JPH04346718A

JPH04346718A - 軸流型脱穀装置の扱胴構造

Info

Publication number: JPH04346718A
Application number: JP12073591A
Authority: JP
Inventors: Ryuichi Minami; 龍一南
Original assignee: Kubota Corp
Current assignee: Kubota Corp
Priority date: 1991-05-27
Filing date: 1991-05-27
Publication date: 1992-12-02
Anticipated expiration: 2012-04-02
Also published as: JP2596651B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、駆動軸心周りに回転す
る回転胴の外周面に螺旋扱歯を取付けるとともに、回転
胴外周面に、螺旋扱歯によって送られる脱穀処理物に搬
送抵抗を与えて攪拌作用を施す攪拌板を設けてある軸流
型脱穀装置の扱胴構造に関する。

【０００２】

【従来の技術】この種の脱穀装置は、螺旋扱歯の間に位
置させて扱胴に複数の攪拌板を設け、脱穀処理物に掻上
げ・攪拌作用を与えて扱室内での滞留時間を長くするこ
とによって稲等の難脱粒物の脱粒性を向上させるもので
あり、従来では、図３（イ），（ロ）に示すように、回
転胴４にその回転軸心に沿った軸心Ｘ周りに自由に揺動
できる状態に攪拌板１９を枢支し、回転胴４に固定させ
て攪拌作用を生じさせない非作業姿勢と、その固定を解
除して軸心Ｘ周りで回転胴４の回転に伴う遠心力によっ
て攪拌板１９を起立させることによって作業姿勢とを現
出させる手段が採られていた。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】攪拌板を自由枢支させ
ることにより、攪拌板に過大な外力が加えられることが
あっても、該攪拌板が退避揺動して自然にその外力を逃
がすように変位でき、脱穀処理物を損傷させ難いという
利点があった。しかしながら、作業姿勢時の攪拌板は回
転胴の回転によってほぼ回転胴の径方向に沿って垂直に
起立した状態になるが、それでは脱穀処理物に与える抵
抗がやや過剰である場合が多いとか、排出すべき切れ藁
が攪拌板によって必要以上に扱室内で持ち回られて却っ
て１番処理物に排出物が混入し易くなる、あるいは脱穀
負荷が過大になるといった不都合面のあることが判明し
てきた。本発明の目的は、上記不都合のない攪拌板付の
脱穀装置の実現にある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】上記目的のために本発明
は、冒頭に記載した軸流型脱穀装置の扱胴構造において
、攪拌板を、回転胴の回転に伴う遠心力によって外径方
向に揺動可能に枢支連結し、かつ、該遠心力によって外
径方向に揺動して起立した攪拌板の起立角度を、自由枢
支状態における最大起立角度よりも小なる値に規制する
規制具を回転胴に設けることにより、攪拌板を、これに
おける回転胴との枢支部を回転方向上手側に位置させて
回転胴外周面に沿わせた非作業姿勢と、この非作業姿勢
から起立して規制具に接当しての作業姿勢とに、姿勢変
更自在に構成してあることを特徴とする。

【０００５】

【作用】規制具の新設により、作業姿勢時の攪拌板の起
立角度が自由枢支時の場合の角度よりも小なる値（例え
ば４５度）に抑制させることができるので、稲等の難脱
粒物の脱穀時における攪拌板の過剰起立による処理物の
損傷や切れ藁持ち回り等の不都合現象を軽減させること
ができるとともに、該角度によって脱穀処理物が攪拌板
に衝突することによる負荷が現象する。そして、麦等の
脱粒性の良いものの脱穀時には攪拌板を非作業姿勢にす
ると良い。前記起立角度の設定は、脱穀処理物に応じて
適宜に選択する。作業姿勢では、攪拌板の角度による分
力によって脱穀処理物を外方へ放出する作用が生じるの
で切れ藁が排出され易くなり、穀粒等も外方に放出され
て受網での漏下を促進させる作用も生じるようになる。

【０００６】

【発明の効果】従って、自由枢支状態の攪拌板の起立角
度を抑制させる規制具を設けるだけの簡単な改造により
、受網での漏下促進による脱穀効率の向上を可能にしな
がらも穀粒の損傷や１番処理物への切れ藁混入、及び負
荷増大による脱穀作業能率の悪化等の不都合を改善でき
、装置としての性能及び効率の向上の図れた軸流型脱穀
装置の扱胴構造を提供できた。

