JPH04349990A - 金属イオンを高濃度に含有する廃液の処理方法 - Google Patents

金属イオンを高濃度に含有する廃液の処理方法

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JPH04349990A
JPH04349990A JP12405591A JP12405591A JPH04349990A JP H04349990 A JPH04349990 A JP H04349990A JP 12405591 A JP12405591 A JP 12405591A JP 12405591 A JP12405591 A JP 12405591A JP H04349990 A JPH04349990 A JP H04349990A
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JP
Japan
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waste liquid
reaction
water
dilution
liquid
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Application number
JP12405591A
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English (en)
Inventor
Katsuyasu Horiuchi
堀内 克泰
Shuji Inoue
井上 周二
Kaoru Kajii
梶井 馨
Hideaki Yano
矢野 英明
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JFE Steel Corp
Kurita Water Industries Ltd
Original Assignee
Kurita Water Industries Ltd
Kawasaki Steel Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は金属イオン、特にアルカ
リと反応して水不溶性または難溶性の水酸化物を生成す
る金属イオンを高濃度に含有する廃液から、金属イオン
を分離除去する廃液の処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】製鉄所における鋼材の表面処理工程から
排出される廃液中には、通常鉄イオンが約75000m
g/lおよび亜鉛イオンが約4000mg/l含有され
ている。このように金属イオンを高濃度に含有する廃液
を系外に排出する場合、鉄10mg/l、亜鉛5mg/
lの排出基準を満たすためには、それぞれ99.99%
、99.88%の除去率で処理する必要がある。
【0003】従来、鉄イオン、亜鉛イオンなどの金属イ
オンを含有する廃液から、これらの金属イオンを分離除
去する方法として、廃液を反応槽に入れ、反応槽に設置
したpH計でpHを制御しながら水酸化カルシウムなど
のアルカリを添加し、廃液中の金属イオンと反応させて
、水不溶性または難溶性の水酸化物とし、この反応生成
物を固液分離する方法が採用されている。この方法の反
応は次式〔1〕〜〔3〕などで表わされる。
【化1】     2Fe3++3Ca(OH)2→2Fe(OH
)3↓+3Ca2+  …〔1〕    Fe2++C
a(OH)2→Fe(OH)2↓+Ca2+     
     …〔2〕    Zn2++Ca(OH)2
→Zn(OH)2↓+Ca2+          …
〔3〕                      
      (pH9〜10)
【0004】しかし、こ
のような方法で製鉄所における鋼材の表面処理工程から
排出される鉄イオン、亜鉛イオンなどの金属イオンを高
濃度に含有する廃液を処理した場合、金属イオン濃度が
高濃度であるため、次のような問題点がある。 1)未反応の金属イオンがCa(OH)2、Fe(OH
)2、Fe(OH)3、Zn(OH)2などの水酸化物
に包含され、これが固液分離の段階で処理液中に溶出し
、高い除去率、例えば99.8%以上で除去することが
できない。 2)中和反応で多量の反応熱が発生するため、温度上昇
に耐え得る設備が必要になる。 3)中和反応でFe(OH)3、Fe(OH)2、Zn
(OH)2などの水酸化物汚泥(反応生成物)が多量に
生成して、200g/lに達する場合もあり、このため
攪拌などの操作が困難となり、反応効率を低下させるほ
か、攪拌機、pH計、管路などの設備に支障がでる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
問題点を解決するため、金属イオンを高濃度に含有する
廃液を、金属イオンの除去率が高く、反応槽の温度上昇
が小さく、かつ攪拌操作が容易で、これにより高反応効
