JPH04350370A - 斜板型液圧回転機 - Google Patents

斜板型液圧回転機

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JPH04350370A
JPH04350370A JP3152513A JP15251391A JPH04350370A JP H04350370 A JPH04350370 A JP H04350370A JP 3152513 A JP3152513 A JP 3152513A JP 15251391 A JP15251391 A JP 15251391A JP H04350370 A JPH04350370 A JP H04350370A
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JP
Japan
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swash plate
casing
vibration
support member
cylinder block
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Application number
JP3152513A
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English (en)
Inventor
Takayuki Kubota
隆之 久保田
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、油圧ポンプ、油圧モー
タ等に好適に用いられる斜板型液圧回転機に関する。
【0002】
【従来の技術】ここで、図11および図14に従来技術
として先に出願した特願昭63−268930号(特開
平2−115574号)による斜板型液圧回転機を示し
説明する。
【0003】図中、1はケーシングを示し、該ケーシン
グ1は筒状のケーシング本体1Aと、該ケーシング本体
1Aの一端側開口部を閉塞するフロントケーシング1B
と、前記ケーシング本体1Aの他端側開口部を閉塞する
リアケーシング1Cとから構成されている。2はケーシ
ング1に軸受3を介して回転自在に支持された回転軸を
示し、該回転軸2はケーシング1のフロントケーシング
1Bの回転軸挿通穴1B1 を介して外部に突出してい
る。4はケーシング1内に位置して回転軸2とスプライ
ン5を介して一体回転可能に設けられたシリンダブロッ
クを示し、該シリンダブロック4には軸方向に複数のシ
リンダ6(1個のみ図示)が穿設されている。7,7,
…は該各シリンダ6内に往復動可能に挿嵌されたピスト
ンを示し、該各ピストン7のシリンダブロック4から突
出した先端部には球形部7Aが形成されている。
【0004】8,8,…は各ピストン7の球形部7Aに
それぞれ設けられた複数の摺動部材としてのシューを示
し、該各シュー8は球形部7Aと嵌合し、該球形部7A
を介してピストン7を摺動可能に支持されている。
【0005】9はケーシング1の一端側に設けられた円
板状の斜板を示し、該斜板9の表面側は摺接面9Aとな
り、中央部に回転軸2が挿通される回転軸挿通穴9Bが
穿設され、裏面側が後述する弾性体12を介して斜板支
持部材11に貼着されている。10は前記斜板9の摺接
面9Aに設けられた環状のシュー案内レールを示し、該
シュー案内レール10の環状軌道に沿って各シュー8が
斜板9の摺接面9A上を環状に摺接しつつ移動するよう
になっている。
【0006】11は前記斜板9を傾転した状態で支持す
る斜板支持部材を示し、該斜板支持部材11は図12お
よび図13に示すように、大径部11Aと、該大径部1
1Aの裏面側に一体形成された半円柱状の摺動部11B
と、該摺動部11Bの両端側に形成された凸円弧状のガ
イド突起部11C,11Cと、表面側から裏面側に向け
拡径しつつ穿設された回転軸挿通穴11Dと、前記摺動
部11Bの一側側面から軸方向に形成され、傾転駆動機
構(図示せず)の一部が挿入される傾転機構装着穴11
Eとから大略構成されている。そして、傾転駆動機構を
操作することによって、斜板支持部材11の傾転角を変
更し、斜板9を傾斜させ、油圧ポンプの容量を可変制御
する。
【0007】12は斜板9と斜板支持部材11との間に
位置して設けられた弾性体を示し、該弾性体12の中央
部には回転軸2が挿通される回転軸挿通穴12Aが穿設
され、該弾性体12は銅,アルミニウム,合成樹脂等の