【０００７】

【実施例】以下に、本発明の実施例を図面に基づいて説
明する。図１に全稈投入型コンバインの軸流型脱穀装置
Ａが示され、Ｂは扱胴、Ｃは選別装置である。扱胴Ｂは
、前後向きの駆動軸１に取付けた回転胴４の外周部に、
所定のリード角を有した一条の螺旋体（螺旋扱歯に相当
）５を成す多数の扱歯６を設けて構成され、また、扱胴
Ｂが収められる扱室７の下方には、枠体８に線材９を設
けて成るコーンケーブ１０が配置してある。選別装置Ｃ
は、揺動選別機構１１、唐箕１２、１番スクリュー１３
、２番スクリュー１４を有して構成され、１番スクリュ
ー１３による回収物は図示しないグレンタンクに、２番
スクリュー１４による回収物は揺動選別機構１１に還元
されるようになっている。扱胴Ｂにおける単一の扱歯６
は、螺旋体５としての９０度の域に亘るように構成され
、この扱歯６は扱歯部とフランジ部とをプレス一体化し
て形成される。また、軸方向で隣合う扱歯６に亘って架
設される状態で、脱穀物に攪拌作用を付与する攪拌板１
９が複数箇所に設けてある。

【０００８】つまり、図２（イ），（ロ）に示すように
、攪拌板１９は螺旋体５のピッチ間に位置し、前後の扱
歯６に回転胴４の回転軸心Ｐに沿った軸心Ｘ周りで揺動
自在に枢支されるとともに、回転胴４の回転方向上手側
に軸心Ｘを位置させ、かつ、回転胴４の外周に沿う状態
となる非作業姿勢に、回転胴４に取付ボルト２０で固定
自在であり、麦等の脱粒性の良い脱穀物の脱穀に適した
状態の扱胴Ｂになる。また、攪拌板１９は、取付ボルト
２０を外して自由揺動状態にしてから扱胴Ｂを回転する
と、遠心力によって軸心Ｘ周りに揺動して回転胴４の径
方向に沿って起立した作業姿勢になり、稲等の難脱粒物
の脱穀に適した状態の回転胴４になるが、後側の扱歯６
には、攪拌板１９の作業姿勢時の起立角度が４５度以上
にならないように規制する接当式の突片（規制具に相当
）２１を設けてある（自由枢支状態であると攪拌板１９
はほぼ９０度近い起立角度を呈する）。攪拌板１９に扱
歯６に沿った折り曲げ部を設け、この折り曲げ部と扱歯
６とをボルト連結して作業姿勢に維持させる手段でも良
い。また、前記突片２１の固定位置を可変式にするとか
、折り曲げ部と扱歯６との連結位置を複数箇所設ける等
して起立角度を４５度以外の値に調節できるようにして
あれば実用上で好都合となる。

【０００９】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にする為に符号を記すが、該記入により本発明は添
付図面の構成に限定されるものではない。

【図面の簡単な説明】

【図１】脱穀装置の構造を示す側面図

【図２】攪拌板の支持構造を示し、（イ）は側面図、（
ロ）は正面図

【図３】従来の攪拌板の支持構造を示し、（イ）は側面
図、（ロ）は正面図

【符号の説明】

１　　　　駆動軸４　　　　回転胴５　　　　螺旋扱歯１９　　攪拌板２１　　規制具

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】　　駆動軸（１）心周りに回転する回転胴
（４）の外周面に螺旋扱歯（５）を取付けるとともに、
前記回転胴（４）外周面に、前記螺旋扱歯（５）によっ
て送られる脱穀処理物に搬送抵抗を与えて攪拌作用を施
す攪拌板（１９）を設けてある軸流型脱穀装置の扱胴構
造であって、前記攪拌板（１９）を、前記回転胴（４）
の回転に伴う遠心力によって外径方向に揺動可能に枢支
連結し、かつ、該遠心力によって外径方向に揺動して起
立した前記攪拌板（１９）の起立角度を、自由枢支状態
における最大起立角度よりも小なる値に規制する規制具
（２１）を前記回転胴（４）に設けることにより、前記
攪拌板（１９）を、これにおける前記回転胴（４）との
枢支部を回転方向上手側に位置させて前記回転胴（４）
外周面に沿わせた非作業姿勢と、この非作業姿勢から起
立して前記規制具（２１）に接当しての作業姿勢とに、
姿勢変更自在に構成してある軸流型脱穀装置の扱胴構造
。