JPH04342376A - カメラ用撮影補助装置 - Google Patents

カメラ用撮影補助装置

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JPH04342376A
JPH04342376A JP3142421A JP14242191A JPH04342376A JP H04342376 A JPH04342376 A JP H04342376A JP 3142421 A JP3142421 A JP 3142421A JP 14242191 A JP14242191 A JP 14242191A JP H04342376 A JPH04342376 A JP H04342376A
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cameraman
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frame
center
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Yutaka Kawamura
河村 豊
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BIINOI KK
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、映画撮影用のムービー
カメラ、あるいはビデオカメラによって、特にカメラマ
ンがそのカメラを手に持って移動撮影を行なう場合、カ
メラマンの挙動に影響されることなく安定した撮影像を
得るためのカメラ用撮影補助装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種装置としては、特公昭56ー54
615号公報に示されるように、カメラマンが装着した
つり部材に、平衡スプリングを有しその先端にカメラが
装着された屈曲可能な支持アームを取り付け、支持アー
ムとカメラとの連結部に設けられて全体の実質的重心が
位置されたハンドルをカメラマンが握って、撮影を行な
うといったものがある。この装置(カメラ)によれば、
たとえば、カメラマンが歩行状態で撮影を行なっても、
カメラマンの挙動がダイレクトにカメラに伝わらず、か
つそのカメラは浮動状態が保持され、したがって、カメ
ラマンの意図する通りに、たとえば揺れることなく水平
にカメラを移動させることが可能となり、いわゆるブレ
の無いきわめて安定した撮影像が得られる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この装置は、上記のよ
うな利点は備えているものの、以下の如く、その撮影条
件に制約がある。
【0004】まず、カメラマンが立った状態の通常の撮
影状態から、水平アングルを保ったまま、地上すれすれ
等、カメラマンが腰をかがめても到達できないようなき
わめて低い位置の被写体を撮影する場合、ハンドルの下
部に取り付けられているフレームが邪魔となってその撮
影可能な低さに限界がある。
【0005】また、上記と逆に、水平アングルを保った
まま高い位置の被写体を撮影する場合、その高さはカメ
ラマンが掲げる腕の長さに制約されてしまう。さらに、
たとえば、ある被写体Aを撮影してから、カメラマンを
中心としてカメラを水平移動(パン)あるいは上下動(
チルト)させ、他の被写体Bを撮影する場合、カメラマ
ンが体を回転させたりハンドルを操作したりすることに
なるが、特に、被写体A、Bにカメラを接近させて拡大
撮影像を得ようとすると、カメラマンと両被写体A、B
との間の距離は、カメラマンの腕の長さよりもやや長い
範囲でしか撮影できない。つまり、カメラマンの手の届
かない高さでの撮影や近接撮影は不可能であり、これを
可能とするには、カメラマンが撮影用クレーンに乗ると
いった大がかりな手段をとることとなる。
【0006】さらに、装置に適した構成、形状にカメラ
を改造する必要があり、市販されているままのカメラを
、そのままの状態で用いることが困難である。
【0007】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あって、移動撮影においても、カメラを移動させるカメ
ラマンの負担をきわめて軽くするとともに、カメラマン
の挙動がカメラに伝わらずに常にカメラが安定した状態
が保たれ、その結果、撮影像にブレが生じないことを可
能とするのは勿論のこと、カメラマンの手が届く範囲外
の被写体を撮影可能とする、カメラ用撮影補助装置を提
