JPH04347579A - 整流回路及びそれを用いたインバータ式x線装置 - Google Patents

整流回路及びそれを用いたインバータ式x線装置

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JPH04347579A
JPH04347579A JP14819191A JP14819191A JPH04347579A JP H04347579 A JPH04347579 A JP H04347579A JP 14819191 A JP14819191 A JP 14819191A JP 14819191 A JP14819191 A JP 14819191A JP H04347579 A JPH04347579 A JP H04347579A
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Hideki Uemura
植 村 秀 記
Jun Takahashi
高 橋   順
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Hitachi Healthcare Manufacturing Ltd
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Hitachi Medical Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、三相電源用の交流/直
流変換手段としての整流回路及びそれを用いたインバー
タ式X線装置に関し、特に回路構成を大形化することな
く高い直流電圧を得ることができる整流回路及びそれを
用いたインバータ式X線装置に関する。
【0002】
【従来の技術】インバータ式X線装置は、インバータ回
路により負荷としてのX線管に高電圧を供給するもので
ある。上記インバータ回路は、近年、電力用のエネルギ
ー変換手段として盛んに用いられるようになってきた。 そして、半導体技術の進歩によりインバータ回路の大電
力化と高周波化が進められているが、これらに伴いイン
バータ回路における効率の低下が問題となり、原因とな
る損失を低減する努力が続けられている。
【0003】まず、大電力化の際の効率低下に関与する
大きな損失として配線抵抗によって発生する損失があり
、これはインバータ回路を流れる電流値の2乗に比例す
るため、上記損失を小さくするためには電流を低減する
必要がある。次に、高周波化によるインバータ回路内の
スイッチング素子の損失増大を防ぐために、インバータ
回路を流れる電流波形を正弦波状として電流の少ない点
でスイッチングするいわゆる電流共振型インバータが開
発されている。この方式によるインバータ回路は、素子
のスイッチング損失が小さいという利点を持っているが
、一方でピーク電流が大きくなるため素子の導通損失が
大きいという欠点を有している。この場合、スイッチン
グ素子の導通損失は、その素子の特性で定まる飽和電圧
と通過電流との積で求められる。そして、上記スイッチ
ング素子が高速化するにつれて飽和電圧は高くなる傾向
にあり、素子の導通損失を小さくするためにはやはり電
流を低減する必要がある。
【0004】これに対し、一定の電力を供給してなおか
つインバータ回路に流れる電流を低減する手法として、
インバータ回路への入力電圧を高くすることが考えられ
る。この場合、インバータ回路への入力電圧を高くして
も、インバータ回路自身か若しくはその後段にある変圧
器などで降圧することによって、希望の電圧と電流を得
ることはできる。そして、インバータ回路を用いた装置
を商用交流電源で用いる場合は、そのインバータ回路の
前段に、交流/直流変換手段としての整流回路が必要と
なる。
【0005】ここで、従来の三相電源用の整流回路3は
、図4に示すように、三相交流電源4の各相毎に二つの
整流素子1u,2u;1v,2v;1w,2wを直列接
続すると共にこれを三相分並列に有して成り、三相交流
電源4の出力電圧を入力して上記整流素子1u,2u;
1v,2v;1w,2wで交流を直流に変換して、直流
の出力電圧を負荷側のインバータ回路5へ供給するよう
になっていた。なお、図4において、符号6u,6v,
6wは三相交流電源4のu相、v相、w相の電源側に発
生する高調波を制限するためのリアクタンスを示し、符
