JPH04338347A - 4,4’−ビフェノール類の製造方法 - Google Patents

4,4’−ビフェノール類の製造方法

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JPH04338347A
JPH04338347A JP11057091A JP11057091A JPH04338347A JP H04338347 A JPH04338347 A JP H04338347A JP 11057091 A JP11057091 A JP 11057091A JP 11057091 A JP11057091 A JP 11057091A JP H04338347 A JPH04338347 A JP H04338347A
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JP
Japan
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reaction
biphenols
substituted
oxygen
formula
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JP11057091A
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Masashi Inaba
正志 稲葉
Norioki Mitsune
法興 三根
Mamoru Mizutani
守 水谷
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Mitsubishi Petrochemical Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Petrochemical Co Ltd
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  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、4,4’−ビフェノー
ル類の製造方法に関する。4,4’−ビフェノール類は
、近年、耐熱性エンジニアリングプラスチックの出発原
料として脚光を浴びているが、当該ポリマー用原料に用
いるために、高純度、高品質の製品が求められている。
【0002】
【従来の技術】フェノール類の酸化二量化反応により、
ビフェノール類及び/またはジフェノキノン類、または
ポリフェニレンエーテル類等を製造する方法として、フ
ェノール類を溶融状態で、アルカリ触媒の存在下、酸素
含有ガス雰囲気下で酸化二量化して4,4’−ビフェノ
ール類を製造する方法が知られている。例えば、特公昭
46−15293号公報及び特開平2−193938号
公報では、アルカリ金属水酸化物等を触媒として用いる
方法が、また、特公昭63−17816号公報では弱酸
のアルカリ金属塩、アルカリ土類金属水酸化物等を触媒
として用いる方法が記載されている。
【0003】更に、無置換のビフェノール類を得るため
に、上記の方法により2,6−ジ−t−ブチルフェノー
ルを酸化二量化し、不活性ガス雰囲気下で、副生するジ
フェノキノン体をビフェノール体に転化するプロトン不
均化反応を行った後、酸触媒又は熱による脱ブチル化す
る方法が報告されている(特公昭62−61575号公
報、特開平1−121230号公報)。
【0004】しかしながら、本発明者らが、酸化二量化
反応の触媒として上記の公知文献中の実施例で使用され
ている水酸化カリウム等を用いて検討を行った結果、触
媒活性及び目的化合物の選択率において満足できる結果
が得られなかった。特に、選択については、下記一般式
〔III〕で示されるようなベンゾキノン類の生成が認
められた。
【0005】
【化4】
【0006】(式中、R1 は、炭素数1〜8のアルキ
ル基またはアラルキル基を表す)。これらのベンゾキノ
ン類は、製品の純度を下げるばかりでなく、酸化二量化
及びプロトン不均化後に脱アルキル化反応を行う際には
、重大な反応阻害因子及び製品の着色原因となることが
判明した。このため、高品質のビフェノール類を工業的
