JPH04333309A - 塗装鮮映性に優れた塗装用鋼板 - Google Patents
塗装鮮映性に優れた塗装用鋼板Info
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- JPH04333309A JPH04333309A JP3130225A JP13022591A JPH04333309A JP H04333309 A JPH04333309 A JP H04333309A JP 3130225 A JP3130225 A JP 3130225A JP 13022591 A JP13022591 A JP 13022591A JP H04333309 A JPH04333309 A JP H04333309A
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Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B23—MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- B23K—SOLDERING OR UNSOLDERING; WELDING; CLADDING OR PLATING BY SOLDERING OR WELDING; CUTTING BY APPLYING HEAT LOCALLY, e.g. FLAME CUTTING; WORKING BY LASER BEAM
- B23K2103/00—Materials to be soldered, welded or cut
- B23K2103/02—Iron or ferrous alloys
- B23K2103/04—Steel or steel alloys
Landscapes
- Metal Rolling (AREA)
- Reduction Rolling/Reduction Stand/Operation Of Reduction Machine (AREA)
- Laser Beam Processing (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、鋼板表面粗度パタ−ン
を規制することにより、塗装鮮映性、及びプレス成形性
を著しく向上させた塗装鮮映性に優れた塗装用鋼板に関
するものである。
を規制することにより、塗装鮮映性、及びプレス成形性
を著しく向上させた塗装鮮映性に優れた塗装用鋼板に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、加工用冷間圧延鋼板は、プレス
加工し易くするため、鋼板表面をダル仕上げする。すな
わち、プレス加工時、鋼板表面に形成された凹凸に、加
工用潤滑油が貯留され、金型と鋼板の摩擦を少なくし、
かつ焼き付けを防止する作用をするからである。また、
プレス成形性に関する研究は、素材である鉄板側と、成
形技術の両面から行われてきているが、製品の高精度化
と複雑化に伴い、鋼板に対する要求特性がより高級化、
多様化しつつある。このため、現状としては、鋼板粗度
を最終的に調整する調質圧延において、鋼板表面にショ
ットブラスト、放電、あるいはレ−ザ−等でダル加工し
たワ−クロ−ルを使用し、鋼板表面に粗さを転写してい
る。また、実際のプレス成形における評価基準は、従来
用いられてきた鋼板の機械的特性(r値、El値等)だ
けでは不充分であり、鋼板表面粗度潤滑油等もプレス成
形性に大きな影響を及ぼす。一方、自動車ボデイや家電
製品などの外装鋼板は、塗装仕上げをして、美観を付与
するか、この際、塗装面の乱反射によって美観を損なわ
ないようにすること、いわゆる、鮮映性に優れているこ
とが要求される。そこで、例えば、鋼板の表面粗度のプ
ロフィルを改良して、塗装後の塗膜表面の凹凸を少なく
