JPH04337754A - 画像形成装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、複数の感光体を有し、
レーザ光により各感光体を照射して電子写真プロセスに
よってカラー画像形成可能な画像形成装置に関するもの
である。

【０００２】

【従来の技術】従来より、複数の感光ドラム上にレーザ
ビームを照射して電子写真プロセスを実行してカラー画
像を形成可能な画像形成装置においては、各感光ドラム
間の機械的取り付け誤差および各レーザビームの光路変
化等により、各感光ドラムに潜像を形成し、転写ベルト
上の記録紙に現像，転写された各カラー画像のレジスト
レーションが一致しなくなる場合がある。

【０００３】このため、従来より各感光ドラムから転写
ベルト上に形成されたレジストレーション補正用画像パ
ターンをＣＣＤ等のセンサで読み取り、各色に相当する
感光ドラム上でのレジストレーションずれを検出し、記
録されるべき画像信号に電気的に補正をかけて、あるい
はレーザビームの光路中に設けられているミラーをアク
チュエータにより駆動し、光路長変化或は光路変化の補
正を行っていた。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例では、転写ベルト上に形成されたレジストレーショ
ン補正用画像パターンを上記センサで読み取る際に、レ
ジストレーション補正用画像パターンのみでは、転写ベ
ルトの摺動による傷からの散乱光の影響により、Ｓ／Ｎ
比良く各色パターン画像を読み取ることが困難となり、
各色レジストレーションずれを確実に補正することがで
きなくなるばかりか、レジストレーション補正により却
ってずれ状態が助長されてしまう等の問題点があった。

【０００５】本発明は、上記の問題点を解決するために
なされたもので、各画像形成手段により形成される各レ
ジストレーション調整用のパターンを担持する担持体の
表面状態と転写されるレジストレーション補正用の画像
パターンの読取り情報とを解析して各レジストレーショ
ン調整用のパターンを抽出することにより、担持体の表
面状態による影響を相殺しながら各レジストレーション
調整用のパターンのみを高Ｓ／Ｎ比に読み取り、各画像
形成手段のレジストレーションを精度良く一致させるこ
とができる画像形成装置を得ることを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明に係る画像形成装
置は、それぞれ複数の画像を形成する複数の画像形成手
段と、複数の画像形成手段によりそれぞれレジストレー
ション調整用のパターンを形成するためのパターンを発
生するパターン発生手段と、各画像形成手段により形成
される各レジストレーション調整用のパターンを担持す
る担持体と、この担持体に担持された各レジストレーシ
ョン調整用のパターンを読み取る読取り手段と、担持体
を移動せしめる移動手段と、読取り手段から読み取られ
るレジストレーション調整用のパターン転写前の担持体
の表面状態情報を記憶する第１の記憶手段と、読取り手
段から読み取られる各レジストレーション調整用の読取
りパターン情報を記憶可能な第２の記憶手段と、この第
２の記憶手段に記憶される読取りパターン情報と第１の
記憶手段に記憶される表面状態情報とを解析処理して各
レジストレーション調整用のパターンデータを抽出する
パターンデータ解析手段と、このパターンデータ解析手
段により抽出された各レジストレーション調整用のパタ
ーンデータに基づいて各画像形成手段のレジストレーシ
ョンずれを補正する補正手段とを備えたものである。

【０００７】

【作用】本発明においては、先ず、画像読取り手段によ
り移動手段により移動される担持体そのものの表面状態
を読み取り、読み取った表面状態情報を第１の記憶手段
に各書き込んでおく。そして、パターン発生手段により
それぞれレジストレーション調整用のパターンが発生さ
れると、各画像形成手段が発生されるぞれぞれレジスト
レーション調整用のパターンに基づいてレジストレーシ
ョン調整用のパターンを形成し、各画像形成手段により
形成される各レジストレーション調整用のパターンが担
持体に担持され、画像読取り手段により移動手段により
移動される担持体上のレジストレーション調整用のパタ
ーン情報が読み取られ、読取りパターン情報として第２
の記憶手段に記憶される。ここで、パターンデータ解析
手段が第２の記憶手段に記憶される読取りパターン情報
と第１の記憶手段に記憶される表面状態情報とを解析処
理して各レジストレーション調整用のパターンデータを
抽出し、補正手段が抽出された各レジストレーション調
整用のパターンデータに基づいて各画像形成手段のレジ
ストレーションずれを補正し、レジストレーションずれ
のない画像を記録媒体に形成可能とする。

