JPH04351660A - 活性エネルギー線硬化型樹脂組成物 - Google Patents

活性エネルギー線硬化型樹脂組成物

Info

Publication number
JPH04351660A
JPH04351660A JP12584491A JP12584491A JPH04351660A JP H04351660 A JPH04351660 A JP H04351660A JP 12584491 A JP12584491 A JP 12584491A JP 12584491 A JP12584491 A JP 12584491A JP H04351660 A JPH04351660 A JP H04351660A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
unsaturated polyester
curable resin
styrene
resin composition
active energy
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP12584491A
Other languages
English (en)
Inventor
Takakazu Kage
孝和 鹿毛
Ikuo Nakaya
郁夫 中屋
Yoichi Abe
庸一 阿部
Hidenori Ishikawa
英宣 石川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
DIC Corp
Original Assignee
Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd filed Critical Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd
Priority to JP12584491A priority Critical patent/JPH04351660A/ja
Publication of JPH04351660A publication Critical patent/JPH04351660A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Macromonomer-Based Addition Polymer (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は新規にして有用なる活性
エネルギー線硬化型樹脂組成物に関する。さらに詳細に
は、特定の不飽和ポリエステルと、特定のベンゼン環濃
度と二重結合濃度とを有するポリエーテルポリオールの
ウレタンアクリレートと、重合性単量体とを、必須の皮
膜形成性成分として含んで成る、とりわけ、苛酷な寒熱
条件下などでの耐クラック性に優れた塗膜を得ることの
できる、極めて有用なる活性エネルギー線硬化型樹脂組
成物に関する。
【0002】
【従来の技術】最近、社会的なニーズから、生産性が高
く、しかも、より一層の高性能なる塗料への要求が高ま
っている。
【0003】このような塗料として、(1)速硬化性で
あること、(2)エネルギーコストが低いこと、そして
、(3)無溶剤化による無公害化が可能であることなど
の利点から、活性エネルギー線硬化型樹脂が使用されて
いる。
【0004】たとえば、木工塗装において、多価アルコ
ール成分と多塩基酸成分を反応させて得られる不飽和ポ
リエステルは、光沢や肉持ち感が良好で、しかも、美麗
なる仕上がりのものをも与える処から、かかる不飽和ポ
リエステルに基ずく活性エネルギー線硬化型樹脂組成物
が、木工塗料分野などに広く利用されている。
【0005】ところで、近年、木工塗装分野において、
材質の弱い、安価なる輸入材木の使用が増えているとい
う実状の下で、かかる独特なる木材に活性エネルギー線
硬化型樹脂を適用する場合には、こうした活性エネルギ
ー線硬化型樹脂なるものが、一般に、瞬間的に硬化し、
内部歪が大きいものである処から、苛酷な寒熱条件など
で、往々にして、クラックが発生するという点が、問題
となっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このように、在来の活
性エネルギー線硬化型樹脂に従う限り、とりわけ、苛酷
な寒熱条件下などでの耐クラック性に優れた塗膜を得る
ことは出来ないというのが、実状である。