し、水平部分の占める割合を多くすることによって、光
の正反射率の向上と写像の歪みを少なくして、塗装後の
鮮映性を従来よりも向上させ得る鋼板として、特開昭6
2−168602号公報が示しており、また、冷間圧延
工程の条件の不適切な場合に起こるうねりによる塗膜面
のゆず肌と称せられる欠陥を生じて鮮映性を劣化させる
。これを防止するため、このタンデムの冷間圧延鋼板表
面にうねりの発生することを防止し、これによって調質
圧延後の鋼板にうねりを生じることを防止して、塗装後
の塗膜面の鮮映性の低下を防止する方法として特開昭6
2−224405号公報が知られている。
加工し易くするため、鋼板表面をダル仕上げする。すな
わち、プレス加工時、鋼板表面に形成された凹凸に、加
工用潤滑油が貯留され、金型と鋼板の摩擦を少なくし、
かつ焼き付けを防止する作用をするからである。また、
プレス成形性に関する研究は、素材である鉄板側と、成
形技術の両面から行われてきているが、製品の高精度化
と複雑化に伴い、鋼板に対する要求特性がより高級化、
多様化しつつある。このため、現状としては、鋼板粗度
を最終的に調整する調質圧延において、鋼板表面にショ
ットブラスト、放電、あるいはレ−ザ−等でダル加工し
たワ−クロ−ルを使用し、鋼板表面に粗さを転写してい
る。また、実際のプレス成形における評価基準は、従来
用いられてきた鋼板の機械的特性(r値、El値等)だ
けでは不充分であり、鋼板表面粗度潤滑油等もプレス成
形性に大きな影響を及ぼす。一方、自動車ボデイや家電
製品などの外装鋼板は、塗装仕上げをして、美観を付与
するか、この際、塗装面の乱反射によって美観を損なわ
ないようにすること、いわゆる、鮮映性に優れているこ
とが要求される。そこで、例えば、鋼板の表面粗度のプ
ロフィルを改良して、塗装後の塗膜表面の凹凸を少なく
し、水平部分の占める割合を多くすることによって、光
の正反射率の向上と写像の歪みを少なくして、塗装後の
鮮映性を従来よりも向上させ得る鋼板として、特開昭6
2−168602号公報が示しており、また、冷間圧延
工程の条件の不適切な場合に起こるうねりによる塗膜面
のゆず肌と称せられる欠陥を生じて鮮映性を劣化させる
。これを防止するため、このタンデムの冷間圧延鋼板表
面にうねりの発生することを防止し、これによって調質
圧延後の鋼板にうねりを生じることを防止して、塗装後
の塗膜面の鮮映性の低下を防止する方法として特開昭6
2−224405号公報が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】これらの公知特許は、
塗装後の鮮映性を向上させるという点では、優れたもの
ではあるが、しかしながら、特開昭62−168602
号公報にあっては、表面粗さを構成する微視的形態が、
平坦な山頂面を有する台形状の山部と、その周囲の全部
、または一部を取囲むように形成された溝状の谷部とを
形成することによって、塗装後の塗膜の鮮映性を向上さ
せようとするものである。しかし、溝状の谷部がリング
状のパタ−ンである関係から、プレス加工時鋼板表面に
形成された凸部に加工用潤滑油が貯留する量が少なく、
プレス成形性が充分満足した状態を得ることが出来ない
という欠点がある。また、同様に特開昭62−2244
05号公報にあっては、うねりを防止し、塗装後の塗膜
面の鮮映性の低下を防止することでは優れているとして
も、前述公開公報と同様に表面粗さを構成する微視的形
態について、溝状の谷部がリング状のパタ−ンであるこ
とを構成要素とすることから、プレス加工時鋼板表面に
形成された凸部に加工用潤滑油が貯留する量が少なく、
プレス成形性が充分満足した状態を得ることが出来ない
という欠点がある。
塗装後の鮮映性を向上させるという点では、優れたもの
ではあるが、しかしながら、特開昭62−168602
号公報にあっては、表面粗さを構成する微視的形態が、
平坦な山頂面を有する台形状の山部と、その周囲の全部
