JPH0435272Y2 - - Google Patents

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JPH0435272Y2
JPH0435272Y2 JP1987004062U JP406287U JPH0435272Y2 JP H0435272 Y2 JPH0435272 Y2 JP H0435272Y2 JP 1987004062 U JP1987004062 U JP 1987004062U JP 406287 U JP406287 U JP 406287U JP H0435272 Y2 JPH0435272 Y2 JP H0435272Y2
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JP
Japan
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cabin
body frame
vehicle body
vehicle
automobile
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、自動車におけるエンジンの上方に配
されたキヤビンの支持構造に関する。
(従来の技術) エンジンの全部もしくは大部分がキヤビンの下
方に配置された形式をとるトラツク等の車輌にお
いては、キヤビンが車体フレームに対して前傾可
能に取り付けられ、エンジンの整備等を行うに際
して、キヤビンを前傾させてエンジンを露出させ
ることができるようにされている。斯かるキヤビ
ン(チルドキヤビン)は、通常、例えば、実開昭
57−84178号公報にも記載されている如く、その
前部側が、トーシヨンスプリングを介して車体フ
レームに取り付けられ、トーシヨンスプリングに
より、全体が前部側に支軸をおいた状態で上方に
付勢されるものとされ、また、その後部側は、そ
れに設けられたフツク等の係合部材が車体フレー
ム側に設けられた被係合部に係合する状態とされ
て、車体フレームに対して上下方向に移動可能に
支持されたキヤビン受部材により支持される。こ
のように、キヤビン全体が、トーシヨンスプリン
グにより、その前部側に支軸をおいた状態で車体
フレームに対して上方に付勢されることにより、
エンジンの整備等を行うに際して、キヤビンを前
傾させる作業が容易にされる。
(考案が解決しようとする問題点) しかしながら、上述の如くにしてトーシヨンス
プリングにより車体フレームに対して上方に付勢
されたキヤビンを備えた車両においては、キヤビ
ンの後部側の車体フレームに対する高さが、キヤ
ビンに作用する荷重の大小によつて変化し、その
ため、例えば、キヤビン内に運転者等が居ない空
車時においては、キヤビンがその後部側が前部側
より高くなるように傾く状態におかれ、一方、キ
ヤビン内が満席の状態とされるとき等において
は、キヤビンがその後部側が前部側より低くなる
ように傾く状態におかれて、外観上のバランスが
損なわれることになるという不都合が伴われる。
また、キヤビンの後部側を支持するキヤビン受
部材の下方には、通常、キヤビン受部材の下限位
置を設定するストツパーが車体フレーム等に固定
されて配置されており、キヤビンに作用する荷重
が比較的大とされる場合には、キヤビン受部材の
下面部がストツパーに近接する状態とされる。そ
のため、車両の走行時等において路面の凹凸に応
じて発生する車体の振動によつて、キヤビン受部
材の下面部がストツパーに衝突し、それによる衝
撃がキヤビンに伝播して、乗心地が著しく損なわ
れることになるという不都合がある。
斯かる点に鑑み、本考案は、キヤビンを、それ
に作用する荷重の大小にかかわらず、車体フレー
ムに対して常時水平な状態をとるものとなるよう
にして、自動車の外観上のバランスが損なわれる
ことを防止でき、また、キヤビンに作用する荷重
が比較的大とされる場合にも、自動車の走行時に
おける乗心地が損なわれないようにすることがで
きる自動車のキヤビン支持構造を提供することを
目的とする。
(問題点を解決するための手段) 上述の目的を達成すべく、本考案に係る自動車
のキヤビン支持構造は、自動車における車体フレ
ームに前部側がトーシヨンスプリングを介して連
結され、そのトーシヨンスプリングにより後部側
が上方に付勢されたキヤビンを、車体フレームに
対して上下方向に移動可能に支持する支持部材
と、キヤビンの車体フレームに対する上下方向の