率で処理できる、金属イオンを高濃度に含有する廃液の
処理方法を提案することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、金属イオンを
高濃度に含有する廃液にアルカリを添加し、廃液中の金
属イオンと反応させて水酸化物とし、この反応生成物を
固液分離する方法において、 1)希釈水を貯留した反応槽に廃液を供給して、廃液を
所定の希釈倍率に希釈する希釈工程、 2)希釈された廃液にアルカリを添加し、攪拌して反応
を行う反応工程、 3)反応生成物を固液分離する固液分離工程、4)分離
した固形分を系外へ排出する排出工程、5)分離水を系
外へ放流する放流工程、6)反応槽を洗浄水で洗浄する
洗浄工程、および7)洗浄工程で使用した洗浄水の一部
または全部を次回の希釈工程で用いる希釈水として反応
槽に貯留する貯留工程 の各工程を含むことを特徴とする金属イオンを高濃度に
含有する廃液の処理方法である。
【0007】本発明において処理の対象となる廃液は、
アルカリと反応して水不溶性または難溶性の水酸化物を
生成する金属イオンを高濃度に含有する廃液であり、具
体的にはFe2+、Fe3+、Zn2+、Ni2+、M
g2+、Cu2+などの金属イオンを含有する廃液であ
る。本発明は、廃液を希釈して廃液中の金属イオン濃度
を低下させたのち、アルカリと反応させる方法であり、
このため本発明では、金属イオンを高濃度に含有してい
る廃液が処理の対象となる。処理の対象となる廃液中の
金属イオン濃度は限定されるものではないが、通常金属
イオンの合計量が10000mg/l以上、好ましくは
30000〜100000mg/lの廃液を処理の対象
にするのが適当である。本発明を適用する好適な廃液と
しては、製鉄所における鋼材の表面処理工程から排出さ
れる廃液、例えば鋼板の亜鉛メッキ工程廃液などがあげ
られる。
【0008】廃液の希釈倍率は、含有されている金属イ
オン濃度にもよるが、通常1.5容量倍以上、好ましく
は1.5〜10容量倍程度が適当である。前記鋼板の亜
鉛メッキ工程廃液の場合は、2容量倍程度の希釈が適当
である。
【0009】本発明で使用するアルカリとしては、廃液
中に含有されている金属イオンと反応して水不溶性また
は難溶性の水酸化物を生成する水酸化アルカリを使用す
る。このようなアルカリとしては、例えば水酸化カルシ
ウム、水酸化ナトリウムなどをあげることができる。ア
ルカリの添加量は金属イオンとの反応当量以上、好まし
くは1〜1.5倍当量であり、通常廃液のpHが8.5
〜10.5、好ましくはpH9〜10となるように添加
すればよい。
【0010】アルカリと反応させて生成する水不溶性ま
たは難溶性の水酸化物の固液分離手段としては、沈殿分
離、濾過分離、膜分離など、通常中和反応において採用
される手段が採用できる。
【0011】
【作用】本発明による廃液の処理では、廃液を希釈水で
希釈し(希釈工程)、この希釈された廃液にアルカリを
添加して反応させ(反応工程)、得られた反応生成物を
固液分離し(固液分離工程)、分離した固形分と分離水
とをそれぞれ系外に排出(排出工程、放流工程)する。 そして反応槽を洗浄した際(洗浄工程)に生じた洗浄水
を反応槽に貯留し、次回の希釈工程で用いる希釈水とし
て使用する。
【0012】以上のようにして廃液を処理すると、金属
イオンが希釈された状態で反応するため、反応生成物に
未反応の金属イオンが包含されても、固液分離中に溶出
する未反応の金属イオンの量は少なく、この未反応の金
属イオンは反応液中のアルカリと反応して容易に水酸化
物となる。このため金属イオンは高い除去率で除去され
る。また反応熱による廃液の温度上昇が抑制されるので
、反応槽の温度上昇が小さく、このため設備の耐久性を
低下させない。さらに反応生成物の生成量が少なくなる
ので、攪拌などの操作は容易となり、反応効率は高くな
る。また反応槽を洗浄した際に生じた洗浄水を次回の希
釈工程で用いる希釈水として使用しているので、希釈水
として使用する用水は節約される。
【0013】
【実施例】図1は本発明により廃液を処理するための廃
液処理装置を示す系統図である。図において、1は反応
槽であり、この反応槽1には廃液貯槽2からポンプP1
により廃液3を供給する廃液供給路4と、アルカリを供
給するアルカリ供給路5と、反応液6を反応槽1の底部
から取出し、反応槽1の上部に循環させる循環路7とが
接続されている。反応液6はポンプP2により循環路7
を通して循環するようになっている。8はpH計であり
、循環路7を循環する反応液6のpHが測定できるよう
になっている。9は攪拌機、10a〜10gはバルブで
ある。循環路7には用水供給路11が接続され、用水が
循環路7を経由して反応槽1に供給されるようになって
いる。また循環路7には排出路12が接続され、反応液
6が循環路7を経由して系外に排出できるようになって
いる。
【0014】上記処理装置により廃液を処理するには、
次のような方法で行う。用水供給路11から循環路7に
