JPH04340509A - 光受光装置 - Google Patents
光受光装置Info
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- JPH04340509A JPH04340509A JP11182691A JP11182691A JPH04340509A JP H04340509 A JPH04340509 A JP H04340509A JP 11182691 A JP11182691 A JP 11182691A JP 11182691 A JP11182691 A JP 11182691A JP H04340509 A JPH04340509 A JP H04340509A
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- light receiving
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- optical fiber
- receiving element
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- Optical Couplings Of Light Guides (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光通信システムにおけ
る超高速用光・電子複合モジュール内に搭載される光受
光装置に係り、更に詳しくはレンズ付裏面入射型受光素
子と光ファイバとから構成される光受光装置に関する。
る超高速用光・電子複合モジュール内に搭載される光受
光装置に係り、更に詳しくはレンズ付裏面入射型受光素
子と光ファイバとから構成される光受光装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、遠距離間通信の需要に応じて、通
信システムに求められる情報伝送速度は増加する傾向に
ある。特に、光通信システムには、マルチギガビット級
の伝送速度が必要となりつつあり、この伝送速度を実現
する光通信装置の開発が要求されている。
信システムに求められる情報伝送速度は増加する傾向に
ある。特に、光通信システムには、マルチギガビット級
の伝送速度が必要となりつつあり、この伝送速度を実現
する光通信装置の開発が要求されている。
【0003】このような高速光伝送システムを構築する
ためには、使用される受光素子自身の高速化が不可欠で
ある。受光素子の高速化を実現するには、受光径を小さ
くし、その部分の容量を低減させる必要があるが、表面
入射型の場合は、電極の内径部から光を入射させるため
に、受光径をさほど小さくすることができない。このよ
うな欠点を克服するために、現在では、光結合をし易く
し、かつ受光径を小さくすることの可能な裏面入射型が
広く採用されている。
ためには、使用される受光素子自身の高速化が不可欠で
ある。受光素子の高速化を実現するには、受光径を小さ
くし、その部分の容量を低減させる必要があるが、表面
入射型の場合は、電極の内径部から光を入射させるため
に、受光径をさほど小さくすることができない。このよ
うな欠点を克服するために、現在では、光結合をし易く
し、かつ受光径を小さくすることの可能な裏面入射型が
広く採用されている。
【0004】図15に、裏面入射型受光素子Dと光ファ
イバFとから構成される従来の光受光装置の一例を示す
。 同図において、受光素子Dは、例えばInP基板1、n
型InP層2、光吸収層3およびp型InP層4の積層
構造を有し、その最表面層であるp型InP層4上に電
極5を備えた構成からなっており、この全体がキャリア
C上に搭載されている。更に、キャリアCには、その裏
面側からInP基板1まで貫通する孔Hが形成されてお
り、この孔Hにテーパ先球ファイバ等の光ファイバFの
先端部が挿入固定され、受光素子Dとの間で光結合がな
されている。なお、ここに示した光受光装置はワイヤボ
ンディング実装用であり、電極5上には信号出力用のワ
イヤWが接合されている。
イバFとから構成される従来の光受光装置の一例を示す
。 同図において、受光素子Dは、例えばInP基板1、n
型InP層2、光吸収層3およびp型InP層4の積層
構造を有し、その最表面層であるp型InP層4上に電
極5を備えた構成からなっており、この全体がキャリア
C上に搭載されている。更に、キャリアCには、その裏
面側からInP基板1まで貫通する孔Hが形成されてお
り、この孔Hにテーパ先球ファイバ等の光ファイバFの
先端部が挿入固定され、受光素子Dとの間で光結合がな
されている。なお、ここに示した光受光装置はワイヤボ
ンディング実装用であり、電極5上には信号出力用のワ
イヤWが接合されている。
【0005】また、図16に、フリップチップボンディ
ング実装用の従来の光受光装置の一例を示す。同図にお
いて、裏面入射型受光素子Dは、例えばInP基板1、
n型InP層2、光吸収層3およびp型InP層4の積
層構造を有し、その最表面層であるp型InP層4上に
電極5を備えた構成は図Aのものと同様であるが、更に
InP基板1の裏面側の光入射面にマイクロレンズ6が
設けられ、このマイクロレンズ6を介して光ファイバF
との光結合がなされている。また、例えば一部に電気回
路Cを備えたプリアンプIC基板P上に、半田バンプB
によるフリップチップボンディングにより、電極5を電
極用バンプとして上記受光素子Dが接合されている。こ
こで述べたフリップチップボンディング実装は、図15
に示したようなワイヤで接続した場合に生じる寄生リア
クタンスを除去させて、光半導体チップの高速特性を損
なうことなく実装することが可能になるので、図16の
装置は図Aの装置よりも更に高速化を達成することがで
きる。
ング実装用の従来の光受光装置の一例を示す。同図にお
いて、裏面入射型受光素子Dは、例えばInP基板1、
n型InP層2、光吸収層3およびp型InP層4の積
層構造を有し、その最表面層であるp型InP層4上に
電極5を備えた構成は図Aのものと同様であるが、更に
InP基板1の裏面側の光入射面にマイクロレンズ6が
設けられ、このマイクロレンズ6を介して光ファイバF
との光結合がなされている。また、例えば一部に電気回
路Cを備えたプリアンプIC基板P上に、半田バンプB
によるフリップチップボンディングにより、電極5を電
極用バンプとして上記受光素子Dが接合されている。こ
こで述べたフリップチップボンディング実装は、図15
に示したようなワイヤで接続した場合に生じる寄生リア
クタンスを除去させて、光半導体チップの高速特性を損
なうことなく実装することが可能になるので、図16の
装置は図Aの装置よりも更に高速化を達成することがで
きる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】図17(A)は従来の
表面入射型受光素子の概略構造であり、この構造に対応
した光結合位置ずれトレランスと反射率との関係を同図
(B)に示す。この図から明らかなように、表面入射型
では、入射角度θa を或る程度大きくしておけばトレ
