JP2866419B2 - 希土類クリプテート及びその製造方法とその合成中間体とその蛍光トレーサーとしての利用方法 - Google Patents

希土類クリプテート及びその製造方法とその合成中間体とその蛍光トレーサーとしての利用方法

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JP2866419B2 JP1500761A JP50076188A JP2866419B2 JP 2866419 B2 JP2866419 B2 JP 2866419B2 JP 1500761 A JP1500761 A JP 1500761A JP 50076188 A JP50076188 A JP 50076188A JP 2866419 B2 JP2866419 B2 JP 2866419B2
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    • G01N2458/40Rare earth chelates

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、ストラスバーグのルイパスツール大学でジ
ェイ.エム.レーン(J.M.LEHN)と彼の研究チームとの
共同で行われた研究結果であり、蛍光物質の技術分野に
関し、特に免疫学的測定における蛍光トレーサーとして
使用するに適した巨大多環式希土類錯体あるいは希土類
クリプテートに関する。
フランス特許出願第8414799号は、一般式、 をもつ巨大多環式化合物によって錯化された少なくとも
1つの希土類塩より成る巨大多環式希土類錯体を開示し
ている。斯かる構造式Iにおいて、Aは三価または四価
原子,Rはなにも無いこと、あるいは、水素ヒドロキシル
基,アミノ基または炭化水素基をあらわし、二価の基で
ある,,は互いに独立的な炭化水素鎖であって、
1個以上のヘテロ原子を含んでも含まなくてもよいし、
ヘテロ巨大環によって妨害されてもされなくてもよく、
基,,の少なくとも1つは少なくとも1つの分子
単位を含むか、あるいは、実質的に分子単位から成り、
上記分子単位は錯化された希土類イオンの発光レベルよ
り大きい三重項(triplet)エネルギーを有する。
これらのクリプテートは、免疫学的検出法及び蛍光測
定法における生物学的生成物のためのトレーサーとして
特に適している。
これらの希土類クリプテートを用いて、共有結合によ
って生物学的分子を特異的に標識化する場合、クリプテ
ートの1つ以上の構成成分分子単位を、生物学的反応性
に適する操作条件下で生物学的分子と共有結合可能の、
1つ以上の分子単位を有する充分に接近可能の置換体に
よって置換することができる。
これらの分子単位のなかであげられる非制限的例は、
アルキルアミノ,アリルアミノ,イソチオシアノ,シア
ノ,イソシアノ,チオシアノ,カルボキシル,ヒドロキ
シル,メルカプト,フェノール,イミダゾール,アルデ
ヒド,エポキシド,ハライド,チオニル,スルホニル,
ニトロベンゾイル,カルボニル,トリアゾ,スクシンイ
ミド,アンヒドライド,ハロゲノアセテート,ヒドラジ
ノ,ジハロゲノトリアジニル及びその他の基である(Bi
ol.clem.245 巻 3059 ページ,(1970))。クリプ
テートを問題の生物学的分子に結合させるアームの長さ
は、例えば原子1個から20個までに変化し得る。そして
炭素原子のみならず、N,O,S,Pなどのヘテロ原子も含有
することができる。
生物学的分子のための蛍光トレーサーとして用い得る
官能化希土類クリプテートの二系統が現在見出されてい
る。
本発明は、さらに、このような希土類クリプテートの
製造方法及び合成中間体に関する。
さらに、このような希土類クリプテートを生物学的物
質のための蛍光トレーサーとして使用する希土類クリプ
テートの利用方法にも関する。
本発明に係る希土類クリプテートは、下記の構造式I
及びIIのうちの1つであらわされる巨大多環式化合物に
よって錯化された少なくとも1つの希土類塩より成る。
ここで、構造式: によってあらわされる環は、下記の環(1)及び(2)
のうちの一つである。
そして、上述において、 Yは、1個以上の二重結合を含むかまたは含まず、お
よび/または、1個以上のヘテロ原子、例えば、酸素,
窒素,硫黄または燐によって妨害されるかまたはされな
い、線状または枝分かれC1からC20までのアルキレン
基,C5−C8シクロアルキレン基またはC6からC14までの
アリレン基から選択される二価の有機基より成るスペー
サー基あるいはアームで、上記アルキレン基,シクロア
ルキレン基またはアリレン基は未置換であるかまたはア
ルキル基,アリル基またはスルホネート基によって置換
されたものとされ、 Zは、アミノ,チオ,シアノ,イソシアノ,イソチオ
シアノ,チオシアノ,カルボキシル,ヒドロキシル,マ
レイミド,スクシンイミド,メルカプト,フェノール,
イミダゾール,アルデヒド,エポキシド,ハライド,チ
オニル,スルホニル,ニトロベンゾイル,カルボニル,
トリアゾ,アンヒドライド,ハロゲノアセテート,ヒド
ラジノ及びアクリジン基のうちから選択される、生物学
的物質と共有結合可能な官能基であり、 Rは、メチル基あるいは基−Y−Zであり、 R′は、水素または基−COOR″であって、R″がC1から
C10までのアルキル基で、より好ましくはメチル,エチ
ルまたは第三ブチル基をあらわすもの、もしくは、基−
CO−NH−Y−Zである。
なお、本発明の説明において、“生物学的物質と共有
結合可能の官能基”という表現は、直接、活性化後、生
物学的物質中に天然に存在する、または、人工的に上記
生物学的物質に導入された官能基の少なくとも1つと共
有結合できるあらゆる官能基を意味する。このような官
能基は、特に、NH2,COOH,SHまたはOH基である。このよ
うな基は、ティジュセン(P.Tijssen)によって、“酸
素免疫測定法の実際と理論(Practice and Theory of E
nzyme Immunoassays)",エルセヴィール1985,に詳細に
記されており、この文献における記載事項の一部が、本
発明の説明のためここに引例されている。
本発明の目的に適した官能基の例として、特にあげら
れるのは、アミノ,チオ,シアノ,イソシアノ,イソチ
オシアノ,チオシアノ,カルボキシル,ヒドロキシル,
マレイミド,スクシンイミド,メルカプト,フェノー
ル,イミダゾール,アルデヒド,エポキシド,ハライ
ド,チオニル,スルホニル,ニトロベンゾイル,カルボ
ニル,トリアゾ,アンヒドライド,ハロゲノアセテー
ト,ヒドラジノ及びアクリジン基であるが、 特に好ましい基は、アミノ,チオ及びカルボキシル基
(これらは生物学的物質に共有結合する前に活性化する
ことが必要である)、及び、マレイミド,スクシンイミ
ド及びイソチオシアナート基(これらは直接生物学的物
質と結合できる)である。
概して、本発明によるクリプテートは、次のどちらか
の方法によって得られる。
環: を、4,4′位置を置換した(二置換)6,6′−ジハロゲノ
メチル−2,2′−ビピリジンと縮合させ、その後、基−N
H−Y−Zまたは基−Y−Zによって置換し、生成した
