JPH04339648A - 不燃性内装材の製造方法 - Google Patents

不燃性内装材の製造方法

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JPH04339648A
JPH04339648A JP3142471A JP14247191A JPH04339648A JP H04339648 A JPH04339648 A JP H04339648A JP 3142471 A JP3142471 A JP 3142471A JP 14247191 A JP14247191 A JP 14247191A JP H04339648 A JPH04339648 A JP H04339648A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、不燃性を有する内装材
の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】室内装飾用として使用されている緞帳、
カーテン、テーブル掛け等は、火災時において最も速く
燃焼することが知られており、特にこれらが化学繊維か
らなる場合には、燃焼時に有毒なガスを発生することが
大きな問題となっている。又、壁材等の内装材において
も同様の問題が指摘されている。
【0003】このような防災上の問題を解決するために
、これまで、優れた不燃性を有する新たな材料の開発や
、一般的な内装材に不燃性を付与させるための加工方法
の開発等が検討されてきており、優れた不燃性を有する
材料として良く知られているものにはガラス繊維がある
。又、最近では、このようなガラス繊維を加工した製品
として、ガラス繊維からなる布帛やフェルト等が市販さ
れ、その中でも、ガラス繊維を製織した布帛は、不燃性
カーテンや電気絶縁性織物に広く使用されるようになっ
ている。
【0004】ところが、このような製織されたガラス繊
維布帛を用いて壁材等の内装材を製造しようとした場合
には、布帛を構成するガラス繊維糸間に隙間が存在し、
しかも、ガラス繊維布帛が互いに固定されていないため
に、表面に力が加わった際、ガラス繊維糸が上下左右に
移動してしまうという問題点がある。
【0005】又、現在、不燃性内装材の製造方法として
最も適していると考えられている方法は、不燃性を有す
る複数の材料を貼り合わせて一体化させる方法であるが
、例えば、複数のガラス繊維布帛を接着剤を介して貼り
合わせる際には、市販の不燃性接着剤ではガラス繊維布
帛とガラス繊維布帛とを強固に接着することができない
という問題もある。
【0006】更に、このようなガラス繊維布帛では、優
れた不燃性を維持したままで色彩を施すことが困難なた
めに優れた意匠性を有するものが得られず、不燃性を持
たない樹脂に着色剤を分散させて、ガラス繊維布帛の表
面に塗布しても、基材は燃えないが、表面層が燃えると
いう問題がある。このような現状から、今日では、不燃
性を有する内装材が望まれている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の欠点
を改良し、表面側に位置するガラス繊維布帛を構成する
ガラス繊維糸が互いに固定され、しかも、優れた不燃性
を維持したままで、ガラス繊維布帛とガラス繊維質のフ
ェルトとが一体化された内装材を製造するための方法を
提供することを課題とする。
【0008】又、基材の優れた不燃性を維持すると共に
、所望の色彩を施こすことが可能な不燃処理液を、ガラ
ス繊維布帛の表面に塗布することにより、意匠性に富ん
だ不燃性内装材、特に不燃性壁材を製造するための方法
を提供することも本発明が解決しようとする課題である
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の不燃性内装材の
製造方法は、 工程A:珪酸カルシウムと水分散性ポリエステルウレタ
ン樹脂とを、固形分重量比率で40〜60:100の割
合で含む不燃化溶液(I) 中に、ガラス繊維質のフェ
ルトを含浸させて乾燥を行う工程、 工程B:上記工程Aで処理したフェルトの片面に、珪酸
カルシウムと水分散性ポリエステルウレタン樹脂とを、
固形分重量比率で40〜60:100の割合で含む不燃
化溶液(II)を塗布し、その塗布面にガラス繊維布帛
を貼り合わせる工程、 工程C:上記ガラス繊維布帛の表面にフッ素系樹脂を塗
