JPH04333028A - 光ー光変換素子による光ー光変換方法と表示装置 - Google Patents

光ー光変換素子による光ー光変換方法と表示装置

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JPH04333028A
JPH04333028A JP3132009A JP13200991A JPH04333028A JP H04333028 A JPH04333028 A JP H04333028A JP 3132009 A JP3132009 A JP 3132009A JP 13200991 A JP13200991 A JP 13200991A JP H04333028 A JPH04333028 A JP H04333028A
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昆野 俊男
Shintaro Nakagaki
中垣 新太郎
Ichiro Negishi
根岸 一郎
Tetsuji Suzuki
鉄二 鈴木
Fujiko Tatsumi
辰巳 扶二子
Riyuusaku Takahashi
高橋 竜作
Keiichi Maeno
敬一 前野
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は光ー光変換素子による光
ー光変換方法と表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】時系列的な情報信号によって強度変調さ
れた光束を、投影光学系によりスクリーンに投影して、
2次元的な画像の表示を行なわせうるようにした表示装
置は従来から知られている。ところで、画像信号におけ
る各画素信号によって強度変調された状態の光信号を、
水平方向及び垂直方向に走査させるようにしている従来
技術では、時系列的な信号を用いて高輝度で高解像度の
光学的な2次元画像、例えば縦横にそれぞれ4000個
の画素が配列されているような高精細度の2次元画像を
実時間に近い状態で形成させることが要求されても、そ
れを実現できるような信号変換素子がなかったので、そ
のような要求を満足させることはできなかった。
【0003】前記の問題点を解決するために本出願人会
社では先に、例えば、光源から放射された断面形状が直
線状の光束を、画素毎に設けてある多数の反射部材を画
素情報によって変位させうるような構成を備えている光
変調部に入射させ、光変調部においてそれに入射された
断面形状が直線状の光束における直線方向について画素
毎に強度変調された断面形状が直線状の光束として出射
させ、前記した光変調部から出射された光束を回転鏡車
により、光束を所定の周期で水平方向に偏向して投影レ
ンズに入射させて、投影レンズによりスクリーンに投影
してスクリーン上に2次元画像を映出するようにした装
置( 例えば特願平1ー337171号の明細書参照 
)等により、前記した問題点が良好に解決でき、高輝度
で、かつ高精細度の画像の表示を極めて容易に行なうこ
とができる表示装置を提案した。
【0004】ところが、前記した既提案の装置では、そ
れの光変調部で行なわれる画素情報による光の強度変調
動作が遅いことが問題になり、それの解決策が求められ
たので、先に、N個の画素と対応するN個の発光素子が
直線的に配列されている発光素子アレイにおけるN個の
発光素子に、予め定められた期間にわたってそれぞれの
発光素子と対応する画素の情報を供給して、前記した発
光素子アレイにおけるN個の発光素子を前記の期間にわ
たって同時に発光させ、前記の発光素子アレイの各発光
素子から放射された光の整列方向と直交する方向に前記
した各発光素子から放射された光を同時に偏向させるよ
うにし、前記の偏向された光が2つの電極間に少なくと
も光導電層部材と光変調材層部材とを含んで構成されて
いる光ー光変換素子における光導電層に結像させ、光ー
光変換素子に読出し光を与えて光ー光変換素子から読出
した画像情報をスクリーンに映出させるようにした図1
2に例示されているような表示装置を提案した。
【0005】図12においてREAはN個(ただし、N
は2以上の自然数)の画素と対応するN個(ただし、N
は2以上の自然数)の発光素子が直線的に配列されてい
る発光素子アレイであり、前記の発光素子アレイREA
におけるN個の発光素子から放射される書込み光は、表
示の対象にされている画像における1本の直線上のN個
の画素の情報に従った発光強度で予め定められた期間に