、または一部を取囲むように形成された溝状の谷部とを
形成することによって、塗装後の塗膜の鮮映性を向上さ
せようとするものである。しかし、溝状の谷部がリング
状のパタ−ンである関係から、プレス加工時鋼板表面に
形成された凸部に加工用潤滑油が貯留する量が少なく、
プレス成形性が充分満足した状態を得ることが出来ない
という欠点がある。また、同様に特開昭62−2244
05号公報にあっては、うねりを防止し、塗装後の塗膜
面の鮮映性の低下を防止することでは優れているとして
も、前述公開公報と同様に表面粗さを構成する微視的形
態について、溝状の谷部がリング状のパタ−ンであるこ
とを構成要素とすることから、プレス加工時鋼板表面に
形成された凸部に加工用潤滑油が貯留する量が少なく、
プレス成形性が充分満足した状態を得ることが出来ない
という欠点がある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は従来技術の課題
を有利に解決するものであって、 その特徴とするもの
は、鋼板表面に微小かつ、多数の円、楕円及び多角形等
の形状を有する凹部を設けると共に、該凹部の形状は直
径d50〜200μm、凹部深さhが2〜16μm、凹
部容積は1×103〜1×106μmの範囲を満足し、
圧延方向に隣接する凹部間中心距離(p1)1.5d〜
2.5d、圧延方向列の列間中心距離(p2)1.5d
〜2.5dとしたことを特徴とする塗装鮮映性に優れた
塗装用鋼板にある。
を有利に解決するものであって、 その特徴とするもの
は、鋼板表面に微小かつ、多数の円、楕円及び多角形等
の形状を有する凹部を設けると共に、該凹部の形状は直
径d50〜200μm、凹部深さhが2〜16μm、凹
部容積は1×103〜1×106μmの範囲を満足し、
圧延方向に隣接する凹部間中心距離(p1)1.5d〜
2.5d、圧延方向列の列間中心距離(p2)1.5d
〜2.5dとしたことを特徴とする塗装鮮映性に優れた
塗装用鋼板にある。
【0005】以下、本発明を図面に従って詳細に説明す
る。図1は本発明によるロ−ル製造方法についての説明
図である。本発明は、先ず図1(A)に示すように、ロ
−ル1表面に約20〜30μmの樹脂2を被覆する。被
覆する樹脂は、耐アルカリ性・耐クロム酸性・絶縁性等
の性質を有し、後工程で除去が容易であるようにアルカ
リ系樹脂、及びメッキシ−ル用樹脂等が好ましく、例え
ば、アクリル樹脂、メタアクリル樹脂、メアクリル酸エ
ステル、ポリオレフィン樹脂、エポキシ系樹脂、アルキ
ッド樹脂、塩化ビニル樹脂、ポリアミド系樹脂等がある
。これら樹脂をロ−ル表面に5〜20μmの樹脂を被覆
する。被覆の方法としては、ロ−ル非回転によるロ−ル
引き抜き法、電着塗装法、及びロ−ル回転によるロ−ル
コ−タ−、スプレ−による吹き付け、コ−テンコ−タ−
、粉体塗装法、フィルム状樹脂等を巻きつける等の手段
でロ−ル表面に均一に付着させ乾燥させる。次いで、図
1(B)に示すように、樹脂を被覆したロ−ル1は高密
度エネルギ−、例えばレ−ザ−ビ−ム3により加工を受
ける。すなわち、レ−ザ−ビ−ム3を被覆した樹脂2の
表面から照射して、その部分の樹脂を溶解除去する。 樹脂が溶解除去された後の凹部径は、レ−ザ−照射条件
、特にレ−ザ−出力、集光レンズ4〜ロ−ル間ギャップ
(焦点ずれ)により調整することができ、本発明におい
ては穴径が50〜200μmの範囲になるようにレ−ザ
−照射条件を設定する。上記したロ−ル表面にレ−ザ−
加工を行うには、樹脂被覆したロ−ルを回転させながら
、レ−ザ−加工ヘッドを移動させ、あらかじめ設定され
たピッチ間隔Pにもとずく加工周波数、ロ−ル回転数に
てレ−ザ−を照射して行う。レ−ザ−加工後、図1(C
)に示すように、本発明ロ−ルをクロムメッキ溶液中で
クロムメッキ5を行う。メッキ条件はクロム酸溶液中で
20〜50A/dm2の電流密度、及び樹脂が溶解除去