巨大多環式化合物を希土類塩によって錯化させる方法。
環: を、4,4′位置を置換した(二置換)、あるいは、4,4′
位置を置換した(二置換)6,6′−ジアミノメチロール
−2,2′−ビピリジン1分子と4,4′位置を置換した(二
置換)6,6′−ジハロゲノメチル−2,2′−ビピリジン2
分子と縮合させ、その後、基−NH−Y−Zまたは基−Y
−Zによって置換し、生成した巨大多環式化合物を希土
類塩によって錯化させる方法。
上記の方法においては、希土類塩による錯化は、置換
段階の前に行うことが好ましい。
以下、本発明によりクリプテートを得る種々の方法を
詳細に述べる。
ここで、Xはハロゲン基,R1は炭素原子1〜10個を含
むアルキル基で、より好ましくはメチル,エチルまたは
第三ブチル基である。
この方法においては、ハロゲン化ビピリジン誘導体1
を巨大環2と縮合させる。
この反応は、無水有機溶媒、例えば、アセトニトリル
中で、アルカリ金属炭酸塩のような塩基(例、炭酸ナト
リウム、または、炭酸リチウム)の存在下で、溶媒の還
流温度で好都合に行われる。得られた巨大環3は、その
とき使用アルカリ金属イオンのクリプテートの形、例え
ば、ナトリウムクリプテートの形である。
巨大二環式化合物3はそれから、構造式H2N−Y−を
もつアミンとの反応によりアミノリシスにかけられる。
ここでY及びZは上で定めたとおりであり、官能基Zは
必要ならば一般的方法によって遮蔽される。
反応は窒素気流下、室温で好都合に行われる。反応が
完了したとき、過剰のアミンは適当な手段で除去され、
構造式4のクリプテートが一般的方法によって回収され
る。
この方法で得られた化合物はその後イオン交換によっ
て希土類クリプテートに転化される。巨大二環式化合物
4のアルカリ金属クリプテートのメメタノール溶液を、
適しているならばクロロホルムの存在下で、希土類ハラ
イド・メタノール溶液と共に還流せしめる。
前述のように、アルカリ金属クリプテート3は、アミ
ノ基分解の前に、上記の操作法によるイオン交換によっ
て、希土類クリプテートに転化し得る。
巨大二環式化合物3は、発明のクリプテート合成のた
めの重要な中間体である。この中間体はアルカリ金属ク
リプテートまたは希土類クリプテートの形をとり得る。
これは本発明のもう一つの目的である。本発明の目的の
ための特に好ましい中間体は、構造式3をもち、ここでR
1がCH3,C2H5またはt−C4H9の基である化合物である。
この方法を実施するための他の実施態様においては、
アルカリ金属クリプテートを先ず第一に、過剰の硝酸銀
と反応させることによって対応する銀クリプテートに転
化し、次にこれをH2Sで処理するという方法で、アルカ
リ金属クリプテートを脱錯体化することができる〔Helv
etica Chimica Acta67巻,(1984)2264〜2269ペー
ジ〕。
構造式(I)または(II)であらわされ、Zがアミノ
基以外のものであるクリプテートは、熟練せる当業者に
は公知の一般的方法によって、構造式(I)または(I
I)をもち、Zがアミノ基であるクリプテートから得ら
れることがわかる。
この方法においては、2分子のハロゲン化誘導体6
1分子のアミノ誘導体5と縮合させる。この縮合は、方
法Aの第一段階と同じ条件下で、即ち、アセトニトリル
のような無水有機溶媒中で、アルカリ金属炭酸塩のよう
な塩基(例、炭酸ナトリウムまたは炭酸リチウム)の存
在下で良好に行われる。この反応は溶媒の還流温度で行
われる。巨大多環式化合物7が得られる。これは本発明
によるクリプテートの合成のための重要な中間体であ
り、これも本発明の枠内に入る。この巨大多環式錯化化
合物はアルカリ金属クリプテートの形であり、これはア
ミノ基置換の前に、上記の操作法によって好都合に希土
類クリプテートに転化される。方法Aに関していえば、
アルカリ金属クリプテート7を、本法の実施にあたって
の他の実施態様において脱錯体化し、対応する巨大多環
式化合物7または遊離クリプタンを生成せしめる。これ
をその後再錯化し、希土類クリプテートを得る。
化合物7を、その後上記の操作法によるアミノ基置換
を行うと巨大多環式錯体8、即ち、本発明による構造式
Iのクリプテートが生成される。
ここで、環 は、ビス−ビピリジン−巨大環であり、Y,Z,R′は上に
定めたとおりのものである。
方法Bにおいて原材料として使用されるアミノ誘導体
5は、ハロゲン化誘導体1をテトラヒドロフランのような
有機溶媒中で還流しながらNaN3と反応させることによっ
て対応するアジド化合物に転化し、生成したアジト化合
物を、還元触媒、例えば、炭素上パラジウムの存在下で
水素気流下で室温で還元することによって得られる。
この方法によれば、適切に置換されたハロゲン化ビピ
リジン誘導体9を先ず最初に巨大環2と縮合させる。この
反応は、アセトニトリルのような無水有機溶媒中で、ア
ルカリ金属炭酸塩のような塩基(例、炭酸ナトリウムま
たは炭酸リチウム)の存在下で好都合に行われる。この
結果、巨大多環式化合物10がアルカリ金属クリプテート
の形で生成する反応は溶媒の還流温度で行うのが好まし
い。
巨大多環式化合物10をそれから構造式XYZのハライド
との反応によって置換する。Z及びYは上で定めたも
の、Xはハライドイオンである。
Zがシアノ基である場合、それは一般的還元剤による
還元によってアミノ基に転化し得る。
得られた化合物11はその後、例えば、上記の操作法に
よって、イオン交換により希土類クリプテートに転化さ
れる。希土類ハライドをメタノールに溶解し、アルカリ
金属クリプテート−メタノール溶液を必要ならば少量の
クロロホルムと共に加えると好都合である。その混合物
を不活性ガス下で還流せしめ、アルカリ金属クリプテー
トの消失後、薄層クロマトグラフィーを行う。
本法を実施するにあたっての他の実施態様において
は、アルカリ金属クリプテートを上で明確に示した操作
法(方法A参照)によって脱錯体化し、所望の希土類ク
リプテートに転化させる。
反応が完了したとき、希土類クリプテートを一般的方
法によって反応媒体から分離する。それは結晶性固体の
形状を示す。
上記の方法に用いたハロゲン化ビピリジン誘導体9
下記の反応図式によって示される方法によって得られ
る。
構造式12の6,6′−ジメチル−4,4′−ジ(p−メトキ
シフェニル)−2,2′−ビピリジンは、“合成(Synthes
is)"1巻記載のクレーンケ(Krohnke)の方法によって
1,6−ジ(p−メトキシフェニル)ヘキサ−1,5−ジエン
−3,4−ジオンから得られる。
化合物13は、クロロホルムのような溶媒中で化合物12
をm−クロロ過安息香酸と反応させることによって得ら
れる。
誘導体14はその化合物13の無水酢酸懸濁液を還流させ
ることによってつくられる。
化合物14の溶液を、ヒドロハリック酸−酢酸溶液と共
に還流すると、化合物9が生成される。ここでR2はHま
たはCH3,基R2の少なくとも1つは水素である。
構造式9の化合物は発明の化合物を生成するための重
要な中間体であり、発明のもう一つの目的となる。
安定な希土類クリプテートである本発明による化合物
は、水及び二,三の有機溶媒、例えば、メタノールまた