わたり同時に発光できるようになされている。すなわち
、表示の対象にされている画像情報が、時系列的な画像
信号として画像情報の信号源から表示装置に供給される
ようになされている場合には、例えば、画像情報の信号
源から出力された時系列的な画像信号におけるN個の画
素情報を直並列変換回路(例えばシフトレジスタ)によ
り同時信号に変換して発光素子アレイREAに供給する
ようにしている。N個の画素情報によって強度変調され
ている状態で、発光ダイオードアレイREAにおけるN
個の発光素子から出射されたN本の光束は、揺動鏡Mg
あるいは回転鏡車のような光走査装置{以下の記載では
揺動鏡(ガルバノミラー)が使用されているものとされ
ている}に入射する。揺動鏡Mgは図中の矢印方向に所
定の周期で揺動されているから、揺動鏡Mgに入射した
前記の光束は光ー光変換素子SLMの上から下に一定の
移動速度で移動するという動作態様での動作を繰返して
レンズLを介して光ー光変換素子SLM上に投影され、
その光は書込み光として光ー光変換素子(空間光変調素
子)SLMの光導電層部材に結像されて、前記の光ー光
変換素子SLMには表示の対象にされている画像情報が
書込まれるのである。
【0006】ところで前記した発光素子アレイREAは
、直線的に配列されているN個の発光素子より表示の対
象にされている画像における1本の直線上のN個の画素
情報によって強度変調されている光束を、予め定められ
た期間にわたり放射させているが、前記した予め定めら
れた一定の期間が経過した後には、表示の対象にされて
いる画像における別の1本の直線上のN個の画素情報に
よって強度変調されている光束を、予め定められた期間
にわたって放射する、というように、表示の対象にされ
ている画像における順次に異なる直線上のN個の画像情
報によって強度変調された状態の光を予め定められた一
定の時間ずつ次々に放射しており、それにより光ー光変
換素子SLM上には明るい書込み光が与えられることに
なる。図12に示されている表示装置中において用いら
れる前記した光ー光変換素子SLMとしては、例えば図
2に例示されているように、透明基板BP1と透明電極
Et1と光導電層部材PCLと誘電体ミラーDMLと配
向膜ALL1,ALL2と光変調材層部材PMLと透明
電極Et2と透明基板BP2とを積層して構成されてい
る、所謂、反射型の光ー光変換素子であっても、あるい
は図示されていない透過型の光ー光変換素子であっても
よい。
【0007】前記した光ー光変換素子SLMの構成と動
作とについて図2を参照して説明すると次のとおりであ
る。光ー光変換素子SLMにおいて前記した透明電極E
t1,Et2は透明導電物質の薄膜で構成されており、
また光導電層部材PCLは使用される光の波長域におい
て光導電性を示す物質を用いて構成される。また、誘電
体ミラーDMLとしては所定の波長帯の光を反射させう
るように多層膜として構成された周知形態のものが使用
でき、さらにまた、光変調材層部材PMLとしては、印
加されている電界強度に応じて光の状態を変化させる光
変調材、例えば、電気光学効果を有する結晶、複屈折特
性を示す液晶、その他の光変調材層部材が用いられてい
るものとされている。さらに図2においてEは透明電極
Et1,Et2間に所定の電圧を印加するための電源で
ある。
【0008】図2中のWLは光ー光変換素子SLMにお
ける基板BP1 側から入射されて光導電層部材PCL
に集光される書込み光であって、この書込み光WLは表
示の対象にされている情報によって強度変調されている
。 それで図12に示されている表示装置において、透明電
極Et1,Et2間に電源Eから所定の電圧が供給され
ている光ー光変換素子SLMにおける透明基板BP1 
側から、前記した揺動鏡Mgで反射した画像情報によっ
て強度変調されているN本の書込み光束がレンズLによ
り光導電層部材PCLに集光すると、前記したN本の書
込み光束が集光された部分の光導電層部材PCLの電気
抵抗値が、照射された光量に応じ変化して光導電層部材
PCLと誘電体ミラーDMLとの境界には前記した表示
の対象にされている画像情報で強度変調されているN本
の書込み光による照射光量と対応している電荷像、すな
わち、時系列信号におけるN個の順次の画素情報と対応
している電荷量の電荷が配列されている状態の電荷像が
良好に形成され、それにより光ー光変換素子SLMの光
変調材層部材PMLには、光導電層部材PCLと誘電体
ミラーDMLとの境界に形成されたN個の電荷像による
電界が印加される。
