JPH04344729A - 時分割多元接続スペクトル拡散通信方式 - Google Patents

時分割多元接続スペクトル拡散通信方式

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JPH04344729A
JPH04344729A JP3116300A JP11630091A JPH04344729A JP H04344729 A JPH04344729 A JP H04344729A JP 3116300 A JP3116300 A JP 3116300A JP 11630091 A JP11630091 A JP 11630091A JP H04344729 A JPH04344729 A JP H04344729A
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master station
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JP3116300A
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Takeshi Koarai
健 小洗
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Japan Radio Co Ltd
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Japan Radio Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は周波数ホッピングスペク
トル拡散通信方式を使用し、1つの親局と複数の子局と
が双方向通信を行う時分割多元接続スペクトル拡散通信
方式に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、スペクトル拡散通信方式は耐干渉
性、秘匿性などに優れていることから衛星通信、陸上通
信などの分野で利用されている。この通信を行うための
スペクトル拡散の方法の1つに周波数ホッピング(以下
、FHと記す)方式がある。FH方式は搬送波を拡散符
号系列により予め定められた規則にしたがいホッピング
させることにより拡散を行うものである。FH方式によ
るスペクトル拡散通信方式を使用した従来の双方向通信
システムは図5に示すように構成されていた。まず、送
信機101について説明する。拡散符号系列発生器(以
下、図においてPNGと略記している)11から出力さ
れる拡散符号系列にしたがって周波数シンセサイザ13
からはランダムな周波数の信号が出力される。送信デー
タ入力端子1に供給された送信データは周波数シンセサ
イザ13からの出力により乗算器15で拡散変調され、
増幅器17で増幅された後、共用器19Aを経てアンテ
ナ20から送信される。
【0003】次に受信機102について説明する。アン
テナ20で受信された信号は共用器19Aで送信波と分
離され、増幅器18で増幅された後に同期回路21およ
び乗算器16に入力される。同期回路21では受信信号
から拡散符号系列のクロック位相および拡散符号系列の
位相が検出され、同期回路21から拡散符号系列発生器
12にクロックおよび同期信号が出力される。拡散符号
系列発生器12は入力されたクロックおよび同期信号に
したがい拡散符号系列を出力する。拡散符号系列発生器
12から出力された拡散符号系列は周波数シンセサイザ
14に供給される。周波数シンセサイザ14は入力され
た拡散符号系列にしたがってランダムな周波数の出力を
発生する。乗算器16は受信信号と周波数シンセサイザ
14からの出力とを乗算して受信信号を逆拡散する。乗
算器16において逆拡散された逆拡散信号は復調器22
で復調され、復調器22において受信データを得て、復
調された受信データは受信データ出力端子2から出力さ
れる。かかる送受信機で双方向通信を行うには、これら
の送信機と受信機とが同時に動作することになる。
【0004】一方、地理的に位置の異なる複数の局と通
信を行う手段として多元接続方式がある。スペクトル拡
散方式は拡散符号系列の相関性を利用することにより、
それ自体で多元接続を行うことができる。これは符号分
割多元接続(CDMA)と呼ばれる。これと時分割多元
接続(TDMA)とを組み合わせることによって、より
多重数を増加することができる。TDMAは各局の送受
信を時間軸上で分割するもので時分割多元接続方式と呼
ばれる。ここでのTDMA方式は1つの親局と複数(n
個)の子局が相互に通信を行うものとする。
【0005】図6は親局数1、子局数4のTDMA方式
の場合を示している。図6(a)において符号30は親
局を、符号31〜34は子局を示している。親局30は