供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するためになされたものであって、その手段としては、
所定長さを有する長尺なフレームの、一端部に、カメラ
装着用ブラケットを設け、他端部に、ウエイトを取り付
け、これらカメラ装着用ブラケットとウエイトの間の適
宜位置に、カメラマンが装着するハーネスを係止可能な
ハーネスブラケットを、フレキシブルジョイントを介し
て回動可能に取り付け、前記カメラ装着用ブラケットに
カメラを装着した状態で、このカメラを含む実質的重心
で、かつ慣性モーメントの中心が、前記フレキシブルジ
ョイントの回動中心に位置するよう、前記ウエイトを設
定してなることを特徴としている。また、前記カメラ装
着用ブラケット、前記ウエイトおよび前記フレキシブル
ジョイントのうちの少なくとも1つを、フレームに対し
、フレームの長さ方向、幅方向、上下方向の三方向のう
ちの少なくとも一方向に沿ってスライド可能に設けるこ
と、そして、フレームを、少なくとも2つの要素の組み
合わせにより、伸縮自在に構成することを含む。
【0009】
【作用】本発明のカメラ用撮影補助装置によれば、カメ
ラマンが装着したハーネスをハーネスブラケットに係止
した状態でカメラマンがフレームを動かすことにより、
その先端に装着したカメラによってカメラマンの手が届
かない範囲の撮影(特に近接撮影)が、当該装置を構成
する部材に何ら干渉されることなく行なえる。そして、
カメラを含む装置全体の実質的な重心が、ハーネスブラ
ケットとフレームを連結するフレキシブルジョイントの
回動中心に位置していることにより、カメラは、単体で
あるときに比べて非常に大きな慣性力を有し、したがっ
て、カメラマンの挙動がカメラに直接伝わりにくく、安
定した撮影像が得られるとともに、きわめて軽微な力で
装置の移動操作が可能であるので、カメラマンの負担は
小さくて済む。
【0010】
【実施例】以下、図面を参照して本発明方法の一実施例
を説明する。図1は、本実施例のカメラ用撮影補助装置
1の全体を示しており、この装置1は、所定長さを有す
るフレーム2と、このフレーム2の前端(図1の場合下
端)となる一端に設けられるカメラ装着用ブラケット3
と、フレーム2の後端となる他端に取り付けられるウエ
イト4と、フレーム2の長さ方向のほぼ中央にボールジ
ョイント(フレキシブルジョイント)5を介して取り付
けられたハーネスブラケット6と、このハーネスブラケ
ット6のすぐ前方に配置された操作ユニット7とを主と
して構成されている。図1の符号Cは、装置1に装着さ
れるカメラである。
【0011】フレーム2は、間隔をあけて上下に平行に
配された2本の中空角パイプ状のメインフレーム8が、
その長さ方向の両端およびほぼ中央のそれぞれの側部に
配された各一対の長方形板状のリンク9a・9b、10
a・10b、11a・11bによって連結されてなる。 リンク9a・9b、10a・10b、11a・11bは
、メインフレーム8に対しピン12によりピン結合され
ており、各メインフレーム8をその長さ方向に相対移動
させれば、各リンク9a・9b、10a・10b、11
a・11bが同角度に傾くとともに、各メインフレーム
8が互いに離接するようになっている。メインフレーム
8の長さは、およそ2メートルであり、その高さは、最
大30センチメートル程度とされている。メインフレー
ム8およびリンク9a・9b、10a・10b、11a
・11bは、アルミ合金製である。
【0012】カメラ装着用ブラケット(以下カメラブラ
ケットと略称する)3は、フレーム2の長さ方向と直交
する水平板部13の一端(図1で右端)から鉛直板部1
4が下に延びており、両板部13、14の長さが同じで
ある逆L字状の第1のブラケット板15と、水平板部1
6の一端からこの水平板部16よりも長い鉛直板部17
が下に延びている逆L字状の第2のブラケット板18と
、水平板部19の一端からこの水平板部19よりも短い
鉛直板部20が上に延びているL字状の雲台21とを備
えている。
【0013】第1のブラケット板15の水平板部13の
下面には、水平回転モータ22を介して第2のブラケッ
ト板18の水平板部16が、第1のブラケット板15の
水平板部13と平行な状態で連結され、第2のブラケッ
ト板18の鉛直板部17の外側となる面(図1で左側の
面)には、上下回転モータ23を介して、雲台21の鉛
直板部20が、第2のブラケット板18の鉛直板部17
と平行な状態で連結されている。
【0014】水平回転モータ22は、第2のブラケット
板18の水平板部16に固定され、第1のブラケット板
15の水平板部13の下面に、その長さ方向に延ばして
形成された溝13aに沿ってスライドできるようになっ
ている。そして、この水平回転モータ22が作動すると
