JPH04352638A - 包装容器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、包装容器に係り、特に
胴貼部を剥離して開封するようにした包装容器に関する
。

【０００２】

【従来の技術】近年、アイスクリーム用の包装容器とし
て図２に示すようなものが提案されている。図中符号１
０１は高さの高いカップであり、このカップ１０１の一
端側にスティック１０２の柄１０２ａを突出させる。ま
た、この柄１０２ａとフランジ部１０２ｂを挟んで反対
側に突出成形された支持棒（図示せず）には内容物であ
るアイスクリームが固定され、このアイスクリームの外
側を上記カップ１０１が覆っている。このカップ１０１
には胴貼部１０１ａが形成されており、この胴貼部１０
１ａの外部側のブランクには開封用の取手部１０１ｂが
形成されている。

【０００３】ここで、このカップ１０１を開封する際に
は、取手部１０１ｂを取って、胴貼部１０１ａが剥離す
る方向に上記取手部１０１ｂを引張る。これによって、
カップ１０１が破れ、開封することができる。ところで
、胴貼部１０１ａは剥離しやすいように図３（ａ）に示
すような層構造を有する。すなわち、外方（図３（ａ）
中上方）からポリエチレン層（以下「ＰＥ層」という）
（ａ）／紙（ｂ）／ＰＥ層（ｃ）／ＰＥ層（ａ）／剥離
層（ｄ）／紙（ｂ）／ＰＥ層（ｃ）である。そして、剥
離する場合には図３（ｂ）に示すように取手部１０１ｂ
を図中上方に引張ることにより、ＰＥ層ａと剥離層ｄと
の間で剥離され、カップ１０１の開封がなされる。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】ところが、両面ＰＥ層
の場合には、上述の層構造で十分に目的を達成すること
ができるが、片面ＰＥ層の層構造では、胴貼部の接着は
ＰＥ層と剥離層で接着されることとなり、剥離性という
点では問題はないものの十分な接着状態を維持すること
ができず、ひいては漏れ等を生じるといった問題点があ
る。

【０００５】本発明は上述のような問題点に鑑みてなさ
れたものであり、片面ＰＥ層のブランク板を使用した際
でも、剥離性および接着性といった相反する特性を備え
た包装容器を提供することを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明は、一面に熱溶融
性樹脂層が形成されたブランク板を積層貼合することに
より容器が形成され、上記ブランク板に形成された開封
部から剥離することにより容器の開封がなされる包装容
器において、上記ブランク板の他面にはコート層が形成
されており、このコート層と上記熱溶融性樹脂層とを積
層し、熱融着することにより容器本体部の貼合部が形成
され、上記コート層と上記熱溶融性樹脂層との接着力が
上記ブランク板の上記コート層の下層とこのコート層と
の接着力に比べて大きく、上記容器開封時に上記下層と
上記コート層とが剥離することを特徴とする。

【０００７】

【作用】熱溶融性樹脂層とコート層とを熱接着させてカ
ップの胴貼部が形成される。そして、このカップを開封
する際には、胴貼部を剥離することによってなされる。 このとき、コート層は熱溶融性樹脂層と一体となった状
態で、ブランク板の下層との間で剥離する。

【０００８】

【実施例】以下、添付図面を参照して本発明の一実施例
について説明する。図１は本発明における包装容器のブ
ランク板の層構造を示した部分拡大断面図である。図中
符号１はブランク板の主要部を構成する紙材であり、こ
の紙材１の外側（図中上側）には、顔料であるカオリン
とバインダであるでん粉とを含むコート層２がコーティ
ングされている。一方、上記紙材１の内側（図中下側）
には熱溶融性樹脂であるポリエチレン（ＰＥ）樹脂層３
がコーティングされている。そして、胴貼部４を構成し
てカップを成形する際には、コート層２とＰＥ樹脂層３
とを熱融着することにより、胴貼部４を構成する。すな
わち、この胴貼部４での層構造は、最外層から、コート
層２／紙材１／ＰＥ層３／コート層２／紙材１／ＰＥ層
３となる。

【０００９】上述のように構成されたカップを開封する
際には、取手部５を図１（ｂ）に示すように、図中上方
に引張ると、内側のコート層２と紙材１との間が剥離し
て、胴貼部４の剥離動作がなされる。これは、コート層
２とＰＥ層３との接着力がコート層２と紙材１との接着
力に比べて大きいために、接着力の小さいコート層２と
紙材１との間で剥離がなされるものである。

【００１０】また、ＰＥ層３とコート層２との接着性も
十分であり、漏れを生じることもない。なお、本発明に
おける包装容器は例えば六面体形状の容器であっても良
く、容器の形状が限定されるものではない。すなわち、
剥離することを前提とする貼合部が、コート層２とＰＥ
層３とで接着されていれば良い。

【００１１】また、上述実施例においては、顔料として
はカオリンを使用したが、これに限定されるものではな
く、例えば、ロー石クレー、炭酸カルシウム、水酸化ア
ルミニウム、サチンホワイト、酸化チタン等であっても
よい。さらに、バインダとしてはでん粉を使用したが、
これに限定されるものではなく、カゼイン、ラテックス
、ポリビニルアルコール等であってもよい。

【００１２】

【発明の効果】本発明は上述のようにブランク板の最外
層にコート層を、最内層に熱溶融性樹脂層を形成し、こ
のコート層と熱溶融性樹脂層とを接着することにより胴
貼部が構成され、コート層と熱溶融性樹脂層との接着力
が、コート層とブランク板のコート層の下層との接着力
よりも大きくなるようにしたことにより、胴貼部を剥離
して包装容器の開封をする際には、コート層と下層との
間で剥離がなされ、剥離を容易に実施することができる
。また、ブランク板同士の接着はコート層と熱溶融性樹
脂層とでなされることにより、接着性も得ることができ
る。また、一般に使用されているコーテッド紙を使用す
ることにより、剥離層の印刷、コーティングといった作
業を必要とせず、容易に実施することができる等の効果
を奏する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明における包装容器のブランク板の層構造
を示す断面図である。

【図２】一般に提案されているアイスクリーム容器の斜
視図である。

【図３】従来、一般に使用されている包装容器のブラン
ク板の層構造を示す断面図である。

【符号の説明】

１…紙材 ２…コート層 ３…ＰＥ層（熱溶融性樹脂層） ４…胴貼部

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　一面に熱溶融性樹脂層が形成されたブ
   ランク板を積層貼合することにより容器が形成され、上
   記ブランク板に形成された開封部から剥離することによ
   り容器の開封がなされる包装容器において、上記ブラン
   ク板の他面にはコート層が形成されており、このコート
   層と上記熱溶融性樹脂層とを積層し、熱融着することに
   より容器本体部の貼合部が形成され、上記コート層と上
   記熱溶融性樹脂層との接着力が上記ブランク板の上記コ
   ート層の下層とこのコート層との接着力に比べて大きく
   、上記容器開封時に上記下層と上記コート層とが剥離す
   ることを特徴とする包装容器。