子局31〜34との双方向通信を時分割で行う。すなわ
ち、図6(b)に示すように親局30と子局31とは時
間帯T1の間通信を行い、同様に子局32とは時間帯T
2の間通信を行い、同様に子局33とは時間帯T3の間
通信を行うというように順次通信相手を変えながら4つ
の子局と通信を行う。時間帯T1〜T4のそれぞれをタ
イムスロットと呼ぶ。
【0006】双方向TDMA方式をFHスペククトル拡
散通信方式により実現するための親局および子局の構成
は図7(a)および(b)に示す如くである。図7(a
)は親局の構成を、図7(b)は子局の構成を示し、親
局は1局、子局は4局の場合を例示している。図7にお
いて符号41〜44および61は圧縮回路、符号46〜
49および62は伸張回路、符号52は多重回路、符号
53は分離回路、符号51および71はタイミング信号
発生回路を示し、送信機101、101Aおよび受信機
102、102Aはそれぞれ図5における送信機101
および受信機102と同一である。親局の動作について
説明すれば、各チャンネルの送信データは各々圧縮回路
41〜44で各別に時間軸上で1/4に圧縮された後、
多重回路52において多重化される。多重化された送信
データは送信機101によって拡散変調され、共用器1
9を経てアンテナ20Aから送信される。一方、アンテ
ナ20Aで受信された信号は共用器19で送信波と分離
され、受信機102によって逆拡散および復調がなされ
る。復調された受信データは分離回路53によってチャ
ンネル毎に分離され、それぞれの伸張回路46〜49に
よって時間軸方向に伸張されて、連続した受信データと
なって出力される。また、送信系の各回路と受信系の各
回路とはタイミング信号発生回路51により同期が取ら
れている。
【0007】次に子局の作用について説明する。送信デ
ータは圧縮回路61によって時間軸上で1/4に圧縮さ
れた後、送信機101Aによって拡散変調され、共用器
19Aを経てアンテナ20Bから送信される。一方、ア
ンテナ20Bにより受信された信号は共用器19Aで送
信波と分離され、受信機102Aにおいて逆拡散および
復調がなされる。復調された受信データは伸張回路62
によって時間軸方向に伸張され連続した受信データとな
って出力される。また、受信機102A内の同期回路に
より自局に割り当てられたタイムスロットが認識され、
タイミング信号発生回路71により送信系の各回路と受
信系の各回路とは自局に割り当てられたタイムスロット
においてのみ送受信動作が行われる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来のTDM
A方式におけるFHの様子は図8に示す如くである。図
8においてfT、fRはそれぞれ送信周波数、受信周波
数を示し、それぞれ破線で示す送信周波数帯、受信周波
数帯内を送信周波数と受信周波数とは時刻と共に互いに
非同期でホッピングする。図8において時刻t1、t3
では送信周波数と受信周波数は離れているが、時刻t2
では接近している。このように送信周波数と受信周波数
が独立にランダムにホッピングするため、送受信の周波
数帯をあまり接近して配置すると送信波の受信機への混
入による干渉や、受信機の感度抑圧を与えやすくなり、
受信機の設計を困難にする。このための対策として従来
は送信周波数帯と受信周波数帯を離したり、送信機と受
信機のアンテナを独立に設け、離して設置する等の方法
が取られているが、このために周波数利用率の低下、受
信性能、特に高選択度、広ダイナミックレンジなどの特
性が要求される問題点があった。
【0009】本発明は送信側のホッピングと受信側のホ
ッピングに一定の関係を持たせ、ホッピングにより送信
波が受信機に干渉を与えることなく、かつ占有周波数帯
域幅を削減できて周波数の利用率が向上できるようにし
た時分割多次元接続スペクトル拡散通信方式を提供する
ことを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の時分割多元接続
スペクトル拡散通信方式は、1つの親局と複数の子局と
が双方向通信を行う通信方式であって、搬送波を拡散符
号系列により予め決められた規則にしたがい周波数ホッ
ピングさせることにより拡散を行う周波数ホッピング方
式を使用し、かつ子局の送受信が時分割で行われる時分
割多元接続スペクトル拡散通信方式において、送信波と
受信波は同一周波数帯を使用し、送信周波数は受信周波
数から占有周波数帯域幅の半分の周波数だけ離れて並行
に周波数ホッピングし、占有周波数帯域外への周波数ホ
ッピングは反対側の帯域端へ折り返した後に周波数ホッ
ピングし、子局の送信波が親局の受信端で親局の送信波
と同期することを特徴とする。
【0011】本発明においてさらに子局の送信波と受信
波とは別のタイムスロットを使用するようにしてもよい
【0012】