布してフッ素系樹脂層を形成させる工程、及び工程D:
熱処理を行う工程 からなることを特徴とする。
【0010】即ち、本発明では、ガラス繊維質のフェル
トを、水分散性ポリエステルウレタン樹脂と珪酸カルシ
ウムとを含有する不燃化溶液(I) に浸漬させた後、
乾燥させ平板状に加工し、その後、更に、この不燃化溶
液(I) と同じ成分を含有する不燃化溶液(II)を
平板状のフェルトの片面に塗布して、その塗布面にガラ
ス繊維布帛を貼り合わせて一体化させ、積層体とする。 そして、この積層体のガラス繊維布帛の表面には、表面
強度の向上等を目的としてフッ素系樹脂を塗布し、最後
に積層体全体に熱を加えて、未硬化の樹脂を完全に硬化
させ、優れた不燃性を有する内装材を得る。
【0011】以下に、本発明の不燃性内装材の製造方法
における各工程を説明する。まず、本発明における第1
の工程Aでは、水分散性ポリエステルウレタン樹脂と珪
酸カルシウムとを均一に分散させて不燃化溶液(I) 
を調製し、その後、この不燃化溶液(I) 中にガラス
繊維質のフェルトを含浸させ、乾燥を行うことにより、
柔軟性を有するフェルトを平板状に加工する。
【0012】本発明で使用される不燃化溶液(I) 中
に含まれる珪酸カルシウムには、水分散性ポリエステル
ウレタン樹脂の着火性を防止する働きがあり、この添加
割合は特に重要で、水分散性ポリエステルウレタン樹脂
の固形分100重量部に対する珪酸カルシウムの添加割
合は、40〜60重量部である。もし、珪酸カルシウム
の添加割合が、上記の樹脂100重量部に対して40重
量部未満である場合には充分な不燃性が得られなくなり
、逆に60重量部を越える場合には、ガラス繊維質のフ
ェルトに珪酸カルシウムを、確実に固定できなくなる。
【0013】一方、本発明で使用される水分散性ポリエ
ステルウレタン樹脂は、良好な不燃性を有するだけでな
く、皮膜形成性の点においても優れているので、短時間
のうちにフェルトの表面上に均一な樹脂皮膜を形成する
ことができるという利点を有する。尚、本発明では、こ
の水分散性ポリエステルウレタン樹脂のグレード等が、
特に限定されるものではなく、市販のものを使用するこ
とができるが、その中でも特に適したものは、強度が大
きく柔軟な透明皮膜を形成し得るものであって、例えば
 IMPRANIL. DLN. DISP(バイエル
社製)等が好ましい。
【0014】又、本発明では、不燃化溶液(I) にお
ける水分散性ポリエステルウレタン樹脂の固形分濃度が
特に限定されるものではなく、ガラス繊維質のフェルト
に対して塗布し易い粘度となるように適宜、固形分濃度
を調整して使用するのが、一般的である。尚、上述の組
成からなる不燃化溶液(I) を含浸させるガラス繊維
質のフェルトとしては、シランカップリング処理されて
いる市販品が使用される。
【0015】本発明における工程Aでは、上述の不燃化
溶液(I) をガラス繊維質のフェルトに含浸させる際
の方法についても特に限定されないが、浸漬法が一般的
であり、この方法を用いた場合には、簡単に、しかも非
常に効率良くフェルトに塗布できるという利点がある。 又、不燃化溶液(I) 中に含浸させて、引き上げた後
のガラス繊維質のフェルトから、過剰の溶液を除去する
際には、平行に配置させた2本のローラ間を通過させて
絞るのが一般的である。
【0016】次に、第2の工程Bにおいては、上述の工
程Aで処理したフェルトの片面に、上記の不燃化溶液(
I) と同じ成分を含有する不燃化溶液(II)をドク
ターコート等によって塗布し、この塗布面に、ガラス繊
維からなる布帛を貼り合わせて一体化させ、積層体とす
る。本発明では、不燃化溶液(I) 及び不燃化溶液(
II)は、それぞれ適宜、粘度調整され、不燃化溶液(
II)の粘度を不燃化溶液(I) の粘度よりも大きく
するのが一般的であるが、不燃化溶液(II)として不
燃化溶液(I) を使用しても良い。尚、貼り合わせを
行う際には、2本のローラ間を通過させるなどの方法に
より、積層体の両面から圧力をかけて密着させることが
好ましい。
【0017】このように、本発明では、工程Aにおいて
フェルトの内部に含浸された不燃化溶液(I) の含有
成分と、工程Bにおいてガラス繊維布帛を貼り合わせる
際に使用される不燃化溶液(II)の含有成分とが同じ
であり、しかも、それぞれの不燃化溶液には、粒径の細
