のフィードバック制御を、図4に示す
フロ−チャ−ト並びに図5に示すベクトル図に基づいて
具体的に説明する。
【0045】制御開始後、先ずステップS1において流
体の予旋回角θfと軸線速度Vf及びインペラ回転速度
Nを読み込む。ここで、上記予旋回角θfは、流体流入
部11の軸線に対する流体Lの流線の傾斜角を示すもの
で、流体の流線に沿って変化する上記揺動羽根31の傾
斜角度を上記予旋回角センサ32によって検出すること
により求められる。また、上記軸線速度Vfは、予じめ
分かっている流体流入部11の通路面積と、流量センサ
33によって検出される実際の流体流量とから演算によ
り求められる。さらに、インペラ回転速度Nは、上記第
1ピックアップ34のパルス信号に基づいて演算により
求められる。
【0046】次に、ステップS2において、羽根入口周
速度Vωを、インペラ2の角速度ωとインペラ2の半径
rとから演算により求める。また、ステップS3におい
て、軸線速度Vfと予旋回角θfとに基づいて実流速V
F(即ち、流体の旋回流方向における実際の流速)を演
算により求める(図5参照)。さらにステップS4にお
いて、実流速VFと上記羽根入口周速度Vωに基づいて
相対流入角θを演算により求める(図5参照)。
【0047】次に、現在のインペラ駆動軸21と操作軸
22の回転位相差を求めるとともに、この回転位相差に
基づいて羽根入口角制御マップから現在の羽根入口角β
b1を求める(ステップS5,6)。
【0048】このように現在の羽根入口角βb1が求め
られると、次にステップS7において現在の入射角i(
即ち、相対流入角θと羽根入口角βb1の偏差)が無衝
突入射角i0(特許請求の範囲中の設定入射角i0)よ
り大きいかどうかを判定する。そして、入射角i<無衝
突入射角i0である場合には、この現在の入射角iは適
正であって衝突損失は発生しないものと判断し、この現
在の羽根入口角βb1をそのまま維持する。具体的には
、上記サブモータ17への通電を遮断したまま保持する
【0049】一方、ステップS7での判定の結果、入射
角i>無衝突入射角i0である場合には、現在の羽根入
口角βb1は適正ではなく衝突損失が発生すると判断し
、この場合にはさらにステップS8において入射角iが
無衝突入射角i0に対してどの方向にズレているのかを
判定する。即ち、(相対流入角θ−羽根入口角βb1)
>0である場合には、羽根入口角βb1が小さ過ぎるの
であるから、この羽根入口角βb1を増大させるべく上
記サブモータ17をしてインペラ駆動軸21と操作軸2
2の回転位相差を制御する(ステップS9)。これに対
して、(相対流入角θ−羽根入口角βb1)<0である
場合には、羽根入口角βb1が大き過ぎるのであるから
、この羽根入口角βb1を減少させるべく上記サブモー
タ17をして上記インペラ駆動軸21と操作軸22との
回転位相差を制御する(ステップS10)。
【0050】以上の制御を繰り返して連続的に実行する
ことにより、インペラ2に吸入される流体の状態が流動
的に変化したとしても、常時無衝突入射角i0が確保さ
れ衝突損失の発生が可及的に防止され、これによりより
一層高い運転効率が実現されるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1A】本願発明の実施例にかかる遠心式流体機械の
縦断面図である。
【図1B】本願発明の実施例にかかる遠心式流体機械の
制御装置における機能ブロック図である。
【図2】図1AのII部の拡大図である。
【図3】図2のIII−III矢視図である。
【図4】図1Aに示した遠心式流体機械の制御フロ−チ
ャ−ト図である。
【図5】流体ベクトル図である。
【符号の説明】
1はケーシング、2はインペラ、3はハブ、4は羽根、
5はモータ、6はステータ、7はロータ、9はコントロ
ールユニット、11は流体流入部、12はスクロール部
、13はモータ収容室、15はサブケーシング、17は
サブモータ、18はステータ、19はロータ、21はイ
ンペラ駆動軸、22は操作軸、23は駆動ギヤ、31は
揺動羽根、32は予旋回角センサ、33は流量センサ、
34は第1ピックアップ、35は第2ピックアップ、3
6及び37は検出用突起、41は固定羽根部、42は可
動羽根部、43は連結軸、44はピニオンギヤ、45は
嵌合切欠、46は嵌合突片である。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  ハブ(3)の周囲に湾曲状の複数の羽
    根(4),(4),・・を放射状に取り付けたインペラ
    (2)をケーシング(1)の流体流入部(11)に臨ん
    で取付け、該インペラ(2)をモータ(5)により駆動
    されるインペラ駆動軸(21)を介して回転させるよう
    にした遠心式流体機械であって、上記各羽根(4),(
    4)・・が、上記ハブ(3)に一体的に形成された固定
    羽根部(41)と、該ハブ(3)と別体に形成され且つ
    連結軸(43)を介して上記固定羽根部(41)の上記
    流体流入部(11)寄り端部にその板厚方向に傾動可能
    に連結された可動羽根部(42)とで構成されているこ
    とを特徴とする遠心式流体機械。
  2. 【請求項2】  請求項1において、上記各可動羽根部
    (42),(42),・・を同期状態で傾動させる同期
    傾動手段(P)と、該同期傾動手段(P)を駆動する駆
    動手段(Q)と、該駆動手段(Q)を流体の流入状態に
    応じて制御する制御手段(R)とが備えられていること
    を特徴とする遠心式流体機械。
  3. 【請求項3】  請求項2において、上記同期傾動手段
    (P)が、上記インペラ駆動軸(21)の軸心部に相対
    回動可能に嵌挿されるとともにその適所に駆動ギヤ(2
    3)を設けた操作軸(22)と該駆動ギヤ(23)と噛
    合するピニオンギヤ(44)を形成した上記連結軸(4
    3),(43),・・とで構成され、また上記駆動手段
    (Q)が、上記操作軸(22)に設けられたサブモータ
    (17)で構成されていることを特徴とする遠心式流体
    機械。
  4. 【請求項4】  ハブ(3)の周囲に湾曲状の複数の羽
    根(4),(4),・・を放射状に取り付けたインペラ
    (2)の該各羽根(4),(4)・・を、該ハブ(3)
    に一体的に形成された固定羽根部(41)と、該ハブ(
    3)と別体に形成され且つ上記固定羽根部(41)の上
    記流体流入部(11)寄り端部にその板厚方向に傾動可
    能に連結された可動羽根部(42)とで構成し、該各可
    動羽根部(42),(42),・・を駆動手段(Q)に
    よって傾動せしめ得る如くした遠心式流体機械において
    、流体の予旋回角(θf)と軸線速度(Vf)とインペ
    ラ回転速度(N)とに基づいて羽根入口の相対流入角(
    θ)を算出する相対流入角算出手段(A)と、上記可動
    羽根部(42)の傾斜角を上記羽根(4)の羽根入口角
    (βb1)として求める羽根入口角算出手段(B)と、
    上記相対流入角(θ)と羽根入口角(βb1)とから入
    射角(i)を求める入射角算出手段(C)と、該入射角
    (i)と予じめ設定した設定入射角(i0)とを比較す
    る比較手段(D)と、該比較手段(D)における比較結
    果に基づき上記入射角(i)を上記設定入射角(i0)
    に収束せしめる如く上記駆動手段(Q)に制御信号を出
    力する制御信号出力手段(E)とを備えたことを特徴と
    する遠心式流体機械の制御装置。
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