はDMSOに溶ける。
以下、本発明における例証的実施例について詳細に述
べる。
実施例1 〔(22)(p-OCH3p-OCH2CH2NH2diPhbpy)〕の希土類ク
リプテート 構造式II;R=CH3;Y=CH2CH2;Z=NH2は(22)巨大環(方法C) A−6,6′−ジメチル−4,4′−ジ(p−メトキシフェニ
ル)−2,2′−ビピリジン(化合物12) クレーンケの方法〔“合成”(1976)によってつくら
れた1,6−ジ(p−メトキシフェニル)ヘキサ−1,5−ジ
エン−3,4−ジオン(3.07g,9.5mmpl)と、等量のピリジ
ンと1−クロロアセトンとの混合によって得られた1,1
−ピリジニオプロパン−2−1 塩化物(3.27g,19.1mm
ol)と、CH3OH95.5中酢酸アンモニウム(19g)とから成
る混合物を窒素下で38時間還流させる。
反応混合物が室温にまで冷めた後、生成したクリーム
色の沈澱を濾別し、CH3OHで洗う。その粗生成物を、そ
れ以上精製することなく用いる。それは、CH2Cl2/ヘキ
サンから結晶化し得るものである。
収率:70% TLC:Rf=0.5(シリカ,CH2Cl2/CH3OH,95/5) MS:396(M+),381(M+-CH3),365(M+-2CH3),353(M+-
CH3−CO),338(M+-2CH3−CO),198(M+/2) B−1,1′−ジ(N−オキシド)−6,6′−ジメチル−4,
4′−ジ(p−メトキシフェニル)−2,2′−ビピリジン
(化合物13) CHCl3360ml中m−クロロ過安息香酸(6g,34.8mmol)
溶液を、0℃でCHCl3800ml中12(3.45g,8.7mmol)溶液
に滴下する。混合物を一晩室温で攪拌する。その後これ
をpHがアルカリ性になるまでNaHCO3飽和溶液で洗う。有
機相を分離し、濃縮する。ヘキサン添加により化合物の
沈澱がおこる。沈澱を濾別し、CH2Cl2/CH3OH混合物(9
0/10)に再溶解し、2N水酸化ナトリウム溶液で洗う。化
合物13を含む有機相を濾別し、溶媒を溜去する。別の操
作で沈澱の結果生成する濾液も2N水酸化ナトリウム溶液
で洗い、濃縮し、アルミナカラム上でクロマトトグラフ
ィーを行う。溶出液としてCH2Cl2を用いる。
収率:80% M.p.>250℃ TLC:Rf=0.5(アルミナ,CH2Cl2/CH3OH,95/5) MS:429(MH+),411(M+-H2O) C−6,6′−ジアセトキシメチル−4,4′−ジ(p−メト
キシフェニル)−2,2′−ビピリジン(化合物14) 無水酢酸18ml中13(1.21g,2.82mmol)懸濁液を1時間
30分還流する。得られた溶液を濃縮する。H2O5mlとCH2C
l220mlをこのペースト状残留物に加え、NaHCO3飽和水溶
液でメジウムを塩基性にする。有機相を濾別し、水相を
30mlCH2Cl2で2回抽出する。生成した有機相をNa2SO4
で乾燥し、溶媒を溜去する。粗生成物をアルミナカラム
上でクロマトグラフィーにかける。溶出液としてCH2Cl2
を用いる。
収率:90% M.p.=140−141℃ TLC:Rf=0.9(アルミナ,CH2Cl2/CH3OH,95/5) MS:513(MH+),469(M+-C(O)CH3),453(MH+-CH3COO
H),256(MH+/2) C−6,6′−ジブロモメチル−4,4′−ジ(p−メトキシ
フェニル)−2,2′−ビピリジン(化合物9a:R2=CH3) 6,6′−ジブロモメチル−4−p−メトキシフェニル−
4′−p−ヒドロキシフェニル−2,2′−ビピリジン
(化合物9b:基R2の一つはHで、他はCH3である) 33% HBr/AcOH 5ml中14(0.31g,0.60mmol)溶液を12
〜13時間還流する。その溶液にH3O20mlとCHCl360mlを室
温で加える。その混合物をpHが中性になるまでNaHCO3
和溶液で洗う。有機相を濾別し、水相をCH2Cl220mlで2
回抽出する。生成した有機相から溶媒を溜去し、残留別
をアルミナカラム上で、溶出液とC2CH2Cl2及びその後CH
2Cl2/CH3OH(95/5)を用いてクロマトグラフィーにか
ける。
化合物9a:R2=CH3 収率:16% 分解:210−215℃ TLC:Rf>0.9(アルミナ,CH2Cl2/CH3OH,95/5) MS:556,555,553(MH+),556,554,552(M+),475,473(M
+-Br),394(M+-2Br) 化合物9b:基R2の一つはHである。
収率:35% TLC:Rf=0.4(アルミナ,CH2Cl2/CH3OH,95/5) MS:542,540,538(M+),461,459(M+-Br),380(M+-2B
r) E−〔(22)(p−OCH3 p−OH diPhbpy)〕のナトリウ
ムクリプテート(化合物10) 無水CH3CN 600ml中(22)巨大環(0.262g,1mmol)及
びNa2CO3(1.05g,10mmol)混合物を窒素下で30分間還流
する。それから無水CH3CN 450ml中化合物9b(0.54g,1mm
ol)懸濁液を加える。混合物を窒素下で20時間還流す
る。得られた溶液を熱いうちに濾別し、溶媒を溜去す
る。粗生成物をアルミナ上で溶出液としてCH2Cl2/CH3O
H(95/5)を用いてクロマトグラフィーにかける。
収率:60−65% TLC:Rf=0.6(アルミナ,CH2Cl2/CH3OH,95/10) MS:663(M+),640(M+−Na),625(M+−Na−CH3),609
(M+−Na−OCH3),595(M+−Na−OCH3−OH) F−〔(22)(p−OCH3 p−OCH2CN diPhbpy)〕のナト
リウムクリプテート(化合物11a);Z=CN;Y=CH2;R=CH
3 最小量のCH3CNに化合物10のナトリウムクリプテート
(0.042g,0.066mmol)を溶かした溶液に、窒素下で過剰
のNaH(粉末状)を加える。混合物を窒素下で1時間還
流する。その溶液を室温まで冷し、ブロモアセトニトリ
ル(1.2当量)を加える。混合物を窒素下で室温で一晩
攪拌する。H2O20ml及びCH2Cl210mlを加える。メジウム
をNaHCO3飽和溶液で中和する。有機相を濾別し、水相を
CH2Cl220mlで2回抽出する。生成した有機相をNa2SO4
で乾かし、溶媒を溜去する。粗生成物をアルミナカラム
上で、溶出液としてCH2Cl2/CH3OH(96/4)を用いてク
ロマトグラフィーにかける。
収率:75% TLC:Rf=0.5(青紫色のスポット),アルミナ,CH2Cl2
/CH3OH,92.5/7.5) MS:702(M+),679(M+−Na),663(M+−Na−H−CH3),
654(MH+−Na−CN),640(MH+−Na−CH2CN) G−〔(22)(p−OCH3p−OCH2CH2NH2diPhbpy)〕の
ナトリウムクリプテート(化合物11b;Z=NH2;Y=−CH2-
CH2,(sic);R=CH3) B2H62ml(THF中1M)と、その他にTHF 5mlとを8ml無水
THF中11a(0.07g,0.1mmol)懸濁液に加える。混合物を
室温で一晩攪拌する。CH3OH 10mlを加え、混合物を20乃