変位を検出する変位検出手段と、自動車の走行状
態を検出する車速検出手段と、支持部材に対する
支持位置制御手段とを備え、支持位置制御手段
が、車速検出手段からの検出出力に基づいて自動
車が非走行状態にあることが検知されるとき、変
位検出手段からの検出出力に応じて支持部材を制
御し、キヤビンに車体フレームに対して水平とな
る状態をとらせるものとされて、構成される。
(作用) 上述の如くの本考案に係る自動車のキヤビン支
持構造によれば、前部側がトーシヨンスプリング
を介して車体フレームに連結されたもとで支持部
材により支持されるキヤビンの車体フレームに対
する上下方向の変位が変位検出手段によつて検出
されるとともに、自動車の走行状態が車速検出手
段によつて検出され、自動車が非走行状態にある
とき、変位検出手段から得られる検出出力に応じ
て、支持位置制御手段による支持部材に対する制
御が行われて、それにより、キヤビンが車体フレ
ームに対して水平となる状態をとるものとされ
る。
このようにして、自動車が非走行状態にあるも
とで支持位置制御手段が作動せしめられ、キヤビ
ンが車体フレームに対して水平となる状態をとる
ものとされることにより、自動車の外観上のバラ
ンスが損なわれることがなく、また、キヤビンに
作用する荷重が比較的大なるものとされる場合に
も、自動車の走行時等において、キヤビンの下限
位置を設定すべく車体フレームに固定されるスト
ツパーにキヤビン受部材が衝突する事態が回避さ
れて、乗心地が損なわれることが防止される。
(実施例) 以下、本考案の実施例について図面を参照して
説明する。
第1図及び第3図は、本考案に係る自動車のキ
ヤビン支持構造の一例の要部を示し、第2図は第
1図及び第3図に示される例が適用された自動車
に車体前部を示す。
第2図においては、エンジンの上方に配された
キヤビン2の前部側が、車体の前後方向に伸びる
一対の車体フレーム4に、トーシヨンスプリング
6を介して回動可能に連結されており、キヤビン
2は、トーシヨンスプリング6により、全体が前
部側に支軸をおいた状態で上方に付勢されて、エ
ンジンを覆う通常位置とエンジンを露出させる前
傾位置とを選択的にとり得るものとされている。
キヤビン2の後部側の下面部2aは、第1図に
示される如く、車体フレーム4側に配されたキヤ
ビン受部材10上に、そこに固着されたマウント
ラバー11を介して載置され、その際、キヤビン
2の下面部2aに設けられたフツク部材8が、キ
ヤビン受部材10の上面部に立設された固定具9
に係止される。
第1図及び第3図に示される如く、キヤビン受
部材10の下面部には、一対の板状部材26が固
定されている。また、車体フレーム4におけるキ
ヤビン受部材10の下方となる所定位置には、相
対向する一対の側板部を備えたブラケツト12が
取り付けられており、一対の側板部の上部には軸
14が回転可能に挿通されている。さらに、ブラ
ケツト12の上板部に設けられた透孔12aに
は、ストツパーラバー13が固着されており、ブ
ラケツト12の上板部におけるストツパーラバー
13を挾む位置には、一対の板状部材26が夫々
挿通される一対の長孔15が形成されている。
ブラケツト12における一対の側板部の間に
は、第1図におけるー線に沿う断面をあらわ
す第4図に示される如くに、一端部側に円筒状の
トーシヨンラバー16の外周面部が固着された支
持アーム18が配されており、トーシヨンラバー
16の内周面部には軸14が挿通されて固着され
ている。軸14の両端部は、ブラケツト12にお
ける一対の側板部により夫々支持されている。支
持アーム18の上面部には、ブラケツト12の上
板部に形成された一対の長孔15に夫々対向する
位置に一対の長孔19が形成されている。また、
支持アーム18の相対向する側板部の間には、長
孔19の夫々を通じて、一対の板状部材26の下
端部が臨ましめられており、その板状部材26の
下端部には軸22が挿通されている。軸22は、
その両端部を支持アーム18の側板部によつて支
持されており、その中間部にはダンバー20の上
端部が回動可能に取り付けられている。ダンバー
20の下端部は、ブラケツト12の側板部の下部
にその両端部が固定された軸24の中間部に回動
可能に取り付けられている。
即ち、第1図及び第3図に示される例において
は、キヤビン受部材10と、このキヤビン受部材
10と車体フレーム4との間に介在せしめられた
ブラケツト12、軸14,トーシヨンラバー16
及び支持アーム18等とによつて、キヤビン2が