に製造するためには、特に上記のベンゾキノン類を除去
、精製する必要があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、高品
質4,4’−ビフェノール類を製造する方法を提供する
ことである。特に、上記一般式〔III〕で示されるベ
ンゾキノン類が実質的に含まれない、色相の良好な4,
4’−ビフェノール類を提供しようというものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、下記一般式〔
I〕:
【0009】
【化5】
【0010】(式中、R1 、R2 は、炭素数1〜8
のアルキル基またはアラルキル基を表す。)で表される
置換フェノール類を、溶融状態で、水酸化ナトリウムの
存在下に酸素含有ガスと接触させて酸化二量化すること
を特徴とする四置換−4,4’−ビフェノール類の製造
方法、および
【0011】上記酸化二量化反応で生成した置換ジフェ
ノキノンを、不活性ガス雰囲気下で、上記一般式〔I〕
で表される置換フェノール類の存在下に反応させて置換
ビフェノールに転化させることを特徴とする四置換−4
,4’−ビフェノール類の製造方法、および下記一般式
〔II〕:
【0012】
【化6】
【0013】(式中、R1、R3は、炭素数1〜8のア
ルキル基またはアラルキル基を表す。但し、R1及びR
3の少なくとも一つはt−ブチル基である。)で表され
る置換フェノール類を、溶融状態で、水酸化ナトリウム
の存在下に酸素含有ガスと接触させて酸化二量化し、次
いで酸化二量化反応で生成した置換ジフェノキノンを、
不活性ガス雰囲気下で、上記一般式〔II〕で表される
置換フェノール類の存在下に反応させて置換ビフェノー
ルに転化させた後、有機溶媒に溶解し、酸触媒により脱
t−ブチル化することを特徴とする、無置換〜三置換−
4,4’−ビフェノール類の製造方法である。
【0014】(具体的説明) 1.酸化二量化反応 原料 本発明に用いられるフェノール類は、下記一般式〔I〕
で表されるものである。
【0015】
【化7】
【0016】式中、R1 、R2 は、炭素数1〜8の
アルキル基またはアラルキル基であり、例えば、メチル
基、エチル基、n−プロピル基、i−プロピル基、n−
ブチル基、i−ブチル基、t−ブチル基、ペンチル基、
ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、ベンジル基、ク
ミル基等が挙げられる。フェノール類の具体例としては
、2,6−ジメチルフェノール、2,6−ジイソプロピ
ルフェノール、2−メチル−6−t−ブチルフェノール
、2−メチル−6−t−アミルフェノール、2,6−ジ
−t−ブチルフェノール、2,6−ジ−t−アミルフェ
ノール等が挙げられる。酸化二量化反応に引き続いて、
脱ブチル化反応を行って、無置換〜三置換−4,4’−
ビフェノール類を製造する場合には、上記のフェノール
類の中でも、R1および/またはR2 としてt−ブチ
ル基を有するフェノール類を用いる。
【0017】触媒 本発明の方法では、酸化二量化反応の触媒として、水酸
化ナトリウムを用いることが必須である。上記した従来
技術では、アルカリ金属化合物類の使用を可としながら
も、具体例では全て水酸化カリウムが用いられているが
、本発明において水酸化ナトリウム以外のアルカリ金属
化合物の使用は、上記ベンゾキノン類の副生が多く、高
品質のビフェノール類を得ることができない。水酸化ナ
トリウムは、無水の固体状フレークでも、水等に溶解し
たもの用いても良いが、触媒活性及びベンゾキノン類の
生成の点から、無水及び無溶媒の方が好ましい。
【0018】触媒の使用量は、原料フェノール類に対し
て、0.05〜10重量%、好ましくは0.1〜5重量
%である。0.05重量%より少ないと反応速度が著し
く遅くなり、又、10重量%より多くても反応速度は大
差なく、触媒が無駄になる。触媒の投入方法としては、
一括して全量を添加しても、分割してまたは少量ずつ連
続的に添加してもよい。
【0019】反応条件 本発明の方法では、酸化剤として酸素含有ガスを用いる
が、その酸素分圧は、0.2〜10kg/cm2 の範
囲である。0.2kg/cm2 より低いと反応速度が
