JPH04346303A - カメラ - Google Patents

カメラ

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JPH04346303A
JPH04346303A JP14998491A JP14998491A JPH04346303A JP H04346303 A JPH04346303 A JP H04346303A JP 14998491 A JP14998491 A JP 14998491A JP 14998491 A JP14998491 A JP 14998491A JP H04346303 A JPH04346303 A JP H04346303A
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camera
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eye
lens
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Masataka Hamada
正隆 浜田
Kenji Ishibashi
賢司 石橋
Hiroshi Ueda
浩 上田
Hiroshi Otsuka
博司 大塚
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  • Exposure Control For Cameras (AREA)
  • Focusing (AREA)
  • Camera Bodies And Camera Details Or Accessories (AREA)
  • Automatic Focus Adjustment (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はアイスタートカメラに関
するものであり、更に詳しくはカメラに眼を近づけると
自動合焦(以下「AF」という)やオートスタンバイズ
ーム等を行う機能を有するアイスタートカメラに関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、カメラに眼を近づけるとAFや
ズーム等の機能が自動的にスタートすることをアイスタ
ートといい、アイスタートする機能を有するカメラをア
イスタートカメラという。
【0003】アイスタートカメラで撮影を行う場合、カ
メラをまだ正しく構えていないときやカメラを主被写体
に正しく向けていないときにカメラが動いてしまうと、
撮影者が狙っている被写体に対する状態とはほど遠い状
態にピントやズームが設定されてしまう。特に、カメラ
に望遠ズームレンズがセットされてる場合には、カメラ
を構えるまでに時間がかかり、またレンズが重く不安定
な状態でカメラを支持することになるため速やかに正し
くフレーミングされるとは限らない。
【0004】従って、主被写体に対してカメラが適正な
撮影状態となるまで、カメラの機能を繰り返し動作させ
なければならないという問題がある。
【0005】尚、特開平1−232315号で提案され
ているアクティブ3点測距のAPZ(オートプログラム
ズーム)カメラは、主被写体が確定されたか否かを判定
する。しかし、撮影者がカメラを適正に構えて主被写体
を決定したか否かは判定されないので、やはり必要のな
い上記繰り返し動作が行われてしまう。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記のよう
な問題点に鑑みなされたものであって、主被写体確定判
定を行うことにより、AF,ASZ(オートスタンバイ
ズーム)等のカメラの機能に関し、不必要な繰り返し動
作を行わなくても狙った主被写体に対して正確にカメラ
の機能を動作させることができるアイスタートカメラを
提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
、本発明のアイスタートカメラでは、撮影者がファイン
ダーを覗いたことを検知する接眼検知手段と、主被写体
に対してカメラが適正にフレーミングされ、且つカメラ
が安定に支持されているか否かを判定する主被写体確定
手段と、前記接眼検知手段によって検知され、且つ前記
主被写体確定手段によってカメラが安定に支持されたと
判定されると所定の機能の動作を駆動制御する駆動制御
手段と、を有することを特徴としている。
【0008】前記主被写体確定手段は、レンズの焦点距
離情報を用いて判定を行ったり、多分割測光素子の出力
に基づく演算結果を用いて判定を行ったりする構成とす
ることができる。また、その判定後、オートスタンバイ
ズーム行ったり、自動合焦を行う構成とすることができ
る。
【0009】前記主被写体確定手段が多分割測光素子の
出力に基づく単位時間当たりの輝度変化量(例えば、コ
ントラストで規格化された輝度変化量)を用いて判定を
行う構成としてもよい。
【0010】前記主被写体確定手段の判定結果により次
のカメラ動作までの時間を切り換える構成としてもよい
【0011】
【作用】接眼検知手段による検知及び主被写体確定手段
によるカメラが安定に支持されたことの判定があって初
めて、駆動制御手段で例えばAFやASZ等の所定の機
能の動作が駆動制御されるため、主被写体以外の被写体
に対して上記機能が動作することはない。
【0012】
【実施例】以下、本発明に係る第1実施例として、モー
タにより焦点距離を変化させることが可能なズームレン
ズを備えた一眼レフカメラシステムについて、図面を参
照しつつ説明する。
【0013】図1は、本発明を適用したカメラボディB
Dを前方から俯瞰した状態を示しており、図2は、その
カメラボディBDを後方から俯瞰した状態を示している
。図3はカメラボディBDのグリップ部GPの拡大図で
ある。
【0014】[カメラボディにおける各部の名称と機能
]以下、各部の名称と機能について図1〜図3に基いて
簡単に説明する。尚、各スイッチについては図4に示す
回路構成の説明において後述する。
【0015】111は、後述するメインスイッチSM(
図4)をON/OFFさせるためのスライダであり、こ
のスライダ111がONの位置にあるときにカメラボデ
ィBDは動作可能状態となり、OFFの位置にあるとき
にはカメラボディBDは動作不能状態となる。
【0016】112はレリーズボタンであり、1段目の
押し込みで後述の撮影準備スイッチS1がONされて、
測光・露出演算・AFの各動作を開始する。また、2段
目の押し込みで後述のレリーズスイッチS2がONされ
て、露出制御動作を開始する。
【0017】114はボディ表示部であり、シャッター
速度や絞り値等を表示する。16はAFとマニュアルフ
ォーカスMFを切り換えるスイッチ(AF/MF切換ス
イッチ)である。17は焦点検出の補助に用いられる補
助光の発光のための窓(発光窓)であり、この内部に補
助光発光部がある。
【0018】118はAFエリア(測距エリア)を変更
するときに操作されるAFエリア変更スイッチである。 レンズLEに設けられている19はズーム操作環である
。 この環の回転及びその方向で後述のモータを駆動し、ワ
イド側又はテレ側のズーム動作が行われる。
【0019】20は発光部となるLED、21は受光部
となるSPC(シリコンフォトセル)である。これらに
より撮影者がファインダを覗いているか否かが検知され
る(以下、この検知を「接眼検知」という)。つまり、
ファインダを覗いた撮影者によってLED20からの光
が反射され、その反射光をSPC21で受光することに
より接眼検知が行われるのである。
【0020】図3のグリップ部GPの外部カバー23は
弾力性のあるラバーより成り、グリップ部GPの内部に
は互いに絶縁された導電パターン22aと22bとが設
けられている。前記ラバーと導電パターン22a及び2
2bとの間には、導電ゴム(図示せず)が配置されてい
る。そして、グリップ部GPの外部カバー23を押さえ
ることによって導線パターン22aと22bとが導電ゴ
ムを介して導通するように構成されている。この構成に
よってグリップ部GPは、スイッチ(以下「グリップス
イッチ」という)として機能する。
【0021】[回路構成]次に、カメラシステムの回路
構成について説明する。 {ボディ内回路の構成}図4はカメラボディBDに内蔵
されたボディ内回路の回路図である。まず、この図に基
いてボディ内回路について説明する。
【0022】μC1はカメラ全体の制御や種々の演算を
行うボディ内マイクロコンピュータ(以下「ボディ内マ
イコン」という)である。
【0023】AFCTは焦点検出用受光回路であり、光
電荷を所定時間蓄積する焦点検出用の積分形光センサと
してのCCDと、CCDの駆動回路と、CCDの出力を
処理しA/D変換してボディ内マイコンμC1に供給(
データダンプ)する回路とを備えており、データバスを
介してボディ内マイコンμC1と接続されている。この
焦点検出用受光回路AFCTにより、測距エリアに存在
する被写体のデフォーカス量に関する情報が得られる。
【0024】LMはファインダ光路中に設けられた測光
回路であり、その測光値をA/D変換してボディ内マイ
コンμC1へ輝度情報として与える。
【0025】DXはフィルム容器に設けられたフィルム
感度のデータを読み取ってボディ内マイコンμC1にシ
リアル出力するフィルム感度読取装置である。
【0026】DISPCはボディ内マイコンμC1から
表示データ及び表示制御信号を入力して、カメラ本体上
面の表示部DISPI(図1及び図2の表示部114)
,焦点板(図示せず)と並行しておかれレンズを通って
作られた像から成る画面内にその表示が見れる透過型液
晶(LCD)の表示部DISPII及びインファインダ
内の画面外に表示が見える表示部DISPIIIに所定
の表示を行わせる表示回路である。
【0027】EPDは、LED20及びSPC21によ
り接眼検知を行う接眼検知回路である。
【0028】M1はAFモータであり、不図示のAF機
構を介して、AF用のフォーカシングレンズとしてレン
ズLE(図1,図2)中に設けられているAFレンズを
駆動する。
【0029】MD1は焦点検出情報に基いてAFモータ
M1を駆動するモータ駆動回路であり、ボディ内マイコ
ンμC1からの指令によって正転・逆転・停止が制御さ
れる。
【0030】ENCはAFモータM1の回転をモニタす
るためのエンコーダであり、所定の回転角毎にボディ内
マイコンμC1のカウンタ入力端子CNTにパルスを出
力する。ボディ内マイコンμC1はこのパルスをカウン
トし、無限遠(∞)位置から現在のレンズ位置までの繰
り出し量を検出し、この繰り出し量(繰り出しパルス数
CT)から被写体の撮影距離(又は被写体距離)を算出
する。
【0031】TVCTはボディ内マイコンμC1からの
制御信号に基いてシャッターを制御するシャッター制御
回路である。
【0032】AVCTはボディ内マイコンμC1からの
制御信号に基いて絞りを制御する絞り制御回路である。
【0033】M2はフィルム巻き上げ・巻き戻しと露出
制御機構のチャージを行うためのモータである。また、
MD2はボディ内マイコンμC1からの指令に基いてモ
ータM2を駆動するモータ駆動回路である。
【0034】M3は不図示の機構を駆動すると共にレン
ズの一部又は全部を駆動して、ズーム動作を行わせるモ
ータであり、MD3はボディ内マイコンμC1からの指
令に基いてモータM3を駆動するモータ駆動回路である
【0035】ZENCは焦点距離を検出するエンコーダ
である。今ズームレンズLEは35〜400mmの焦点
距離範囲を有する。
【0036】AUXLEは補助光モードのときボディ内
マイコンμC1からの補助光発光信号により補助光を発
光させる補助光発光回路である。尚、補助光モードとは
、被写体が低輝度,低コントラスト時に、AFに必要な
被写体の像を得るために被写体に対して光を照射すると
きのモードをいう。
【0037】次に、電源関係の構成について説明する。 E1はカメラボディBDの電源となる電池である。Tr
1は上述した回路の一部に電源を供給する第1の給電ト
ランジスタである。DDはボディ内マイコンμC1に供
給する電圧VDDを安定させるためのDC/DCコンバ
ータであり、電源制御端子PW0がハイレベルのときに
動作する。
【0038】VDDはボディ内マイコンμC1,フィル
ム感度読取回路DX,及び表示制御回路DISPCの動
作電源電圧である。VCC1は焦点検出用受光回路AF
CT,及び測光回路LMの動作電源電圧であり、電源制
御端子PW1から出力される信号の制御下にて電源電池
E1から給電トランジスタTr1を介して供給される。 VCC0は、接眼検知回路EPD,モータ駆動回路MD
1,シャッター制御回路TVCT,絞り制御回路AVC
T,及びモータ駆動回路MD2,MD3の動作電源電圧
であり、電源電池E1から直接供給される。
【0039】D1〜D3はDC/DCコンバータDDが
動作を停止しているときに、電圧VDDよりも低い電圧
をボディ内マイコンμC1に与え、消費電力を少なくす
るためのダイオード群である。この低い電圧は、ボディ
内マイコンμC1が作動できる最低電源電圧に設定され
ており、DC/DCコンバータDDが動作を停止してい
るときは、ボディ内マイコンμC1のみが動作可能であ
る。
【0040】次に、スイッチ類の説明を行う。図4中、
IP1〜9は各スイッチと接続するボディ内マイコンμ
C1の端子である。SAFは、後述するAFエリアのエ
リアを切り換えるための常開式プッシュスイッチであり
、前述のAFエリア変更スイッチ118が押圧されたと
きにONされる。
【0041】SGRはグリップ部GPを握ったときにO
Nされるグリップスイッチである。PG2はグリップス
イッチSGRがONされたときにパルスを発生するワン
ショット回路である。
【0042】S1はレリーズボタン112の1段目の押
し下げでONされる撮影準備スイッチである。このスイ
ッチS1がONになるか、又は上記グリップスイッチS
GRがONになると、ボディ内マイコンμC1の割り込
み端子INT1に割り込み信号が入力されて、測光,測
距及びAF動作等の撮影に必要な準備動作が行われる。
【0043】SMは、カメラの動作を可能とするための
スライダ111がON位置にあるときにONとなり、O
FF位置にあるときにOFFとなるメインスイッチであ
る。
【0044】PG1はスイッチSMがONからOFFへ
又はOFFからONへ変化する毎にローレベルのパルス
を出力するパルス発生器である。このパルス発生器PG
1の出力は、ボディ内マイコンμC1の割り込み端子I
NT2に割り込み信号として入力される。
【0045】SZU,SZDは、ズーム操作環19を左
又は右に回転させることによってON/OFFするスイ
ッチで、SZUのONによりズームアップし、SZDの
ONによりズームダウンする。
【0046】S2はレリーズボタン112の2段目の押
し下げでONされるレリーズスイッチである。このスイ
ッチS2がONになると、撮影動作が行われる。