、第2のブラケット板18は、水平回転モータ22を軸
として、水平板部16と平行な水平面内に沿って回動す
るようになっている。
【0015】一方、上下回転モータ23は、第2のブラ
ケット板18の鉛直板部17に固定され、雲台21の鉛
直板部20の内側(図1で右側)に上下方向に延ばして
形成された溝20aに沿ってスライドできるようになっ
ている。そして、この上下回転モータ23が作動すると
、雲台21は、上下回転モータ22を軸として、第2の
ブラケット板18の鉛直板部17と平行な鉛直面内に沿
って回動するようになっている。
【0016】雲台21の水平板部19には、その長さ方
向に直交して延びる長孔であるボルト通し孔19aがあ
けられており、このボルト通し孔19aに下から通した
マウントボルト24を、カメラCの下面に形成されてい
るボルト穴(図示略)に捩込むことにより、カメラCは
、カメラブラケット3に装着される。カメラCは、通常
レンズを前に向けた上体で装着する。そして、このカメ
ラCは、上述したように、水平回転モータ22による第
2のブラケット板18の水平面内での回動、上下回転モ
ータ23による雲台21の円直面内での回動により、水
平・上下の二元方向の回動、つまりパンとチルト、が可
能となっている。なお、カメラCの雲台21に対する装
着位置は、ボルト通し孔19aが長孔であるため、この
ボルト通し孔19aの長さ分、前後方向に調整できる。 また、各モータ22、23を各溝13a、20aに沿っ
てスライドさせれば、これにともなってカメラCは同方
向に移動する。
【0017】上記カメラブラケット3は、第1のブラケ
ット板15の鉛直板部14が、フレーム2における前側
のリンク9a・9bのうちのリンク9aの側面に、互い
の長さ方向を一致させた状態で、ボルト等の固定手段に
より固定される。
【0018】ウエイト4は、フレーム2の後側のリンク
10aに、このリンク10aと直交して横に延びる上下
2段のステー25と、これらステー25に固定された上
下に延びるメインウエイト26と、このメインウエイト
26の両端に固定されたサブウエイト27とから構成さ
れている。各ステー25およびメインウエイト26は断
面正方形状の角棒であり、各サブウエイト27は、ある
程度の厚さを有する正方形板状のものである。
【0019】フレーム2を構成する、各メインフレーム
8の長さ方向ほぼ中央に設けられたリンク10a・10
bのうちのリンク10aには、前記ウエイト4のステー
25と同方向に延びるステー28が固定されており、こ
のステー28の先端に、ボールジョイント5を介してハ
ーネスブラケット6が取り付けられている。
【0020】ボールジョイント5は、図2に示すように
、平行なカット面29aが形成されたボール29の外周
にリング30が嵌合されて双方が相対的に三次元方向に
回動可能とされ、リング30の外周に、このリング30
の径方向に延びるねじ31が一体に固定されてなるもの
で、リング30の径方向がステー28の長さ方向に一致
するよう、ねじ31がステー28に捩込まれて固定され
ている。ボール29には、カット面29aを結ぶ軸心に
沿って延びる断面円形の中空部29bが形成されており
、この中空部29bに、ハーネスブラケット6が挿入さ
れてボール29に固定されている。
【0021】このハーネスブラケット6は、円柱状のロ
ッド32の先端に、このロッド32よりも小径で、ボー
ル29の中空部29bよりもやや小径のねじ33が互い
に同軸的に一体に成形されてなるもので、ボール29の
中空部29bに下側からねじ33が挿入され、このねじ
33に2つのナット34が締結されることにより、ハー
ネスブラケット6はボールジョイント5に取り付けられ
ている。すなわち、このハーネスブラケット6とフレー
ム2とは、ボールジョイント5により相対的に三次元的
に回動可能に連結されており、その回動中心は、ボール
29(厳密にはボール29の中心)である。
【0022】なお、ハーネスブラケット6のロッド32
には、径方向に延びる2つのフック孔35が上下に並ん
で形成されており、これらフック孔35の内周には、適
度な弾性を有するゴムブッシュ36が固定されている。
【0023】上記ハーネスブラケット6がステー28を
介して取り付けられているリンク10aのすぐ前方には
、リンク10aと同様のサポート板37が、フレーム2
の上下のメインフレーム8に対し、ピン38によりピン
結合されており、このサポート板37の中央には、前記
ステー28と同方向に延びる円柱状のステー39が固定
されている。そして、このステー39の先端に、操作ユ
ニット7が固定されている。
【0024】操作ユニット7は、図3に詳しいように、