号7は出力電圧の直流フィルタ用のコンデンサを示し、
符号8は負荷抵抗を示している。そして、前述のように
上記インバータ回路5への入力電圧を高くするには、上
記整流回路3において出力電圧を昇圧してやればよい。
【0006】上記の図4に示す三相電源用の整流回路3
においては、その出力電圧は三相交流電源4から入力す
る電圧の約1.35倍程度にしかならず、それ以上の電
圧には昇圧できないものであった。このため、従来は、
上記整流回路3の後段に昇圧チョッパ回路を設けて出力
電圧を昇圧する(特願昭59−279737号参照)か
、或いは三相交流電源4として通常の200V電源の代
わりに400V電源を用いて高電圧化を図っていた。
【0007】これに対して、図5に示すように、二つの
整流素子D1,D2を直列接続すると共に、二つのコン
デンサC1,C2を直列接続したものを上記整流素子D
1,D2に並列に設けて成る単相電源用の倍電圧整流回
路9が、特願平1−53856号で提案されている。こ
の倍電圧整流回路9は、単相交流電源10の出力電圧を
入力し、上記整流素子D1,D2で交流を直流に変換し
て、上記単相交流電源10の各半周期に1度ずつそれぞ
れのコンデンサC1,C2を充電し、この直列接続され
た二つのコンデンサC1,C2から加算電圧を出力する
ことで、入力電圧の2倍の電圧を出力するようになって
いる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、図4に示す従
来の整流回路3において、その後段に昇圧チョッパ回路
を設けた場合は、大容量の自己消弧型スイッチング素子
及びその制御回路と複数の大形受動部品などを必要とし
、部品点数が増加すると共に全体が大形化し、かつ高価
となるものであった。また、三相交流電源4として40
0V電源を用いる場合は、装置の設置箇所に200V電
源しかないときは、200V/400Vのステップアッ
プトランスを設置するか、或いは新たに400V電源の
配線を強いられることとなり、設置スペースを余計にと
られると共に費用がかさむものであった。
【0009】また、図5に示す倍電圧整流回路9におい
ては、単相交流電源10のみを対象とするものであり、
単相電源では一定の電力を供給するために必要な入力電
流のピーク値が大きくなるため、負荷時の電圧降下が大
きくなり、大容量の装置には適さないものであった。
【0010】そこで、本発明は、このような問題点に対
処し、回路構成を大形化することなく高い直流電圧を得
ることができる三相電源用の整流回路及びそれを用いた
インバータ式X線装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明による整流回路は、各相毎に複数の整流素子
を直列接続すると共にこれを三相分並列に有して成り、
三相交流電源の出力電圧を入力して上記整流素子で交流
を直流に変換して直流の出力電圧を負荷側に供給する整
流回路において、上記各相毎の複数の整流素子は、正の
直流出力にカソード側が接続された第一の整流素子と、
この第一の整流素子のアノード側にカソード側が接続さ
れた第二の整流素子と、この第二の整流素子のアノード
側及び当該相の電源にカソード側が接続された第三の整
流素子と、この第三の整流素子のアノード側にカソード
側が接続されると共にアノード側は負の直流出力に接続
された第四の整流素子とを直列接続して成り、かつ上記
各相の第二の整流素子のカソード側と当該相の次の相順
の相電源との間には第一のコンデンサを接続すると共に
、上記各相の第三の整流素子のアノード側と上記次の相
順の相電源との間には第二のコンデンサを上記第一のコ
ンデンサと直列に接続して成り、上記各相毎に設けられ
た第一の整流素子及び第四の整流素子は、当該相に設け
られた2個のコンデンサの加算電圧が他相の電圧より高
いときにのみ負荷側に当該相の電圧を供給するスイッチ
として働くものとし、これにより倍電圧を得て負荷側に
供給するようにしたものである。
【0012】また、上記各相毎の第二の整流素子及び第
三の整流素子は、点弧角制御が可能なサイリスタとし、
これらのサイリスタには、該サイリスタを駆動するゲー
トトリガ発生回路を有すると共に出力電圧と目標の電圧
設定値とを比較する比較器を有し上記電圧設定値に応じ
た出力電圧となるように上記サイリスタの点弧角を調整
するフィードバック制御系を接続したものとしてもよい
