JPH04341584A - バラストタンクの防食方法 - Google Patents

バラストタンクの防食方法

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JPH04341584A
JPH04341584A JP14091891A JP14091891A JPH04341584A JP H04341584 A JPH04341584 A JP H04341584A JP 14091891 A JP14091891 A JP 14091891A JP 14091891 A JP14091891 A JP 14091891A JP H04341584 A JPH04341584 A JP H04341584A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tank
consumable electrode
ballast tank
wall
electrolyte
Prior art date
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Pending
Application number
JP14091891A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenichi Akamine
健一 赤嶺
Hideyo Sakoguchi
迫口 英世
Michio Tanaka
田中 通夫
Yoichi Hirai
平井 陽一
Teruaki Kawamoto
川本 輝明
Takeshi Nakajima
中島 武之
Haruo Kubota
久保田 陽夫
Kiichi Kasuya
糟谷 毅一
Keiichi Miwa
敬一 三輪
Toshihiro Imai
今井 敏裕
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
IHI Corp
Original Assignee
IHI Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by IHI Corp filed Critical IHI Corp
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Publication of JPH04341584A publication Critical patent/JPH04341584A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Prevention Of Electric Corrosion (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、バラストタンクの防食
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】タンカーなどの船舶には、図2に示すよ
うに、船体1中央部のオイルカーゴ2が空の時に、内部
に海水を注入することによって船体1のバランスを保た
せるようにするバラストタンク3を両側部に備えている
ものがある。
【0003】上記バラストタンク3は、海水を注入する
構造上、確実な防食性が要求されるが、従来のバラスト
タンクの防食方法としては、以下のようなことが行なわ
れていた。
【0004】即ち、図3に示すように、バラストタンク
3のタンク内壁4に対し塗料を塗布して塗膜5を形成さ
せることにより、タンク内壁4を塗膜5で覆って基本的
な防食性を持たせると共に、何らかの理由で塗膜5に欠
陥が生じた場合に塗膜5の欠陥に海水が接触して腐食を
生じることを防止するために、タンク内壁4に部分的に
塗料の未塗布部6を形成し、該未塗布部6に亜鉛片やア
ルミニウム片などのバックアップアノード7を溶接固定
して、タンク内壁4(鋼板)とバックアップアノード7
との電位差を利用して塗膜5の欠陥の腐食を防止してい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のバラストタンクの防食方法には、以下のような問題
があった。
【0006】即ち、バラストタンク3への塗装作業やバ
ックアップアノード7取付け作業は人手によって行なっ
ているが、危険作業であると共に施工に長い期間を要し
ていた。
【0007】本発明は、上述の実情に鑑み、人手を用い
ずに短期間で防食を行なうようにしたバラストタンクの
防食方法を提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、バラストタン
クの内部に電解液を注入し、バラストタンクの内部に消
耗電極をタンク内壁から離して電解液へ没水するように
配置し、タンク内壁と消耗電極との間にタンク内壁側が
陰極で消耗電極側が陽極となるように直流電源を接続す
ることにより、消耗電極を構成する金属成分をイオン化
して電解液中に溶出させタンク内壁側に電解液溶存イオ
ンと共に析出させてエレクトロコーティングを施すこと
を特徴とするバラストタンクの防食方法にかかるもので
ある。
【0009】
【作用】本発明によれば、バラストタンクの内部に電解
液を注入し、バラストタンクの内部に消耗電極をタンク
内壁から離して電解液へ没水するように配置し、タンク
内壁と消耗電極との間にタンク内壁側が陰極で消耗電極
側が陽極となるように直流電源を接続することにより、
消耗電極を構成する金属成分がイオン化されて電解液中
に溶出され電解液溶存イオンと共にタンク内壁側に析出
されてエレクトロコーティングが施される。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照しつつ説
明する。
【0011】図1は、本発明の方法を行なうための装置
の一実施例である。
【0012】又、図中、図2・図3に示すものと同一の
構成部分については同一の符号を付して説明を省略する
【0013】図1中8は船体1製造中にバラストタンク
3に注入された海水や硬水などの電解液、9は電解液8
へ没水するようバラストタンク3内にバラストタンク3
から離して配置された、亜鉛片やアルミニウム片やマグ
ネシウム片などの水素や鉄よりもイオン化傾向が大きい
金属からなる消耗電極、10はバラストタンク3のタン
ク内壁4(鋼板)と消耗電極9との間を電気的に接続す
る直流電源、11はバラストタンク3上部に形成された
ガス抜き孔、12はタンク内壁4に形成されたエレクト
ロコーティングである。
【0014】艤装期間や試運転期間などの船体1製造中
に、バラストタンク3に海水や硬水などの電解液8を注
入し、電解液8へ没水するよう亜鉛片やアルミニウム片
