JPH04350908A - 薄形インダクタ/トランス - Google Patents

薄形インダクタ/トランス

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JPH04350908A
JPH04350908A JP3124058A JP12405891A JPH04350908A JP H04350908 A JPH04350908 A JP H04350908A JP 3124058 A JP3124058 A JP 3124058A JP 12405891 A JP12405891 A JP 12405891A JP H04350908 A JPH04350908 A JP H04350908A
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thin
film
transformer
hard carbon
inductor
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JP3124058A
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Kenichi Tanigawa
健一 谷川
Shun Sato
駿 佐藤
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Nippon Steel Corp
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Nippon Steel Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電源や信号処理用素子
の部品として使用される薄形インダクタ/トランスに関
するものである。
【0002】
【従来の技術】電子機器の軽薄短小化に伴い、電源や信
号処理用素子の大幅な小型化を目指して、動作周波数を
高周波化し、インダクタやトランスを薄形化する研究が
行われている。巻き線方式のインダクタ/トランスは小
型化に限界があり、平面コイルによる研究が進められて
おり、これと磁性体(薄膜、薄帯)及び絶縁層を組み合
わせて成る種々の薄形インダクタ/トランスが提案され
ている。
【0003】これらの薄形インダクタ/トランスは磁性
体と平面コイルの組み合わせにより、平面コイルを磁性
体で取り囲む形の内部コイル形と磁性体を平面コイルで
取り囲む形の外部コイル形に大別される。平面コイルを
複数設けることにより、トランスになる。平面コイルの
形状は内部コイル形用としては典型的な形としてスパイ
ラル形、つづら折れ形等がある。また、外部コイル形用
としてはクロス形や巻線形等がある。  絶縁層は平面
コイルに電流を流した時、磁性体と導通し、ショートす
るのを防ぐため設け、主にポリイミド等の高分子フィル
ムまたはSiO2 等の無機膜が用いられている。
【0004】ところが、これらの絶縁層は熱伝導率が磁
性体に比べて低いため、平面コイルや磁性薄膜での損失
により発生する熱を充分拡散できず、温度上昇を防止で
きなかった。すなわち、従来の絶縁物質では放熱上の問
題を生ずることがあった。そこで熱伝導率の高い絶縁層
の開発が必要となる。放熱を高めることにより、より大
きい電流を薄形インダクタ/トランスに流すことが可能
となり、より大きいエネルギーを蓄積、変換できる。す
なわち、小型化できる(エネルギーは電流の自乗に比例
する)。
【0005】熱伝導率の高い絶縁物質として硬質炭素膜
が知られている。この硬質炭素膜は種々の気相成長法に
よって作成されるようになったが、従来の方法では、タ
ングステンカーバイドなどの限られた材料に対しては実
用に耐えうる程の強い付着力でコーティングすることは
可能とされていたものの、鉄系の金属材料に対しては困
難であった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、磁性
体(薄膜、薄帯)と平面コイル及び絶縁層を組み合わせ
て成る薄形インダクタ/トランスにおいて、絶縁層とし
