JPH0433783Y2

JPH0433783Y2 -

Info

Publication number: JPH0433783Y2
Application number: JP1986042260U
Authority: JP
Priority date: 1986-03-22
Filing date: 1986-03-22
Publication date: 1992-08-12
Also published as: JPS62155712U

Description

【考案の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕本考案は、フアンデーシヨン、ほほ紅、白粉
等、揮発成分を含有した化粧料を収納する気密性
を有したコンパクトケースに関するものである。

〔従来の技術〕

従来より、フアンデーシヨン、ほほ紅、白粉等
の粉状及び練状の化粧料を収容したコンパクトケ
ースは、化粧料を収容した本体に蓋体を蝶番によ
つて開閉自在に取り付け、更に、本体に蓋体を閉
じた状態で保持する係止機構を設けた容器が利用
されていた。しかし、この種の容器は、気密性が
ほとんどないため、収容された化粧料の乾燥を招
いてしまつたり、外部へ化粧料を飛散させてしま
つたり、外部よりゴミやホコリが侵入してしまう
恐れがあつた。

そこで、化粧料の周囲に蓋体に密着するパツキ
ンを設けたり、蓋体の他に化粧料を密閉する中蓋
を設けたり、本体と蓋体の係止をネジによる螺合
にしたりした考案が数多く提案されている。

〔考案が解決しようとする課題〕

しかし、化粧料の周囲に蓋体に密着するパツキ
ンを設けたものは、密封する面積が大きいため、
容器の気密性を得るには、蓋体を閉じる時に大き
な力を必要とした。また、蓋体の他に化粧料を密
閉する中蓋を設けたものは、使用時に２回蓋を開
けなければならず面倒であつた。また、本体と蓋
体の係止をネジによる螺合にしたものは、本体と
蓋体の係止及び解除操作が面倒なものとなつてい
た。

〔課題を解決する為の手段〕

カバー２は、箱形をしており、一端面より収納
口３を穿設する。このカバー２の収納口３の一内
壁面には、螺旋溝を展開した状態の平面ネジ６を
刻設する。更に、この収納口３には、収納体８を
マツチ箱状に引き出し自在にしかし脱落不能に挿
入する。この収納体８には、上面に化粧料２１を
収納する化粧料収納所１９を設け、先端にカバー
２の開口部５の端面に当接して収納口３内を密
閉するパツキン１２を設ける。更に、収納体８に
は、外部より回動操作可能で、収納口３の平面ネ
ジ６と螺合可能なネジ１６を回動自在に内装す
る。本考案は以上構成のコンパクトケースであ
る。

〔作用〕

携帯時等使用しない時には、化粧料２１を収納
した収納体８は、カバー２の収納口３内に収容さ
れている。この時、収納体８に内装されたネジ１
６はネジ面が収納体８の側壁よりも突出している
ため、通常のネジの螺合と同じ様に、収納口３内
側壁の平面ネジ６に螺合して、収納体８が引き出
し不能となり、収納体８のパツキン１２がカバー
２の収納口３の開口部５の端面に当接して化粧料
２１が収納された収納口３内を密閉している。

使用時には、外部よりネジ６を回動操作してネ
ジ１６と平面ネジ６の螺合を解除する。その結
果、パツキン１２による収納口３の密閉が解除さ
れ、収納体８が引き出し可能となる。そして、収
納体８をカバー２の収納口３より引き出して、化
粧料２１を外部に露出させる事が出来る。

使用後も、収納体８をカバー２の収納口３に収
納させた後、外部よりネジ１６を操作してネジ１
６と平面ネジ６を螺合させ、収納体８のパツキン
１２をカバー２の開口部５の端面に密着させ、収
納口３内を密閉し、収納体８を引き出し不能にす
る。