支持されているのであり、支持アーム18は、キ
ヤビン2に作用する荷重によつて生じるトーシヨ
ンラバー16の捩じれにより、軸14を支軸とし
て車体フレーム4の上下方向に揺動せしめられ
る。
支持アーム18における軸22に近接する位置
には、軸28が固定されており、この軸28及び
ブラケツト12における軸24に近接する位置に
固定された軸30には、キヤビン2の車体フレー
ム4に対する上下方向の変位を検出する変位検出
器32の上端部及び下端部が取り付けられてい
る。変位検出器32は、直線摺動形のポテンシヨ
メータを有しており、支持アーム18の変位に応
じたレベルをとる検出出力を発生する。
またブラケツト12の側板部に支持された軸1
4における車体フレーム4の前方側の端部には、
断面形状が四角形とされた角柱部14aが形成さ
れており、この角柱部14aは、ブラケツト12
の側板部に対向して配された板状部材34に形成
された四角形の透孔34aに嵌合している。そし
て、板状部材34の下端部には、ブラケツト12
の側板部に固定された油圧シリンダ36から伸び
るピストンロツド38の端部が回動可能に取り付
けられている。従って、ピストンロツド38が油
圧シリンダ36内を摺動することにより、板状部
材34を介して軸14が回転せしめられ、軸14
にトーシヨンラバー16を介して連結された支持
アーム18が、軸14を支軸として揺動するもの
とされる。
油圧シリンダ36は、油圧室36a及び36b
を有しており、油圧室36a及び36bには油路
40a及び40bの一端部が開口している。ブラ
ケツト12の外部には、リザーブタンク42が配
設されており、このリザーブタンク42には油路
44a及び44bの一端部が開口していて、油路
44aには、ポンプ46が介在せしめられてい
る。そして、油路40a及び40bの他端部と油
路40a及び44bの他端部との間には、ソレノ
イド50a及び50bを備えた切換弁50が介在
せしめられている。
これらポンプ46及び切換弁50は、制御部6
0により動作制御される。制御部60内には、第
5図に示される如くの制御ユニツト60aが内蔵
されており、ポンプ46は、例えば、制御ユニツ
ト60aからの駆動信号Saが供給されるとき作
動する。また、切換弁50は、例えば、ソレノイ
ド50aに制御ユニツト60aからの駆動信号
Sb1が供給されてそれが励磁されるとき、油路4
0aと油路44aとを連通させるとともに油路4
0bと油路44bとを連通させる弁配置をとり、
また、ソレノイド50bに制御ユニツト60aか
らの駆動信号Sb2が供給されてそれが励磁される
とき、油路40aと油路44bとを連通させると
ともに油路40bと油路44aとを連通させる弁
配置をとり、さらに、ソレノイド50a及び50
bのいずれにも駆動信号Sb1及びSb2が供給され
ないとき、油路40a及び40bの夫々の他端部
を閉塞する弁配置をとる。
制御ユニツト60aには、変位検出器32の検
出出力が検出信号Shとして供給されるとともに、
車速センサ62からの検出信号Svが供給される。
そして、制御ユニツト60aは、検出信号Svが
自動車が静止状態にあることを示すとき、空車状
態とされたキヤビン2が車体フレーム4に対して
水平とされる状態における、車体フレーム4から
キヤビン2までの距離(以下、基準距離と言う)
Hrと、検出信号Shがあらわす実際の車体フレー
ム4からキヤビン2までの距離(以下、検出距離
という)Hとの比較を行い、その比較結果に基づ
いて、検出距離Hが基準距離Hrに一致するもの
となるように油圧シリンダ36を作動させるべ
く、ポンプ46及び切換弁50の動作制御を行
う。即ち、この例においては、油圧シリンダ3
6、ポンプ46,切換弁50及び制御ユニツト6
0a等により、キヤビン2を支持するアーム部材
18等の車体フレーム4に対する上下方向の位置
を制御する支持位置制御手段が構成されているの
である。
斯かる動作を行う制御ユニツト60aは、通
常、バツテリ63からの電圧がメインスイツチ6
4を通じて供給されて動作状態とされる。また、
メインスイツチ64と制御ユニツト60aとの間
には、制御ユニツト60aと並列に電圧保持回路
66が接続されており、この電圧保持回路66
は、メインスイツチ64が閉状態とされて、バツ
テリ63からの電圧がメインスイツチ64を通じ
て制御ユニツト60aに供給されるとき、制御ユ
ニツト60aとともに、バツテリ63からの電圧
がメインスイツチ64を通じて供給される状態と
され、その後、メインスイツチ64が開状態とさ
