JPH04346818A - 排煙脱硫装置停止中の防食方法 - Google Patents
排煙脱硫装置停止中の防食方法Info
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- JPH04346818A JPH04346818A JP3116190A JP11619091A JPH04346818A JP H04346818 A JPH04346818 A JP H04346818A JP 3116190 A JP3116190 A JP 3116190A JP 11619091 A JP11619091 A JP 11619091A JP H04346818 A JPH04346818 A JP H04346818A
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Landscapes
- Treating Waste Gases (AREA)
- Preventing Corrosion Or Incrustation Of Metals (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は排煙脱硫装置に適用され
るステンレス鋼及びニッケル系合金の排煙脱硫装置停止
中の防食方法に関する。
るステンレス鋼及びニッケル系合金の排煙脱硫装置停止
中の防食方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】排煙脱硫装置の冷却塔及び吸収塔循環液
には排ガス中に含まれる塩化水素の吸収あるいは補給水
中に含まれる塩素イオンの濃縮によって高濃度の塩素イ
オンが含まれる。前記の如き高濃度の塩素イオンが含ま
れる排煙脱硫装置の塔槽類，配管，攪拌機，空気吹込み
管，ポンプ，バルブ等の材料は孔食，デポジットアタッ
ク等の腐食事故を考慮して、モネル，インコロイ，ハス
テロイ等のニッケル系合金あるいはＮｉ，Ｃｒ，Ｍｏ，
Ｎなどを多く含んだ高耐食性を有する高価なステンレス
鋼が用いられている。
には排ガス中に含まれる塩化水素の吸収あるいは補給水
中に含まれる塩素イオンの濃縮によって高濃度の塩素イ
オンが含まれる。前記の如き高濃度の塩素イオンが含ま
れる排煙脱硫装置の塔槽類，配管，攪拌機，空気吹込み
管，ポンプ，バルブ等の材料は孔食，デポジットアタッ
ク等の腐食事故を考慮して、モネル，インコロイ，ハス
テロイ等のニッケル系合金あるいはＮｉ，Ｃｒ，Ｍｏ，
Ｎなどを多く含んだ高耐食性を有する高価なステンレス
鋼が用いられている。
【０００３】しかし、前記の如き厳しい腐食環境におい
ても、装置建設費を安価にしたいとの観点から、ＳＵＳ
３０４，ＳＵＳ３１６，ＳＵＳ３１７，ＪＩＳ ３２
９ＪＩ，ＳＣＳ１３，ＳＣＳ１４などの一般的なステン
レス鋼が適用される場合も多いが、この場合、材料の長
期耐久性は要求せず、短期間で新品に替えるいわゆる消
耗品扱いで対応するか、特に腐食が激しく進行する前記
装置停止中の処置として、装置が停止すると直ちに装置
全体の液抜きを行って水洗する対策が取られている。
ても、装置建設費を安価にしたいとの観点から、ＳＵＳ
３０４，ＳＵＳ３１６，ＳＵＳ３１７，ＪＩＳ ３２
９ＪＩ，ＳＣＳ１３，ＳＣＳ１４などの一般的なステン
レス鋼が適用される場合も多いが、この場合、材料の長
期耐久性は要求せず、短期間で新品に替えるいわゆる消
耗品扱いで対応するか、特に腐食が激しく進行する前記
装置停止中の処置として、装置が停止すると直ちに装置
全体の液抜きを行って水洗する対策が取られている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】高濃度の塩素イオンを
含む排煙脱硫装置において、従来次のような問題がある
。 （１）ニッケル系合金などの材料を用いる場合、建設費
が莫大になる。 （２）液の流動状態下での腐食は軽微であるが、停止中
のように静的状態下で激しく腐食するようなステンレス
鋼を使用する場合には下記の如き方法が考えられるが、
技術的あるいは経済的な問題も多い。