【０００８】

【実施例】図１は本発明の一実施例を示す画像形成装置
の構成を説明する要部断面図である。

【０００９】図において、１は転写ベルトで、ベルトモ
ータ１５の駆動により回転する駆動ローラ４２により矢
印方向に一定速度で搬送される。２〜５は感光ドラムで
、ドラムモータ１１〜１４にそれぞれ個別的に駆動され
、図示しない帯電ユニットにより一様帯電された後、プ
リンタコントローラから個別的に出力される各ビデオ信
号により光変調されたレーザ光Ｌ１〜Ｌ４により露光さ
れる。感光ドラム２〜５に形成された潜像はこの順にマ
ゼンタ，シアン，イエロー，ブラックの現像剤を備えた
現像ユニットによりそれぞれ顕像化され、転写ベルト１
に転写された記録媒体にそれぞれの色画像を転写してカ
ラー画像を形成する構成となっている。６，７は照明用
ランプで、転写ベルト１に転写された所定レジストレー
ションずれ検出用のパターン画像または所定レジストレ
ーションずれ検出用のパターン画像形成領域を照明する
。８は結像レンズで、転写された所定レジストレーショ
ンずれ検出用のパターン画像の反射光または所定レジス
トレーションずれ検出用のパターン画像形成領域（転写
ベルト１）からの反射光を走査ミラー９を介してＣＣＤ
センサ部１０（後述するＣＣＤセンサ１０ａ，１０ｂに
より構成される）に結像させる。なお、所定レジストレ
ーションずれ検出用のパターン画像を形成するためのパ
ターンデータは図示しないメモリに格納され、パターン
発生手段により所定のタイミング（図４に示すタイミン
グチャート参照）で読み出されてスキャナから各感光ド
ラム２〜５に走査露光され、転写ベルト１に転写される
。

【００１０】ＣＯＮＴはプリンタコントローラ部で、シ
ステムコントローラ，レジストレーションコントローラ
等から構成され、通常の画像形成シーケンスおよび本発
明に係るレジストレーション補正シーケンス（後述する
図９，図１０に示すフローチャートの各手順を含む）を
制御する。

【００１１】このように構成された画像形成装置におい
て、先ず、画像読取り手段（本実施例ではＣＣＤセンサ
１０ａ，１０ｂ）により移動手段（ベルトモータ１５）
により移動される担持体（転写ベルト１）そのもの表面
状態を読み取り、読み取った表面状態情報を第１の記憶
手段（バンクメモリ）に書き込んでおく。そして、パタ
ーン発生手段（パターンＲＡＭ３０等）によりそれぞれ
レジストレーション調整用のパターンが発生されると、
各画像形成手段（感光ドラム２ー５を含む電子写真プロ
セス実行のための機器）が発生されるぞれぞれレジスト
レーション調整用のパターンに基づいてレジストレーシ
ョン調整用のパターンを感光ドラム２〜５に形成し、各
画像形成手段により形成される各レジストレーション調
整用のパターンが担持体に担持され、画像読取り手段に
より移動手段により移動される担持体上のレジストレー
ション調整用のパターン情報が読み取られ、読取りパタ
ーン情報として第２の記憶手段（バンクメモリ）に記憶
される。

【００１２】ここで、パターンデータ解析手段（レジス
トレーションコントローラ２０）が第２の記憶手段に記
憶される読取りパターン情報と第１の記憶手段に記憶さ
れる表面状態情報とを解析処理（本実施例では記憶され
たデータの同一主走査位置につき副走査方向加算値を演
算し、全主走査位置加算データを算出してＲＡＭ２０ａ
に格納する処理等）して各レジストレーション調整用の
パターンデータを抽出し、補正手段（パルスモータ２３
〜２５等）が抽出された各レジストレーション調整用の
パターンデータに基づいて各画像形成手段のレジストレ
ーションずれを補正し、レジストレーションずれのない
画像を記録媒体に形成可能とする。

【００１３】なお、本実施例では転写ベルト１の表面状
態読み取り時に表面情報を解析した解析情報をＲＡＭ２
０ａに格納して、その後の各レジストレーション調整用
のパターン読取り情報を解析した解析情報の減算処理に
て正味のパターンデータ抽出を実行しているが、解析処
理タイミングは本実施例に限定されず、一連のデータ読
取り処理後に実行しても良い。