ボックス型のユニット本体40と、このユニット本体4
0の上部中央に装着されたハンドル41と、このハンド
ル41に取り付けられた液晶式のモニタ42とから構成
されている。
【0025】ユニット本体40は、ステー39の先端に
固定されており、このユニット本体40の後面(ウエイ
ト4側の面)には、カメラCの、電源スイッチ・シャッ
タ・焦点・絞り・ズーム等の操作スイッチ類43が設け
られ、このユニット本体40によってそれらの遠隔操作
ができるようになっている。
【0026】ハンドル41は、ユニット本体40に対し
直立して取り付けられたシャフト44と、このシャフト
44の上端に固定された中空の水平なバー45とからな
るT型部46、およびT型部46のバー45に挿入され
たバー47と、このバー47の両端に、このバー47と
直交して互いに平行なるよう固定されたグリップ48と
からなるH型部49が組み合わされてなる。T型部46
のシャフト44は、ユニット本体40に対して軸回りに
回動可能に、また、H型部49のバー47は、T型部4
6のバー45に対し軸回りに回動可能に挿入されている
。つまり、H型部49のグリップ48は、T型部46の
シャフト44とH型部49のバー47をそれぞれ軸とし
て、回動可能とされている。
【0027】このハンドル41のユニット本体40に対
する相対回動は、カメラCに連動するようになっている
。すなわち、ユニット本体40内には、ハンドル41の
回動を検知してその回動の方向および距離を電気信号に
変換し、その信号を前記カメラブラケット3の水平回転
モータ22と上下回転モータ23とに送る制御器(図示
略)が内蔵されている。この制御器により、たとえば、
グリップ48を、シャフト44を軸として右に回動させ
ると、水平回転モータ22がそれと同方向に回動するよ
う作動して、第2のブラケット板18を介してカメラC
も同方向に回動(パン)し、また、グリップ48を、バ
ー47を軸として前傾させれば、上下回転モータ23に
より雲台21は下方に回動する、つまりカメラCが下に
向く(チルトする)。図3における矢印(イ)・(ロ)
・(ハ)・(ニ)は、それぞれハンドル41(グリップ
48)の回動方向を示し、これらの回動に応じて、カメ
ラCは、図1の同矢印方向に回動する。
【0028】モニタ42は、4インチ程度の小さな画面
42aを有し、その画面42aにカメラCの撮影像が映
るようカメラCに接続されており、画面42aを後方に
向けた状態で、ハンドル41におけるT型部46のバー
45の上部に傾動可能に取り付けられている。
【0029】上記カメラ用撮影補助装置1においては、
カメラブラケット3をフレーム2のリンク9aに取り付
け、このカメラブラケット3にカメラCを装着した状態
で、このカメラCを含む実質的重心で、かつ慣性モーメ
ントの中心が、ボールジョイント5の回転中心、つまり
ボール29に位置するよう、リンク10aに固定された
ウエイト4の重さおよび形状が設定されている。この重
心設定は、カメラブラケット3の、第2および雲台21
をスライドさせたり、あるいは雲台21に対するカメラ
Cの装着位置を変えることにより、調整できる。また、
ウエイト4は、ステー25がリンク10aに着脱可能に
固定され、適正な重さのものに交換ができるようになっ
ている。また、この重心設定の際、カメラCが、ハンド
ル41の操作によって、パンあるいはチルトされても、
その重心が常に一定の位置にあるよう、カメラブラケッ
ト3における、第2のブラケット板18および雲台21
の第1のブラケット板15に対する相対的な位置、ある
いはカメラC自身の雲台21への装着位置を調整してお
く。つまり、カメラC自体が、ハンドル41によってい
かなる動きを与えられようとも、その重心が変わらない
ようにしておく。
【0030】さらに、ウエイト4は、ステー25がリン
ク10aに着脱可能に固定され、適正な重さのもに交換
ができるようになっているか、あるいは、たとえばメイ
ンウエイト26を中空状として上側のサブウエイト27
を蓋として構成し、メインウエイト26内に小さなウエ
イトを複数内蔵してその数により適正な重さにできるよ
うにしてもよい。さらには、ウエイト4の適宜な位置に
、カメラCおよび操作ユニット7の電源となるバッテリ
を固定し、このバッテリとウエイト4との全重量をもっ
て適正な重さとなるようにしてもよい。
【0031】さて、上記構成からなる、本実施例のカメ
ラ用撮影補助装置1の使用方法、ならびにその作用、効
果を以下に説明していく。
【0032】まず、図4に示すように、上体にハーネス
50を装着したカメラマンMは、カメラCを前方に、ウ
エイト4を後方として装置1の右側に位置するとともに
、フレーム2を、カメラマンMの前後方向に延びるよう
