JPH04341837A - Frp積層板 - Google Patents

Frp積層板

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JPH04341837A
JPH04341837A JP14062191A JP14062191A JPH04341837A JP H04341837 A JPH04341837 A JP H04341837A JP 14062191 A JP14062191 A JP 14062191A JP 14062191 A JP14062191 A JP 14062191A JP H04341837 A JPH04341837 A JP H04341837A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
frp
fabric
layers
laminate
materials
Prior art date
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Pending
Application number
JP14062191A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideo Morita
英夫 盛田
Misao Kondo
操 近藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
IHI Corp
Original Assignee
IHI Corp
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Filing date
Publication date
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Publication of JPH04341837A publication Critical patent/JPH04341837A/ja
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は航空機のジェットエンジ
ンの部品等の如き航空機構造部材等として用いるFRP
積層板に関するものである。
【0002】
【従来の技術】たとえば、航空機のジェットエンジンの
部品等の成形材料として用いられる複合材には異物が衝
突しても層間の割れが生じにくいものが要求されるが、
従来のこの種材料としては、図3に示す如く、強化繊維
2にマトリックス樹脂を含浸させてなる材料としてのF
RP素材1を、繊維2の方向が上下の層で相異なるよう
に積層すると共に、該積層角の異なる層間を接着させて
、積層板Iとした構成のものを用いるようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記した積
層板Iに図4に示す如く矢印A方向より衝撃を加えると
、該衝撃を加えた位置より離れた遠いところで割れ目3
が生じ、且つ積層板Iは積層角を異にするようにFRP
素材1を積層していて上下の層では強さの方向が違うこ
とから、層間では複雑な応力が働くこと、層間は直線状
になっていて剥離し易いこと、等に起因して層間剥離4
が生じることが実験により確認されている。層間剥離4
が生じると、積層板Iの圧縮強度等が低下する問題があ
る。
【0004】そこで、本発明は、積層角を異にしてFR
P素材を上下に積層するときに層間の結合を強くして層
間剥離を起こしにくいようなFRP積層板を提供しよう
とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために、FRP素材を積層角を異にして積層し層
間を接着させてなる積層板において、積層角を異にする
上下のFRP素材間に、該FRP素材の樹脂と同じ材質
の糸又はテープを経方向と緯方向に織ってなる織物を挿
入させ、該織物を介して上下のFRP素材を接合させる
構成とする。
【0006】
【作用】積層角の異なる上下のFRP素材の層間に織物
を挿入して接合させると、上下のFRP素材の界面が織
物を構成する経方向の糸又はテープの上下変位と緯方向
の糸又はテープの上下変位により複雑な層間が形成され
ると共に、上層と下層の各FRP素材の繊維方向と同じ
方向の糸又はテープを織物がもっているので、織物と上
下の各FRP素材との結合力が高められる。これにより
層間剥離の起こりにくい積層板が得られる。
【0007】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。
【0008】図1及び図2は本発明のFRP積層板の一
実施例を示すもので、図3に示す場合と同様に、一方向
にのみ繊維2を配列させて樹脂を含浸してなるFRP素
材1を、繊維2の方向が交互に直角方向となるように上
下方向に積層して、層間を接着する場合において、FR
P素材1を成形する樹脂と同じ材質とした経糸6と緯糸
7とを織ってなる織物5を、上記積層角の異なるFRP
素材1の層間に挿入して積層させた後、熱成形により硬
化させる。
【0009】上下のFRP素材1の積層角の異なってい
る層間では、たとえば、織物5の経方向の糸6が、上層
のFRP素材1の繊維2の方向と同じであるとすると、
織物5の緯方向の糸7が下層のFRP素材1の繊維の方
向と同じになるので、上層のFRP素材1と織物5との
間、及び下層のFRP素材1と織物5との間の結合力が
高められることになり、又、経糸6も緯糸7も織られる
ことにより上下方向へ波状に変位しているので、上下の
FRP素材1の層間では境界面の位置が上ったり下がっ
たりすることになって複雑な層間が形成されることにな
り、したがって、従来方式における如き層間の境界面が
直線状ではっきりした状態の場合に比して、層間の接合
力が強められ、しかも上下のFRP素材1と織物5との
間では繊維2と糸6,7の方向が同じでこれらの間に複
雑な応力が働くようなこともない結果、衝撃力を受けた
場合にも、積層方向へは割れ目が生じても層間に沿う方
向に割れが入るようなことがなく、積層角の異なってい
るFRP素材1の層間剥離を起こしにくいものとするこ
とができる。
【0010】上記において、織物5の厚さは、経糸6及
び緯糸7の太さや織り方の大小によって異なり、糸6,
7は太い方が層間に占める領域が拡大し、又、織り方が
大きいほどFRP素材の境界面をより複雑な面にするこ
とが顕著に表われて有利であるが、糸6,7は細くても
よく、又、織り方も小さくてよい。又、織り方のスタイ
ルとしては、平織、朱子織、その他のあらゆる織り方の
ものでも同様の効果が得られる。
【0011】次に、本発明者等の行った実験結果につい
て示す。
【0012】図5は実験要領を示すもので、試験片とし
て100×100mmのFRP素材を3層に積層してな
る積層板Iをクランプ装置8でクランプして水平にセッ
トし、重量2.5Kgの重錘9を1秒間に2.1m の
速さで落下させて衝撃実験を実施した。又、試験片とし
ての積層板Iとしては、図3に示す如く、繊維2の方向
が層ごとに90度角度を異にしたものと、図1の如く積
層角が90度異なる層間すべてにピッチ5mmの平織の
織物を挿入したものを用いた。
【0013】実験の結果、積層板Iの第2層と第3層の
層間に剥離が生じ、剥離面積を超音波探傷した結果(探
傷面積80×80mm)、図3に示す従来の積層板の場
合は、図6のように積層板の中央部に大きな剥離領域イ
が確認されたが、図1のように積層角の異なる層間に上
記条件の織物を挿入して成形した積層板の場合は、図7
に示す如く、中央部分に小さな剥離領域ロが確認された
だけであった。
【0014】なお、本発明は上記実施例のみに限定され
るものではなく、たとえば、織物5としては経糸6と緯
糸7を織ったものについて示したが、糸に代えてテープ
状のものを織ったものでもよいこと、その他本発明の要
旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ること
は勿論である。
【0015】
【発明の効果】以上述べた如く、本発明のFRP積層板
によれば、繊維の方向を交互に異にして積層するFRP
素材の層間に、該FRP素材の樹脂と同じ材質の樹脂か
らなる経方向と緯方向に延びる糸又はテープで織られた
織物を挿入して接合させてあるので、上下FRP素材の
層間では織物の経方向と緯方向へ波状になって延びてい
る糸又はテープによって境界面が作られることになるた
め、複雑な層間が形成されることになり、しかも上層の
FRP素材と織物との間、及び下層のFRP素材と織物
との間では、各FRP素材の繊維の方向に対し織物の経
又は緯のいずれかの糸又はテープが同じ方向となって、
FRP素材と織物との結合力が高められると共に層間熱
応力の緩和が図れるため、上層のFRP素材と下層のF
RP素材との接合力が強化されることになると共に層間
に沿い方向に割れが入るようなことがなくなり、これに
より衝撃力を加えても上下のFRP素材の層間で剥離を
起こしにくいものとなる、という優れた効果を奏し得る
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のFRP積層板の積層状態を示す概略斜
視図である。
【図2】図1の詳細を示す断面図である。
【図3】従来のFRP積層板の概略図である。
【図4】層間剥離が生じる状態を示す断面図である。
【図5】衝撃実験要領を示す概要図である。
【図6】図3に示す従来の積層板の場合の層間剥離の領
域を示す図である。
【図7】図1に示す本発明の積層板の場合の層間剥離の
領域を示す図である。
【符号の説明】 I  積層板 1  FRP素材 2  繊維 3  割れ目 4  層間剥離 5  織物 6  経糸 7  緯糸