【００１４】図２は、図１に示したプリンタコントロー
ラ部ＣＯＮＴの要部構成を説明する回路ブロック図であ
り、以下、構成および動作について説明する。

【００１５】先ず、転写ベルト１上のレジストレーショ
ン補正用パターン画像未形成部（レジストレーション補
正用パターン画像被転写対象領域部）の読み取りについ
て説明する。

【００１６】なお、本実施例において、転写ベルト１上
のレジストレーション補正用パターン画像未形成部とは
、レジストレーション補正用パターン画像被転写対象領
域であって、転写ベルト１の搬送方向に対して直交する
転写ベルト１の端部に１対確保される領域で、レジスト
レーション補正用パターン（本実施例では＋字型のパタ
ーン）外形全体を包囲可能な拡張された領域を言う。

【００１７】転写ベルト１上のレジストレーション補正
用パターン画像未形成部は、当該レジストレーション補
正用パターン画像未形成部に対応して転写ベルト１の搬
送位置よりも上方位置に設けられるＣＣＤセンサ１０ａ
，１０ｂで読み取られる。レジストレーションコントロ
ーラ２０からの原発振クロックβ５０７，β５０８がＣ
ＣＤドライバ１８，１９に送出され、ＣＣＤセンサ１０
ａ，１０ｂの駆動に必要なクロック（転送パルス，リセ
ットパルス，シフトパルス等）β５０１，β５０２が生
成され、ＣＣＤセンサ１０ａ，１０ｂに供給される。 ＣＣＤセンサ１０ａ，１０ｂにより読み取られた転写ベ
ルト１の状態信号ＳＴＢＴａ，ＳＴＢＴｂはＣＣＤドラ
イバ１８，１９により増幅，直流再生，Ａ／Ｄ変換等の
処理が施され、ディジタル信号β５０５，β５０６とし
て出力され、バンクメモリ（ＢＡＮＫ０〜ＢＡＮＫ３）
４２〜４５のいずれかにディジタル信号β５０５（ＣＣ
Ｄセンサ１０ａで読み取った転写ベルト１の手前側の状
態信号ＳＴＢＴａ）が格納される。

【００１８】同様に、バンクメモリ（ＢＡＮＫ４〜ＢＡ
ＮＫ７）４６〜４９のいずれかにディジタル信号β５０
６（ＣＣＤセンサ１０ｂで読み取った転写ベルト１の奥
側の状態信号ＳＴＢＴｂ）が格納される。なお、この時
のバンク切換えはバンク切換え信号β５４１により制御
される。このようにして、バンクメモリ（ＢＡＮＫ０〜
ＢＡＮＫ３）４２〜４５またはバンクメモリ（ＢＡＮＫ
４〜ＢＡＮＫ７）４６〜４９のいずれかに格納されたデ
ィジタル信号β５０５，β５０６はレジストレーション
コントローラ２０により信号β５４４として読み出され
、主走査方向同一位置につき副走査方向加算値を演算し
、全主走査位置加算データ（後述する図６の（ｂ）に示
すような表面状態情報）をレジストレーションコントロ
ーラ２０内のＲＡＭ２０ａの特定メモリエリアに格納す
る。

【００１９】次に、レジストレーション補正用パターン
画像形成処理部の構成および動作について説明する。

【００２０】図３は、図１に示したプリンタコントロー
ラ部ＣＯＮＴに設けられるレジストレーション補正用パ
ターン画像形成処理部の構成を示す回路ブロック図であ
る。以下、構成および動作について説明する。

【００２１】レーザビームの記録区域外の走査によって
得られ、主走査方向の同期信号となるビームディテクト
信号β５２８が主走査方向のイネーブル信号生成回路（
Ｈイネーブル信号生成回路）２７に加えられ、レジスト
レーション補正用画像パターン信号のＨ方向イネーブル
信号β５１６が形成される。

