JPH04333847A - レチクルマスクの異物検査装置 - Google Patents
レチクルマスクの異物検査装置Info
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- JPH04333847A JPH04333847A JP3133537A JP13353791A JPH04333847A JP H04333847 A JPH04333847 A JP H04333847A JP 3133537 A JP3133537 A JP 3133537A JP 13353791 A JP13353791 A JP 13353791A JP H04333847 A JPH04333847 A JP H04333847A
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- Investigating Materials By The Use Of Optical Means Adapted For Particular Applications (AREA)
- Preparing Plates And Mask In Photomechanical Process (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、半導体ICの製造用
のレチクルマスクに付着した異物の検査装置に関するも
のである。
のレチクルマスクに付着した異物の検査装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】半導体ICの製造においては、まず、ガ
ラス板の表面にクロムの薄膜を蒸着し、これをエッチン
グ処理して縦横あるいは斜め方向の微細な幅の配線を有
する配線パターンが形成され、レチクルマスク(以下単
にレチクルという)が作成される。レチクルを原盤とし
て、縮小投影法によりウエハに配線パターンが転写され
る。レチクルに塵埃などの異物が付着していると、異物
はすべてのウエハに同様に転写されて欠陥となるので、
レチクルの異物は綿密に検査する必要がある。なお、検
査の取り扱い中に異物が付着することがあるので、これ
を防止するためにペリクル(透明薄膜)を展張した防塵
枠をレチクルに覆って表面が防塵され、この状態で検査
が行われている。
ラス板の表面にクロムの薄膜を蒸着し、これをエッチン
グ処理して縦横あるいは斜め方向の微細な幅の配線を有
する配線パターンが形成され、レチクルマスク(以下単
にレチクルという)が作成される。レチクルを原盤とし
て、縮小投影法によりウエハに配線パターンが転写され
る。レチクルに塵埃などの異物が付着していると、異物
はすべてのウエハに同様に転写されて欠陥となるので、
レチクルの異物は綿密に検査する必要がある。なお、検
査の取り扱い中に異物が付着することがあるので、これ
を防止するためにペリクル(透明薄膜)を展張した防塵
枠をレチクルに覆って表面が防塵され、この状態で検査
が行われている。
【0003】図4(a),(b),(c) により、レ
チクルとこれに対する防塵枠、およびレチクルに対する
従来の異物検査方法を説明する。図(a)においてレチ
クル1の表面には、一点鎖線で示す境界線1a の内部
に前記したクロムの配線パターン1b が形成されてい
る。これに対して図(b) に示す防塵枠2は、方形の
フレーム2a の片面にペリクル2bが展張されたもの
で、検査や取り扱い中にはこれをレチクル1に重ねて防
塵される。
チクルとこれに対する防塵枠、およびレチクルに対する
従来の異物検査方法を説明する。図(a)においてレチ
クル1の表面には、一点鎖線で示す境界線1a の内部
に前記したクロムの配線パターン1b が形成されてい
る。これに対して図(b) に示す防塵枠2は、方形の
フレーム2a の片面にペリクル2bが展張されたもの
で、検査や取り扱い中にはこれをレチクル1に重ねて防
塵される。
【0004】次に検査方法を述べると、当初においては
レチクルの異物検査は顕微鏡による目視方法で行われた
が、検査効率を向上するために図4(c) に示す光学
系により自動化されている。図において、レーザ光源3
よりのレーザビームLをレチクル1に対して斜め下向き
に投射して表面に直径の微小なスポットを形成し、レチ
クル1をXまたはY方向に移動して表面が走査される。 レチクル1の表面に異物pが付着していると、これによ