れてバツテリ63からの電圧が遮断されるとき、
その電圧遮断時点から所定の期間(例えば、30秒
間)バツテリ63から供給されていた電圧を保持
して、その電圧を制御ユニツト60aに供給する
ものとされている。従って、制御ユニツト60a
は、メインスイツチ64が閉状態とされて、バツ
テリ63からの電圧がメインスイツチ64を通じ
て供給される状態がとられた後、メインスイツチ
64が開状態とされると、その時点から所定の期
間だけ、電圧保持回路66からの電圧が供給さ
れ、それにより動作状態を維持する。
上述の如くの構成のもとに、キヤビン2に荷重
が加えられ、斯かる荷重がトーシヨンスプリング
6のキヤビン2に対する付勢力より大である場合
には、キヤビン受部材10を支持する支持アーム
18が、トーシヨンラバー16の弾性力に抗して
下方に押圧され、キヤビン2,キヤビン受部材1
0及び支持アーム18等が、第1図において実線
で示される位置から一点鎖線で示される位置へと
変位せしめられる。斯かる状態において、メイン
スイツチ64が閉状態とされ、それにより制御ユ
ニツト60aが作動せしめられると、車速センサ
62から制御ユニツト60aに供給される検出信
号Svが自動車が非走行状態にあることを示すも
とで、制御ユニツト60aは、変位検出器32か
ら供給される検出信号Shが示す検出距離Hが基
準距離Hrより小であることを検知して、ポンプ
46に駆動信号Saを供給するとともに、切換弁
50のソレイノイド50bに駆動信号Sb2供給し
てそれを励磁する。
それにより、ポンプ46が作動せしめられると
ともに、切換弁50が油路40aと油路44bと
を連通させるとともに油路40bと油路40aと
を連通させる弁配置をとり、リザーブタンク42
内の圧油が、油路44a及び油路40bを通じて
油圧シリンダ36の油圧室36bに圧送され、か
つ、油圧室36a内の圧油が、油路40a及び4
4bを通じてリザーブタンク42内に戻される。
その結果、油圧シリンダ36のピストンロツド3
8が第1図において矢印Sで示される方向に移動
せしめられて、板状部材34が実線で示される位
置から二点鎖線で示される位置へと移動せしめら
れる。この板状部材34の移動に伴って軸14が
回転せしめられ、軸14にトーシヨンラバー16
を介して固定された支持アーム18が、第1図に
おいて一点鎖線で示される位置から実線で示され
る位置へと移動せしめられて、それにより、キヤ
ビン受部材10が、キヤビン2を伴つて、一点鎖
線で示される位置から実線で示される位置へと上
昇せしめられ、キヤビン2が車体フレーム4に対
して平行な状態に戻される。
上述の如くの支持アーム18の上昇変位は、変
位検出器32によつて遂次検出され、制御ユニツ
ト60aは、変位検出器32からの検出信号Sh
が示す検出距離Hが基準距離Hrと等しくなつた
ことを検知したとき、ポンプ46に対する駆動信
号Saの供給及び切換弁50のソレノイド50b
に対する駆動信号Sb2の供給を停止する。それに
より、ポンプ46の作動が停止されるとともに、
切換弁50が油路40a及び40bの夫々の一端
を閉塞する弁配置をとる。その結果、ピストンロ
ツド38の移動が停止せしめられて支持アーム1
8及びキヤビン受部材10が第1図において実線
で示される如くの位置を保ち、キヤビン2が車体
フレーム4に対して水平な状態をとるものとな
る。
このようにして、キヤビン2に比較的大なる荷
重が作用する場合にも、キヤビン2が車体フレー
ム4に対して水平な状態をとるものとされるの
で、自動車の外観上のバランスが損なわれること
がない。また、キヤビン2が載置されたキヤビン
受部材10の下面部と、車体フレーム4に固定さ
れたブラケツト12の上板部に固着されたストツ
パーラバー13との間隔が適正に保たれるので、
自動車が走行状態とされて、自動車に路面の凹凸
に応じた振動が発生する場合にも、キヤビン受部
材10の下面部がストツパーラバー13に衝突す
る事態が回避されて、乗心地が損なわれることが
防がれる 一方、例えば、自動車が停止状態とされ、運転
者等が降車することによつて、キヤビン2に荷重
が加えられなくなる場合には、キヤビン2は、ト
ーシヨンスプリング6の付勢力により、第2図に
おいて実線で示される位置から一点鎖線で示され
る位置へと、その前部側を支軸とする状態をもつ
て車体フレーム4に対して上方に移動せしめら
れ、前傾姿勢をとるものとされる。それにより、
固定具9にキヤビン2の後部側に設けられたフツ