【0047】S3はレリーズ動作に伴い不図示のミラー
が所定の位置までアップしたときにONするミラーアッ
プ完了検出スイッチである。
【0048】SAF/Mは、オートフォーカス(AF)
/マニュアルフォーカス(MF)を切り換える切換スイ
ッチである。
【0049】SRE1はカメラボディBDに電池E1が
装着されたときにOFFとなる電池装着検出スイッチで
ある。電池E1が装着されて、電池装着検出スイッチS
RE1がOFFになると、抵抗R1を介してコンデンサ
C1が充電され、ボディ内マイコンμC1のリセット端
子RE1がローレベルからハイレベルに変化する。これ
により、ボディ内マイコンμC1は後述のリセットルー
チンを実行する。
【0050】次に、シリアルデータ交信のための構成に
ついて説明する。測光回路LM,フィルム感度読取回路
DX及び表示制御回路DISPCは、シリアル入力SI
N,シリアル出力SOUT及びシリアルクロックSCK
の各信号ラインを介してボディ内マイコンμC1とシリ
アルにデータ交信を行う。
【0051】そして、ボディ内マイコンμC1との交信
対象は、チップセレクト端子CSLM,CSDX,CS
DISPにより選択される。即ち、端子CSLMがロー
レベルのときには測光回路LMが選択され、端子CSD
Xがローレベルのときにはフィルム感度読取回路DXが
選択され、端子CSDISPがローレベルのときには表
示制御回路DISPCが選択される。
【0052】[ソフトウェアの構成] {ボディ内マイコンのソフトウェア}まず、ボディ内マ
イコンμC1のソフトウェアについて説明する。カメラ
ボディBDに電池E1が装着されると、図4に示された
ボディ内回路において、電池装着検出スイッチSRE1
がOFFとなり、リセット用のコンデンサC1が抵抗R
1を介して充電され、カメラ全体を制御するボディ内マ
イコンμC1のリセット端子RE1にローレベルからハ
イレベルへと変化するリセット信号が入力される。この
リセット信号の入力により、ボディ内マイコンμC1は
内部のハードウェアによりクロックの発生を開始すると
共に、DC/DCコンバータDDを動作させ、駆動可能
な電圧VDDを供給されて、図5に示すリセットルーチ
ンを実行する。
【0053】尚、後述のスリープ状態(停止状態)にお
いては、ボディ内マイコンμC1のクロックが停止し、
DC/DCコンバータDDも動作を停止しているが、こ
のスリープ状態からの割り込みによる制御では、上述の
電池装着時と同時に、ボディ内マイコンμC1の内部ハ
ードウェアにより、クロックの発生及びDC/DCコン
バータDDの動作を開始する。
【0054】図5のリセットルーチンでは、まず、全て
の割り込みを禁止して、各種のポートやレジスタをリセ
ットする(ステップ#5〜#10)。そして、ステップ
#20でメインスイッチSMがONされているか否かを
判定する。また、メインスイッチSMがONからOFF
へ、又はOFFからONへ変化したときも、メインスイ
ッチ操作による割り込みSMINTが発生してステップ
#20から実行される。
【0055】ステップ#20でメインスイッチSMがO
Nされていると判定されたときには、全ての割り込みを
許可して(ステップ#25)、各回路への給電を行うた
めのトランジスタTr1をONすべく、電源制御端子で
ある出力ポートPW1をそれぞれハイレベルにする(ス
テップ#35)。
【0056】次に、ステップ#40でAFレンズ繰り込
みのサブルーチンを実行する。このサブルーチンを図6
に示す。同サブルーチンが呼び出されると、まず駆動し
た量を示すカウンタN1を0にセットし(ステップ#1
50)、速度制限LDVmaxを16V1(V1の16
倍)とする(ステップ#151)。次に、焦点合わせを
行うためのAFレンズの駆動量を示すカウンタNDの値
を−NLG(絶対値の大きな負の値である)とし(ステ
ップ#152)、AFレンズ用のレンズ駆動のサブルー
チンを実行する(ステップ#155)。
【0057】ここで、レンズ駆動のサブルーチンを図2
1に示す。同サブルーチンが呼び出されると、レンズ駆
動量NDの符号が正であるか否か(最初の1ビットが1
であるか否か)を判定し(ステップ#1197)、正で
あれば繰り出し方向、正でなければ繰り込み方向をレン
ズの駆動方向として、それぞれの信号をモータ駆動回路
MD1へ出力し、レンズ駆動中を示すフラグLMVFを
セットし(ステップ#1198〜#1200)、リター
ンする。
【0058】本実施例では、AFレンズの駆動は、カウ
ンタ割り込みIIとタイマ割り込みIIにより制御して
いる。ここで、カウンタ割り込みIIはエンコーダEN
C(図4)からAFレンズの駆動を示すパルスが入って
くると発生し、タイマ割り込みIIはカウンタ割り込み
IIが行われてから一定時間内に次のカウンタ割り込み
IIが無いときに発生する。そして、このタイマ割り込
みIIによりレンズが終端(無限遠又は最近接端)に達
したことが検出される。即ち、図6のステップ#152
のように駆動量NDとして、絶対値の大きな値を設定す
ると、レンズは途中で停止することなく必ず終端まで駆
動され、その後に発生するタイマ割り込みIIによって
終端に達したことが検出される。
【0059】上記カウンタ割り込みII及びタイマ割り
込みIIのルーチンを図7及び図8に示し、これらの図
を参照しつつ説明する。
【0060】まず、カウンタ割り込みIIのルーチンに
ついて説明する。前記エンコーダENCからのパルスが
入力されるとカウンタ割り込みIIが発生し、図7に示
すカウンタ割り込みIIのルーチンが実行される。
【0061】ステップ#250で駆動したAFレンズの
レンズ駆動量(回転した数)を示すカウンタN1をN1
+1にし、ステップ#255で駆動量NDからN1を減
算し、残り駆動量(残り回転数)ΔNを求める。ステッ
プ#260で後述する接眼モードであるか否かを判定す
る。 ここで、接眼検知モードとは、レリーズスイッチの1段
押し(S1ON)なしにグリップを握り、ファインダー
を覗いたときに接眼検知部(EPD)によってこれが検
知されたときの処理をいう。この処理では、S1ONの
フローを実行する(AF,AE等)が、AFのところで
はレンズの最高速S1ONによる処理よりも遅くしたり
している。その他、諸々のS1ONのときの処理とは異
なっている。
【0062】接眼モードであれば(EPF=1)、後記
表2(TA3)に従い駆動したレンズ駆動量(N1)と
残り駆動量(ΔN)とからAFレンズ駆動速度LDVを
求め(ステップ#265)、ステップ#275に進む。 接眼モードでなければ(EPF1=0)、後記表2(T
A4)に従い駆動したレンズ駆動量(N1)と残り駆動
量(ΔN)とからAFレンズ駆動速度LDVを求め(ス
テップ#270)、ステップ#275に進む。ここで、
回転した数N1により、レンズの起動からの立ち上がり
速度を制御すると共に、残り駆動量ΔNにより、レンズ
の停止の制御のための速度制御を行うことになる。速度
V1を基準にし、この倍数でAFレンズ駆動速度LDV
を示している。
【0063】次に、ステップ#275で駆動速度LDV
が駆動速度の制限LDVmaxより大きいか否かを判定
する。大きければ駆動速度LDVを制限LDVmaxと
し(ステップ#280)、大きくなければ何もせず、そ
れぞれステップ#285に進む。ステップ#285では
、上記設定した速度LDVになるように制御する。ここ
では、速度の制御方法は直接本発明に関係ないので省略
する。
【0064】次に、ステップ#290で残り駆動量ΔN
が0以下になったか否かを判定する。0以下であればA
Fレンズを停止し(ステップ#292)、終端検知用タ
イマT1をリセット・スタートさせ(ステップ#295
)、リターンする。ΔNが0以下でなければAFレンズ
を停止せずステップ#295に進み、リターンする。尚
、接眼モードのときのレンズ駆動速度は、接眼モードで
ないときより速度を遅くしているが、これに関しては後
述する。
【0065】次に、タイマ割り込みIIのルーチンにつ
いて説明する。上記カウンタ割り込みIIのルーチンで
リセットした後スタートされたタイマT1(図7のステ
ップ#295)が所定値に達すると、図8に示すタイマ
割り込みIIのルーチンが実行される。即ち、AFレン
ズが終端(無限遠端又は最近接端)に至ったとしてAF
レンズ停止のサブルーチンを実行し(ステップ#300
)、このフローを通ったことを示すフラグLEEDFを
セットする(ステップ#305)。
【0066】ここで、上記ステップ#292及び#30
0で呼び出されるAFレンズ停止のサブルーチンを図9
に示す。このサブルーチンが呼び出されると、まず、A
FモータM1を停止させるべく、AFモータM1の両端
を短絡させる制御信号をモータ駆動回路MD1に10m
secの間出力する(ステップ#350)。そして、A
FモータM1への通電をOFFさせる制御信号をモータ
駆動回路MD1に出力し(ステップ#355)、レンズ
駆動中を示すフラグLMVFをリセットして(LMVF
=0,ステップ#356)、リターンする。
【0067】図8に戻り、ステップ#307でローコン
スキャンモードを示すフラグLCSFがセットされてい
るか否かを判定する。ここで、ローコンスキャンとは、
コントラスト不足で焦点検出不能となった場合に、AF
レンズを駆動しながら焦点検出(測距)を繰り返すこと
をいい、ローコンスキャンモードとは、ローコンスキャ
ンを実行するときのモードをいう。
【0068】フラグLCSFがセットされているとき(
LCSF=1)、即ちローコンスキャンモードであると
きステップ#310に進み、レンズ駆動が繰り出しモー
ドか否かを判定する。尚、繰り出しモードとはAFレン
ズを繰り出すときのモード、繰り込みモードとはAFレ
ンズを繰り込むときのモードをいう。
【0069】ステップ#310において、繰り出しモー
ドであれば(FLDF=1)、このフラグFLDFをリ
セット(FLDF=0)し、ステップ#320で駆動量
NDを−NLGとし、ステップ#325でレンズ駆動(
図21)を行ってリターンする。ステップ#310にお
いて、繰り出しモードでないとき(FLDF=0)、即
ち繰り込みモードであるとき、繰り出し・繰り込みの両
動作を行っても、焦点検出ができなかったとして、これ
を示すべくステップ#330でフラグLCEFをセット
し(LCEF=1)、ステップ#335でタイマ割り込
みIIを禁止してリターンする。タイマ割り込みIIの
禁止は、所定の処理の終了後、再びこのフローを実行(
タイマは動いている)することを防いでいる。ステップ
#307で、ローコンスキャンモードを示すフラグLC
SFがセットされていないときは(LCSF=0)、ス
テップ#335に進みタイマ割り込みIIを禁止した後
、リターンする。
【0070】図6のフローチャートに戻って説明を続け
る。前記レンズ駆動(図21)のサブルーチンからリタ
ーンすると、タイマ割り込みIIを許可し(ステップ#
160)、レンズが終端に達したことを示すフラグLE
EDFがセットされる(LEEDF=1)のを待つ(ス
テップ#165)。
【0071】ところで、ステップ#152において駆動
量NDとして絶対値の大きな負の値−NLGを設定して
いるので、レンズが終端に達する前にカウンタ割り込み
IIによってΔN=0となることはない。従って、レン
ズが途中で停止することはない。つまり、ND=−NL
Gと設定することにより、レンズは途中で停止すること
なく必ず終端(無限遠位置)に達し、その後に発生する
タイマ割り込みIIの割り込みルーチンによってフラグ
LEEDFがセットされることになる。このフラグLE
EDFがセットされたことがステップ#165で検出さ
れると、ステップ#170へ進む。そして、レンズが無
限遠位置に繰り込まれたとして、レンズの無限遠位置か
らの繰り出し量NFをカウントするカウンタをリセット
し(ステップ#170)、上記フラグLEEDFをリセ
ットして(ステップ#175)、リターンする。
【0072】図5のフローチャートに戻って説明を続け
る。上記AFレンズ繰り込みのサブルーチン(図6)か
らリターンすると、ステップ#50へ進んで撮影準備ス
イッチS1がONされているか否かを判定する。この判
定の結果、撮影準備スイッチS1がONされていないと
きは、ステップ#62へ進んで、後述する接眼検知のた
めのサブルーチンを実行した後、ステップ#73へ進み
、割り込み待ちとなる。
【0073】上記接眼検知のサブルーチン及びそれに関
連するタイマ割り込みIIIを、それぞれ図10及び図
11に基いて説明する。
【0074】図10に示すように、接眼検知サブルーチ
ンが呼び出されると、まずグリップスイッチSGRがO
Nされているか否かを判定する(ステップ#200)。
【0075】グリップスイッチSGRがONされていな
ければ、タイマ割り込みIを禁止し(ステップ#235
)、撮影準備スイッチS1がONのとき又はOFFにな
ってから5秒経過していないときにセットされるフラグ
S1ONFをリセットし(S1ONF=0,ステップ#
236)、接眼モードを示すフラグEPFをリセットし
て(EPF=0,ステップ#237)、リターンする。
【0076】グリップスイッチSGRがONされている
場合には、接眼検知回路EPDに発光開始を示す信号を
出力する(ステップ#205)。これにより、接眼検知
回路EPDはLED20から赤外光を発光する。その後
、赤外光検出回路の安定のために50msec間待機す
るタイマ割り込みIIIの割り込みを許可し(ステップ
#210)、そのタイマをリセット・スタートさせ(ス
テップ#215)、リターンする。
【0077】50msec経過すると、図11に示すタ
イマ割り込みIIIが実行される。まず、ステップ#2
16でタイマ割り込みIIIを禁止し、ステップ#21
7で接眼用のタイマ割り込みIを許可し、ステップ#2
18でそのタイマTINTをリセット・スタートさせる
【0078】そして、ステップ#220で接眼検知回路
EPDから入力した検知信号から、接眼の検知が行われ
たか否か、即ち撮影者がファインダを覗いたか否かを判
定する。覗いていることが検知されれば、ステップ#2
22でこれを示すフラグEPFをセットし(EPF=1
)、ステップ#224でS1ONのサブルーチンを実行
していることを示すフラグS1ONFがセットされてい
るか否かを判定する。セットされていれば(S1ONF
=1)リターンし、セットされていなければS1ONの
サブルーチンを実行すべくステップ#55(図5)に進
む(ステップ#226)。
【0079】ステップ#220でファインダを覗いてい
ることが検知されなければ、ステップ#228で接眼検
知を示すフラグをリセット(EPF=0)してリターン
する。
【0080】タイマ割り込みIは250msec毎に発
生し、割り込みが発生すると、図12に示すようにステ
ップ#240で上記接眼検知のサブルーチン(図10)
を実行した後、リターンする。
【0081】図5のフローチャートに戻り、前記ステッ
プ#50で、撮影準備スイッチS1がONされていると
判定された場合について説明する。
