JPH04351960A - 蛍光標識用色素、蛍光標識用色素で標識された生物由来物質、及びそれらを含有する試薬 - Google Patents

蛍光標識用色素、蛍光標識用色素で標識された生物由来物質、及びそれらを含有する試薬

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JPH04351960A
JPH04351960A JP12437191A JP12437191A JPH04351960A JP H04351960 A JPH04351960 A JP H04351960A JP 12437191 A JP12437191 A JP 12437191A JP 12437191 A JP12437191 A JP 12437191A JP H04351960 A JPH04351960 A JP H04351960A
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JP12437191A
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Inventor
Seiji Tai
誠司 田井
Mitsuo Katayose
光雄 片寄
Hiroo Watanabe
渡辺 博夫
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Resonac Corp
Original Assignee
Hitachi Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、蛍光標識用色素、蛍光
標識用色素で標識された生物由来物質、及びそれらを含
有する試薬に関する。
【0002】
【従来の技術】フタロシアニン系顔料は、環状共役鎖を
構成する4つの窒素原子によって結合された4個のイソ
インドール部分を有する有機顔料である。これらの顔料
に用いられている化合物としては、フタロシアニン(青
緑)、銅フタロシアニン(青)、塩素置換銅フタロシア
ニン(緑)、スルホン化銅フタロシアニン(緑)等があ
る。フタロシアニン系顔料は、一般に、エナメル、プラ
スチック、リノリウム、インク、壁紙、織物、紙、ゴム
製品などに使用されている。いっぽう、フリーベースフ
タロシアニン、アルミニウム、カドミウム、マグネシウ
ム、シリコン、すず及び亜鉛フタロシアニンが螢光を示
すことが報告された(ThePhthalocyani
nes  1:127、1983)。
【0003】また、フタロシアニン類は種々の免疫分析
に使用できることが種々報告されている(US特許第4
,160,645号公報、US特許第4,193,98
3号公報、US特許第4,220,450号公報、US
特許第4,233,402号公報、US特許第4,23
5,869号公報、US特許第4,256,834号公
報、US特許第4,277,437号公報、US特許第
4,318,707号公報、US特許第4,483,9
29号公報、US特許第4,540,660号公報、U
S特許第4,540,670号公報、US特許第4,5
60,534号公報、US特許第4,650,770号
公報、US特許第4,656,129号公報、US特許
第4,659,676号公報)。
【0004】更に、フタロシアニン類は、化学発光免疫
分析系で触媒として使用されている〔Bull.Che
m.Soc.Jpn.第56巻、2965−2968頁
(1983)、同第56巻、2267−2271頁(1
983)、同第57巻、587−588頁(1984)
、同第57巻、3009−3010頁(1984)、同
第58巻、1299−1303頁(1985)〕。原ら
は、ルミノールと過酸化水素とのあいだの化学発光反応
の触媒として鉄フタロシアニンを用いて、化学発光のシ
グナル量から、テストサンプル中の分析対象を定量して
いる。彼らは鉄及びコバルトのフタロシアニン並びに鉄
、パラジウム、白金、マンガン及びスズのポルフィリン
錯体について検討し、鉄フタロシアニンが最も優れた触
媒作用を示し、かつ高感度であることを報告した。
【0005】免疫分析で着色物質のほかに螢光物質が広
く利用されているが、さらに、酵素免疫分析においても
、螢光物質は感度を上げることができるので着色物質よ