りレーザスポットが散乱され、散乱光Rは集光レンズ4
により集光されてCCD素子5に受光され、その出力電
圧により異物pが検出される。なお、ペリクル2b の
表面に異物p′が付着しているときは、フレーム2a
の高さによりペリクル2b におけるスポットの直径が
大きくて強度が小さいので異物p′の散乱光が弱く、ま
た集光レンズ4の焦点位置が外れることにより異物p′
は検出されず、異物pの検出に支障しない。
レチクルの異物検査は顕微鏡による目視方法で行われた
が、検査効率を向上するために図4(c) に示す光学
系により自動化されている。図において、レーザ光源3
よりのレーザビームLをレチクル1に対して斜め下向き
に投射して表面に直径の微小なスポットを形成し、レチ
クル1をXまたはY方向に移動して表面が走査される。 レチクル1の表面に異物pが付着していると、これによ
りレーザスポットが散乱され、散乱光Rは集光レンズ4
により集光されてCCD素子5に受光され、その出力電
圧により異物pが検出される。なお、ペリクル2b の
表面に異物p′が付着しているときは、フレーム2a
の高さによりペリクル2b におけるスポットの直径が
大きくて強度が小さいので異物p′の散乱光が弱く、ま
た集光レンズ4の焦点位置が外れることにより異物p′
は検出されず、異物pの検出に支障しない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】さて、前記したように
レチクル1には配線パターン1b が形成されているの
で、上記の検査方法においてはレチクル1に付着した異
物pとともに配線パターン1b による散乱光が受光検
出されて、両者の区別がなされない。さらに言えば、異
物のみを検出し配線パターンが検出されないことが必要
である。これに対して、異物と配線パターンの散乱光の
それぞれの指向性の特徴を利用して配線パターンが検出
されないようにすることが可能と考えられる。すなわち
、異物の散乱光は投射方向に拘らずいわば全方位にほぼ
均等に散乱される。これに対して、配線パターンの各配
線には両側に側面があり、これに対して一方の側面側よ
り低角度でレーザビームを投射するとき、当該側面のエ
ッジにより投射方向に強い指向性を有する散乱光が散乱
される。しかし、反対の側面側より投射したときは上記
のエッジによっては散乱されない、すなわちレーザビー
ムの投射方向により配線パターンの散乱光が相違する特
徴が認められた。この発明は、レチクル異物検査装置に
おいて、レチクルの配線パターンの散乱光がレーザビー
ムの投射方向により異なる特徴を利用して、配線パター
ンを検出せず異物のみを検出する異物検出光学系を提供
することを目的とするものである。
レチクル1には配線パターン1b が形成されているの
で、上記の検査方法においてはレチクル1に付着した異
物pとともに配線パターン1b による散乱光が受光検
出されて、両者の区別がなされない。さらに言えば、異
物のみを検出し配線パターンが検出されないことが必要
である。これに対して、異物と配線パターンの散乱光の
それぞれの指向性の特徴を利用して配線パターンが検出
されないようにすることが可能と考えられる。すなわち
、異物の散乱光は投射方向に拘らずいわば全方位にほぼ
均等に散乱される。これに対して、配線パターンの各配
線には両側に側面があり、これに対して一方の側面側よ
り低角度でレーザビームを投射するとき、当該側面のエ
ッジにより投射方向に強い指向性を有する散乱光が散乱
される。しかし、反対の側面側より投射したときは上記
のエッジによっては散乱されない、すなわちレーザビー
ムの投射方向により配線パターンの散乱光が相違する特
徴が認められた。この発明は、レチクル異物検査装置に
おいて、レチクルの配線パターンの散乱光がレーザビー
ムの投射方向により異なる特徴を利用して、配線パター
ンを検出せず異物のみを検出する異物検出光学系を提供
することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明は、半導体IC
のレチクルマスクの表面に対してレーザビームを投射し
てスポットを形成し、レチクルマスクをXおよびY方向
に移動して表面を走査し、表面に付着した異物の散乱光
を受光して異物を検出するレチクルマスクの異物検査装
置であって、レチクルマスクの表面の検査点に対して、