【0082】この場合、ステップ#55へ進んでS1O
Nのサブルーチンを実行し、ステップ#60で撮影準備
スイッチS1がONのとき又はOFFになってから5秒
経過していないときにセットされるフラグS1ONFが
セットされているか否かを判定する。この判定の結果、
フラグS1ONFがセットされていれば(S1ONF=
1)、ステップ#55へ戻り、フラグS1ONFがリセ
ットされるまでS1ONのサブルーチンを繰り返し実行
する。
【0083】他方、フラグS1ONFがセットされてい
なければ(S1ONF=0)、ステップ#65へ進んで
給電トランジスタTr1をOFFすべく電源制御端子P
W1を共にローレベルとし、ステップ#70でDC/D
CコンバータDDの動作を停止させるべく電源制御端子
PW0をローレベルとし、ステップ#73で割り込み待
ちとする。尚、グリップスイッチSGR又は撮影準備ス
イッチS1がOFFからONになったときには、割り込
みS1INTが発生し、ステップ#50から処理を実行
する。
【0084】上記S1ONのサブルーチンを図13〜図
15に示す。尚、このS1ONのサブルーチンは、Ua
フロー(図13),Vフロー(図14)及びWフロー(
図15)から成っている。同サブルーチンが呼び出され
ると、まず、このルーチンを実行したことを示すフラグ
S1ONFがセットされているか否かを判定する(ステ
ップ#500)。
【0085】フラグS1ONFがセットされていなけれ
ば(S1ONF=0)、ステップ#501で、このフラ
グS1ONFをセットする(S1ONF=1)。ついで
、AF時に用いられるタイマTAFをリセット・スター
トし(ステップ#501−1)、ブレ検出用の割り込み
TEPINTを許可し(ステップ#501−2)、この
割り込みのためのタイマTEPをリセット・スタートさ
せ(ステップ#501−3)、焦点検出の回数を計数す
るための変数NAFをリセットし(NAF=0,ステッ
プ#501−4)、主被写体判定モード(図35のサブ
ルーチン参照)を実行することを示すフラグMSFをセ
ットする(MSF=1,ステップ#501−5)。
【0086】そして、合焦になったことを示すフラグI
NFFをリセットし(INFF=0,ステップ#501
−6)、撮影準備スイッチS1のON後に合焦になった
ことを示すフラグS1INFFをリセットし(S1IN
FF=0,ステップ#501−7)、接眼モードでの1
回目のレンズ駆動を示すフラグEP1Fをリセットする
(EP1F=0,ステップ#501−8)。
【0087】次に、AFモードを不定の「2」とし(A
FM=2,ステップ#501−9)、後述するオートス
タンバイズームを行うASZFをセットし(ASZF=
1,ステップ#501−10)、ステップ#502へ進
む。ステップ#500でS1ONFがセットされている
ときも(S1ONF=1)、ステップ#502へ進む。 尚、AFモード(図37の動体判定参照)において、A
FM=1ではAFロック(静止(被写体))、AFM=
2では静止/動体の判定が不定、AFM=3では動体を
表している。
【0088】ステップ#502ではAFエリア変更スイ
ッチSAFがOFFからONになったか否かを判定する
。OFFからONになっていれば、AFエリアをワイド
(モード1:AFARM=1)とスポット(モード2:
AFARM=2)とを交互に切り換え(ステップ#50
3)、表示の制御ステップ#590に進む(ステップ#
503−1)。OFFからONになっていなければ、ス
テップ#504に進む。ステップ#504では、撮影準
備スイッチS1がONか否かを判定する。
【0089】スイッチS1がONであれば、ステップ#
503でタイマ割り込みIを禁止し、ステップ#505
−1で接眼検知を示すフラグEPFをリセットし(EP
F=0)、Vフロー(図14)のステップ#506へ進
む。スイッチS1がONされていないときは、ステップ
#504−1でスイッチS1がONからOFFになった
か否かを判定する。スイッチS1がONからOFFにな
ったときには、ステップ#504−2に進んで接眼検知
を行った後、ステップ#504−3でS1ONでのAF
モードをリセットすべくモードを不定の「2」とし(A
FM=2)、ステップ#506に進む。ステップ#50
4−1においてスイッチS1がONからOFFになって
いない場合(今、OFFの状態のとき)には、そのまま
ステップ#506へ進む。
【0090】ステップ#506では割り込みS1INT
を禁止し、その後、ステップ#510で給電トランジス
タTr1をONすべく電源端子PW1をハイレベルとす
る。
【0091】次に、ステップ#532で、撮影者がファ
インダを覗いていることを示すフラグEPFがセットさ
れているか否かを判定する。EPFがセットされている
とき(EPF=1)は、ステップ#540に進みAF制
御のサブルーチンを実行する。フラグEPFがセットさ
れていないときには(EPF=0)、ステップ#535
で撮影準備スイッチS1がONされているか否かを判定
する。撮影準備スイッチS1がONされていれば、ステ
ップ#540に進みAF制御(自動合焦動作の制御)の
サブルーチンを実行した後、ステップ#542に進んで
ズームの制御のサブルーチンを実行する。撮影準備スイ
ッチS1がONされていない場合については後述する。
【0092】次にAFの制御及び表示(画面内のエリア
表示,合焦等の表示)に関する説明を行う。まず、AF
及び表示に関する主要構成を示すブロック図を図16に
示し、同図に基いて説明する。同図において、撮影レン
ズ9を介して入射した光は、ファインダ用ミラー4によ
って反射され、焦点板3及び透過型液晶(LCD)2を
介してペンタプリズム1に入射した後、ファインダ用レ
ンズ18を透過して撮影者の瞳に画像として入射する。
【0093】一方、ファインダ用ミラー4に入射した光
のうち焦点検出に必要な光量の光が、一部、ミラー4を
通過してサブミラー5によって焦点検出部8に入射する
。焦点検出部8は焦点検出を行うために必要な光学系を
備え、センサ及びデータ出力部等が含まれている。焦点
検出部8から出力されたデータは制御回路7に入力され
、入力されたデータに基いて制御回路7は焦点検出セン
サ,シーケンス及びLCD駆動回路6を制御するための
データを出力する。LCD駆動回路6は、制御回路7か
ら出力された制御データに基いて、透過型液晶2を制御
し、種々の液晶表示を行う。
【0094】図17は図16の焦点検出部8の具体的な
構成を示す図である。同図において、図16のサブミラ
ー5から反射された光は、コンデンサレンズ14を介し
て再結像レンズ12によって4組の光束となってCCD
基板11上に結像される。この実施例におけるAF方式
は、公知となっている位相差検出方式である。ここで、
絞りマスク13は、再結像レンズ12に重ね合わすよう
にセットされ、その開口によってコンデンサレンズ14
から来る焦点検出に不要な光を除去する。CCD基板1
1には後に説明する焦点検出(測距)エリアa,b,c
及びdより成る4つの検出エリアに対応して、各々1対
のラインセンサ11−a,11−b,11−c及び11
−dがその上に形成されている。
【0095】図18は、本実施例のカメラの撮影画面の
状態を示した図である。同図では、撮影画面15におい
て、図17のCCD基板11上に形成された各々のライ
ンセンサ11−a〜11−dに対応した測距エリアa〜
dが示されている。
【0096】図19は、図17にて示されたCCD基板
11におけるラインセンサ11−a〜11−dの具体的
な構成を示した図である。同図において、基準部は1−
1,2−1,3−1及び4−1より成り、参照部は1−
2,2−2,3−2及び4−2より成っている。参照番
号1−1及び1−2,2−1及び2−2,3−1及び3
−2並びに4−1及び4−2の各々の組は、対応する基
準部及び参照部であり、基準部の像を参照部の像に対し
てその像をずらしながら相関をとることにより、焦点検
出が行われる。
【0097】図20は、ファインダ内の表示をすべて表
しているものである。同図において、表示31はワイド
状態(モードI)の測距フレームを示したものであり、
表示32はスポット状態(モードII)の測距フレーム
を示したものである。尚、破線は図18における測距エ
リアに対応したものであり、実際上ファインダ内には表
示されないものである。表示32〜35は、マニュアル
フォーカス(M.FOCUS)のときに各々の測距フレ
ーム内の被写体が被写体深度内にある場合に表示される
ものである。表示36は、合焦,非合焦,動体,焦点検
出不能等に関連して、点灯,消灯,点滅が行われるもの
である。
【0098】以上のように、ファインダ内には種々の表
示機能があり、これによって撮影状況が的確に撮影者に
把握されることができ、使用勝手が向上する。
【0099】上記AF制御のサブルーチンを図23に示
す。AFの制御は、積分の制御(ステップ#1300)
,積分終了後のCCDのデータに基づくDF(デフォー
カス)量の算出及び動体/静体の判定を行うアルゴリズ
ム(ステップ#1305)並びにそのアルゴリズムの結
果によって得られたDF量に基づくAFレンズ駆動(ス
テップ#1310)の3つに分けられる。以下、順に説
明する。
【0100】積分制御のフローを図24に示す。まず、
ステップ#1350で倍速/常速判定を行う。ここで、
倍速/常速について、以下に説明する。
【0101】高速のAFの処理が必要なときデータダン
プ時間が非常に長くなると、AFシステムとしては不適
当である。そのため、図25におけるCCDからの出力
(OS端子)に対し、図27に示すように転送クロック
φ1,φ2を通常(図26)の2倍速にし、シフトゲー
ト信号S/Hを2画素出力に対し1回出力する。従って
、2画素分のデータが1画素分のデータとしてハード的
に加算して出力され、2倍になった出力を半分にするた
め、AGC(オートゲインコントロール)を1/2にす
る。これによって、見かけ上、画素数が半減したものと
等価になり、データダンプ時間が通常の2分の1になる
。これを倍速モードという。
【0102】RSは、コンデンサC1をリセットするリ
セット端子である。図26及び図27におけるADSは
、不図示のA/D変換によるA/D変換のタイミングを
示している。尚、上記制御(クロックφ1,φ2,S/
H,アンプの制御)は、マイコンμC1からの信号によ
り行われる。
【0103】倍速/常速判定のサブルーチンを図28に
示し説明する。まず、ステップ#1400でAGCに1
をセットし、ステップ#1405でAFの1回目か否か
を判定する。
【0104】1回目のAFであれば(NAF=0)、デ
ータの正確さよりも速くAF処理を行う方が要求される
ので、倍速モードとすべくステップ#1430に進む。 AGCを1/2とし、ステップ#1435で倍速モード
(クロック)とし、AGCのデータ及び倍速/常速のデ
ータを出力し(ステップ#1440及び#1445)、
リターンする。
【0105】1回目のAFでないとき(NAF≠0)、
ステップ#1410に進み、接眼モードであるか否かを
判定する(ステップ#1410)。接眼モードであれば
(EPF=1)、ステップ#1415で主被写体判定モ
ードか否かを判定する。主被写体判定モードであれば(
MSF=1)、倍速モードとすべくステップ#1430
に進む。倍速モードとするのは、主被写体判定モードに
おいても高速処理の方がAFの精度よりも要求されるた
めである。また、最終的にピントを合わすのは、常速モ
ードで行うからである。
【0106】ステップ#1410又は#1415におい
て、それぞれ接眼モードでないとき(EPF=0)又は
主被写体モードでないとき(MSF=0)には、ステッ
プ#1420に進み、補助光モードか否かを判定する。
【0107】補助光モードであれば(補助光MF=1)
、ステップ#1425でAGCの切換が必要か否かを判
定する。AGCの切換が必要でなければ(AGCCHF
=0)、通常の倍速モードとすべくステップ#1430
に進み、AGCの切換が必要なとき(AGCCHF=1
)、AGCをそのままにしてステップ#1435に進む
。ここで、補助光モードにおいて倍速モードとしている
のは、補助光モードにおいては低輝度被写体が多く、低
輝度被写体は低周波被写体が多く、2つの素子の出力を
加算する倍速モードでは低周波被写体に強くなるためで
ある。そして、AGCを「1」にしているときは(AG
CCHF=1)、被写体が暗く、積分時間の制限時(8
0msec)におけるCCDからの出力が小さいときに
、AGFを「1/2」にせず「1」にして低輝度の被写
体に対しての能力をあげている。
【0108】ステップ#1420において、補助光モー
ドでないとき(補助光MF≠1)、ステップ#1450
に進み、ズーム中か否かを判定する。
【0109】ズーム中であれば(ZMVF=1)、AF
処理を速くすべく倍速モードにするためにステップ#1
430に進む。ズーム中にAF処理を速くしたいのは、
ズーム中であれば被写体の像が像面(フィルム面)で(
大きさが)変化するためである。つまり、この変化に対
し速やかに追従するために倍速としているのである。ま
た、バリフォーカルレンズのような場合には、像が光軸
方向にずれるので、処理を速くする必要性が高いからで
ある。
【0110】ステップ#1450においてズーム中でな
ければ(ZMVF≠1)、ステップ#1455に進み、
ローコンスキャン中か否かを判定する。ローコンスキャ
ン中であれば(LCSF=1)、レンズを駆動しながら
焦点検出を行うことにより像が積分中に変化するため、
高速処理を必要とする。よって、変倍モードとするため
にステップ#1430に進む。一方、ローコンスキャン
モードでなければ(LCSF≠1)、ステップ#146
0で常速モードとした後、AGCのデータ及び倍速/常
速のデータを出力し(ステップ#1440及び#144
5)、リターンする。
【0111】図24の積分制御のフローに戻って、説明
を続ける。ステップ#1350で倍速/常速の判定のル
ーチンを終えると、ステップ#1355で補助光モード
か否かを判定する。
【0112】補助光モードであれば(補助光MF=1)
、補助光発光信号を補助光発光回路(AUXLE)に送
って補助光を発光させ(ステップ#1360)、ステッ
プ#1365に進む。補助光モードでないとき(補助光
MF≠1)も、ステップ#1365に進む。
【0113】ステップ#1365では、積分を開始すべ
く積分開始信号をAF回路AFCTに出力し、積分を開
始させる。ついで、ステップ#1370でAFのときに
用いる後述のタイマTAFをリセット・スタートさせる
。AF回路からの積分終了信号が入力されるか、積分時
間が80msec(TAF=80msec)になるか否
かを判定する(ステップ#1375,#1380)。マ
イコンμC1はいずれかを検出すれば積分終了信号をA
F回路に出力し積分を終了する(ステップ#1385)
【0114】ついで、ステップ#1390でタイマTA
FをTAF1としてメモリし、ステップ#1392で補
助光発光を停止し、ステップ#1395でデータ読み出