りも好んで使用されるようになってきている。よく知ら
れた螢光物質−酵素対はアルカリホスファターゼ(al
kaline  phosphatase)と4−メチ
ルウムベリフェリルホスフェート(4−methylu
mbelliferylphosphate)、β−ガ
ラクトシダーゼ(β−galactosidase)と
4−メチルウムベリフェリル−D−ガラクトピラノシド
(4−methylumbelliferyl−D−g
alactopyranoside)、西洋ワサビのパ
ーオキシダーゼ(horse  radish  pe
roxidase)とp−ヒドロキシフェニル酢酸(p
−hydroxyphenyl  acetic  a
cid)等があり、これらの系の検出感度は10−15
 Mである。 しかし検出感度をさらに上げようとしても生成する螢光
体の分析特性には限界がある。
【0006】最近、螢光量子収率が高く、水に対して高
い溶解性を示すフタロシアニン類を用いた試薬が提案さ
れた(WO特許第88/04777号公報、WO特許第
90/02747号公報、特開平1−233222号公
報)。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、フタロシアニ
ン類は吸光係数の特に大きなQ(0,0)吸収帯が65
5〜700nmの領域にあって、650nm以下の波長
域では吸収は比較的に小さい。そのため、最近開発され
た630nm付近に発振波長をもつ、安価で小型の半導
体レーザを搭載した測定装置を使用した場合には、検出
薬としての優れた役目を期待できない。
【0008】本発明は、630nm付近に発振波長をも
つ小型で安価な半導体レーザを用いて測定するための、
種々の抗原、薬物の分析やあるいはDNAの塩基配列の
分析等に有用な試薬又は臨床検査試薬を提供することを
目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は下記(1)〜(
9)に関するものである。すなわち、(1)化2
【化2】 〔化2中、Mは、H2 、Al、Si、P、Ga、Ge
、Cd、Sc、Mg、Sn又はZnを示し、R1 及び
R2 は、それぞれ独立に、−XQW、−QW、−W又
は水素原子を示し、Xは、酸素原子、窒素原子、イオウ
原子、リン原子、ケイ素原子、セレン原子、CR3 R
4 (ただし、R3 及びR4 は、それぞれ独立に、
水素原子、アルキル基、アリール基又はアラルキル基で
あり、R3 R4 としてカルボニル酸素でもよい。)
、又はフェニレン基を示し、Qは、XとWの結合基(リ
ンカー)を示し、Wは−OH、−O− 、−SH、−S
− 、−CO2 H、−CO2 − 、−OCH2 C
O2 H、−OCH2 CO2 − 、−PO42 −
 、−PO3− 、−SO3−、−SO2− 、−SO
2 Cl、−SO4 2 − 、−NH2 、−NHR
5 、−NR6R7 又は−N(+)R8R9R10(
ただし、R5 〜R10は、それぞれ独立にC1 〜C
10のアルキル基、C6 〜C12のアリール基又はC
6 〜C12のアラルキル基である。)であり、nは、
それぞれ独立に0〜4の整数を示し、Yは、ハロゲン原
子、−OR11又は−NR122 (ただし、R11及
びR12は、それぞれ独立に、水素原子、親水性置換基
を有するものであってもよいアルキル基、親水性置換基
を有するものであってもよいアシル基、親水性置換基を
有するものであってもよいシリル基又は親水性置換基を
有するものであってもよいリン原子含有基である。)を
示し、mは、YのMへの結合数を表わす0〜2の整数を
示す。〕で表される蛍光標識用色素。 (2)上記(1)の蛍光標識用色素を含有する試薬。 (3)上記(1)の蛍光標識用色素で標識された生物由
来物質。 (4)上記(3)の標識された生物由来物質を含有する
試薬。 (5)生物由来物質が抗原、抗体又はヌクレオチドであ
る上記(3)又は(4)の試薬。 (6)抗原が薬物である上記(5)の試薬。 (7)抗体がモノクローナル抗体である上記(5)の試
薬。 (8)ヌクレオチドがオリゴヌクレオチド又はポリヌク
レオチドである(5)の試薬。 (9)ヌクレオチドがATP、CTP、GTP、TTP
、UTP、dATP、dCTP、dGTP、dTTP、
dUTP、ddATP、ddCTP、ddGTP、dd