された後の凹部直径d10〜50μmなる径、すなわち
、クロムメッキ部有効面積比に応じた投入電流2000
A〜20000A等の条件で電解メッキを行うことによ
り、前記によるレ−ザ−加工によって形成された穴径、
5〜20μmの厚みで、先端形状が丸、楕円形のクロム
突起を付着することができる。この際、樹脂が絶縁物質
であるため、クロムその表面に付着することなく、設定
したメッキ条件により、樹脂の厚さとほぼ同等、または
それ以下の厚さにて、穴の部分だけにメッキされる。図
1(D)は、クロムメッキ後の表面状態を示すもので、
樹脂2及びロ−ル1表面によって形成された穴6は、電
解メッキされた曲面状のクロム突起7が付着している。 次いで、クロム突起7を有するロ−ルは、溶剤を溶かし
た溶媒中に浸漬するか、溶剤でブラッシングするなどし
て、表面の樹脂を除去する。そして、図1(D)に示す
如く、樹脂を除去したロ−ル1の表面には、クロム突起
7が表出する。以上の工程によって、本発明はロ−ル1
の表面に曲面状のクロム突起を、所定のピッチで設けた
ロ−ルを製造することができる。
る。図1は本発明によるロ−ル製造方法についての説明
図である。本発明は、先ず図1(A)に示すように、ロ
−ル1表面に約20〜30μmの樹脂2を被覆する。被
覆する樹脂は、耐アルカリ性・耐クロム酸性・絶縁性等
の性質を有し、後工程で除去が容易であるようにアルカ
リ系樹脂、及びメッキシ−ル用樹脂等が好ましく、例え
ば、アクリル樹脂、メタアクリル樹脂、メアクリル酸エ
ステル、ポリオレフィン樹脂、エポキシ系樹脂、アルキ
ッド樹脂、塩化ビニル樹脂、ポリアミド系樹脂等がある
。これら樹脂をロ−ル表面に5〜20μmの樹脂を被覆
する。被覆の方法としては、ロ−ル非回転によるロ−ル
引き抜き法、電着塗装法、及びロ−ル回転によるロ−ル
コ−タ−、スプレ−による吹き付け、コ−テンコ−タ−
、粉体塗装法、フィルム状樹脂等を巻きつける等の手段
でロ−ル表面に均一に付着させ乾燥させる。次いで、図
1(B)に示すように、樹脂を被覆したロ−ル1は高密
度エネルギ−、例えばレ−ザ−ビ−ム3により加工を受
ける。すなわち、レ−ザ−ビ−ム3を被覆した樹脂2の
表面から照射して、その部分の樹脂を溶解除去する。 樹脂が溶解除去された後の凹部径は、レ−ザ−照射条件
、特にレ−ザ−出力、集光レンズ4〜ロ−ル間ギャップ
(焦点ずれ)により調整することができ、本発明におい
ては穴径が50〜200μmの範囲になるようにレ−ザ
−照射条件を設定する。上記したロ−ル表面にレ−ザ−
加工を行うには、樹脂被覆したロ−ルを回転させながら
、レ−ザ−加工ヘッドを移動させ、あらかじめ設定され
たピッチ間隔Pにもとずく加工周波数、ロ−ル回転数に
てレ−ザ−を照射して行う。レ−ザ−加工後、図1(C
)に示すように、本発明ロ−ルをクロムメッキ溶液中で
クロムメッキ5を行う。メッキ条件はクロム酸溶液中で
20〜50A/dm2の電流密度、及び樹脂が溶解除去
された後の凹部直径d10〜50μmなる径、すなわち
、クロムメッキ部有効面積比に応じた投入電流2000
A〜20000A等の条件で電解メッキを行うことによ
り、前記によるレ−ザ−加工によって形成された穴径、
5〜20μmの厚みで、先端形状が丸、楕円形のクロム
突起を付着することができる。この際、樹脂が絶縁物質
であるため、クロムその表面に付着することなく、設定
したメッキ条件により、樹脂の厚さとほぼ同等、または
それ以下の厚さにて、穴の部分だけにメッキされる。図
1(D)は、クロムメッキ後の表面状態を示すもので、
樹脂2及びロ−ル1表面によって形成された穴6は、電
解メッキされた曲面状のクロム突起7が付着している。 次いで、クロム突起7を有するロ−ルは、溶剤を溶かし
た溶媒中に浸漬するか、溶剤でブラッシングするなどし
て、表面の樹脂を除去する。そして、図1(D)に示す
