JPH0433943Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0433943Y2
JPH0433943Y2 JP1984020608U JP2060884U JPH0433943Y2 JP H0433943 Y2 JPH0433943 Y2 JP H0433943Y2 JP 1984020608 U JP1984020608 U JP 1984020608U JP 2060884 U JP2060884 U JP 2060884U JP H0433943 Y2 JPH0433943 Y2 JP H0433943Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
slurry
exhaust gas
air
agitator
absorbent
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP1984020608U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS60132830U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP2060884U priority Critical patent/JPS60132830U/ja
Publication of JPS60132830U publication Critical patent/JPS60132830U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0433943Y2 publication Critical patent/JPH0433943Y2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Treating Waste Gases (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は湿式排ガス脱硫装置に係り、特に吸
収生成物である亜硫酸塩の酸化促進に好適な脱硫
装置に関するものである。
〔考案の背景〕 従来、湿式排ガス脱硫装置として、アルカリ金
属、アルカリ土類金属およびその他アルカリ剤の
水酸化物、炭酸塩および亜硫酸塩等を水懸濁液と
したものを用いて排ガス中の硫黄酸化物を吸収
し、次いで吸収生成物(主として亜硫酸塩)を安
定な硫酸塩に転化させ副生物として回収する方式
のものが一般的に知られている。
第4図はその代表例を示すものであるが、この
装置において、ボイラ等で発生する排ガス101
は、必要により除塵塔1で除塵および冷却処理さ
れたのち吸収塔2へ供給され、ここで放散部3か
ら供給される吸収剤スラリ(以下、単にスラリと
称する)と向流接触される。この接触により硫黄
酸化物の除去された排ガス105は吸収塔2の塔
頂から系外へ排出され、一方、硫黄酸化物を吸収
したスラリは落下して吸収塔2の下部に設けられ
たスラリ循環タンク4に一旦貯められる。そし
て、この貯溜スラリ102は、スラリ循環タンク
4の側壁内側に設けられたスラリ中固形物の沈澱
防止用の攪拌機6(例えば内周に沿う4個所に等
間隔状に設けられている)により攪拌されて含有
吸収剤が溶解されたのち、循環ポンプ8により上
記放散部3へ送られて再度排ガスと接触、処理さ
れ、以後この操作を繰返して脱硫処理されてい
る。
しかし、このような従来方法では、吸収生成物
は主に亜硫酸塩であり、これを安定な硫酸塩とし
て回収するためには、スラリ循環ライン9から抜
出されたスラリを別途の処理系統へ送り、空気供
給下に酸化処理する必要があり、工程が複雑化
し、設備費の増大は避けられない。一方、循環タ
ンク内で酸化工程を行うことも検討されている
が、通常の排ガス条件下では亜硫酸塩を硫酸塩へ
転化させるためには、排ガスとスラリの接触時間
または面積を増大させる必要があるので、吸収塔
およびスラリ循環タンクの容量を大きくするか、
あるいはスラリの循環量を多くする等の対策が不
可欠となり、設備の大型化や使用動力の増大とい
つた不利は避けられない。
〔考案が解決しようとする課題〕
この考案の目的は、上記した従来技術の欠点を
なくし、設備の大型化や使用動力の増大を伴うこ
となく、吸収生成物である亜硫酸塩を硫酸塩へ転
化できる湿式排ガス脱硫装置を提供することにあ
る。
〔課題を解決するための手段〕
この考案は、吸収剤の溶解とスラリ中固形物の
沈降防止を目的に設けられた攪拌機が亜硫酸塩の
酸化に必要な空気の微細化や分散にも有効である
ことに注目し、鋭意研究の結果、完成されたもの
である。
すなわち、本考案は、吸収剤スラリと排ガスを
接触させ、該排ガス中の硫黄酸化物を亜硫酸塩に
転化させて吸収、除去を行う吸収塔と、その下方
に攪拌機とスラリ循環ポンプに連結されたスラリ
抜出管を有する吸収剤スラリ循環タンクとを備え
た湿式排ガス脱硫装置において、上記攪拌機は複
数段に設けられ、その最下段には前記スラリ抜出
管が設けられ、かつ該最下段を除く上段の攪拌機
には攪拌機の後方から攪拌翼に向けて空気を供給
する空気供給手段が設けられていることを特徴と
する。
〔考案の実施例〕
第1図および第2図は、この考案の一例を示す
排ガス脱硫装置の全体系統図とその部分断面図を
示すものであるが、攪拌機を2段に設け(攪拌機
6A,6B)、上段攪拌機6bの上側後方から攪
拌翼に向けて空気供給用導管12を設ける以外は
第1図の装置と同様な構成である。なお、図中、
11は空気104を昇圧後上記空気導管へ供給す
るための空気圧縮機、また5,7および10はそ
れぞれ必要により第1図の場合と同様にして設け
られる除塵塔スラリ循環タンク、攪拌機および除
塵塔吸収剤スラリ103を除塵塔1へ循環送液す
るための循環ポンプである。