し信号を積分回路に送り、そのデータを入力する。
【0115】積分制御にあたっては、種々の方法がある
が、本実施例においては直接関係ないので省略する。図
23に戻り、説明を続ける。ステップ#1300の積分
制御を終了すると、ステップ#1305のアルゴリズム
のルーチンを実行する。アルゴリズムの大きな流れを図
29に示し、説明する。
【0116】まず、入力したCCDのデータに基いてD
F量を算出し(ステップ#1450)、接眼モードか否
かを判定する(#1455)。接眼モードであれば(E
PF=1)、ステップ#1460で焦点検出不能か否か
を判定する。焦点検出不能でなければ(LCF=0)、
主被写体を見つけたか否かを判定する主被判定ルーチン
(ステップ#1465),続いて被写体が動体であるか
否かを判定する動体判定ルーチン(ステップ#1470
)を行って、リターンする。焦点検出不能であれば(L
CF=1)、検出結果がなく両判定が行えないとしてリ
ターンする。
【0117】ステップ#1455において、接眼モード
でなければ(EPF=0)、ステップ#1475で合焦
後か否かを判定する。
【0118】合焦後でなければ(S1INFF=0)、
合焦のためのレンズ駆動を行うべくリターンする。合焦
後であれば(S1INFF=1)、被写体の状態に応じ
て動体/静体の判定を行うアルゴリズムによって、静体
のときにはワンショット、動体のときにはコンティニュ
アスを行うワンショット/コンティニュアス切換のルー
チンを行い、リターンする(ステップ#1480)。
【0119】上記アルゴリズムのうち、まずデフォーカ
ス量算出のサブルーチンを図30〜図34に基いて説明
する。尚、このデフォーカス量算出のサブルーチンは、
Pフロー(図30),Qaフロー(図31),Raフロ
ー(図32),Saフロー(図33)及びTフロー(図
34)から成っている。
【0120】まず、ステップ#1500で初期セットと
して、AGCの切換を示すフラグAGCCHFをリセッ
トする(AGCCHF=0)。過去3回のDF量を記憶
するために、DF量の記憶メモリのシフトを行う(ステ
ップ#1505〜#1515)。エリア全体の焦点検出
不能を示すフラグLCF、各エリアの焦点検出を示すフ
ラグLCF1〜4をセットし,各エリアの合焦状態を示
すフラグINFF1〜4をリセットし、補助光モードを
示すフラグ補助光MFをリセットする(ステップ#15
20〜1535)。
【0121】次に、AFの回数NAFをNAF+1とし
(ステップ#1540)、合焦を検出するための所定の
基準値KDFを80μmとして(ステップ#1542)
、各焦点検出エリア(第1〜第4)毎に相関演算を行う
(ステップ#1545)。尚、この相関演算の方法は、
本実施例と直接関係ないので省略する。
【0122】この結果に基づき、ステップ#1550で
第1エリアが焦点検出不能か否かを判定する。焦点検出
不能であればステップ#1575へ進み、可能であれば
ステップ#1555で第1エリアのDF量(DF1)を
算出し、ステップ#1560でこのエリアの焦点検出不
能を示すフラグLCF1をリセットしてステップ#15
65に進む。
【0123】ステップ#1565では、このDF量(D
F1)が所定値(KDF)以下か否かを判定する。所定
値KDF以下であれば、ステップ#1570で合焦を示
すフラグINFF1をセットし(INFF1=1)、ス
テップ#1575に進み、所定値KDFをこえれば、ス
テップ#1570をスキップしてステップ#1575に
進む。
【0124】ステップ#1575〜#1595は第2エ
リア、ステップ#1600〜#1620は第3エリア、
ステップ#1625〜#1645は第4エリアに関して
、ステップ#1550〜#1570と同様の処理を行っ
ているので、その説明を省略する。尚、第1〜4エリア
は図19の測距エリア1−1及び2〜4−1及び2と対
応するもので(図18のc,a,d,bに対応)ある。
【0125】ステップ#1645を終えると、ステップ
#1647でマニュアルフォーカスか否かを判定する。 マニュアルフォーカス(MF)であればリターンし、そ
うでなければステップ#1650に進む。
【0126】ステップ#1650において、各エリアの
焦点検出不能を示すフラグLCF1〜4が全てセットさ
れているか否かを判定する。全てセットされていれば(
LCF1〜4=1)、焦点検出不能として後述するステ
ップ#1750に進む。
【0127】少なくとも1つがセットされていなければ
、ステップ#1655に進み全エリア焦点検出不能を示
すフラグLCFをリセットする(LCF=0)。ついで
、ローコンスキャン又は補助光モードでも焦点検出不能
であることを示すフラグをリセットし(LCEF=0,
ステップ#1660)、焦点検出不能回数を示すカウン
タNLCもリセットし(NLC=0,ステップ#166
5)、ステップ#1675に進む。
【0128】ステップ#1675では、上記DF1〜4
のうち、最大のDF(DFmax)を求め、これをDF
とする(ステップ#1675,#1680)。最大DF
を求めるのは、カメラに一番近い被写体を見つけようと
するもので、今、後ピン側を正のDFとし、前ピン側を
負のDFとしている。
【0129】次に、ステップ#1685で接眼モードか
否かを検出する。接眼モードであれば(EPF=1)、
ステップ#1690でKDFを300μmとして合焦幅
を広くし、接眼モードでなければ(EPF≠1)ステッ
プ#1700以降のステップで合焦幅を狭くする。これ
は、接眼モードではコンティニュアス(合焦しても、そ
の後合焦状態から外れればレンズ駆動をする)モードで
あることが多いためである。つまり、合焦幅が狭いと頻
繁にレンズ駆動が行われ、消費電流が多くなると共に静
かな感触を与えることを1つの目的とする接眼モードで
は、その音でその目的が達成できないことになるからで
ある。よって、接眼モードでは合焦幅を広くしている。
【0130】次に、ステップ#1700で求めたDFの
絶対値が所定値KDF以下か否かを判定する。所定値以
下であれば、ステップ#1705で合焦を示すフラグI
NFFをセットし(INFF=1)、ステップ#171
0で接眼モードか否かを判定する。接眼モードでなけれ
ば(EPF≠1)、ステップ#1712でスイッチS1
の操作で合焦になった状態とするフラグS1INFFが
セットされているか否かを検出する。セットされていな
ければ(S1INFF≠1)、ステップ#1715でこ
のフラグをセットし(S1INFF=1)、ステップ#
1720で焦点検出回数を示すカウンタNAFを「0」
とし、ステップ#1725に進む。
【0131】ステップ#1700で合焦でないとき(|
DF|>KDF)、ステップ#1710で接眼モードで
あるとき(EPF=1)又はステップ#1712でフラ
グS1INFFがセットされているとき(S1INFF
=1)には、ステップ#1725に進む。
【0132】ステップ#1725では、過去3回と今回
とのDF量の平均を示す平均デフォーカス量DFAVを
前回の平均DF(LDFAV)とし、ステップ#173
0で平均DF量(DFAV)を(DF+L1DF+L2
DF+L3DF)/4で求め、ステップ#1735でフ
ラグS1INFFがセットされているか否かを判定する
。フラグS1INFFがセットされていないときは(S
1INFF≠1)、リターンする。フラグS1INFF
がセットされているときは(S1INFF=1)、ステ
ップ#1740で合焦後の焦点検出回数NAFが4(焦
点検出回数が4回)か否かを判定する。4であれば(N
AF=4)ステップ#1745で平均DF量DFAVを
DFBとしてリターンする。4でない場合は(NAF≠
4)そのままリターンする。
【0133】ステップ#1650で、焦点検出不能であ
るとき(LCF1〜4=1)、ステップ#1750に進
み、ステップ#1750では合焦したか否かを判定する
。合焦後であれば(INFF=1)、焦点検出不能連続
回数NLCをNLC=NLC+1で求め(ステップ#1
754)、リターンする。合焦後でなければ(INFF
≠1)、ステップ#1752で補助光モードフラグ(補
助光MF)がセットされているか否かを検出する。
【0134】補助光MFがセットされていなければ(補
助光MF≠1)、ステップ#1755で積分時間TAF
1がTK(70msec)以上か否かを判定する。積分
時間がTK以上であれば(TAF1≧TK)、暗いため
焦点検出不能とし、ステップ#1760で補助光モード
フラグ(補助光MF)をセットし(補助光MF=1)リ
ターンする。
【0135】ステップ#1752でフラグがセットされ
ている(補助光MF=1)とき、ステップ#1765で
ゲインAGCが「1」か否かを判定する。ゲインAGC
が「1」であれば、ステップ#1770で、倍速モード
でゲインをアップしても焦点検出ができないとして、フ
ラグLCEFをセットして(LCEF=1)、リターン
する。ゲインAGCが「1」でないとき、入力したCC
Dからの入力データの平均をとり(ステップ#1775
)、これが所定値KLVより大きいか否かをステップ#
1780で判定する。
【0136】所定値より大きければ(平均値>KLV)
、CCDからのデータは焦点検出を行うのに充分に大き
いとしてステップ#1770に進み、焦点検出不能であ
ったことを示すフラグLCEFをセットして(LCEF
=1)、ゲインを変えても無駄なので、リターンする。 平均値が所定値以下であれば(平均値≦KLV)、ステ
ップ#1785でゲイン切換のフラグAGCCHFをセ
ットして(AGCCHF=1)リターンする。
【0137】ステップ#1755で積分時間が所定値未
満であれば(TAF1<TK)、ステップ#1790に
進み、ローコンスキャンモードを示すフラグLCSFが
セットされているか否かを判定する。セットされていれ
ば(LCSF=1)、リターンする。セットされていな
ければ(LCSF≠1)、ステップ#1795でレンズ
繰り出しモードを示すべくフラグFLDFをセットし(
FLDF=1)、ステップ#1798でローコンスキャ
ンモードを示すフラグLCSFをセットし(LCSF=
1)、ステップ#1799で駆動量NをNLGとしてリ
ターンする。
【0138】次に、ステップ#1465(図29)の主
被判定のサブルーチンを図35に基いて説明する。まず
、ステップ#1800で主被写体を判定したときにセッ
トされるフラグMSFがセットされているか否かを判定
する。
【0139】フラグMSFがセットされていなければ(
MSF≠1)、ステップ#1805で既に主被写体を判
定したとして、リターンする。フラグMSFがセットさ
れているとき(MSF=1)、ステップ#1805に進
み、ズームエンコーダから焦点距離fを読み込む。ステ
ップ#1810で、求めたデフォーカス量DFに係数K
Nをかけてレンズの移動量Nを求める。ここで、係数K
Nとは、デフォーカス量DFを駆動量Nに変換するため
にあらかじめ設定されている係数である。ステップ#1
815で現在の取り出し量NFにステップ#1810で
得られたNを加えて、主被写体にピントが合うまでのレ
ンズ繰り出し量NDを求める。そして、ステップ#18
20でこの繰り出し量NDから被写体までの距離Dを求
める。この求め方としては、ROMテーブルを用いる方
法や変換係数を用いて演算する方法等をあげることがで
きるが、本実施例とは直接関係がないので詳しい説明を
省略する。
【0140】次に、ステップ#1825で、求めた距離
Dと焦点距離fとから撮影倍率βを求め、ステップ#1
830で初めての焦点検出か否かを判定する。
【0141】初めてであれば(NAF=1)、焦点距離
fが105mm以下で撮影倍率βが1/25以下か否か
を判定する(ステップ#1835及び#1840)。両
条件を満たせば主被写体を判定したとして、このフラグ
MSFをリセットし(MSF=0,ステップ#1870
)、オートスタンバイズームを行うためのフラグASZ
Fをセットして(ASZF=1,ステップ#1875)
、リターンする。また、一方の条件を満たさないときリ
ターンする。
【0142】ここで、主被写体の判定において、撮影倍
率が小さいということは、主被写体が小さいことを意味
する。主被写体が小さければ、画面内で被写体をとらえ
やすいので、1回目のAFで、充分に被写体をとらえら
れると考えることができる。また、焦点距離が短いと、
カメラを左右に振ったとき、長焦点距離と比べて主被写
体が画面外に出ることは少なくなるので、主被写体をと
らえやすいと考えることができる。
【0143】ステップ#1830において、焦点検出が
1回目でないとき、ステップ#1845に進み、焦点検
出が2回目であるか否かを判定する。2回目であるとき
(NAF=2)、ステップ#1850で前回と今回のD
F量の差ΔDFをΔDF=|L1DF−DF|で求め、
ステップ#1855で焦点距離fが210mm以下か否
かを判定する。
【0144】焦点距離fが210mm以下であれば(f
≦210)、ステップ#1860で撮影倍率βが1/1
5以下か否かを判定する。撮影倍率βが1/15以下で
あれば(β≦1/15)、ステップ#1865でDF量
の差ΔDFが500μm以下か否かを判定する。
【0145】ΔDFが500μm以下であれば(ΔDF
≦500μm)、主被写体を判定したとし、ステップ#
1870でフラグMSFをリセットして(MSF=0)
、オートスタンバイズームを行うためのフラグASZF
をセットして(ASZF=1,ステップ#1875)、
リターンする。
【0146】上記3つの判定(ステップ#1855,#
1860,#1865)のうち1つでも満たさない場合
、リターンする。ここで、DF量の差(ΔDF)を考慮
しているのは、主被写体が変化しているか否かを判定し
ているためである。主被写体の判定レベルは、1回目の
ときよりゆるくしているが、これは時間が立ち、ピント
が合ってくる(1回AFを行っている)と、主被写体を
見つけ易くなっているからである。
【0147】ステップ#1845にて、焦点検出が2回
目でないとき、ステップ#1877に進み、焦点検出が
4回目か否かを判定する。4回目であるとき(NAF=
4)、ステップ#1880に進み、3回目のDF量(L
3DF)と今回のDF量との差ΔDFを求め、これが5
00μm以下か否かをステップ#1885で判定する。 500μmをこえる場合、被写体が変わったとして、リ
ターンする。500μm以内の場合、ステップ#189
0でパンニングされたか否かを判定する。
【0148】パンニングされていない場合(PANM=
2)、主被判定したとしてステップ#1870に進み、
パンニングされた場合(PANM≠2)、主被判定を確
定できないとしてリターンする。パンニング検知は、後
述するパンニング検知の割り込みTEPINTにより行
われる。
【0149】ステップ#1877において、4回目でな
ければステップ#1895に進み、焦点検出開始してか
ら1秒(s)経過したか否かを判定し、1秒経過してい
れば(TAF≧1s)、強制的に主被写体を判定したと
して、ステップ#1870に進み、レンズ駆動の制御を