【0013】そして、本発明によるインバータ式X線装
置は、三相交流電源と、各相毎に複数の整流素子を直列
接続すると共にこれを三相分並列に有して成り上記三相
交流電源の出力電圧を入力して上記整流素子で交流を直
流に変換して直流の出力電圧を供給する整流回路と、こ
の整流回路からの直流電圧を交流電圧に変換するインバ
ータ回路と、このインバータ回路の出力交流電圧を昇圧
する高圧変圧器と、この高圧変圧器の出力を直流に変換
する高圧整流器と、この高圧整流器の出力直流電圧を印
加されるX線管とを有して成るインバータ式X線装置に
おいて、その整流回路として上記のように構成された整
流回路を用いたものである。
【0014】
【作用】上記のように構成された整流回路は、第一の整
流素子と第二の整流素子と第三の整流素子と第四の整流
素子とを直列接続して成る各相毎の複数の整流素子によ
り、三相交流電源の出力電圧を入力して交流を直流に変
換し、上記第二及び第三の整流素子に並列に設けられ互
いに直列接続された各相毎の第一のコンデンサ及び第二
のコンデンサにより、上記直流に変換された電圧を加算
し、上記各相毎に設けられた第一及び第四の整流素子の
スイッチ動作により、当該相の2個のコンデンサの加算
電圧が他相の電圧より高いときにのみ負荷側に当該相の
電圧を供給するように動作する。これにより、倍電圧を
得てその電圧を負荷側に供給することができる。
【0015】また、上記のように構成された整流回路を
用いたインバータ式X線装置は、上記整流回路の動作に
より、回路構成を大形化することなく高い直流電圧を得
て、これをインバータ回路に供給して損失の少ない状態
でX線を放射することができる。
【0016】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面に基づいて
詳細に説明する。図1は本発明による整流回路11の実
施例を示す回路図である。この整流回路11は、例えば
200Vの三相交流電源4の出力電圧を入力して交流を
直流に変換するもので、上記の三相交流電源4からu相
と、v相と、w相の3本の電源配線で電力が供給される
ようになっており、この3本の電源配線のそれぞれには
電源側に発生する高調波を制限するためのリアクタンス
6u,6v,6wが挿入されている。そして、この整流
回路11は、u,v,wの各相が全く同じ回路構成とさ
れているので、ここではu相のみについてその構成を説
明する。
【0017】上記整流回路11のu相は、直列接続され
例えばダイオードから成る4個の整流素子Du1,Du
2,Du3,Du4と、直列接続された2個のコンデン
サCu1,Cu2とで構成されている。更に具体的に説
明すると、第一の整流素子Du1は、そのカソード側が
正の直流出力として直流フィルタ用のリアクタンス12
を介してコンデンサCの正極に接続され、そのアノード
側は次の第二の整流素子Du2に接続されている。第二
の整流素子Du2は、そのカソード側が上記第一の整流
素子Du1のアノード側に接続され、そのアノード側は
次の第三の整流素子Du3に接続されると共にu相電源
に挿入されたリアクタンス6uに接続されている。また
、第三の整流素子Du3は、そのカソード側が上記第二
の整流素子Du2のアノード側に接続されると共に上記
リアクタンス6uに接続され、そのアノード側は次の第
四の整流素子Du4に接続されている。さらに、第四の
整流素子Du4は、そのカソード側が上記第三の整流素
子Du3のアノード側に接続され、そのアノード側は負
の直流出力として直流フィルタ用のコンデンサCの負極
に接続されている。
【0018】また、第一のコンデンサCu1は、その正
極側が上記第二の整流素子Du2のカソード側に接続さ
れ、その負極側は自相であるu相の次の相順のv相電源
に挿入されたリアクタンス6vに接続されている。さら
に、第二のコンデンサCu2は、その正極側が上記第一
のコンデンサCu1の負極側に接続されると共に上記リ
アクタンス6vに接続され、その負極側は上記第三の整
流素子Du3のアノード側に接続されている。そして、
これらの第一及び第二のコンデンサCu1,Cu2は、
上記リアクタンス6vへの接続点で直列接続されている
【0019】u相の回路はこのように構成されているが
、v相及びw相についても全く同様に構成されており、
このような回路が図1に示すように三相分並列に設けら