【0009】図12中のLSは読出し光の光源であり、
前記した読出し光の光源LSから放射された読出し光R
Lが偏光ビームスプリッタPBSに入射すると、前記し
た読出し光RLにおけるS偏光光成分が偏光ビームスプ
リッタPBSで光ー光変換素子SLMの読出し側の方に
反射されて、光ー光変換素子SLMの読出し側の透明基
板BP2 から入射する。前記のように光ー光変換素子
SLMの透明基板BP2側から入射した読出し光RLは
図2を参照して既述したように、透明基板BP2→透明
電極Et2→配向膜ALL2→光変調材層部材PML→
配向膜ALL1→誘電体ミラーDMLの経路により誘電
体ミラーDMLに達して、そこで反射した読出し光の反
射光は、誘電体ミラーDML→配向膜ALL1→光変調
材層部材PML→配向膜ALL2→透明電極Et2→透
明基板BP2 →の経路で光ー光変換素子SLMから出
射する。
【0010】前記のようにして光ー光変換素子SLMか
ら同時に出射したN本の読出し光の光束は、N個の順次
の画素情報と対応している電荷量の電荷が配列されてい
る状態の電荷像による電界が印加されている光変調材層
部材PMLを往復した光束であるから、その光束は直線
的に配列されているN個の順次の画素情報と対応して偏
光面の状態が変化しているものになっている。そして、
前記の光ー光変換素子SLMから同時に出射したN本の
読出し光は偏光ビームスプリッタPBSに入射して、前
記の入射光におけるP偏光光成分が偏光ビームスプリッ
タPBSから投影レンズLpに同時に与えられ、投影レ
ンズLpはそれをスクリーンS上に直線的に配列されて
いるN個の光点として同時に映出させる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】さて、図12を参照し
て説明した表示装置で使用されている光ー光変換素子S
LMにおける書込み光による1枚の画像(1フレームの
画像)の書込み動作は、N個の画素と対応して直線的に
配列されたN個の発光素子を備えた発光素子アレイのN
個の発光素子が、各発光素子と個別に対応する画素の情
報に従った発光強度で予め定められた期間、すなわち(
垂直走査期間/垂直方向に並べられるラインの数M)に
よって定められた時間だけ同時に発光するという動作を
、1垂直走査期間中に垂直走査方向でM回繰返すことに
よって行なわれる。ところで、光ー光変換素子SLMに
おける光導電層部材PCLと光変調材層部材PMLとか
らなる部分の等価回路は、電気抵抗と静電容量とによる
受動回路網として示されるものであるから、2つの透明
電極間Et1,Et2間に所定の一定の動作電圧Eが供
給されているとともに、一定強度の読出し光が与えられ
ている光ー光変換器SLMに対して、例えば、図13の
下方に例示してあるように、時刻t1から時刻t2まで
のτの時間に光強度がIw1であるような露光量(光量
×時間)の書込み光を与えた場合に光ー光変換素子から
出射される読出し光の強度の時間軸上での変化の態様は
図13の上方に例示されているように、時間軸上で自然
対数的に減衰している状態のものとなる。
【0012】すなわち、光ー光変換素子SLMにおける
光変調材層部材PMLの両端に印加される電圧値は、2
つの透明電極間Et1,Et2間に予め供給されていた
所定の動作電圧Eから前記した露光量の書込み光の印加
時に光導電層部材に生じる電圧降下分だけ低い電圧値か
ら、光ー光変換素子SLMにおける光導電層部材PCL
と光変調材層部材PMLとからなる構成部分の時定数に
従って時間軸上で自然対数的に低下して行くから、それ
に従って光ー光変換素子SLMから読出される読出し光
の強度は図13の上方に示されているようにIr1の値
から時間軸上で自然対数的に減衰している状態のものと
なるのであり、したがって光ー光変換素子SLMからの
読出し光によって表示される表示画像における各画素の
明るさは、時間軸上で自然対数的に減衰している状態に
なっている。それで、光ー光変換素子における光導電層
部材PCLと光変調材層部材PMLとからなる構成部分
の時定数が、表示装置で表示の対象にしている画像の1
フレーム期間に比べて比常に長い場合には明るい表示画
像が得られるが、大きな残像が生じ、また、前記とは逆
に光ー光変換素子における光導電層部材PCLと光変調
材層部材PMLとからなる構成部分の時定数が、表示装
置で表示の対象にしている画像の1フレーム期間に比べ
て短い場合には残像は生じないが、暗い表示画像しか得
られないことになる。
【0013】そして、従来から光ー光変換素子は、それ
