JPH04334459A - 熱転写プリンタ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、熱転写プリンタに関し
、特に面順次４色カラータンブラリボンを用いてカラー
プリントする熱転写プリンタに関する。

【０００２】

【従来の技術】従来の熱転写プリンタは、カラーの画像
情報及び印画命令を画像処理回路へ送るパーソナルコン
ピュータと、画像情報を色分解し、１色分ずつの印画デ
ータを印画機構へ送る画像処理回路と、印画データに基
づき、面順次４色カラータンブラリボンを用いてプロセ
スカラープリントする印画機構とを有しており、被転写
材上にイエロー，マジェンタ，シアン，ブラックの順に
転写するよう構成されている。

【０００３】このプロセスカラープリントにおいて、通
常、ブラックインクが載る部分は、他色のインクを転写
しない処理が行われる。これは、ページ記述言語では、
ブックオーバプリント−フォールス（Ｂｌａｃｋ　　ｏ
ｖｅｒｐｒｉｎｔ−ｆａｌｓｅ）の設定と呼ばれており
、例えば図２に示すように、被転写材６上に赤色７をバ
ックに黒文字８を印画するようなパターンにおいて、図
３に示すように、ブラックインク９が載る部分は、赤色
７となるイエローインク１０とマジェンタインク１１を
転写しないようにしている。

【０００４】これに対し、ブラックインク９が載る部分
にもかまわず他色のインクを転写してしまう処理がある
。これは、ページ記述言語ではブラックオーバプリント
−トルー（Ｂｌａｃｋ　　ｏｖｅｒｐｒｉｎｔ−ｔｒｕ
ｅ）の設定と呼ばれており、図４に示すように、各イン
クが転写される。

【０００５】ブラックオーバプリント−フォールス設定
では、図５に示すように、黒文字８のバックに色がある
部分Ａと色がない部分Ｂの黒文字８の色は全く同一であ
るという利点を持っている。しかし、黒文字８、黒線等
のバックの色が２色以上の重ね色、例えば図２に示すよ
うに、イエローインク１０とマジェンタインク１１の重
ねである赤色７などであった場合、図３に示すように、
ブラックインク９を載せる部分は凹部となっていて、被
転写材６がＯＨＰシートである場合は、ブラックインク
９が載らないという問題があった。

【０００６】一方、ブラックオーバプリント−トルー設
定では、上記のような問題はないものの、被転写材６が
用紙である場合は、図５に示すようなパターンを印画す
るとき、図６に示すように、各インクが転写されバック
に色がある部分Ａと色がない部分Ｂの黒文字８の色の違
いが分かり易いという問題があった。

【０００７】そして、熱転写プリンタにおいては、上記
問題に対処するため、被転写材の種類、印画パターンに
よって、ユーザがパーソナルコンピュータにより画像処
理回路にシステムパラメータ変更のプログラム２を送る
ことによって、ブラックオーバプリントの設定を変更し
ていた。

【０００８】

【発明が解決しようとする課題】この従来の熱転写プリ
ンタでは、印画品質の良い画像を得ようとする際には、
被転写材の用紙とＯＨＰシートとを入れ替えるごとに、
ユーザがいちいち画像処理回路にシステムパラメータの
変更プログラムをパーソナルコンピュータを用いて送っ
てやる必要があった。

【０００９】そこで、本発明の目的は、被転写材の種類
に応じ、システムパラメータを自動切換可能とする熱転
写プリンタを提供をすることにある。

【００１０】

【課題を解決するための手段】本発明は、カラーの画像
情報及び印画命令を画像処理回路へ送るパーソナルコン
ピュータと、画像情報を色分解し、１色分ずつの印画デ
ータを印画機構へ送る画像処理回路と、印画データに基
づき面順次４色カラータンブラリボンを用いてプロセス
カラープリントする印画機構とを有する熱転写プリンタ
において、被転写材が用紙であるかＯＨＰシートである
かを判別し、判別信号をシステムパラメータ変更回路へ
送る被転写材判別機構と、判別信号に基づきブラックオ
ーバプリント処理のシステムパラメータを、被転写材が
用紙の場合はフォールスに、又ＯＨＰシートの場合はト
ルーに変更設定し、設定信号を前記画像処理回路へ送る
システムパラメータ変更回路とを備えることを特徴とす
る。