著しく遅く、また10kg/cm2 より高いとベンゾ
キノン類の副生量が増加し、目的とするビフェノール類
を高純度で得ることができなくなる。
【0020】反応温度は、酸素分圧にもよるが、原料の
フェノール類の融点〜200℃の範囲である。反応温度
が低いときには、常圧付近では反応速度が遅すぎるため
、酸素分圧を高めて反応を行い、また、反応温度が高い
ときには、常圧付近でも十分な反応速度が得られる。 但し、安全上、これらの条件は爆発範囲に入らないよう
に注意して選ばなければならない。
【0021】好ましい反応温度・酸素分圧は、60〜1
30℃で2〜10kg/cm2 、または、160〜2
00℃で0.2〜2kg/cm2 である。尚、この酸
化二量化反応は脱水縮合反応であり、水が副生し、これ
が触媒のアルカリ性を弱めるため、副生水を除去しなが
ら反応を行う方が反応速度を速めるためには好ましいが
、必ずしも反応中に除去する必要はない。本発明の方法
において目的とするビフェノール類が無置換〜三置換−
4,4’−ビフェノール類のときは、次のプロトン不均
化反応及び脱ブチル化反応を行う。
【0022】2.プロトン不均化反応 本発明の方法では、酸化二量化反応後、反応条件によっ
ては目的生成物である置換ビフェノール類の他に、その
酸化生成物である置換ジフェノキノン類が生成すること
があるので、第二工程として、それらを目的の置換ビフ
ェノール類に転化するため、不活性ガス雰囲気下で、上
記一般式〔I〕で表される置換フェノール類の存在下に
酸化二量化の反応温度以上で反応させる。このプロトン
不均化反応を化学式で表すと、次のとおりである。
【0023】
【化8】
【0024】この反応は、不活性ガス雰囲気下で行われ
るが、不活性ガスとしては、窒素、アルゴン、ヘリウム
等を用いる。酸化二量化反応で用いた酸素が残存してい
るとプロトン不均化を効率的に行うことができないので
、反応前にこれら不活性ガスで系内を十分置換しておく
ことが重要である。プロトン不均化のための水素源であ
るフェノール類は、酸化二量化反応での未反応原料フェ
ノールをそのまま使用してもよいし、新たにフェノール
類を追加添加してもよい。その使用量は、反応を効率的
に進行させるため、ジフェノキノン類に対して2倍モル
以上用いるのが好ましい。
【0025】反応方式としては、酸化二量化反応終了時
に残存している未反応フェノール類を蒸留回収しながら
プロトンの不均化反応を行ってもよい。この反応の反応
温度は、通常150〜250℃の範囲である。上述した
ように、酸化二量化反応で副生するベンゾキノン類は、
脱ブチル化反応の反応阻害物であり、製品の着色原因物
質でもあるので、極力低減化することが好ましいが、高
収率及び耐熱性樹脂原料に供するに足る品質を得るため
には、ベンゾキノン類の濃度が1.0重量%以下とする
のが好ましい。
【0026】3.脱ブチル化反応 本発明の方法では、酸化二量化反応及びプロトン不均化
反応の後、引き続き第三工程として、生成した置換ビフ
ェノール類を有機溶媒に溶解し、酸触媒により脱t−ブ
チル化反応を行う。この反応により、無置換のビフェノ
ール、または一置換、二置換及び三置換のビフェノール
類を製造することができる。プロトン不均化反応の生成
物中には水酸化ナトリウム触媒が残存するので酸触媒で
脱ブチル化する際に反応阻害物となる。従って、脱ブチ
ル化反応前に、水酸化ナトリウム触媒を除去するか、脱
ブチル化触媒である酸触媒を過剰に添加して反応を行う
必要がある。
【0027】溶媒 この反応に用いる有機溶媒としては、反応温度条件下で
ビフェノール類を溶解するものであればよいが、脱ブチ
ル化反応は100℃以上で実施するため、これ以上の沸
点を有していることが必要である。具体的には、オクタ
ン、ノナン、デカン等の脂肪族炭化水素類、キシレン、
エチルベンゼン、イソプロピルベンゼン、t−ブチルベ
ンゼン、ジイソプロピルベンゼン、及び炭素数10以下
のアルキル基を有するアルキルベンゼン類などが挙げら
れる。この中でも、アルキルベンゼン類は、4,4’−
ビフェノール類の溶解度がt−ブチル基置換ビフェノー
ル類のそれに比べて著しく小さく、従って室温で反応生
成物を濾過してもそれらの混入が殆ど無く、高純度の4