如く、樹脂を除去したロ−ル1の表面には、クロム突起
7が表出する。以上の工程によって、本発明はロ−ル1
の表面に曲面状のクロム突起を、所定のピッチで設けた
ロ−ルを製造することができる。
【0006】図2(A)は本発明によるロ−ルの断面を
模式的に示したもので、ロ−ル1の表面にレ−ザ−を照
射して、直径50〜200μmの穴を形成する。7は、
穴6の上に付着したロ−ル表面より、直径D及び高さH
が5〜20μmの範囲になるように突出した、クロムを
主成分とする突起であり、圧延方向列の列間中心距離P
c=1.5D〜2.5D間隔で配設する。また、突起7
の高さHが20μmを超えると、圧延時に突起7がロ−
ル表面により脱落したり、圧延荷重による破壊を引き起
こすことがあるため、この突起7の高さは、低い程良く
10μm以下程度が好ましい。しかし、2μmより低く
なると、鋼板表面に転写する凹部深さが低く、粗度も小
さくなり、本発明の目的が達成出来ない。また、図2(
B)には、上記した表面形状を有するロ−ルにて調質圧
延し、40〜100%の割合で転写された鋼板の断面形
状を示す。なお、40%以下の転写率では、鋼板表面に
転写する凹部深さが低く、粗度も小さくなり、本発明の
目的が達成出来ない。
模式的に示したもので、ロ−ル1の表面にレ−ザ−を照
射して、直径50〜200μmの穴を形成する。7は、
穴6の上に付着したロ−ル表面より、直径D及び高さH
が5〜20μmの範囲になるように突出した、クロムを
主成分とする突起であり、圧延方向列の列間中心距離P
c=1.5D〜2.5D間隔で配設する。また、突起7
の高さHが20μmを超えると、圧延時に突起7がロ−
ル表面により脱落したり、圧延荷重による破壊を引き起
こすことがあるため、この突起7の高さは、低い程良く
10μm以下程度が好ましい。しかし、2μmより低く
なると、鋼板表面に転写する凹部深さが低く、粗度も小
さくなり、本発明の目的が達成出来ない。また、図2(
B)には、上記した表面形状を有するロ−ルにて調質圧
延し、40〜100%の割合で転写された鋼板の断面形
状を示す。なお、40%以下の転写率では、鋼板表面に
転写する凹部深さが低く、粗度も小さくなり、本発明の
目的が達成出来ない。
【0007】図3(A)(B)は、本発明による鋼板断
面及びロ−ル断面の平面を模式的に示したもので、鋼板
表面に、直径d50〜200μmの凹部を形成される。 圧延方向に隣接する凹部間中心距離P1=1.5d〜2
.5dと圧延方向列の列間中心距離P2=1.5d〜2
.5d間隔で配設する。自動車用外板等の鮮映性とプレ
ス加工の両方の機能を要求される部材においては、この
ピッチをあまり大きくすると、鋼板表面粗度が低下し、
圧延時のスベリの発生、伸率変動による材質低下等の鋼
板品位低下及びプレス性低下等の問題を招く。また、あ
まり小さくすると、鋼板表面のうねりの増加による塗装
後の鮮映性低下を招くため、本発明は上記範囲に限定し
た。次に、鋼板凹部深さの上限は、前記に示した突起の
高さより16μmとし、鋼板凹部深さが2μmより低く
なると、鋼板表面の凹部深さが低く粗度も小さくなり、
本発明の目的が達成出来ない。なお、鋼板凹部形状は、
プレス時の油溜め効果、及び鋼板表面への潤滑効果等を
考慮すると、鋼板凹部の平面形状から見ると、円形、楕
円形、長方形及び多角形を持ち、また、同じく断面形状
から見ると、円形、楕円形、長方形及び多角形、台形、
及び角状の物も考えられ、少なくとも前記特開昭62−
168602号公報及び特開昭62−224405号公
報の如き、溝状のリング状谷部ではない凹部形状であれ
ばいかなる形状でもかまわない。また、この点が第1の
特徴である。
面及びロ−ル断面の平面を模式的に示したもので、鋼板
表面に、直径d50〜200μmの凹部を形成される。 圧延方向に隣接する凹部間中心距離P1=1.5d〜2
.5dと圧延方向列の列間中心距離P2=1.5d〜2