行えるようにする。ステップ#1895において、1秒
経過していなければ(TAF<1s)、リターンする。
【0150】次に、250msec毎に行われるパンニ
ング検知の割り込みTEPINTを図36に基いて説明
する。ステップ#1900及び#1905で、パンニン
グ検知した過去2回のモードをメモリし(LPAN2,
LPAN1)、測光値コントラストC(t)及び規格値
ΔB(t)を演算する(ステップ#1915,#192
0)。
【0151】図60は、撮影画面上での測光パターンを
示している。測光パターンは、同図中の符号1〜13の
スポット測光の部分と、その隙間及び周辺を測光する符
号14の部分とから成っている。そして、この測光パタ
ーンに対応して、カメラ内に多分割測光素子が設けられ
ており、多分割測光素子からの出力の演算結果を用いて
、主被写体確定判定が行われる。今、時刻tにおける測
光値Bn(t)(但し、n=1〜13)について、ある
時刻tにおけるコントラストC(t)を、横及び斜め方
向を全て含め、C(t)=(1/2)・{|B1(t)
−B2(t)|+|B2(t)−B3(t)|+|B3
(t)−B4(t)|+|B5(t)−B6(t)|+
|B6(t)−B7(t)|+|B7(t)−B8(t
)|+|B8(t)−B9(t)|+|B10(t)−
B11(t)|+|B11(t)−B12(t)|+|
B12(t)−B13(t)|+|B1(t)−B5(
t)|+|B2(t)−B6(t)|+|B3(t)−
B7(t)|+|B4(t)−B8(t)|+|B6(
t)−B10(t)|+|B7(t)−B11(t)|
+|B8(t)−B12(t)|+|B9(t)−B1
3(t)|+|B1(t)−B6(t)|+|B2(t
)−B7(t)|+|B3(t)−B8(t)|+|B
4(t)−B9(t)|+|B5(t)−B10(t)
|+|B6(t)−B11(t)|+|B7(t)−B
12(t)|+|B8(t)−B13(t)|}とする
。ある時刻tにおける輝度変化量ΔB(t)を上記コン
トラストで規格化すると、ΔB(t)は、後記数1で表
される。つまり、ΔB(t)は多分割測光素子の出力に
基づく単位時間当たりの輝度変化量である。但し、Δt
=250msecである。
【0152】ステップ#1925で、そのコントラスト
C(t)が所定値KCT未満であるか否かを判定する。 所定値未満であれば(C(t)<KCT)、撮影場面が
コントラストの低い被写体であり、且つパンニング検知
の信頼性が低いとして、ステップ#1955に進み、不
定モード(PANM=3)として、リターンする。
【0153】コントラストC(t)が所定値以上であれ
ば(C(t)<KCT)、全体の明るさである14番目
の測光素子の測光値B14(t)が所定値未満であるか
否かを判定する。所定値未満であるとき(B14(t)
<KB14)、暗い撮影場面であるため信頼性が低いと
してステップ#1955に進む。測光値B14(t)が
所定値以上であるとき(B14(t)≧KB14)、ス
テップ#1935に進み規格値ΔB(t)が1以上か否
かを判定する。1以上であれば(ΔB(t)≧1)、図
60の測光素子の間で1素子以上の動きがあったとして
、パンニング有りのデータ(PANM=1)とし、1未
満であれば(ΔB(t)<1)、ステップ#1945で
0.25以下か否かを判定する。0.25以下であれば
(ΔB(t)≦0.25)、静止中であるとしてデータ
(PANM=2)をセットし(ステップ#1950)、
0.25をこえる場合(ΔB(t)>0.25)、不定
のデータ(PANM=3)であるとして(ステップ#1
955)、それぞれリターンする。
【0154】今、1素子5.2mmで1素子分の変化が
検出できれば、250msec毎に検出を行うので、像
面で21mm/秒のスピードのパンニングが検出できる
【0155】次に、動体判定のルーチンを図37に基い
て説明する。まず、ステップ#2000でAFモードが
AFロック(AFM=1)か否かを判定する。AFロッ
クであれば(AFM=1)、リターンする。AFロック
でなければ(AFM≠1)、ステップ#2005に進み
合焦後か否かを判定する。合焦後でなければ(INFF
≠1)リターンし、合焦後(INFF=1)であればス
テップ#2010に進み、補助光モードか否かを判定す
る。
【0156】補助光モードであれば(補助光MF=1)
、動体判定を行わないことにしているので、ステップ#
2015でAFロックとし(AFM=1)、リターンす
る。 補助光モードでなければ(補助光MF≠1)、過去9回
の動体速度を記憶する動作をステップ#2020〜#2
060で行い、ステップ#2062で焦点検出不能であ
るか否かを判定する。
【0157】焦点検出不能であれば(LCF=1)、ス
テップ#2063で今回の速度(v)を前回の速度LV
1としてリターンする。焦点検出不能でなければ(LC
F≠1)、ステップ#2065で過去3回のデフォーカ
ス量(DF,L1DF,L2DF)を用いて、動体速度
(v)を求める。
【0158】次に、ステップ#2070で接眼モードか
否かを判定する。接眼モードでなければ(EPF≠1)
、リターンする。接眼モードであれば(EPF=1)、
求めた動体速度(v)が像面で0.75mm/秒以上か
否かを判定する(ステップ#2075)。動体速度vが
0.75mm/秒以上のとき(v≧0.75mm/se
c)、ステップ#2080で動体モードとし(AFM=
3)、リターンする。動体速度vが0.75mm/秒未
満であれば(v<0.75mm/sec)、ステップ#
2085に進み、前回と今回とのDF量の差ΔDFを求
め、ステップ#2090でその差が1mm以上あるか否
かを判定する。
【0159】1mm以上であれば(ΔDF≧1mm)、
AFロックとすべく、ステップ#2110に進み、AF
モードをAFM=1としてリターンする。ステップ#2
090において、デフォーカスの偏差ΔDFが1mm未
満のとき(ΔDF<1mm)、過去3回のPAN(パン
ニング)検出で(ステップ#2095,#2100,#
2105)、3回共パンニングを検出したときもAFロ
ックとすべくステップ#2110に進む。一方、3回の
うち1回でも異なれば、ステップ#2115に進み、A
FモードのAFMを「2」とし、リターンする。
【0160】次に、ワンショット/コンティニュアス切
換のルーチンを図38に基いて説明する。まず、ステッ
プ#2150でS1トリガーオートワン/コン(後述)
のルーチンを通ったことを示すフラグO/C1Fが、セ
ットされているか否かを検出する。セットされていなけ
れば(O/C1F≠1)、ステップ#2155のS1ト
リガーオートワン/コンのルーチンを実行し、リターン
する。
【0161】一方、上記フラグO/C1Fがセットされ
ているとき(O/C1F=1)は、ステップ#2160
に進み、AFモードが決定(AFロック又はコンティニ
ュアス)されているか否か判定する。決定されていると
き(AFM≠2)、リターンする。決定されていないと
きは(AFM=2)、ステップ#2165に進み、0.
5secオートワン/コン(後述)のルーチンを実行し
たか否かを判定する。
【0162】実行したときには、これを示すフラグO/
C2Fがセットされている(O/C2F=1)ので、ス
テップ#2175のS1オートワン/コンのルーチンを
実行して、リターンする。一方、フラグO/C2Fがセ
ットされていないときには(O/C2F≠1)、ステッ
プ#2170の0.5secオートワン/コンのルーチ
ンを実行して、リターンする。
【0163】上述のS1トリガーオートワン/コンのル
ーチンを図39に基いて説明する。このルーチンは、接
眼モードから撮影準備スイッチS1が、ONされたとき
に一度だけ実行し、接眼モードでの被写体の状態に応じ
てAFロック,コンティニュアス(動体の被写体)又は
未定の3つの判定を行う。
【0164】まず、ステップ#2200で、接眼モード
時に被写体が動体(速く動く被写体)であるか否かを判
定する。動体であれば(AFM=3)、ステップ#22
35でこのフローを実行したことを示すフラグO/C1
Fをセットして(O/C1F=1)、リターンする。
【0165】ステップ#2200において動体でないと
き(AFM≠3)、ステップ#2203に進み、AFロ
ックモードか否かを判定する。AFロックモードであれ
ば(AFM=1)、ステップ#2235に進む。ステッ
プ#2203でAFロックモードでなければ(AFM≠
1)、ステップ#2205に進み、撮影倍率βが1/2
5以上か否かを判定する。
【0166】撮影倍率が1/25以上であれば(β≧1
/25)、動体の被写体が少ないか又は動体の被写体に
追従できない(像面でのスピードは撮影倍率が大きくな
るほど速くなる)として、AFモードをAFロック(A
FM=1)とした後(ステップ#2240)、ステップ
#2235に進む。ステップ#2205において撮影倍
率βが1/25未満であれば(β<1/25)、ステッ
プ#2210に進み、積分時間TAF1が60msec
以上であるかを検出する。
【0167】60msec以上であれば(TAF1≧6
0msec)、暗いためCCDからのデータの信頼性が
悪くなることと、積分時間が長いため動体の追随性能が
悪くなることとの理由により、ステップ#2240に進
んでAFモードをAFロック(AFM=1)とした後、
ステップ#2235に進む。ステップ#2210で積分
時間TAF1が、60msec未満であれば(TAF1
<60msec)、被写体が安定した速度で動いている
か否かを過去6回目,過去3回目及び今回の被写体の速
度によって判定する(ステップ#2215,#2222
0,#2225)。上記3回共、所定の速度Kv(例え
ば、像面でのスピードKvが0.5mm/sec)以上
であれば、動体としAFモードをコンティニュアス(A
FM=3)として(ステップ#2230)、ステップ#
2235に進む。
【0168】上記3回のうち1つでも所定速度Kv未満
であれば、モードを決定できないとし、ステップ#22
45でAFモードを未定のAFM=2とし、ステップ#
2250で焦点検出回数を示すカウンタNAFをリセッ
トし(NAF=0)、リターンする。
【0169】次に、0.5secオートワン/コンのフ
ローを図40に基いて説明する。ここで、0.5sec
オートワン/コンといっている0.5secは正確な値
でなく、焦点検出を含むカメラのシーケンスを7回行う
と、おおよそこれぐらいの時間になることに基いて付け
られた名前である。
【0170】まず、ステップ#2300でS1のON後
の合焦後にズーム操作が行われたか否かを判定する。
【0171】ズーム操作が行われた場合(ZMF=1)
は、像が変化し、動体を精度よく検出することができな
いので、ステップ#2312でAFモードをAFロック
(AFM=1)とし、ステップ#2375でこのフロー
を実行したことを示すフラグO/C2Fをセットし(O
/C2F=1)、リターンする。
【0172】ズーム操作が行われていないとき(ZMF
=0)、ステップ#2305で焦点検出不能が4回続け
て起こったか否かを判定する。続けて起こった場合(N
LC=4)、動体判定不能としてAFロック(AFM=
1)とすべくステップ#2312に進む。そして、ステ
ップ#2375でこのフローを実行したことを示すフラ
グO/C2Fをセットし(O/C2F=1)、リターン
する。焦点検出不能が4回連続していないとき(NLC
≠4)、ステップ#2310で前述の動体判定(図37
)を行った後、ステップ#2315で焦点検出の回数N
AFが7になったか否かを判定する。
【0173】焦点検出の回数NAFが7でなければ、ス
テップ#2320で未定(AFM=2)としてリターン
する。焦点検出回数NAFが7であればステップ#23
20に進み、過去6回目と過去3回目の動体のスピード
が所定値Kv以上のとき(ステップ#2320,#23
25)、又は過去3回目と今回の動体のスピードが所定
値Kv以上のとき(ステップ#2345,#2350)
、安定した動体の被写体として、ステップ#2340に
進みコンティニュアスモード(AFM=3)とした後、
ステップ#2375に進む。
【0174】ここで、被写体のスピードに関しての動体
判定レベルが、S1トリガーオートワン/コン,0.5
secオートワン/コン,後述のS1オートワン/コン
の3つで互いに異なっており、S1オートワン/コン,
S1トリガーオートワン/コン,0.5secオートワ
ン/コンの順に、判定レベルがゆるく(左側のフローほ
どきつく)なっている。
【0175】これは、S1オートワン/コンが合焦後、
時間がたってから(0.5sec以上)のフローであり
、撮影者はパンニング等を行っている可能性があり、所
望の被写体とは異なった被写体の動体を検出することが
あり、被写体検出の精度が悪い。よって、判定レベルを
きつくすることにより、精度の高い動体判定を行うこと
ができる。0.5secオートワン/コンは、S1をO
Nした後の0.5sec間であり、通常S1をONした
ときには、撮影する被写体をしっかり決めた後であり、
このときの焦点検出のデータは被写体をしっかりととら
えているとして、その信頼性が高いものとして、判定レ
ベルをゆるくしている。S1トリガーオートワン/コン
は、接眼モードでの焦点検出のデータを用いるので、そ
の信頼性(AFエリアで写したい被写体をしっかりとら
えている確率)が低いので、S1オートワン/コンほど
信頼性は低くないとし、中間の動体判定レベルとしてい
る。
【0176】図40のフローに戻り、動体スピードによ
る動体モード判定の中で動体スピードが1つでも所定値
未満であれば、ステップ#2330以降に進み、過去2
回目及び過去1回目の両方がPANモードであるとき(
ステップ#2330でLPAN2=1,ステップ#23
35でLPAN1=1)、又は過去1回と現在とがPA
Nモードであるとき(ステップ#2355でLPAN1
=1,ステップ#2360でPANM=1)、このとき
被写体を確定して動体を検出することができないとして
、AFロックすることもできず、コンティニュアスモー
ド(AFM=3)とすべくステップ#2340に進む。
【0177】ステップ#2330,#2335,#23
55,#2360で、1度でもPANモードでないとき
、ステップ#2365に進んでAFモードを未定(AF
M=2)とし、焦点検出回数NAFをリセットし(NA
F=0)、ステップ#2375に進む。
【0178】次に、S1オートワン/コンのフローを図
41に基いて説明する。まず、ステップ#2400でS
1のON後の合焦時の平均デフォーカス量DFBから最
新の平均デフォーカス量DFAVが300μm以上遠ざ
かっているか否かを判定する。
【0179】遠ざかっていれば(DFB−DFAV≧3
00μm)、ステップ#2460でAFロック(AFM
=1)とし、リターンする。これは、AFロックすべく
カメラをゆっくり左右に振られたときに起こる現象、つ
まり主被写体からバックにピントが合い、中抜けが起こ
ったときの現象に対して対応させたものであり、撮影者
の意図に合わせたものである。このときの問題として、