互いに対向する方向で、かつ低角度で異なる波長λ1,
λ2 のレーザビームをそれぞれ投射してスポットを形
成する2組の投光系を設ける。また、レチクルマスクの
表面に対して垂直方向で、検査点におけるレーザスポッ
トの散乱光を集光する集光レンズと、集光された散乱光
より上記の波長λ1 とλ2 の成分をそれぞれ通過す
る2個の帯域フィルタ、および各帯域フィルタの出力を
それぞれ受光する2個のCCD素子よりなる受光系を設
け、さらに各CCD素子の出力をそれぞれデジタル化す
る2個のA/D変換器、および各A/D変換器より出力
される波長λ1,λ2 の散乱光のデジタルデータを互
いに乗算するデジタル乗算器よりなる信号処理部を設け
て構成される。
のレチクルマスクの表面に対してレーザビームを投射し
てスポットを形成し、レチクルマスクをXおよびY方向
に移動して表面を走査し、表面に付着した異物の散乱光
を受光して異物を検出するレチクルマスクの異物検査装
置であって、レチクルマスクの表面の検査点に対して、
互いに対向する方向で、かつ低角度で異なる波長λ1,
λ2 のレーザビームをそれぞれ投射してスポットを形
成する2組の投光系を設ける。また、レチクルマスクの
表面に対して垂直方向で、検査点におけるレーザスポッ
トの散乱光を集光する集光レンズと、集光された散乱光
より上記の波長λ1 とλ2 の成分をそれぞれ通過す
る2個の帯域フィルタ、および各帯域フィルタの出力を
それぞれ受光する2個のCCD素子よりなる受光系を設
け、さらに各CCD素子の出力をそれぞれデジタル化す
る2個のA/D変換器、および各A/D変換器より出力
される波長λ1,λ2 の散乱光のデジタルデータを互
いに乗算するデジタル乗算器よりなる信号処理部を設け
て構成される。
【0007】
【作用】以上の構成による異物検査装置においては、2
組の投光系によりレチクルマスクの表面の検査点に対し
て、互いに対向する方向で、かつ低角度で異なる波長λ
1,λ2 のレーザビームがそれぞれ投射されスポット
が形成される。また、受光系の集光レンズはレチクルマ
スクの表面に対して垂直方向に設けられて、検査点にお
ける散乱光が集光され、2個の帯域フィルタにより上記
の波長λ1 とλ2 の成分がそれぞれ通過して2個の
CCD素子により受光される。ついで各CCD素子の出
力は信号処理部の2個のA/D変換器によりそれぞれデ
ジタル化され、各デジタルデータはデジタル乗算器によ
り互いに乗算される。
組の投光系によりレチクルマスクの表面の検査点に対し
て、互いに対向する方向で、かつ低角度で異なる波長λ
1,λ2 のレーザビームがそれぞれ投射されスポット
が形成される。また、受光系の集光レンズはレチクルマ
スクの表面に対して垂直方向に設けられて、検査点にお
ける散乱光が集光され、2個の帯域フィルタにより上記
の波長λ1 とλ2 の成分がそれぞれ通過して2個の
CCD素子により受光される。ついで各CCD素子の出
力は信号処理部の2個のA/D変換器によりそれぞれデ
ジタル化され、各デジタルデータはデジタル乗算器によ
り互いに乗算される。
【0008】以上において、前記した配線パターンの散
乱光の特徴、すなわち配線の側面側より低角度で投射し
たレーザビームは当該側面のエッジにより散乱されるが
、反対側よりのレーザビームはこのエッジでは散乱され
ないという特徴により、波長λ1(またはλ2)のレー
ザビームが散乱するときは波長λ2(またはλ1)のレ
ーザビームは散乱しない。従ってそれぞれのデジタルデ
ータの一方は零であり、これらを乗算するとその積は零
となって消去される。これに対して、異物の散乱光は指
向性が全方位にほぼ均等であるので、波長λ1,λ2
の両レーザビームの異物に対するデジタルデータはほぼ
等しく、乗算しても消去されず、むしろ増加することが
期待できる。以上により異物は良好に検出されるが、配
線パターンは検出されないわけである。
乱光の特徴、すなわち配線の側面側より低角度で投射し
たレーザビームは当該側面のエッジにより散乱されるが
、反対側よりのレーザビームはこのエッジでは散乱され
ないという特徴により、波長λ1(またはλ2)のレー
ザビームが散乱するときは波長λ2(またはλ1)のレ
ーザビームは散乱しない。従ってそれぞれのデジタルデ
ータの一方は零であり、これらを乗算するとその積は零
となって消去される。これに対して、異物の散乱光は指