TTP、ddUTP又はこれらの誘導体である上記(5
)の試薬。
【0010】本発明の化2の化合物において、R1及び
R2のX中のR3 及びR4 のアルキル基の具体例と
しては、メチル基、エチル基、プロピル基、sec−プ
ロピル基、n−ブチル基、iso−ブチル基、t−ブチ
ル基、ペンチル基、ヘキシル基等があり、アリール基の
例としては、フェニル基、チエニル基、フリル基、ピロ
リル基、トリル基、アニシル基、4−アミノフェニル基
等があり、アラルキル基としては、ベンジル基、2−フ
ェニルエチル基、1−フェニルエチル基、3−フェニル
プロピル基、2−フェニルプロピル基、1−フェニルプ
ロピル基等がある。また、Y中のR11及びR12の親
水性置換基を有するものであってもよいアルキル基の具
体例としては、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチ
ル基、ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル
基、ノニル基、デシル基、ドデシル基、テトラデシル基
、ヘキサデシル基、オクタデシル基、エイコシル基、ド
コシル基等の直鎖、分枝及び脂環状の基があり、親水性
置換基を有するものであってもよいアシル基の例として
は、ホルミル基、アセチル基、プロピオニル基、ブチリ
ル基、バレリル基、ピバロイル基、ヘキサノイル基、オ
クタノイル基、ラウリル基、パルミチル基、ステアリル
基等があり、親水性置換基を有するものであってもよい
シリル基としては、トリメチルシリル基、トリエチルシ
リル基、トリプロピルシリル基、トリブチルシリル基、
トリアミルシリル基、トリヘキシルシリル基、t−ブチ
ルジメチルシリル基、ジ(t−ブチル)メチルシリル基
、ジメチルフェニルシリル基、ジフェニルメチルシリル
基、トリフェニルシリル基等がある。
【0011】QはXとWを結合する基で、C1〜C8の
飽和又は不飽和の直鎖状、分枝状又は脂環状の結合基、
例えば、メチレン基、エチレン基、トリメチレン基、テ
トラメチレン基、プロピレン基、ビニレン基、プロペニ
レン基、シクロプロピレン基、シクロペンチレン基、シ
クロヘキシレン基等のほか、ポリエーテル、ポリアミン
、ポリアルコール等の基がある。
【0012】W中、R5 〜R10のC1〜C10のア
ルキル基としては、メチル基、エチル基、プロピル基、
ブチル基、アミル基、ヘキシル基、ヘプチル基、ノニル
基、デシル基の直鎖状、分枝状及び環状の基があり、C
6〜C12のアリール基としては、フェニル基、トリル
基、アニシル基、ナフチル基、ビフェニル基等があり、
C6〜C12のアラルキル基としては、ベンジル基、2
−フェニルエチル基、1−フェニルエチル基、3−フェ
ニルプロピル基、2−フェニルプロピル基、1−フェニ
ルプロピル基等がある。
【0013】また、R11及びR12で表されるリン原
子を含む置換基としては、−P(=O)R13R14,
  −P(=O)(NR15R16)2 ,  −PR
172(R13〜R17は、それぞれ独立に、アルキル
基、アリール基、アシル基、シクロアルキル基、アルコ
キシル基、アリールオキシル基、ポリエーテル基、ヒド
ロキシル基又はハロゲン原子を示し、それらは種々の置
換基を持っていてもよい。)がある。
【0014】化2中、Yが−OR11又は−NR122
(R11及びR12は、アルキル基、アシル基及びシリ
ル基を示す)であり、mが1又は2を表わす化合物は、
化2中、Yが−OH又は−NH2 である化合物を、相
当するアルコール、アシルクロリド、シラノール、クロ
ロシラン、クロロホスフィン、クロロホスファイト又は
ホスフォリルクロリドなどと反応させることによって合
成できる。 化2中、Yが−OH又は−NH2 であり、mが1又は
2である化合物は、化2中、Yがハロゲン原子であり、
mが1又は2で表される化合物を加水分解又は加アンモ
ニア分解することによって得ることができる。化2中、
Yがハロゲン原子であり、mが1又は2で表される化合
物、及びmがゼロでYをもたない化合物は、次の2つの
経路により合成することができる。
【0015】第1の経路は文献〔Tetrahedro
n  Lett.,第24巻、1451頁(1983年
);J. Am. Chem. Soc.,第98巻、
7638頁(1976年);Angew. Chem.