て熱伝導率の高い膜を用いることにより、放熱性に優れ
る薄形インダクタ/トランスを提供しようとするもので
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段・作用】前記目的を達成す
るために、本発明の薄形インダクタ/トランスでは、絶
縁層として熱伝導率の高い硬質炭素膜をコーティングす
る。そして、本発明の薄形インダクタ/トランスでは、
硬質炭素膜をイオンビーム法にて形成することを特徴と
する。
【0008】すなわち、CVD法などの他の気相成長法
では、硬質炭素膜をアモルファス合金等の磁性体表面に
、実用に耐えうる程の強い付着力で形成することは困難
であったが、イオンビーム法を採用することにより、薄
形インダクタ/トランスに適した絶縁層を形成すること
が可能となり、本発明を完成するに到った。本発明の薄
形インダクタおよび薄形トランスの構造例(内部コイル
形)をそれぞれ図1(a)、(b)に示す。これらは絶
縁基板1の表面上に平面コイル2を形成し、その上に絶
縁層3として硬質炭素膜をコーティングした磁性帯(薄
膜、薄帯)4を積層することにより構成される。薄形ト
ランスには平面コイルが2つあるが、それぞれ1次およ
び2次コイルである。
【0009】尚、平面コイル2を形成した絶縁基板1上
に絶縁層3として硬質炭素膜をコーティングし、その上
に磁性体4を積層することも可能である。本発明で絶縁
基板1に適用できる材料にはアルミナ、ジルコニア、炭
化珪素、ガラス等のセラミック、エポキシ、フェノール
、ポリイミド、ポリフェニレンサルファイド等の樹脂、
エポキシ樹脂等を含浸したガラスクロス等が挙げられる
【0010】平面コイル2は絶縁基板1上に、導体ペー
ストを各種形状にスクリーン印刷後、焼成する方法、導
電層を成膜後、フォト・エッチング法で各種形状に加工
する方法等で作成できる。導電層の成膜方法としては、
導電箔をプレス加工等により圧着する方法、電気メッキ
、無電解メッキ等により湿式メッキする方法、溶融メッ
キ、金属溶射、気相メッキ、及び真空蒸着法、スパッタ
リング法、イオンプレーティング法等の真空メッキ等に
より乾式メッキする方法等がある。
【0011】本発明で平面コイル2に適用できる材料に
は銅、銀、金、アルミニウム等各種金属およびそれらの
合金系が挙げられる。平面コイル2の形状はスパイラル
形、つづら折れ形およびそれらを組み合わせた形等が可
能である。本発明で絶縁層3として用いる硬質炭素膜あ
るいはダイヤモンド状炭素膜と別称されているものは、
次のようなものである。元素の構成の主体は炭素であり
、天然ダイヤモンドに準ずる硬度を持ち、非晶質で電子
線回折像はハローパターンを示す。ラマンスペクトルで
は1580cm−1付近と1360cm−1付近に非晶
質特有の広いピークを示す。硬質炭素膜を走査型電子顕
微鏡で、10,000倍程度に拡大して観察しても、結
晶粒が認められない一様で平滑な膜である。硬質炭素膜
は一般に炭化水素化合物を原料とした気相合成法によっ
て生成され、アルゴンイオンを用いたラザフォード散乱
分析法によると40atom%以下の水素を含有してお
り、水素が炭素原子のダングリングボンドの部分に入る
ことにより非晶質状態が安定化され、かつ高硬度の構造
になると考えられている。
【0012】適量の水素が存在することで、硬質炭素膜
は天然ダイヤモンドに準ずる高い硬度を示すものと推測
され、硬質炭素膜中の水素が多すぎると軟らかい有機質
の膜になる。そのため水素の割合は、アルゴンイオンを
用いたラザフォード散乱分析法で測定した場合で、膜中
に35atom%以下、好ましくは20〜30atom
%とすることが好ましい。
【0013】上述した硬質炭素膜の熱伝導率および比抵
抗をポリイミドおよびSiO2 と比較すると、例えば
表1の通りである。
【0014】
【表1】
【0015】以上より、硬質炭素膜の熱伝導率は金属と
同程度か、それより大きい値であるため、絶縁層に硬質
炭素膜を用いると、放熱性が良くなり、薄形インダクタ
/トランスの温度上昇を防止できる。発熱による温度上