一般にケーシング1や斜板9に用いられる鋼,鋳鉄など
に比べて弾性に富み、ヤング率の小さい材料から形成さ
れている。
【0008】13はフロントケーシング1Bに凹湾曲状
に形成されたガイド溝を示し、該ガイド溝13は図13
に示す如く、両端側が前記斜板支持部材11の各ガイド
突起部11Cが摺動する凹湾曲状のガイド突起部摺接面
13A,13Aとなる。
【0009】14はケーシング1のリアケーシング1C
に固定された弁板を示し、該弁板14にはリアケーシン
グ1Cに設けられた吸排通路15,16と連通する眉形
の吸排ポート17,18が穿設され、該吸排ポート17
,18にはシリンダブロック4の回転時に、該シリンダ
ブロック4の各シリンダ6のポート6Aが間欠的に連通
する。
【0010】従来の可変容量式の斜板型油圧ポンプは前
述のような構成を有するもので、吸排通路15,16の
うち、通路15を吸入側通路とし、通路16を吐出側通
路として使用した場合の作動について説明する。
【0011】エンジン等の駆動機構(図示せず)を使用
して回転軸2を回転させると、スプライン5を介してシ
リンダブロック4も同時に回転する。該シリンダブロッ
ク4の回転により、シリンダ6内に挿嵌されたピストン
7は球形部7Aに嵌合したシュー8を介して斜板9の摺
接面9Aに設けられたシュ−案内レール10に案内され
つつ往復動する。この際、斜板9の摺接面9Aは斜板支
持部材11により所定の傾転角を有しているから、シリ
ンダブロック4が1回転する間に、ピストン7はシリン
ダ6内に最も進入した上死点位置とシリンダ6から最も
伸長した下死点位置との間をストロークするようになる
【0012】ここで、前記各ピストン7が上死点位置か
ら下死点位置まで移行する半回転の間はシリンダ6のポ
ート6Aは吸排ポート17と連通し、該吸排ポート17
を介して吸入側通路15からシリンダ6内に油液を吸込
む吸込工程となる。一方、ピストン7の下死点位置から
上死点位置にまで移行する半回転の間はシリンダ6のポ
ート6Aは吸排ポート18と連通せしめられ、シリンダ
6内に吸込んだ油液を吸排ポート18を介して吐出側通
路16から吐出する吐出工程となる。このように、ピス
トン7がシリンダ6内を往復動せしめられ、吸込工程と
吐出工程とが繰り返されることにより、ポンプ作用が行
なわれる。
【0013】一方、ポンプの吐出容量を可変制御させる
には、傾転駆動機構によって斜板支持部材11の傾転機
構装着穴11Eに作用させ、該斜板支持部材11の摺動
部11Bをガイド溝13に沿って傾転させ、前記斜板9
の傾転角を制御し、シリンダ6内の押除け容量を変更す
ることによって行なうことができる。
【0014】ところが、ピストン7が下死点位置から上
死点位置まで移行する吐出工程が高圧側となり、ピスト
ン7が上死点位置から下死点位置まで移行する吸込工程
では低圧側となる。そして、吐出工程では、各ピストン
7にその断面積に吐出圧力を乗じた大きさの推力Fが図
11中の矢示左方向に作用し、シリンダブロック4には
ピストン7の油圧反力Rが図11中の右方向に作用する
。このため、この推力Fとピストン油圧反力Rは互いに
逆方向の力であるから、これらはフロントケーシング1
Bとリアケーシング1Cとを引き離す方向に作用する。
【0015】今仮に、ピストン7の個数が奇数(例えば
7個)とすると、高圧側に4個のピストン7が存在する
場合と、3個のピストン7が存在する場合とが生じる。 これにより、図14に示すように、ピストン7が高圧側
に4個ある場合は、各ピストン7の推力の総和FはF1
 となり、3個ある場合はF2 となって推力F1 は
F2よりも大(F1 >F2 )となる。そして、この
推力Fの変化は2π/7の周期でピストン7が低圧側か
ら高圧側へ切換わった瞬間にパルス状となって繰り返さ
れる周期的な加振力となる。しかし、斜板9と斜板支持
部材11との間には弾性体12が設けられているから、
該弾性体12はピストン7の加振力に応じて弾性変形し
、斜板9に推力Fが作用するのを低減することができ、
ピストン7の推力Fの変動幅は低減されて、油圧ポンプ
の振動、騒音を低減している。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術における斜板型液圧回転機は、ピストン7がシリ
ンダ6内を往復動する間に図14に示すようなピストン
推力Fが作用し、斜板9に対して周期的に繰り返される
加振力として作用する。
【0017】この場合、振動理論によれば、加振力の振
動数をω、弾性体12の固有振動数をω0 とし、また