至30分間攪拌する。溶媒を溜去する。H2O/濃HCl 混液
(1:1)20mlをこの残留物に加える。黄色沈澱物とガス
発生が認められる。徐々に溶解がおこる。溶媒を溜去
し、得られた残留物をNaOH水溶液(6N)で処理する。ア
ミン11bがCH2Cl2 25mlで抽出される。収量は定量的であ
る。化合物の生成は、1H-NMRによって証明される。
H−錯体形成反応:ナトリウムをLu3+イオンに交換(E
U,Tb) LnCl3・xH2O(0.1mmol)を25ml CH3OHに溶解し、前に
得たナトリウムクリプテート(0.06mmol)をCHCl3 4−8
ml(最小量)に溶かした溶液を加える。混合物を窒素気
流下で還流する(使用したナトリウムクリプテートによ
って、6時間乃至4日間)。ナトリウムクリプテートの
消失後TLCを行う(アルミナ,CH2Cl2/CH3OH,90/10)。
反応が完了したとき、もし必要ならば反応混合物を濾過
し、溶媒を溜去する。残留別を15−20ml CH3OHに再溶解
し、混濁が存続するまでエーテルを加える(5ml乃至25
−30ml)。生成した希土類クリプテートは、そのクリプ
テートの性質によって非常に速く、あるいは、数時間後
に結晶化または沈澱する。クリプテートの生成は1H-NMR
及びUV/可視部スペクトロスコピーによって証明され
る。
この方法は構造式11のユーロピウムクリプテート及び
テルビウムクリプテートを夫々与える。これらは次の分
光学的特性を有する; ユーロピウムクリプテート:UV/可視,CH3OH中280nmマキ
シマム;292nmショルダー,320nmマキシマム テルビウムクリプテート:UV/可視,H2O中282nm;310nmシ
ョルダー 実施例2 〔bpy.bpy(p−OCH3p−OCH2CH2NH2 diPhbpy)〕の希
土類クリプテート R=CH3;Y=−CH2−CH2−;Z=NH2;R′=H; はビス−ビピリジン巨大環である(方法C)。
A−〔bpy.bpy.(p−OCH3p−OH diPhbpy)〕のナトリ
ウムクリプテート(化合物10) 無水CH3CN480ml中のビス−ビピリジン巨大環(0.48g,
1.21mmol)とNa2CO3(1.16g,11mmol)との混合物を窒素
下であわ分間還流する。予め製造した6,6′−ジブロモ
メチル−4−p−メトキシフェニル−4′−p−ヒドロ
キシフェニル−2,2′−ビピリジン(実施例1,D部参照)
(0.65g,1.20mmol)をCH3CN340mlに懸濁させた液を加え
る。生成した溶液を窒素下で24時間還流させる。室温に
冷した後、反応混合物を濾過し、溶媒を溜去する。粗生
成物をアルミナカラム上で溶出液としてCH2Cl2/CH3OH
(98/2)を用いてクロマトグラフィーにかける。
収率:45% TLC:Rf=0.4(アルミナ,CH2Cl2/CH3OH,90/10) 紫色スポット(254nm),緑色スポット(366nm) MS:a)CI(NH3):795(M+),773(MH+−Na) b)FAB+(チオグリセロール):875(MBr+),795(M+) 得られたクリプテートを、実施例1Hに記載の方法によ
ってテルビウムクリプテートに転化した。このクリプテ
ートは下記の分光学的特性を有する。
・UV/可視,H2O中、 244nm(マキシマム);303nm(マキシマム) ・UV/可視,CH3OH中、 244nm(マキシマム);301nm(マキシマム);318nm(シ
ョルダー) B−〔bpy,bpy.(p−OCH3 p−OCH2CN diPhbpy)〕のナ
トリウムクリプテート NaOH・CH3OH溶液(2ml中1.5当量)を10のナトリウム
クリプテート(0.21g,0.24mmol)をCH2Cl212ml及びCH3O
H 12mlに溶かした溶液に加える。混合物を窒素下で1時
間30分還流させる。室温に冷やした後、溶媒を溜去す
る;反応中に生成した水を、トルエンとの共滑蒸留によ
って除去する。この方法で得られた生成物を滑り羽根型
回転ポンプで一晩乾燥する。得られた明橙化合物をTHF
35mlに溶解する(溶液は混濁する)。ブロモアセトニト
リル(30μl,1.8当量)を加えると直ちに溶液は澄明に
なる。一晩,室温,窒素下で攪拌しながら反応を続行さ
せる。H2O 20mlとCH2Cl2約10mlを加える。メジウムをNa
HCO3飽和溶液で中和する。有機相を分離し、水相をCH2C
l2 20mlで2回抽出する。生成した有機相をNa2SO4上で
乾燥し、溶媒を溜去する。粗生成物をアルミナカラム上
でクロマトグラフィーにかける。溶出液としてCH2Cl2
CH3OH(95/5)を用いる。
収率:92% MS:FAB+:834(M+) 得られたナトリウムクリプテートを、実施例1に記載
された方法によって対応するテルビウムクリプテートに
転化した。このクリプテートは下記の分光学的特性を有
する。
・UV/可視,CH3OH中H2O中:300nm(マキシマム);314nm
(ショルダー) C−〔bpy,bpy.(p−OCH3 p−OCH2CN2NH2 diPhbpy)〕
の希土類クリプテート 上記化合物の希土類クリプテートは実施例1,Gの部に
記載された方法によって得られる。
実施例3 〔(ビス−bpy)bpy−ジ(アミドエチレンアミン)〕の
ユーロピウムクリプテートの製法(方法A) 構造式Iの化合物:Z=NH2;Y=−CH2−CH2−; はビピリジン巨大環,R′は水素である。
A−〔(ビス−bpy)bpy−ジェステル〕のナトリウムク
リプテートの生成 構造式I(sic)であらわされ、R1=CH3である化合物 ビス−ビピリジン巨大環0.300g(7.61.10-4mol)とNa2C
O3 1.10g(10.4.10-3mol)との混合物をCH3CN 450ml中
で30分間還流させる。6,6′−ジブロモメチル−(4,4′
−p−ジメトキシカルボニル)−2,2′−ビピリジン(s
ic)(化合物1;X=Br)0.350g(7.64.10-4mol)をCH3ON
375mlに溶かした溶液を、よく攪拌しながら60分間に亙
って添加した。反応混合物を還流下でさらに18時間攪拌
する。その後室温まで冷し、濾過する。真空下,回転蒸
発器上で溶媒を除去する。得られた固体をCHCl3に溶解
し、アルミナカラム(最上部に少量のシリカを含む)上
で溶出液としてCHCl3/CH3OH(98/2)を用いてクロマト
グラフィーを行う。真空下で溶媒を除去すると期待の錯
体が0.230g(38%)得られる。これは下記の物理科学的
特性を有する。
M.p.>240℃1 H-NMR(CD3OD):3.89(S,8H,CH2−bpy);3.98(S,4H,C
H2−bpy diE);4.03(S,6H,COOCH3);7.42(d.J=7.4 H
z,4H−bpy);7.92(t−J=7.4 Hz,4H−bpy);7.96
(d,J=1.2 Hz,2H−bpy diE);8.10(d,J=7.4 Hz,4H−
bpy);8.69(d,J=1.2 Hz,2H−bpy diE)(diE=ジェス
テル)13 C-NMR(CDCl3);52.9,59.5,119.7,120.4,123.4,124.