.5d間隔で配設する。自動車用外板等の鮮映性とプレ
ス加工の両方の機能を要求される部材においては、この
ピッチをあまり大きくすると、鋼板表面粗度が低下し、
圧延時のスベリの発生、伸率変動による材質低下等の鋼
板品位低下及びプレス性低下等の問題を招く。また、あ
まり小さくすると、鋼板表面のうねりの増加による塗装
後の鮮映性低下を招くため、本発明は上記範囲に限定し
た。次に、鋼板凹部深さの上限は、前記に示した突起の
高さより16μmとし、鋼板凹部深さが2μmより低く
なると、鋼板表面の凹部深さが低く粗度も小さくなり、
本発明の目的が達成出来ない。なお、鋼板凹部形状は、
プレス時の油溜め効果、及び鋼板表面への潤滑効果等を
考慮すると、鋼板凹部の平面形状から見ると、円形、楕
円形、長方形及び多角形を持ち、また、同じく断面形状
から見ると、円形、楕円形、長方形及び多角形、台形、
及び角状の物も考えられ、少なくとも前記特開昭62−
168602号公報及び特開昭62−224405号公
報の如き、溝状のリング状谷部ではない凹部形状であれ
ばいかなる形状でもかまわない。また、この点が第1の
特徴である。
【0008】図4は本発明による冷間圧延鋼板の鋼板凹
部容積と穴ピッチの関係を示す図である。圧延方向に隣
接する凹部間中心距離P1=1.5d〜2.5dと圧延
方向列の列間中心距離P2=1.5d〜2.5dにおい
て、鋼板凹部容積は、1×103〜1×106μm3の
範囲がプレス性、及び鮮映性が最も優れている。鋼板凹
部容積が、1×103以下だと塗装鮮映性は向上するが
、プレス時の油溜め容積が低下し、プレス時の型かじり
を招く。また、鋼板凹部容積が、1×106μm3以上
の場合は、プレス時の油溜め容積の飛躍的な増加により
、プレス性は向上するが、鋼板上のうねりの増加により
、塗装鮮映性が、悪化するため、本発明においては、上
記範囲に限定した。すなわち、前記鋼板凹部形状を有し
、かつ、鋼板凹部容積が、1×103〜1×106μm
3の容積を持つことによって、鮮映性のあるプレス性鋼
板を得ることが出来る。すなわち、この点が第2の特徴
である。
部容積と穴ピッチの関係を示す図である。圧延方向に隣
接する凹部間中心距離P1=1.5d〜2.5dと圧延
方向列の列間中心距離P2=1.5d〜2.5dにおい
て、鋼板凹部容積は、1×103〜1×106μm3の
範囲がプレス性、及び鮮映性が最も優れている。鋼板凹
部容積が、1×103以下だと塗装鮮映性は向上するが
、プレス時の油溜め容積が低下し、プレス時の型かじり
を招く。また、鋼板凹部容積が、1×106μm3以上
の場合は、プレス時の油溜め容積の飛躍的な増加により
、プレス性は向上するが、鋼板上のうねりの増加により
、塗装鮮映性が、悪化するため、本発明においては、上
記範囲に限定した。すなわち、前記鋼板凹部形状を有し
、かつ、鋼板凹部容積が、1×103〜1×106μm
3の容積を持つことによって、鮮映性のあるプレス性鋼
板を得ることが出来る。すなわち、この点が第2の特徴
である。
【0009】
【実施例】直径600mmφの5%Cr鍛鋼調質圧延ロ
−ル用ワ−クロ−ルの表面に、アクリル樹脂をロ−ラ−
塗布にて厚さ20μm〜30μmに均一に塗布した後乾
燥した。その後、該樹脂を被覆したロ−ル表面に8〜2
0Wパワ−のYAGパルスレ−ザ−を照射し、円形凹部
を形成した。すなわち、一定のピ−ク値をパルス幅を有
するパルスレ−ザ−光を集光レンズで焦点距離を変え、
円形凹部の穴直径d50〜200μm、かつ隣接する凹
部間中心距離が直径dの1.5d〜2.5dとなるよう
に、ロ−ルを回転し、レ−ザ−ヘッドを移動させながら
、ロ−ル表面に照射し、被覆した樹脂を貫通し、かつロ
−ル表面をわずかに溶かして円形凹部を形成する。レ−
ザ−加工後、ロ−ルをアルカリ電解温度45〜50℃、
脱脂時間100〜150secで脱脂し、クロム酸溶液
でクロムメッキを行った。すなわち、クロム酸溶液中で