【００１１】画像処理回路は、パーソナルコンピュータ
からの印画命令の中に所定のブラックオーバプリント処
理のシステムパラメータ設定が含まれている場合、この
印画命令をシステムパラメータ変更回路からの設定信号
に優先させる回路を備えることが好ましい。

【００１２】

【作用】上記手段においては、ブラックオーバプリント
処理のシステムパラメータが、被転写材の種類に応じ自
動的に変更設定される。

【００１３】又、画像処理回路がパーソナルコンピュー
タからの印画命令の中に所定のブラックオーバプリント
処理のシステムパラメータ設定が含まれる場合、この印
画命令をシステムパラメータ変更回路からの設定信号に
優先させる回路を備えることにより、システムパラメー
タ変更回路からの設定信号にかかわらず、常に所定のブ
ラックオーバプリント処理のシステムパラメータ設定が
行われる。

【００１４】

【実施例】次に本発明について図面を参照して説明する
。

【００１５】図１は本発明の一実施例の熱転写プリンタ
の主要部の構成図である。

【００１６】パーソナルコンピュータ１はカラーの画像
情報及び印画命令を画像処理回路４へ送る。画像処理回
路４は、パーソナルコンピュータ１から送られた画像情
報を色分解し、１色分ずつの印画データを印画機構５へ
送る。印画機構５は、画像処理回路４から送られた印画
データに基づき面順次４色カラータンブラリボンを用い
て被転写材（図示せず）にプロセスカラープリントする
。

【００１７】一方、被転写材判別機構２は、被転写材が
用紙であるかＯＨＰシートであるかを判別し、判別信号
をシステムパラメータ変更回路３へ送る。システムパラ
メータ変更回路３は、被転写材判別機構２からの判別信
号に基づきブラックオーバプリント処理のシステムパラ
メータを、被転写材が用紙の場合はフォールスに、又Ｏ
ＨＰシートの場合はトルーに変更設定し、設定信号を前
記画像処理回路へ送るようにリンクされている。

【００１８】なお、画像処理回路４には、パーソナルコ
ンピュータ１からの印画命令の中に所定のブラックオー
バプリント処理のシステムパラメータ設定が含まれてい
る場合、この印画命令をシステムパラメータ変更回路３
からの設定信号に優先させる回路が設けられている。

【００１９】上記構成の熱転写プリンタにおいて、今、
印画機構５にイエロー，マジェンタ，シアン，ブラック
からなる３面順次４色カラータンブラリボン（図示せず
）がセットされている状態で、パーソナルコンピュータ
１より図２に示すような赤色７を背景に黒文字８を有す
る印画パターンの印画命令が送られたとする。

【００２０】印画機構５は、画像処理回路４からの指令
により、印画の準備動作としてセットされている面順次
４色カラータンブラリボンのたるみ動作を行った後、被
転写材を給入する。

【００２１】そして、この給入された被転写材が用紙で
あると被転写材判別機構２において判別された場合、判
別信号がシステムパラメータ変更回路３に送られ、シス
テムパラメータ変更回路３は、ブラックオーバプリント
−フォールスの設定を行うべく設定信号を画像処理回路
４へ送る。

【００２２】画像処理回路４は、システムパラメータ変
更回路３からの設定信号に基づき、パーソナルコンピュ
ータ１からの画像情報（画像データ）をイエロー，マジ
ェンタ，シアン，ブラックに色分解し、１色分ずつの印
画データを印画機構５へ転送し、用紙にまずイエローイ
ンク１０の転写を行う。ついで、印画機構５の図示せぬ
被転写材搬送機構により用紙を戻し、次にマジェンタイ
ンク１１の転写を行う。又、同様に用紙を戻し、図２の
印画パターンはシアンインクの転写が必要ないので、最
後にブラックインク９の転写を行う。このときは、ブラ
ックインク９が載る部分は、図３に示すように、イエロ
ーインク１０及びマジェンタインク１１が転写されない
状態となっている。そして、ブラックインクの転写が終
わると用紙の排出を行い、一連の印画動作が終了する。