〔実施例〕

本考案実施例を図によつて説明する。箱形をし
たカバー２は、上面に鏡１を貼着している。この
カバー２は、一端面より収納口３を穿設してい
る。この収納口３の天井面の開口部５付近には、
突部４が突出している。また、収納口３の底面に
は、開口部５に開溝した平面ネジ６を刻設してい
る。この平面ネジ６は、開口部５の端面と平行で
なく、角度をもつて傾斜した溝が平行に複数並ん
でおり、螺旋溝を平面に展開した状態になつてい
る。また、収納口３の後端には、弾発スプリング
７を内装している。

この収納口３には、収納体８がマツチ箱状に引
き出し自在に挿入され、弾発スプリング７により
前方に弾発されている。この収納体８は、上面後
端に、収納口３の突部４に当接して、引き出した
収納体８を脱落不能にする当接部９が突出してい
る。また、収納体８の先端には、前記カバー２の
収納口３の開口部５周縁に当接する鍔部１０を周
設している。この鍔部１０の裏側の当接面１１に
は、ゴム等の弾性材で構成されたパツキン１２が
貼着され、このパツキン１２が収納口３の開口部
５周縁に密着して収納口３内を密閉する様構成さ
れている。また、鍔部１０の後方の下面には、凹
所１３が刻設されており、更に先端面１４より、
凹所１３に貫通した貫通孔１５が穿設されてい
る。この凹所１３には、ネジ１６が回動自在に内
装されている。このネジ１６には、貫通孔１５を
貫通して外部に達する軸１７が連設されており、
この軸１７の先端には回動ボタン１８が設けら
れ、回動ボタン１８を回動させる事によりネジ１
６が回動する様に構成されている。尚、ネジ１６
の下面は、収納体８の下面より突出しており、前
記平面ネジ６に歯合する様構成されている。更
に、収納体８の凹所１３より後方の上面には、化
粧料収納所１９及び塗布具収納所２０が刻設され
ている。この化粧料収納所１９には、粉状あるい
は練状の化粧料２１が充填された中皿２２を収納
しており、塗布具収納所２０には、パフ等の塗布
具２３が収納されている。

〔考案の効果〕

本考案は以上の様に、通常の板状の化粧料２１
を収納した収納体８をマツチ箱状にカバー２内に
引き出し可能に収容するため、カバー２の収納口
３の開口部５を密閉すれば、容器内の密閉が完了
するものとなつている。従つて、化粧料２１及び
塗布具２３を外気より遮断するための面積が少な
くて済み、密閉に必要な押圧力も少なくて済むも
のである。

また、容器の密閉及びその解除操作は、収納体
８に内装され、収納体８よりネジ面が突出したた
ネジ１６と収納口３内の平面ネジ６との螺合によ
つて行われているため、必要なパツキン１２の押
圧力も無理なく行う事が出来、その操作も通常の
ネジキヤツプと同じ様に簡単に行う事が出来る。

【図面の簡単な説明】

第１図及び第２図は、本考案実施例の側断面
図。第３図は、平面ネジ及びネジの平面図。第４
図は、本考案実施例の斜視図。１……鏡、２……カバー、３……収納口、４…
…突部、５……開口部、６……平面ネジ、７……
弾発スプリング、８……収納体、９……当接部、
１０……鍔部、１１……当接面、１２……パツキ
ン、１３……凹所、１４……先端面、１５……貫
通孔、１６……ネジ、１７……軸、１８……回動
ボタン、１９……化粧料収納所、２０……塗布具
収納所、２１……化粧料、２２……中皿、２３…
…塗布具。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】箱形をし、一端面より収納口３が穿設されたカ
バー２と、該カバー２の収納口３にマツチ箱状に
引き出し自在にしかし脱落不能に挿入され、上面
に化粧料２１を収納する化粧料収納所１９を設
け、先端にカバー２の開口部５の端面に当接して
収納口３内を密閉するパツキン１２を設けた収納
体８とより構成され、前記カバー２の収納口３一内壁面には、螺旋溝
を展開した状態の平面ネジ６を刻設し、前記収納
体８には、外部より回動操作可能で、且つ収納体
の側壁よりもネジ面が突出し、収納口３の平面ネ
ジ６と螺合可能なネジ１６を回動自在に内装した
事を特徴とするコンパクトケース。