臨界減衰係数をγcr、減衰係数をγとした場合、振動
数の比ω/ω0 と振動の倍率Mとの関係は、図15の
ようになることが知られている。
【0018】図15によれば、加振力の振動数ωが固有
振動数ω0 に近く、減衰係数の比γ/γcrが小さい
と、振幅の倍率Mは大きな値となり、いわゆる共振状態
となることが分かる。
【0019】而して、従来技術において、弾性体12と
して例えば銅,アルミニウム等の金属や硬質プラスチッ
ク等の合成樹脂を使用する場合、減衰力は材質に応じた
構造的な減衰作用のみとなるため、減衰係数の比γ/γ
crは小さな値となる。一方、ピストン7による加振力
は図14に示すようなパルス波となるため、高周波成分
を含むことになり、振動数が広範囲となり、共振を起こ
す可能性が大であるという問題がある。
【0020】これらのことから、従来技術による弾性体
12を用いた斜板型液圧回転機では、減衰係数の比γ/
γcrが小さく、かつ共振状態となると、振動数の比ω
/ω0が1の近傍で図15に示すような大きな振動を引
き起し、弾性体12による吸振作用が著しく損なわれる
という問題がある。
【0021】また、弾性体12は例えば銅,アルミニウ
ム等の金属や硬質プラスチック等の合成樹脂を使用して
いるから、弾性を任意の値に設定できず、吸振作用の特
性は弾性材料の特性(材質)のみで設定されてしまうた
め、必要な減衰力を得ることができないという問題があ
る。
【0022】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、本発明は減衰特性を任意に設定可能とす
ることにより、吸振作用を向上させ、振動,騒音を低減
できるようにした斜板型液圧回転機を提供することを目
的としている。
【0023】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために本発明が採用する第1の発明の構成の特徴は、斜
板と斜板支持部材との間には、シリンダブロックが回転
するときの振動を吸収する液圧式の吸振器を少なくとも
1個設けたことにある。
【0024】また、第2の発明の構成の特徴は、フロン
トケーシングと斜板支持部材との間には、シリンダブロ
ックが回転するときの振動を吸収する液圧式の吸振器を
少なくとも1個設けたことにある。
【0025】
【作用】上記構成により、斜板に加わるピストン推力に
よる加振力を液体の粘弾性、圧縮性を利用した液圧式の
吸振器で吸振することができる。
【0026】
【実施例】以下、本発明の実施例を図1ないし図10に
基づき説明する。なお、実施例では前述した従来技術と
同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略す
るものとする。
【0027】まず、図1ないし図4は第1の発明による
第1の実施例を示す。
【0028】図中、21は本実施例の斜板支持部材を示
し、該斜板支持部材21は前述した従来技術の斜板支持
部材11とほぼ同様に構成され、該斜板支持部材21は
図1および図2に示すように、大径部21Aと、該大径
部21Aの裏面側に一体形成された半円柱状の摺動部2
1Bと、該摺動部21Bの両端側に形成された凸円弧状
のガイド突起部21C,21Cと、表面側から裏面側に
向け拡径しながら穿設された回転軸挿通穴21Dと、前
記摺動部21Bの一側側面から軸方向に形成され、傾転
駆動機構(図示せず)の一部が挿入される傾転機構装着
穴21Eとから大略構成されているものの、前記大径部
21Aには上,下と左,右方向に後述する吸振器22が
取付けられる4個の吸振器取付穴21F,21F,…が
形成されている。また、摺動部21Bおよび各ガイド突
起部21Cはフロントケーシング1Bに形成されたガイ
ド溝13に当接され、斜板支持部材21は該ガイド溝1
3に沿って傾転される。
【0029】22,22,…は斜板9と斜板支持部材2
1との間に位置し、前記斜板支持部材21の4個の吸振
器取付穴21Fに取付けられた液圧式の吸振器を示し、
該吸振器22は図4に示す如く、内部に液体Yを密閉し
た状態で収容する有底筒状の吸振器本体23と、該吸振
器本体23内に摺動可能に設けられ、内部に2つの液体
室23A,23Bを画成する吸振ピストン24と、一端
が該吸振ピストン24に固着され、他端が前記吸振器本
体23外に突出するピストンロッド25と、該ピストン
ロッド25の他端に設けられた円板状の取付板26と、
前記吸振ピストン24に穿設され、2つの液体室23A
,23Bを連通する絞り穴27とから構成されている。
