JPH04342766A - 高分子コンパウンド - Google Patents

高分子コンパウンド

Info

Publication number
JPH04342766A
JPH04342766A JP14248391A JP14248391A JPH04342766A JP H04342766 A JPH04342766 A JP H04342766A JP 14248391 A JP14248391 A JP 14248391A JP 14248391 A JP14248391 A JP 14248391A JP H04342766 A JPH04342766 A JP H04342766A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
polymer compound
melting point
hydrocarbon residue
higher fatty
range
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP14248391A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshihisa Katayama
片山 義久
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NIPPON WAX POLYMER KAIHATSU KENKYUSHO KK
Original Assignee
NIPPON WAX POLYMER KAIHATSU KENKYUSHO KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NIPPON WAX POLYMER KAIHATSU KENKYUSHO KK filed Critical NIPPON WAX POLYMER KAIHATSU KENKYUSHO KK
Priority to JP14248391A priority Critical patent/JPH04342766A/ja
Publication of JPH04342766A publication Critical patent/JPH04342766A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は成形性、成形品の表面平
滑性等が良好な高分子コンパウンドに関するものである
【0002】
【従来の技術】ゴムが空気中で光とオゾンの作用を受け
て、老化して亀裂を生じることは周知の通りである。こ
の老化を防ぐためにブルーミング剤を添加することがな
されている。ブルーミング剤としてワックスが用いられ
ており、これはn−パラフィンとイソパラフィンの配合
物である。高分子化合物の中でも、ポリ塩化ビニルを初
めとする熱可塑性の合成樹脂は、それ単独では必要とさ
れる性質を発揮できない場合が多い。例えば、ポリ塩化
ビニルは安定剤、可塑剤の使用が不可欠である。また、
高分子化合物であるゴムにおいても同様である。更に、
最近、エンジニアリングプラスチックの物性に対する要
求が高まり、成形品の物性を改良するために、種々のウ
イスカー等を補強材として加える場合が多く、非常に高
分子な上に補強材のために流動性が劣る例も多くなって
いる。このような合成樹脂は、成形時において粘着性が
高いために金型離形が悪く、製品表面の平滑性、見映え
も損なう要因となっている。成形材料を加熱成形する際
、流動性をよくする作用や成形品の型離れをよくするた
めに滑剤が用いられる。これには、加工機械の表面と樹
脂の間で潤滑層として作用する外部滑剤と、樹脂の溶融
粘度を低下させて流動性をよくする内部滑剤とがある。 一般に脂肪酸又はその塩類が用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来のワックス類は、
添加する樹脂、あるいは樹脂中の添加剤との相溶性に問
題があり均一性が十分でなかったり、成形時の押出し速
度が最近の高速化に対応できなかったり、成形品の表面
平滑性に難点があるなど、要求される性能を満足させる
ものではなかった。本発明はこのような難点を解決して
、特に、押出し速度と表面平滑性に優れた高分子コンパ
ウンドを提供しようとするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】そこで、上記課題を種々
検討した結果、下記一般式(I)で示され、  (但し
、Rは炭素数6〜18の範囲より選ばれる直鎖状炭化水
素残基、R’は炭素数2〜9の範囲より選ばれる側鎖に
カルボキシル基あるいは、その塩を有するか又は有しな
い炭化水素残基,及び(−CH2CH2O)m−CH2
CH2−、(但しmは1〜3)、nは1〜3)、ピーク
融点0℃〜105℃の範囲にあり、融点幅30℃以下、
融解熱170〜270J/g以下であり、かつ、この単
物質の純度が95%以上からなる添加剤を高分子化合物
に対して0.1〜20%配合してなる高分子コンパウン
ドを開発したのである。
【0005】本発明にいう高分子コンパウンドとは、適
用される高分子化合物の合成樹脂又はゴム、すなわち、
ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、ABS樹脂、ポリエチ
レン、ポリプロピレン、ポリカーボネート等の汎用、特
殊プラスチック、天然ゴム、ポリウレタン、SBR、C
R等の汎用、特殊ゴムに、必要に応じて可塑剤、充填材
、着色剤、安定剤、強化剤等と前記構成の添加剤を加え
て混和し、成形に供するようにしたものである。
【0006】ここで、添加剤のRは炭素数6〜18にあ
るのが好ましく、炭素数が19をこえると、融点、溶融