昇は、一般に部品表面に粘土で熱電対を張り付けて測定
する。定電流電源を用いて、所定の電圧、電流を加え、
飽和温度を測定する。
【0016】次に、本発明で金属材料の基板表面に硬質
炭素膜をコーティングする方法としては、カウフマン型
イオン源、バケット型イオン源等の各種イオン源で発生
される炭素原子を含むイオンビームを照射する方法を適
用することができる。ここでは図2に示すカウフマン型
イオン源によりコーティングする方法を例にして説明す
る。減圧下に硬質炭素膜の原料となる炭化水素ガスを導
入し、これをグロー放電と赤熱フィラメント7によりイ
オン化させ、電磁石8の広がり磁場でこのイオンを引き
出す。電磁石で覆われたこの部分をイオン源という。引
き出されたイオンは負のバイアス電圧がかけられた基材
5に向かって加速され、材料に衝突,蒸着する。
【0017】原料ガスとしては、メタン,エタン,アセ
チレン,ベンゼン等の容易に気体として導入できる炭化
水素を用いればよいが、中でもメタンが好ましい。水素
ガスを前述の原料ガスの希釈ガスとして用いてもさしつ
かえない。容器内の圧力は、プラズマを発生させて、し
かもイオンを加速することが必要なため、1×10−6
Torrから1Torrでよいが、膜質、膜生成速度の
点からは1×10−4Torrから1×10−1Tor
rが望ましい。材料の温度としては室温(25℃程度)
から350℃とすると良好な薄膜が形成される。その範
囲内でも特に室温(25℃程度)から300℃が好まし
い範囲である。
【0018】材料とイオン源との間のバイアス電圧は−
50Vから−1500Vとし、中でも−500Vから−
1200Vが好ましい範囲である。炭化水素イオンがバ
イアス電圧により加速されて材料に衝突すると、衝突エ
ネルギーにより衝突したイオンのC−H結合が切れて、
水素原子は弾き出されてしまう。この、水素原子が弾き
出される量は、衝突するイオンの運動エネルギー、すな
わちバイアス電圧に従っており、バイアス電圧が小さ過
ぎると水素が多い有機的な軟らかい膜になりやすく、バ
イアス電圧が高過ぎると黒鉛状の膜になり、さらには膜
の自己スパッタリングが生じ成膜速度が低下する。イオ
ン源での磁束密度は100Gから1000Gの範囲が適
当であり、300Gから500Gがより好ましい範囲で
ある。詳細な製造条件は、装置内のガス導入口の配置、
イオン源の大きさ、材料の位置などによって変化するの
で適宜、最適条件を設定することが望ましい。
【0019】本発明で磁性体4に適用できる薄膜、薄帯
にはコバルト系、鉄系等各種アモルファス合金、アモル
ファス合金を結晶化させた超微細組織をもつ軟磁性体、
珪素を主に含む珪素鋼、パーマロイ、パーメンジュール
、センダスト等の金属軟質磁性材料、およびMn−Zn
系、Ni−Zn系等各種ソフトフェライト材料等が挙げ
られるが、その中でもこれまでの成膜方法では密着性の
良好な硬質炭素膜が形成されにくかった鉄系の金属材料
を対象とした場合に特に有効である。また、これらの材
料表面にイオン打ち込みや浸炭処理等で他の元素を注入
したものにも有効である。硬質炭素膜をコーティングす
る面は仕上げ荒さは問わないが、付着力の強い膜をコー
ティングするためには、油脂、錆等の付着物をあらかじ
め除去しておくことが望ましい。
【0020】薄膜は電気メッキ、無電解メッキ等により
湿式メッキする方法、溶融メッキ、溶射、気相メッキ、
および真空蒸着法、スパッタリング法、イオンプレーテ
ィング法等の真空メッキ等により乾式メッキする方法等
により成膜される。薄帯は急冷法、圧延加工法、グリー
ンシート法等により作成される。構造例として、内部コ
イル形を示したが、磁性体を平面コイルで取り囲む外部
コイル形でも同様に製造可能である。
【0021】
【実施例】
実施例1 絶縁基板1に0.635mm厚さのアルミナ板を使用し
、図3に示すつづら折れ形の平面コイル2をAg−Pd
ペーストをスクリーン印刷後、焼成することにより作成
した。つづら折れ数10、コイル辺長10mm、コイル
幅、間隔250μm、コイル厚さ20μm である。
【0022】また、別途磁性体4として、各25μm 