れており、それぞれの第一の整流素子Du1,Dv1,
Dw1からの正の直流出力は直流フィルタ用のリアクタ
ンス12を介してコンデンサCの正極に共通接続され、
それぞれの第四の整流素子Du4,Dv4,Dw4から
の負の直流出力は直流フィルタ用のコンデンサCの負極
に共通接続されている。また、u相において直列接続さ
れた第一のコンデンサCu1の負極側と第二のコンデン
サCu2の正極側との接続点は、次の相順のv相におい
て直列接続された第二の整流素子Dv2のアノード側と
第三の整流素子Dv3のカソード側との接続点に接続さ
れている。同様に、v相において直列接続された第一の
コンデンサCv1の負極側と第二のコンデンサCv2の
正極側との接続点は、次の相順のw相において直列接続
された第二の整流素子Dw2のアノード側と第三の整流
素子Dw3のカソード側との接続点に接続されている。 さらに同様に、w相において直列接続された第一のコン
デンサCw1の負極側と第二のコンデンサCw2の正極
側との接続点は、次の相順のu相において直列接続され
た第二の整流素子Du2のアノード側と第三の整流素子
Du3のカソード側との接続点に接続されている。
【0020】このような構成により三相交流電源4に対
応した整流回路11の回路構成となるが、上記各相毎に
設けられた第一の整流素子Du1,Dv1,Dw1及び
第四の整流素子Du4,Dv4,Dw4は、当該相に設
けられた2個のコンデンサCu1,Cu2;Cv1,C
v2;Cw1,Cw2の加算電圧が他相の電圧より高い
ときにのみ負荷側、すなわち直流フィルタ用のコンデン
サCに当該相の電圧を供給するスイッチとして働くもの
とされている。
【0021】次に、このように構成された整流回路11
の動作について説明する。まず、三相交流電源4からの
出力電圧をそれぞれの相に設けられたリアクタンス6u
,6v,6wを介して入力するが、あるタイミングにお
いて例えばu相とv相との間の線間電圧が正、すなわち
u相の電位がv相の電位より高いときは、電流は6u→
Du2→Cu1→6vの経路で流れ、u相の第一のコン
デンサCu1を電源電圧まで充電する。次に、他のタイ
ミングにおいては逆にu相とv相との間の線間電圧が負
、すなわちv相の電位がu相の電位より高いときは、電
流は6v→Cu2→Du3→6uの経路で流れ、u相の
第二のコンデンサCu2を電源電圧まで充電する。ただ
し、上記第一及び第二のコンデンサCu1,Cu2が既
に充電されている場合は、三相交流電源4から供給され
る電源電圧が各コンデンサCu1,Cu2の充電電圧よ
りも高くなったときのみ、第二の整流素子Du2又は第
三の整流素子Du3が導通する。また、負荷側に設けら
れた直流フィルタ用のコンデンサCが充電されており、
上記両コンデンサCu1,Cu2の加算電圧よりも高い
電位の場合は、第一の整流素子Du1及び第四の整流素
子Du4は逆バイアスされて非導通となる。
【0022】上記のような状態で、u相のコンデンサC
u1,Cu2は、電源周期の半周期に1度ずつ交互に充
電されることになり、充電されない半周期の間はその直
前の半周期の電圧を保持するため、直列接続された第一
のコンデンサCu1の正極と第二のコンデンサCu2の
負極との間には、三相交流電源4の出力電圧の2倍の電
圧が現われることになる。ここまでの動作は、図5に示
す単相電源用の倍電圧整流回路9と同様であり、他の相
間電圧でもそれぞれ単独に倍電圧動作が行われる。すな
わち、v,w相間の線間電圧については、v相の第二及
び第三の整流素子Dv2,Dv3と第一及び第二のコン
デンサCv1,Cv2とによって、またw,u相間の線
間電圧については、w相の第二及び第三の整流素子Dw
2,Dw3と第一及び第二のコンデンサCw1,Cw2
とによって、上述のu,v相間と同様の動作で倍電圧が
得られる。
【0023】次に、u相、v相、w相の三相間の関係に
ついて説明する。いま、u相の第一のコンデンサCu1
の電圧をVu1とし、第二のコンデンサCu2の電圧を
Vu2とし、負荷側に設けられた直流フィルタ用のコン
デンサCの両端に現われる出力電圧をVoutとすると
、上記両コンデンサCu1,Cu2の加算電圧(Vu1
+Vu2)が出力電圧Voutより高くなった場合に、
u相の第一の整流素子Du1と第四の整流素子Du4と
が順バイアスされて導通する。このとき、v相の第一の
コンデンサCv1の電圧Vv1と第二のコンデンサCv