1,138.2,139.7,155.2,155.7,158.3,160.4,164.9 C40H34N8O4NaBr.4H2O(865.71) 理論値(%):C55.49;H 4.89;N 12.94 分析値(%):C55.44;H 4.33;N 13.10 B−上記クリプテートのアミノリシス 上で得られたクリプテート(0.100g,1.26.10-4mol)
を、予めKOH上で蒸留して90℃に加熱したエチレンジア
ミン4mlに少しずつ加えることによって、クリプテート
のアミノリシスを行った。得られた反応混合物を1時間
攪拌し、それから室温にまで冷やした。過剰のエチレン
ジアミンを真空下で除去し、油を得る。これをCHCl3/C
H3OH混液(2/1)2ml中にとる。これはこれで真空下で除
去される。精製を5回繰り返すと、期待の錯体が収率89
%で得られる。
C−上記クリプテートから対応するユーロピウムクリプ
テートへの転化 〔(ビス−bpy)(bpy−ジ−(アミドエチレンアミ
ン)〕のユーロピウムクリプテートを、実施例1,Hの部
に記載された方法によって得た;それは下記の分光学的
特性をもっている。
・UV/可視,H2O 240nm;303nm(マキシマム) 実施例4 〔(ビス−bpy)(bpy−ジ(アミドエチレンアミン)〕
のユーロピウムクリプテート(sic)の生成(方法A) 構造式Iの化合物:Z=NH2;Y=−CH2−CH2−; R′=H; はビピリジン巨大環 A−〔(ビス−bpy)(bpy−ジェステル)〕のユーロピ
ウムクリプテートの生成 先行実施例Aの部で得られたナトリウムクリプテート
(0.10mmol)をCHCl3 8mlに溶解し、CH3OH 40ml中のEuC
l3・6H2O溶液(0.15mmol)に加える。ナトリウムクリプ
テートが消失するまで、その溶液を還流温度で窒素下で
攪拌する(TLC,酸化アルミニウム,溶出液:CH2Cl2/CH
3OH(90/10))。反応時間は48時間の桁である。反応混
合物を室温にまで冷し、混濁があれば濾過する。溶媒を
回転蒸発器上で除去し、残渣をCH3OH 20−25ml中に再溶
解する。エチルエーテルを一滴づつ加え、非常にわづか
な混濁が持続するまで加える。このやり方によりユーロ
ピウムクリプテートが室温で結晶する。溶媒をピペット
で除去し、クリプテートを乾燥する。収率:約40%(第
一結晶化)。濾液を濃縮して乾燥させ、この操作を繰り
返す。
得られた生成物は次の物理化学的特性を有する。1 H-NMR(D2O,ref=t−BuOH):10.51(2H,S,CH(bpy di
E),8.66(2H,S,CH−bpy diE);8.06(4H,t,CH−bpy);
7.08(4H,d,CH−bpy),6.74(4H,d,CH−bpy),4.66(6
H,S,OCH3),0.9(8H,S,CH2−bpy),0.78(4H,S,CH2−bp
y diE) C40H34N8O4EuCl3NaCl,9/2H2O(1088.58) 理論値%:C44.13;H 3.98;N 10.29 分析値%:C43.93;H 3.79;N 9.88 C44.06;H 3.70;N 10.03 B−ユーロピウムクリプテートのアミノリシス 上で得られたユーロピウムクリプテート(40mg)を予
めKOH上で蒸留したエチレンジアミン40mlに少しづつ加
える。澄明な溶液を窒素下,室温で3時間攪拌する。回
転蒸発器上で真空下、エチレンジアミンを除去する。残
留別を数ミリリットルのCH2Cl2/MeOH(2/1)にとり、溶
媒を真空下で除去する。この操作を5回繰り返すと完全
な固体化合物が得られる。得られたクリプテートを滑り
羽根型回転ポンプによる真空下で24時間乾燥する。
M.p.=168−170℃ このユーロピウムクリプテートは先行実施例で得られ
るユーロピウムクリプテートと同じ特性を有する。従っ
て、これら二実施例は、希土類イオンによるアルカリ金
属クリプテートの錯化が置換前か置換後に行われること
を示している。
実施例5 〔(22)bpy ジ(アミドエチレンアミン)〕のユーロ
ピウムまたはテルビウムクリプテートの生成 構造式Iの化合物: は(22)巨大環; Z=NH2;Y=−CH2−CH2− A−〔(22)bpy ジュステル〕のナトリウムクリプテ
ートの生成 (22)巨大環0.114g(4.37.10-4mol)とNa2CO30.460g
(4.34.10-3mol)との混合物をCH3CN 130mlに加えて30
分間還流する。CH3CN 220ml中に化合物1 0.200g(4.37.
10-4mol)を溶かした溶液を強く攪拌しながら60分間に
亙って加える。反応混合物を還流下でさらに15時間攪拌
する。回転蒸発器上で真空下で溶媒を除去し、その後室
温にまで冷して濾過する。回転蒸発器上で真空下で溶媒
を除去する。得られた固体をCH2Cl2に溶解し、アルミナ
カラム(最上部に少量のシリカを含む)上でクロマトグ
ラフィーを行うことによって精製する。先ず最初に不純
物をCH2Cl2で溶出する。次に、生成した巨大環をCH2Cl2
/CH3OH(98/2)で溶出する。溶媒を真空下で除去する
と巨大環0.135g(61%)が得られる。
B−〔(22)bpy ジェステル〕のユーロピウムまたは
テルビウムクリプテートの生成 〔(22)bpy ジェステル〕のユーロピウム及びテル
ビウムクリプテートを実施例1Hに記載の方法によって得
た。それらは次の分光学的特性を有する。
−ユーロピウムクリプテート:UV/可視,CH3OH中242nm及
び324nm(マキシマム) −テルビウムクリプテート:UV/可視,CH3OH中242nm及び
325nm(マキシマム) C−〔(22)bpy ジ(アミドエチレンジアミン)〕の
ユーロピウムクリプテートの生成 上で得られたユーロピウムクリプテート(0.100g,1.4
3.10-4mol)を予めKOH上で蒸留して90℃に加熱したエチ
レンジアミン5mlに少しづつ加える。反応混合物を1時
間攪拌し、それから室温にまでさます。過剰のエチレン
ジアミンを真空下で除去すると油が得られる。これをCH
Cl32ml中にとり後者はこれはこれで真空下で除去され
る。この精製を3回繰り返すとユーロピウムクリプテー
ト93mg(90%)が得られる。このクリプテートは下記の
分光学的特性を示す。
・UV/可視,H2O中、 240及び315nm(マキシマム) Bの部で得られたテルビウムクリプテートを同じ方法
でアミノリシスにかける。
実施例6 〔bpy ジカルボメトキシ)3〕のナトリウムクリプテー
トの生成(方法B) 構造式7:R′=R″=OCH3はビス−ビピリジン巨大環である。
A−4.4′−ジカルボメトキシ−6,6′−ジアチドメチル
−2,2′−ビピリジンの合成 4,4′−ジカルボメトキシ−6,6′−ジブロモメチル−
2,2′−ビピリジン(0.50g,1.10.10-3mol)とNaN3(1.0
g,15.4.10-3mol)との混合物を、THF15ml中で36時間還
流させる。この反応混合物を室温に先ず冷し、セライト
上で濾過し、濃縮乾燥する。残留別をCHCl3に溶解し、
シリカカラム上で、溶出液としてCHCl3を用いてクロマ
トグラフィーにかける。
溶媒を蒸発すると期待の化合物0.40g(95%)が得ら
れる。これは下記の物理化学的性質を有する。
M.p.=168−170℃1 H-NMR(CDCl3);4.02(S,6H,COOCH3);4.63(S,4H,CH2
-H3);7.94(d,J=1.3 Hz,2H);8.96(d,J=1.3Hz,2H)13 C-NMR(CDCl3);52.7,55.1;120.0;121.5;139.7;156.
0,156.8;165.3. IR(KBr);1715cm-1(エステル),2090cm-1(アジ
ド) MS:383((MH)+) C6H14N8O4(382.34) 理論値%:C50.27;H 3.69; N 29.31 分析値%:C50.37;H 3.51; N 27.69 B−4.4′−ジカルボメトキシ−6,6′−ジアミノメチル
−2,2′−ビピリジンの合成(化合物5) Aによって得られた化合物(0.126g,3.30.10-4mol)
と10% Pd/C 12.6mgとの混合物をCH2Cl2/CH3OH(2/1)
38ml中で室温,水素気流下で12時間攪拌する。
反応混合物をセライト上で濾過し、溶媒を除去すると
期待の化合物が0.100g(92%)得られる。これは精製せ
ずに次の段階に用いられる。
C−〔bpy−ジカルボメトキシ〕3のナトリウムクリプテ
ートの合成(化合物76(R′=OCHH3;X=Br)(0.280g,6.11.10-4mol)とN
a2CO3(0.65g,6.13.10-3mol)の混合物をCH3CN 500ml中
で還流温度に加熱する。5 0.100g(3.03,10-4mol)を加
えて、反応混合物を還流下でさらに48時間攪拌する。反
応混合物を室温にまで冷し、濾過する。真空下で溶媒を
除去する。残留物をCHCl3中にとり、アルミナカラム
(最上部に少量のシリカを含む)上で溶出液としてCHCl
3/MeOH(98/2)を用いてクロマトグラフィーを行う。溶
媒を蒸発すると巨大環7 0.132g(40%)が得られる。
(R″=R′=OCH3) M.p.>250℃1 H-NMR(CDCl3);4.02(S,18H,COOCH3);4.08(S,12H,C
H2);7.96(d,J=1.2 Hz,6H);8.49(d,J=1.2Hz,6H)13 C-NMR(CDCl3);53.2;59.2;120.0;123.8;139.9;155.