かい珪酸カルシウムが含有されているために、ガラス繊
維質のフェルトとガラス繊維布帛との間に強固な接着層
が形成されて一体化される。もし、それぞれの不燃化溶
液に珪酸カルシウムを添加しなければ、ガラス繊維質の
フェルトとガラス繊維布帛との接着は非常に弱いものと
なり、実用性のある内装材は得られない。
【0018】更に、第3の工程Cでは、上記のようにし
て得られた積層体のガラス繊維布帛の表面に、フッ素系
樹脂を均一に塗布してフッ素系樹脂層を形成させ、この
ような樹脂層を形成させることで、上記積層体に、耐光
強度、不燃性、防汚性、耐経時変化、耐摩耗性及び耐薬
品性等の特性を付与する。尚、ここで使用されるフッ素
系樹脂は、市販のものを広く使用することができ、その
コーティング方法に関しても特に限定されるものではな
いが、ドクターコートによるコーティングが一般的であ
る。
【0019】最後の工程Dでは、工程Cの処理を行った
積層体を熱処理して、バインダー及びフッ素系樹脂を完
全に硬化させ、製品である不燃性内装材を得る。このよ
うな熱処理工程を行うことによって、内装材の表面強度
を向上させることができ、しかも火災時における有毒ガ
スの発生を最小限にすることができる。一般的に、この
熱処理工程は、140〜150℃の温度で30分間程度
行うことが好ましい。
【0020】上述の工程A〜Dによって製造される不燃
性内装材は、図1に示されるような断面構造を有するも
のであって、基材となるガラス繊維質のフェルト1とガ
ラス繊維布帛2とは、水分散性ポリエステルウレタン樹
脂と珪酸カルシウムとを含有する接着層3を介して接着
され一体化されており、ガラス繊維布帛2の表面には、
フッ素系樹脂層4が形成されている。
【0021】この図1に示されるように、本発明により
得られる不燃性内装材では、不燃性を有するガラス繊維
質のフェルト及びガラス繊維布帛が、基材として使用さ
れており、しかも、これらが、不燃性を有する接着層を
介して一体化されているので、内装材全体が優れた不燃
性を示し、表面側のガラス繊維布帛のガラス繊維は、互
いに固定されたものとなる。
【0022】更に、本発明により得られる不燃性内装材
では、ガラス繊維質のフェルトとガラス繊維布帛との接
着に、珪酸カルシウムを含有する不燃性の樹脂が使用さ
れているため、ガラス繊維の欠点である折損や飛散が防
止されたものになるという利点もある。
【0023】又、本発明は、優れた意匠性を有する不燃
性内装材の製造方法でもあり、この製造方法においては
、前述の工程A及び工程Bにより得られた積層体のガラ
ス繊維布帛の表面に、水分散性ポリエステルウレタン樹
脂を必須の構成成分とし、この他の成分として、酸化チ
タン、亜鉛華、雲母粉、水晶粉末、ガラス粉末、方解粉
末、ガラスビーズからなる群より選ばれた少なくとも1
種の無機物質、及び/又は着色色素を含有する不燃化溶
液(III) を塗布し、その後に、前述の工程C及び
工程Dを行うことを特徴とする。
【0024】即ち、この製造方法では、前記の製造方法
の工程Bで貼り合わせた後のガラス繊維布帛側の表面に
、水分散性ポリエステルウレタン樹脂と、特定の無機物
質及び/又は着色色素とが均一に分散された不燃化溶液
(III) を塗布することにより、表面に光沢や色相
が付与された不燃性内装材を製造することができる。
【0025】このような本発明の方法を用いて得られる
不燃性内装材は、非常に意匠性に富んだものであり、特
に不燃化溶液(III) として、上記の無機物質と着
色色素の両方を含有するものを使用した場合には、光沢
の点においても優れ、色相の点においても優れた不燃性
内装材が得られる。又、上記の成分を含有する不燃化溶
液(III) が、ガラス繊維布帛の表面に塗布される
ことで、ガラス繊維が互いに固定され、ガラス繊維間に
存在する隙間が埋められるという利点もある。
【0026】この製造方法によって得られる不燃性内装
材は、図2に示されるような断面構造を有し、基材とな
るガラス繊維質のフェルト1とガラス繊維布帛2とが、
前述の接着層3を介して接着され一体化されており、ガ
ラス繊維布帛2の表面には、無機物質及び/又は着色色
素が添加された不燃化溶液(III) を塗布すること
により形成された表面層5が設けられ、更にその表面に
は、フッ素系樹脂層4が形成されている。
【0027】本発明において、色相を有した不燃性内装
材を製造するためには、不燃化溶液(III) 中に着