【００２２】また、レジストレーション補正用画像パタ
ーン形成の起動信号（ＩＴＯＰ）β５２９が副走査方向
のイネーブル信号生成回路（Ｖイネーブル信号生成回路
）２８に加えられ、各色画像パターン信号のＶ方向イネ
ーブル信号β５１７が形成される。Ｈ方向イネーブル信
号β５１６，Ｖ方向イネーブル信号β５１７はアドレス
カウンタ２９に供給され、次のレジストレーション補正
用画像のパターンＲＡＭ３０のアドレス信号β５３１を
生成する。このアドレス信号β５３１に従ってパターン
ＲＡＭ３０から画像パターン信号β５１８が出力される
（本実施例では「十字パターン」）。また、パッチレジ
スタ３１には、システムコントローラ２１からのＣＰＵ
バスβ５３０を介してレジストレーション補正用画像パ
ターンの下に形成されるパッチデータが格納されている
。このパッチデータ信号β５１９と画像パターン信号β
５１８はセレクタ３２に入力され、マゼンタ（Ｍ），シ
アン（Ｃ），ブラック（ＢＫ）について常に画像パター
ン信号β５１８が出力されるように選択信号β５２６が
入力されている。イエロー（Ｙ）については、ＣＰＵバ
スβ５３０を介してレジスタ３５に図４に示すタイミン
グチャートに従って所定のタイミングで画像パターンデ
ータとパッチデータとが切り換わった信号β５２０とし
て出力され、次にセレクタ３３に入力される。セレクタ
３３にはビデオ信号β５２１が入力されている。これは
、ブラックトナーとして、カーボンブラックタイプのト
ナーを使用した際に、反射光学系ではカーボンブラック
は光を吸収するために、パターン画像の読み取りが付加
となる。そこで、光を反射する他色（マゼンタ，シアン
，イエロー）トナーのうち、何れか（本実施例ではイエ
ロートナー）でベタパターン（パッチ）をイエロー用の
レジストレーション補正用画像パターン形成時に所定時
間先に転写ベルト１上に形成し、上記イエロートナーで
形成されるパッチ上にブラック用のレジストレーション
補正用画像パターンを形成する。

【００２３】ビデオ信号および画像パターンあるいはパ
ッチを形成するモードにおいては、選択信号β５２７に
よりビデオ信号および画像パターンあるいはパッチが選
択され、選択された画像情報β５２２がγＲＡＭ３４に
出力され、γ変換された画像情報β５２３がゲート回路
３７を介してビデオ信号β５２５としてレーザドライバ
３８に出力される。ゲート回路３７には、ナンドゲート
３６を介してゲート信号β５２４が入力される。半導体
レーザ３９は、レーザドライバ３８に入力されるビデオ
信号β５２５に基づいてＯＮ／ＯＦＦ変調され、図示し
ない光学走査系を介して感光ドラム２〜５に潜像が形成
される。なお、本実施例では各色毎にそれぞれパターン
発生回路を設ける構成としているが、パターンＲＡＭ３
０等については各色用に兼用する構成とすることも可能
である。

【００２４】図４は、図１に示した各画像形成ステーシ
ョン上でのレジストレーション補正用の画像パターン形
成タイミングを説明するタイミングチャートであり、図
１と同一のものには同じ符号を付してある。

【００２５】この図に示されるように、画像パターン形
成起動信号Ｓ１が立ち上がると、所定時間経過後、タイ
ミングｔ１　でマゼンタステーション用のレーザイネー
ブル信号Ｓ２が立ち上がり、感光ドラム２に対して画像
パターン信号β５１８に基づいて変調されたビデオ信号
β５２５がレーザドライバ３８に供給され、マゼンタス
テーション用のレジストレーション補正パターンＭａが
Ｍａ用の感光ドラム２上に形成される。次いで、画像パ
ターン形成起動信号Ｓ１が立ち上がってから、所定時間
経過後タイミングｔ２　でシアンステーション用のレジ
ストレーション補正パターンＣｙがＣｙ用の感光ドラム
３上に形成される。次いで、画像パターン形成起動信号
Ｓ１が立ち上がってから、所定時間経過後タイミングｔ
３　でイエローパッチ画像がＹｅ用の感光ドラム４上に
形成され、タイミングｔ４　でイエローステーション用
のレジストレーション補正パターンＹｅがＹｅ用の感光
ドラム４上に転写される。次いで、画像パターン形成起
動信号Ｓ１が立ち上がってから、所定時間経過後、タイ
ミングｔ５　でブラックステーション用のレジストレー
ション補正パターンＢｋがＢｋ用の感光ドラム５上に形
成され、各色パターンが所定間隔に転写ベルト１上に転
写される（図５参照）。

【００２６】以下、レジストレーション補正用パターン
画像の読み取りについて図６〜図８等参照しながら説明
する。

【００２７】図６は、図１に示した転写ベルト１に転写
される色画像パターン転写領域のベルト読取り状態特性
図で、（ａ）は転写ベルト１を示し、破線部は転写ベル
ト１上のキズ等を示し、（ｂ）は表面状態情報を示し、
縦軸が副走査方向の加算データを示し、横軸が主走査方
向位置を示す。なお、ＰＡＴは色画像パターンを示す。