主被写体がゆっくりと遠ざかる場合(早いときは、既に
動体モードに入っていると考えられる)にも起こるが、
撮影として主被写体がゆっくりと遠ざかる撮影場面の確
率が低いこと、また本実施例におけるAFシステムでは
レリーズボタンから手を離せば接眼モードとなり、すぐ
にコンティニュアスモードに入ることができるので、カ
メラが間違っても素早く簡単な操作で、主被写体に合わ
せ直すことができることから、AFロックの方を採用し
ている。尚、デフォーカス量DFは、遠いほど小さくな
るようにしている。
【0180】上記条件で主被写体が遠ざからないとき(
DFB−DFAV<300μm)、ステップ#2405
に進み、今回のDF量と最新の平均のDF量DFAVと
の差が、500μm以上か否かを判定することにより、
邪魔な被写体が前を横切ったか否かを判定し、このとき
AFロックするようにしている。
【0181】そして、500μm以上である場合(DF
−DFAV≧500μm)、邪魔な被写体が横切ったと
して、AFロックすべくステップ#2460に進む。5
00μm未満であれば(DF−DFAV<500μm)
、0.5secオートワン/コンと同様にズームされた
か又は4回連続して焦点検出不能であったか否かをステ
ップ#2410で判定する。
【0182】ステップ#2410及び#2415で、ズ
ーム(ZMF=1)又は4回連続して焦点検出不能(N
LC=4)であるとき、AFロックとすべくステップ#
2460へ進む。いずれでもないとき、ステップ#24
20に進み、前述の動体判定(図37)を行う。
【0183】ついで、ステップ#2425に進む。ステ
ップ#2425では、オートワン/コンのフローで、焦
点検出回数が10回以上になったか否かを判定する。1
0回以上でなければ(NAF<10)不定とし、ステッ
プ#2455に進んでAFモード(AFM)を「2」と
して、リターンする。NAFが10以上であれば(NA
F≧10)、ステップ#2430以降の処理を行い、被
写体の9回前の速度,6回前の速度,3回前の速度,今
回の速度の全てが所定速度以上であるとき動体モードと
し(ステップ#2430〜2445)、ステップ#24
50に進み、AFモード(AFM)を「3」として、リ
ターンする(ステップ#2425〜#2450)。速度
の判定で1つでも所定速度未満であれば、不定としてス
テップ#2455に進む。
【0184】以上でアルゴリズムのフローの説明を終わ
り、次に図23のAFレンズ駆動(ステップ#1310
)のルーチンを図42に基いて説明する。まず、駆動す
べき量をセットし(ステップ#2500)、このセット
した量に基づく駆動速度をそのときの撮影モード(接眼
モード等)に応じて制限するフローを実行し(ステップ
#2505)、レンズ駆動を行って(ステップ#251
0,図21のサブルーチン)駆動終了か否かを判定する
(ステップ#2515)。駆動終了でなければ(LMV
F≠0)、ローコンスキャン中か否かを判定し(ステッ
プ#2520)、スキャン中であれば(LCSF=1)
リターンしてレンズを駆動しながら焦点検出を行う。そ
うでなければ(LCSF=0)、駆動終了(LMVF=
0)を待って、リターンする。また、ステップ#251
5で駆動終了(LMVF=0)の場合もリターンする。
【0185】上記駆動量セット(図42のステップ#2
500)のルーチンを図44に基いて説明する。ステッ
プ#2550で、焦点検出不能の結果が出ているか否か
を判定し、出ている場合(LCEF=1)は、ステップ
#2585に進み駆動量Nを「0」とし、ステップ#2
575に進む。ステップ#2550でフラグLCEFが
セットされていないとき(LCEF≠1)、ステップ#
2551でローコンスキャンモードか否かを判定する。
【0186】ローコンスキャンモードであれば(LCS
F=1)、ステップ#2575に進み、ローコンスキャ
ンモードでなければ(LCSF=0)、ステップ#25
52でAFロックモードか否かを判定する。AFロック
モードでないとき(AFM≠1)、ステップ#2555
で合焦か否かを判定する。
【0187】ステップ#2555で合焦でないとき(I
NFF≠1)、ステップ#2560で積分時間TAF1
とDF算出演算に要する時間TKに被写体が移動するデ
フォーカス量DFvを求め(DFv←(TAF1+TK
)×v)、このDFvと算出したデフォーカス量DFと
から新たにDFを求める(DF=DF+DFv,ステッ
プ#2565)。ついで、レンズ駆動量Nを求め(N=
DF×K,ステップ#2570)、ND←|N|とし(
ステップ#2575)、N1=0(N1:駆動したレン
ズ駆動量)として(ステップ#2580)、リターンす
る。
【0188】ステップ#2550でAFロックであると
き(AFM=1)、又はステップ#2555で合焦であ
るとき(INFF=1)、ステップ#2585で駆動量
を「0」とした後、ステップ#2575に進む。
【0189】次に、駆動速度制限のフローを図43に基
いて説明する。まず、ステップ#2600で接眼モード
か否かを判定する。
【0190】接眼モードでなければ(EPF≠1)、ス
テップ#2625に進み、表1(TA2)に基いて上記
セットした回転数NDに対応した駆動速度の制限をLD
Vmaxとし、ステップ#2630で後述のフラグEP
1Fをリセットして(EP1F=0)、リターンする。
【0191】接眼モードであれば(EPF=1)、ステ
ップ#2605で接眼モードでの1回目のレンズ駆動で
あるか否かを判定する。1回目であれば(EP1F=0
)、ワンショットAFの感じを出すため、ステップ#2
610で制限速度を接眼モードでの最大4V1とし、ス
テップ#2615でこのフラグをセットして(EP1F
=1)、リターンする。1回目でないとき(EP1F=
1)、ステップ#2620で表1(TA1)に基いて回
転数に応じた最大速度LDVmaxを設定して、リター
ンする。
【0192】ここで、接眼なしにスイッチS1を押した
とき(ステップ#2600でEPF≠1のとき)より、
接眼モードのとき(ステップ#2600でEPF=1の
とき)の最大速度LDVmaxを遅くしているのは、フ
ァインダを覗いただけのときには静かにレンズを動かし
たいからである。実際には、上記スイッチS1によるレ
ンズ駆動の頻度よりも接眼によるレンズ駆動の頻度の方
が多いが、AF時の自然感を出すためにレンズ駆動速度
の制限をきつくしているのである。また、スイッチS1
によりレンズ駆動したときには、撮影のための準備とし
ての撮影者の意図が入っているので、静かで自然という
よりピントの合う速度を優先した方がよいと考えるから
である。
【0193】図13,図14及び図15のフローチャー
トに戻って説明を続ける。上記AF制御のサブルーチン
からリターンすると(図14のステップ#540)、ス
テップ#542のズーム制御のサブルーチンに進み、ズ
ーム制御終了後、ステップ#560へ進む。また、ステ
ップ#535で撮影準備スイッチS1がONされていな
いと判定された場合には、ステップ#545へ進んでA
F駆動中を示すフラグLMVFがセットされているか否
かを判定する。フラグLMVFがセットされているとき
は、ステップ#550でAFレンズ停止のサブルーチン
(図9)を実行した後、ステップ#542へ進み、フラ
グLMVFがセットされていないときは、ステップ#5
50をスキップしてステップ#542へ進む。
【0194】ズーム制御のサブルーチンを図45に基い
て説明する。まず、ステップ#2650でズーム駆動速
度をI(低速)とし、ステップ#2655でオートスタ
ンバイズームか否かを判定する。ここで、オートスタン
バイズームとは、接眼検知時の焦点検出においての主被
写体判定ルーチンで主被写体を判定したときに、その被
写体までの距離に基いて適当と思われる被写体の大きさ
を想定し、そうなるように焦点距離を決め、ズーム駆動
を行うことをいい、一度だけ行われる。オートスタンバ
イズーム時(ASZF=1)は、ASZ用に求めた距離
Dから適当な焦点距離f1をROMテーブルで求める(
ステップ#2657,#2660)。
【0195】ここで、ASZ用被写体距離の検出(ステ
ップ#2657)を図46で具体的に述べておく。焦点
検出は、図18及び図19で示したように、4箇所の多
点測距としている。ASZの場合、例えば図18中のc
やdで測距して、その値に基いてズームアップすると、
その被写体が画面からなくなってしまうこともありうる
。よって、ASZのためには、中央の検出ができていれ
ば、中央の測距データに基いて、ズーム制御するのが望
ましい。そこで、図30,図31,図32,図33及び
図34で求めた多点測距に対し図46で再チェックする
。図19で、左,中,右及び上を第1,第2,第3及び
第4の測距位置とし、それぞれの測距データをDF1,
DF2,DF3及びDF4とする。そして、DF2,D
F4,DF1及びDF3の順で判定し、中央の第2の測
距が求められていれば(ステップ#2800)、DF2
で距離計算を行い(ステップ#2845)、リターンす
る。中央がローコンで上の第4の測距が求められていれ
ば(ステップ#1805)、DF4で距離計算し(ステ
ップ#2840)、リターンする。以下、左のDF1、
右のDF3と判定し、それぞれ距離計算し(ステップ#
2810,ステップ#2835,ステップ#2815,
ステップ#2830)、リターンする。
【0196】そして、4つともローコンであれば、ステ
ップ#2820でASZF=0とし、ASZ禁止にし、
マイコンのスタックをクリアして(ステップ#2825
)、43Aへジャンプして元のフロー(図45)に戻る
。即ち、できるだけ撮影レンズの光軸付近から測って距
離を求め、これに応じてASZを行い、全く測距できな
ければASZを行わないということである。また、AS
Zだけ中央測距優先ということになる。
【0197】そして、現在の焦点距離fとf1とが等し
いか否かを判定し、等しければリターンする(ステップ
#2670)。等しくなければ、現在との焦点距離の比
f/f1又はf1/fが2以上か否かを判定し、2以上
であればズーム速度を高速IIとし、ステップ#268
5に進む(ステップ#2675,ステップ#2680)
。2未満であってもステップ#2685に進む。
【0198】ステップ#2685において、f1>fか
否かを判定する。f1>fであればズームアップ制御を
行い(ステップ#2695)、f1<fであればズーム
ダウン制御を行う(ステップ#2690)。上記設定し
た速度で、ズーム駆動を行い、f=f1となるのを待ち
f=f1となればレンズを停止し(ステップ#2705
)、フラグASZFをリセットして(ステップ#270
8)、リターンする(ステップ#2685〜2708)
【0199】ステップ#2655で、フラグASZFが
セットされていないとき(ASZF≠1)、ズームアッ
プ又はダウンのスイッチが操作されているか否かを判定
する(ステップ#2710,#2730)。それぞれ操
作されているとズームアップの制御(ステップ#271
5)、ズームダウンの制御(ステップ#2715)を低
速の速度で駆動し、ステップ#2720に進んで、スイ
ッチS1が操作後の合焦であるか否かを判定し、その合
焦後であれば(S1INFF=1)、ズームされたこと
を示すフラグZMFをセットし(ZMF=1,ステップ
#2725)、合焦後でなければなにもせず(S1IN
FF≠1)、それぞれリターンする。
【0200】ステップ#2710,#2730でアップ
・ダウンスイッチの操作がなければ、ステップ#274
0に進んでズームレンズを停止して、リターンする。
【0201】図14のVフローに戻り、説明を続ける。 ステップ#560では、フィルム感度SVをフィルム感
度読取回路DXから入力し、ステップ#565で開放絞
りでの被写体の輝度BV0i(i=1〜14)を測光回
路LMから入力する。このデータ入力を前述の図4に基
いて説明すると、まず、端子CSDX又はCSLMをロ
ーレベルにして、データを入力する回路(DX又はLM
)を選択する。そして、端子SINからデータを入力す
る。 データを入力し終えると、端子CSDX又はCSLMを
ハイレベルにし、データ入力を終了する。
【0202】次に、ステップ#570で、BV0i(i
=1〜14)の測光値に基いて、適当な演算を行って測
光値BV0を求め、ステップ#575で露出演算のサブ
ルーチン(図22)を実行する。
【0203】同サブルーチンが呼び出されると、まずス
テップ#1285で露出値EVをEV=BV0+AV0
+SVにより求める。ここで、BV0は開放測光で測定
された被写体輝度値、AV0は開放絞り値、SVはフィ
ルム感度である。この露出値EVから所定のAEプログ
ラムラインに基いてシャッター速度TVと絞り値AVと
を算出して(ステップ#1290)、リターンする。尚
、AEプログラムラインとはシャッター速度と絞り値と
の関係を与えるプログラムラインであり、ここでは、こ
れについての説明及び図面を省略する。
【0204】図14に戻り、露出演算の終了後、制御シ
ャッター速度TVC,制御絞り値AVC,AFエリア,
合焦,動体の有無,焦点検出不能等を示すデータを表示
制御回路DISPCにシリアル出力し、表示制御回路D
ISPCは上記入力したデータに基いてボディ上の表示
部DISPI,画面内表示部DISPII,画面外表示
部DISPIIIによる表示を行う(ステップ#590
)。
【0205】上記表示(ステップ#590)を終えると
、ステップ#595でレリーズスイッチS2がONされ
ているか否かを判定する。レリーズスイッチS2がON
されている場合には、ステップ#610で合焦状態か否
かをフラグINFFによって判定する。合焦状態であれ
ば(INFF=1)、ステップ#615へ進み、合焦状
態でなければステップ#638へ進んでレリーズを行わ
ない。
【0206】ステップ#615では全割り込みを禁止し
、ステップ#620では露出制御を行い、露出制御の終
了後、ステップ#625で1コマ巻き上げの制御を行う
。そして、S1ONのサブルーチンが終了したことを示
すため、ステップ#630でフラグS1ONFをリセッ
トし(S1ONF=0)、ステップ#632で撮影準備
スイッチS1のONによる割り込みS1INTを許可し
、ステップ#634で接眼検出用のタイマ割り込みIを
許可し、そのタイマをリセット・スタートさせて(ステ
ップ#635)、リターンする。
【0207】前記ステップ#595でレリーズスイッチ
S2がONされていないと判定された場合には、ステッ
プ#610で合焦状態でないと判定された場合と同様に
、ステップ#638へ進む。ステップ#638では、撮
影準備スイッチS1がONされているか否かを判定する
【0208】撮影準備スイッチS1がONされていると
きは、ステップ#640で電源保持用のタイマT2をリ
セット・スタートさせ、リターンする。他方、ステップ
#638で撮影準備スイッチS1がONされていないと
判定されたときは、接眼検知を示すフラグEPFがセッ
トされているか否かを判定し(ステップ#644)、セ