含む排煙脱硫装置において、従来次のような問題がある
。 （１）ニッケル系合金などの材料を用いる場合、建設費
が莫大になる。 （２）液の流動状態下での腐食は軽微であるが、停止中
のように静的状態下で激しく腐食するようなステンレス
鋼を使用する場合には下記の如き方法が考えられるが、
技術的あるいは経済的な問題も多い。
【０００５】（ｉ）電気防食方法
排煙脱硫装置、例えば石灰石膏法における排煙脱硫装置
の冷却塔循環液及び吸収塔循環液のｐＨは０．５〜１．
０、３．５〜６．５といずれも酸性溶液のため、次のよ
うな問題がある。■ 停止中だけでなく、運転中にも
犠牲陽極が激しく消耗するため、犠牲陽極の取替えが頻
繁に必要となるので費用も多くかかる。■ 液のｐＨ
が低く、比抵抗が小さい（数Ω．ｃｍ）ため、１個の犠
牲陽極でカバーできる防食域が狭く、多くの犠牲陽極が
必要となるばかりでなく、犠牲陽極からの距離が離れた
個所では防食されないこともあり、電気防食の適用は技
術的かつ経済的にも難しい。
の冷却塔循環液及び吸収塔循環液のｐＨは０．５〜１．
０、３．５〜６．５といずれも酸性溶液のため、次のよ
うな問題がある。■ 停止中だけでなく、運転中にも
犠牲陽極が激しく消耗するため、犠牲陽極の取替えが頻
繁に必要となるので費用も多くかかる。■ 液のｐＨ
が低く、比抵抗が小さい（数Ω．ｃｍ）ため、１個の犠
牲陽極でカバーできる防食域が狭く、多くの犠牲陽極が
必要となるばかりでなく、犠牲陽極からの距離が離れた
個所では防食されないこともあり、電気防食の適用は技
術的かつ経済的にも難しい。
【０００６】（ｉｉ）液抜き、水洗する方法装置の停止
と同時に装置内の液をすべて抜き出し、水洗する方法は
装置内の液量が多量で、液抜き作業時間がかかるばかり
でなく、抜き出し液の処理液タンクなどが必要で費用が
かかる。このため、定期的な装置内の点検時以外の１ケ
月未満で１〜２週間程度の停止では上記液抜き、水洗は
行われないことが多く、発停頻度が多い場合には腐食事
故が発生しやすい。
と同時に装置内の液をすべて抜き出し、水洗する方法は
装置内の液量が多量で、液抜き作業時間がかかるばかり
でなく、抜き出し液の処理液タンクなどが必要で費用が
かかる。このため、定期的な装置内の点検時以外の１ケ
月未満で１〜２週間程度の停止では上記液抜き、水洗は
行われないことが多く、発停頻度が多い場合には腐食事
故が発生しやすい。
【０００７】本発明は上記技術水準に鑑み、従来法にお
けるような欠点がなく、安価な装置材料を適用できる装
置停止中の防食方法を提供しようとするものである。
けるような欠点がなく、安価な装置材料を適用できる装
置停止中の防食方法を提供しようとするものである。
【０００８】
【課題を解決するための手段】本発明は排煙脱硫装置が
停止する際、冷却塔及び吸収塔循環液のｐＨを１０以上
に調整することを特徴とする排煙脱硫装置の防食方法で
ある。
停止する際、冷却塔及び吸収塔循環液のｐＨを１０以上
に調整することを特徴とする排煙脱硫装置の防食方法で
ある。
【０００９】本発明において、前記、冷却塔及び吸収塔
循環液のｐＨを１０以上に調整するためには次のような
薬液の注入により達成される。 （１）アルカリ土類金属の酸化物，炭酸塩，水酸化物の
１種以上 （２）アルカリ金属の炭酸塩，水酸化物の１種以上（３
）上記（１），（２）の化合物の混合物
循環液のｐＨを１０以上に調整するためには次のような
薬液の注入により達成される。 （１）アルカリ土類金属の酸化物，炭酸塩，水酸化物の
１種以上 （２）アルカリ金属の炭酸塩，水酸化物の１種以上（３
）上記（１），（２）の化合物の混合物
【００１０】
【作用】排煙脱硫装置のようにｐＨが弱酸性で高濃度の
塩素イオンを含み、これに固形粒子が浮遊している溶液
中でのステンレス鋼は種類によっても異なるが、低級ス
テンレス鋼では液が静止している場合、孔食あるいはデ
ポジットアタックが激しく進行する。一方、流動条件下
では孔食の起点を生じても腐食生成物が固着せず腐食が
進行しないか、あるいは固形分が堆積しがたく、デポジ
ットアタックも生じにくいなどから、実用上、腐食の問