【0007】そのために、本発明者らは、上述した如き
従来技術における種々の欠点の存在に鑑みて、これらの
欠点の悉くを解決するべく、鋭意、研究を開始した。し
たがって、本発明が解決しようとする課題は一にかかっ
て、木の割れを防ぐことはもとより、併せて、塗膜自体
の割れを起こすこともないような、つまり、苛酷なる寒
熱の条件下においても、何ら、クラックの入らないよう
な、極めて実用性の高い活性エネルギー線硬化型樹脂組
成物を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明者らは、
上述した如き発明が解決しようとする課題に照準を合わ
せて、鋭意、検討を重ねた結果、ここに、特定の不飽和
ポリエステルと、特定のベンゼン環濃度と二重結合濃度
を有するポリエーテルポリオールのウレタンアクリレー
トと、重合性単量体とを必須の皮膜形成性成分として含
んで成る、いわゆる活性エネルギー線硬化型樹脂組成物
を、この種の木工塗装用の塗料として用いた処、所期の
目的を達成することが出来ることを見い出すに及んで、
本発明を完成するに到った。
【0009】すなわち、本発明は必須の成分として、そ
れぞれ、多価アルコールと多塩基酸成分とを反応させて
得られる不飽和ポリエステル、好ましくは、スチレント
レランスが100〜400%を有し、かつ、グリシジル
メタクリレートを付加反応せしめて得られる不飽和ポリ
エステル(A)と、ベンゼン環濃度が2mmol/g以
上で、かつ、二重結合濃度1mmol(ミリモル)/g
以上なる、ポリエーテルポリオールのウレタンアクリレ
ート(B)と、重合性単量体(C)とを含んで成り、さ
らに、必要に応じて、光開始剤をも含んで成る、硬化塗
膜が優れた耐クラック性などの特性を有する、極めて実
用性の高い活性エネルギー線硬化型樹脂を提供しようと
するものである。
【0010】ここにおいて、上記した多価アルコール成
分と多塩基酸成分とを反応させて得られる不飽和ポリエ
ステル(A)としては、種々の構造のものを含み得るが
、好ましくは、分子末端にカルボキシル基を有する不飽
和ポリエステルに、グリシジルメタクリレートを付加反
応せしめて得られる、しかも、そのスチレントレランス
が100〜400%なる範囲のものが好適である。
【0011】分子末端にカルボキシル基を有する不飽和
ポリエステルに、グリシジルメタクリレートを付加反応
せしめて得られる不飽和ポリエステルとしては、特に代
表的な構造のもののみを例示するにとどめれば、不飽和
多塩基酸またはその無水物を含む酸成分とアルコール成
分とを、当量比で、酸成分が過剰となるように反応せし
めて得られるエステル化重合物、すなわち、分子末端に
カルボキシル基を有する不飽和ポリエステルに、グリシ
ジルメタクリレートを付加反応せしめた形の不飽和ポリ
エステルの使用などであり、こうした形のものの使用が
特に望ましい。
【0012】ここで、上記した分子末端にカルボキシル
基を有する不飽和ポリエステルの酸価としては、50−
150なる範囲内が適切であるし、また、グリシジルメ
タクリレートの付加反応としては、カルボキシル基の1
当量に対して、エポキシ基の0.4−1.0当量となる
ような割合で行なうのが、粘度や硬化性などの面からも
好ましい。
【0013】また、不飽和ポリエステルのスチレントレ
ランスとしては、100〜400%なる範囲内が好まし
く、たとえば、多価アルコールとして、スチレントレラ
ンスを良くする、プロピレングリコール、ジプロピレン
グリコールなどと、あるいは、スチレントレランスを悪
くする、エチレングリコール、ジエチレングリコールな
どとを組合せて、所望の範囲の不飽和ポリエステルを得
ることができる。
【0014】このスチレントレランスが100%未満の
場合には、どうしても、塗膜が白化したりして、良好な
塗面が得られなくなるし、一方、400%を超える場合
には、どうしても、硬化性が悪くなるなどの問題がある
ので、いずれの場合も好ましくない。
【0015】ここで、このスチレントレランスとは、不
飽和ポリエステルと混合溶解しうる、スチレンの重量割
合を、「%」で以て表示したものである。本発明におい
て用いられる、当該不飽和ポリエステルの必須成分であ
る、不飽和多塩基酸またはその無水物の特に代表的なも
ののみを例示するのとどめれば、マレイン酸、フマル酸
、イタコン酸、シトラコン酸、メタコン酸もしくは塩素
化マレイン酸の如き、公知慣用の各種のエチレン性不飽