ットされていれば(EPF=1)ステップ#500へ戻
る。
【0209】フラグEPFがセットされていないときに
は(EPF≠1)、ステップ#650へ進んでズームス
イッチデータによりズーム中か否かを判定する。
【0210】この判定の結果、ズーム中であれば、ステ
ップ#640へ進み、電源保持用のタイマT2をリセッ
トした後スタートさせて電源保持時間の延長を行い、リ
ターンする。ステップ#650でズーム中でないと判定
されたときは、ステップ#655へ進んで上記電源保持
用のタイマT2が5秒(s)を経過したか否かを判定す
る。その結果、5秒が経過していなければリターンする
。5秒が経過していればステップ#630へ進み、上述
の撮影準備スイッチS1がOFFされたことによる撮影
終了の制御を行う。
【0211】図5のフローチャートに戻り、ステップ#
20でメインスイッチSMがONでないと判定された場
合について説明する。この場合、ステップ#80へ進み
、スイッチSMによる割り込みSMINT以外の割り込
みを禁止し、AFレンズ繰り込みのサブルーチンを実行
する(ステップ#90)。これにより、AFレンズは最
も繰り込んだ位置に繰り込まれる。この点については、
既に説明済みなので詳しい説明は省略する。
【0212】AFレンズ繰り込みのサブルーチン(図6
)を実行した後は、ボディ側の回路及びレンズ内のズー
ムモータM3への給電を行うトランジスタTr1をOF
Fすべく、端子PW1をローレベルとし(ステップ#1
20)、更にDC/DCコンバータDDをOFFすべく
、端子PW0をローレベルとして(ステップ#125)
、メインスイッチSMのONによる割り込みSMINT
以外の割り込みを禁止して(ステップ#130)、停止
する(スリープ状態に入る)。
【0213】図47にAFモード(ワイドエリア選択)
のときの画面内の表示及び画面外のAF状態を示す表示
を示し、図48にマニュアルフォーカスモードのときの
表示をそれぞれ示し説明する。
【0214】まず、図47における各表示について説明
する。 (a)はメインスイッチOFFのときの表示を示してい
る。 (b)はメインスイッチONのときの表示を示している
。 (c)はメインスイッチのON後、接眼が検知されたと
きの表示を示している。このときワイドエリアの表示が
行われる。スポットモードでは、このワイドエリアの表
示が中央部となるだけである。 (d)はAFが行われ合焦となったときの表示を示して
いる。このとき画面外の表示が点灯する。 (e)は動体モードであるときの表示を示している。こ
のとき表示は、○が点灯で《》だけが点滅する。 (f)は接眼モードでなく、直接S1ON時のAFでの
合焦までの表示を示している。 (g)はAFロックモード又はS1ON後のオートワン
/コン検出中であるときの表示を示している。動体にな
れば(e)になる。画面外では○が点灯している。 (h)は0.5secオートワン/コンのときの表示を
示している。《○》の全てが点灯している。 (i)は焦点検出不能時(LCEF=1)の表示を示し
ている。中央の○が点滅している。
【0215】次に、図48における各表示について説明
する。 (J)はFAモード設定時(ワイドエリア選択)の表示
を示している。 (K)はS1ON時の表示を示しており、接眼時にエリ
アの中で合焦領域があれば表示される。合焦領域がある
か否かは、焦点検出のフローでの各エリアのINFF1
〜4を検出すればわかる。 (L)は上記(K)と同様にS1ON時の表示を示して
いる。 (N)はスポットAF時の表示(接眼時)を示している
。 (O)は(N)と同様にS1ON時の表示を示している
【0216】以上、説明したように本実施例では、アイ
スタートAF動作時においてカメラのファインダーを覗
いたときは速やかにピントが合った状態となる。つまり
、1回目の合焦時まで高速でAFを行われる。尚、この
とき合焦表示は行われない。そして、一旦合焦すれば、
被写体距離が変化しても常にピントが合った状態を維持
し、且つAF動作を意識させることなく合焦が行われる
ためフレーミング中の撮影感触がよい。これは、1回目
の合焦後、サイレントコンティニュアスAFで低速フォ
ーカシングが行われるためである。従って、いつでもレ
リーズすることができるようにスタンバイしていること
が撮影者によくわかる。尚、一旦合焦した後はピントが
合えば合焦表示がONし、それと同時にレリーズ可能状
態となる。
【0217】次に、上述した第1実施例の変形例(第2
実施例〜第4実施例)を示す。第1実施例と異なるとこ
ろは、(i)接眼モード時、ローコンスキャンなし、(
ii)接眼モード時、補助光発光なし、(iii)接眼
モード時、AFロックなし(コンティニュアスAF)、
という点である。
【0218】この理由を以下に説明する。 (i)については、誤って接眼モードに入った場合、例
えばグリップ部を握ったままカメラを保持し、腰のあた
りで持ち歩いているとき又は覗いていなくてカメラの接
眼検出部に物があるときの接眼検知により、焦点検出不
能であるときに全範囲にわたって行われるレンズの駆動
は良くないと考えられるからである。これは、消費電力
の増大,意図しないときの突然のレンズ駆動による不快
感を招く等の問題がある。
【0219】(ii)については、接眼モードが基本的
にコンティニュアスAFを前提としているため、このと
き補助光を毎回光らせると消費電力の増大等の問題が生
じるからである。
【0220】(iii)については、スイッチS1(撮
影をするとき必ず押される)が押されるときが被写体を
確実にとらえているときであることが多いため、それ以
前に合わせた被写体にAFロックしてしまうと撮影した
い本当の被写体にピントを合わすことができないことが
多いからである。また、スイッチS1を操作していない
ときは、被写体を探すために覗いているということで被
写体を変更することが多く、変更したときに、その前の
被写体にAFロックしたのでは問題がある。よって、A
Fロックしない。以下、これらの実施例については、第
1実施例と異なるところのみ図面を変更し、その図面に
基いて変更箇所について説明する。
【0221】第2実施例は、第1実施例のデフォーカス
量算出のサブルーチン(図30〜図34)及び動体判定
のサブルーチン(図37)を一部変更したものである。
【0222】第2実施例においてデフォーカス量算出の
サブルーチンは、Pフロー(図30),Qaフロー(図
31),Rbフロー(図49),Sbフロー(図50)
及びTフロー(図34)から成る。つまり、図49のR
bフロー及び図50のSbフローが、デフォーカス量算
出のサブルーチンの変更部分を含むフローである(図3
2及び図33の変形)。まず、この変更部分について説
明する。
【0223】図49では、ステップ#1755において
、積分時間TAF1が所定値TK以上であるとき(TA
F1≧TK)、追加したステップ#1756に進み、接
眼モードか否かを判定する。接眼モードであれば(EP
F=1)、補助光モードに入らないように焦点検出不能
の表示を行うためにフラグLCEFをセットし(LCE
F=1)、リターンする。接眼モードでなければ(EP
F≠1)、前述したステップ#1760以降の処理を行
う(図32)。
【0224】また、ステップ#1755で積分時間が所
定値未満であるとき(TAF1<TK)、Sbフロー(
図50)のステップ#1788に進み、接眼モードか否
かを判定する。接眼モードであれば(EPF=1)、ロ
ーコンスキャンモードに入らないように、焦点検出不能
の表示を行うためにフラグLCEFをセットし(LCE
F=1)、リターンする。接眼モードでなければ(EP
F≠1)、前述したステップ#1790以降の処理を行
う(図33)。
【0225】次に、図51(図37の変形)に動体判定
の変形例を示し、図37と異なるところのみを示し説明
する。
【0226】まず、ステップ#2000Hで合焦したか
否かを判定する。合焦していなければ(INFF=0)
、リターンする。合焦していれば(INFF=1)、接
眼モードか否かを判定する(ステップ#2002)。
【0227】接眼モードであれば(EPF=1)、ステ
ップ#2017Hに進み、補助光モードか否かを判定す
る。補助光モードであれば(補助光MF=1)、動体判
定せずリターンする。但し、AFロックにはしない。補
助光モードでないとき(補助光MF=0)、ステップ#
2020に進み、図37のフローと同様に処理を行う。
【0228】接眼モードでなければ(EPF=0)、ス
テップ#2005HでAFロックモードか否かを判定す
る。AFロックモードであれば(AFM=1)リターン
し、AFロックモードでなければ(AFM=0)ステッ
プ#2010で補助光モードであるか否かを判定する。 補助光モードであれば(補助光MF=1)ステップ#2
015でAFロックとすべくAFM=1としてリターン
し、補助光モードでなければ(補助光MF≠1)ステッ
プ#2020に進む。
【0229】同図中、ステップ#2075において、像
面での速度vが0.75mm/sec未満であるとき、
リターンしている。第1実施例の図37ではこの後にA
Fロックの判定を行っているが、これを削除することに
より、接眼モードではAFロックに入らないようにして
いる。表示については図47の場合と異なり、図52に
示すようにdからgへの遷移をなくしている。また、(
d)で1−st合焦後、合焦なら《○》表示だが、非合
焦なら《》表示とする。更に、動体時(e)も(d)と
同様にしている。
【0230】前記第2実施例においては接眼モードのと
きローコンスキャンを行わないことになっているが、次
に示す変形例(第3実施例)では、これを必要なときに
のみ行い、その頻度を減らすようにしている。必要なと
きというのは、光軸方向に対する焦点検出可能範囲DF
ENが、レンズのデフォーカス範囲DFRA(最短撮影
距離から∞までの)より小さいときである。
【0231】これを示したのがScフロー(図53)で
あり、上記第2実施例におけるSbフロー(図50)に
対応する第3実施例のフローである。ここではステップ
#1788において接眼モードと判定したとき(EPF
=1)、焦点距離が所定値(f=210mm)以上か否
かを判定するステップを追加している。
【0232】210mm以上のレンズでは(f≧210
)、DFEN≦DFRAとなり、このときにはローコン
スキャンをすべくステップ#1790へと進んでいる。 ここでは、交換レンズではないので、焦点距離で比較し
ているが、交換レンズの場合であれば、DFRAをレン
ズから読み取り、DFENと比較すればよい。
【0233】次に、第4の実施例について説明する。接
眼モードを基本的にコンティニュアスAFにする第2,
第3の実施例においては、補助光モードは禁止されてい
る。しかし、やはり暗いとき又はコントラストが低いと
きに焦点検出不能となった場合、補助光の発光はAFに
対して有効である。
【0234】ところが、前述したように、補助光を発光
させると消費電力が大きくなるといった問題がある。そ
こで、本実施例では複数回の焦点検出に1回の割合で補
助光を使用することにより、接眼モードで補助光を使用
しても消費電力が問題となるほど大きくならないように
している。具体的には、10回の焦点検出に発光が1回
の補助光モードでは、積分時間が長い(暗いため)ので
、時間的には1〜1.5秒に1回ぐらいとしている。
【0235】第4実施例においてS1ONのサブルーチ
ンは、Ubフロー(図54),Vフロー(図14)及び
Wフロー(図15)から成る。つまり、図54のUbフ
ローは、実施例1におけるS1ONのサブルーチンに対
する変更部分を含むフローである(図13の変形)。こ
の変更部分とは、ステップ#501−11で初期設定と
して補助光モードでの焦点検出回数を計数するカウンタ
NALTを0にリセットするステップの追加をいう。S
1ONのサブルーチンの変更により、S1ON後、再度
補助光AFの制御が行われる。
【0236】図55は、タイマ割り込みII(図8)の
変形である。ローコンスキャンを行っても焦点検出でき
なかった後の時間を計測するタイマTLCをリセット・
スタートするステップ#332が挿入されたものである
。このような変更を加えたのは、ローコンスキャン後、
接眼モードで覗き続け、一度ローコンスキャンを行って
も焦点検出不能の状態で撮影場面を変えたときや焦点検
出不能のとき、ローコンスキャンを行わないことを防止
するためである。
【0237】図56及び図57は、積分制御のサブルー
チン(図24)を変形したものである。ステップ#13
50の前にステップ#1349を挿入し、ステップ#1
355の後にステップ#1355−1〜1355−4及
び#1355−6〜1355−10を挿入し、ステップ
#1360の後にステップ#1362を挿入している。
【0238】ステップ#1349ではフラグ補助光発光
Fを0にリセットする。ステップ#1355−1は、ス
テップ#1355で補助光モードであるとき(補助光M
F=1)に進み、接眼モードであるか否かを検出する。 接眼モードでないとき(EPEF≠1)、ステップ#1
355−10に進み、補助光を発光させても焦点検出不
能か否かを判定する。不能であれば(LCEF=1)、
補助光を発光させずステップ#1365に進む。不能で
なければ(LCEF=0)、ステップ#1360に進み
、補助光発光の制御を行う。
【0239】ステップ#1355−1で接眼モードであ
れば(EPF=1)、補助光モードでの焦点検出回数N
ALTをNALT=NALT+1とし(ステップ#13
55−2)、これが11になったか否かを判定する(ス
テップ#1355−3)。11になればNALT=1と
し(ステップ#1355−4)、NALT=11でなけ
ればステップ#1355−4をスキップして、ステップ
#1355−6にそれぞれ進む。
【0240】上記ステップ#1355−2〜4までは、
初回又は補助光発光してから10回目か否かを判定する
。NALT=1か否かをステップ#1355−6で判定
し、1であれば補助光を発光すべくステップ#1360
に進む。NALT≠1であれば、NALT=2か否かを
判定する(ステップ#1355−7)。2であればゲイ
ンを変更するフラグAGCCHFがセットされているか
否かを判定する(ステップ#1355−8)。セットさ
れている場合、ゲインを変更すれば焦点調節を可能とし
、ステップ#1355−9に進み、このフラグAGCC
HFをリセットして(AGCCHF=0)、発光制御を
行う(ステップ#1355−7,8)。
【0241】ステップ#1355−7でNALT≠2で
あるとき又はステップ#1355−8でフラグAGCC
HFがセットされていない(AGCCHF≠1)ときは
、発光間隔をあけるために発光制御を行わず、ステップ
#1365に進む。追加したステップ#1362は、補
助光を発光したときを示すフラグ(補助光発光F)をセ
ットする(補助光発光F=1)フラグである。
【0242】第4実施例においてデフォーカス量算出の
サブルーチンは、Pフロー(図30),Qbフロー(図
58),Rcフロー(図59),Scフロー(図53)