 Int. Ed. Engl., 第22巻、724
頁(1983年);J. Am. Chem. Soc
.,第107巻、6127頁(1985年)〕記載等の
方法により、化3
【化3】 (式中、MはH2 、Al、Si、P、Ga、Ge、C
d、Sc、Mg、Sn又はZnを示し、Yはハロゲン原
子を示し、mはYのMへの結合数を表わす0〜2の整数
を示す。)で表される化合物を得、次にこれに、化2に
おいて、置換基R1又はR2 を形成しうるR1 又は
R2 部位を有する化学種を反応させることにより化2
で表される化合物を得る方法である。
【0016】第2の経路は、Tetrahedron 
 Lett.,第24巻、1451頁(1983年);
J. Am. Chem. Soc.,第98巻、76
38頁(1976年);Angew. Chem. I
nt. Ed. Engl., 第22巻、724頁(
1983年);J. Am. Chem. Soc.,
第107巻、6127頁(1985年)等の文献を参考
にして、化4
【化4】 (化4中、R1 、R2 及びnは、化2中と同じ意味
)で表される化合物を、相当する金属又は金属塩と反応
させて得ることができる。いっぽう、化2中、MがH2
 の場合は、化2中、MがMg又はZnで表される化合
物を酸で分解することにより得ることができる。
【0017】本発明において用いられる生物由来物質と
しては、動物、植物、微生物(ウイルスを含む)等の生
物から得られるタンパク質・ペプチド、ヌクレオチド、
糖類、脂質、ホルモン、ビタミン、アルカロイド、抗生
物質、それらの複合物等があり、これらは、天然から抽
出したもの、人工的に完全合成したもの、あるい人工的
に半合成したもののいずれであってもよい。タンパク質
・ペプチドの具体例としては、血清アルブミン、IgG
・IgA・IgM・IgD・IgE等の免疫グロブリン
、種々のタンパク質や白血球の膜抗原に対するモノクロ
ーナル抗体、パーオキシダーゼ、グルコースオキシダー
ゼ、アルカリホスファターゼ等の酵素等が挙げられ、ヌ
クレオチドの具体例としてはDNA、RNA、合成オリ
ゴヌクレオチド、合成ポリヌクレオチド、ATP、CT
P、GTP、TTP、UTP、dATP、dCTP、d
GTP、dTTP、dUTP、ddATP、ddCTP
、ddGTP、ddTTP、ddUTP、あるいはそれ
らの誘導体等が挙げられ、糖類の具体例としては、グリ
コーゲン、デンプン、マンナン等の多糖類のほかオリゴ
糖やグルコース、マンノース等の単糖類が挙げられ、脂
質としては、ホスファチジルコリン、ホスファチジルエ
タノラミン、脂肪、脂肪酸等が挙げられ、ホルモンとし
てはインシュリン、成長ホルモン、オキシトシン、バソ
プレッシン、セクレチン、上皮細胞成長因子、ガストリ
ン、グルカゴン、カルシトニン等のペプチド性ホルモン
、アンドロゲン、エストロゲン、ハイドロコーチゾン等
のステロイドホルモン、アドレナリン、ノルアドレナリ
ン等のカテコラミン類等が挙げられ、ビタミンとしては
ビタミンA、ビタミンB1、B2、B6、B12、ビオ
チン、葉酸、ビタミンC、ビタミンD、ビタミンE等の
各種ビタミンが挙げられ、アルカロイドとしてはモルフ
ィン等のアヘンアルカロイド、アトロピン、スコポラミ
ン等のトロパンアルカロイド、ビンブラスチン、ビンク
リスチン等のインドールアルカロイド、オウレン等のイ
ソキノリンアルカロイド等が挙げられ、抗生物質として
は、ペニシリン、セファロスポリン、カナマイシン、エ
リスロマイシン、クロラムフェニコール等が挙げられる
【0018】生物由来物質に蛍光標識用色素を結合させ
るためには、生物由来物質中のアミノ基、水酸基等の官
能基と蛍光標識用色素中のカルボキシル基、スルフォン
基等の官能基を利用して直接、イオン結合的又は共有結
合的に直接結合させるか、あるいは蛍光標識用色素が反
応できるように、生物由来物質の一部に結合基(リンカ
ー)を付加する等の化学修飾を施したのち、反応させれ
ばよい。蛍光標識用色素で標識された生物由来物質はク