和多塩基酸またはその無水物などである。
【0016】かかる不飽和ポリエステルの調製にさいし
て、必要に応じて併用しうる、その他の多塩基酸または
その無水物の特に代表的なもののみを例示するに止めれ
ば、フタル酸、無水フタル酸、イソフタル酸、テレフタ
ル酸、テトラハイドロ無水フタル酸、シス−3−メチル
−4−シクロヘキセン−シス,シス−1,2−ジカルボ
ン酸無水物、ジメチルテレフタル酸、モノクロルフタル
酸、ジクロルフタル酸、トリクロルフタル酸、テトラブ
ロムフタル酸、ヘット酸、コハク酸、アジピン酸、セバ
チン酸、トリメリット酸、グルタン酸、ピメリン酸また
はピロメリット酸の如き、公知慣用の各種のものなどで
ある。
【0017】本発明において用いられる、当該不飽和ポ
リエステルの調製用のアルコール成分のうちでも特に代
表的なもののみを例示するにとどめれば、エチレングリ
コール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコー
ル、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、
トリプロピレングリコール、ポリプロピレングリコール
、1,3−ブチレングリコール、1,4−ブチレングリ
コール、2,3−ブチレングリコール、ネオペンチルグ
リコール、ヘキシレングリコール、オクチルグリコール
、グリセリン、トリメチロールプロパンもしくはペンタ
エリスリトールをはじめ、ハイドロキノンのエチレンオ
キサイドもしくはプロピレンオキサイド付加物、水添ビ
スフェノールAまたはトリシクロデカンジメチロールの
如き、公知慣用の各種のものなどである。
【0018】本発明に用いられる、ベンゼン環濃度が2
mmol/g以上で、かつ、二重結合濃度が1mmol
/g以上なる、前記したポリエーテルポリオールのウレ
タンアクリレート(B)としては、種々の構造のものを
含み得るが、それらのうちでも代表的なもののみを例示
するに止めれば、水酸基含有ポリエーテルポリオールに
多価イソシアネートと水酸基含有(メタ)アクリレート
とを反応させて得られるような化合物などである。
【0019】ここで、ベンゼン環濃度が2mmol/g
以下の、あるいは、二重結合濃度が1mmol/g以下
の、ウレタンアクリレートを用いる場合には、どうして
も、硬化性が悪化し易くなったり、塗膜が白化したりす
るなど、いずれの場合も好ましくない。
【0020】本発明において、当該ウレタンアクリレー
トの調製のさいに用いられるポリエーテルポリオールと
して特に代表的なもののみを例示するに止めれば、トリ
メチロールプロパンのエチレンオキサイド付加物、トリ
メチロールプロパンのプロピレオキサイド付加物、グリ
セリンのエチレンオキサイド付加物またはグリセリンの
プロピレンオキサイド付加物などである。
【0021】一方、当該ウレタンアクリレートの調製に
用いられる多価イソシアネートとして特に代表的なもの
のみを例示するに止めれば、2,4−トリレンジイソシ
アネート、2,6−トリレンジイソシアネート、1,3
−キシレンジイソシアネート、ジフェニルメタン−4,
4−ジイソシアネート、3−メチル−ジフェニルメタン
ジイソシアネートもしくは1,5−ナフタレンジイソシ
アネートの如き、芳香環を持った各種のジイソシアネー
ト化合物;ジシクロヘキシルメタンジイソシアネートも
しくはイソホロンジイソシアネートの如き、脂環式環を
持った各種のジイソシアネート化合物;またはヘキサメ
チレンジイソシアネートの如き、各種の脂肪族ジイソシ
アネート化合物;
【0022】あるいは、水添キシリレンジイソシアネー
トもしくは水添ジフェニルメタン−4,4−ジイソシア
ネートなどの、上掲した如き各種の芳香環含有ジイソシ
アネート化合物を水素化せしめて得られるような各種の
化合物;各種のジイソシアネート化合物と水とを反応さ
せて得られるような各種のビュウレット型ポリイソシア
ネート化合物;2−イソシアネートエチル−2,6−ジ
イソシアネートヘキサノエートの如き、各種の三官能性
のイソシアネート化合物;または上掲の如き各種のジイ
ソシアネート化合物をイソシアヌレート化せしめて得ら
れるような各種の多量体類などである。
【0023】これらのイソシアネート化合物は混合して
用いることもできる。また、当該ウレタンアクリレート
の調製にさいして用いられる、前記の水酸基含有(メタ
)アクリレ−トとして特に代表的なもののみを例示する