粘度が大きくなりすぎる。また、EVAc、色材との相
溶性不良の方向となり、また、炭素数が6より小である
と、融点、溶解エネルギーが低くなりすぎ、力学的性能
、硬さ、耐摩耗性不良となる。このRは直鎖状飽和炭化
水素が望ましいが、一部不飽和結合があってもよい。こ
のように、Rの炭素数は6〜18の範囲で一定であるも
の、すなわち、炭素数一定の高級脂肪酸、あるいはその
アルキルエステルから得られるものを用いればよいが、
炭素数6〜18の範囲で異なった炭素数の高級脂肪酸、
あるいはそのアルキルエステルを小部分かつ特定割合で
用いて、融点幅30℃以下、融解熱170〜270J/
g、融点0℃〜95℃を満足し、力学的性質とのバラン
スを整えたものを用いることができる。
【0007】R’は炭素数が9を超えると、融点、溶融
粘度が大きくなりすぎる。特に、力学的性能の低下に問
題がある。R’を導入するための原料物質を例示すると
、エチレングリコール[EG(C2)]、グリセリン[
GC(C3)]、ジエチレングリコール[DEG(C4
)]、ブタンジオール[BD(C4)]、ペンタエリス
リトール(C5)、トリエチレングリコール[TEG(
C6)]、ヘキサメチレングリコール[HMG(C6)
]などであり、ジメチロールプロピオン酸あるいはその
金属塩も好ましい。これらは、エマルジョン化するとき
有効である。
【0008】これらの添加剤は、高級脂肪酸[CH3(
CH2)nCOOH]とポリアルキレングリコール[H
O(CH2)mOH]とのエステル化、あるいは高級脂
肪酸メチルエステル[−COOCH3]などのアルキル
エステルとポリアルキレングリコールからのエステル交
換反応で製造される。触媒としては、エステル化、エス
テル交換反応に使う一般の酸性、アルカリ性触媒、例え
ば酢酸亜鉛、Ti化合物などでよい。反応に際しては、
1:1モル比の反応、あるいは1成分を過剰にして反応
させ、例えばポリエチレングリコール過剰部を減圧下溜
出させて、エステル化を進める反応、更には、R−CO
OCH3を過剰にして反応させ、再結晶法、蒸留法など
により高純度化させてもよい。
【0009】添加剤の配合割合は、高分子化合物によっ
て異なるが、汎用の合成樹脂では概ね0.1〜20%が
望ましい。一般に0.1%以下では配合による効果に乏
しく、20%以上は力学的性質が不良になってくる。ま
た、ゴムでは概ね0.1〜10%が望ましい。一般に0
.1%以下では配合による効果に乏しく、10%以上は
力学的性質が不良になってくるので好ましくない。
【0010】
【作用】本発明の添加剤配合の高分子コンパウンドによ
ると、■添加剤が直鎖状炭化水素残基とエステル基とか
らなっているためか、合成樹脂、ゴム等の相溶性が良好
となる。この樹脂との相溶性が良好な点から均一なもの
を提供できる。■また、高分子コンパウンド中の前記添
加剤が成形機械の表面と樹脂の間で潤滑層として作用す
ると共に、樹脂の溶融粘度を低下させて流動性をよくす
る。これにより、押出し速度、あるいは射出速度の増大
、成形品の表面平滑性の向上が得られる。
【0011】
【実施例】
実施例1 ステアリン酸メチルとエチレングリコールより、触媒に
酢酸亜鉛を用いて、エチレングリコールジステアリン酸
エステル[CH3(CH2)16COOCH2CH2O
CO(CH2)16CH3]を得た。この物質は物性を
測定した結果、下記のようであった。 純度  99.5% m.p.(融解ピーク温度)  77.0℃  (示差
走査熱量計による) 結晶融解温度幅          7.0℃   (
同上)融解エネルギー          258J/
g  (同上)硬度  JIS  K2235    
3.3dmm(25℃)  針入度試験 示差走査熱量計には、リガクDSC8230を用い、ワ
ックス試料を融点以下50℃に保ち10℃/min以上
で昇温し、100〜130℃の融解状態で5分保持し、
これを10℃/minで降温し、再度10℃/minで
昇温したときの結晶融解パターンより開始温度(on 
set temperature;A)と終点温度(e
nd point temperature;B)の差
を結晶融解温度幅とし、C〜DとピークEで囲まれた間
の吸熱量を結晶融解エネルギーとした。これらは図1に
示す通りである。
【0012】この添加剤をポリブチレンアジペート系熱
可塑性ポリウレタンに1重量%添加し、チューブの押出
し試験を行なった。チューブ押出しは、外径10mm、
厚さ2mmのチユーブを通常の一軸押出し機で240℃
前後で行なった。また、比較例として、モンリン系ワッ
クス(ヘキストワックス F)を同様に1重量%用いた
。押出されたチューブの外径の変動は、比較例が±0.
5mmに対して、本発明の実施例では±0.1mmであ
った。また、押出し速度は比較例に比べて25%向上し
た。
【0013】実施例2 実施例1でエチレングリコール[EG]に代えてヘキサ
ンジオールを使用し、得られたものを高密度ポリエチレ
ンに2重量%添加し、成形試験を行なった。成形試験は
、Tダイによりフィルムを押し出した。パラフィン系ワ
ックスの場合に比べて、フィルム厚みの均一性がほぼ3
0%改良され、フィッシュアイもほぼ30%減少した。
【0014】
【発明の効果】本発明の高分子コンパウンドは、これを
用いることによって押出し速度、射出速度が増大すると
共に、得られた成形品は表面平滑性が非常に良い。従っ
て、製品の製造能率が向上すると共に、製品の外観が良
好、製品の精度が向上する。また、ブルーミング作用に
よって製品の耐久性も向上する等の効果が得られた。
【図面の簡単な説明】
【図1】示差走査熱量計による測定結果を示すグラフで
ある。 A  結晶融解開始温度 B  結晶融解終点温度 E  結晶融解ピーク温度