6;164.8 C48H42N8O12.NaBr.3H2O(1079.84) 理論値%:C53.39;H 4.48; N 10.38 分析値%:C53.40;H 4.40; N 9.75 上で得たクリプテートは、先行実施例に記載された方
法によって、エチレンジアミンによるアミノリシスを行
うことができる。これは概して、CO−NH−CH2−CH2−NH
2基による一置換クリプテートと、二置換ないし六置換
クリプテートとの混合物を与える。これらの化合物は一
般的方法によって分離できる。
実施例7 〔ビス−(bpy ジカルボキシブトキシ),bpy−ジアミ
ドエチレンアミン〕のユーロピウムクリプテートの生成 構造式I=Y=−CH2−CH2−;Z=NH2はビス−ビピリジン巨大環;R′=t−Bu(tert−ブチル
またはBut) A−〔ビス−(bpy ジカルボキシブトキシ),bpy−ジ
カルボキシメトキシ〕のナトリウムクリプテートの生成 構造式7のナトリウムクリプテート〔R′=COO(t−
C4H9);R″=COOCH3〕を、実施例6に記載の方法によっ
て、上記実施例Bの部で得られる化合物5と、化合物6
〔R′=COO(t−C4H9);X=Br〕とを用いて得た。こ
れは下記の物理科学的特性を有する。
M.p.>220℃1 H-NMR(CDCl3);1.60(S,36H,COOBut);3.99;4.02;4.0
6(3S,18H,CH2−bpy diCOOMe+CH2−bpy diCOOBut+−C
OOCH3);7.81(S,4H,bpy diCOOBut);7.95(S,2H,bpy d
iCOOMe);8.36(S,4H,bpy diCOOBut);8.45(S,2H,bpy
diCOOMe) 13C-NMR(CDCl3);28.0;53.1;59.1;83.4;11
9.8;119.9;123.4;123.7;139.8;141.7 C60H66N8O12.NaBr.3H2O(1248.18) 理論値%:C57.73;H 5.81; N 8.98 分析値%:C57.99;H 5.31; N 9.03 このナトリウムクリプテートを前述の方法によって対
応するユーロピウムクリプテートに転化した。
その後これに対してエチレンジアミンによるアミノ基
置換を行った。
他の実施態様においては、上記化合物7を先ず最初に
アミノリシスにかけ、次に、生成したナトリウムクリプ
テートを前述の方法によって対応するユーロピウムクリ
プテートに転化することができる。
蛍光トレーサーとしての化合物の利用方法 既述のように本発明の化合物は、生物学的物質を標識
化する作用物質としての使用に適している。斯かる使用
にあたっては、本発明の化合物を共有結合によって測定
または検出すべき生物学的物質と結合せしめる。この結
合は、この分野で用いられる一般的カップリング法、例
えば、SMCC/SPDPまたはカルボジイミド法によって行わ
れる〔ティジュセン(P.Tijssen)著“生化学及び分子
生物学における実験室的方法−酵素−及び免疫測定法に
おける理論と実際(Laboratory Tehniques in Biochemi
stry and Molecular Biology−Practise and Theory on
Enzyme−and Immunoassays(sic))"Elsevier,第1
版,1985,参照〕。
本発明によるクリプテートは、均質相または不均質相
において生物学的物質を測定または検出するためのあら
ゆる種類の方法,特に、所謂競合または過剰による測定
法における蛍光トレーサーとして適している。これらの
方法は熟練せる当業者には公知であり、ランドン(Land
on)(Ann,Clin.Biochem.1981,18巻253ページ)及びソ
イニ(Soini)(Chin.Chemi.25巻,353ページ,1979)が
詳しく説明している。それらは均質相におけるルミネッ
センスによる検出及び/又は定量法にも用いられる。こ
れは国際特許出願WO87/00972号に記載されている。
検出または定量される生物学的物質は、例えば抗体,
抗原,毒素,酵素,蛋白質,ホルモンレセプター,ステ
ロイド,アビジン,ビオチン,ストレプトアビジン,微
生物,ハプテン,核酸,DNA及びRNA断片,脂質,炭水化
物などである。このような物質の例は欧州特許出願第17
908号の説明に記されており、斯かる記載の一部は本発
明についての説明のためここに引用されている。
蛍光トレーサーとしての発明の化合物の利用を下記に
5つの実験によって説明する。
試薬SPDP及びスルホ−SMCCを下記の実験A,D及びEに
用いた、上記試薬は夫々“N−スクシンイミジル3−
(2−ピリジルチオ)プロピオネート”及び“スルホス
クシンイミジル4−(N−マレイミドメチル)シクロヘ
キサン−1−カルボキシレート”である。
実験A:SMCC/SPDPによる抗体−クリプテート結合体 1)実施例3によって得られるユーロピウムクリプテー
トの活性化 20mM燐酸緩衝液(pH7)にスルホ−SMCCを13.1mg/ml溶
かし、その溶液50μlをこのクリプテートの溶液(同じ
緩衝液中1.5mg/ml)500μlに加える。
混合物を室温で30分間インキュベートし、ヴォルテッ
クス上で5分間攪拌する。溶液を遠沈して沈澱物をと
る。
緩衝液A:燐酸塩20mM pH7+10%DMFと、 緩衝液B:燐酸塩20mM pH7+10%DMF+1molar NaCl との間に勾配を形成するファーマシア−モノQ−イオン
交換カラムを通過させることによってこれを精製する。
クリプテートは307nmの吸収の測定によって検出され
る(ε=25,000M-1cm-1,307nm)。
活性化クリプテートはdead volumeにあらわれる。
過剰のスルホ−SMCCは勾配中に溶出される。
2)抗体の活性化 使用したモノクローナル抗体E1は、オリス−インダス
トリー社(Oris Industrie)によって製造されたプロラ
クチン放射免疫測定キット(“ELSA PROL"という名称で
知られる)に含まれる抗プロラクチン抗体である。
無水エタノール中30mM SPDP溶液 30μlを、150mM Na
Clを含む50mM燐酸緩衝液(pH7.1)に抗体E1を14.8mg/ml
溶かした溶液1.2mlに加える。
混合物を攪拌しながら室温で30分間インキュベートす
る。
溶液を、同じ燐酸緩衝液で平衡させたファーマシアG2
5ゲルガルムを通過させる。(ε=210,000M-1cm-1,280n
m)dead volumeに溶出するフラクションを回収する。
燐酸緩衝液中400mM DTT(ジチオスレイトロール(si
c))溶液60μlを加える。
混合物を攪拌下で室温で15分間インキュベートし、燐
酸緩衝液で平衡化しているG25カルムを通過後 dead vo
lumeに出現するフラクションを回収する。
3)活性化抗体と活性化クリプテートとのカップリング 200μmol/lのクリプテート50μlを、濃度2.6mg/ml燐
酸緩衝液の活性化抗体60μlに加える。それにより得ら
れる混合液は、室温のもとに12時間インキュベートされ
るとともに、遠心分離処理がなされる。そして、上澄液
を50mM燐酸緩衝液pH7.4に対して透析する。
実験B:カルボジイミドによる抗体−クリプテート−結合
体(conjugate)の生成 1)抗体のスクシニル化 1/3 DMSO 2/3 100mM硼酸塩,pH9,中に無水スクシン酸5
0mg/ml含む溶液83μlを3回に分けて、融解しつつある
氷中に浸した、100mM硼酸塩,pH9,中9.4mg/mlの抗体E1
含む溶液440μlに加える。
pHは水酸化ナトリウム溶液で9に保たれる。反応は0
℃で30分間行われる。
2)精製 これはTSK3000 SW ゲル濾過カラム上で高圧クロマト
グラフィーによって行われる。溶出液は50mM燐酸緩衝
液,pH7.4,である。
流速:1ml/min スクシニル化抗体は3ml回収される。これを濃縮して3
70μlにする。
3)スクシニル化抗体/クリプテート カップリング 溶液1:カルボジイミド25.5mgを50mM 燐酸緩衝液,pH7.