ランス内において極めて小さな反射率特性が得られると
いう利点はあるが、トレランスを拡大できないという問
題があった。
表面入射型受光素子の概略構造であり、この構造に対応
した光結合位置ずれトレランスと反射率との関係を同図
(B)に示す。この図から明らかなように、表面入射型
では、入射角度θa を或る程度大きくしておけばトレ
ランス内において極めて小さな反射率特性が得られると
いう利点はあるが、トレランスを拡大できないという問
題があった。
【0007】一方、図15や図16に示したような裏面
入射型受光素子を使用した従来の光受光装置では、受光
素子Dの裏面側から入射した信号光LS が電極面(電
極5の裏面)で反射し、その反射光LR が光ファイバ
Fに再度結合することにより、光の反射率が大きくなり
、伝送品質を低下させるという問題があった。
入射型受光素子を使用した従来の光受光装置では、受光
素子Dの裏面側から入射した信号光LS が電極面(電
極5の裏面)で反射し、その反射光LR が光ファイバ
Fに再度結合することにより、光の反射率が大きくなり
、伝送品質を低下させるという問題があった。
【0008】また、図18(A)は図16に示したもの
と同様な従来のレンズ付裏面入射型受光素子の概略構造
であり、この構造に対応した光結合位置ずれトレランス
と反射率との関係を同図(B)に示す。この図から明ら
かなように、レンズ付の裏面入射型では、裏面側入射面
に設けられたレンズの集光作用により、表面入射型と比
べ、光結合位置ずれトレランスを拡大できるという利点
が得られる。また、或る入射角度θa でレンズに入射
させるようにすれば、図15や図16に示したように信
号光が垂直に入射する場合と比べ、その入射光LS1が
通常は電極面で斜めに反射することにより、その反射光
LR1が光ファイバへ再度光結合されるのを或る程度防
止することはできる。しかしながら、このように或る入
射角度θa でレンズに入射させても、レンズの頂点か
ら或る距離Wa だけ離れた点Qから入射した光LS2
が電極面に対して垂直になるような場合があり、このよ
うな場合には電極面からの反射光LR2が入射光LS2
と同一経路を逆にたどって光ファイバへ再度結合される
ことになり、よって反射率の大きな領域がトレランス内
に存在してしまうという問題があった。
と同様な従来のレンズ付裏面入射型受光素子の概略構造
であり、この構造に対応した光結合位置ずれトレランス
と反射率との関係を同図(B)に示す。この図から明ら
かなように、レンズ付の裏面入射型では、裏面側入射面
に設けられたレンズの集光作用により、表面入射型と比
べ、光結合位置ずれトレランスを拡大できるという利点
が得られる。また、或る入射角度θa でレンズに入射
させるようにすれば、図15や図16に示したように信
号光が垂直に入射する場合と比べ、その入射光LS1が
通常は電極面で斜めに反射することにより、その反射光
LR1が光ファイバへ再度光結合されるのを或る程度防
止することはできる。しかしながら、このように或る入
射角度θa でレンズに入射させても、レンズの頂点か
ら或る距離Wa だけ離れた点Qから入射した光LS2
が電極面に対して垂直になるような場合があり、このよ
うな場合には電極面からの反射光LR2が入射光LS2
と同一経路を逆にたどって光ファイバへ再度結合される
ことになり、よって反射率の大きな領域がトレランス内
に存在してしまうという問題があった。
【0009】本発明は、レンズ付の裏面入射型受光素子
と光ファイバとから構成される光受光装置において、広
い光結合位置ずれトレランスと光結合時の低い光反射率
とを同時に実現できるようにすることを目的とする。
と光ファイバとから構成される光受光装置において、広
い光結合位置ずれトレランスと光結合時の低い光反射率
とを同時に実現できるようにすることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の光受光装置は、
裏面側の光入射面にレンズの設けられた裏面入射型受光
素子と、この受光素子に光結合された光ファイバとから
構成されており、受光素子の表面側の電極面からの反射
光が光ファイバへ入射するのを低減する反射光防止手段
を備えたことを特徴とするものである。
裏面側の光入射面にレンズの設けられた裏面入射型受光
素子と、この受光素子に光結合された光ファイバとから
構成されており、受光素子の表面側の電極面からの反射
光が光ファイバへ入射するのを低減する反射光防止手段
を備えたことを特徴とするものである。
【0011】上記反射光防止手段は、(a)光ファイバ
から受光素子へ信号光を斜めに入射させるようにすると
共に、信号光が受光素子の電極面へ垂直に入射しないよ
うにレンズ間口径を狭めるように構成したもの、(b)
レンズの頂点から電極面までの距離をレンズの焦点距離
よりも大きく、または小さく構成したもの、(c)レン
ズの頂点部分をフラットに構成したもの、(d)光ファ
イバの先端部をテーパ状にすると共に、そのテーパ状部
分の先端部に傾斜した全反射面を有するように構成した
もの等により実現可能である。
から受光素子へ信号光を斜めに入射させるようにすると
共に、信号光が受光素子の電極面へ垂直に入射しないよ
うにレンズ間口径を狭めるように構成したもの、(b)
レンズの頂点から電極面までの距離をレンズの焦点距離
よりも大きく、または小さく構成したもの、(c)レン
ズの頂点部分をフラットに構成したもの、(d)光ファ
イバの先端部をテーパ状にすると共に、そのテーパ状部
分の先端部に傾斜した全反射面を有するように構成した
もの等により実現可能である。
【0012】また、このような構成からなる光受光装置
を複数個アレイ状に配設し、複数の信号光を入射できる
ように構成することも可能である。この場合、アレイ状
に配設された複数個の裏面入射型受光素子として、上記
(a)〜(c)に示した構成の受光素子の中から選択さ
れた一種類または複数種類の受光素子を使用し、またア
レイ状に配設された複数個の光ファイバとして、先端斜
め研磨ファイバおよび上記(d)に示した構成の光ファ
イバの一方または両方を使用することも可能である。
を複数個アレイ状に配設し、複数の信号光を入射できる
ように構成することも可能である。この場合、アレイ状
に配設された複数個の裏面入射型受光素子として、上記
(a)〜(c)に示した構成の受光素子の中から選択さ
れた一種類または複数種類の受光素子を使用し、またア
レイ状に配設された複数個の光ファイバとして、先端斜
め研磨ファイバおよび上記(d)に示した構成の光ファ
イバの一方または両方を使用することも可能である。
【0013】上記(d)に示した構成の光ファイバの製
造方法としては、例えば以下の方法を採用可能である。 すなわち、光ファイバの先端部側面に角度をつけて機械
研磨することにより先端部をテーパ状に形成し、次に、
そのテーパ状部分の表面を放電により溶融して滑らかに
した後、テーパ状部分の先端部を斜めに機械研磨して全
反射面を形成することにより、上記(d)に示した構成
の光ファイバを得る。
造方法としては、例えば以下の方法を採用可能である。 すなわち、光ファイバの先端部側面に角度をつけて機械
研磨することにより先端部をテーパ状に形成し、次に、