【００２８】図７は、図１に示した転写ベルト１に転写
される色画像パターンの読取り状態特性図で、（ａ）は
転写ベルト１および画像パターンを示し、破線部は転写
ベルト１上のキズ等を示し、（ｂ）は読取りパターンを
示し、縦軸が副走査方向の加算データを示し、横軸が主
走査方向位置を示す。

【００２９】図８は、図１に示した転写ベルト１に転写
される色パターン画像転写領域のベルト読取り状態影響
除去後の色画像パターンデータの読取り状態特性図を示
し、色画像パターンＰＡＴのみが抽出された状態に対応
する。

【００３０】先ず、図３に示したレジストレーション補
正用パターン画像形成処理部により、各感光ドラム２〜
５上に顕像化されたパターン画像は図４に示すタイミン
グに従ってそれぞれ転写ベルト１上に転写され、図中矢
印方向に搬送される。搬送されてきたパターン画像は照
明用ランプ６，７，結像レンズ８，走査ミラー９からな
る光学系により順次ＣＣＤセンサ１０ａ，１０ｂによっ
て読み取られる。レジストレーションコントローラ２０
からの原発振クロックβ５０７，β５０８がＣＣＤドラ
イバ１８，１９に送出されＣＣＤセンサ１０ａ，１０ｂ
の駆動に必要なクロック（転送パルス，リセットパルス
，シフトパルス等）β５０１，β５０２が生成され、Ｃ
ＣＤセンサ１０ａ，１０ｂに供給される。ＣＣＤセンサ
１０ａ，１０ｂにより読み取られたＭ，Ｃ，Ｙ，Ｋ各色
のパターン画像信号は、ＣＣＤドライバ１８，１９によ
り、増幅，直流再生，Ａ／Ｄ変換等の処理が施され、デ
ィジタル信号β５０５，β５０６として出力され、ＣＣ
Ｄセンサ１０ａに読み取られてディジタル信号β５０５
となったＭ，Ｃ，Ｙ，Ｋ各色のパターン画像信号はバン
クメモリ（ＢＡＮＫ０〜ＢＡＮＫ３）４２〜４５に格納
され、ＣＣＤセンサ１０ｂに読み取られてディジタル信
号β５０６となったＭ，Ｃ，Ｙ，Ｋ各色のパターン画像
信号はバンクメモリ（ＢＡＮＫ４〜ＢＡＮＫ７）４６〜
４９に格納される。この時のバンク切換えは、バンク切
換え信号β５４１により制御される。

【００３１】このようにして、バンクメモリ（ＢＡＮＫ
０〜ＢＡＮＫ３）４２〜４５に格納されたＭ，Ｃ，Ｙ，
Ｋ各色のパターン画像信号はレジストレーションコント
ローラ２０により各バンク毎に信号β５４４として読み
出され、各色主走査方向同一位置につき副走査方向加算
値を演算し、全走査位置加算データをレジストレーショ
ンコントローラ２０内のＲＡＭ２０ａの各色のそれぞれ
のメモリエリアに格納する。そして、前もってレジスト
レーションコントローラ２０内のＲＡＭ２０ａの特定メ
モリエリアに格納されている転写ベルト１の手前側，奥
側のベルト状態信号ＳＴＢＴに対する全走査位置加算デ
ータ（図６に示す（転写ベルト１の傷等の影響のみ））
を転写ベルト１の手前側，奥側の各色パターン画像の全
走査位置加算データ（図７に示す（転写ベルト１の傷等
の影響を含む））から減算し、主走査方向各色パターン
画像の正データ（図８に示す）が得られる。

【００３２】次に、ある色のパターン画像を基準として
主走査方向，副走査方向のレジストレーションのずれ量
を演算し、各色主走査および副走査の電気的画像書出し
タイミング設定データβ５０９をシステムコントローラ
２１に送出し、また、記録レーザビームの光路長変化お
よび光路変化を補正するための光路中に設けられた反射
ミラーを駆動制御するパルスモータ２３〜２５のパルス
データβ５１１をミラーモータドライバ２２に供給する
。ミラーモータドライバ２２において、パルスデータβ
５１１に従って各色反射ミラー駆動用のパルスモータ２
３〜２５に電流信号を供給し、パルスモータ２３〜２５
が駆動されて反射ミラーの配置状態が調整される。これ
らレジストレーションの補正は、システムコントローラ
２１からの起動信号β５１０によりレジストレーション
コントローラ２０に供給されて実行される。