に止めれば、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレー
ト、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレートまた
はトリメチロールプロパンモノ(メタ)アクリレートな
どをはじめ、ベンゼン環をも併せ持つような「アロニッ
クス  M5700」〔東亜合成化学工業(株)製品〕
などである。
【0024】次いで、本発明に用いられる、前記した重
合性単量体(C)としては、公知慣用のものであればい
ずれでもよいが、そのうちでも特に代表的なもののみを
例示するにとどめれば、スチレン、α−メチルスチレン
、ビニルトルエン、クロルスチレン、アクリロニトリル
、酢酸ビニル、酢酸アリル、トリアリルイソシアヌレー
ト、アクリルアマイド、ジアリルフタレートあるいはア
クリル酸もしくはメタクリル酸またはそれらのアルキル
エステルなどである。
【0025】かかるアクリル酸あいしはメタクリル酸の
アルキルエステルとしては、公知慣用のものであればい
ずれでもよいが、そのうちでも特に代表的なもののみを
例示するにとどめれば、2−ヒドロキシプロピル(メタ
)アクリレート、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリ
レート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、

0026】イソボロニル(メタ)アクリレート、テトラ
ヒドロフルフリル(メタ)アクリレート、カルビトール
(メタ)アクリレート、フェノキシエチル(メタ)アク
リレート、ジシクロペンタジエン(メタ)アクリレート
、1,3−ブタンジ(メタ)アクリレート、1,6−ヘ
キサンジオール(メタ)アクリレート、
【0027】ポ
リエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ヒドロ
キシピバリン酸エステルネオペンチルグリコールジ(メ
タ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ
)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)ア
クリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アク
リレートまたはジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)
アクリレートなどである。当該重合性単量体としては、
粘度、硬化性ならびにコストの面などの面から、スチレ
ンと単官能性単量との併用が望ましい。
【0028】さらに、必要に応じて、本発明において用
いられる、前記した光開始剤としては、勿論、公知慣用
のものがすべて使用できるが、それらのうちでも特に代
表的なもののみを例示するに止めれば、ベンゾイン、ベ
ンゾインメチルエーテル、ベンゾフェノン、ベンジルジ
メチルケタールまたは1−ヒドロキシシクロフェニルケ
トンなどである。
【0029】以上に記述したような種々の構成成分から
構成される本発明組成物は、適当な塗装粘度に調整され
、被塗物に塗装され、活性エネルギー線を照射すること
によって硬化せしめることができる。
【0030】また、本発明組成物には、目的に応じて、
さらに、他の慣用のビニルエステル樹脂類、ポリイソシ
アネ−ト化合物類、ポリエポキシド類、アクリル樹脂類
、アルキド樹脂類、尿素樹脂類、メラミン樹脂類、ポリ
酢酸ビニル、酢酸ビニル系共重合体類、ポリジエン系エ
ラストマ−、飽和ポリエステル類または飽和ポリエ−テ
ル類、あるいは、ニトロセルロ−ス類またはセルロ−ス
アセテ−トプチレ−トの如き、各種のセルロ−ス誘導体
類などを始め、
【0031】アマニ油、桐油、大豆油、ヒマシ油または
エポキシ化油の如き油脂類のような、各種の天然ないし
は合成高分子物質類;炭酸カルシュム、タルク、マイカ
、クレ−、シリカパウダ−、コロイダルシリカ、アスベ
スト粉末、水酸化アルミニウム、ステアリン酸亜鉛、亜
鉛華、チタン白、ベンガラまたはアゾ顔料の如き、各種
の充填剤ないしは顔料類;あるいは、ハイドロキノン、
ベンゾキノン、トルハイドロキノンまたはパラタ−シャ
リ−プチルカテコ−ルの如き、各種の重合禁止剤類など
を添加することも出来るのは、勿論である。
【0032】かくして得られる、本発明の活性エネルギ