,4’−ビフェノールが容易に得られるので、最も好ま
しい溶媒である。
【0028】溶媒の使用量は、使用するt−ブチル基置
換ビフェノールの溶解度及び反応温度によって異なるが
、通常、反応液のt−ブチル基置換ビフェノール濃度が
10〜70重量%となるような量であることが経済的に
好ましい。また、上記の溶媒を任意の割合で組み合わせ
た混合溶媒を使用することもできるが、いずれか一種類
の溶媒を用いることが、溶媒回収などの面から好ましい
【0029】触媒 この反応では、脱ブチル化触媒として、強酸を用いる。 例えば、p−トルエンスルホン酸等のスルホン酸系、硫
酸などが挙げられる。触媒の使用量は、t−ブチル基置
換ビフェノールに対して0.1〜20重量%の範囲であ
る。
【0030】反応条件 反応温度は、100〜250℃、好ましくは、130〜
200℃の範囲である。100℃より低いと反応時間が
長くなり、また、250℃より高いと生成物が劣化、着
色し、高純度で、且つ、白色の4,4’−ビフェノール
類を得ることは非常に困難となる。反応圧力は、通常、
常圧であるが、加圧下または減圧下でもよく、好ましく
は100Torr〜2atmの範囲である。反応時間は
、反応温度、反応圧力によって異なり、また、原料の種
類や目的とする化合物の置換基の数によって異なる。反
応中、脱離してくるイソブテンの量によって、平均の置
換基の数を求めて、目的とするところで反応を終了する
【0031】
【実施例】以下に、実施例により本発明をさらに説明す
る。 実施例1 1Lのステンレス製オートクレーブに2,6−ジメチル
フェノール500g(4.10mol)及びフレーク状
NaOH2.5g(0.063mol)を加え密閉系と
した後、系内に酸素を4Kg/cm2−Gまで導入し、
撹拌しながらヒーターで内温を65℃まで加熱し反応を
開始した。 反応の進行と共に酸素が消費されるので、圧力が4Kg
/cm2−Gを保つように酸素を導入した。5時間反応
を行い酸素が14.7L消費された時点でその導入を止
め反応を止めた。生成物をガスクロマトグラフィー(G
C)にて分析した結果、生成物の組成は以下の通りであ
った。
【0032】   2,6−ジメチルフェノール(2,6−DMP) 
                     35.8
%  2,6−ジメチルベンゾキノン(2,6−DMB
Q)                    0.4
%  4−(2’,6’−ジメチルフェノキシ)−2,
6−ジメチルフェノール     0.7%  3,3
’,5,5’−テトラメチル−4,4’−ビフェノール
(TMBPL)      62.2%  3,3’,
5,5’−テトラメチル−ジフェノキノン(TMDPQ
)            0.9%
【0033】実施例2 1Lのステンレス製オートクレーブに2,6−ジ−t−
ブチルフェノール500g(2.43mol)及びフレ
ーク状NaOH5.0g(0.125mol)を加え密
閉系とした後、系内に酸素を4Kg/cm2−Gまで導
入し、撹拌しながらヒーターで内温を80℃まで加熱し
反応を開始した。反応の進行と共に酸素が消費されるの
で、圧力が4Kg/cm2−Gを保つように酸素を導入
した。3時間反応を行い酸素が8L消費された時点でそ
の導入を止め反応を止めた。生成物をガスクロマトグラ
フィー(GC)にて分析した結果、生成物の組成は以下
の通りであった。
【0034】   2,6−ジ−t−ブチルフェノール(2,6−DT
BP)                 64.9%
  2,6−ジ−t−ブチルベンゾキノン(2,6−D
BBQ)                0.4% 
 3,3’,5,5’−テトラ−t−ブチル−4,4’
−ビフェノール(TBBPL)      9.1% 
 3,3’,5,5’−テトラ−t−ブチル−4,4’
−ジフェノキノン(TMDPQ)  25.6%
【0035】比較例1 実施例2においてNaOHを用いる代わりに、LiOH
またはK2CO3を用いて実施例2と同様の方法で反応
を行ったが、4時間経過しても反応はほとんど進行しな
かった。
【0036】実施例3 50%NaOH水溶液10.0gを用いた以外は実施例
2と同様の方法で反応を行った。4時間反応行い、反応