そのテーパ状部分の表面を放電により溶融して滑らかに
した後、テーパ状部分の先端部を斜めに機械研磨して全
反射面を形成することにより、上記(d)に示した構成
の光ファイバを得る。
【0014】
【作用】本発明では、レンズ付の裏面入射型受光素子を
採用したことにより、そのレンズの集光作用で光結合位
置ずれトレランスが拡大される。また、受光素子の表面
側の電極面からの反射光が光ファイバへ入射するのを低
減する反射光防止手段を備えたことから、受光素子と光
ファイバとの光結合部分において広い光結合トレランス
が確保されるだけでなく、電極面で発生する光の反射が
大幅に低減される。
採用したことにより、そのレンズの集光作用で光結合位
置ずれトレランスが拡大される。また、受光素子の表面
側の電極面からの反射光が光ファイバへ入射するのを低
減する反射光防止手段を備えたことから、受光素子と光
ファイバとの光結合部分において広い光結合トレランス
が確保されるだけでなく、電極面で発生する光の反射が
大幅に低減される。
【0015】例えば上記(a)の構成を採用した場合に
は、レンズ間口径が狭く、信号光がレンズ上のどの点か
ら入射した場合でも、電極面へ垂直に入射することがな
いので、トレランス内には反射率の大きな領域が存在せ
ず、よって反射率の低減が可能となる。
は、レンズ間口径が狭く、信号光がレンズ上のどの点か
ら入射した場合でも、電極面へ垂直に入射することがな
いので、トレランス内には反射率の大きな領域が存在せ
ず、よって反射率の低減が可能となる。
【0016】上記(b)の構成を採用した場合には、レ
ンズの頂点から電極面までの距離をレンズの焦点距離と
等しくしていた従来のものと違い、反射光の光ファイバ
端でのビーム径と曲率半径がファイバ出射時の大きさと
異なることになるので、反射光と光ファイバとの結合効
率が低下し、よって反射率が低減する。
ンズの頂点から電極面までの距離をレンズの焦点距離と
等しくしていた従来のものと違い、反射光の光ファイバ
端でのビーム径と曲率半径がファイバ出射時の大きさと
異なることになるので、反射光と光ファイバとの結合効
率が低下し、よって反射率が低減する。
【0017】上記(c)の構成を採用した場合には、フ
ラットに構成されたレンズ頂点部分に垂直に入射した光
はレンズによる集光作用を受けないことから、電極面で
の反射光の多くはファイバ外へ発散され、反射光と光フ
ァイバとの結合効率が低下するので、反射率の低減が可
能となる。しかも、フラット部分以外のレンズ周辺部で
の曲率によるレンズ効果は得られるので、ファイバの位
置ずれトレランスの拡大も可能である。
ラットに構成されたレンズ頂点部分に垂直に入射した光
はレンズによる集光作用を受けないことから、電極面で
の反射光の多くはファイバ外へ発散され、反射光と光フ
ァイバとの結合効率が低下するので、反射率の低減が可
能となる。しかも、フラット部分以外のレンズ周辺部で
の曲率によるレンズ効果は得られるので、ファイバの位
置ずれトレランスの拡大も可能である。
【0018】上記(d)の構成を採用した場合には、光
ファイバ内を伝搬されてきた信号光は先端部の全反射面
で全反射された後、更にテーパ部分で屈折されて受光素
子に入射する。すると、特にファイバ先端部分における
曲率半径の小さな部分を使用することにより、光ファイ
バから出射された光の互いに直交する2方向の成分に非
点収差が起こり、電極面からの反射光と光ファイバとの
結合効率が低下し、よって反射率の低減が可能になる。
ファイバ内を伝搬されてきた信号光は先端部の全反射面
で全反射された後、更にテーパ部分で屈折されて受光素
子に入射する。すると、特にファイバ先端部分における
曲率半径の小さな部分を使用することにより、光ファイ
バから出射された光の互いに直交する2方向の成分に非
点収差が起こり、電極面からの反射光と光ファイバとの
結合効率が低下し、よって反射率の低減が可能になる。
【0019】
【実施例】以下、本発明の実施例について、図面を参照
しながら説明する。図1に、本発明の第1実施例の概略
構成を示す。
しながら説明する。図1に、本発明の第1実施例の概略
構成を示す。
【0020】同図に示すように、本実施例の光受光装置
は、裏面側の光入射面にマイクロレンズ6を有するレン
ズ付の裏面反射型受光素子Dと、この受光素子Dに対し
て入射角度θa (≠0°)で斜め方向から信号光を入
射させるように配置された不図示の光ファイバとから構
成されている。同図には受光素子Dが簡略的にしか描か
れていないが、実際には図16に示したように、例えば
InP基板1、n型InP層2、光吸収層3、p型In
P層4および電極(電極用バンプ)5からなる積層構造
を有すると共に、InP基板1の裏面側の光入射面にマ
イクロレンズ6が設けられている。
は、裏面側の光入射面にマイクロレンズ6を有するレン
ズ付の裏面反射型受光素子Dと、この受光素子Dに対し
て入射角度θa (≠0°)で斜め方向から信号光を入
射させるように配置された不図示の光ファイバとから構
成されている。同図には受光素子Dが簡略的にしか描か
れていないが、実際には図16に示したように、例えば
InP基板1、n型InP層2、光吸収層3、p型In
P層4および電極(電極用バンプ)5からなる積層構造
を有すると共に、InP基板1の裏面側の光入射面にマ
イクロレンズ6が設けられている。
【0021】更に、本実施例では、受光素子Dにマイク
ロレンズ6を介して入射した信号光LS が電極面(電
極5の裏面)5aへ垂直に入射しないように、マイクロ
レンズ6のレンズ間口径を狭めた構造となっている。こ
のような構造を実現するための入射角度θa とレンズ
間口径2L(Lはレンズ間口半径)との関係について、
入射光線のモデルを示した図2を使用し、以下に具体的
に述べる。
ロレンズ6を介して入射した信号光LS が電極面(電
極5の裏面)5aへ垂直に入射しないように、マイクロ
レンズ6のレンズ間口径を狭めた構造となっている。こ
のような構造を実現するための入射角度θa とレンズ
間口径2L(Lはレンズ間口半径)との関係について、
入射光線のモデルを示した図2を使用し、以下に具体的
に述べる。
【0022】図2において、受光素子Dへの入射角度を
θa 、レンズ6への入射角度をθib、レンズ6から
の出射角度をθob、入射点とレンズ中心Oとを結ぶ直
線と電極面5aからの垂線とがなす角度をθs とする
と、レンズ6から入射した光LS が電極面5aに対し
て垂直になる条件は、 θob=θs , θib=θa +θs であ
る。この条件で、レンズ中心Oから垂直光線位置までの
距離(反射点距離)Wを求めると、
θa 、レンズ6への入射角度をθib、レンズ6から
の出射角度をθob、入射点とレンズ中心Oとを結ぶ直
線と電極面5aからの垂線とがなす角度をθs とする
と、レンズ6から入射した光LS が電極面5aに対し
て垂直になる条件は、 θob=θs , θib=θa +θs であ
る。この条件で、レンズ中心Oから垂直光線位置までの
距離(反射点距離)Wを求めると、
【0023】
【数1】
【0024】となる。式(1) 中、Rはレンズ6の曲
率半径、ns はレンズ6の屈折率である。このことか