【作用】本発明の時分割多元接続スペクトル拡散通信方
式によれば、送信周波数と受信周波数とは同一の周波数
帯域が使用されるために、従来のように送信周波数帯域
と受信周波数帯域とを別々に設ける必要はなくなり、占
有周波数帯域幅は従来の半分となって、周波数の有効利
用が図れる。さらに、送信周波数と受信周波数とは常に
占有周波数帯域幅の半分の周波数だけ離れており、かつ
同期してホッピングするため、送信機と受信機のホッピ
ングパターンにより送信波が受信機に干渉や抑圧を与え
ることもなく、受信機の設計を容易に行うことができる
ことになる。さらに、子局の送信波が親局の受信端で親
局の送信波と同期するため親局において送信波の受信側
への干渉を抑圧することができる。さらに、子局の送信
波と受信波とは別のタイムスロットを使用することによ
って、子局において送受信のタイムスロットが別である
ため同時送受信を行う必要はなく、伝播遅延時間等の時
間差があっても子局の送信波が子局の受信側に干渉を与
えることは無くなる。
【0013】
【実施例】以下本発明を実施例により説明する。
【0014】図1および図2は本発明方式を適用した一
実施例の構成を示すブロック図であり、図1は親局を示
し、図2は子局を示している。
【0015】本実施例においては、親局数と子局数とが
1対4の場合を例示している。
【0016】まず、親局について説明する。各チャンネ
ルの送信データはそれぞれ圧縮回路41〜44に各別に
供給する。圧縮回路41〜44に入力された各チャンネ
ルの送信データはそれぞれ圧縮回路41〜44において
時間軸上で1/4に圧縮される。圧縮回路41〜44に
おいて圧縮された送信データは多重回路52に供給する
。多重回路52に供給された圧縮送信データは多重回路
52で多重化されてTDMAフレームが生成される。 一方、拡散符号系列発生器11から出力された拡散符号
系列は周波数シンセサイザ13に供給する。拡散符号系
列が入力された周波数シンセサイザ13からは入力され
た拡散符号系列にしたがってランダムな周波数の信号が
出力される。
【0017】多重化された送信データと周波数シンセサ
イザ13からの出力とは乗算器15に入力する。乗算器
15において入力された多重化送信データは周波数シン
セサイザ13の出力により拡散される。拡散出力は増幅
器17に供給して増幅のうえ、共用器19を介してアン
テナ20Aに供給して、アンテナ20Aから送信される
。ここで、本実施例においては送受信の周波数帯が同一
であるため、上記した従来例のように周波数帯が別であ
ることを利用した共用器19Aは使用できない。共用器
19にはホッピングパターンにしたがって中心周波数を
変化させることができるようなもの、例えばYIGフイ
ルタなどを使用する。
【0018】アンテナ20Aで受信した信号は共用器1
9に入力する。共用器19は入力された受信信号と送信
波とを分離する。分離された受信信号は増幅器18に供
給して増幅のうえ、同期回路21および乗算器16へ供
給する。同期回路21では入力された受信信号から拡散
符号系列のクロックおよび拡散符号系列の位相が検出さ
れ、同期回路21から出力されたクロックおよび同期信
号は拡散符号系列発生器121に供給する。拡散符号系
列発生器121からは、入力されたクロックおよび同期
信号に基づき受信信号中の拡散符号系列に同期した拡散
符号系列が出力される。拡散符号系列発生器121から
出力された拡散符号系列は周波数シンセサイザ14に供
給する。拡散符号系列が入力された周波数シンセサイザ
14からは、入力された拡散符号系列にしたがったラン
ダムな周波数の信号が出力される。
【0019】増幅器18で増幅された受信信号と周波数
シンセサイザ14から出力された信号とは乗算器16に
供給し、乗算器16で受信信号が逆拡散される。乗算器
16から出力された逆拡散信号は復調器22に供給する
。復調器22では入力された逆拡散信号が復調され、受
信データが再生される。再生された受信データは伸張回
路46〜49に供給し、伸張回路46〜49で再生受信
データは時間軸方向に伸張されて、連続した受信データ
となって出力される。
【0020】一方、位相差検出回路24は拡散符号系列
発生器11の出力拡散符号系列と拡散符号系列発生器1
21の出力拡散符号系列とが入力されて、両入力の位相
差が位相差検出回路24で検出される。位相差検出回路
24による検出位相差はタイミング信号発生回路51に
供給すると共に、多重回路52に供給して検出位相差を
各チャンネルのタイムスロットに重畳して子局に伝送さ
せる。
【0021】ここで、送信波と受信波とは同一周波数帯
域を使用し、送信波と受信波を占有周波数帯域幅の半分
だけ離すために受信用の拡散符号系列発生器121は、
送信用の拡散符号系列発生器11に比べ、その出力値が
送信拡散符号系列長の半分だけ異なるように構成してあ