−線硬化樹脂組成物は、種々の基材への塗装に応用しう
るが、主として、合板や家具などの木工製品の塗装用に
適するものである。
【0033】
【実施例】次に、本発明を参考例、実施例および比較例
より、一層、具体的に説明することにするが、本発明は
これらのみに限定されるものではない。
【0034】以下において、部および%は特に断りのな
い限り、すべて重量基準であるものとする。 参考例  1[不飽和ポリエステル(A)の調製例]フ
マル酸の464g(4モル)、エチレングリコールの1
55g(2.5モル)およびプロピレングリコールの1
90g(2.5モル)を、不活性ガス雰囲気下に、21
5℃で加熱脱水縮合せしめて、固形分の酸価が20なる
中間体−1を得た。
【0035】次いで、この中間体−1を90℃まで冷却
してから、無水フタル酸の222g(1.5モル)を加
え、不活性ガス雰囲気下に、140℃で加熱反応せしめ
て、固形分の酸価が130なる中間体−2を得た。
【0036】しかるのち、中間体−2を80℃に冷却し
、空気雰囲気下に改めて、グリシジルメタクリレートの
213g(1.5モル)、スチレンの533g、ハイド
ロキノンの0.13gおよびトリフェニルフォスフィン
の4.0gを加え、80℃で加熱反応せしめて、酸価が
4で、かつ、ガードナー粘度(以下、これを単に粘度と
略記する。)がT−Uなる目的樹脂を得た。
【0037】また、当該不飽和ポリエステルのスチレン
トレランスを測定した処、170%であった。以下、当
該不飽和ポリエステル樹脂を、(A−1)と略記する。
【0038】 参考例  2[ウレタンアクリレートの調製例]トリレ
ンジイソシアネートの174g(1モル)およびハイド
ロキノンの0.1gを四つ口フラスコに仕込み、反応温
度なる60℃まで昇温した。
【0039】次いで、「アロニックス  M5700」
〔東亜合成化学工業(株)製の水酸基含有アクリレート
〕の222g(1モル)を滴下してハーフウレタン化物
とし、さらに、「MN700」〔三井東圧化学(株)製
のポリエーテルポリオール〕の233g(0.33モル
)を滴下して、目的ウレタンアクリレートを得た。
【0040】なお、当該ウレタンアクリレートのベンゼ
ン環濃度は3.16mmol/gであり、二重結合濃度
は1.58mmol/gであった。以下、当該ウレタン
アクリレートを(B−1)と略記する。
【0041】参考例  3  [比較対照用不飽和ポリ
エステルの調製例] 無水マレイン酸の196g(2モル)、ジプロピレング
リコールの206.36g(1.54モル)およびジエ
チレングリコール69.96g(0.66モル)を、不
活性ガス雰囲気下に220℃で加熱脱水縮合せしめて、
固形分の酸価が20なる不飽和ポリエステルを得た。
【0042】しかるのち、このポリエステルを、ハイド
ロキノンの0.07gと共に、スチレン202.4gに
溶解せしめて、粘度がU−Vなる、対照用の不飽和ポリ
エステル樹脂を得た。
【0043】当該不飽和ポリエステルのスチレントレラ
ンスを測定した処、2000%以上であった。 参考例  4  [比較対照用不飽和ウレタンアクリレ
ートの調製例] トリレンジイソシアネートの174g(1モル)および
ハイドロキノンの0.1gを四つ口フラスコに仕込み、
反応温度の60℃まで昇温した。
【0044】次いで、ヒドロキシエチルアクリレートの
116g(1モル)を滴下してハーフウレタン化物とし
、さらに、「MN700」の233g(0.33モル)
を滴下して、対照用のウレタンアクリレートを得た。
【0045】なお、当該ウレタンアクリレートのベンゼ
ン環濃度は1.75mmol/gであり、二重結合濃度
は1.75mmol/gであった。以下、当該ウレタン
アクリレートを(B−2)と略記する。
【0046】 実施例  1および2ならびに比較例1〜4まず、実施
例1としては、それぞれの参考例で得られた樹脂(A−
1)および樹脂(B−1)と、ヒドロキシエチルメタク
リレート(以下、HEMAと略記する。)およびセルロ
ースアセテートブチレート(以下、CABと略記する。 )とベンジルジメチルケタール(以下、BDKと略記す
る。)とを、次の割合で配合した。
【0047】(A−1)          50部(
B−1)          35部HEMA    
        15部CAB           
     0.1部BDK             
   4部同様にして、実施例2ならびに比較例1、2
および3についても、上述した通りに行った。