4,1335μlと混ぜる。
溶液2:同じ緩衝液中にストホ−N−ヒドロキシスクシン
イミド50mg/ml(222.7μl中14.7mg) 溶液3:同じ緩衝液中に実施例3によるクリプテート0.96
mg/ml 下記のものを室温で1時間反応させる。
スクシニル化抗体溶液175μl 溶液3 480 μl 溶液1 72.5μl 溶液2 10 μl 50mM燐酸緩衝液,pH7.4,に対して徹底的に透析を行っ
た後、生成物をアミコン円錐上で濃縮し、結合体(conj
ugate)0.86mg/mlを得る。
生成物を、ヒト血漿アルブミン(HSA)1mg/mlを含む
緩衝液中で冷凍する。
結果:プロラクチン測定 ELSA−PROLプロラクチン策定用キットの試薬を用い
る。
ELSA固体相を含む各チューブに下記のものを加える。
標準 100μl 実験AまたはBによって得られたE1−クリプテート−
結合体(conjugate)を、HSA 1mg/mlを含む50mM燐酸緩
衝液,pH7.4,に溶かした液,300μl。
混液を37℃で3時間インキュベートする。
固体相をH2O 3mlで2回洗う。
ドデシル硫酸ナトリウム(SDS) 5mmol/lを含む緩衝
液400μlを加える。
この溶液300μlをARCUS LKB装置に移し蛍光を測定す
る。
得られた結果を添付の第1図に示す。この図面では、
蛍光強度を縦軸に、プロラクチン量(μU/ml)を横軸に
プロットした。
これらの結果は、発明によるクリプテートが免疫測定
法における蛍光トレーサーとして適していることを示し
ている。
下記の実験Cは、国際特許出願WO87/00927による均質
法における発明によるクリプテートの利用を説明するも
のである。
実験C:プロラクチン測定法 I−プロラクチンの均質測定法 A−抗体への沃素固定 抗プロラクチン−モノクローナル抗体C2をウッド試薬
(Wood′s reagent)で標識化する〔合成(sic)Anal.B
iochem.69巻.339−349ページ,(1975)に記載〕。
ウッド試薬2.93mgを0.5N 水酸化ナトリウム溶液40μ
lに溶解する。
200mM炭酸緩衝液,pH9.3,400μlを加える。
100mM炭酸緩衝液,pH9.3,中 抗体G2溶液(10mg/ml)2
00μlをこの溶液に加え、混合物を30℃で17時間インキ
ュベートする。
これをファーマシアPD10カラムで、100mM炭酸緩衝液,
pH9.3,で精製する。
deaf volumeに溶出するフラクションを集める。この
結合体(conjugate)は、次のような320及び280nmにお
ける光学密度比によって特徴づけられる。
その濃度は、抗体の90%が回収されるという仮定に基
づいて推定される。係合体は部分に分けられ、−20℃で
保存される。
B−プロラクチン測定法(曲線A) 0.15,30,60,150ng/mlのプロラクチン標準を用いる。
測定はEFLAB 12−ウェル−ストリップス(カタログ番号
9602107)で行われる。
次のものを順次加える。
標準 100μl ウッドG2抗体(5μl/ml)100μl 実験Aの結合体E1(0.375μl/ml)100μl(sic) 混合物を室温で15分間インキュベートする。
結果をARCUS装置で読む。
標準値の関数としてのΔF値をプロットすることによ
って標準曲線が引かれる。(第2図) ここで、 である。
ELSA−PRL(sic)キット(オリス社)を用い、次のも
のをELSAチューブに加える。
放射性トレーサー 300μl 標準 100μl 攪拌後、混合物を37℃で3時間インキュベートする。
チューブを水で2回洗う。
チューブを計数管で計数する。
各標準でB/T値をプロットする(第2図)、ここで、 Bは、標準で計数された放射能 Tは、放射性トレーサー300μlで計数された放射能で
ある。
得られた結果(第2図参照)は、本発明によるクリプ
テートが国際特許出願WO87/100927による均質法におけ
るトレーサーとして適していることを示す。本発明によ
るクリプテートによって、この均質法は、はるかにより
長いインキュベーション時間,洗浄段階及び放射性元素
の取り扱いを必要とする放射性元素使用の測定法に比較
的特に遊離である。
実験D:SMCC/SPDPによるDNA−クリプテート−結合体の生
成 1/ DNAを官能化してDNA−NH2を形成する カルビオケム(Calbiochem)が推薦する方法を用いて、
変形ヌクレオチッド,5−アミノ(12)dUTP(カルビオケ
ムから市販されている製品)をニック−トランスレーシ
ョン(nick translation)によって、与えられているDN
Aに挿入する。アミン化DNAはその後、“セントリコン
(Centricon)”フィルター(アミコン社から市販)上
で10mM燐酸緩衝液,pH7.4,で連続3回洗浄される。
2/ DNA−NH2とSPDPとのカップリング 0.1M硼酸緩衝液,pH9.0中にDNA−NH2 9μg(UVによる
測定)を含む溶液55μlを、20mM SPDP溶液5μlに加
える。反応は45℃で4時間続く。“セントリコン”上で
50mM燐酸緩衝液,pH7.0,で連続3回洗うことによって未
反応SPDPを除去する。
3/ DNA−SPDPの脱防御及びクリプテートとのカップリ
ング DNA−SPDP 6μg(光学密度により推定)を含む50mM
燐酸緩衝液,pH7.0, 90μlを同じ緩衝液中の10mM DTT溶
液10μlと結合(coupling)させる直前に処理する。脱
防御は室温で20分間続く。その後の結合(coupling)を
阻害するDTTは、“セントリコン”上で前記の燐酸緩衝
液で3回洗浄することによって除去される。DNA−SH溶
液を“セントリコン”上で最終容量90μlになるまで濃
縮する。
DNA−SH溶液90μlを、実験A,第1部に記載のようにS
MCCで活性化した実施例3のユーロピウムクリプテート
を、10%DMFを含む20mM燐酸緩衝液,pH7.0,に溶かした
(14mM)溶液50μlと接触させる。温度30℃のもとで1
時間に亙ってカップリング状態となる。DNA−クリプテ
ート結合体はエタノール連続的に3回沈澱させることに
よって精製される。結合程度は260nmの吸収及び620nmの
蛍光の測定によって評価される。
4/ この方法でクリプテートと結合したDNAプローブを
用いて、マチュース(J.Matthews)らの“DNAプローブ
使用のための分析的戦略(Analytical strategies for
the use of DNA probes)”と題する調査〔Anal.Bioche
m,169巻,1−25頁(1988)〕に記載されている戦略の一
つに従って相補性核酸配列の検出及び成分定量を行うこ
とができる。
実験E:ストレプトアビジン−クリプテート共有結合体の
生成 1/ ストレプトアビジン−SPDPカップリング 0.5M炭酸緩衝液,pH9.5,中20mM SPDP溶液20μlを同じ緩
衝液にストレプトアビジン1mgを含む溶液180μlに加え
る。反応は室温で1時間続く。“セントリコン”上で0.