ら、レンズ間口半径Lを、 L<W ・・・・・(2) となるように設定すれば、レンズ6に入射した光LS
が電極面5aに対して垂直になることはない。従って本
実施例では、上記式(2) の関係を満たすように入射
角度θa とレンズ間口径2Lを設定してある。例えば
、レンズ6の曲率半径Rが100μmで、入射角度θa
が30°の場合を考えると、式(1) より反射点距
離Wは21μmとなるので、レンズ間口半径LをW(=
21μm)よりも小さく、例えば20μmに設定すれば
よい。このように設定することにより、広いトレランス
を確保しつつ、しかもトレランス内には図18(B)に
示したような反射率の大きな領域が存在しなくなり、極
めて小さな反射率を実現することができる。
率半径、ns はレンズ6の屈折率である。このことか
ら、レンズ間口半径Lを、 L<W ・・・・・(2) となるように設定すれば、レンズ6に入射した光LS
が電極面5aに対して垂直になることはない。従って本
実施例では、上記式(2) の関係を満たすように入射
角度θa とレンズ間口径2Lを設定してある。例えば
、レンズ6の曲率半径Rが100μmで、入射角度θa
が30°の場合を考えると、式(1) より反射点距
離Wは21μmとなるので、レンズ間口半径LをW(=
21μm)よりも小さく、例えば20μmに設定すれば
よい。このように設定することにより、広いトレランス
を確保しつつ、しかもトレランス内には図18(B)に
示したような反射率の大きな領域が存在しなくなり、極
めて小さな反射率を実現することができる。
【0025】次に図3に、本発明の第2実施例の概略構
成を示す。本実施例の光受光装置は、図1に示した構成
に加えて、光吸収層3および電極5を含む受光部分をマ
イクロレンズ6の中心からずらして配置したものである
。この場合のオフセット距離Kは、図2に示した距離W
と等しくしてある。このように構成することにより、図
1に示したものよりも受光部分の大きさ(受光径)を小
さく保ったままで、電極面5aへの垂直入射成分をなく
し、光の反射率を低減することができる。
成を示す。本実施例の光受光装置は、図1に示した構成
に加えて、光吸収層3および電極5を含む受光部分をマ
イクロレンズ6の中心からずらして配置したものである
。この場合のオフセット距離Kは、図2に示した距離W
と等しくしてある。このように構成することにより、図
1に示したものよりも受光部分の大きさ(受光径)を小
さく保ったままで、電極面5aへの垂直入射成分をなく
し、光の反射率を低減することができる。
【0026】次に図4に、本発明の第3実施例の概略構
成を示す。本実施例の光受光装置は、レンズ付裏面入射
型受光素子Dにおけるレンズ6の頂点から電極面5aま
での距離ds がレンズ6の焦点距離dsoよりも大き
く(すなわちds >dso)、または小さく(すなわ
ちds <dso)なるように構成したものである。そ
の動作原理を、以下に図5に基づき説明する。なお、図
5において、破線部分は電極面5aからの反射光の様子
を模式的に示したものである。
成を示す。本実施例の光受光装置は、レンズ付裏面入射
型受光素子Dにおけるレンズ6の頂点から電極面5aま
での距離ds がレンズ6の焦点距離dsoよりも大き
く(すなわちds >dso)、または小さく(すなわ
ちds <dso)なるように構成したものである。そ
の動作原理を、以下に図5に基づき説明する。なお、図
5において、破線部分は電極面5aからの反射光の様子
を模式的に示したものである。
【0027】従来は、通常、図5(A)に示すように、
ds がdsoと等しくなる(ds =dso)ように
設定される。このようにすることにより、光ファイバF
と受光素子Dとの距離であるギャップgに依らず、受光
素子Dでのビーム径を一定にすることができる。従って
、結合効率はレンズ間口での効率で決まり、見掛け上、
受光径がレンズ間口径にまで拡大された受光素子となる
。しかし、電極面5aで生じる反射光の光ファイバ端で
のビーム径W3 および曲率半径R3 が光ファイバか
ら出射される光のビーム径W1 および曲率半径R1
とほぼ等しくなるため、反射光と光ファイバとの結合効
率がほぼ 100%になり、反射率が大きくなってしま
う。
ds がdsoと等しくなる(ds =dso)ように
設定される。このようにすることにより、光ファイバF
と受光素子Dとの距離であるギャップgに依らず、受光
素子Dでのビーム径を一定にすることができる。従って
、結合効率はレンズ間口での効率で決まり、見掛け上、
受光径がレンズ間口径にまで拡大された受光素子となる
。しかし、電極面5aで生じる反射光の光ファイバ端で
のビーム径W3 および曲率半径R3 が光ファイバか
ら出射される光のビーム径W1 および曲率半径R1
とほぼ等しくなるため、反射光と光ファイバとの結合効
率がほぼ 100%になり、反射率が大きくなってしま
う。
【0028】これに対し、図5(B)に示すようにds
>dsoとした場合には、反射光の光ファイバ端での
ビーム径W3 および曲率半径R3 が光ファイバ出射
時のビーム径W1 および曲率半径R1 と異なるため
、反射光と光ファイバとの結合効率が低下し、反射率を
低減することができる。ds <dsoとした場合にも
同様なことが言える。
>dsoとした場合には、反射光の光ファイバ端での
ビーム径W3 および曲率半径R3 が光ファイバ出射
時のビーム径W1 および曲率半径R1 と異なるため
、反射光と光ファイバとの結合効率が低下し、反射率を
低減することができる。ds <dsoとした場合にも
同様なことが言える。
【0029】そこで、上記の動作原理を図6に基づき数
式で導出してみる。まず、反射面(電極面5a)を2つ
のビーム(その光電界をφ1 、φ2 とする)のオー
バラップ面として、その面での結合効率を求めると、こ
の結合効率は反射光と光ファイバとの結合効率に等しい
。光電界φ1 、φ2 による結合効率は一般に以下の
式(3)で求まる。なお、式(3) 中、φ1 * 、
φ2 * はそれぞれφ1 、φ2 の複素共役を示す
。
式で導出してみる。まず、反射面(電極面5a)を2つ
のビーム(その光電界をφ1 、φ2 とする)のオー
バラップ面として、その面での結合効率を求めると、こ
の結合効率は反射光と光ファイバとの結合効率に等しい
。光電界φ1 、φ2 による結合効率は一般に以下の
式(3)で求まる。なお、式(3) 中、φ1 * 、
φ2 * はそれぞれφ1 、φ2 の複素共役を示す
。
【0030】
【数2】
【0031】また、オーバラップ面でのビーム径、曲率
半径をそれぞれW2、R2 とすると、そこでの電界φ
は、k=2πn/λとして、
半径をそれぞれW2、R2 とすると、そこでの電界φ
は、k=2πn/λとして、
【0032】
【数3】
【0033】である。φ2 はφ1 の反射光なので、
ビーム径が等しく、曲率半径の符号が反転している。す
なわち、 φ2 =φ1 * ・・・・・(5)である。そこ
で、式(4) および(5) を用いて式(3) を計
算すると、
ビーム径が等しく、曲率半径の符号が反転している。す
なわち、 φ2 =φ1 * ・・・・・(5)である。そこ