大体水平な状態としてから、ハーネス50のベルト部5
0aの前部に係止したリング状のフック51を、ハーネ
スブラケット6のいずれか一方のフック孔35のゴムブ
ッシュ36内に嵌め込み、次いで、ハンドル41の各グ
リップ48をそれぞれ左右の手で握る。以上により、カ
メラマンMは撮影できる態勢となる。フック51がゴム
ブッシュ36を嵌め込まれていることにより、カメラマ
ンMの挙動は、ゴムブッシュ36の弾性変形によってあ
る程度緩衝される。
【0033】そしてカメラマンMは、操作ユニット7の
各スイッチ類43によりカメラCを遠隔操作しながら、
また必要に応じて、ハンドル41によってカメラCをカ
メラブラケット3内でパンおよびチルトをさせながら、
撮影を行なう。撮影像は、モニタ42により、リアルタ
イムで確認できる。
【0034】また、ハンドル41により、操作ユニット
40全体を持ち上げれば、各リンク9a・9b、10a
・10b、11a・11b、およびサポート板37がほ
ぼ鉛直な状態を保ったまま、フレーム2の前方が上がっ
た斜めの状態となり、カメラCは上昇する。リンク9a
の鉛直状態が保たれることから、たとえば、カメラCの
アングルに変化が生じることなく、上への移動撮影が行
なえる。また、逆にハンドル41により、操作ユニット
40全体を下げれば、カメラCは下降し、同様にアング
ルが変わることなく下への移動撮影が行なえる。つまり
、上下動撮影、いわゆる「トラックアップ・トラックダ
ウン」が行なえる。また、ハンドル41を握った状態で
、カメラマンMがその体を軸として回転すれば、カメラ
Cは水平面内で旋回し、旋回撮影であるいわゆる「トラ
ック」が行なえる。さらに、ハンドル41により、操作
ユニット7全体を、斜め上方、あるいは斜め下方に旋回
させれば、その軌跡に沿った複合移動撮影が行なえる。
【0035】上記のようにして、カメラマンMが立った
ままでのフレーム2を動かす移動撮影、あるいは、カメ
ラマンMが歩行するか、あるいは走行しての移動撮影の
場合でも、カメラCを含む装置1全体の実質的な重心が
、ボールジョイント5のボール29に位置し、カメラC
は、単体であるときに比べて非常に大きな慣性力を有し
ていることから、ハンドル41を操作する手の動きを含
めて、カメラマンMの挙動がカメラCに直接伝わりにく
く、また戸外での撮影時における風等の影響も受けにく
く、その結果、ほとんどブレのない安定した撮影像が得
られる。そして、ハンドル41によるカメラCの移動は
、前述のごとく、カメラCを含む装置1全体の実質的な
重心で、かつ慣性モーメントの中心が、カメラマンMに
ごく近いボールジョイント5のボール29に位置してい
ることにより、きわめて軽微な力で、かつカメラマンM
がその姿勢を崩すことなく可能であり、カメラマンMの
負担は小さくて済む。
【0036】また、一般的な住宅等の室内で撮影を行な
うにあたり、カメラマンMの手の届かない、天井付近に
ある上方の被写体から、床に置かれた被写体まで、装置
1を構成する部材に干渉を受けることなく、フレーム2
を動かすことによってその被写体の撮影、特に近接撮影
、を行なうことができる。これは、フレーム2の長さに
かかわってくるが、室内であれば、必要とする撮影範囲
をカバーできる程度の長さにフレーム2を設計するか、
あるいは、フレーム2の各メインフレーム8を、たとえ
ば、2本以上の棒材により、テレスコープ式に複数段に
組み込んだ伸縮自在なものとしてその長さを可変とすれ
ば、1つの装置で、撮影範囲を任意に変えることができ
て便利である。つまり、室内における小規模なクレーン
撮影が、カメラマンM1人でできるわけである。
【0037】さらに、カメラCおよびウエイト4は、共
に、フレーム2の一方の側面(この場合カメラマンMか
ら見ると右側)に配置されているから、フレーム2を動
かした際、カメラCおよびウエイト4のいずれか一方の
慣性力によってフレーム2に生じるねじれ現象が、他方
の慣性力によって相殺される。このため特にフレーム2
を水平状態で旋回させたときなどでも、各メインフレー
ム8が、各リンク9a・9b、10a・10b、11a
・11bを左右に傾かせてねじれを生じさせず、フレー
ム2水平状態が崩れない。これにともなって、カメラマ
ンMは、急激なフレーム2の移動時による水平の乱れを
考慮する必要がなく、もって操作性の向上が図られる。 これを逆に言うならば、フレーム2、つまりカメラCの
、急激な素早い移動操作(トラック)が可能となる。
【0038】さらに、カメラCを、重さやそのカメラ単
体における重心が異なる別の種類のものに代えると、全
体の重心で、かつ慣性モーメントの中心が、ボールジョ
イント5のボール29からずれるが、このような場合は