電解メッキをし、ほぼ8μm厚さのクロムをロ−ル表面
に形成した穴部に密着させた。この際ロ−ル表面を被覆
したアクリル樹脂は絶縁性を有することから、樹脂被覆
された面はクロムメッキはなく、穴部に樹脂の厚みとほ
ぼ同一の厚みにクロムメッキがされた。メッキ後は表面
被覆している樹脂を溶剤でブラッシングして除去した。 その結果、ロ−ル表面には、ほぼ8μmのクロム突起が
正方配列していた。このようにして製造した圧延ロ−ル
を用いて、0.75mm厚さの冷延鋼板に伸び率1.2
%の調質圧延を行い、ロ−ル表面に形成した粗面を鋼板
に転写され、その際の鋼板形状パタ−ンを表1に示す。 この表1に示す各鋼板の形状パタ−ンについてリン酸塩
による化成処理を行い、引き続き化成処理後、下塗、カ
チオンED塗料18〜20μm厚さ、中塗り30〜35
μm厚さ、ないしは、上塗り、トップコ−ト30〜35
μm厚さの2コ−トまたは3コ−トの塗装を施した。そ
の塗装後の塗膜表面について、鮮映性評価として鮮映度
計によるNSIC値の測定を行った。その結果について
、鮮映性並びにプレス加工性、ロ−ル寿命と共に表2に
示す。
−ル用ワ−クロ−ルの表面に、アクリル樹脂をロ−ラ−
塗布にて厚さ20μm〜30μmに均一に塗布した後乾
燥した。その後、該樹脂を被覆したロ−ル表面に8〜2
0Wパワ−のYAGパルスレ−ザ−を照射し、円形凹部
を形成した。すなわち、一定のピ−ク値をパルス幅を有
するパルスレ−ザ−光を集光レンズで焦点距離を変え、
円形凹部の穴直径d50〜200μm、かつ隣接する凹
部間中心距離が直径dの1.5d〜2.5dとなるよう
に、ロ−ルを回転し、レ−ザ−ヘッドを移動させながら
、ロ−ル表面に照射し、被覆した樹脂を貫通し、かつロ
−ル表面をわずかに溶かして円形凹部を形成する。レ−
ザ−加工後、ロ−ルをアルカリ電解温度45〜50℃、
脱脂時間100〜150secで脱脂し、クロム酸溶液
でクロムメッキを行った。すなわち、クロム酸溶液中で
電解メッキをし、ほぼ8μm厚さのクロムをロ−ル表面
に形成した穴部に密着させた。この際ロ−ル表面を被覆
したアクリル樹脂は絶縁性を有することから、樹脂被覆
された面はクロムメッキはなく、穴部に樹脂の厚みとほ
ぼ同一の厚みにクロムメッキがされた。メッキ後は表面
被覆している樹脂を溶剤でブラッシングして除去した。 その結果、ロ−ル表面には、ほぼ8μmのクロム突起が
正方配列していた。このようにして製造した圧延ロ−ル
を用いて、0.75mm厚さの冷延鋼板に伸び率1.2
%の調質圧延を行い、ロ−ル表面に形成した粗面を鋼板
に転写され、その際の鋼板形状パタ−ンを表1に示す。 この表1に示す各鋼板の形状パタ−ンについてリン酸塩
による化成処理を行い、引き続き化成処理後、下塗、カ
チオンED塗料18〜20μm厚さ、中塗り30〜35
μm厚さ、ないしは、上塗り、トップコ−ト30〜35
μm厚さの2コ−トまたは3コ−トの塗装を施した。そ
の塗装後の塗膜表面について、鮮映性評価として鮮映度
計によるNSIC値の測定を行った。その結果について
、鮮映性並びにプレス加工性、ロ−ル寿命と共に表2に
示す。
【0010】
【表1】
【0011】
【表2】
表2から明らかなように、本発明による試料1〜5は従
来の6〜8に比べて、特に鮮映性のあるプレス性鋼板及
びロ−ル寿命に極めて優れていることがわかる。
来の6〜8に比べて、特に鮮映性のあるプレス性鋼板及
びロ−ル寿命に極めて優れていることがわかる。
【0012】
【発明の効果】本発明によって、従来のレ−ザ−鋼板に
比較し、特に塗装後の高鮮映性を有し、かつ、プレス性
を兼ね備えた塗装用冷延鋼板が可能となるとともに、ク
ロム突起形状の制御により、ロ−ル寿命の飛躍的向上を
図ることができる。
比較し、特に塗装後の高鮮映性を有し、かつ、プレス性
を兼ね備えた塗装用冷延鋼板が可能となるとともに、ク
ロム突起形状の制御により、ロ−ル寿命の飛躍的向上を