【0048】すなわち、実施例2の場合には、(A−1
)          50部(B−1)      
    35部スチレン            15
部CAB                0.1部B
DK                4部に変更した
以外は、実施例1と同様の操作を行って、
【0049】
また、比較例1の場合には、(A−1)       
 100部 CAB                0.1部BD
K                4部に変更した以
外は、実施例1と同様の操作を行って、さらに、比較例
2の場合には、 (A−2)        100部 CAB                0.1部BD
K                4部に変更した以
外は、実施例1と同様の操作を行って、さらにまた、比
較例3の場合には、 (B−1)        100部 CAB                0.1部BD
K                4部に変更した以
外は、実施例1と同様の操作を行って、そして、比較例
4の場合には、 (A−1)          50部(B−2)  
        35部HEMA          
  15部CAB                0
.1部BDK                4部に
変更した以外は、実施例1と同様の操作を行って、各種
の活性エネルギー線硬化型樹脂組成物を得た。
【0050】かくして得られた、それぞれの樹脂組成物
について、活性エネルギー線として紫外線を用いて、諸
性能の評価検討を行うための各種の試験を実施した。
【0051】
【表1】
【0052】[試験板の作製]ウレタンシーラー処理の
施された、厚さが6mmなる、人工ツキ板貼り合板上に
、バーコーター30番にて塗布したのち、紫外線により
硬化せしめた。
【0053】つまり、指触にて硬化したと判断できるま
で、紫外線を照射するという方法を採った。 [耐クラック試験]+80℃において2時間と、さらに
、−20℃において2時間とを1サイクルとする寒熱サ
イクルテストを2サイクル行なって、クラックの有無を
、目視により判定した。 [硬化性試験]硬化性の評価は、指触にて硬化したと判
断できるまでに要する紫外線の照射量を、単位「ミリ・
ジュール/毎平方センチメートル(mJ/cm2)」で
以て表示した。 [鉛筆硬度]JIS  K−5400に準拠した。
【0054】
【発明の効果】本発明の活性エネルギー線硬化樹脂組成
物は、前述したように、木工塗装分野において、苛酷な
寒熱条件下などで、木の割れを防ぐと共に、塗膜自体の
割れもまた無いという、すぐれた耐クラック性を与える
ことのできる、極めて有用性の高いものである。
【0055】勿論、本発明の樹脂組成物は、硬化性にも
優れるというのみならず、硬度性などを始めとする、諸
々の塗膜性能にも優れるものである。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】不飽和ポリエステル(A)と、ベンゼン環
    濃度が2mmol/g以上で、かつ、二重結合濃度が1
    mmol/g以上なる、ポリエーテルポリオールのウレ
    タンアクリレート(B)と、重合性単量体(C)とを、
    必須の皮膜形成性成分として含有することを特徴とする
    、活性エネルギー線硬化型樹脂組成物。
  2. 【請求項2】前記した不飽和ポリエステル(A)が、グ
    リシジルメタクリレート変性不飽和ポリエステルである
    、請求項1に記載の活性エネルギー線硬化型樹脂組成物
  3. 【請求項3】前記した不飽和ポリエステル(A)が、ス
    チレントレランスが100〜400%である、請求項1
    または2に記載の活性エネルギー線硬化型樹脂組成物。
  4. 【請求項4】前記した重合性単量体(C)がスチレンで
    ある、請求項1〜3のいずれか一つに記載の活性エネル
    ギー線硬化型樹脂組成物。
  5. 【請求項5】前記した重合性単量体(C)が、スチレン
    を含んだ、2種以上の単官能性の単量体の併用になるも
    のである、請求項1〜のいずれか一つに記載の活性エネ
    ルギー線硬化型樹脂組成物。