で、式(4) および(5) を用いて式(3) を計
算すると、
【0034】
【数4】
【0035】となり、結合効率ηをW2 、R2 で表
記できる。次に、光学系の光線マトリックス(A、B、
C、D)を用いると、以下に示す良く知られた関係式(
7) 、(8) が得られる。なお、a=λ/πW1
とする。
記できる。次に、光学系の光線マトリックス(A、B、
C、D)を用いると、以下に示す良く知られた関係式(
7) 、(8) が得られる。なお、a=λ/πW1
とする。
【0036】
【数5】
【0037】この関係式により、結合効率ηは以下の式
(9) で表すことができる。なお、反射面での屈折率
をns とする。
(9) で表すことができる。なお、反射面での屈折率
をns とする。
【0038】
【数6】
【0039】ここで、計算の一例として、図4に示した
光学系(ただし光ファイバFとしてフラットファイバを
使用するものとする)を考える。この場合、焦点距離d
soの逆数(=1/dso)をFs とおいて、以下の
関係式が成り立つ。
光学系(ただし光ファイバFとしてフラットファイバを
使用するものとする)を考える。この場合、焦点距離d
soの逆数(=1/dso)をFs とおいて、以下の
関係式が成り立つ。
【0040】
【数7】
【0041】なお、上記式(10)の最上式の右辺にお
ける左から第1番目のマトリクスは距離ds の移動を
表し、第2番目のマトリクスはレンズ面での集光を表し
、第3番目のマトリクスは距離gの移動を表している。 すると、式(10)から、光線マトリックス成分(A、
B、C、D)は以下のようになる。ここでKは、焦点距
離dsoに対するチップの厚みds の比(=ds /
dso)である。
ける左から第1番目のマトリクスは距離ds の移動を
表し、第2番目のマトリクスはレンズ面での集光を表し
、第3番目のマトリクスは距離gの移動を表している。 すると、式(10)から、光線マトリックス成分(A、
B、C、D)は以下のようになる。ここでKは、焦点距
離dsoに対するチップの厚みds の比(=ds /
dso)である。
【0042】
A=1−K
・・・・・(11)
B=(1−K)・g+K・dso/ns
・・・・・(12) C=−1/dso
・
・・・・(13) D=−g/dso+1/ns
・・・・・(14
)ここで、図5(A)に示したような従来の場合は、K
=1となる。この場合において、計算を容易にするため
にgがdso/ns に等しい場合についての結合効率
η(K=1) とオーバラップ面でのビーム径W2(K
=1)を求めると、 η(K=1) =1
・・・・・(15)
W2(K=1)=a・dso/ns
・・・・・(16)となる。 そこで次に、図5(B)に示したようにKが1以外の場
合での結合効率η(K≠1)の改善量Δη(=η(K≠
1)/η(K=1))とビーム径W2(K ≠1)の増
加量ΔW2 ( =W2(K ≠1)/W2(K=1)
)を求めると、 Δη=1/(1+P2)
・・・・・(17
) ΔW2 =(1+P2)1/2
・・・・・(18)
ただしP=π・(ns /λ)・W1 2 ・(
1−K)/dsoとなる。従って、式(18)で示され
る受光部でのビーム径W2 が受光径よりも大きくなら
ない範囲内で、Kを1よりも大きくするか、または小さ
くすることにより、式(17)で示されるような反射率
の改善が見込まれる。
・・・・・(11)
B=(1−K)・g+K・dso/ns
・・・・・(12) C=−1/dso
・
・・・・(13) D=−g/dso+1/ns
・・・・・(14
)ここで、図5(A)に示したような従来の場合は、K
=1となる。この場合において、計算を容易にするため
にgがdso/ns に等しい場合についての結合効率
η(K=1) とオーバラップ面でのビーム径W2(K
=1)を求めると、 η(K=1) =1
・・・・・(15)
W2(K=1)=a・dso/ns
・・・・・(16)となる。 そこで次に、図5(B)に示したようにKが1以外の場
合での結合効率η(K≠1)の改善量Δη(=η(K≠
1)/η(K=1))とビーム径W2(K ≠1)の増
加量ΔW2 ( =W2(K ≠1)/W2(K=1)
)を求めると、 Δη=1/(1+P2)
・・・・・(17
) ΔW2 =(1+P2)1/2
・・・・・(18)
ただしP=π・(ns /λ)・W1 2 ・(
1−K)/dsoとなる。従って、式(18)で示され
る受光部でのビーム径W2 が受光径よりも大きくなら
ない範囲内で、Kを1よりも大きくするか、または小さ
くすることにより、式(17)で示されるような反射率
の改善が見込まれる。
【0043】なお、上記の計算例では、フラットファイ
バとの結合の場合を示したが、これに限らず、テーパ先
球ファイバ、先端斜め研磨ファイバ、ファイバと個別の
レンズとからなる光学系等を使用した場合であっても、
同様な効果を得ることができる。
バとの結合の場合を示したが、これに限らず、テーパ先
球ファイバ、先端斜め研磨ファイバ、ファイバと個別の
レンズとからなる光学系等を使用した場合であっても、
同様な効果を得ることができる。
【0044】次に図7に、本発明の第4実施例の概略構
成を示す。本実施例の光受光装置は、レンズ付裏面入射
型受光素子Dにおけるレンズ6の頂点部分をフラットに
構成したものである。このような構造とすることにより
、レンズ6の中心部分のフラット面6aに垂直に入射し
た光はレンズ6による集光作用を受けないことから、電
極面5aでの反射光の多くは光ファイバFの外部へ発散
され、反射光と光ファイバとの結合効率が低下するので
、反射率を低減することができる。しかも、フラット部
分以外のレンズ周辺部での曲率によるレンズ効果は得ら
れるので、ファイバの位置ずれトレランスを拡大するこ
ともできる。
成を示す。本実施例の光受光装置は、レンズ付裏面入射
型受光素子Dにおけるレンズ6の頂点部分をフラットに
構成したものである。このような構造とすることにより
、レンズ6の中心部分のフラット面6aに垂直に入射し
た光はレンズ6による集光作用を受けないことから、電
極面5aでの反射光の多くは光ファイバFの外部へ発散
され、反射光と光ファイバとの結合効率が低下するので
、反射率を低減することができる。しかも、フラット部
分以外のレンズ周辺部での曲率によるレンズ効果は得ら
れるので、ファイバの位置ずれトレランスを拡大するこ
ともできる。
【0045】ここで、結合効率計算の一例として、図7
に示した光学系(ただし光ファイバFとしてフラットフ
ァイバを使用するものとする)を考える。この場合、以
下の関係式が成り立つ。
に示した光学系(ただし光ファイバFとしてフラットフ
ァイバを使用するものとする)を考える。この場合、以
下の関係式が成り立つ。
【0046】
【数8】
【0047】なお、上記式(19)の最上式の右辺にお
ける左から第1番目のマトリクスは距離ds の移動を
表し、第2番目のマトリクスは屈折率ns の受光素子
中への入射を表し、第3番目のマトリクスは距離gの移
動を表している。すると、式(19)から、光線マトリ
ックス成分(A、B、C、D)は以下のようになる。
ける左から第1番目のマトリクスは距離ds の移動を