厚さのアモルファス合金Fe80.5Si6.5 B1
2C1 、Fe78Si12B10、Co70Fe5 
Si15B10(atom%)の3種類を使用し、まず
図2に示すカウフマン型イオン源を用いて表2に示す条
件で事前スパッターおよび硬質炭素膜絶縁層3の成膜を
行った。 イオン源−基板距離  50mm 得られた硬質炭素膜の物性と構造は以下の通りである。
【0023】膜厚:1.3μm 熱伝導率:900×10−3cal/cm・ sec 
・ ℃比抵抗:0.8×1014Ω・cm ラマンスペクトル:1580cm−1付近と1360c
m−1付近に幅の広いピークを示す 水素含有量:28atom% 電子線回折像:明確な回折線の見られないハローパター
ン 形成した硬質炭素膜の面を平面コイルの側に向けて、図
3のように積層して薄形インダクタを得た。
【0024】定電流電源を用いて、30V、500mA
の高周波(500KHz)を加え、飽和温度を測定した
。 測定温度:120℃ 比較例1 絶縁基板1に0.635mm厚さのアルミナ板を使用し
、図3に示すつづら折れ形の平面コイル2をAg−Pd
ペーストをスクリーン印刷後、焼成することにより作成
した。つづら折れ数10、コイル辺長10mm、コイル
幅、間隔250μm、コイル厚さ20μm である。
【0025】平面コイル2上に、絶縁層3として10μ
m 厚さのポリイミドフィルムを両面に載せ、その上に
磁性体4として、各25μm 厚さのアモルファス合金
Fe80.5Si6.5 B12C1 、Fe78Si
12B10、Co70Fe5 Si15B10(ato
m%)の3種類を積層することにより、薄形インダクタ
を得た。定電流電源を用いて、30V、500mAの高
周波(500KHz)を加え、飽和温度を測定した。
【0026】測定温度150℃ 実施例2 市販のエポキシ樹脂銅張積層板をフォト・エッチングす
ることにより、図3(a)に示すつづら折れ形の平面コ
イル2を作成した。つづら折れ数10、コイル辺長10
mm、コイル幅、間隔250μm 、コイル厚さ18μ
m である。絶縁基板1に当たるエポキシ樹脂層の厚さ
は0.8mmである。
【0027】また、別途磁性体4として、組成Fe73
.5Si13.5B9 Cu1 Nb3 (atom%
)のアモルファス合金を550℃、1時間のN2 ガス
中焼鈍により結晶化させた粒径10nmの超微細粒組織
をもつ、25μm 厚さの軟磁性薄帯を使用し、まず図
2に示すカウフマン型イオン源を用いて表2に示す条件
で事前スパッターおよび硬質炭素膜絶縁層3の成膜を行
った。
【0028】イオン源−基板距離  50mm得られた
硬質炭素膜の物性と構造は実施例1に示したのと同一で
ある。形成した硬質炭素膜の面を平面コイルの側に向け
て、図3(b)のように積層して薄形インダクタを得た
。定電流電源を用いて、30V、500mAの高周波(
500KHz)を加え、飽和温度を測定した。
【0029】測定温度:115℃ 比較例2 市販のエポキシ樹脂銅張積層板をフォト・エッチングす
ることにより、図3(a)に示すつづら折れ形の平面コ
イル2を作成した。つづら折れ数10、コイル辺長10
mm、コイル幅、間隔250μm 、コイル厚さ18μ
m である。絶縁基板1に当たるエポキシ樹脂層の厚さ
は0.8mmである。
【0030】また、別途磁性体4として、組成Fe73
.5Si13.5B9 Cu1 Nb3 (atom%
)のアモルファス合金を550℃、1時間のN2 ガス
中焼鈍により結晶化させた粒径10nmの超微細粒組織
をもつ、25μm 厚さの軟磁性薄帯を使用し、スパッ
タリング法により、絶縁層3として厚さ2μm のSi
O2 膜の成膜を行った。形成したSiO2 膜の面を
平面コイルの側に向けて、図3(b)のように積層して
薄形インダクタを得た。
【0031】定電流電源を用いて、30V、500mA
の高周波(500KHz)を加え、飽和温度を測定した
。 測定温度:130℃ 実施例3 絶縁基板1に0.635mm厚さのアルミナ板を使用し
、その両面に図3(a)に示すつづら折れ形の平面コイ
ル2を、Ag−Pdペーストをスクリーン印刷後、焼成