やマグネシウム片などの消耗電極9をバラストタンク3
内にバラストタンク3から離して配置して、タンク内壁
4(鋼板)と消耗電極9との間に、タンク内壁4が陰極
となり消耗電極9が陽極となるように直流電源10を接
続する。
【0015】そして直流電源10による通電を開始する
と、陽極である消耗電極9側では、消耗電極9の成分で
ある水素や鉄よりもイオン化傾向が大きい金属から電子
が奪われ、該金属がイオン化して電解液8中へ溶出する
【0016】そして、消耗電極9からイオン化して電解
液8中に溶出した金属イオンは、海水や硬水などの電解
液8中に溶存するカルシウムイオン(Ca2+)やマグ
ネシウムイオン(Mg+)などの陽イオンと共に、陰極
であるタンク内壁4へ向って電解液8を泳動し、陰極で
電子を得てタンク内壁4に析出する。
【0017】これによって、タンク内壁4には、消耗電
極9を構成する金属の水和物やCaCO3やMg(OH
)2などを主成分とするコンクリート状のエレクトロコ
ーティング12が形成される。
【0018】この際、陽極に消耗電極9を用いて、電気
エネルギーによって消耗電極9をイオン化し電解液8中
に溶出させるようにしているので、電気エネルギーによ
って電解液8中の水が電気分解を起こして陽極に水素イ
オンが発生することや、又、水の電気分解に伴って陽極
に塩素ガスなどの腐食性のガスが発生することなどが抑
えられ、従って、水素イオンの発生により電解液8のp
Hが変って電解液8が強い酸性となり電解液8の排水に
困難を生じることや、バラストタンク3内部に腐食性の
ガスなどが充満してバラストタンク3上部空間を腐食し
たりすることが防止される。
【0019】尚、バラストタンク3内部で生じたわずか
の水素ガスや腐食性のガスはバラストタンク3上部に形
成されたガス抜き孔11から大気へ放出される。
【0020】又、タンク内壁4にエレクトロコーティン
グ12を施すためには、大きな電流密度で電流を流す必
要があるが、船体1製造中に行なうようにすれば、直流
電源11として地上の大容量の電源設備を利用すること
ができるので、航行中にエレクトロコーティング12を
行なう場合に比べて、船体1に大容量の直流電源11を
設ける必要がなく、船体1の軽量化の面で有利である。 しかも、エレクトロコーティング12を船体1の製造中
に行なうようにすれば、発生した水素ガスや腐食性のガ
スなどを処理する手段(本実施例ではガス抜き孔11)
を簡単に設けることができるので、航行中にエレクトロ
コーティング12を行なう場合に比べて、万一の場合の
安全性を確保し易い。
【0021】更に、このようなエレクトロコーティング
12は、錆の上から施したとしても防食作用を得ること
ができるので、エレクトロコーティング12に先立って
バラストタンク3のタンク内壁4の錆落しをする必要が
ない。
【0022】更に又、消耗電極9を設けて消耗電極9の
成分をイオン化して電解液8中に溶出させるようにした
ので、電解液8中の陽イオンの濃度を高くする或いは飽
和させることができ、陽極として白金などの非消耗電極
を用いて電解液8中に予め含まれる陽イオンのみをタン
ク内壁4に析出させる場合に比べて、短時間のうちに膜
厚の大きなエレクトロコーティング12を得ることがで
きる。
【0023】加えて、消耗電極9の量を、得ようとする
エレクトロコーティング12に必要な消耗電極9の量よ
りも多くしておき、エレクトロコーティング12の施工
完了後に、余った消耗電極9をタンク内壁4に固定して
やれば、図3と同様のバックアップアノードとして用い
ることができる。
【0024】このように、消耗電極9を用いてタンク内
壁4にエレクトロコーティング12を施すようにしたこ
とにより、人手を用いずに短期間で防食を行ない得る。
【0025】尚、本発明は、上述の実施例にのみ限定さ
れるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内に
おいて種々変更を加え得ることは勿論である。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のバラスト
タンクの防食方法によれば、塗装が不要となるので、人
手を用いずに短期間で防食を行ない得、又、非消耗電極
を用いる代りに消耗電極を用いているので、電解液中の
水の電気分解による腐食性のガスの発生などが防止され
、水素イオンの発生による電解液のpH低下や腐食性の
ガスによるバラストタンク上部空間の腐食などの弊害を
防止できるという優れた効果を奏し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の方法を行なうための装置の一実施例を
示すバラストタンクの断面図である。
【図2】バラストタンクの位置を示す船舶の断面図であ
る。
【図3】従来例を説明するバラストタンクの部分図であ
る。
【符号の説明】
3    バラストタンク 4    タンク内壁 8    電解液 9    消耗電極 10  直流電源 12  エレクトロコーティング

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  バラストタンクの内部に電解液を注入
    し、バラストタンクの内部に消耗電極をタンク内壁から
    離して電解液へ没水するように配置し、タンク内壁と消
    耗電極との間にタンク内壁側が陰極で消耗電極側が陽極
    となるように直流電源を接続することにより、消耗電極
    を構成する金属成分をイオン化して電解液中に溶出させ
    タンク内壁側に電解液溶存イオンと共に析出させてエレ
    クトロコーティングを施すことを特徴とするバラストタ
    ンクの防食方法。
JP14091891A 1991-05-16 1991-05-16 バラストタンクの防食方法 Pending JPH04341584A (ja)

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5742715A (en) * 1980-08-25 1982-03-10 Texaco Development Corp Manufacture of polyurethane elastomer

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5742715A (en) * 1980-08-25 1982-03-10 Texaco Development Corp Manufacture of polyurethane elastomer

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