表し、第2番目のマトリクスは屈折率ns の受光素子
中への入射を表し、第3番目のマトリクスは距離gの移
動を表している。すると、式(19)から、光線マトリ
ックス成分(A、B、C、D)は以下のようになる。
【0048】
A=1
・・・・・(20)
B=g+ds /ns =g+K・dso/n
s ・・・・・(21) C=0
・・・・・(22) D=1/ns
・・・・・(23)そこで、前記実施例において比
較した従来の通常設計状態(K=1、g=dso/ns
)と、上記の本実施例の場合とを比較し、結合効率η
の改善量Δηとビーム径W2 の増加量ΔW2 を求め
ると、 Δη=1/(1+4Q )
・・・・・(24) ΔW2
=(4+1/Q )1/2
・・・・・(25) ただしQ=(d
so・(λ/ns )/(π/W1 2 ))1/2
となる。従って、式(25)で示される受光部でのビー
ム径W2 が受光径よりも大きくならない範囲内で、レ
ンズ6の焦点距離dsoを選ぶことにより、式(24)
で示されるような反射率の改善が見込まれる。
・・・・・(20)
B=g+ds /ns =g+K・dso/n
s ・・・・・(21) C=0
・・・・・(22) D=1/ns
・・・・・(23)そこで、前記実施例において比
較した従来の通常設計状態(K=1、g=dso/ns
)と、上記の本実施例の場合とを比較し、結合効率η
の改善量Δηとビーム径W2 の増加量ΔW2 を求め
ると、 Δη=1/(1+4Q )
・・・・・(24) ΔW2
=(4+1/Q )1/2
・・・・・(25) ただしQ=(d
so・(λ/ns )/(π/W1 2 ))1/2
となる。従って、式(25)で示される受光部でのビー
ム径W2 が受光径よりも大きくならない範囲内で、レ
ンズ6の焦点距離dsoを選ぶことにより、式(24)
で示されるような反射率の改善が見込まれる。
【0049】なお、上記の計算例では、フラットファイ
バとの結合の場合を示したが、これに限らず、テーパ先
球ファイバ、先端斜め研磨ファイバ、ファイバと個別の
レンズとからなる光学系等を使用した場合であっても、
同様な効果を得ることができる。
バとの結合の場合を示したが、これに限らず、テーパ先
球ファイバ、先端斜め研磨ファイバ、ファイバと個別の
レンズとからなる光学系等を使用した場合であっても、
同様な効果を得ることができる。
【0050】次に図8に、本発明の第5実施例の概略構
成を示す。本実施例の光受光装置は、以上に述べたいず
れかの実施例のものと同様な構成のレンズ付裏面入射型
受光素子Dと、この受光素子Dに対して光結合された先
端斜め研磨ファイバFとから構成されている。このよう
な構成とすることにより、光結合部の部品点数を大幅に
低減しながら、広い光結合トレランスを得ることができ
る。また、先端斜め研磨ファイバFは受光面に対してほ
ぼ水平に配置可能なので、フラットパッケージ化に向い
ており、パッケージ高さを低くすることができる。更に
、以上の実施例において述べたのと同様な反射率低減効
果をも合わせ持つことができる。
成を示す。本実施例の光受光装置は、以上に述べたいず
れかの実施例のものと同様な構成のレンズ付裏面入射型
受光素子Dと、この受光素子Dに対して光結合された先
端斜め研磨ファイバFとから構成されている。このよう
な構成とすることにより、光結合部の部品点数を大幅に
低減しながら、広い光結合トレランスを得ることができ
る。また、先端斜め研磨ファイバFは受光面に対してほ
ぼ水平に配置可能なので、フラットパッケージ化に向い
ており、パッケージ高さを低くすることができる。更に
、以上の実施例において述べたのと同様な反射率低減効
果をも合わせ持つことができる。
【0051】次に図9に、本発明の第6実施例の概略構
成を示す。本実施例では、光ファイバFにおける先端部
をテーパ状にすると共に、そのテーパ部分11の先端部
分を更に斜めに研磨して全反射面12を有するように構
成し、このように構成された光ファイバ(テーパ状先端
斜め研磨ファイバ)Fからの出射光が前記いずれかの実
施例のレンズ付裏面入射型受光素子D(図9では省略)
に入射するようにしたものである。
成を示す。本実施例では、光ファイバFにおける先端部
をテーパ状にすると共に、そのテーパ部分11の先端部
分を更に斜めに研磨して全反射面12を有するように構
成し、このように構成された光ファイバ(テーパ状先端
斜め研磨ファイバ)Fからの出射光が前記いずれかの実
施例のレンズ付裏面入射型受光素子D(図9では省略)
に入射するようにしたものである。
【0052】ここで、本実施例で採用するテーパ状先端
斜め研磨ファイバFの利点を、従来の先端斜め研磨ファ
イバと比較することにより明らかにする。まず図10に
、従来の先端斜め研磨ファイバにおける研磨角度θ0
に対するファイバ出射角度θi の関係を示す。同図に
明らかなように、全反射させるための最大研磨角度は4
5°にはならず、それよりも小さい43°になる。製造
誤差を考慮すると、最大の研磨角度は40°程度が限界
である。従って、ファイバ出射角度θi が0°になる
ことはなく、15°程度になってしまい、受光素子面で
のビーム形状が楕円形になってしまう。一方、図11に
、本実施例のテーパ状先端斜め研磨ファイバにおけるテ
ーパ角度θt に対するファイバ出射角度θi の関係
の一例を示す。本実施例の光ファイバでは、全反射面1
2で一旦全反射された光が、テーパ面11aで更に屈折
されて出射角度が変化する。例えばテーパ角度θtを3
0°にすることにより、出射角度θi を0°にするこ
とも可能になる。しかも、テーパ角度θt を適宜設定
することにより出射角度θi をマイナスにすることも
でき、従来のものと比べ光学系においてフレキシビリテ
ィを著しく増大させることができる。更に、図12に示
すように、全反射面12の研磨位置を適宜変えることに
より、先端部分での光線が感じる曲率半径Rを任意に変
化させることも可能である。本実施例によれば、前記第
5実施例で得られた効果に加えて、以上の効果が得られ
る。
斜め研磨ファイバFの利点を、従来の先端斜め研磨ファ
イバと比較することにより明らかにする。まず図10に
、従来の先端斜め研磨ファイバにおける研磨角度θ0
に対するファイバ出射角度θi の関係を示す。同図に
明らかなように、全反射させるための最大研磨角度は4
5°にはならず、それよりも小さい43°になる。製造
誤差を考慮すると、最大の研磨角度は40°程度が限界
である。従って、ファイバ出射角度θi が0°になる
ことはなく、15°程度になってしまい、受光素子面で
のビーム形状が楕円形になってしまう。一方、図11に
、本実施例のテーパ状先端斜め研磨ファイバにおけるテ
ーパ角度θt に対するファイバ出射角度θi の関係
の一例を示す。本実施例の光ファイバでは、全反射面1
2で一旦全反射された光が、テーパ面11aで更に屈折
されて出射角度が変化する。例えばテーパ角度θtを3
0°にすることにより、出射角度θi を0°にするこ
とも可能になる。しかも、テーパ角度θt を適宜設定
することにより出射角度θi をマイナスにすることも
でき、従来のものと比べ光学系においてフレキシビリテ