る。これを具体的に説明すれば、拡散符号系列発生器1
21は拡散符号系列発生器11と同一の拡散符号系列発
生器本体121Aと、拡散符号系列発生器本体121A
の出力拡散符号系列と拡散符号系列長の半分の値とを加
算し、加算結果を拡散符号系列長で割った剰余を演算し
て出力する演算器121Bとで構成する。なお、送信系
の各回路と受信系の各回路とはタイミング信号発生回路
51によってタイムスロット毎の同期が取られている。 上記によって親局においては、送信と受信は同時動作を
行う。
【0022】次に、子局について説明する。送信データ
は圧縮回路61に供給する。圧縮回路61おいて、入力
された送信データは時間軸上で1/4に圧縮される。一
方、拡散符号系列発生器111から出力される拡散符号
系列は周波数シンセサイザ13Aに供給する。拡散符号
系列が入力された周波数シンセサイザ13Aからは拡散
符号系列にしたがってランダムな周波数の信号が出力さ
れる。圧縮された送信データと周波数シンセサイザ13
Aからの出力とは乗算器15Aに入力する。乗算器15
Aに入力された圧縮送信データは乗算器15Aによって
周波数シンセサイザ13Aの出力により拡散変調される
。拡散変調出力は増幅器17Aに供給して増幅のうえ、
スイッチ25を介してアンテナ20Bに供給する。 したがって、拡散変調出力は、アンテナ20Bから送信
される。
【0023】アンテナ20Bで受信した信号はスイッチ
25を介して増幅器18Aに供給して増幅のうえ、同期
回路21Aおよび乗算器16Aへ供給する。同期回路2
1Aは入力された受信信号から拡散符号系列のクロック
および拡散符号系列の位相を検出し、クロックおよび同
期信号を拡散符号系列発生器111および拡散符号系列
発生器12Aに供給する。クロックおよび同期信号が入
力された拡散符号系列発生器12Aからは、入力された
クロックおよび同期信号に基づき受信信号中の拡散符号
系列に同期した拡散符号系列が出力される。拡散符号系
列発生器12Aから出力された拡散符号系列は周波数シ
ンセサイザ14Aに供給する。拡散符号系列が入力され
た周波数シンセサイザ14Aからは、入力された拡散符
号系列にしたがってランダムな周波数の信号が出力され
る。増幅器18Aで増幅された受信信号と周波数シンセ
サイザ14Aから出力された信号とは乗算器16Aに供
給する。増幅器18Aで増幅された受信信号と周波数シ
ンセサイザ14Aから出力された信号とは乗算器16A
で乗算され、乗算器16Aで受信信号が逆拡散される。 乗算器16Aから出力された逆拡散信号は復調器22A
に供給する。復調器22Aでは入力された逆拡散信号が
復調され、受信データが再生される。再生された受信デ
ータは伸張回路62に供給し、伸張回路62で再生受信
データは時間軸方向に伸張されて、連続した受信データ
となって出力される。
【0024】同時に受信データ中に含まれている位相差
情報は伸張回路62で分離して拡散符号系列発生器11
1へ出力されて、親局から指定された量だけ拡散符号系
列発生器111から出力される送信拡散符号系列の位相
が調整される。したがって、子局の送信波が親局の受信
端で親局の送信波と同期する。さらに復調器22Aによ
って自局に割り当てられたタイムスロットを認識し、タ
イミング信号発生回路71により送信系の各回路と、受
信系の各回路では自局に割り当てられたタイムスロット
においてのみ送受信動作を行わせる。子局においては送
信のタイムスロットと受信のタイムスロットとが別なた
め送信と受信とは同時動作をする必要はなく、共用器も
不要である。したがって、アンテナ20Bの切り替えは
スイッチ25によって行える。
【0025】子局の送信と受信とのタイムスロットを別
にしたのは親局と子局間の伝播遅延時間が大きい場合に
、子局の送信波が子局自身の受信波の受信に直接干渉を
与える可能性が高くこれを回避するためである。しかし
、伝播遅延時間がホッピング周期に比較して十分小さい
とみなせるシステムの場合は、必ずしも送信のタイムス
ロットと受信のタイムスロットとを別にする必要はなく
、同一タイムスロットであっても差し支えない。この場
合は、スイッチ25に代わって共用器を用いることにな
る。
【0026】また、親局における場合と同様に送信波の
周波数と受信波の周波数とを占有周波数帯域幅の半分だ
け離すために拡散符号系列発生器111は拡散符号系列
発生器12Aに比べ、その出力値が拡散符号系列長の半
分だけ異なるものとする。このための拡散符号系列発生
器111は親局の拡散符号系列発生器121の場合と同
様に構成すればよく、子局の場合は親局の場合と逆に送
信側の符号系列発生器111でこれを行う。
【0027】上記のように構成した本実施例において、
双方向通信を行う場合について説明する。
【0028】親局は規定のタイムスロット周期に従って