向性が全方位にほぼ均等であるので、波長λ1,λ2
の両レーザビームの異物に対するデジタルデータはほぼ
等しく、乗算しても消去されず、むしろ増加することが
期待できる。以上により異物は良好に検出されるが、配
線パターンは検出されないわけである。
【0009】
【実施例】まず、この発明の基礎であるレチクルの配線
パターンの散乱光と、異物の散乱光の指向性について説
明する。図1(a) は配線パターン1bの一部を取り
出し、これに左側よりレーザビームLL を、右側より
レーザビームLR を低角度で投射した場合、配線の方
向により変化する散乱光Re の指向性と強度を示すモ
デルで、散乱光ReLはレーザビームLL によること
を示す。図示の(イ) は配線1b に直角にレーザビ
ームLL を投射した場合で、配線の左側側面のエッジ
によりXY平面内ではX方向に強い指向性があり、XZ
平面内では各方向にほぼ均等の強度を示す。(ロ) は
配線1b を45°傾斜した場合で、指向性は(イ)
と同様であるが強度が小さい。 (ハ) においては配線1b がレーザビームLL,L
R に平行しているのでエッジにより散乱されない。こ
れらに対して、(ニ) および(ホ) では、右側より
のレーザビームLR が左側面のエッジに投射されない
ため全く散乱されない。上記は左側面についてであるが
、右側面については反対にLR は散乱光され、LL
は散乱されない。以上に対して、図(b) は異物の場
合を示し、この場合はレーザビームLL,LR はとも
に全方位にほぼ均等な強度の散乱光RpL, RpRを
散乱する。(イ) はXZ平面内、(ロ) はXY平面
内の指向性を示す。
パターンの散乱光と、異物の散乱光の指向性について説
明する。図1(a) は配線パターン1bの一部を取り
出し、これに左側よりレーザビームLL を、右側より
レーザビームLR を低角度で投射した場合、配線の方
向により変化する散乱光Re の指向性と強度を示すモ
デルで、散乱光ReLはレーザビームLL によること
を示す。図示の(イ) は配線1b に直角にレーザビ
ームLL を投射した場合で、配線の左側側面のエッジ
によりXY平面内ではX方向に強い指向性があり、XZ
平面内では各方向にほぼ均等の強度を示す。(ロ) は
配線1b を45°傾斜した場合で、指向性は(イ)
と同様であるが強度が小さい。 (ハ) においては配線1b がレーザビームLL,L
R に平行しているのでエッジにより散乱されない。こ
れらに対して、(ニ) および(ホ) では、右側より
のレーザビームLR が左側面のエッジに投射されない
ため全く散乱されない。上記は左側面についてであるが
、右側面については反対にLR は散乱光され、LL
は散乱されない。以上に対して、図(b) は異物の場
合を示し、この場合はレーザビームLL,LR はとも
に全方位にほぼ均等な強度の散乱光RpL, RpRを
散乱する。(イ) はXZ平面内、(ロ) はXY平面
内の指向性を示す。
【0010】図2は、この発明によるレチクルマスクの
異物検査装置の実施例におけるブロック構成を示す。防
塵枠2に保護された被検査のレチクル1の表面に対して
、異なる波長λ1 とλ2 を発振する2個のレーザ光
源3a,3b よりXおよび−X方向を投射方向として
、約30°の低角度φで表面上の同一点(検査点)にレ
ーザビームLL(λ1),LR(λ2)を投射してそれ
ぞれレーザスポットを形成する。各スポットはレチクル
1の表面に合焦し、ペリクル2b に付着した異物が検
出されないようにすることは従来と同様である。レチク
ル1 の表面に対して垂直方向を光軸とする集光レンズ
4を設けて散乱光を集光し、集光された散乱光Rはハー
フミラー6により2分割される。分割された一方は直進
してミラー7により反射され、波長λ1 を通過する帯
域フィルタ8−1により波長λ1 の成分が通過してC
CD素子5−1に受光され、他方は波長λ2 を通過す
る帯域フィルタ8−2により波長λ2Lの成分が通過し
てCCD素子5−2に受光される。各CCD素子5−1
, 5−2の出力電圧はA/D変換器9−1,192
によりデジタル化され、乗算器10により乗算され、マ
イクロプロセッサ(MPU)11に取り込まれて所定の
処理がなされる。
異物検査装置の実施例におけるブロック構成を示す。防
塵枠2に保護された被検査のレチクル1の表面に対して
、異なる波長λ1 とλ2 を発振する2個のレーザ光