題はなく、長期的な耐久性が確保されることは一般に知
られている。従って、排煙脱硫装置が運転されていて、
液が流動している状態では前記厳しい腐食環境であって
も安価なステンレス鋼を使用しても実用上、腐食の問題
はないのであるが、停止中には安価なステンレス鋼は激
しく腐食される。
塩素イオンを含み、これに固形粒子が浮遊している溶液
中でのステンレス鋼は種類によっても異なるが、低級ス
テンレス鋼では液が静止している場合、孔食あるいはデ
ポジットアタックが激しく進行する。一方、流動条件下
では孔食の起点を生じても腐食生成物が固着せず腐食が
進行しないか、あるいは固形分が堆積しがたく、デポジ
ットアタックも生じにくいなどから、実用上、腐食の問
題はなく、長期的な耐久性が確保されることは一般に知
られている。従って、排煙脱硫装置が運転されていて、
液が流動している状態では前記厳しい腐食環境であって
も安価なステンレス鋼を使用しても実用上、腐食の問題
はないのであるが、停止中には安価なステンレス鋼は激
しく腐食される。
【００１１】本発明は装置を停止する際に液のｐＨを１
０以上に調整することにより排煙脱硫装置停止中の安価
なステンレス鋼の防食方法を提案するものであるが、ｐ
Ｈを１０以上あげることによって、液中のＯＨ− が増
加する。このＯＨ− がステンレス鋼の不働態被膜にＣ
ｌ− の吸着に勝って吸着することにより防食する作用
を利用するものである。（液中のＯＨ− が孔食に抑制
作用を有することは一般に知られていることである）
０以上に調整することにより排煙脱硫装置停止中の安価
なステンレス鋼の防食方法を提案するものであるが、ｐ
Ｈを１０以上あげることによって、液中のＯＨ− が増
加する。このＯＨ− がステンレス鋼の不働態被膜にＣ
ｌ− の吸着に勝って吸着することにより防食する作用
を利用するものである。（液中のＯＨ− が孔食に抑制
作用を有することは一般に知られていることである）
【
００１２】
００１２】
【実施例】石灰石膏法排煙脱硫装置において、定常運転
時の冷却塔循環液性がｐＨ １〜２，５０℃，フライア
ッシュスラリ１．５％，Ｃｌ− １００００ｐｐｍ，吸
収塔循環液性が ｐＨ ４〜５，５０℃，石膏スラリ２
０％，Ｃｌ− １００００ｐｐｍの石灰石膏法排煙脱硫
装置の配管にバイパスラインを設け、ＳＵＳ３０４Ｌ，
ＳＵＳ３１６Ｌ，ＳＵＳ３１７Ｌ，ＳＣＳ１３，ＳＣＳ
１４の試験片（１００ｍｍ×１００ｍｍ×０．５ｍｍ厚
）を取付け、６ケ月間運転後開放点検した結果、前記、
いずれの材料にも実用上問題となるような腐食は認めら
れなかった。
時の冷却塔循環液性がｐＨ １〜２，５０℃，フライア
ッシュスラリ１．５％，Ｃｌ− １００００ｐｐｍ，吸
収塔循環液性が ｐＨ ４〜５，５０℃，石膏スラリ２
０％，Ｃｌ− １００００ｐｐｍの石灰石膏法排煙脱硫
装置の配管にバイパスラインを設け、ＳＵＳ３０４Ｌ，
ＳＵＳ３１６Ｌ，ＳＵＳ３１７Ｌ，ＳＣＳ１３，ＳＣＳ
１４の試験片（１００ｍｍ×１００ｍｍ×０．５ｍｍ厚
）を取付け、６ケ月間運転後開放点検した結果、前記、
いずれの材料にも実用上問題となるような腐食は認めら
れなかった。
【００１３】ついで、前記排煙脱硫装置を停止する際、
排ガスが排煙脱硫装置内に入らないようにダンパを操作
したのち、冷却塔及び吸収塔にＣａＣＯ３ スラリを注
入して循環液のｐＨをそれぞれ１０に調整し、試験片を
取付けたバイパスラインのバルブを閉じて液を静止状態
にしたのち、３ケ月後、開放点検を行った結果、いずれ
の材料試験片にも腐食の進行は認められなかった。
排ガスが排煙脱硫装置内に入らないようにダンパを操作
したのち、冷却塔及び吸収塔にＣａＣＯ３ スラリを注
入して循環液のｐＨをそれぞれ１０に調整し、試験片を
取付けたバイパスラインのバルブを閉じて液を静止状態
にしたのち、３ケ月後、開放点検を行った結果、いずれ
の材料試験片にも腐食の進行は認められなかった。
【００１４】同様の試験片を用いて、ｐＨを調整せずに
、静止状態にして３ケ月間経過後、開放点検した結果、
いずれの材料にも多数の孔食をデポジットアタックが発