【００３３】以下、図９に示すフローチャートを参照し
ながら本発明に係る画像形成装置におけるレジストレー
ション補正モード処理動作について説明する。

【００３４】図９は本発明に係る画像形成装置における
第１のレジストレーション補正モード処理手順の一例を
示すフローチャートである。なお、（１）　〜（１２）
は各ステップを示す。

【００３５】先ず、転写ベルト１の状態を図２に示した
ＣＣＤセンサ１０ａ，１０ｂで所定の画像パターン転写
対象領域を読み取り（１）　、バンクメモリ４２，４６
に読み取りデータとなるベルト状態信号ＳＴＢＴをディ
ジタル信号化したディジタル信号β５０５，β５０６が
書き込まれる（２）　。次いで、レジストレーションコ
ントローラ２０がバンクメモリ４２，４６に書き込まれ
たディジタル信号β５０５，β５０６（ベルト状態信号
ＳＴＢＴに対応する）を読み出し、主走査方向同一位置
につき副走査方向加算値を演算し、全主走査位置加算デ
ータを得て、レジストレーションコントローラ２０内の
ＲＡＭ２０ａの特定メモリエリアに格納する（３）。次
いで、図３に示したレジストレーション補正用パターン
画像形成処理部により感光ドラム２〜５への各色パター
ン画像の書き込みを行い（４）　、静電潜像が現像され
転写ベルト１上に転写され（５）　、パターン画像読取
り位置に順次搬送される各色パターン画像を図２に示し
たＣＣＤセンサ１０ａ，１０ｂで読み取り（６）、読み
取ったパターン画像データを対応するバンクメモリ４２
〜４５，４６〜４９に書き込んで行く（７）　。次いで
、レジストレーションコントローラ２０によりバンクメ
モリ４２〜４５，４６〜４９内に格納されている各色パ
ターン画像データを各バンク毎に読み出し、各色主走査
方向同一位置につき副走査方向加算値を演算し、全主走
査位置加算データを得る（８）　。この各色パターン画
像の全主走査位置加算データから、レジストレーション
コントローラ２０内のＲＡＭ２０ａ内に既に格納されて
いるベルト状態データの全主走査位置加算データを減算
して、各色パターン画像の主走査方向補正データを算出
する（９）　。前記補正データに基づいて基準色である
シアンパターン画像に対する他色（マゼンタ，イエロー
，ブラック）パターン画像の主走査方向レジストレーシ
ョンずれを演算し（１０）、また、バンクメモリ４２〜
４５，４６〜４９内に格納されている各色パターン画像
データを各バンク毎に読み出し、各色副走査方向同一位
置につき主走査方向加算値を演算し、全副走査位置加算
データに基づいて基準色であるシアンパターン画像に対
する他色（マゼンタ，イエロー，ブラック）パターン画
像の副走査方向レジストレーションずれを演算する（１
０）。次に、各色主走査方向，副走査方向レジストレー
ションずれに基づいてレーザビームの光路変化（傾き変
化），光路長変化（倍率変化）を補正すべく、レーザビ
ーム光路中に設けられた反射ミラーを駆動制御するため
のパルスモータ２３〜２５にパルス信号を供給し、ミラ
ーモータを駆動する（１１）。次いで、画像信号の主走
査，副走査方向の電気的書出しタイミング補正データを
算出して、データをセットし（１２）、レジストレーシ
ョン補正処理を終了し、本画像形成処理開始指令を待機
する。

【００３６】なお、上記実施例ではレジストレーション
補正に先立ち転写ベルト１であって、上記各色のレジス
トレーション補正用の画像パターンが転写される得る任
意の転写対応領域を図２に示したＣＣＤセンサ１０ａ，
ＣＣＤセンサ１０ｂにより読み取り、バンクメモリ４２
，４６内に格納し、レジストレーションコントローラ２
０によりバンクメモリ４２，４６内に格納されているベ
ルト状態信号を読み出し、主走査方向同一位置につき副
走査方向加算値を演算し、全主走査位置加算データを算
出して、その後各色パターン画像を読み取り、バンクメ
モリ４２〜４５，４６〜４９に格納し、レジストレーシ
ョンコントローラ２０によりバンクメモリ４２〜４５，
４６〜４９内に格納されている各色パターン画像を各バ
ンク毎に読み出し、各色主走査方向同一位置につき副走
査方向加算値を演算し、各色全主走査位置加算データを
算出して、各色パターン画像加算データから同一のベル
ト状態信号ＳＴＢＴに対する加算データを減算して各色
パターン画像補正データを算出する場合について説明し
たが、後述する図１０に示すフローチャートに従って各
色パターン画像が形成される転写ベルト１上の特定転写
位置のそれぞれの表面状態をパターン画像形成前に読み
取って、同様に各色パターン画像補正データを算出する
ように構成すれば、各色毎により確実な補正データを得
ることができる。