このような構成において、第1図の場合と同様
にして排ガス101のスラリ102による脱硫処
理が行われるが、この実施例では空気圧縮機11
により昇圧された空気104が空気導管12を経
て上段攪拌機6bの上方後方から攪拌翼に向けて
供給され、この供給された空気は該攪拌機の攪拌
作用により剪断されて微細化および分散されるの
で、貯溜スラリ102中の亜硫酸塩は空気(酸
素)との接触が改善され、硫酸塩への転化が促進
される。また最下段攪拌機6A近傍には空気導管
12が設けられていないので、循環ポンプ8へ空
気が吸い込まれ、キヤビテーシヨンを発生すると
いつた不利を解消できる。
亜硫酸塩の硫酸塩への転化は、上記からも明ら
かなように空気の微細化状態(空気供給量、攪拌
器の回転速度およびスラリ循環タンクのレベル等
により左右される)により影響を受けるが、この
他、貯溜スラリのPHによつても大きな影響を受け
る。すなわち、吸収剤スラリのPHが低くなれば、
亜硫酸カルシウムの硫酸カルシウムへの酸化速度
は上がるが、一方、吸収塔での脱硫性能は低下す
るため、その最適化が必要であるが、極端にPHを
下げると、脱硫性能が低下するとともに、スケー
リングの原因ともなるため、吸収剤スラリのPHは
5〜5.5程度に維持することが望ましい。
以下、比較例および実施例によりこの考案をさ
らに詳しく説明する。
比較例 第4図に示す装置を用い、下記の条件で排ガス
脱硫処理を行つたところ、亜硫酸カルシウムの硫
酸カルシウムへの酸化速度は30mmol/・h、
回転化率は60〜70%と低い値に止まつた。
(条件) 排ガス中のSO2濃度:1800ppm 排ガス処理量:300Nm2/h 吸収剤:炭酸カルシウム スラリPH:5.5 脱硫率:一定 実施例 第1図に示す装置を用い、下記の条件で排ガス
脱硫処理を行つたところ、亜硫酸カルシウムの硫
酸カルシウムへの転化率は98%以上の高い値とな
り、また装置運転の際の循環ポンプ8における空
気のキヤビテーシヨンは見られなかつた。
(条件) 排ガス中のSO2濃度:600ppm 排ガス処理量:3000Nm2/h 排ガス換算O2濃度:5% 吸収剤:炭酸カルシウム スラリPH:5.5 以上はこの考案の典型的な実施例について説明
したものであるが、この考案はもちろんこれに限
定されるものではない。例えば、攪拌機は2段以
上設け、最下段を除く少なくとも1段以上の上段
攪拌機について空気導管を設ければよく、また攪
拌機の攪拌翼に向かつて設ける空気導管は、第1
図ではスラリ循環タンク4の側壁に沿つて上方か
ら下方へ達するように設けられているが、第3図
に示すごとく上記側壁を貫通したのち攪拌機の攪
拌翼に向かつて斜め方向から達するように設ける
か、あるいは攪拌機の回転軸に沿い、かつ攪拌翼
に向けて設けることもできる。
〔考案の効果〕
以上この考案によれば、スラリ循環タンクの側
壁に沿つて吸収剤の溶解とスラリ中固形物の沈降
防止として攪拌機を多段に設け、最下段を除く上
段攪拌機の攪拌翼に向けて空気供給を可能とする
空気導管を設けたことにより、供給空気の剪断に
よる微細化および分散が可能となり、これにより
排ガス脱硫工程で生成した亜硫酸塩の酸化を促進
するとともに、循環タンク下部のスラリ抜出し用
の循環ポンプの空気の吸い込みを防止し、設備の
大型化や使用動力の増大を伴うことなく、高効率
で安定した装置とすることかできる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この考案の一例を示す湿式排ガス脱
硫装置の系統図、第2図は、そのB−B方向に沿
つた断面図、第3図は、この考案に用いるスラリ
循環タンク部の他の例を示す横断面図、第4図
は、従来の湿式排ガス脱硫装置の系統図である。 1……除塵塔、2……吸収塔、3……放散部、
4……スラリ循環タンク、5……除塵塔スラリ循
環タンク、6,7……攪拌機、6A……下段攪拌
機、6B……上段攪拌機、8……循環ポンプ、9
……スラリ循環ライン、11……空気圧縮機、1
2,12A……空気導管、101……排ガス、1
02……貯溜スラリ、104……空気、105…
…清浄排ガス。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 吸収剤スラリと排ガスを接触させ、該排ガス中
    の硫黄酸化物を亜硫酸塩に転化させて吸収、除去
    を行う吸収塔と、その下方に攪拌機とスラリ循環
    ポンプに連結されたスラリ抜出管を有する吸収剤
    スラリ循環タンクとを備えた湿式排ガス脱硫装置
    において、上記攪拌機は複数段に設けられ、その
    最下段には前記スラリ抜出管が設けられ、かつ該
    最下段を除く上段の攪拌機には攪拌機の後方から
    攪拌翼に向けて空気を供給する空気供給手段が設
    けられていることを特徴とする湿式排ガス脱硫装
    置。
JP2060884U 1984-02-17 1984-02-17 湿式排ガス脱硫装置 Granted JPS60132830U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2060884U JPS60132830U (ja) 1984-02-17 1984-02-17 湿式排ガス脱硫装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2060884U JPS60132830U (ja) 1984-02-17 1984-02-17 湿式排ガス脱硫装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS60132830U JPS60132830U (ja) 1985-09-05
JPH0433943Y2 true JPH0433943Y2 (ja) 1992-08-13