繰返し送受信を行う。子局は親局の信号を受信し、親局
の送信に同期すると同時に自局宛のタイムスロットのみ
受信し続ける。子局において通信要求が発生した場合は
規定のタイムスロットで送信を行う。親局数と子局数と
が1対4の場合の双方向通信の様子は図3(a)〜(e
)に示すようである。図3において(a)は親局30の
送受信を示し、(b)〜(e)は子局31〜34の送受
信を示し、横軸は時間を示し、時間の区切りはその時間
帯が送信または受信に使用されていることを示す。 区切り枠内においてTの符号は送信を、Rの符号は受信
に、T/Rの符号は送受信に使用されていることを示し
ている。図3からも明らかなように親局はどのタイムス
ロットにおいても送受信が行われているが、子局では送
信と受信のタイムスロットが別であり、例えば子局31
が送信しているタイムスロットにおいて、受信している
子局は子局34のみである。次のタイムスロットでは子
局31が受信を行い、子局32が送信を行う。
【0029】次に周波数ホッピングについて説明する。
【0030】拡散符号系列発生器11および拡散符号系
列発生器121は例えば7ビットの拡散符号系列長の拡
散符号系列を発生するものとする。したがって拡散符号
系列発生器本体121Aは7ビットの拡散符号系列、す
なわち(0〜127)の任意の数を発生する。演算器1
21Bは入力値と、拡散符号系列長の半分である(64
)との加算を行う。しかし、加算結果が(127)を超
えるときは(128)を減算する。この場合における拡
散符号系列発生器121から出力される拡散符号系列の
一例を表1に示す。
【0031】
【表1】
【0032】例えば拡散符号系列発生器本体121Aの
出力が“14”のとき、演算器121Bの出力は14+
64=“78”であり、拡散符号系列発生器本体121
Aの出力が“112”のとき112+64=176(m
od128)=“48”となる。ここで(mod128
)とは128で割った剰余を示す。すなわち周波数シン
セサイザ14への入力は、その値が常に、0〜127の
範囲にあり、周波数シンセサイザ13への入力値と周波
数シンセサイザへ14への入力値とでは拡散符号系列長
の半分の値(上記の例では64)だけ異なる。ここで、
周波数シンセサイザ13および周波数シンセサイザ14
は入力される拡散符号系列値の変化に対して出力周波数
が直線的に変化するものとすれば、入力された拡散符号
系列0〜127に対応する出力周波数の範囲が送受信周
波数帯域幅となり、図4に示す如く周波数シンセサイザ
13と周波数シンセサイザ14の出力周波数の各々の周
波数帯域下端からの変位量の差が常に周波数帯域幅の半
分だけ離れていることになる。
【0033】周波数ホッピングの様子について示せば図
4に示す如くであり、破線はそれぞれ送受信周波数帯を
示し、送信周波数帯と受信周波数帯とは同一周波数帯で
ある。送信周波数と受信周波数とは常に送受信周波数帯
域幅の半分だけ離れてホッピングしており、時刻t1か
ら時刻t2へは周波数増加方向にホッピングしており、
時刻t2から時刻t3へも周波数増加方向にホッピング
している場合を示している。時刻t2から時刻t3への
ホッピングに際し、演算器121Bにおける加算結果が
拡散符号系列長を超えた場合を例示している。図4に示
す時刻t1、t2およびt3におけるホッピングから明
らかなように送信側のホッピングと受信側のホッピング
は同期しており、かつ送信周波数と受信周波数とは常に
送受信周波数帯域幅の半分の周波数だけ離れてホッピン
グしている。しかるに、送信周波数と受信周波数とは常
に送受信周波数帯域幅の半分の周波数だけ離れているた
め、共用器19および受信機内の受信フィルタの特性は
さほど急峻にしなくてもよくなる。
【0034】なお、子局の拡散符号系列発生器111に
ついても同様であって、周波数シンセサイザ14Aの出
力周波数と周波数シンセサイザ13Aの出力周波数につ
いても、周波数シンセサイザ13の出力周波数と周波数
シンセサイザ14の出力周波数との関係と同様である。 一方、各子局の送信周波数のホッピングタイミングは親
局の受信端で同期するように制御される。この様子は図
4に示す親局における場合と同様である。
【0035】なお、上記した一実施例においては、周波
数シンセサイザ13(13A)の出力周波数がそのまま
送信周波数となり、周波数シンセサイザ14(14A)
の出力周波数がそのまま受信周波数となる場合を例示し
た。一般に周波数シンセサイザの前段、後段に周波数変
換回路が設けられる場合が多い。かかる場合においては
、周波数シンセサイザ13(13A)の出力周波数およ
び周波数シンセサイザ14(14A)の出力周波数に一
定の周波数が加減算された状態で最終的な送信周波数お
よび受信周波数となり、送受信で同一の周波数帯域を使
用する場合には送受信の周波数は常に占有周波数帯域幅