【0030】そして、斜板支持部材21の大径部21A
から突出した各吸振器22の取付板26には斜板9が貼
着され、斜板支持部材21の摺動部21Bをフロントケ
ーシング1Bに形成されたガイド溝13に沿って傾転さ
せることにより、斜板9を傾転することができる。
【0031】本実施例による斜板型液圧回転機は、上述
の如き構成を有するもので、斜板型液圧回転機を油圧ポ
ンプとして用いた場合の基本的作動については、従来技
術によるものと格別差異はない。
【0032】然るに、本実施例では、斜板支持部材21
の大径部21Aと斜板9との間に、前記斜板支持部材2
1の大径部21Aに上,下と左,右方向に位置して液圧
式の吸振器22を4個設ける構成としたから、吸振器2
2の吸振力は、液体Yの粘弾性と圧縮性、および絞り穴
27を通過する液体Yの粘性抵抗により設定されるもの
であるから、液体Yの有する粘弾性等の物性と、吸振ピ
ストン24の断面積および絞り穴27の径,長さ等の構
造とを選択することにより、容易に変更することが可能
である。
【0033】従って、図15に示すように、減衰係数の
比γ/γcrを1に近づけることができ、振動数の比ω
/ω0 の値が1に近づいた場合(共振状態)でも、振
幅の値を大幅に低減させることができ、加振力の振動数
がいかなる周波数でも完全に振動を確実に吸振すること
ができる。そして、油圧ポンプの振動,騒音を効果的に
低減することができる。
【0034】また、吸振器22の吸振作用の特性は、使
用する液体Yの粘弾性と圧縮性等の物性を選択すると共
に、吸振ピストン24の断面積および絞り穴27の径,
長さ等の構造を変更することにより、容易に設定するこ
とができるから、必要な吸振力を得ることができる。
【0035】次に、図5ないし図7に第2の実施例を示
し、本実施例の特徴は液圧式の吸振器を斜板の傾転方向
に対して左,右方向に斜板支持部材に取付け、上,下方
向には制振鋼板を設けたことにある。なお、本実施例で
は前記第1の実施例と同一の構成要素に同一の符号を付
し、その説明を省略するものとする。
【0036】図中、31は本実施例の支持部材を示し、
該支持部材31は前記第1の実施例の支持部材21とほ
ぼ同様に構成され、大径部31Aと、該大径部31Aの
裏面側に一体形成された半円柱状の摺動部31Bと、該
摺動部31Bの両端側に形成された凸円弧状のガイド突
起部31C,31Cと、表面側から裏面側に向け拡径し
ながら穿設された回転軸挿通穴31Dと、前記摺動部3
1Bの一側側面から軸方向に形成され、傾転駆動機構(
図示せず)の一部が挿入される傾転機構装着穴31Eと
から大略構成されているものの、前記大径部31Aには
当該支持部材31の傾転方向に対して左,右方向には前
述した吸振器22,22が取付けられる2個の吸振器取
付穴31F,31Fが形成されている。
【0037】32,32は前記斜板支持部材31の大径
部31Aと斜板9との間に位置し、該斜板支持部材31
の傾転方向に対して上,下に貼着された制振鋼板を示し
、図7に示す如く、該各制振鋼板32は円板状の金属板
32Aをゴム性樹脂材料により円板状に形成した振動防
止板32B,32Bで挟持することにより構成され、各
吸振器22の作動を補助するようになっている。
【0038】そして、斜板支持部材31の大径部31A
から突出した吸振器22の取付板26と振動防止板32
Bには斜板9が貼着され、斜板支持部材31の摺動部3
1Bをフロントケーシング1Bに形成されたガイド溝1
3に沿って傾転させることにより、斜板9を傾転するこ
とができる。
【0039】かくして、このように構成される本実施例
の斜板型液圧回転機においても、前記第1の実施例とほ
ぼ同様の作用、効果を得ることができる。
【0040】さらに、図8は第3の実施例を示し、本実
施例の特徴は一方向回転式の液圧回転器において液圧式
の吸振器を斜板と斜板支持部材の間に位置し、ピストン
に作用する推力の合点の着力点に取付けたことにある。 なお、本実施例では前述した第1の実施例と同一の構成
要素に同一の符号を付し、その説明を省略するものとす
る。
【0041】図中、41は本実施例の斜板支持部材を示
し、該斜板支持部材41は前記第1の実施例の斜板支持
部材21とほぼ同様に構成されるものの、大径部41A
に作用するピストン推力の合点の着力点に液圧式の吸振
器22が取付けられ、他の3方向には制振鋼板32,3
2,…が貼着されている。
【0042】かくして、このように構成される本実施例
の斜板型液圧回転機においても、吸振器22を当該油圧