色色素を添加すれば良く、この際、使用可能な着色色素
としては、優れた耐光強度を有し、かつ熱による変色が
起こらない色素であれば特に限定されるものではない。 その中でも、特に好ましい着色色素としては、耐候強度
8級を標準としての物性を有するインダンスレン系色素
が挙げられ、例えば Resinカラー(松井色素社製
)等が適している。
【0028】又、本発明において、不燃化溶液(III
) として、ガラスビーズ又はガラス粉末が分散された
ものを使用した場合には、塗布後のガラス繊維布帛の表
面に微細な凹凸が形成され、その凹部からの反射光と凸
部からの反射光が複雑に作用し、色相に柔らかと重厚さ
が備わった内装材が得られる。尚、この不燃化溶液(I
II) 中に分散されるガラスビーズ又はガラス細片の
粒径は、特に限定されないが、170〜250メッシュ
程度のものが好ましい。
【0029】更に、本発明では、上記のガラスビーズ、
ガラス粉末の他に、目的に応じて例えば、酸化チタン、
亜鉛華、雲母粉、水晶粉末、方解粉末等の無機物質を、
不燃化溶液(III) 中に分散させても良く、この場
合においても優れた意匠性を有する不燃性内装材が得ら
れる。 この不燃化溶液(III) に、珪酸カルシウムを添加
した場合には、塗布後の表面が艶消し状になるために、
通常は、不燃化溶液(III) に珪酸カルシウムが添
加されることはない。
【0030】本発明では、無機物質と着色色素の両方を
含有する不燃化溶液(III) として好ましいものは
、上記の水分散性ポリエステルウレタン樹脂の固形分1
00重量部に対して、上記の無機物質が200重量部以
上含まれ、しかも、この無機物質が、亜鉛華と、ガラス
ビーズ又はガラス細片であって、亜鉛華の重量がガラス
ビーズ又はガラス細片の重量に対して0.8〜2倍、特
に1〜1.5倍含有されたものが挙げられ、この溶液を
用いた場合には、光の散乱効果が高く、柔らかな色相で
、鮮明かつ深みのある内装材が得られる。
【0031】上述の如く、本発明では、比較的簡単な工
程により、優れた不燃性を有する内装材が製造でき、し
かも本発明において使用される不燃化溶液(I) 〜(
III) は、有機溶剤や乳化剤を含まない水性である
ために、有害な有機溶剤の蒸気が発生せず、又、不燃化
溶液中に分散された各成分の分散状態が安定していると
いう特徴がある。
【0032】又、本発明には、不燃化溶液(III) 
に含有される上記の無機物質と着色色素の種類及び添加
割合を適宜変化させることで、種々の色相を有する不燃
性内装材が製造できるという利点もあり、本発明により
得られる不燃性内装材は、特に、壁材として適したもの
である。
【0033】以下に実施例を挙げて本発明を更に具体的
に説明するが、本発明は、これらに限定されるものでは
ない。
【実施例】
実施例1 まず、工程Aでは、水分散性ポリエステルウレタン樹脂
液 IMPRANIL. DLN. DISP(バイエ
ル社製、樹脂固形分: 約 40%)50重量%、珪酸
カルシウム(徳山曹達社製、商品名:トクシール)10
重量%及び水50重量%を均一に混合した不燃化溶液(
I) を調製した。
【0034】そして、厚さ約3mmのガラス繊維質のフ
ェルト(オリベスト社製)を、上記の不燃化溶液(I)
 中に含浸させ、引き上げた後、平行に配置された2本
のローラ間を通すことにより、過剰の不燃化溶液(I)
 を絞り、フェルトの厚さが約1.5mmとなるように
し、その後、室温にて乾燥を行い、平板状とした。
【0035】次に、工程Bでは、上記の平板状のフェル
トの片面に、工程Aにて使用した不燃化溶液(I) を
、そのまま不燃化溶液(II)として使用して、ドクタ
ーコートにより固形分が約20g/m2 となるように
して塗布し、その後、この塗布面に、製織されたガラス
繊維布帛を貼り合わせて一体化させ、積層体を得た。
【0036】その後、工程Cとして、上記積層体のガラ
ス繊維布帛の表面に、フッ素系樹脂をドクターコートに
より塗布し、最後に、工程Dにおいて、このようにして
得た積層体を150℃で30分間熱処理して、未硬化の
樹脂を完全に硬化させ、内装材を得た。この実施例1に
より得られた内装材の防火性能を、昭和45年建設省告
示第1828号に規定する試験方法により調べた結果、
この試験に合格する不燃性内装材であることが確認され
た。
【0037】 実施例2 上記の実施例1と同様にして、工程A及び工程Bの加工