を構成している光導電層部材PCLと光変調材層部材P
MLとからなる構成部分の材質や膜厚、駆動周波数、書
込み光の強度等を選定することにより、前記した光ー光
変換素子における光導電層部材PCLと光変調材層部材
PMLとからなる構成部分の時定数を含めた光ー光変換
素子の応答特性を最適化した状態で使用するようにして
いる。図14は光ー光変換素子から読出された読出し光
の強度が、表示装置で表示の対象にされている画像の3
フレーム期間の経過後に最初に読出された読出光の光強
度の10%に低下するような残像特性を有する光ー光変
換素子を用いて、1フレーム期間Tf毎にIwの光強度
でτ1の時間の露光量の書込み光で光ー光変換素子に書
込んだときに、光ー光変換素子におけるある特定な1つ
の画素部分から読出された読出し光の時間軸上での強度
変化の態様を例示した図であり、この図14における読
出し光の強度Iraは人間の眼の残像特性によって平均
化された視覚平均光量を表わしている。
【0014】前記した図14に示されているような特性
を有する光ー光変換素子SLMを用いて構成されている
表示装置によって表示された表示画像を観察した人間は
、その表示画像の明るさを図中の視覚平均光量のもので
あると認識することになる。しかし、実際に読出し光の
光源から常に光ー光変換素子に供給されている読出し光
の強度は図14中にIrpとして示されている光強度の
光であるから、図14中に示されているIrpの位置の
直線とIraの位置の直線との間の面積の部分は、表示
のために利用されることなく無駄に捨て去られてしまう
ので、光源から放射された光の利用率が低いことになる
。 前記した光源から放射された光の利用率を高めるために
は、時定数の大きな光ー光変換素子を使用すればよいが
、既述のように時定数の大きな光ー光変換素子を使用す
れば残像が大になるということが問題になるから、従来
は光源の利用率が高く、かつ、残像の少ない表示装置を
提供することはできなかった。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は2つの電極間に
少なくとも光導電層部材と複屈折動作モードで使用され
る光変調材層部材とを含んで構成されている光ー光変換
素子における2つの電極に予め所定の動作電圧が供給さ
れている状態において、光導電層部材側から最小露光量
の状態から最大露光量の状態にまで露光量が変化してい
る状態の書込み光を入射させたとしたときに、前記した
2つの電極間に予め供給されている所定の動作電圧から
前記した書込み光の入射によって光導電層部材に単調な
変化状態で生じる電圧降下分だけ低下して光変調材層部
材の両端へ印加される電圧値の内で、光ー光変換素子に
最大露光量の書込み光が入射している状態のときに光変
調材層部材の両端に印加される電圧値が、光変調材層部
材における印加電圧と光変調度との関係を示す特性曲線
における光変調度の極値と対応する電圧値を単調に超え
るような電圧値となされるように光ー光変換素子におけ
る動作状態を設定してなる光ー光変換素子による光ー光
変換方法、及びN個の画素と対応して直線的に配列され
たN個の発光素子を備えた発光素子アレイにおける前記
したN個の発光素子を、各発光素子と個別に対応する画
素の情報に従って発光させる手段と、前記した発光素子
アレイにおける各発光素子から放射された光の整列方向
と直交する方向に前記の各発光素子から放射された光を
同時に偏向する手段と、2つの電極間に少なくとも光導
電層部材と複屈折動作モードで使用される光変調材層部
材とを含んで構成されている光ー光変換素子における2
つの電極に予め所定の動作電圧が供給されている状態に
おいて、光導電層部材側から最小露光量の状態から最大
露光量の状態にまで露光量が変化している状態の前記し
た偏向手段によって偏向されている書込み光を入射させ
たときに、前記した2つの電極間に予め供給されている
所定の動作電圧から前記した書込み光の入射によって光
導電層部材に単調な変化状態で生じる電圧降下分だけ低
下して光変調材層部材の両端へ印加される電圧値の内で
、光ー光変換素子に最大露光量の書込み光が入射してい
る状態のときに光変調材層部材の両端に印加される電圧
値が、光変調材層部材における印加電圧と光変調度との
関係を示す特性曲線における光変調度の極値と対応する
電圧値を単調に超えるような電圧値となされるような動
作状態として、前記した各発光素子から放射された光が
同時に偏向されている状態の光を光ー光変換素子におけ
る前記した光導電層部材に結像させるようにする手段と