回転機が一方向にのみ回転する形式の場合には、高圧側
に位置する合点の着力点に1個設けることによっても、
確実に吸振作用を行うことができ、前記各実施例に比べ
てコスト低減を図ることができる。
【0043】次に、図9および図10に本発明による第
4の実施例を示し、本実施例の特徴はフロントケーシン
グと斜板支持部材との間に液圧式の吸振器を設けたこと
にある。なお、本実施例では前記第1の実施例と同一の
構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略するもの
とする。
【0044】図中、51はケーシング1のケーシング本
体1Aの一端側開口部を閉塞する本実施例のフロントケ
ーシングを示し、該フロントケーシング51には回転軸
2が挿入される回転軸挿通穴51Aと、ケーシング本体
1A側に形成された凹部51Bと、該凹部51Bの左,
右両側に形成され、後述する吸振器52,52が取付け
られる吸振器取付部51C,51Cとから構成され、該
各吸振器取付部51Cはそれぞれ斜板9の傾転方向に垂
直な位置に形成されている。
【0045】52,52は本実施例の液圧式の吸振器を
示し、該各吸振器52は前記第1の実施例の吸振器22
とほぼ同様に構成された液圧式の吸振器で、該吸振器5
2は図10に示す如く、内部に液体Yを密閉した状態で
収容する有底筒状の吸振器本体53と、該吸振器本体5
3内に摺動可能に設けられ、内部に2つの液体室53A
,53Bを画成する吸振ピストン54と、一端が該吸振
ピストン54に固着され、他端が前記吸振器本体53外
に突出するピストンロッド55と、該ピストンロッド5
5の他端に設けられた凹湾曲状のガイド部56Aを有す
るガイド部材56と、前記吸振ピストン54に穿設され
、2つの液体室53A,53Bを連通する絞り穴57と
から構成されている。
【0046】そして、フロントケーシング51の凹部5
1Bから突出した各吸振器52のガイド部材56のガイ
ド部56Aには斜板支持部材11の各ガイド突起部11
Cが当接され、該各ガイド突起部11Cを各ガイド部5
6Aに沿って摺動させることにより、斜板9を傾転させ
るようになる。
【0047】かくして、このように構成される本実施例
の斜板型液圧回転機においても、前記第1の実施例とほ
ぼ同様の作用、効果を得ることができる。
【0048】なお、前記各実施例では、斜板型液圧回転
機を可変容量式の油圧ポンプについて説明したが、本発
明はこれに限らず、固定容量式のものでもよく、また油
圧モータに用いてもよい。
【0049】
【発明の効果】以上詳述した如く、本発明によれば、斜
板と斜板支持部材との間、またはリアケーシングと斜板
支持部材との間には、液圧式の吸振器を少なくとも1個
設けることにより、シリンダブロックの回転により発生
するピストン推力による加振力を効果的に吸収すること
ができ、斜板型液圧回転機の振動,騒音を効果的に低減
することができる。しかも、吸振器の吸振特性は液体の
粘弾性,圧縮性および流動抵抗を選択することにより、
容易に設定することができるから、仕様に応じた必要な
減衰力を得ることができ、設計の自由度を高めることが
可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例による可変容量型油圧ポ
ンプを示す縦断面図である。
【図2】図1中の矢示II−II方向からみた斜板の傾
転角が0度のときの断面図である。
【図3】斜板支持部材への吸振器の取付け位置を示す図
2中の矢示III −III 方向からみた正面図であ
る。
【図4】図1中に示す液圧式吸振器の拡大縦断面図であ
る。
【図5】本発明の第2の実施例による可変容量型油圧ポ
ンプを示す図2と同様位置の断面図である。
【図6】斜板支持部材への吸振器および制振鋼板の取付
け位置を示す図5中の矢示VI−VI方向からみた正面
図である。
【図7】図6中に示す制振鋼板の拡大縦断面図である。
【図8】本発明の第3の実施例による斜板支持部材への
吸振器および制振鋼板の取付け位置を示す正面図である
【図9】本発明の第4の実施例による可変容量型油圧ポ
ンプを示す縦断面図である。
【図10】図9中の矢示X −X 方向からみた傾転角
が0度のときの断面図である。
【図11】従来技術による可変容量型油圧ポンプを示す
縦断面図である。
【図12】斜板,弾性体および斜板支持部材を後面側か
ら示す斜視図である。
【図13】図11中の矢示XIII−XIII方向から
みた斜板の傾転角が0度のときの断面図である。
【図14】ピストン推力と回転角との関係とを示す特性