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  繊維の方向が交互に異なるようにFR
    P素材を積層し、各層間を接着させてなるFRP積層板
    において、上記FRP素材の積層角が異なる層間に、上
    層のFRP素材と下層のFRP素材の各繊維方向と同じ
    方向に延びる糸又はテープを有している織物を挿入し、
    且つ該織物の糸又はテープを上記FRP素材の樹脂と同
    じ材質とし、上下のFRP素材と織物を接合してなるこ
    とを特徴とするFRP積層板。
JP14062191A 1991-05-17 1991-05-17 Frp積層板 Pending JPH04341837A (ja)

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JP14062191A JPH04341837A (ja) 1991-05-17 1991-05-17 Frp積層板

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JPH04341837A true JPH04341837A (ja) 1992-11-27

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JP (1) JPH04341837A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR970702195A (ko) * 1994-04-06 1997-05-13 버나드 에이. 도나휴 반경질, 경량 유리 섬유/폴리이미드 포움 샌드위치 절연체 블랭킷(Semi-Rigid, Light Weight Fiber Glass/Polyimide Foam Sandwich Blanket Insulation)
JP2010516512A (ja) * 2007-01-23 2010-05-20 ザ・ボーイング・カンパニー 減衰中間層を有する複合積層板及びその作製方法
JP2013220609A (ja) * 2012-04-17 2013-10-28 Nippon Steel & Sumikin Materials Co Ltd 繊維強化プラスチック構造物成型方法、VaRTM用強化繊維シート及び繊維強化プラスチック構造物
JP2013541660A (ja) * 2010-08-04 2013-11-14 ゼネラル・エレクトリック・カンパニイ ファンケース収納システムおよび作製方法
JP2016020206A (ja) * 2009-03-10 2016-02-04 ザ・ボーイング・カンパニーTheBoeing Company 準等方性ラミネート材を用いた複合構造
US10519965B2 (en) 2016-01-15 2019-12-31 General Electric Company Method and system for fiber reinforced composite panels

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