JPH0433632Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本考案は、小型CRT用パネル・フアンネルを
接合する時に使用する治具に関する。

［従来の技術］ パネル、フアンネル、ガラス接着剤を有する小
型CRTにおいて、パネル・フアンネルを接着
（パネルとフアンネルの間にガラス接着剤を付け
てお互いの位置出しをし、接合部を加圧しながら
加熱温度、加熱時間等の条件出しをした高温炉に
入れることにより、ガラス接着剤が溶けた後、ガ
ラス接着剤が結晶化し接着・密閉固定される。）
するための治具として、スプリングを使用し、パ
ネル側より、複数個を一枚の板で加圧する方式の
接合治具を使用していた。

第３図は、従来技術によるパネル・フアンネル
接合治具の例で外観図、第４図は要部断面図であ
る。構成として、パネル位置決め板１、フアンネ
ル位置決め部２、加圧用スプリング３、加圧用板
４、受台５からなる。

［考案が解決しようとする問題点］ 第３図の構成の場合、パネルとフアンネルの接
合部の加圧手段として加圧用スプリング３を使用
している為、高温で使用し続けるとスプリング
が、弱くなつてしまうことと、加圧用板４を使用
して、複数個を一枚の板でパネル側より加圧する
ため、部品の個々のバラツキ（パネルとフアンネ
ルを見ると、バラツキは、フアンネルの方が大き
い。）が吸収できず、パネル・フアンネル接着後
もバラツキが出てしまうという欠点を有してい
た。

［問題点を解決するための手段］ 本考案において、従来技術の欠点を解決するた
めに、パネル・フアンネルを接着するための小型
CRT用パネル・フアンネル接合治具において、
フアンネル位置決め部を複数個、フアンネル位置
決め部受台に取り付け、このフアンネル位置決め
部受台に複数個取り付けられたフアンネル位置決
め部に、おもりを固定し、このおもりを固定した
フアンネル位置決め部をフアンネル位置決め部受
台のガイド穴をガイドとして複数個が、個々別々
に動く様にし、加圧が個々別々に加わる様にして
あり、パネル位置決め板は、フアンネル位置決め
部受台からのガイドにより位置決めを行ない（パ
ネル位置決め板はフアンネル位置決め部受台又は
受台と一体にすることも可）、全体を受台に固定
する構造とした。

［実施例］ 第１図は、本考案の一実施例である小型CRT
用パネル・フアンネル接合治具で外観図、第２図
は要部断面図である。

フアンネル位置決め部受台６にフアンネル位置
決め部７が複数個取り付けられ、おもり８が、フ
アンネル位置決め部受台６に取り付けられた複数
個のフアンネル位置決め部７に個々別々に取り付
けられており、このフアンネル位置決め部７とお
もり８が一体となつて、フアンネル位置決め部受
台６の穴をガイドとして、複数個が、個々別々
に、動く様にし、パネル位置決め板９は、フアン
ネル位置決め部受台から出ているガイドにより、
フアンネル位置決め部７との位置決めを行なつ
て、さらに、受台１０に全体が固定される。パネ
ル・フアンネルを接着する場合は、受台１０を下
方にし、おもり８が固定された、フアンネル位置
決め部７を取り付けたフアンネル位置決め部受台
６が上方となる様にし、フアンネル位置決め部受
台６をガイドにおもり８を固定したフアンネル位
置決め部７が、個々別々に動き、パネル・フアン
ネルに個々のバラツキを個々で吸収し、加重を加
える構造となつている。

［考案の効果］ 本考案の小型CTR様パネル・フアンネル接合
治具によると、 高温で使用しても、変化する部材を使用して
いないため、毎回同一条件にしてパネル・フア
ンネルを接合できる。

複数個を個々別々の動作で個々別々に加重を
加えるため、パネル・フアンネルの接合が１個
対応の治具となる為接合品質が安定する。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本考案の一実施例である、小型
CRT用パネル・フアンネル接合治具の外観図、
第２図は要部断面図。第３図は、従来技術によ
る、小型CRT用パネル・フアンネル接合治具の
外観図、第４図は要部断面図である。 ６……フアンネル位置決め部受台、７……フア
ンネル位置決め部、８……おもり、９……パネル
位置決め板、１０……受台。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 少なくともパネル位置決め部、フアンネル位置
   決め部、受台、フアンネル位置決め部受台を有す
   るパネル・フアンネル接合治具に於いて、フアン
   ネル位置決め部は、フアンネル位置決め部受台に
   形成されたガイド穴にセツトされていることを特
   徴とする小型CRT用パネル・フアンネル接合治
   具。