源3a,3b よりXおよび−X方向を投射方向として
、約30°の低角度φで表面上の同一点(検査点)にレ
ーザビームLL(λ1),LR(λ2)を投射してそれ
ぞれレーザスポットを形成する。各スポットはレチクル
1の表面に合焦し、ペリクル2b に付着した異物が検
出されないようにすることは従来と同様である。レチク
ル1 の表面に対して垂直方向を光軸とする集光レンズ
4を設けて散乱光を集光し、集光された散乱光Rはハー
フミラー6により2分割される。分割された一方は直進
してミラー7により反射され、波長λ1 を通過する帯
域フィルタ8−1により波長λ1 の成分が通過してC
CD素子5−1に受光され、他方は波長λ2 を通過す
る帯域フィルタ8−2により波長λ2Lの成分が通過し
てCCD素子5−2に受光される。各CCD素子5−1
, 5−2の出力電圧はA/D変換器9−1,192
によりデジタル化され、乗算器10により乗算され、マ
イクロプロセッサ(MPU)11に取り込まれて所定の
処理がなされる。
【0011】図3は、各CCD素子5−1, 5−2が
受光した異物と配線パターンの散乱光の強度の時間変化
と、両者の乗算積のデータを示す。(イ) は異物に対
する散乱光RpL, RpRで両者はほぼ同一値であり
、その積(RpL×RpR)が大きいので異物は良好に
検出される。これに対して(ロ) は配線パターンに対
する散乱光Re の場合で、一方のReL(またはRe
R)は大きい値であるが、ReR(またはReL) は
零または零に近い小さい値で、両者の積(ReL×Re
R)はほとんど零となって配線パターンが検出されない
ことが了解される。
受光した異物と配線パターンの散乱光の強度の時間変化
と、両者の乗算積のデータを示す。(イ) は異物に対
する散乱光RpL, RpRで両者はほぼ同一値であり
、その積(RpL×RpR)が大きいので異物は良好に
検出される。これに対して(ロ) は配線パターンに対
する散乱光Re の場合で、一方のReL(またはRe
R)は大きい値であるが、ReR(またはReL) は
零または零に近い小さい値で、両者の積(ReL×Re
R)はほとんど零となって配線パターンが検出されない
ことが了解される。
【0012】
【発明の効果】以上の説明により明らかなように、この
発明による異物検査装置においては、2組の投光系によ
りレチクルマスクの表面の検査点に対して、互いに対向
する方向で、かつ低角度で異なる波長の2つのレーザビ
ームを投射し、得られる散乱光は、異物の場合は指向性
が全方位にほぼ均等で、両レーザビームの散乱光がほぼ
等しいので、両散乱光のデータの積により異物が良好に
検出される。配線パターンの場合は、一方の散乱光が零
となるので、両者の積をとって零とし配線パターンを検
出しないようにすることで配線パターンの影響を排除し
てレチクルマスクの異物に対する検出性能を向上させる
ことができる。
発明による異物検査装置においては、2組の投光系によ
りレチクルマスクの表面の検査点に対して、互いに対向
する方向で、かつ低角度で異なる波長の2つのレーザビ
ームを投射し、得られる散乱光は、異物の場合は指向性
が全方位にほぼ均等で、両レーザビームの散乱光がほぼ
等しいので、両散乱光のデータの積により異物が良好に
検出される。配線パターンの場合は、一方の散乱光が零
となるので、両者の積をとって零とし配線パターンを検
出しないようにすることで配線パターンの影響を排除し
てレチクルマスクの異物に対する検出性能を向上させる
ことができる。
【図1】 図1(a) および(b) は、この発明
の基礎であるレチクルの配線パターンの散乱光と、異物
の散乱光の指向性の説明図である。
の基礎であるレチクルの配線パターンの散乱光と、異物
の散乱光の指向性の説明図である。
【図2】 図2は、この発明によるレチクルマスクの
異物検査装置の実施例におけるブロック構成図と、異物
と配線パターンの散乱光の強度と、両者の乗算積のデー
タの説明図である。
異物検査装置の実施例におけるブロック構成図と、異物
と配線パターンの散乱光の強度と、両者の乗算積のデー
タの説明図である。
【図3】 図3は、この発明によるレチクルマスクの
異物検査装置の実施例における異物と配線パターンの散
乱光の強度と、両者の乗算積のデータの説明図である。
異物検査装置の実施例における異物と配線パターンの散
乱光の強度と、両者の乗算積のデータの説明図である。