、ウエイト4の重さを代えたり、カメラCの雲台21に
対する装着位置や、カメラブラケット3の第2のブラケ
ット板18、雲台21の位置を、適宜に調整すればよい
。つまり、本装置1は、カメラを何ら改造することなく
、種々のカメラにより、上記のごとく撮影が行なえるわ
けである。
【0039】なお、上記本実施例のカメラ用撮影補助装
置1においては、カメラブラケット3、ウエイト4およ
びボールジョイント5は、それぞれフレーム2に固定さ
れた状態であるが、これら3つのうち、少なくとも1つ
を、フレーム2の長さ方向、左右(幅)方向、上下方向
のうちの少なくとも1つの方向にスライド可能に取り付
けてもよい。このように構成すれば、ウエイト4の重さ
だけでなく、そのスライド可能なものを適宜位置に移動
させることにより、ボールジョイント5のボール29に
、カメラCを含めた装置1全体の重心を位置させること
ができる。
【0040】
【発明の効果】本発明のカメラ用撮影補助装置によれば
、カメラを含む装置全体の実質的な重心が、ハーネスブ
ラケットとフレームを連結するフレキシブルジョイント
の回動中心に位置していることにより、カメラは、単体
であるときに比べて非常に大きな慣性力を有し、したが
って、カメラマンの挙動がカメラに直接伝わりにくく安
定した状態が保たれ、その結果、ほとんどブレのない安
定した撮影像が得られるとともに、きわめて軽微な力で
急激な素早い装置の移動操作も可能であるので、カメラ
マンの負担は小さくて済む。また、フレームの長さに応
じて、カメラマンの手の届かない被写体の近接撮影およ
び移動撮影が、当該装置を構成する部材に何ら干渉され
ることなくを行なうことができる。さらに、フレームの
長さを適宜に設定(たとえばできるだけ長くする)すれ
ば、小規模なクレーン撮影が、カメラマン1人でも可能
となる。また、カメラを何ら改造することなく種々のカ
メラを装着することが可能で、これらカメラにより上記
のごとく撮影が行なえる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の斜視図である。
【図2】ハーネスブラケットの正面図である。
【図3】操作ユニットの詳細を示す斜視図である。
【図4】使用状態を示す側面図である。
【符号の説明】
1  カメラ用撮影補助装置 2  フレーム 3  カメラ装着用ブラケット 4  ウエイト 5  ボールジョイント(フレキシブルジョイント)6
  ハーネスブラケット 29  ボール(回動中心) 50  ハーネス C  カメラ M  カメラマン

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  所定長さを有する長尺なフレームの、
    一端部に、カメラ装着用ブラケットが設けられ、他端部
    に、ウエイトが取り付けられ、これらカメラ装着用ブラ
    ケットとウエイトの間の適宜位置に、カメラマンが装着
    するハーネスを係止可能なハーネスブラケットが、フレ
    キシブルジョイントを介して回動可能に取り付けられ、
    前記カメラ装着用ブラケットにカメラを装着した状態で
    、このカメラを含む実質的重心で、かつ慣性モーメント
    の中心が、前記フレキシブルジョイントの回動中心に位
    置するよう、前記ウエイトを設定してなることを特徴と
    するカメラ用撮影補助装置。
  2. 【請求項2】  前記カメラ装着用ブラケット、前記ウ
    エイトおよび前記フレキシブルジョイントのうちの少な
    くとも1つが、フレームに対し、フレームの長さ方向、
    幅方向、上下方向の三方向のうちの少なくとも一方向に
    沿ってスライド可能に設けられていることを特徴とする
    請求項1記載のカメラ用撮影補助装置。
  3. 【請求項3】  前記フレームは、少なくとも2つの要
    素の組み合わせにより、伸縮自在であることを特徴とす
    る請求項1もしくは請求項2記載のカメラ用撮影補助装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006521579A (ja) * 2003-03-11 2006-09-21 エイチ.エス. ハリス、トーマス ビーム、ハンドル及び前端アセンブリを備えた操作者援助遠隔操作カメラ位置決め及び制御システム

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JPS6454470U (ja) * 1987-09-29 1989-04-04

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