JP12584491A 1991-05-29 1991-05-29 活性エネルギー線硬化型樹脂組成物 Pending JPH04351660A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12584491A JPH04351660A (ja) 1991-05-29 1991-05-29 活性エネルギー線硬化型樹脂組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12584491A JPH04351660A (ja) 1991-05-29 1991-05-29 活性エネルギー線硬化型樹脂組成物

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH04351660A true JPH04351660A (ja) 1992-12-07

Family

ID=14920347

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP12584491A Pending JPH04351660A (ja) 1991-05-29 1991-05-29 活性エネルギー線硬化型樹脂組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH04351660A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015030744A (ja) * 2013-07-31 2015-02-16 Dic株式会社 ラジカル重合性樹脂組成物及び土木建築材料
TWI647274B (zh) * 2013-09-09 2019-01-11 Dic有限公司 自由基聚合性樹脂組合物及土木建築材料

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015030744A (ja) * 2013-07-31 2015-02-16 Dic株式会社 ラジカル重合性樹脂組成物及び土木建築材料
TWI647274B (zh) * 2013-09-09 2019-01-11 Dic有限公司 自由基聚合性樹脂組合物及土木建築材料

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5418016A (en) Coating process using radiation curable compositions
US6794055B2 (en) Alkyd-based free radical cured wood stains
JP2006206863A (ja) 不飽和ポリエステル樹脂組成物及びこれを用いた塗装方法
JPH09137089A (ja) 近赤外光硬化型パテ組成物
JPS6032856A (ja) 自動車補修塗料用樹脂組成物
US4224357A (en) Method and composition for forming electron beam curing high build coating
JPH059247A (ja) 活性エネルギー線硬化型樹脂組成物
TW570935B (en) Curable unsaturated resin composition
US5639821A (en) Powder coatings
JPH04351660A (ja) 活性エネルギー線硬化型樹脂組成物
JP2009165980A (ja) 複層塗膜形成方法
CN115537058A (zh) 一种超耐黄耐污的紫外线固化涂装体系
JPH0431422A (ja) 活性エネルギー線硬化型樹脂組成物
JP3656049B2 (ja) 建材塗料用不飽和ポリエステル樹脂組成物
JPH0570534A (ja) 活性エネルギー線硬化型樹脂調製物ならびに樹脂組成物
JPH04209663A (ja) 紫外線硬化型組成物
JPS6123652A (ja) 塗料用樹脂の製造法
JPH04300911A (ja) サンディング塗料用紫外線硬化性樹脂組成物及びそれを用いた木工品
JP3019412B2 (ja) ビニルエステル樹脂組成物
JPH1180661A (ja) 塗装仕上げ方法および塗装物品
JPH04110303A (ja) 活性エネルギー線硬化型樹脂組成物
JPH10287823A (ja) 活性エネルギー線硬化型樹脂組成物及びそれを使用した被覆形成方法
JPH10265711A (ja) 活性エネルギー線硬化型塗料組成物
JP3488175B2 (ja) 塗料用樹脂組成物
JPH04114021A (ja) 活性エネルギー線硬化樹脂組成物