図ることができる。
【図1】本発明によるロ−ル製造方法の1例を示す図、
【図2】本発明ロ−ル及び本発明ロ−ルを用いて圧延し
た鋼板の1部断面図、
た鋼板の1部断面図、
【図3】本発明ロ−ル及び本発明ロ−ルを用いて圧延し
た鋼板の1部平面図、
た鋼板の1部平面図、
【図4】本発明鋼板の鋼板凹部容積と穴ピッチの関係を
示す図である。
示す図である。
1 ロ−ル、
2 樹脂、
3 レ−ザ−ビ−ム、
4 集光レンズ、
5 クロムメッキ、
6 穴、
7 突起。
Claims (1)
- 【請求項1】 鋼板表面に微小かつ、多数の円、楕円
及び多角形等の形状を有する凹部を設けると共に、該凹
部の形状は直径d50〜200μm、凹部深さhが2〜
16μm、凹部容積は1×103〜1×106μmの範
囲を満足し、圧延方向に隣接する凹部間中心距離(p1
)1.5d〜2.5d、圧延方向列の列間中心距離(p
2)1.5d〜2.5dとしたことを特徴とする塗装鮮
映性に優れた塗装用鋼板。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3130225A JPH04333309A (ja) | 1991-05-07 | 1991-05-07 | 塗装鮮映性に優れた塗装用鋼板 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3130225A JPH04333309A (ja) | 1991-05-07 | 1991-05-07 | 塗装鮮映性に優れた塗装用鋼板 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04333309A true JPH04333309A (ja) | 1992-11-20 |
Family
ID=15029087
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3130225A Pending JPH04333309A (ja) | 1991-05-07 | 1991-05-07 | 塗装鮮映性に優れた塗装用鋼板 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH04333309A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020500715A (ja) * | 2017-08-29 | 2020-01-16 | 宝山鋼鉄股▲分▼有限公司 | 鋼板の表面形状を圧延成形するためのロールおよびその製造方法 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS62168602A (ja) * | 1986-01-17 | 1987-07-24 | Kawasaki Steel Corp | 塗装用鋼板およびその製造方法 |
-
1991
- 1991-05-07 JP JP3130225A patent/JPH04333309A/ja active Pending
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS62168602A (ja) * | 1986-01-17 | 1987-07-24 | Kawasaki Steel Corp | 塗装用鋼板およびその製造方法 |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020500715A (ja) * | 2017-08-29 | 2020-01-16 | 宝山鋼鉄股▲分▼有限公司 | 鋼板の表面形状を圧延成形するためのロールおよびその製造方法 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 19960206 |