、光ー光変換素子に書込まれた情報を読出し光によって
読出して投影光学系によってスクリーンに投影する手段
とを備えた表示装置を提供する。
【0016】
【作用】2つの電極間に光導電層部材と複屈折動作モー
ドで使用される光変調材層部材とを含んで構成してある
光ー光変換素子における2つの電極間に予め所定の動作
電圧を供給している状態において、光導電層部材側から
最小露光量の状態から最大露光量の状態にまで露光量が
変化している書込み光を入射させたときに、前記した2
つの電極間に予め供給されている所定の動作電圧から前
記した書込み光の入射によって光導電層部材に単調な変
化状態で生じる電圧降下分だけ低下している状態で光変
調材層部材の両端へ印加される電圧値の内で、光ー光変
換素子に最大露光量の書込み光が入射している状態のと
きに光変調材層部材の両端に印加される電圧値が、光変
調材層部材における印加電圧と光変調度との関係を示す
特性曲線における光変調度の極値と対応する電圧値を単
調に超えるような電圧値になされているために、光ー光
変換素子の光導電層部材PCLと光変調材層部材PML
とからなる構成部分の本来の時定数を変化させない状態
で、読出し光の平均光量を増大させることができるので
、光ー光変換素子に書込まれた情報を読出し光によって
読出して、投影光学系によりスクリーンに投影して行な
う画像の表示を、光源の光利用率が高い状態で行なうこ
とができる。
【0017】
【実施例】以下、添付図面を参照して本発明の光ー光変
換素子による光ー光変換方法と表示装置の具体的な内容
を詳細に説明する。図1は本発明の光ー光変換素子によ
る光ー光変換方法を適用して構成した表示装置の実施例
の斜視図、図2は光ー光変換素子の一例のものの側断面
図、図3は書込光の光強度と光変調材層部材の両端に印
加される電圧との関係を示す特性曲線例図、図4は光変
調材層部材への印加電圧と光ー光変換素子からの読出し
光の強度との関係を示す特性曲線例図、図5は書込光の
光強度と光変調材層部材の両端に印加される電圧との関
係及び光変調材層部材の両端に印加される電圧の時間的
な変化特性を示す特性曲線例図、図6乃至図8及び図9
ならびに図11は光ー光変換素子から読出された読出し
光の強度の時間的な変化特性の曲線図である。図1に示
す本発明の光ー光変換素子による光ー光変換方法を適用
して構成した表示装置において、図12を参照して既述
した表示装置の構成部分と同一の構成部分には、図12
の表示装置における各構成部分に付した図面符号と同一
の図面符号が付されている。図1に示す表示装置におい
てREAはN個(ただし、Nは2以上の自然数)の画素
と対応するN個(ただしNは2以上の自然数)の発光素
子が直線的に配列されている発光素子アレイであり、前
記の発光素子アレイREAは例えば基板に多数の発光素
子(例えば発光ダイオード、半導体レーザ等)を直線的
に配列した構成態様のもの、あるいは発光素子アレイに
おける発光素子列上にマイクロレンズアレイを構成させ
た構成態様のものを使用することができる。図1に示さ
れている表示装置において、発光素子アレイREAに直
線的に配列されているN個の発光素子は、後述されてい
るような予め定められた所定の発光強度の範囲において
、表示の対象にされている画像における1本の直線上の
N個の画素の情報に従って強度変調されている状態で同
時に発光できるように駆動回路DCTによって駆動され
る。 前記した発光素子アレイREAに直線的に配列されてい
るN個の発光素子は、表示の対象にされている画像にお
ける1本の直線上のN個の画素の情報に従って一定の光
強度で時間巾変調されている状態で発光するように駆動
回路DCTによって駆動されるようになされても、発光
素子アレイREAに直線的に配列されているN個の発光
素子から放射された光が表示の対象にされている画像に
おける1本の直線上のN個の画素の情報に従って強度変
調された場合に各発光素子から放射された光によって、
後述されている光ー光変換素子に与える露光量と同一の
露光量の光を光ー光変換素子に与えることができるので
、発光素子アレイREAに直線的に配列されているN個
の発光素子に対する前記した駆動回路DCTによる駆動
の態様が、各画素の情報と対応して一定の光強度で時間
巾変調されている状態でN個の発光素子を駆動するもの
であってもよいことは当然である。以下の実施例の説明
において、発光素子アレイREAに直線的に配列されて
いるN個の発光素子は、後述されているような予め定め
られた所定の発光強度の範囲において、表示の対象にさ