ィを著しく増大させることができる。更に、図12に示
すように、全反射面12の研磨位置を適宜変えることに
より、先端部分での光線が感じる曲率半径Rを任意に変
化させることも可能である。本実施例によれば、前記第
5実施例で得られた効果に加えて、以上の効果が得られ
る。
【0053】しかも、図12に示したように全反射面1
2の研磨位置を変えて先端部分の曲率半径Rを小さくす
ることにより、x方向のビーム成分を絞り、x、y方向
のビーム成分に非点収差を起こさせるようにすれば、電
極面からの反射光と光ファイバFとの結合効率が、通常
の先端斜め研磨ファイバを用いた場合よりも低下するの
で、反射率の低減が可能になる。従って、このようにし
た場合には、受光素子Dとして、反射率低減効果を持た
ない従来の裏面入射型受光素子を用いても、十分に反射
率を低減させることができる。
2の研磨位置を変えて先端部分の曲率半径Rを小さくす
ることにより、x方向のビーム成分を絞り、x、y方向
のビーム成分に非点収差を起こさせるようにすれば、電
極面からの反射光と光ファイバFとの結合効率が、通常
の先端斜め研磨ファイバを用いた場合よりも低下するの
で、反射率の低減が可能になる。従って、このようにし
た場合には、受光素子Dとして、反射率低減効果を持た
ない従来の裏面入射型受光素子を用いても、十分に反射
率を低減させることができる。
【0054】次に、図9に示したようなテーパ状先端斜
め研磨ファイバの製造方法の一例を、図13に基づき説
明する。まず図13(A)に示すように、通常のテーパ
先球ファイバを形成する場合と同様な手法により、すな
わち研磨治具J1 に光ファイバFの先端部側面をあて
ながら光ファイバF全体を回転させる手法により、ファ
イバ先端部分を所望のテーパ角度θt でテーパ状に研
磨し、テーパ部分11を形成する。この状態では、テー
パ面11aは上記の機械研磨により荒れているので、続
いて図13(B)に示すように放電電極Eからの放電に
より、テーパ面11aを溶融して滑らかにする。次に図
13(C)に示すように、光ファイバFを回転させずに
、そのテーパ部分11の先端部を研磨治具J2 で斜め
に研磨していき、その研磨面での直径(図中のD)をモ
ニタしながら所望の研磨角度θ0 の全反射面12を形
成する。以上の工程により、図9に示したテーパ状先端
斜め研磨ファイバが得られる。
め研磨ファイバの製造方法の一例を、図13に基づき説
明する。まず図13(A)に示すように、通常のテーパ
先球ファイバを形成する場合と同様な手法により、すな
わち研磨治具J1 に光ファイバFの先端部側面をあて
ながら光ファイバF全体を回転させる手法により、ファ
イバ先端部分を所望のテーパ角度θt でテーパ状に研
磨し、テーパ部分11を形成する。この状態では、テー
パ面11aは上記の機械研磨により荒れているので、続
いて図13(B)に示すように放電電極Eからの放電に
より、テーパ面11aを溶融して滑らかにする。次に図
13(C)に示すように、光ファイバFを回転させずに
、そのテーパ部分11の先端部を研磨治具J2 で斜め
に研磨していき、その研磨面での直径(図中のD)をモ
ニタしながら所望の研磨角度θ0 の全反射面12を形
成する。以上の工程により、図9に示したテーパ状先端
斜め研磨ファイバが得られる。
【0055】この製造方法によれば、図13(B)に示
した放電による溶融工程を経ることにより、テーパ面1
1aでの荒れをなくし、テーパ面11aから出射される
光がこの面で生じる損失を最低限に抑えることができる
。
した放電による溶融工程を経ることにより、テーパ面1
1aでの荒れをなくし、テーパ面11aから出射される
光がこの面で生じる損失を最低限に抑えることができる
。
【0056】次に図14に、本発明の第7実施例の概略
構成を示す。本実施例の受光装置は、個々のレンズ付裏
面入射型受光素子Dを複数個アレイ状に一体形成してな
る受光素子アレイDA を備えると共に、個々の受光素
子Dとそれぞれ光結合された光ファイバ(図には先端斜
め研磨ファイバを示す)Fを複数個アレイ状に配置して
なる光ファイバアレイFA を備えた構成である。個々
の受光素子Dとしては、以上に述べたいずれかの実施例
の受光素子が使用されており、全て同一種類のものを使
用してもよく、或いはそれぞれ異なる種類のものを使用
してもよい。また、個々の光ファイバFとしては、図に
示したような従来の先端斜め研磨ファイバの他に、図9
に示したようなテーパ状先端斜め研磨ファイバを使用し
てもよい。このような構造とすることにより、アレイ状
の光結合を容易にし、しかもこれと同時に光の反射率を
低減させることが可能になる。
構成を示す。本実施例の受光装置は、個々のレンズ付裏
面入射型受光素子Dを複数個アレイ状に一体形成してな
る受光素子アレイDA を備えると共に、個々の受光素
子Dとそれぞれ光結合された光ファイバ(図には先端斜
め研磨ファイバを示す)Fを複数個アレイ状に配置して
なる光ファイバアレイFA を備えた構成である。個々
の受光素子Dとしては、以上に述べたいずれかの実施例
の受光素子が使用されており、全て同一種類のものを使
用してもよく、或いはそれぞれ異なる種類のものを使用
してもよい。また、個々の光ファイバFとしては、図に
示したような従来の先端斜め研磨ファイバの他に、図9
に示したようなテーパ状先端斜め研磨ファイバを使用し
てもよい。このような構造とすることにより、アレイ状
の光結合を容易にし、しかもこれと同時に光の反射率を
低減させることが可能になる。
【0057】
【発明の効果】本発明の光受光装置によれば、裏面入射
型受光素子と光ファイバとの光結合部分において、広い
光結合トレランスを確保しつつ、電極面で発生する光の
反射を大幅に低減することができる。
型受光素子と光ファイバとの光結合部分において、広い
光結合トレランスを確保しつつ、電極面で発生する光の
反射を大幅に低減することができる。
【図1】本発明の第1実施例の概略構成図である。
【図2】レンズ付裏面入射型受光素子における入射光線
のモデル図である。
のモデル図である。
【図3】本発明の第2実施例の概略構成図である。
【図4】本発明の第3実施例の概略構成図である。
【図5】上記第3実施例の原理説明図であり、同図(A
)はds =ds0の場合を示し、同図(B)はds
>ds0の場合を示している。
)はds =ds0の場合を示し、同図(B)はds
>ds0の場合を示している。
【図6】反射光と光ファイバの結合効率を導出するため
の説明に使用する図である。
の説明に使用する図である。
【図7】本発明の第4実施例の概略構成図である。
【図8】本発明の第5実施例の概略構成図である。
【図9】本発明の第6実施例の概略構成図である。
【図10】従来の先端斜め研磨ファイバにおける研磨角
度θ0 に対するファイバ出射角度θi の関係を示す
図である。
度θ0 に対するファイバ出射角度θi の関係を示す
図である。
【図11】上記第6実施例に係るテーパ状先端斜め研磨
ファイバにおけるテーパ角度θt に対するファイバ出
射角度θi の関係の一例を示す図である。
ファイバにおけるテーパ角度θt に対するファイバ出
射角度θi の関係の一例を示す図である。