ク部材8が係止した状態におかれたキヤビン受部
材10が、第1図において実線で示される位置か
らさらに上昇し、支持アーム18もキヤビン受部
材10に伴って上昇せしめられる。そして、斯か
る支持アーム18の変位が変位検出器32によつ
て検出される。このとき、制御ユニツト60a
は、例えば、メインスイツチ64が開状態とされ
た場合には、電圧保持回路66からの電圧を受け
て動作状態を維持し、変位検出器32からの検出
信号Shが示す検出距離Hが基準距離Hrより大で
あることを検知すると、ポンプ46に駆動信号
Saを供給するとともに切換弁50のソレノイド
50aに駆動信号Sb1を供給してそれを励磁す
る。
それにより、ポンプ46が作動せしめられると
ともに、切換弁50が油路40aと油路44aと
を連通させるとともに油路40bと油路44bと
を連通させる弁配置をとり、リザーブタンク42
内の圧油が、油路44a及び40aを通じて油圧
シリンダ36の圧油室36aに圧送され、かつ、
油圧室36b内の圧油が、油路40a及び44b
を通じてリザーブタンク42内に戻される。その
結果、油圧シリンダ36のピストンロツド38が
第1図において矢印Sで示される方向とは反対の
方向に移動せしめられて、板状部材34が、二点
鎖線で示される位置側から実線で示される位置側
へと移動せしめられる。この板状部材34の移動
に伴って軸14が回転せしめられ、軸14にトー
シヨンラバー16が介して固定された支持アーム
18が、第1図において実線で示される位置より
さらに上方の位置から実線で示される位置へと移
動せしめられて、それにより、キヤビン受部材1
0が、キヤビン2を伴って、実線で示される位置
よりさらに上方の位置から実線で示される位置へ
と下降せしめられ、キヤビン2が車体フレーム4
に対して平行な状態に戻される。
このときにおける支持アーム18の下降変位
も、変位検出器32によつて遂次検出され、制御
ユニツト60aは、変位検出器32からの検出信
号Shが示す検出距離Hが基準距離Hrと等しくな
つたことを検知したとき、ポンプ46に対する駆
動信号Saの供給及び切換弁50のソレノイド5
0aに対する駆動信号Sb1の供給を停止する。そ
れにより、ポンプ46の作動が停止されるととも
に、切換弁50が油路40a及び40bの夫々の
一端を閉塞する弁配置をとる。その結果、ピスト
ンロツド38の移動が停止せしめられて支持アー
ム18及びキヤビン受部材10が第1図において
実線で示される如くの位置を保ち、キヤビン2が
車体フレーム4に対して水平な状態をとるものと
なる。
このようにして、キヤビン2に荷重が加えられ
なくなつた場合においても、キヤビン2が車体フ
レーム4に対して水平な状態をとるものとされる
ので、自動車の外観上のバランスが損なわれるこ
とがない。
上述の如くの、制御ユニツト60aによるポン
プ46、及び、切換弁50のソレノイド50a及
び50bに対する制御は、制御ユニツト60aに
内蔵されたマイクロコンピユータの動作に基づい
て行われるが、斯かるマイクロコンピュータが実
行するプログラムの一例を、第6図のフローチヤ
ートを参照して説明する。
このプログラムの一例においては、スタート
後、デイシジヨン70において、車速センサ62
から供給される検出信号Svが示す車速Vが零で
あるか否か、即ち、自動車が非走行状態にあるか
否かを判断する。そして、車速Vが零でないと判
断された場合には斯かる判断を繰り返し、車速V
が零であると判断された場合には、プロセス72
において、変位検出器32からの検出信号Shが
示す検出距離Hを読み込む。
続くデイシジヨン74においては、検出距離H
と、予め記憶されている基準距離Hrとが等しい
か否かを判断する。そして、検出距離Hと基準距
離Hrが等しくないと判断された場合には、デイ
シジヨン78において検出距離Hが基準距離Hr
より小であるか否かを判断する。
デイシジヨン78において検出距離Hが基準距
離Hrよりも小であると判断された場合には、プ
ロセス80において、ポンプ46に駆動信号Sa
を供給するとともに、切換弁50のソレノイド5
0bに駆動信号Sbzを供給し、それにより、切換
弁50に油路40aと油路44bを連通させると
ともに油路40bと油路40aとを連通させる弁
配置をとらせて、プロセス72に戻る また、デイシジヨン78において、検出距離H
が基準距離Hrよりも小でない、従って、検出距
離Hが基準距離Hrよりも大であると判断された
場合には、プロセス84において、ポンプ46に