【図4】 図4(a),(b) および(c) は、
レチクルマスクと防塵枠、および従来のレチクル異物検
出光学系の構成図である。
レチクルマスクと防塵枠、および従来のレチクル異物検
出光学系の構成図である。
1…レチクルマスク(レチクル)、1a …境界線、1
b …配線パターン、2…防塵枠、2a …フレーム、
2b …ペリクル、3,3a,3b …レーザ光源、4
…集光レンズ、5,5−1, 5−2…CCD素子、6
…ハーフミラー、7…ミラー、8−1, 8−2…帯域
フィルタ、9−1, 9−2…A/D変換器、10…デ
ジタル乗算器、11…マイクロプロセッサ(MPU)。
b …配線パターン、2…防塵枠、2a …フレーム、
2b …ペリクル、3,3a,3b …レーザ光源、4
…集光レンズ、5,5−1, 5−2…CCD素子、6
…ハーフミラー、7…ミラー、8−1, 8−2…帯域
フィルタ、9−1, 9−2…A/D変換器、10…デ
ジタル乗算器、11…マイクロプロセッサ(MPU)。
Claims (1)
- 【請求項1】 半導体ICのレチクルマスクの表面に
対してレーザビームを投射してスポットを形成し、該レ
チクルマスクをXおよびY方向に移動して該表面を走査
し、該表面に付着した異物の散乱光を受光して該異物を
検出する装置において、前記レチクルマスクの表面の検
査点に対して、互いに対向する方向で、かつ低角度で異
なる波長λ1,λ2 のレーザビームをそれぞれ投射し
てスポットを形成する2組の投光系と、前記レチクルマ
スクの表面に対して垂直方向に設けられ、前記検査点に
おける前記レーザスポットの散乱光を集光する集光レン
ズ、該集光された散乱光より前記波長λ1 とλ2 の
成分をそれぞれ通過する2個の帯域フィルタ、および該
各帯域フィルタの出力をそれぞれ受光する2個のCCD
素子よりなる受光系と、該各CCD素子の出力をそれぞ
れデジタル化する2個のA/D変換器、および該各A/
D変換器より出力される前記波長λ1,λ2 の散乱光
のデジタルデータを互いに乗算するデジタル乗算器より
なる信号処理部とにより構成されたことを特徴とする、
レチクルマスクの異物検査装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3133537A JPH04333847A (ja) | 1991-05-09 | 1991-05-09 | レチクルマスクの異物検査装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3133537A JPH04333847A (ja) | 1991-05-09 | 1991-05-09 | レチクルマスクの異物検査装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04333847A true JPH04333847A (ja) | 1992-11-20 |
Family
ID=15107131
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3133537A Pending JPH04333847A (ja) | 1991-05-09 | 1991-05-09 | レチクルマスクの異物検査装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH04333847A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010538272A (ja) * | 2007-08-31 | 2010-12-09 | ケーエルエー−テンカー・コーポレーション | 試料を二つの別個のチャンネルで同時に検査するためのシステムおよび方法 |
-
1991
- 1991-05-09 JP JP3133537A patent/JPH04333847A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010538272A (ja) * | 2007-08-31 | 2010-12-09 | ケーエルエー−テンカー・コーポレーション | 試料を二つの別個のチャンネルで同時に検査するためのシステムおよび方法 |
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