線図である。
【図15】減衰係数の比と振幅の関係を示す特性線図で
ある。
【符号の説明】
1  ケーシング 1A  ケーシング本体 1B,51  フロントケーシング 1C  リアケーシング 2  回転軸 4  シリンダブロック 6  シリンダ 7  ピストン 8  シュー(摺動部材) 9  斜板 9A  摺接面 11,21,31,41  斜板支持部材14  弁板 15,16  吸排通路(給排通路)22,52  吸
振器32  制振鋼板

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  筒状のケーシング本体の軸方向両端に
    フロントケーシング、リアケーシングを有するケーシン
    グと、該ケーシングに回転自在に支持された回転軸と、
    前記ケーシング内で該回転軸に取付けられ、軸方向に複
    数のシリンダが穿設されたシリンダブロックと、該シリ
    ンダブロックの各シリンダ内に往復動可能に挿嵌された
    複数のピストンと、該各ピストンのシリンダブロックか
    らの突出側端部に回動自在に取付けられた複数の摺動部
    材と、前記ケーシング内に設けられ、該各摺動部材が案
    内される摺接面を有する斜板と、該斜板とフロントケー
    シングとの間に該斜板と傾転させた状態で支持する斜板
    支持部材と、前記リアケーシングとシリンダブロックと
    の間に位置し、前記各シリンダとリアケーシングに設け
    た給排通路との間を切替える弁板とからなる斜板型液圧
    回転機において、前記斜板と斜板支持部材との間には、
    前記シリンダブロックが回転するときの振動を吸収する
    液圧式の吸振器を少なくとも1個設けたことを特徴とす
    る斜板型液圧回転機。
  2. 【請求項2】  筒状のケーシング本体の軸方向両端に
    フロントケーシング、リアケーシングを有するケーシン
    グと、該ケーシングに回転自在に支持された回転軸と、
    前記ケーシング内で該回転軸に取付けられ、軸方向に複
    数のシリンダが穿設されたシリンダブロックと、該シリ
    ンダブロックの各シリンダ内に往復動可能に挿嵌された
    複数のピストンと、該各ピストンのシリンダブロックか
    らの突出側端部に回動自在に取付けられた複数の摺動部
    材と、前記ケーシング内に設けられ、該各摺動部材が案
    内される摺接面を有する斜板と、該斜板とフロントケー
    シングとの間に該斜板と傾転させた状態で支持する斜板
    支持部材と、前記リアケーシングとシリンダブロックと
    の間に位置し、前記各シリンダとリアケーシングに設け
    た給排通路との間を切替える弁板とからなる斜板型液圧
    回転機において、前記フロントケーシングと斜板支持部
    材との間には、前記シリンダブロックが回転するときの
    振動を吸収する液圧式の吸振器を少なくとも1個設けた
    ことを特徴とする斜板型液圧回転機。
JP3152513A 1991-05-28 1991-05-28 斜板型液圧回転機 Pending JPH04350370A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1998020258A1 (de) * 1996-11-05 1998-05-14 Brueninghaus Hydromatik Gmbh Axialkolbenmaschine mit dämpfungselement für die schräg- oder taumelscheibe

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1998020258A1 (de) * 1996-11-05 1998-05-14 Brueninghaus Hydromatik Gmbh Axialkolbenmaschine mit dämpfungselement für die schräg- oder taumelscheibe
US6174139B1 (en) 1996-11-05 2001-01-16 Brueninghaus Hydromatik Gmbh Axial piston machine with damping element for the inclined or wobble plate

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