JPH0434219Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案はハンドシヤワーのハンガーを任意の角
度で固定可能なハンドシヤワーの取付構造に関す
る。

（従来の技術） 基端に湯、水等の供給ホースを有する把持部
と、該把持部の先端に多数設けた湯、水等の吹出
し孔とを備えたハンドシヤワーを使用するには、
通常把持部を手で把持して使用していた。

またこのようなハンドシヤワーを固定すること
により両手をフリーにして使用することが出来れ
ば便利であり、このような場合にはハンドシヤワ
ーを壁面に固設されたハンガーに掛けることによ
り固定シヤワーとして使用していた。

（考案が解決しようとする問題点） しかしながら、上記従来のハンドシヤワーを取
付けるハンガーにおいては、ハンガーに回動機構
を有するものではなく、従つてハンドシヤワーの
取付け状態においては該ハンドシヤワーが所定の
角度に固定され、湯、水等の吹出し方向が固定さ
れるため、使用時に不便を感じることが多かつ
た。

そこで本考案の目的は、ハンドシヤワーを任意
角度に変更可能に半固定することが出来るハンド
シヤワー取付構造を提供するにある。

（問題点を解決するための手段） 上記目的を達成すべく本考案は、ハンドシヤワ
ーのシヤワー本体を脱着自在に係止するハンガー
部材を備えたハンドシヤワーの取付け構造におい
て、前記ハンガー部材の内部に、前記シヤワー本
体を弾性的に保持するクツシヨン部材を配置した
ことを特徴とする。

（作用） ハンドシヤワーのハンガー部材を回動軸と孔部
を介して壁面に回動自在に支持し、前記回動軸又
は孔部に所定の締めしろを有するＯリングを介設
したため、ハンガー部材で保持したハンドシヤワ
ーを回動軸回りに任意角度に半固定することが出
来る。

（実施例） 以下に本考案の好適実施例を添付図面に基づい
て説明する。

第１図は不使用時の収納されたハンドシヤワー
の正面図を示し、図中３は自立式シヤワーカプセ
ル等の内壁面を示し、該内壁面３には略十字形状
の収納凹部３１が形成される。該収納凹部３１は
長円形状のハンドシヤワー収納部３２とハンドシ
ヤワー収納部３２の両側に把持空間を形成する把
持凹部３４とからなる。

前記収納凹部３１のハンドシヤワー収納部３２
下端にはハンドシヤワー１のシヤワー本体１２を
収納するハンガー２が回動自在に取付けられる。
該ハンガー２にはハンドシヤワー１のシヤワー本
体１２が収納され、該シヤワー本体１２には水ま
たは湯を供給するホース１４が連結され、ハンガ
ー２の孔部２１に挿通される。前記ハンドシヤワ
ー１はシヤワー本体１２の下部は把持部１３とな
つており、シヤワー本体１２１の上部である先端
には湯、水等の吹出し孔が多数形成される吹出し
部１１を有する。

前記シヤワー本体１２、ホース１４等でハンド
シヤワー１を構成する。

第２図は第１図中−断面図を示し、図中３
１は収納凹部、３２はハンドシヤワー収納部、３
４は把持凹部、１はハンドシヤワー、２はハンガ
ーを示し、該ハンガー２は回動軸２１回りに回動
自在に内壁面３に支持される。尚、第２図中二点
鎖線は、第１図に示す如くハンドシヤワーの収納
状態から把持空間３３内に第３図に示す如く指Ｆ
を入れてハンドシヤワー１をハンガー２から離脱
し、吹出し部１１を壁面と反対側に向けた状態で
再度ハンガー２内に収納し、該ハンガー２を前方
に所定角度傾けた状態を示す。このようにしてハ
ンドシヤワー１を固定シヤワーとして使用するこ
とが出来る。

前記ハンガー２の内面２２には第４図及び第５
図に示す如くクツシヨン部材６が装着され、該ク
ツシヨン部材６はポリアセタール等の軟質樹脂材
からなり、これによりハンドシヤワー１のシヤワ
ー本体１２の傷付きを防止することが出来る。前
記クツシヨン部材６の上端にはハンドシヤワー１
のシヤワー本体１２外周に倣う開口部６１を有す
るとともに、基端にはホース１４が貫通する孔部
６２を有し、更に該孔部６２と開口部６１間に連
通するスリツト６３を有し、該スリツト６３によ
り、ハンガー２の内面２２より若干大きく形成さ
れたクツシヨン部材６を締めつけて装着し、クツ
シヨン部材６の弾性力によりハンガー２内に密着
固定することが出来る。