【００３７】図１０は本発明に係る画像形成装置におけ
る第２のレジストレーション補正モード処理手順の一例
を示すフローチャートである。なお、（１）　〜（１６
）は各ステップを示す。

【００３８】先ず、転写ベルト１の位置が所定の初期位
置となるように初期セットする（１）。次に、ベルトモ
ータ１５により転写ベルト１を回転駆動し（２）　、転
写ベルト１上の各色パターン画像が形成される位置のそ
れぞれのベルト状態を図２に示したＣＣＤセンサ１０ａ
，１０ｂによって読み取り（３）　、バンクメモリ４２
〜４５，４６〜４９内に書き込まれる（４）　。次に、
レジストレーションコントローラ２０によりバンクメモ
リ４２〜４５，４６〜４９内に格納されている各ベルト
状態信号を各バンク毎に読み出し、主走査方向同一位置
につき副走査方向加算値を演算し、全主走査位置加算デ
ータを得て、レジストレーションコントローラ２０内の
ＲＡＭ２０ａの特定メモリエリアに対して読み取り領域
個数分（本実施例では計８個のエリア分）格納する（５
）。次いで、転写ベルト１の位置が再び初期位置となる
ように初期値をセットする（６）　。次いで、ベルトモ
ータ１５により転写ベルト１を回転駆動し（７）　、図
３に示したレジストレーション補正用パターン画像形成
処理部により感光ドラム２〜５への各色パターン画像の
書き込みを行い（８）　、各感光ドラム２〜５上の静電
潜像がそれぞれの色現像剤で現像され、転写ベルト１上
の所定位置に転写される（９）　。 次いで、パターン画像読み取り位置に順次搬送された各
パターン画像をＣＣＤセンサ１０ａ，１０ｂが読み取り
（１０）、バンクメモリ４２〜４５，４６〜４９内に書
き込む（１１）。次いで、レジストレーションコントロ
ーラ２０によりバンクメモリ４２〜４５，４６〜４９内
に格納されている各色パターン画像を各バンク毎に読み
出し、各色主走査方向同一位置につき副走査方向加算値
を演算し、全主走査位置加算データを得る（１２）。

【００３９】次いで、これらの各色パターン画像の全走
査位置加算データからレジストレーションコントローラ
２０内のＲＡＭ２０ａに既に格納した各パターン画像形
成（転写）領域に対応するベルト状態の全主走査位置加
算データを減算して各色パターン画像の主走査方向補正
データを算出する（１３）。前記補正データに基づいて
基準色であるシアンパターン画像に対する他色（マゼン
タ，イエロー，ブラック））パターン画像の主走査方向
レジストレーションずれを演算し（１４）、バンクメモ
リ４２〜４５，４６〜４９内に格納されている各色パタ
ーン画像を各バンク毎に読み出し、各色副走査方向同一
位置につき主走査方向加算値を演算し、全副走査位置加
算データに基づいて基準色であるシアンパターン画像に
対する他色（マゼンタ，イエロー，ブラック）パターン
画像の副走査方向レジストレーションずれを演算する。

【００４０】次いで、各色主走査，副走査方向レジスト
レーションずれに基づいてレーザビームの光路変化（傾
き変化），光路長変化（倍率変化）を補正すべく、レー
ザビーム光路中に設けられた反射ミラーを駆動制御する
ためのパルス信号を供給し、ミラーモータを駆動する（
１５）。次に、画像信号の主走査，副走査方向の電気的
書出しタイミング補正データを算出し、データセットし
て、第２のレジストレーション補正モード処理を終了し
、画像形成開始指令を待機する。