れている画像における1本の直線上のN個の画素の情報
に従って強度変調されている状態で同時に発光できるよ
うに駆動回路DCTによって駆動されるものとして記述
されているが、本発明の実施に当っては発光素子アレイ
REAに直線的に配列されているN個の発光素子が、一
定の光強度で表示の対象にされている画像における1本
の直線上のN個の画素の情報に従って一定の光強度で時
間巾変調されている状態で発光されるように駆動回路D
CTによって駆動されてもよいのである。
【0018】前記した表示の対象にされている画像情報
が、例えば時系列的な画像信号として画像情報の信号源
から表示装置に供給されるようになされている場合には
、画像情報の信号源から出力された時系列的な画像信号
におけるN個の画素情報を駆動回路DCTに設けてある
直並列変換回路によって同時信号に変換して発光素子ア
レイREAに供給するようにする。前記した直並列変換
回路としては、例えばシフトレジスタを用いることがで
きる。そして、N個の画素情報によって強度変調されて
いる状態で、発光ダイオードアレイREAにおけるN個
の発光素子から出射されたN本の光束は、レンズLを介
して揺動鏡Mgあるいは回転鏡車のような光走査装置{
以下の記載では揺動鏡(ガルバノミラー)が使用されて
いるものとされている}に入射する。揺動鏡Mgは図中
の矢印方向に所定の周期で揺動されているから、揺動鏡
Mgに入射した前記の光束は光ー光変換素子SLMの上
から下に一定の移動速度で移動するという動作態様での
動作を繰返して光ー光変換素子SLM上に投影され、そ
の光は書込み光として光ー光変換素子(空間光変調素子
)SLMの光導電層部材に結像されて、前記の光ー光変
換素子SLMには表示の対象にされている画像情報が書
込まれるのである。図1に示されている表示装置中にお
いて用いられる光ー光変換素子SLMは、例えば図2に
例示されているように、透明基板BP1と透明電極Et
1と光導電層部材PCLと誘電体ミラーDMLと配向膜
ALLと光変調材層部材PMLと透明電極Et2と透明
基板BP2とを積層して構成されている、所謂、反射型
の光ー光変換素子であっても、あるいは図示されていな
い透過型の光ー光変換素子であってもよいが、以下の実
施例の説明では使用されている光ー光変換素子SLMが
反射型の光ー光変換素子であるとされている。前記した
光ー光変換素子SLMの構成と一般的な動作についての
説明は図2を参照して詳細に既述したとおりであるから
、それらの詳細な説明は省略する。
【0019】前記した発光素子アレイREAは、直線的
に配列されているN個の発光素子より表示の対象にされ
ている画像における1本の直線上のN個の画素情報によ
って強度変調されている光束を、予め定められた期間に
わたり放射させているが、前記した予め定められた一定
の期間が経過した後には、表示の対象にされている画像
における別の1本の直線上のN個の画素情報によって強
度変調されている光束を、予め定められた期間にわたっ
て放射する、というように、表示の対象にされている画
像における順次に異なる直線上のN個の画像情報によっ
て強度変調された状態の光を予め定められた一定の時間
ずつ次々に放射しており、それにより光ー光変換素子S
LM上には明るい書込み光が与えられることになる。図
3は光ー光変換素子SLMに供給される書込み光WLの
強度の変化に伴って光変調材層部材PMLの両端に加え
られる電圧値がどのように変化するのかを例示している
図であり、光ー光変換素子SLMでは書込み光WLの強
度(露光量としても同じ)が変化すると光変調材層部材
PMLと直列的に設けられている光導電層部材PCLの
電気抵抗値が変化することにより、書込み光WLの強度
(露光量)の変化に伴って光変調材層部材PMLの両端
に加えられる電圧値は、例えば図3に例示されているよ
うに変化する。
【0020】図4は複屈折動作モードで使用される光変
調材層部材PMLを備えて構成されている光ー光変換素
子SLMにおける光変調材層部材PMLの両端に加えら
れる電圧値の変化と対応して、光ー光変換素子SLMか
ら出射される読出し光の強度がどのように変化するのか
を例示している図であって、横軸には光変調材層部材へ
の印加電圧をとり、また、縦軸には光ー光変換素子SL
Mに対して一定の光強度の読出し光を入射させている状
態において光ー光変換素子SLMから読出される読出し
光の強度がとってある。また、図5は図の下方に示され
ている光強度Iwと時間巾τとによって定まる露光量の
書込み光が光ー光変換素子に与えられた場合に、図2に