ロマトグラフィー、再結晶等の慣用の分離手段により精
製することができる。
【0019】化2で表される化合物は、フタロシアニン
類に比べて短波長域(約630nm)付近にモル吸光係
数が約10万の大きな吸収極大を有することから、63
0nm付近に発振波長をもつ安価で小型の半導体レーザ
を用いて、種々の抗原、薬物の分析やあるいはDNAの
塩基配列の分析等に有用な、精度の高い試薬又は臨床検
査試薬として利用できる。
【0020】
【実施例】以下、実施例により更に具体的に本発明を説
明する。 実施例  1 (1)化2中、MがZn、R1がH、R2が4−ヒドロ
キシカルボニルフェニル基、nが1、mが0でYのない
化合物の合成 文献〔Tetrahedron  Lett.,第24
巻、1451頁(1983年)〕記載の方法を参考にし
て、化2中、MがZn、R1がH、R2が4−ヒドロキ
シカルボニルフェニル基、nが1、mが0でYのない化
合物を合成した。
【0021】(2)リンカーが結合したオリゴヌクレオ
チド・プライマーの合成 固相CED−フォスフォラミド法を用いた自動DNA合
成装置によりプライマー(5’−GTTTCCCAGT
CACGAC−3’)を合成した。合成したプライマー
のリン酸化は、50mMトリス−塩酸(pH7.6)、
10mM塩化マグネシウム、10mMジチオスレイトー
ル、3mM ATP、T4−ヌクレオチドカイネースを
含む100μlの反応液中で37℃、1時間保温して行
った。リン酸化されたプライマーは、ゲル濾過用カラム
を使用して高速液体クロマトグラフィー(HPLC)で
分離し、リン酸化されたプライマーのピークを集め、凍
結乾燥で溶媒を除いた。次に、これを250mMの1,
2−ジアミノエタン(pH6.0),200mMのエチ
ル−3(3−ジエチルアミノプロピル)カルボジイミド
及び100mMのN−メチルイミダゾール(pH6.0
)を含む反応液100μl中、25℃で一晩保温して5
’末端のグアノシンのリン酸部にリンカー〔NH2−(
CH2)2−NH−〕を結合させた。
【0022】(3)化2中、MがZn、R1がH、R2
が4−ヒドロキシカルボニルフェニル基、nが1、mが
0でYのない化合物によって標識されたオリゴヌクレオ
チド・プライマーの合成 上記(1)で合成した化合物と上記(2)で合成した5
’末端グアノシンのリン酸部にリンカーが結合したオリ
ゴヌクレオチド・プライマーを、0.2M炭酸ナトリウ
ム緩衝液(pH9.3)中で混合し、25℃で一晩、暗
所に保温したのち、HPLCで精製することにより、リ
ンカーを介して化2中、MがZn、R1がH、R2が4
−ヒドロキシカルボニルフェニル基、nが1、mが0で
Yのない化合物の結合したプライマーを得た。
【0023】(4)DNAの塩基配列の分析既知の塩基
配列のDNAをサンプルとし、リンカーを介して化2中
、MがZn、R1がH、R2が4−ヒドロキシカルボニ
ルフェニル基、nが1、mが0でYのない化合物の結合
したプライマーを用いて、それぞれ4種の塩基でサンガ
ー反応を行ったのち、それぞれ別々のレーンで電気泳動
分離し、638nmの発振波長の半導体レーザーを搭載
したDNAシークエンサーで分析した。その結果、DN
Aの350塩基までを99%の精度で決定できた。
【0024】実施例2 文献〔Tetrahedron  Lett.,第24
巻、1451頁(1983年)〕記載の方法を参考にし
て、化2中、MがH2、R1がH、R2が4−スルフォ
フェニル基、nが1、mが0でYのない化合物を合成し
た。以下、実施例1と同様に操作して、リンカーを介し
てこの化合物が結合したプライマーを得、これを用いて
、既知の塩基配列のDNAを分析した結果、DNAの4
10塩基までを99%の精度で決定できた。
【0025】実施例3 文献〔J. Am. Chem. Soc.,第107
巻、6127頁(1985年)〕記載の方法を参考にし
て、化2中、MがZn、R1が−COOH、R2がH、
nが1、mが0でYのない化合物を合成した。以下、実
施例1と同様に操作して、リンカーを介してこの化合物