2の電圧Vv2との加算電圧(Vv1+Vv2)、及び
w相の第一のコンデンサCw1の電圧Vw1と第二のコ
ンデンサCw2の電圧Vw2との加算電圧(Vw1+V
w2)が、共に上記u相のコンデンサCu1,Cu2の
加算電圧(Vu1+Vu2)より低い場合は、v相の第
一の整流素子Dv1と第四の整流素子Dv4、及びw相
の第一の整流素子Dw1と第四の整流素子Dw4は、そ
れぞれ逆バイアスされて非導通となる。従って、u相の
コンデンサCu1,Cu2の加算電圧(Vu1+Vu2
)のみが負荷側の例えばインバータ回路5に供給される
【0024】次のタイミングでは、v相のコンデンサC
v1,Cv2の加算電圧(Vv1+Vv2)が出力電圧
Voutより高くなると共に、u相のコンデンサの加算
電圧(Vu1+Vu2)及びw相のコンデンサの加算電
圧(Vw1+Vw2)よりもそれぞれ高くなったとする
と、v相の第一及び第四の整流素子Dv1,Dv4は順
バイアスされて導通し、u相の第一及び第四の整流素子
Du1,Du4並びにw相の第一及び第四の整流素子D
w1,Dw4はそれぞれ逆バイアスされて非導通となる
。従って、このときは、v相のコンデンサCv1,Cv
2の加算電圧(Vv1+Vv2)のみが負荷側のインバ
ータ回路5に供給される。w相についても全く同様の動
作となる。すなわち、上記各相毎に設けられた第一の整
流素子Du1,Dv1,Dw1及び第四の整流素子Du
4,Dv4,Dw4は、u,v,wの三相のうちでいず
れか最も高い電圧状態の相のみを、負荷側に接続するた
めのスイッチとして働くこととなる。これにより、本発
明の整流回路11によれば、三相交流電源4の出力電圧
について直流に変換すると共に、その倍電圧を得て負荷
側に供給することができる。
【0025】なお、以上の説明においては、上記u,v
,wの三相の第一から第四までの整流素子はダイオード
を用いたものとしたが、本発明はこれに限らず、トラン
ジスタを用いてもよい。また、上記三相交流電源4は、
その相順がu相、v相、w相の順とされているが、この
うちいずれかの二相の相順が入れ換わってもよく、直流
の出力電圧には変化がなく問題はない。さらに、各相に
設けられたコンデンサCu1,Cu2;Cv1,Cv2
;Cw1,Cw2には、整流された出力電圧を平滑する
作用もあるため、図1に示す直流フィルタ用のリアクタ
ンス12及びコンデンサCは設けなくてもよい。さらに
また、各相の第一から第四までの整流素子には、そのア
ノードとカソードとの間に、抵抗とコンデンサを接続し
た直列回路から成るRCスナバを接続してもよい。これ
により、上記各整流素子がスイッチングする際の電圧の
変化率を軽減することができ、それぞれの整流素子を保
護できると共に、ノイズの低減を図ることができる。
【0026】図2は、本発明の整流回路の他の実施例を
示す回路図である。この実施例は、図1に示す整流回路
11において、u,v,wの各相毎の第二の整流素子D
u2,Dv2,Dw2及び第三の整流素子Du3,Dv
3,Dw3を、それぞれ点弧角制御が可能なサイリスタ
Tu2,Tv2,Tw2及びTu3,Tv3,Tw3に
置き換え、かつこれらのサイリスタには、上記各サイリ
スタを駆動するゲートトリガ発生回路13を有すると共
に出力電圧Voutと目標の電圧設定値Vsetとを比
較する比較器14を有し上記電圧設定値Vsetに応じ
た出力電圧となるように上記各サイリスタTu2,Tv
2,Tw2及びTu3,Tv3,Tw3の点弧角を調整
するフィードバック制御系を接続したものである。
【0027】そして、上記直流フィルタ用のコンデンサ
Cから検出された出力電圧Voutは、上記比較器14
へ入力して目標の電圧設定値Vsetと比較される。こ
の比較器14から出力された誤差電圧Veは、ゲートト
リガ発生回路13へ入力し、ここで出力電圧Voutが
上記目標の電圧設定値Vsetと一致するように最適な
点弧位相角が設定され、ゲートトリガ信号として上記各
サイリスタTu2,Tv2,Tw2及びTu3,Tv3
,Tw3へ送出されるようになっている。この場合、u
,v,wの各相のゲートトリガ信号は各相間の電圧と同
期しており、ゲートトリガ形式は双パルストリガでも連
鎖パルストリガでもよい。他の動作は、図1の場合と全
く同様であり、フィードバック制御系を備えたことによ
り、出力電圧が可変でありかつ入力電源電圧が変動して