の半分の周波数だけ離れ、並行に周波数ホッピングする
ことになる。
【0036】
【発明の効果】以上説明した如く本発明によれば、送信
波と受信波は同一周波数帯を使用し、送信周波数は受信
周波数から占有周波数帯域幅の半分の周波数だけ離れて
並行にホッピングし、かつ周波数帯域外へのホッピング
は反対側の帯域端へ折り返した後にホッピングするよう
にしたため、共用器および受信側内の受信フィルタはさ
ほど急峻な特性のものでなくても送信波の混入による干
渉や受信の感度抑圧をうけず、高選択度、広ダイナミッ
クレンジ等の過酷な要求から開放され、受信側の設計が
容易となる効果のほか、送信と受信とで周波数帯域を別
々に設ける必要はなく、送受信の周波数帯域幅は従来の
半分になる効果がある。
【0037】さらに、親局の受信端で送信波と受信波と
が完全に一致するため、親局において送信波の受信側へ
の干渉を抑えることができる。また、子局において送受
信のタイムスロットを別々にしたときは、同時に送受信
を行う必要がなく、子局において送信波の混入による受
信側への干渉を抑えることができ、受信側の設計が容易
になる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方式を適用した一実施例の構成を示すブ
ロック図であり、親局のブロック図を示している。
【図2】本発明方式を適用した一実施例の構成を示すブ
ロック図であり、子局のブロック図を示している。
【図3】本発明方式を適用した一実施例における親局と
子局それぞれの送受信のタイムスロットの関係を示す模
式図である。
【図4】本発明方式を適用した一実施例の作用を説明す
るための周波数ホッピングの様子を示す模式図である。
【図5】従来例の構成を示すブロック図である。
【図6】親局数1、子局数4の場合のTDMA方式の一
例を示すシステム構成図である。
【図7】従来例のTDMA方式をFHスペクトル拡散通
信方式により構成したブロック図である。
【図8】従来例の作用を説明するための周波数ホッピン
グの様子を示す模式図である。
【符号の説明】
11、12、12A、111、121…拡散符号系列発
生器 13、13A、14、14A…周波数シンセサイザ15
、15A、16、16A…乗算器 17、17A、18、18A…増幅器 19、19A…共用器 20、20A、20B…アンテナ 21、21A…同期回路 22、22A…復調器 25…スイッチ 41〜44、61…圧縮回路 46〜49、62…伸張回路 51、71…タイミング信号発生回路 52…多重回路 53…分離回路 121A…拡散符号系列発生器本体 121B…演算器

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】1つの親局と複数の子局とが双方向通信を
    行う通信方式であって、搬送波を拡散符号系列により予
    め決められた規則にしたがい周波数ホッピングさせるこ
    とにより拡散を行う周波数ホッピング方式を使用し、か
    つ子局の送受信が時分割で行われる時分割多元接続スペ
    クトル拡散通信方式において、送信波と受信波は同一周
    波数帯を使用し、送信周波数は受信周波数から占有周波
    数帯域幅の半分の周波数だけ離れて並行に周波数ホッピ
    ングし、占有周波数帯域外への周波数ホッピングは反対
    側の帯域端へ折り返した後に周波数ホッピングし、子局
    の送信波が親局の受信端で親局の送信波と同期すること
    を特徴とする時分割多元接続スペクトル拡散通信方式。
  2. 【請求項2】子局の送信波と受信波とは別のタイムスロ
    ットを使用することを特徴とする請求項1記載の時分割
    多元接続スペクトル拡散通信方式。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0832549A (ja) * 1994-07-20 1996-02-02 Nec Corp 拡散信号発生装置
JPH09214404A (ja) * 1995-11-29 1997-08-15 Nec Corp スペクトラム拡散通信方法及び装置
EP0607970A3 (en) * 1993-01-21 1997-10-15 Nec Corp Digital mobile radio transmission arrangement.
US5715275A (en) * 1995-04-13 1998-02-03 Sanyo Electric Co., Ltd. Spectrum communication method and apparatus for delaying read sequence series

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