用水を導入し、循環路7を経由して反応槽1に希釈水と
して貯留する。このようにして希釈水を貯留した反応槽
1に、ポンプP1を駆動して廃液供給路4から廃液3を
供給し、廃液3を所定の希釈倍率に希釈する。希釈され
た廃液3にアルカリ供給路5からアルカリを添加し、攪
拌機9で攪拌しながら反応させ、水不溶性または難溶性
の金属水酸化物を生成させる。攪拌は、ポンプP2によ
り反応液6を循環路7に通液し、循環しながら行うこと
もできる。アルカリの添加量は反応液6のpHをpH計
8で測定しながら調節する。
【0015】反応終了後、反応液6を静置し、反応生成
物(金属水酸化物)を反応槽1の底部に沈殿させる。沈
殿した反応生成物は、循環路7に接続した排出路12を
通して反応槽1外へ排出する。分離水も反応生成物と同
様にして排出路12を通して反応槽1外へ放流する。
【0016】次に用水供給路11から用水を導入し、反
応槽1および循環路7を循環させて洗浄する。洗浄終了
後は、洗浄に用いた洗浄水の一部または全部を反応槽1
に貯留し、次回の処理において廃液3を希釈するための
希釈水として使用する。次回の廃液3の処理は、反応槽
1に貯留してある洗浄水を希釈水として使用し、前回の
廃液3の処理と同様の処理を繰返す。
【0017】実施例1、2および比較例1、2処理対象
の廃液(被処理水)として製鉄所における鋼材の表面処
理工程から排出された廃液を用い、図1に示す処理装置
により処理を行った。実施例での希釈倍率は2容量倍と
し、比較例では希釈しないで行った。結果を表1に示す
【0018】
【表1】
【0019】表1から、実施例1、2のように、廃液を
希釈してアルカリと反応させることにより、鉄および亜
鉛イオンを99.99%除去できることがわかる。また
比較例1、2において、廃液を無希釈で反応させたのち
同倍率で希釈しても、実施例と同程度の処理効率は得ら
れず、先に廃液の希釈を行うことが重要であることがわ
かる。
【0020】
【発明の効果】以上の通り、本発明によれば、廃液を希
釈して処理するようにしたので、金属イオンを高濃度に
含有する廃液を処理しても金属イオンを高い除去率で除
去することができ、また反応槽の温度上昇を小さくする
ことができる。さらに攪拌操作が容易になるので、反応
効率がよくなり、このため反応時間を短縮することがで
きる。また洗浄工程で使用した洗浄水を次回で用いる希
釈水として使用するようにしたので、用水を節約するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明により廃液を処理するための廃液処理装
置を示す系統図である。
【符号の説明】
1  反応槽 2  廃液貯槽 3  廃液 4  廃液供給路 5  アルカリ供給路 6  反応液 7  循環路 8  pH計 9  攪拌機 10a〜10g  バルブ 11  用水供給路 12  排出路

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  金属イオンを高濃度に含有する廃液に
    アルカリを添加し、廃液中の金属イオンと反応させて水
    酸化物とし、この反応生成物を固液分離する方法におい
    て、 1)希釈水を貯留した反応槽に廃液を供給して、廃液を
    所定の希釈倍率に希釈する希釈工程、 2)希釈された廃液にアルカリを添加し、攪拌して反応
    を行う反応工程、 3)反応生成物を固液分離する固液分離工程、4)分離
    した固形分を系外へ排出する排出工程、5)分離水を系
    外へ放流する放流工程、6)反応槽を洗浄水で洗浄する
    洗浄工程、および7)洗浄工程で使用した洗浄水の一部
    または全部を次回の希釈工程で用いる希釈水として反応
    槽に貯留する貯留工程 の各工程を含むことを特徴とする金属イオンを高濃度に
    含有する廃液の処理方法。
JP12405591A 1991-05-28 1991-05-28 金属イオンを高濃度に含有する廃液の処理方法 Pending JPH04349990A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002045871A (ja) * 2000-07-31 2002-02-12 Ngk Spark Plug Co Ltd クロメート排液の処理方法
JP2003001269A (ja) * 2001-06-19 2003-01-07 Kurita Water Ind Ltd ガリウム含有廃水の処理装置
JP2012082458A (ja) * 2010-10-08 2012-04-26 Jfe Engineering Corp 亜鉛めっき廃液からの亜鉛の分離回収方法
JP6093071B1 (ja) * 2016-05-19 2017-03-08 株式会社スイレイ 排水処理方法

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