も、常に一定の直流電圧を負荷側に供給することができ
る。
【0028】次に、以上のように構成された整流回路を
用いたインバータ式X線装置の実施例について、図3を
参照して説明する。このインバータ式X線装置は、イン
バータ回路により負荷としてのX線管に高電圧を供給す
るもので、図3に示すように、三相交流電源4と、各相
毎に複数の整流素子を直列接続すると共にこれを三相分
並列に有して成り上記三相交流電源4の出力電圧を入力
して上記整流素子で交流を直流に変換して直流の出力電
圧を供給する整流回路11′と、この整流回路11′か
らの直流電圧を交流電圧に変換するインバータ回路5と
、このインバータ回路5の出力交流電圧を昇圧する高圧
変圧器15と、この高圧変圧器15の出力を直流に変換
する高圧整流器16と、この高圧整流器16の出力直流
電圧を印加されるX線管17とを有して成る。上記整流
回路11′は、図2に示す整流回路11′と全く同様に
構成されており、図2における負荷抵抗8を、高圧変圧
器15と高圧整流器16とX線管17とから成る回路で
置き換えたものである。なお、上記整流回路11′にお
いては、直流フィルタ用のコンデンサCの出力電圧Vo
utを検出してゲートトリガ発生回路13を介して電圧
をフィードバック制御しているが、これに限らず、X線
管17の管電圧を検出してフィードバック制御するよう
にしてもよい。この場合は、設定すべき管電圧が目標の
電圧設定値Vsetとなるように、整流回路11′の位
相角が調整されることになる。また、上記整流回路11
′に代えて、図1に示す整流回路11を用いてもよい。 さらに、図3において、整流回路11′とインバータ回
路5との間にチョッパ回路を挿入してもよい。
【0029】ここで、医療用のX線装置では、通常、X
線管の電源である高電圧装置と、被検者を寝載して起倒
する透視撮影台とが同時に設置される。この透視撮影台
では三相の誘導電動機を用いることが多く、装置を設置
する病院では三相交流電源を設備していることが多い。 そして、上記高電圧装置がインバータ式のものであれば
、三相交流電源のうちの単相のみを使用した場合に比べ
て、三相の電源を用いた方が一線に流れる電流量が少な
いため、効率が良く大きなX線出力を得ることができる
。このため、三相の電源でも倍電圧化できる整流回路が
望まれていた。また、X線CT装置では長時間連続のX
線曝射が行われるため、単相で用いた場合に電圧降下に
よる電源相間の電圧アンバランスが発生することがある
ので、三相でX線出力を得るための倍電圧整流回路が必
要とされていた。これらのことから、本発明のように三
相交流電源4でも倍電圧化することができる整流回路1
1又は11′を備えたインバータ式X線装置が有効であ
ることがわかる。
【0030】
【発明の効果】本発明の整流回路11,11′は以上の
ように構成されたので、第一の整流素子と第二の整流素
子と第三の整流素子と第四の整流素子とを直列接続して
成る各相毎の複数の整流素子により、三相交流電源4の
出力電圧を入力して交流を直流に変換し、上記第二及び
第三の整流素子に並列に設けられ互いに直列接続された
各相毎の第一のコンデンサ及び第二のコンデンサにより
、上記直流に変換された電圧を加算し、上記各相毎に設
けられた第一及び第四の整流素子のスイッチ動作により
、当該相の二つのコンデンサの加算電圧が他相の電圧よ
り高いときにのみ負荷側に当該相の電圧を供給すること
ができる。これにより、倍電圧を得てその電圧を負荷側
に供給することができる。従って、従来のように整流回
路の後段に昇圧チョッパ回路を設けることなく、或いは
例えば400V用のステップアップトランスを設置する
ことなく、特に回路構成を大形化しないでも高い直流電
圧を得ることができる。よって、後段に接続されるイン
バータ回路5に入力する電流が小さくなり、該インバー
タ回路5における損失を低減することができる。
【0031】また、上記のように構成された整流回路1
1,11′を用いたインバータ式X線装置は、上記整流
回路11,11′の動作により、回路構成を大形化する
ことなく高い直流電圧を得て、これをインバータ回路5
に供給して損失の少ない状態でX線を放射することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】  本発明による整流回路の実施例を示す回路
図、
【図2】  本発明の整流回路の他の実施例を示す回路