及びTフロー(図34)から成る。つまり、図58のQ
bフロー及び図59のRcフローは、第3実施例のデフ
ォーカス量算出のサブルーチンに対する変更部分を含む
フローである(図31及び図49の変形)。
【0243】まず、図58のQbフローにおいて、ステ
ップ#1650で焦点検出不能を示すフラグLCF1〜
4の全てが1でないとき、追加のステップ#1651に
進む。ここでは、補助光が発光したか否かを判定する。 補助光が発光していないときであれば(補助光発光F=
0)、補助光モードをリセットすべくフラグ(補助光M
F)をリセットし(補助光MF=0,ステップ#165
2)、ステップ#1655に進む。
【0244】これは、接眼モードであって且つ補助光モ
ードであるときに、補助光を発光させないで焦点検出可
能となったときに、補助光モードを抜けるためである。 ステップ#1651で補助光発光フラグがセットされて
いるときは(補助光発光F=1)、すぐにステップ#1
655に進む。
【0245】そして、図59のRcフローにおいて、ス
テップ#1752の後にステップ#1752−1〜#1
752−5を追加し、ステップ#1760の後にステッ
プ#1762を追加している。
【0246】まず、ステップ#1752で補助光モード
でないと判定すると、ステップ#1752−1に進み、
ローコンスキャンを終了したか否かを判定する。終了し
ていなければ(LCEF≠1)、ステップ#1755に
進む。終了していれば(LCEF=1)、ステップ#1
752−2に進み、接眼モードを示すフラグEPFがセ
ットされているか否かを判定する。セットされていなけ
れば(EPF≠1)、リターンする。接眼モードであれ
ば(EPF=1)、ローコンスキャン後、2秒経過した
か否かを判定する(ステップ#1752−3)。2秒経
過すれば(TLC≧2s)、必要に応じ再度ローコンス
キャンすべく、ローコンスキャンのフラグをリセットし
(LCSF=0,ステップ#1752−4)、ローコン
スキャン終了のフラグをもリセットして(LCEF=0
,ステップ#1752−5)、ステップ#1755に進
む。2秒経過していなければ(TLC<2s)、リター
ンする。
【0247】また、追加のステップ#1762では、補
助光モードでの焦点検出回数を表すNALTをリセット
している(NALT=0)。
【0248】上記本発明の実施例において用いられてい
るフラグの意味を後記表3及び表4に、割り込みの意味
を後記表5に、変数及び記号の意味を後記表6,表7及
び表8に示す。
【0249】
【数1】
【0250】
【表1】
【0251】
【表2】
【0252】
【表3】
【0253】
【表4】
【0254】
【表5】
【0255】
【表6】
【0256】
【表7】
【0257】
【表8】
【0258】
【発明の効果】以上説明した通り本発明によれば、撮影
者がファインダーを覗いたことを検知する接眼検知手段
と、主被写体に対してカメラが適正にフレーミングされ
、且つカメラが安定に支持されているか否かを判定する
主被写体確定手段と、前記接眼検知手段によって検知さ
れ、且つ前記主被写体確定手段によってカメラが安定に
支持されたと判定されると所定の機能の動作を駆動制御
する駆動制御手段とを有しているので、主被写体確定判
定を行うことにより、AF,ASZ(オートスタンバイ
ズーム)等のカメラの機能に関し、不必要な繰り返し動
作を行わなくても狙った主被写体に対して正確にカメラ
の機能を動作させることができるアイスタートカメラを
実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を前方から俯瞰した外観図
【図2】本発明の第1実施例を後方から俯瞰した外観図
【図3】本発明の第1実施例のグリップ部を前方から俯
瞰した外観図。
【図4】本発明の第1実施例のカメラボディに内蔵され
たボディ内回路の回路図。
【図5】本発明の第1実施例のボディ内マイコンが行う
リセットルーチンを表すフローチャート。
【図6】本発明の第1実施例のボディ内マイコンが行う
AFレンズ繰り込みのサブルーチンを表すフローチャー
ト。
【図7】本発明の第1実施例のボディ内マイコンが行う
カウンタ割り込みIIのサブルーチンを表すフローチャ
ート。
【図8】本発明の第1実施例のボディ内マイコンが行う
タイマ割り込みIIのサブルーチンを表すフローチャー
ト。
【図9】本発明の第1実施例のボディ内マイコンが行う
AFレンズ停止のサブルーチンを表すフローチャート。
【図10】本発明の第1実施例のボディ内マイコンが行
う接眼検知のサブルーチンを表すフローチャート。
【図11】本発明の第1実施例のボディ内マイコンが行
う接眼検知のサブルーチンに関連するタイマ割り込みI
IIを表すフローチャート。
【図12】本発明の第1実施例のボディ内マイコンが行
うタイマ割り込みIのサブルーチンを表すフローチャー
ト。
【図13】本発明の第1実施例のボディ内マイコンが行
うS1ONのサブルーチンの一部を表すフローチャート
【図14】本発明の第1実施例のボディ内マイコンが行
うS1ONのサブルーチンの一部を表すフローチャート
【図15】本発明の第1実施例のボディ内マイコンが行
うS1ONのサブルーチンの一部を表すフローチャート
【図16】本発明の第1実施例のAF及び表示に関する
主要構成を示すブロック図。
【図17】本発明の第1実施例の焦点検出部の具体的な
構成を示す図。
【図18】本発明の第1実施例の撮影画面の状態を示し
た図。
【図19】本発明の第1実施例に用いられるCCD基板
におけるラインセンサの具体的な構成を示した図。
【図20】本発明の第1実施例のファインダ内の表示を
表す図。
【図21】本発明の第1実施例のボディ内マイコンが行
うレンズ駆動のサブルーチンを表すフローチャート。
【図22】本発明の第1実施例のボディ内マイコンが行
う露出演算のサブルーチンを表すフローチャート。
【図23】本発明の第1実施例のボディ内マイコンが行
うAF制御のサブルーチンを表すフローチャート。
【図24】本発明の第1実施例のボディ内マイコンが行
う積分制御のサブルーチンを表すフローチャート。
【図25】本発明の第1実施例のボディ内マイコンにお
いて倍速モードでAF処理を行う回路を示す回路図。
【図26】本発明の第1実施例において常速モードでの
タイミングチャート。
【図27】本発明の第1実施例において倍速モードでの
タイミングチャート。
【図28】本発明の第1実施例のボディ内マイコンが行
う倍速/常速判定のサブルーチンを表すフローチャート
【図29】本発明の第1実施例のボディ内マイコンが行
うアルゴリズムの大きな流れのサブルーチンを表すフロ
ーチャート。
【図30】本発明の第1実施例のボディ内マイコンが行
うデフォーカス量算出のサブルーチンの一部を表すフロ
ーチャート。
【図31】本発明の第1実施例のボディ内マイコンが行
うデフォーカス量算出のサブルーチンの一部を表すフロ
ーチャート。
【図32】本発明の第1実施例のボディ内マイコンが行
うデフォーカス量算出のサブルーチンの一部を表すフロ
ーチャート。
【図33】本発明の第1実施例のボディ内マイコンが行
うデフォーカス量算出のサブルーチンの一部を表すフロ
ーチャート。
【図34】本発明の第1実施例のボディ内マイコンが行
うデフォーカス量算出のサブルーチンの一部を表すフロ
ーチャート。
【図35】本発明の第1実施例のボディ内マイコンが行
う主被判定のサブルーチンを表すフローチャート。
【図36】本発明の第1実施例のボディ内マイコンが行
うパンニング検知の割り込みのサブルーチンを表すフロ
ーチャート。
【図37】本発明の第1実施例のボディ内マイコンが行
う動体判定のサブルーチンの一部を表すフローチャート
【図38】本発明の第1実施例のボディ内マイコンが行
うワンショット/コンティニュアス切換のサブルーチン
を表すフローチャート。
【図39】本発明の第1実施例のボディ内マイコンが行
うS1トリガーオートワン/コンのサブルーチンを表す
フローチャート。
【図40】本発明の第1実施例のボディ内マイコンが行
う0.5secオートワン/コンのサブルーチンを表す
フローチャート。
【図41】本発明の第1実施例のボディ内マイコンが行
うS1オートワン/コンのサブルーチンを表すフローチ
ャート。
【図42】本発明の第1実施例のボディ内マイコンが行
うレンズ駆動のサブルーチンを表すフローチャート。
【図43】本発明の第1実施例のボディ内マイコンが行
う駆動速度制限のサブルーチンを表すフローチャート。
【図44】本発明の第1実施例のボディ内マイコンが行
う駆動量セットのサブルーチンを表すフローチャート。
【図45】本発明の第1実施例のボディ内マイコンが行
うズーム制御のサブルーチンを表すフローチャート。
【図46】本発明の第1実施例のボディ内マイコンが行
うASZ用被写体距離の検出のサブルーチンを表すフロ
ーチャート。
【図47】本発明の第1実施例においてAFモード(ワ
イドエリア選択)のときの画面内の表示及び画面外のA
F状態を示す表示を説明するための図。
【図48】本発明の第1実施例においてマニュアルフォ
ーカスモードのときの画面内の表示及び画面外のAF状
態を示す表示を説明するための図。
【図49】前記第1実施例におけるデフォーカス量算出
のサブルーチン(図30)を変形して成る本発明の第2
実施例のボディ内マイコンが行うサブルーチンの一部を
表すフローチャート。
【図50】前記第1実施例におけるデフォーカス量算出
のサブルーチン(図30)を変形して成る本発明の第2
実施例のボディ内マイコンが行うサブルーチンの一部を
表すフローチャート。
【図51】前記第1実施例における動体判定のサブルー
チン(図37)を変形して成る本発明の第2実施例のボ
ディ内マイコンが行うサブルーチンの一部を表すフロー
チャート。
【図52】本発明の第2実施例においてAFモード(ワ
イドエリア選択)のときの画面内の表示及び画面外のA
F状態を示す表示を説明するための図。
【図53】前記第2実施例におけるデフォーカス量算出
のサブルーチン(図50)を変形して成る本発明の第3
実施例のボディ内マイコンが行うサブルーチンの一部を
表すフローチャート。
【図54】前記第1実施例におけるS1ONのサブルー
チン(図13,図14及び図15)を変形して成る本発
明の第4実施例のボディ内マイコンが行うサブルーチン
の一部を表すフローチャート。
【図55】本発明の第1実施例におけるタイマ割り込み
IIのサブルーチン(図8)を変形して成る本発明の第
4実施例のボディ内マイコンが行うサブルーチンを表す
フローチャート。
【図56】本発明の第1実施例における積分制御のサブ
ルーチン(図24)を変形して成る本発明の第4実施例
のボディ内マイコンが行うサブルーチンの一部を表すフ
ローチャート。
【図57】本発明の第1実施例における積分制御のサブ
ルーチン(図24)を変形して成る本発明の第4実施例
のボディ内マイコンが行うサブルーチンの一部を表すフ
ローチャート。
【図58】前記第1実施例におけるデフォーカス量算出
のサブルーチン(図30)を変形して成る本発明の第4
実施例のボディ内マイコンが行うサブルーチンの一部を
表すフローチャート。
【図59】前記第2実施例におけるデフォーカス量算出
のサブルーチン(図50)を変形して成る本発明の第4
実施例のボディ内マイコンが行うサブルーチンの一部を
表すフローチャート。
【図60】本発明の第1実施例における撮影画面上での
測光パターンを表す模式図。
【符号の説明】
1…ペンタプリズム 2…透過型液晶(LCD) 3…焦点板 4…ファインダ用ミラー 5…サブミラー 6…LCD駆動回路 7…制御回路 8…焦点検出部 9…撮影レンズ 11…CCD基板 11−a,11−b,11−c,11−d…ラインセン
サ 12…再結像レンズ 13…絞りマスク 14…コンデンサレンズ 15…撮影画面 16…AF/FM切換スイッチ 17…発光窓 18…ファインダ用レンズ 19…ズーム操作環 20…LED 21…SPC 22a,22b…導電パターン 23…外部カバー 111…スライダ 112…レリーズボタン 114…ボディ表示部 118…AFエリア変更スイッチ BD…カメラボディ GP…グリップ部

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】撮影者がファインダーを覗いたことを検知
    する接眼検知手段と、主被写体に対してカメラが適正に
    フレーミングされ、且つカメラが安定に支持されている
    か否かを判定する主被写体確定手段と、前記接眼検知手
    段によって検知され、且つ前記主被写体確定手段によっ
    てカメラが安定に支持されたと判定されると所定の機能
    の動作を駆動制御する駆動制御手段と、を有することを
    特徴とするアイスタートカメラ。
  2. 【請求項2】前記主被写体確定手段がレンズの焦点距離
    情報を用いて判定を行うことを特徴とする請求項1に記
    載のアイスタートカメラ。
  3. 【請求項3】前記主被写体確定手段が多分割測光素子の
    出力に基づく演算結果を用いて判定を行うことを特徴と
    する請求項1に記載のアイスタートカメラ。
  4. 【請求項4】前記主被写体確定手段による判定後、オー
    トスタンバイズーム行うことを特徴とする請求項1に記
    載のアイスタートカメラ。。
  5. 【請求項5】前記主被写体確定手段による判定後、自動
    合焦を行うことを特徴とする請求項1に記載のアイスタ
    ートカメラ。
  6. 【請求項6】前記主被写体確定手段が多分割測光素子の
    出力に基づく単位時間当たりの輝度変化量を用いて判定
    を行うことを特徴とする請求項3に記載のアイスタート
    カメラ。
  7. 【請求項7】前記輝度変化量がコントラストで規格化さ
    れることを特徴とする請求項6に記載のアイスタートカ
    メラ。
  8. 【請求項8】前記主被写体確定手段の判定結果により次
    のカメラ動作までの時間を切り換えることを特徴とする
    請求項1に記載のアイスタートカメラ。
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US08/481,204 US5613166A (en) 1991-05-22 1995-06-07 Eye-start AF camera
US08/743,182 US5724619A (en) 1991-05-22 1996-11-05 Eye-start of camera

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7522209B2 (en) 2002-12-26 2009-04-21 Hoya Corporation Automatic focusing apparatus including optical flow device calculation

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