液をGCで分析を行った結果、以下の組成であった。
【0037】実施例4 実施例2と同様の方法で2,6−DTBP 500gと
フレーク状NaOH 5.0gを加え、反応温度170
℃、酸素分圧1.0Kg/cm2にて反応を行った。反
応液をGCにて分析した結果、以下の組成であった。
【0038】実施例5 実施例2で得られた生成物を撹拌羽根、温度計、冷却管
及び2,6−DTBP受器、及び窒素ガス導入管を取り
付けた1Lの四口丸底フラスコに移し替え、系内を窒素
で置換後内温を190℃まで上昇させるとともに、系内
を10Torrの減圧にし未反応の2,6−DTBPを
回収蒸留させながらプロトン不均化反応を行った。反応
終了後、TBBPL結晶305.5g(収率:60.5
%)が得られ、これをGCにて分析した結果、DBBQ
含量は0.4%であった。
【0039】ついで、得られた反応生成物をジエチルベ
ンゼン300gに溶解した後、p−トルエンスルホン酸
3.0g(0.016mol)を加え、系内を加熱後、
175℃で4時間反応を行ったところ白色の4,4’−
ビフェノールの結晶が脱ブチル化収率94.7%(12
7.5g)で得られた。その生成物をGCにより分析を
行ったところその純度は99.8%であった。また、得
られた粗BPLの5%メタノール溶液の吸光度を測定す
ることにより評価した。10mmの石英セル中における
吸光度は0.104であった。
【0040】比較例2 実施例2においてNaOHの代わりに、KOHを用いて
実施例2と同様の方法で反応を行い、得られた生成物を
不活性雰囲気で190℃、10Torrで2,6−DT
BPを蒸留回収させながらプロトン不均化反応を行った
。反応終了後、TBBPL結晶310.1g(収率:6
1.1%)が得られ、これをGCにて分析した結果、D
BBQ含量は1.6%であった。さらに、脱ブチル反応
を行った結果、脱ブチル収率は70%(93.0g)、
GC純度は99.1%、5%メタノール溶液での色相(
吸光度)は1.055であった。
【0041】
【発明の効果】本発明の方法によれば、色相の優れた高
純度のビフェノール類を得ることができる。特に、4,
4’−ビフェノールを高収率で製造することができ、工
業的に優れた方法である。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  下記一般式〔I〕: 【化1】 (式中、R1 、R2 は、炭素数1〜8のアルキル基
    またはアラルキル基を表す。)で表される置換フェノー
    ル類を、溶融状態で、水酸化ナトリウムの存在下に酸素
    含有ガスと接触させて酸化二量化することを特徴とする
    四置換−4,4’−ビフェノール類の製造方法。
  2. 【請求項2】  下記一般式〔I〕: 【化2】 (式中、R1 、R2 は、炭素数1〜8のアルキル基
    またはアラルキル基を表す。)で表される置換フェノー
    ル類を、溶融状態で、水酸化ナトリウムの存在下に酸素
    含有ガスと接触させて酸化二量化し、次いで酸化二量化
    反応で生成した置換ジフェノキノンを、不活性ガス雰囲
    気下で、上記一般式〔I〕で表される置換フェノール類
    の存在下に反応させて置換ビフェノールに転化させるこ
    とを特徴とする四置換−4,4’−ビフェノール類の製
    造方法。
  3. 【請求項3】  下記一般式〔II〕:【化3】 (式中、R1、R3は、炭素数1〜8のアルキル基また
    はアラルキル基を表す。但し、R1及びR3の少なくと
    も一つはt−ブチル基である。)で表される置換フェノ
    ール類を、溶融状態で、水酸化ナトリウムの存在下に酸
    素含有ガスと接触させて酸化二量化し、次いで酸化二量
    化反応で生成した置換ジフェノキノンを、不活性ガス雰
    囲気下で、上記一般式〔II〕で表される置換フェノー
    ル類の存在下に反応させて置換ビフェノールに転化させ
    た後、有機溶媒に溶解し、酸触媒により脱t−ブチル化
    することを特徴とする、無置換〜三置換−4,4’−ビ
    フェノール類の製造方法。
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