図、
【図3】  本発明による整流回路を用いたインバータ
式X線装置の実施例を示す回路図、
【図4】  従来の三相交流電源用の整流回路を示す回
路図、
【図5】  従来の単相交流電源用の倍電圧整流回路を
示す回路図。
【符号の説明】
4…三相交流電源、  5…インバータ回路、  8…
負荷抵抗、  11,11′…整流回路、  13…ゲ
ートトリガ発生回路、  14…比較器、  15…高
圧変圧器、  16…高圧整流器、  17…X線管、
  Du1,Dv1,Dw1…第一の整流素子、  D
u2,Dv2,Dw2,Tu2,Tv2,Tw2…第二
の整流素子、  Du3,Dv3,Dw3,Tu3,T
v3,Tw3…第三の整流素子、  Du4,Dv4,
Dw4…第四の整流素子、  Cu1,Cv1,Cw1
…第一のコンデンサ、  Cu2,Cv2,Cw2…第
二のコンデンサ。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  各相毎に複数の整流素子を直列接続す
    ると共にこれを三相分並列に有して成り、三相交流電源
    の出力電圧を入力して上記整流素子で交流を直流に変換
    して直流の出力電圧を負荷側に供給する整流回路におい
    て、上記各相毎の複数の整流素子は、正の直流出力にカ
    ソード側が接続された第一の整流素子と、この第一の整
    流素子のアノード側にカソード側が接続された第二の整
    流素子と、この第二の整流素子のアノード側及び当該相
    の電源にカソード側が接続された第三の整流素子と、こ
    の第三の整流素子のアノード側にカソード側が接続され
    ると共にアノード側は負の直流出力に接続された第四の
    整流素子とを直列接続して成り、かつ上記各相の第二の
    整流素子のカソード側と当該相の次の相順の相電源との
    間には第一のコンデンサを接続すると共に、上記各相の
    第三の整流素子のアノード側と上記次の相順の相電源と
    の間には第二のコンデンサを上記第一のコンデンサと直
    列に接続して成り、上記各相毎に設けられた第一の整流
    素子及び第四の整流素子は、当該相に設けられた2個の
    コンデンサの加算電圧が他相の電圧より高いときにのみ
    負荷側に当該相の電圧を供給するスイッチとして働くも
    のとし、これにより倍電圧を得て負荷側に供給するよう
    にしたことを特徴とする整流回路。
  2. 【請求項2】  上記各相毎の第二の整流素子及び第三
    の整流素子は、点弧角制御が可能なサイリスタとし、こ
    れらのサイリスタには、該サイリスタを駆動するゲート
    トリガ発生回路を有すると共に出力電圧と目標の電圧設
    定値とを比較する比較器を有し上記電圧設定値に応じた
    出力電圧となるように上記サイリスタの点弧角を調整す
    るフィードバック制御系を接続したことを特徴とする請
    求項1記載の整流回路。
  3. 【請求項3】  三相交流電源と、各相毎に複数の整流
    素子を直列接続すると共にこれを三相分並列に有して成
    り上記三相交流電源の出力電圧を入力して上記整流素子
    で交流を直流に変換して直流の出力電圧を供給する整流
    回路と、この整流回路からの直流電圧を交流電圧に変換
    するインバータ回路と、このインバータ回路の出力交流
    電圧を昇圧する高圧変圧器と、この高圧変圧器の出力を
    直流に変換する高圧整流器と、この高圧整流器の出力直
    流電圧を印加されるX線管とを有して成るインバータ式
    X線装置において、上記整流回路として請求項1又は2
    記載の整流回路を用いたことを特徴とするインバータ式
    X線装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009290971A (ja) * 2008-05-28 2009-12-10 Shindengen Electric Mfg Co Ltd 電力供給システム
EP4336722A1 (en) * 2022-09-08 2024-03-13 E-Square Holding B.V. Ac/dc voltage multiplier

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