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  下記一般式(I)で示され、(但し、
    Rは炭素数6〜18の範囲より選ばれる直鎖状炭化水素
    残基、R’は炭素数2〜9の範囲より選ばれる側鎖にカ
    ルボキシル基あるいは、その塩を有するか又は有しない
    炭化水素残基、及び(−CH2CH2O)m−CH2C
    H2−、(但しmは1〜3)、nは1〜3)、ピーク融
    点0℃〜105℃の範囲にあり、融点幅30℃以下、融
    解熱170〜270J/g以下であり、かつ、この単物
    質の純度が95%以上からなる添加剤を高分子化合物に
    対して0.1〜20%配合してなる高分子コンパウンド
  2. 【請求項2】  高分子化合物が熱可塑性樹脂である請
    求項1記載の高分子コンパウンド。
  3. 【請求項3】  高分子化合物がゴムである請求項1記
    載の高分子コンパウンド。
JP14248391A 1991-05-17 1991-05-17 高分子コンパウンド Pending JPH04342766A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14248391A JPH04342766A (ja) 1991-05-17 1991-05-17 高分子コンパウンド

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14248391A JPH04342766A (ja) 1991-05-17 1991-05-17 高分子コンパウンド

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH04342766A true JPH04342766A (ja) 1992-11-30

Family

ID=15316374

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP14248391A Pending JPH04342766A (ja) 1991-05-17 1991-05-17 高分子コンパウンド

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH04342766A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2412375A (en) * 2004-03-02 2005-09-28 Croda Int Plc Ester slip agents
WO2019123468A3 (en) * 2017-12-22 2019-08-15 Fine Organics Industries Ltd. Applications of an ester additive from bioderived raw materials

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2412375A (en) * 2004-03-02 2005-09-28 Croda Int Plc Ester slip agents
US7501467B2 (en) 2004-03-02 2009-03-10 Croda International Plc Aliphatic ester compounds as slip agents in polyester polymers
WO2019123468A3 (en) * 2017-12-22 2019-08-15 Fine Organics Industries Ltd. Applications of an ester additive from bioderived raw materials

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3217903B2 (ja) 成型し得る結晶性ポリエステル組成物
JP2005036179A (ja) 脂肪族ポリエステル系樹脂組成物
JP2005511844A (ja) 改善された光学的性質を有するシクロオレフィン共重合体樹脂
US2487106A (en) Composition capable of being molded and being cast into films
JPH01247411A (ja) ポリケトンコポリマー組成物
EP2749605A2 (en) Biodegradable resin composition, and draining board core material and draining board produced therefrom
JPH04342766A (ja) 高分子コンパウンド
CN1110500C (zh) 氨基甲酰基取代的缩醛和以其为组分的组合物
JPS6197248A (ja) 新規のピロメリト酸エステル可塑剤および塩化ビニル組成物
JPS629605B2 (ja)
US3753937A (en) Perfluoro olefin vinylidene fluoride elastomer
JP4191287B2 (ja) 熱可塑性成形用組成物
US20060094805A1 (en) Esters and partial esters of polyvaleny alcohols
KR102093026B1 (ko) 가소제를 포함하고 있는 폴리케톤 조성물
JPH0212981B2 (ja)
AU662946B2 (en) Thermoplastic molding composition
JP3463841B2 (ja) プロピレン重合体組成物
JPH04211452A (ja) 加工性の改良されたポリアミド成型材料
US5621033A (en) Polyvinylchloride processing and compositions using a polyol reacted with a monocarboxylic acid and a dicarboxylic acid
US6475981B1 (en) Freezing materials
JPS6347748B2 (ja)
JP2007204614A (ja) 樹脂用可塑剤及び該樹脂用可塑剤を含有する樹脂組成物
JP4023926B2 (ja) 熱可塑性樹脂加工性改良剤及び熱可塑性樹脂組成物
US5478884A (en) Oxyalkylene group-containing polyvinyl alcohol resin composition and process for the production of shaped articles from said composition
JPH05200821A (ja) エチレン共重合体組成物の製造方法