【００２３】一方、給入された被転写材がＯＨＰシート
であると被転写材判別機構２において判別された場合、
判別信号がシステムパラメータ変更回路３に送られ、シ
ステムパラメータ変更回路３は、ブラックオーバプリン
ト−トルー設定を行うべく設定信号を画像処理回路４へ
送る。

【００２４】画像処理回路４は、システムパラメータ変
更回路３からの設定信号に基づき、パーソナルコンピュ
ータ１からの画像データを４色に色分解し、１色分ずつ
の印画データを印画機構５へ転送し、プロセスカラープ
リントを行う。このときのＯＨＰシートへの転写は、図
６に示すようになる。用紙に比べて転写性の劣るＯＨＰ
シートに対し、ブラックインク９は、色のある部分Ａに
もしっかり転写される。

【００２５】なお、ユーザが被転写材の種類によらず、
所定のブラックオーバプリントのシステムパラメータ設
定を行うようにパーソナルコンピュータ１の印画命令の
中に入れた場合は、画像処理回路４は、システムパラメ
ータ変更回路３からの設定信号を受けつけず、ユーザの
所望の印画形態が実現する。

【００２６】

【発明の効果】以上説明したように本発明は、被転写材
が用紙であるかＯＨＰシートであるかを判別し、判別信
号をシステムパラメータ変更回路へ送る被転写材判別機
構と、判別信号に基づきブラックオーバプリント処理の
システムパラメータを被転写材が用紙の場合はフォール
スに、又ＯＨＰシートの場合はトルーに変更設定し、設
定信号を画像処理回路へ送るシステムパラメータ変更回
路とを備えることにより、ブラックオーバプリント処理
のシステムパラメータが被転写材の種類に応じ自動的に
変更設定されるので、被転写材を用紙からＯＨＰシート
に、あるいはその逆に変更するたびにいちいちパーソナ
ルコンピュータから画像処理回路にシステムパラメータ
を変更する手続の必要がない。

【００２７】又、画像処理回路がパーソナルコンピュー
タからの印画命令の中に所定のブラックオーバプリント
処理のシステムパラメータ設定が含まれる場合、この印
画命令をシステムパラメータ変更回路からの設定信号に
優先させる回路を備えることにより、システムパラメー
タ変更回路からの設定信号にかかわらず、常に所定のブ
ラックオーバプリント処理のシステムパラメータ設定が
行われるので、被転写材の種類にかかわらず所望の印画
形態を実現できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例の熱転写プリンタの主要部の
構成図である。

【図２】比較的頻繁に印画されるパターンの一例を示す
平面図である。

【図３】ブラックオーバプリント−フォールス設定の転
写のプロセスを示す断面図である。

【図４】ブラックオーバプリント−トルー設定で転写し
た状態を示す断面図である。

【図５】印画パターンの他例を示す平面図である。

【図６】図５の印画パターンをブラックオーバプリント
−トルー設定で転写した状態を示す断面図である。

【符号の説明】

１　　パーソナルコンピュータ ２　　被転写材判別機構 ３　　システムパラメータ変更回路 ４　　画像処理回路 ５　　印画機構

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】カラーの画像情報及び印画命令を画像処理
   回路へ送るパーソナルコンピュータと、画像情報を色分
   解し、１色分ずつの印画データを印画機構へ送る画像処
   理回路と、印画データに基づき面順次４色カラータンブ
   ラリボンを用いてプロセスカラープリントする印画機構
   とを有する熱転写プリンタにおいて、被転写材が用紙で
   あるかＯＨＰシートであるかを判別し、判別信号をシス
   テムパラメータ変更回路へ送る被転写材判別機構と、判
   別信号に基づきブラックオーバプリント処理のシステム
   パラメータを、被転写材が用紙の場合はフォールスに、
   又ＯＨＰシートの場合はトルーに変更設定し、設定信号
   を前記画像処理回路へ送るシステムパラメータ変更回路
   とを備えることを特徴とする熱転写プリンタ。
2. 【請求項２】請求項１記載の熱転写プリンタにおいて、
   画像処理回路がパーソナルコンピュータからの印画命令
   の中に所定のブラックオーバプリント処理のシステムパ
   ラメータ設定が含まれている場合、この印画命令をシス
   テムパラメータ変更回路からの設定信号に優先させる回
   路を備えることを特徴とする熱転写プリンタ。