第６図は第１図中−線断面図を示し、ハン
ガー２の取付構造を示す。図中３５は壁面に形成
した収納凹部３１の下部であるハンガー収納部を
示し、該ハンガー収納部３５の左右の壁部３１２
には夫々左右水平方向に貫通する孔３１３を有
し、該孔３１３にはハンガー２の左右に突出する
回動軸２１を遊合挿通する。該回動軸２１は孔部
である嵌合孔４３を有するアーム部材４１に支持
され、該アーム部材４１は軟鋼板等の外壁４にボ
ルト４６を介して取付けられる。

前記回動軸２１には夫々Ｏリング５が取付けら
れ、該Ｏリング５は嵌合孔４３に対して所定の締
めしろを有する。前記Ｏリング５の締めしろは、
ハンガー２にハンドシヤワー１を取付けた状態で
前傾したときに任意の角度で固定状態を保持する
程度に回動軸２１外径より突出する。前記Ｏリン
グ５は回動軸２１と嵌合孔４３との間を水密にシ
ールするシール機能とともに、ハンドシヤワー１
を挿入したハンガー２の前傾保持機能を有する。
尚上記回動軸を固設してハンガー２に孔部を形成
しても良く、またＯリングは孔部側に取付けても
良い。また図中４５は外壁４と収納凹部３１の底
部３１１間に設けたスペーサーである取付木を示
し、該取付木４５は木ネジ４７を介して外壁４に
固設される。

前記外壁４は本実施例では第７図に示す如く自
立式シヤワーカプセル７の外壁の場合を示す。自
立式シヤワーカプセル７の外壁４は枠材である不
図示の補強架台に自立状態に取付けられる。外壁
４の前面開口部には円弧形状の引違い戸７２を有
し、この引違い戸７２で閉塞される内壁３は平断
面略Ｕ字状に形成され、床部７１にはスノコ８８
が載置される。第８図は第７図の−断面図を
示し、自立式シヤワーカプセル７の室内７７の上
部には照明用の蛍光灯７３、内壁３洗浄用の洗浄
シヤワー７４、湯、水を噴霧する天井シヤワー７
５を有し、その下方には固定シヤワー７６を有す
る。また左右端には上ボデイシヤワー７８、中ボ
デイシヤワー７９を夫々有し、その内側にはシヤ
ワー後に体を乾燥する上下に長いボデイドライヤ
ー８０を有する。前記ボデイドライヤー８０の内
側、即ちシヤワーカプセル７正面右側には天井シ
ヤワー７５の下方に衣類等の収納部８１及び引き
出し収納自在なシヤワーチエアー８２を有する。
一方左側のボデイドライヤー８０の内側には上か
ら表示パネル８３、スイツチ類等を備える操作パ
ネル８４、シヤンプーデイスペンサー８５を有す
る。またシヤワーカプセル７下部には足を洗浄す
るフツトシヤワー８６を有し、その下方にサウナ
として使用するためのスチーム噴出口８７を有す
る。

前記自立式シヤワーカプセル７の内壁３の正面
中央には上述したハンドシヤワー１を収納する収
納凹部３１を有し、該収納凹部３１下部には上述
した如く回動自在且つ任意角度に前傾可能にハン
ガー２が取付けられる。

前記ハンドシヤワー１は通常収納凹部３１から
引き出して手持ちでシヤワーを浴びることが出
来、また両手を使いたいときにはハンガー２に挿
入して任意角度に前傾することにより半固定式シ
ヤワーとしても使用することが出来る。

（考案の効果） 以上の説明で明らかな如く、本考案によれば、
ハンガー部材の内部にシヤワー本体を弾性的に保
持するクツシヨン部材を配置したので、シヤワー
本体をハンガー部材に係止する際にクツシヨン部
材でシヤワー本体の傷付きを防止できる。

又、クツシヨン部材はハンガー部材と別物なの
でクツシヨン部材が劣化したときにはクツシヨン
部材のみを交換すれば良く、その際の取付け作業
も容易である。

【図面の簡単な説明】

第１図はハンドシヤワーの収納状態を示す正面
図、第２図は第１図中−線断面図、第３図は
第１図中−線断面図、第４図はライナーの斜
視図、第５図はハンガーの取付構造を示す縦断面
図、第６図は同横断面図、第７図は自立式シヤワ
ーカプセルの平断面図、第８図は同正断面図であ
る。 尚図中、１はハンドシヤワー、２はハンガー部
材、５はＯリング、２１は回動軸、４３は孔部を
示す。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 ハンドシヤワーのシヤワー本体を脱着自在に係
   止するハンガー部材を備えたハンドシヤワーの取
   付け構造において、 前記ハンガー部材は壁面に前傾可能に回動軸で
   支持され、 前記ハンガー部材の内部には、上記シヤワー本
   体を弾性的に保持するクツシヨン部材を設け、 該クツシヨン部材は、上記ハンガー部材の内面
   全面に亘つて設けた、 ことを特徴とする、ハンドシヤワーの取付け構
   造。