が結合したプライマーを得、これを用いて、既知の塩基
配列のDNAを分析した結果、DNAの360塩基まで
を99%の精度で決定できた。
【0026】実施例4 文献〔J. Am. Chem. Soc.,第107
巻、6127頁(1985年)〕記載の方法を参考にし
て、化2中、MがAl、R1が−COOH、R2がH、
nが1、mが0でYのない化合物を合成した。以下、実
施例1と同様に操作して、リンカーを介してこの化合物
が結合したプライマーを得、これを用いて、既知の塩基
配列のDNAを分析した結果、DNAの330塩基まで
を99%の精度で決定できた。
【0027】
【発明の効果】本発明により、630nm付近に発振波
長をもつ半導体レーザを用いて測定するための、種々の
抗原、薬物あるいはDNAの塩基配列等の分析に有用な
試薬又は臨床検査試薬を提供できた。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】化1 【化1】 〔化1中、Mは、H2 、Al、Si、P、Ga、Ge
    、Cd、Sc、Mg、Sn又はZnを示し、R1 及び
    R2 は、それぞれ独立に、−XQW、−QW、−W又
    は水素原子を示し、Xは、酸素原子、窒素原子、イオウ
    原子、リン原子、ケイ素原子、セレン原子、CR3 R
    4 (ただし、R3 及びR4 は、それぞれ独立に、
    水素原子、アルキル基、アリール基又はアラルキル基で
    あり、R3 R4 としてカルボニル酸素でもよい。)
    、又はフェニレン基を示し、Qは、XとWの結合基(リ
    ンカー)を示し、Wは−OH、−O− 、−SH、−S
    − 、−CO2 H、−CO2 − 、−OCH2 C
    O2 H、−OCH2 CO2 − 、−PO42 −
     、−PO3− 、−SO3−、    −SO2− 
    、−SO2 Cl、−SO4 2 −、−NH2 、−
    NHR5 、−NR6    R7 又は−N(+)R
    8R9R10(ただし、R5 〜R10は、それぞれ独
    立に      C1 〜C10のアルキル基、C6 
    〜C12のアリール基又はC6 〜C12のアラル  
      キル基である。)であり、nは、それぞれ独立に0
    〜4の整数を示し、Yは、ハロゲン原子、−OR11又
    は−NR122 (ただし、R11及びR12は、それ
    ぞれ独立に、水素原子、親水性置換基を有するものであ
    ってもよいアルキル基、親水性置換基を有するものであ
    ってもよいアシル基、親水性置換基を有するものであっ
    てもよいシリル基又は親水性置換基を有するものであっ
    てもよいリン原子含有基である。)を示し、mは、Yの
    Mへの結合数を表わす0〜2の整数を示す。〕で表され
    る蛍光標識用色素。
  2. 【請求項2】請求項1記載の蛍光標識用色素を含有する
    試薬。
  3. 【請求項3】請求項1記載の蛍光標識用色素で標識され
    た生物由来物質。
  4. 【請求項4】請求項3記載の標識された生物由来物質を
    含有する試薬。
  5. 【請求項5】生物由来物質が抗原、抗体又はヌクレオチ
    ドである請求項3又は請求項4記載の試薬。
  6. 【請求項6】抗原が薬物である請求項5記載の試薬。
  7. 【請求項7】抗体がモノクローナル抗体である請求項5
    記載の試薬。
  8. 【請求項8】ヌクレオチドがオリゴヌクレオチド又はポ
    リヌクレオチドである請求項5記載の試薬。
  9. 【請求項9】ヌクレオチドがATP、CTP、GTP、
    TTP、UTP、dATP、dCTP、dGTP、dT
    TP、dUTP、ddATP、ddCTP、ddGTP
    、ddTTP、ddUTP又はこれらの誘導体である請
    求項5記載の試薬。
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