Family

ID=30511256

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2060884U Granted JPS60132830U (ja) 1984-02-17 1984-02-17 湿式排ガス脱硫装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS60132830U (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE3434114C2 (de) * 1984-09-17 1994-12-01 Ekato Ind Anlagen Verwalt Begasungsvorrichtung für Absorbertanks bei der nassen Rauchgasentschwefelung
JP2774519B2 (ja) * 1988-09-06 1998-07-09 バブコツク日立株式会社 湿式排ガス脱硫装置

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5278753A (en) * 1975-12-26 1977-07-02 Chiyoda Chem Eng & Constr Co Ltd Desulfurization of exhaust gas
JPS597026B2 (ja) * 1975-10-07 1984-02-16 三菱重工業株式会社 ボツシユシキネンリヨウフンシヤポンプ

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5895216U (ja) * 1981-12-18 1983-06-28 石川島播磨重工業株式会社 吸収塔への気体吹込装置
JPS597026U (ja) * 1982-07-06 1984-01-18 石川島播磨重工業株式会社 ガス吸収装置

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS597026B2 (ja) * 1975-10-07 1984-02-16 三菱重工業株式会社 ボツシユシキネンリヨウフンシヤポンプ
JPS5278753A (en) * 1975-12-26 1977-07-02 Chiyoda Chem Eng & Constr Co Ltd Desulfurization of exhaust gas

Also Published As

Publication number Publication date
JPS60132830U (ja) 1985-09-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
DK172959B1 (da) Apparat til afsvovling af røggas ved vådmetoden samt cirkulationstank til anvendelse i nævnte apparat
US5779999A (en) Method for scrubbing flue gases
EP1958682A1 (en) Wet flue-gas desulfurization apparatus and method of wet flue-gas desulfurization
CN109569145A (zh) 一种发电厂用烟气脱硫脱硝装置
JP3332678B2 (ja) 湿式排煙脱硫装置
JP3268140B2 (ja) 湿式排煙脱硫装置
JPH0433943Y2 (ja)
JP3308590B2 (ja) ガス流から二酸化硫黄を除去する方法およびその装置
JPH0691939B2 (ja) 湿式排煙脱硫方法および装置
JPH0722679B2 (ja) 湿式排ガス脱硫装置
JPS6271520A (ja) 気液接触装置
JP3842706B2 (ja) 湿式排煙脱硫装置と方法
JP3004531B2 (ja) 低濃度亜硫酸ガスの脱硫方法及び装置
JPS62282625A (ja) 撹拌循環装置
JPH0536491Y2 (ja)
JPH09308815A (ja) 湿式排煙脱硫方法
JPH0578367B2 (ja)
JPS61259730A (ja) 湿式排ガス脱硫装置
JP2000317259A (ja) 排煙脱硫装置
JPH0239544Y2 (ja)
JPS62262728A (ja) 湿式排煙脱硫装置の運転方法
JPS62183841A (ja) 湿式排煙脱硫装置
JP3110323B2 (ja) 気液接触装置及び排煙脱硫装置
JPH0947631A (ja) 湿式排煙脱硫装置
JPH0910546A (ja) 湿式排煙脱硫装置