1M燐酸緩衝液;pH7.4で連続4回洗浄して過剰のSPDPを除
去する。
2/ ストレプトアビジン(sic)−SPDPの脱防御及びク
リプテートとのカップリング 0.1M燐酸緩衝液;pH7.4,中100mM DTT溶液40μlを、同
じ緩衝液中にストレプトアビジン−SPDP(1mg)溶液3
60μlに加える。
反応は攪拌下、室温で15分間続く。その後反応混合物
を“セントリコン”上で前記緩衝液で3回洗う。
0.1M燐酸緩衝液,pH7.4,625μl中のストレプトアビジ
ン−SH(1mg)を、10%DMF含有20mM燐酸緩衝液,pH7.1
75μl中に含まれる、実験A,1の部に記載のようにSMCC
て活性化された実施例3のユーロピウムクリプテート43
μgと結合させる。そのカップリングは室温で2時間30
分続く。“セントリコン”上で0.1M燐酸緩衝液,pH7.4,
で4回洗浄することによって未反応のクリプテートSMCC
を除去する。
カップリング程度は、280nmの吸収及び620nmの蛍光の
測定によって推定される。得られた結合体は、TSKG 300
0SWカラム上で0.1%TFAを含む1M NaCl緩衝液を用いるゲ
ル濾過によって精製される。検出は、280nmの吸収及び6
20nmの蛍光の測定によって行われる。
3/ この種のストレプトアビジン−クリプテート結合体
はビオチニル化分子(核酸,オリゴヌクレオチッド,抗
体,抗原,ハプテンまたはその他の生物学的物質)に対
する蛍光トレーサーとして用いられ、これら自身が、混
合物中でこれらが大きい親和性を有するバイオ分子を一
般的成分定量または検出法によって識別する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 アルファ ベアトリック フランス共和国 67000 ストラスブー ル リュ シャルル アペル 2 (72)発明者 デュシュノー ロベール フランス共和国 67000 ストラスブー ル リュ ド チューリッヒ 53 (72)発明者 ジォル エティエンヌ ジャン‐ピエー ル フランス共和国 30200 バニュール- シー‐セーズ アレ ドゥ ラマラン レ シィプル 2 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C07D 471/22 C07D 487/22 G01N 33/542 G01N 33/533 G01N 33/58 WPIL(Derwent)

Claims (15)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記の構造式I及びII: のうちの一つであらわされ、 としてあらわされる環が下記の環(1)及び(2): のうちの一つであって、 Yが、線状または枝分かれC1からC20までアルキレン基
    であって、二重結合を含んでも含まなくてもよいもの、
    あるいは、例えば、酸素,窒素,硫黄または燐などの1
    個以上のヘテロ原子によって妨害されてもされなくても
    よいアルキレン基と、C5からC8までのシクロアルキレン
    基と、C6からC14までのアリレン基とから選択された二
    価有機基から成るスペーサー基またはアームであり、上
    記アルキレン,シクロアルキレンまたはアリレン基はア
    ルキル,アリルまたはスルホネート基によって置換さ
    れ、あるいは、置換されないものであり、 Zが、アミノ,チオ,シアノ,イソシアノ,イソチオシ
    アノ,チオシアノ,カルボキシル,ヒドロキシル,マレ
    イミド,スクシンイミド,メルカプト,フェノール,イ
    ミダゾール,アルデヒド,エポキシド,ハライド,チオ
    ニル,スルホニル,ニトロベンゾイル,カルボニル,ト
    リアゾ,アンヒドライド,ハロゲノアセテート,ヒドラ
    ジノ及びアクリジン基のうちから選択される、生物学的
    物質と共有結合可能な官能基であり、 Rが、メチル基あるいは基−Y−Zであり、 R′が、水素または基−COOR″であって、R″がC1から
    C10までのアルキル基、あるいは、基−CO−NH−Y−Z
    である、 巨大多環式化合物によって錯化された少なくとも一つの
    希土類塩より成る希土類クリプテート。
  2. 【請求項2】R″がメチル基,エチル基または第三ブチ
    ル基をあらわすものである請求項1記載の希土類クリプ
    テート。
  3. 【請求項3】構造式Iによりあらわされ、Yが−CH2−C
    H2−であり、Zが−NH2である請求項1記載の希土類ク
    リプテート。
  4. 【請求項4】 としてあらわされる環が、ビス−ビピリジン巨体環であ
    る請求項1乃至3のいずれかに記載の希土類クリプテー
    ト。
  5. 【請求項5】構造式IIによりあらわされ、Yが−CH2
    であり、ZがCNであり、Rがメチル基である請求項1記
    載の希土類クリプテート。
  6. 【請求項6】構造式IIによりあらわされ、Yが−CH2−C
    H2−であり、Zが−NH2であり、Rがメチル基である請
    求項1記載の希土類クリプテート。
  7. 【請求項7】構造式: であらわされ、R1がC1−C10アルキレン基である化合物
    に対しての、 構造式:NH2−Y−Zであらわされ、Y及びZが、請求
    項1において定義されたものである、アミンとの反応に
    よるアミノ基置換を室温下における窒素雰囲気のもとで
    行い、 得られる生成化合物をイオン交換によって希土類クリプ
    テートに転化することにより、構造式Iによってあらわ
    される請求項1記載の希土類クリプテートを得る希土類
    クリプテートの製造方法。
  8. 【請求項8】 としてあらわされる環が、ビス−ビピリジ巨大環であ
    り、 構造式: によってあらわされ、R″が請求項1において定義され
    たものである化合物の1分子と、 構造式: によってあらわされ、R′が請求項1において定義され
    たものであり、Xがハライドイオンである化合物の2分
    子とを、無水有機溶媒中において該溶媒の還流温度のも
    とで行わせることによって、構造式3によりあらわされ
    る化合物を生成する請求項7記載の希土類クリプテート
    の製造方法。
  9. 【請求項9】構造式: によりあらわされるハロゲン化合物と、 としてあらわされる巨大環とを、無水有機溶媒溶液中に
    おいて該溶媒の還流温度のもとで反応させて、 構造式: によりあらわされる巨大多環式錯体を生成し、該巨大多
    環錯体を、 構造式:XYZによりあらわされ、Y及びZが請求項1にお
    いて定義されたものであり、Xがハライドイオンである
    ハロゲン化化合物で処理することにより、構造式IIによ
    ってあらわされる請求項1記載の希土類クルプテートを
    得る希土類クリプテートの製造方法。
  10. 【請求項10】構造式: によりあらわされ、R1及び としてあらわされる環が請求項1及び請求項7において
    定義されたものである合成中間体としての巨大多環式錯
    体。
  11. 【請求項11】構造式: によってあらわされ、 としてあらわされる環が、請求項1において定義された
    ものであり、R2がHあるいはCH3である合成中間体とし
    ての化合物。
  12. 【請求項12】遊離クリプタントの形で得られる請求項
    10または請求項11記載の合成中間体。
  13. 【請求項13】アルカリ金属クリプテートあるいは希土
    類クリプテートの形で得られる請求項10または請求項11
    記載の合成中間体。
  14. 【請求項14】請求項1乃至6のいずれかに記載の希土
    類クリプテートを蛍光トレーサーとして使用する希土類
    クリプテートの利用方法。
  15. 【請求項15】請求項1乃至6のいずれかに記載の希土
    類クリプテートを、特に均質ルミネッセンス法による生
    物学的物質の検出および/または測定用の蛍光トレーサ
    ーとしての使用する希土類クリプテートの利用方法。
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