JPH04350338A - 吸入空気制御装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、内燃機関等の吸入空気
制御装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来の公知例は、絞弁軸を梁形成部材と
は、空気の流れに対し鉛直方向から見てたがいに直角を
なす方向に配置されていた。なお、この種の装置として
関連するものには例えばＳＡＥペーパーＮｏ．９００２
５９が挙げられる。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】上記従来技術の公知例
においては、総空気流量が同じであっても絞弁開度が違
つた場合、それぞれの絞弁開度によって熱線式空気流量
計の計測値に大きな差が生じるという問題点があった。 つまり、ある絞弁開度での計測値を基準値とした場合、
その絞弁開度を変えた場合の計測精度が悪化するという
問題があった。なぜならば、従来の公知例の熱線式空気
流量計は副空気通路内の空気流速に依存され総空気流量
を計測するものであり、副空気通路内の流速はその出口
部近傍の主空気通路流速によって影響を受け、絞弁開度
が違つた場合に主空気通路内の空気の偏流が大きくまた
は小さくなり、前記出口部近傍の主空気通路の空気流速
が変化してしまうからである。

【０００４】本発明の請求項１の目的は、絞弁開度が違
つた場合の計測精度を改善した吸入空気制御装置を提供
することにあり、さらに本発明の請求項２の目的は、よ
り勝れた計測精度を持つ吸入空気制御装置を提供するこ
とにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の請求項１では、絞弁軸を梁形成部材の鉛直
下方平行に配置したものであり、さらに、本発明の請求
項２では、副空気通路の出口の少なくとも一部分を水平
方向に開口したものである。

【０００６】

【作用】本発明によれば、絞弁軸を梁形成部材の鉛直下
方平行に配置したことにより、絞弁開度によって、絞弁
軸に対し直角となす方向の空気の流れに偏流が生じても
梁形部材の鉛直真下部の梁に沿った長手方向の空気の流
れは偏流のない一様なものとでき、その流速分布も絞弁
開度による差をさほどないものとすることができる。し
たがって絞弁開度が違つても計測精度の良い吸入空気制
御装置を提供できる。

【０００７】

【実施例】以下、本発明の実施例を図を用いて説明する
。

【０００８】図１は、本発明の１実施例の縦断面図であ
る。エアクリーナー（図示せず）によってろ過された吸
入空気１は、主空気通路形成部材２によって形成された
主空気通路３に導入される。また、主空気通路３内部に
は主空気通路形成部材２によって両端を支持された梁形
成部材４があり、内部には吸入空気１の流れに対して鉛
直方向の副空気通路５及び水平方向副空気通路６及び再
下流側に出口７が構成されており出口７は鉛直方向かつ
水平方向に開口されている。鉛直方向副空気通路５には
、発熱抵抗体８及び基準温度抵抗体９が設置してありこ
れらの駆動回路１０が主空気通路形成部材２の外壁に設
置されている。なお、本実施例は主空気通路形成部材２
と梁形成部材４とを１体成形しているため水平方向副空
気通路６の底ぶた１１として部材が付いている。絞弁軸
１２は、吸入空気１の流れに対し梁形成部材４の鉛直下
方平行に配置しており、アクセルペダル（図示せず）と
連結されたレバー１４によって回転駆動し、絞弁１３に
よって吸入空気流量を制御する。副空気通路内に導入さ
れた吸入空気１のバイパス流は、発熱抵抗体８及び基準
温度抵抗体９及び発熱抵抗体８を一定の温度に加熱する
とともに加熱電圧を総空気流量に相関ある出力信号に変
換する駆動回路１０によって計測される。

【０００９】図２は、図１のＩで示した部分（梁形成部
材の鉛直真下の長手方向）の空気流速分布を表わしたも
のである。図のａ，ｂ，ｃはそれぞれ絞弁１３を低開度
，中開度，高開度としたものであり、総空気流量はすべ
て同一である。図３は、図２と同様にして従来の公知例
について図示したものである。

【００１０】図３において、それぞれの絞弁開度におけ
る流速分布は図示の如くなっており、特にｂ，ｃにおい
ては大きな偏流が生じている。したがって絞弁軸を梁形
成部材に対して直角をなす方向に構成する吸入空気制御
装置においては必然的に計測誤差は生じやすくなる。

【００１１】これに対して、図２の本発明の一実施例に
おいては、ほぼ偏流のない一様な空気の流れになってい
る。ただ、ｂの中開度域においては、絞弁軸に対して直
角方向の流れの偏流の影響を受けて、分布が傾いた状態
となっている。しかし、本発明の一実施例の副空気通路
出口は水平方向にも開口しているため、流速分布の傾き
による計測誤差は微小なものとできる。

【００１２】以上のように、本発明によれば、従来の公
知例のような同一流量において絞弁開度を変えたとき計
測誤差が大きくなるという不具合は改善でき、より計測
精度の勝れた吸入空気制御装置を提供できる。

【００１３】

【発明の効果】本発明によれば、同一空気流量時におい
て絞弁開度を変えても、副空気通路出口近傍の空気流速
分布の変化を小さくできるため、従来の公知例に対し、
約５０％の計測精度を向上できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例の縦断面図である。

【図２】図１における符号Ｉにて指示した部分の流速分
布図である。

【図３】従来公知例の図１における符号Ｉにて指示した
部分に相当する部分の流速分布図である。

【符号の説明】

４…梁形成部材、７…副空気通路出口、１２…絞弁軸。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】主空気通路を形成する部材、及びその主空
   気通路形成部材によって少なくとも一端を支持しかつ主
   空気通路内に梁を形成する部材、及びその梁形成部材内
   に少なくとも１部分及び出口を構成した副空気通路、及
   び副空気通路内に設置した発熱抵抗体、及びその発熱抵
   抗体を一定の温度に加熱するとともに加熱電圧を空気流
   量に応じた出力電圧信号に変換する駆動回路からなる熱
   線式空気流量計と、吸入空気を制御する絞弁とを一体構
   成した吸入空気制御装置において、空気の流れ方向に対
   し、絞弁軸を梁形成部材の鉛直下方平行に配置したこと
   を特徴とする吸入空気制御装置。
2. 【請求項２】請求項１において、副空気通路の出口部の
   少なくとも一部分を空気の流れに対し、水平方向に開口
   したことを特徴とした吸入空気制御装置。