生していた。
、静止状態にして３ケ月間経過後、開放点検した結果、
いずれの材料にも多数の孔食をデポジットアタックが発
生していた。
【００１５】
【発明の効果】本発明によれば、高濃度のＣｌ− を含
む排煙脱硫装置に低価格のステンレス鋼が適用できる経
済的効果が大きいばかりでなく、腐食事故発生もなく、
長時間使用に耐えられるようにした工業的価値は大きい
。
む排煙脱硫装置に低価格のステンレス鋼が適用できる経
済的効果が大きいばかりでなく、腐食事故発生もなく、
長時間使用に耐えられるようにした工業的価値は大きい
。
Claims (1)
- 【請求項１】 排煙脱硫装置が停止する際、冷却塔及
び吸収塔循環液のｐＨを１０以上に調整することを特徴
とする排煙脱硫装置停止中の防食方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11619091A JP3285593B2 (ja) | 1991-05-21 | 1991-05-21 | 排煙脱硫装置停止中の防食方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11619091A JP3285593B2 (ja) | 1991-05-21 | 1991-05-21 | 排煙脱硫装置停止中の防食方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04346818A true JPH04346818A (ja) | 1992-12-02 |
| JP3285593B2 JP3285593B2 (ja) | 2002-05-27 |
Family
ID=14681063
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11619091A Expired - Fee Related JP3285593B2 (ja) | 1991-05-21 | 1991-05-21 | 排煙脱硫装置停止中の防食方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3285593B2 (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN101886461A (zh) * | 2010-07-30 | 2010-11-17 | 湖南晟通科技集团有限公司 | 一种喷淋塔防腐层的砌筑方法 |
| JP2014185208A (ja) * | 2013-03-22 | 2014-10-02 | Hitachi Ltd | ガス精製装置並びにこれを備えた石炭ガス化システム及び石炭ガス化発電プラント |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN101890288A (zh) * | 2010-07-30 | 2010-11-24 | 湖南晟通科技集团有限公司 | 一种焙烧喷淋塔的防腐层 |
-
1991
- 1991-05-21 JP JP11619091A patent/JP3285593B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN101886461A (zh) * | 2010-07-30 | 2010-11-17 | 湖南晟通科技集团有限公司 | 一种喷淋塔防腐层的砌筑方法 |
| JP2014185208A (ja) * | 2013-03-22 | 2014-10-02 | Hitachi Ltd | ガス精製装置並びにこれを備えた石炭ガス化システム及び石炭ガス化発電プラント |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3285593B2 (ja) | 2002-05-27 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
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