駆動信号Saを供給するとともに、切換弁50の
ソレノイド50aに駆動信号Sb1を供給し、それ
により、切換弁50に油路40aと油路44aを
連通させるとともに油路40bと油路44aとを
連通させる弁配置をとらせて、プロセス72に戻
る。
一方、デイシジヨン74において、検出距離H
と基準距離Hrとが等しいと判断された場合には、
プロセス88において、ポンプ46に対する駆動
信号Saの供給、及び、切換弁50のソレノイド
50a及び50bに対する駆動信号Sb1及びSb2
の供給が停止され、それによつて切換弁50が油
路40a及び油路40bの夫々の一端を閉塞する
弁配置をとるものとされる状態として、デイシジ
ヨン70に戻る。
(考案の効果) 以上の説明から明らかな如く、本考案に係る自
動車のキヤビン支持構造によれば、キヤビンの車
体フレームに対して水平でなくなる変位が生じる
とき、その変位が変位検出手段によつて検出さ
れ、車速検出手段からの検出出力に基づいて自動
車が非走行状態にあることが検知されるとき、変
位検出手段からの検出出力に応じて、キヤビンを
車体フレームに対して上下方向に移動可能に支持
する支持部材が、支持位置制御手段により制御さ
れ、その結果、キヤビンが車体フレームに対して
水平となる状態をとるようにされるので、キヤビ
ンが、それに作用する荷重の大小にかかわらず、
車体フレームに対して傾斜した状態におかれる事
態が回避され、自動車の外観上のバランスが損な
われることが防止されるとともに、キヤビンに作
用する荷重が比較的大なるものとされる場合に
も、キヤビンを受けて支持する支持部材が、キヤ
ビンの下限位置を設定すべく車体フレームに設け
られたストツパーに衝突する事態の発生が著しく
低減されて、自動車の乗心地が損なわれることが
防がれる。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第3図は夫々本考案に係る自動車の
キヤビン支持構造の一例の要部を示す一部破断側
図面及び一部破断斜視図、第2図は第1図及び第
3図に示される例が適用された自動車の車体前部
を示す側面図、第4図は第1図におる−線に
沿う断面図、第5図は第1図及び第3図に示され
る例に用いられる制御部とそれに関連する主要部
との接続関係を等価的に示すブロツク図、第6図
は第5図に示される制御部に用いられるマイクロ
コンピユータが実行するプログラムの一例を示す
フローチヤートである。 図中、2はキヤビン、4は車体フレーム、6は
トーシヨンスプリング、10はキヤビン受部材、
18は支持アーム、20はダンパー、32は変位
検出器、36は油圧シリンダ、50は切換弁、6
0は制御部、60aは制御ユニツト、62は車速
センサである。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 自動車における車体フレームに前部側がトーシ
    ヨンスプリングを介して連結され、該トーシヨン
    スプリングにより後部側が上方に付勢されたキヤ
    ビンを、上記車体フレームに対して上下方向に移
    動可能に支持する支持部材と、 上記キヤビンの上記車体フレームに対する上下
    方向の変位を検出する変位検出手段と、 上記自動車の走行状態を検出する車速検出手段
    と、 該車速検出手段からの検出出力に基づいて上記
    自動車が非走行状態にあることが検知されると
    き、上記変位検出手段からの検出出力に応じて上
    記支持部材を制御し、上記キヤビンに上記車体フ
    レームに対して水平となる状態をとらせる支持位
    置制御手段と、 を備えて成る自動車のキヤビン支持構造。
JP1987004062U 1987-01-14 1987-01-14 Expired JPH0435272Y2 (ja)

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59145668A (ja) * 1983-02-08 1984-08-21 Kyokuto Kaihatsu Kogyo Co Ltd 走行車両

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS59145668A (ja) * 1983-02-08 1984-08-21 Kyokuto Kaihatsu Kogyo Co Ltd 走行車両

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