例示されている光ー光変換素子SLMにおける光変調材
層部材PMLの両端に印加される電圧値は、図5の上方
に示されているように2つの透明電極間Et1,Et2
間に予め供給されていた所定の動作電圧Eから前記した
書込み光Iwの印加時に光導電層部材に生じる電圧降下
分だけ低い電圧値から、光ー光変換素子SLMにおける
光導電層部材PCLと光変調材層部材PMLとからなる
構成部分の時定数に従って時間軸上で自然対数的に低下
して行く状態を示している。それで、光強度Iwと時間
巾τとによって定まる露光量の書込み光が光ー光変換素
子に与えられた場合に、光ー光変換素子SLMにおける
光変調材層部材PMLの両端に印加される電圧値は図5
の上方に示されているように時間軸上で変化することに
より、常に一定の光強度の読出し光が供給されている状
態の光ー光変換素子SLMから読出される読出し光の光
強度は、図5の上方に例示されている光ー光変換素子に
おける光変調材層部材PMLの両端に印加される電圧値
の時間軸上での変化態様と同様な変化態様で時間軸上で
変化することになる。
【0021】例えば、光ー光変換素子SLMに対して入
射される書込み光によって、図4中に■で示してあるよ
うなE→Aの電圧の変化を光変調材層部材PMLの両端
に印加させうるような露光量の光が、例えば図5に例示
されているようなτの時間巾を有する光によって与えら
れた場合には、常に一定の光強度の読出し光が供給され
ている状態の光ー光変換素子SLMから読出される読出
し光の光強度の時間軸上での変化態様は図6に例示され
ているような状態のものになり、また、例えば光ー光変
換素子SLMに対して入射される書込み光によって、図
4中に■で示してあるようなE→Bの電圧の変化を光変
調材層部材PMLの両端に印加させうるような露光量の
光が、例えば図5に例示されているようなτの時間巾を
有する光によって与えられた場合には、常に一定の光強
度の読出し光が供給されている状態の光ー光変換素子S
LMから読出される読出し光の光強度の時間軸上での変
化態様は図7に例示されているような状態のものになり
、さらに、例えば光ー光変換素子SLMに対して入射さ
れる書込み光によって、図4中に■で示してあるような
E→Cの電圧の変化を光変調材層部材PMLの両端に印
加させうるような露光量の光が、例えば図5に例示され
ているようなτの時間巾を有する光によって与えられた
場合には、常に一定の光強度の読出し光が供給されてい
る状態の光ー光変換素子SLMから読出される読出し光
の光強度の時間軸上での変化態様は図8に例示されてい
るような状態のものになる。
【0022】そして、従来の光ー光変換素子においては
、例えば図5に例示されているようにτの時間巾を有し
、かつ、図4中に■で示してあるようなE→Aの電圧の
変化を光変調材層部材PMLの両端に印加させうるよう
な露光量を有する書込み光を使用して光ー光変換素子を
動作させていたから、常に一定の光強度の読出し光が供
給されている状態の光ー光変換素子SLMから読出され
る読出し光の光強度の時間軸上での変化態様は図6に例
示されているような状態、すなわち、読出し光の光強度
が時間軸上で自然対数的に低下して行く状態(図中のT
dは時定数)を示すものとなっていたのであるが、本発
明の光ー光変換素子による光ー光変換方法においては、
例えば図5に例示されているようにτの時間巾を有し、
かつ、図4中に■,■で示してあるようなE→B,E→
Cの電圧の変化を光変調材層部材PMLの両端に印加さ
せうるような露光量を有する書込み光を使用して光ー光
変換素子を動作させるように、すなわち、2つの電極間
Et1,Et2に少なくとも光導電層部材PCLと複屈
折動作モードで使用される光変調材層部材PMLとを含
んで構成されている光ー光変換素子SLMにおける2つ
の電極Et1,Et2に予め所定の動作電圧Eが供給さ
れている状態において、光導電層部材PCL側から最小
露光量の状態から最大露光量の状態にまで露光量が変化
している状態の書込み光を入射させたとしたときに、前
記した2つの電極Et1,Et2間に予め供給されてい
る所定の動作電圧Eから前記した書込み光の入射により
光導電層部材PCLに単調な変化状態で生じる電圧降下
分だけ低下して光変調材層部材PMLの両端へ印加され
る電圧値の内で、光ー光変換素子に最大露光量の書込み
光が入射している状態のときに光変調材層部材の両端に
印加される電圧値が、光変調材層部材における印加電圧
と光変調度との関係を示す特性曲線における光変調度の