することにより作成した。1次、2次コイル共につづら
折れ数10、コイル辺長10mm、コイル幅、間隔25
0μm 、コイル厚さ20μm である。
【0032】また、別途磁性体4として、各25μm 
厚さのアモルファス合金Fe80.5Si6.5 B1
2C1 、Fe78Si12B10、Co70Fe5 
Si15B10(atom%)の3種類を使用し、まず
図2に示すカウフマン型イオン源を用いて表2に示す条
件で事前スパッターおよび硬質炭素膜絶縁層3の成膜を
行った。 イオン源−基板距離  50mm 得られた硬質炭素膜の物性と構造は実施例1に示したの
と同一である。
【0033】形成した硬質炭素膜の面を平面コイルの側
に向けて、図1(b)のように両面に積層して薄形トラ
ンスを得た。定電流電源を用いて、30V、500mA
の高周波(500KHz)を1次コイルに加え、飽和温
度を測定した。 測定温度:130℃ 比較例3 絶縁基板1に0.635mm厚さのアルミナ板を使用し
、その両面に図3(a)に示すつづら折れ形の平面コイ
ル2を、Ag−Pdペーストをスクリーン印刷後、焼成
することにより作成した。1次、2次コイル共につづら
折れ数10、コイル辺長10mm、コイル幅、間隔25
0μm 、コイル厚さ20μm である。
【0034】平面コイル2上に、図1(b)のように、
絶縁層3として10μm 厚さのポリイミドフィルムを
両面に載せ、その上に磁性体4として各25μm 厚さ
のアモルファス合金Fe80.5Si6.5 B12C
1 、Fe78Si12B10、Co70Fe5 Si
15B10(atom%)の3種類を両面積層すること
により、薄形トランスを得た。定電流電源を用いて、3
0V、500mAの高周波(500KHz)を1次コイ
ルに加え、飽和温度を測定した。
【0035】測定温度:160℃
【0036】
【表2】
【0037】
【発明の効果】本発明は、磁性体(薄膜、薄帯)と平面
コイルおよび絶縁層を組み合わせて成る薄形インダクタ
/トランスにおいて、絶縁層として熱伝導率の高い硬質
炭素膜を用いることにより、放熱性に優れる薄形インダ
クタ/トランスが得られる。放熱を高めることにより、
より大きい電流を薄形インダクタ/トランスに流すこと
が可能となり、より大きいエネルギーを蓄積、変換でき
る。すなわち、小型化できる。
【0038】また、イオンビーム法を採用することによ
り、各種金属磁性材料、特に鉄系材料の表面に、絶縁層
として実用に耐え得る程の強い付着力で硬質炭素膜を成
形できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の薄形インダクタ(a)およびトランス
(b)の一例の断面図である。
【図2】イオン化蒸着装置の原理図である。
【図3】(a)は薄形インダクタの実施例の平面図(平
面コイルの形状が見えるように示した)および(b)は
断面図である。
【符号の説明】 1    絶縁基板 2    平面コイル 3    絶縁層 4    磁性体(薄膜、薄帯) 5    基材 6    グリッド 7    フィラメント 8    電磁石 9    ガス導入管

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  磁性体(薄膜、薄帯)と平面コイル及
    び絶縁層を組み合わせて成る薄形インダクタ/トランス
    において、硬質炭素膜を磁性体にコーティングして絶縁
    層としたことを特徴とする薄形インダクタ/トランス。
  2. 【請求項2】  請求項1において、硬質炭素膜がイオ
    ンビーム法により磁性体の表面に形成されたものである
    ことを特徴とする薄形インダクタ/トランス。
  3. 【請求項3】  請求項1または2において、磁性体が
    アモルファス合金である薄形インダクタ/トランス。
  4. 【請求項4】  請求項1または2において、磁性体が
    アモルファス合金を結晶化させた超微細組織をもつ軟磁
    性体である薄形インダクタ/トランス。
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