【００４１】

【発明の効果】以上説明したように、本発明はそれぞれ
複数の画像を形成する複数の画像形成手段と、複数の画
像形成手段によりそれぞれレジストレーション調整用の
パターンを形成するためのパターンを発生するパターン
発生手段と、各画像形成手段により形成される各レジス
トレーション調整用のパターンを担持する担持体と、こ
の担持体に担持された各レジストレーション調整用のパ
ターンを読み取る読取り手段と、担持体を移動せしめる
移動手段と、読取り手段から読み取られるレジストレー
ション調整用のパターン転写前の担持体の表面状態情報
を記憶する第１の記憶手段と、読取り手段から読み取ら
れる各レジストレーション調整用の読取りパターン情報
を記憶可能な第２の記憶手段と、この第２の記憶手段に
記憶される読取りパターン情報と第１の記憶手段に記憶
される表面状態情報とを解析処理して各レジストレーシ
ョン調整用のパターンデータを抽出するパターンデータ
解析手段と、このパターンデータ解析手段により抽出さ
れた各レジストレーション調整用のパターンデータに基
づいて各画像形成手段のレジストレーションずれを補正
する補正手段とを備えたので、担持体たる転写ベルト等
が経時変化等により劣化もしくは傷等が発生して表面状
態が悪化して画像パターン読み取りに際して照射される
光により散乱光が発生し易い状態であっても、担持体の
表面状態による影響を相殺しながら各レジストレーショ
ン調整用のパターンのみを高Ｓ／Ｎ比に読み取ることが
できる。

【００４２】従って、担持体が経時変化による表面状態
が悪化しても、常に各画像形成手段のレジストレーショ
ンを精度良く一致させることができる等の優れた効果を
奏する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例を示す画像形成装置の構成を
説明する要部断面図である。

【図２】図１に示したプリンタコントローラ部の要部構
成を説明する回路ブロック図である。

【図３】図１に示したプリンタコントローラ部に設けら
れるレジストレーション補正用パターン画像形成処理部
の構成を示す回路ブロック図である。

【図４】図１に示した各画像形成ステーション上でのレ
ジストレーション補正用の画像パターン形成タイミング
を説明するタイミングチャートである。

【図５】図１に示した転写ベルトに転写される各色画像
パターンの読み取り処理を説明する平面図である。

【図６】図１に示した転写ベルトに転写される色画像パ
ターン転写領域のベルト読取り状態特性図である。

【図７】図１に示した転写ベルトに転写される色画像パ
ターンの読取り状態特性図である。

【図８】図１に示した転写ベルトに転写される色画像パ
ターン転写領域のベルト読取り状態影響除去後の色画像
パターンの読取り状態特性図である。

【図９】本発明に係る画像形成装置における第１のレジ
ストレーション補正モード処理手順の一例を示すフロー
チャートである。

【図１０】本発明に係る画像形成装置における第２のレ
ジストレーション補正モード処理手順の一例を示すフロ
ーチャートである。

【符号の説明】

１　　　　　　転写ベルト ２　　　　　　感光ドラム ３　　　　　　感光ドラム ４　　　　　　感光ドラム ５　　　　　　感光ドラム １０ａ　　ＣＣＤセンサ １０ｂ　　ＣＣＤセンサ ２０　　　　レジストレーションコントローラ４２　　
　　バンクメモリ ４３　　　　バンクメモリ ４４　　　　バンクメモリ ４５　　　　バンクメモリ ４６　　　　バンクメモリ ４７　　　　バンクメモリ ４８　　　　バンクメモリ ４９　　　　バンクメモリ ＣＯＮＴ　　プリンタコントローラ部

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】それぞれ複数の画像を形成する複数の画像
   形成手段と、前記複数の画像形成手段によりそれぞれレ
   ジストレーション調整用のパターンを形成するためのパ
   ターンを発生するパターン発生手段と、各画像形成手段
   により形成される各レジストレーション調整用のパター
   ンを担持する担持体と、この担持体に担持された各レジ
   ストレーション調整用のパターンを読み取る読取り手段
   と、前記担持体を移動せしめる移動手段と、前記読取り
   手段から読み取られるレジストレーション調整用のパタ
   ーン転写前の前記担持体の表面状態情報を記憶する第１
   の記憶手段と、前記読取り手段から読み取られる各レジ
   ストレーション調整用の読取りパターン情報を記憶可能
   な第２の記憶手段と、この第２の記憶手段に記憶される
   読取りパターン情報と前記第１の記憶手段に記憶される
   表面状態情報とを解析処理して各レジストレーション調
   整用のパターンデータを抽出するパターンデータ解析手
   段と、このパターンデータ解析手段により抽出された各
   レジストレーション調整用のパターンデータに基づいて
   各画像形成手段のレジストレーションずれを補正する補
   正手段とを備えたことを特徴とする画像形成装置。