【図12】上記第6実施例に係るテーパ状先端斜め研磨
ファイバにおける研磨位置による先端曲率半径の変化を
示す図である。
ファイバにおける研磨位置による先端曲率半径の変化を
示す図である。
【図13】上記第6実施例に係るテーパ状先端斜め研磨
ファイバの製造方法の一例を示す図である。
ファイバの製造方法の一例を示す図である。
【図14】本発明の第7実施例の概略構成図である。
【図15】従来のワイヤボンディング実装用の裏面入射
型受光素子の断面構成図である。
型受光素子の断面構成図である。
【図16】従来のフリップチップボンディング実装用の
レンズ付裏面入射型受光素子の断面構成図である。
レンズ付裏面入射型受光素子の断面構成図である。
【図17】従来の表面入射型受光素子における光結合ト
レランスと光の反射率特性を示す図である。
レランスと光の反射率特性を示す図である。
【図18】従来のレンズ付裏面入射型受光素子における
光結合トレランスと光の反射率特性を示す図である。
光結合トレランスと光の反射率特性を示す図である。
1 InP基板
2 n型InP層
3 光吸収層
4 p型InP層
5 電極
5a 電極面
6 マイクロレンズ
11 テーパ部分
11a テーパ面
12 全反射面
D 受光素子
F 光ファイバ
DA 受光素子アレイ
FA 光ファイバアレイ
Claims (8)
- 【請求項1】裏面側の入射面にレンズ(6)の設けられ
た裏面入射型受光素子(D)と、該受光素子(D)に光
結合された光ファイバ(F)とから構成される光受光装
置において、前記受光素子(D)の電極面(5a)から
の反射光が前記光ファイバ(F)へ入射するのを低減す
る反射光防止手段を備えたことを特徴とする光受光装置
。 - 【請求項2】前記反射光防止手段は、前記光ファイバ(
F)から前記受光素子(D)へ信号光を斜めに入射させ
るようにすると共に、該信号光が前記受光素子(D)の
前記電極面(5a)へ垂直に入射しないように前記レン
ズ(6)のレンズ間口径を狭めるように構成したもので
あることを特徴とする請求項1記載の光受光装置。 - 【請求項3】前記反射光防止手段は、前記受光素子(D
)における前記レンズ(6)の頂点から前記電極面(5
a)までの距離を前記レンズ(6)の焦点距離よりも大
きく、または小さく構成したものであることを特徴とす
る請求項1記載の光受光装置。 - 【請求項4】前記反射光防止手段は、前記受光素子(D
)における前記レンズ(6)の頂点部分をフラットに構
成したものであることを特徴とする請求項1記載の光受
光装置。 - 【請求項5】前記反射光防止手段は、前記光ファイバ(
F)における先端部をテーパ状にすると共に、該テーパ
状部分(11)の先端部に傾斜した全反射面(12)を
設けるように構成したものであることを特徴とする請求
項1記載の光受光装置。 - 【請求項6】前記裏面入射型受光素子(D)および前記
光ファイバ(F)からなる請求項1記載の光受光装置を
複数個アレイ状に配設した構成からなることを特徴とす
る光受光装置。 - 【請求項7】前記アレイ状に配設された複数個の裏面入
射型受光素子として請求項2乃至4に記載の受光素子の
中から選択された一種類または複数種類の受光素子を使
用し、前記アレイ状に配設された複数個の光ファイバと
して先端斜め研磨ファイバおよび請求項5に記載の光フ
ァイバの一方または両方を使用することを特徴とする請
求項6記載の光受光装置。 - 【請求項8】光ファイバ(F)の先端部側面に角度をつ
けて機械研磨することにより該先端部をテーパ状に形成
し、次に、該テーパ状部分(11)の表面を放電により
溶融して滑らかにした後、該テーパ状部分の先端部を斜
めに機械研磨して全反射面(12)を形成することによ
り請求項5記載の光ファイバを得ることを特徴とする光
ファイバの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03111826A JP3100418B2 (ja) | 1991-05-16 | 1991-05-16 | 光受光装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03111826A JP3100418B2 (ja) | 1991-05-16 | 1991-05-16 | 光受光装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04340509A true JPH04340509A (ja) | 1992-11-26 |
JP3100418B2 JP3100418B2 (ja) | 2000-10-16 |
Family
ID=14571136
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP03111826A Expired - Fee Related JP3100418B2 (ja) | 1991-05-16 | 1991-05-16 | 光受光装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3100418B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002131591A (ja) * | 2000-10-27 | 2002-05-09 | Fuji Xerox Co Ltd | 光信号伝達装置及び透光性媒体への光入射方法 |
WO2007080932A1 (ja) * | 2006-01-11 | 2007-07-19 | Omron Corporation | 光ケーブルモジュール及びそれを用いた機器 |
CN111367027A (zh) * | 2020-03-10 | 2020-07-03 | 武汉华工正源光子技术有限公司 | 一种光纤fa结构及高回损光接收器件 |
-
1991
- 1991-05-16 JP JP03111826A patent/JP3100418B2/ja not_active Expired - Fee Related
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WO2007080932A1 (ja) * | 2006-01-11 | 2007-07-19 | Omron Corporation | 光ケーブルモジュール及びそれを用いた機器 |
US8078022B2 (en) | 2006-01-11 | 2011-12-13 | Omron Corporation | Optical cable module and apparatus using the same |
CN111367027A (zh) * | 2020-03-10 | 2020-07-03 | 武汉华工正源光子技术有限公司 | 一种光纤fa结构及高回损光接收器件 |
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---|---|
JP3100418B2 (ja) | 2000-10-16 |
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