を行った。そして、工程A及び工程Bにより得られた積
層体のガラス繊維布帛の表面に、水分散性ポリエステル
ウレタン樹脂液 IMPRANIL. DLN. DI
SP(バイエル社製、樹脂固形分: 約 40%)50
重量%、水50重量%、ガラスビーズ(岳南光機社製、
240 メッシュ、63〜75μm シランカップリン
グ処理品)40重量%及び、インダンスレン系色素 R
esinカラー(松井色素社製)2重量%を均一に混合
して得た不燃化溶液(III) を、ドクターコートに
より塗布した。
【0038】更に、このようにしてガラス繊維布帛の表
面が着色加工された積層体に対し、その後、実施例1に
記載されるのと同様の工程C及び工程Dを実施して、不
燃性内装材を得た。この実施例2により得られた内装材
の防火性能を、実施例1と同様の不燃性試験方法にて調
べた結果、この試験に合格する優れた不燃性を有する内
装材であることが確認された。又、この実施例2で得ら
れた内装材のガラス繊維布帛側の表面は、光の散乱効果
が高く、柔らかな色相を有し、意匠性に富んだものであ
った。
【0039】
【発明の効果】本発明の不燃性内装材の製造方法では、
水分散性ポリエステルウレタン樹脂と共に珪酸カルシウ
ムが含有された不燃化溶液(I) 及び(II)が使用
されるために、ガラス繊維質のフェルトとガラス繊維布
帛とが強固に接着でき、得られる内装材は優れた不燃性
を有する。又、本発明により得られる不燃性内装材は、
耐光強度、防汚性、耐経時変化、耐摩耗性、耐薬品性、
風合いのいずれの点においても優れ、特に壁材に適して
おり、このような内装材を製造する際の各工程はいずれ
も、比較的簡単である。
【0040】更に、本発明では、ガラス繊維布帛の表面
に、無機物質や着色色素が添加された不燃化溶液(II
I) を塗布することで、所望の色彩を有する表面層が
形成でき、このようにして製造された不燃性内装材を壁
材として使用した場合には、優れた意匠性を有する壁面
が得られる。
【0041】尚、本発明において、不燃化溶液(III
) 中に無機物質を添加した場合には、不燃効果と共に
防虫効果も得られる。更に、この場合には静電気が発生
しにくい内装材となる上、内装材の表面が汚れた際にも
、洗剤等で表面を拭き取るだけで、いつでも設置した時
と同じ清潔な状態に保つことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明により得られる不燃性内装材の断面構造
を示した図である。
【図2】ガラス繊維布帛2の表面に表面層5が設けられ
ている、意匠性に富んだ不燃性内装材の断面構造を示し
た図である。
【符号の説明】
1  ガラス繊維質のフェルト 2  ガラス繊維布帛 3  接着層 4  フッ素系樹脂層 5  表面層

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】工程A:珪酸カルシウムと水分散性ポリエ
    ステルウレタン樹脂とを、固形分重量比率で40〜60
    :100の割合で含む不燃化溶液(I) 中に、ガラス
    繊維質のフェルトを含浸させて乾燥を行う工程、工程B
    :上記工程Aで処理したフェルトの片面に、珪酸カルシ
    ウムと水分散性ポリエステルウレタン樹脂とを、固形分
    重量比率で40〜60:100の割合で含む不燃化溶液
    (II)を塗布し、その塗布面にガラス繊維布帛を貼り
    合わせる工程、 工程C:上記ガラス繊維布帛の表面にフッ素系樹脂を塗
    布してフッ素系樹脂層を形成させる工程、及び工程D:
    熱処理を行う工程 からなることを特徴とする不燃性内装材の製造方法。
  2. 【請求項2】  上記工程Bで貼り合わせた後のガラス
    繊維布帛の表面に、水分散性ポリエステルウレタン樹脂
    を必須の構成成分とし、この他の成分として、酸化チタ
    ン、亜鉛華、雲母粉、水晶粉末、ガラス粉末、方解粉末
    、ガラスビーズからなる群より選ばれた少なくとも1種
    の無機物質、及び/又は着色色素を含有する不燃化溶液
    (III) を塗布し、その後に、上記工程C及び工程
    Dを行うことを特徴とする、請求項1記載の不燃性内装
    材の製造方法。
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