極値と対応する電圧値を単調に超えるような電圧値とな
されるように光ー光変換素子における動作状態を設定し
て、光ー光変換素子で光ー光変換を行なうようにしてい
るのである。
【0023】それで本発明の光ー光変換素子による光ー
光変換方法によって光ー光変換を行なった場合には、従
来法で使用されていた光ー光変換素子と同一の時定数を
有する光ー光変換素子を使用しても、例えば図7あるい
は図8に例示されている曲線図からも明らかなように、
光ー光変換素子SLMから出射される読出し光の時間積
分値が、従来例の図6に示されている曲線図の場合の読
出し光の時間積分値よりも大になっているから、従来法
の光ー光変換方法に比べて明るい表示画像を容易に得る
ことができるのであり、このことは書込み光の露光量と
読出し光の時間平均値との関係を例示している図10の
(a),(b)からも明らかである。図10の(a)は
図4中で■で示されているようなE→Aの電圧の変化を
光変調材層部材PMLの両端に印加させうるような露光
量となされる書込み光、すなわち、光強度Iwaで例え
ば図5に例示されているようなτの時間巾を有する書込
み光によって光ー光変換素子SLMに書込み動作が行な
われた場合と、図4中で■で示してあるようなE→Bの
電圧の変化を光変調材層部材PMLの両端に印加させう
るような露光量の書込み光、すなわち、光強度Iwbで
例えば図5に例示されているようなτの時間巾を有する
書込み光によって光ー光変換素子SLMに書込み動作が
行なわれた場合との読出し光の時間平均値を比較して示
す図であり、また図10の(b)は図4中で■で示され
ているようなE→Aの電圧の変化を光変調材層部材PM
Lの両端に印加させうるような露光量の書込み光、すな
わち、光強度Iwaで例えば図5に例示されているよう
なτの時間巾を有する書込み光によって光ー光変換素子
SLMに書込み動作が行なわれた場合と、図4中で■で
示してあるようなE→Cの電圧の変化を光変調材層部材
PMLの両端に印加させうるような露光量の書込み光、
すなわち、光強度Iwcで例えば図5に例示されている
ようなτの時間巾を有する書込み光によって光ー光変換
素子SLMに書込み動作が行なわれた場合との読出し光
の時間平均値を比較して示す図である。
【0024】図9は光ー光変換素子から読出された読出
し光の強度が、表示装置で表示の対象にされている画像
の3フレーム期間の経過後に最初に読出された読出光の
光強度の10%に低下するような残像特性を有する光ー
光変換素子を用いて、図10の(a)に示されているよ
うな光強度がIwbの書込み光を1フレーム期間Tf毎
にτの時間ずつの露光量の光として光ー光変換素子に書
込んだときに、光ー光変換素子におけるある特定な1つ
の画素部分から読出された読出し光の時間軸上での強度
変化の態様を例示した図であり、この図9における読出
し光の強度Iraは人間の眼の残像特性によって平均化
された視覚平均光量を表わしている。また図11は光ー
光変換素子から読出された読出し光の強度が、表示装置
で表示の対象にされている画像の3フレーム期間の経過
後に最初に読出された読出光の光強度の10%に低下す
るような残像特性を有する光ー光変換素子を用いて、図
10の(b)に示されているような光強度がIwcの書
込み光を1フレーム期間Tf毎にτの時間ずつの露光量
の光として光ー光変換素子に書込んだときに、光ー光変
換素子におけるある特定な1つの画素部分から読出され
た読出し光の時間軸上での強度変化の態様を例示した図
であり、この図11における読出し光の強度Iraは人
間の眼の残像特性によって平均化された視覚平均光量を
表わしている。
【0025】図7乃至図9及び図11に示されているよ
うな動作を行なう本発明の光ー光変換方法による光ー光
変換素子を用いて構成されている図1の表示装置におい
てはN個の発光素子を備えた発光素子アレイREAにお
ける各発光素子が前記した図9または図11に示されて
いるような発光状態で発光されるように駆動回路DCT
によって駆動される。発光素子アレイREAのN個の発
光素子から放射された書込み光が揺動鏡Mgを介してレ
ンズLに供給され、レンズLに集光された状態の偏向光
が光ー光変換素子SLMにおける光導電層部材PCLに
集光される。光ー光変換素子SLMは書込み光の露光量
の変化に応じて図7乃至図9及び図11に示されている
ような動作を行なうようになされているので、本発明の
光ー光変換方法による光ー光変換素子を用いて構成され
ている図1の表示装置においては、N個の発光素子を備
えた発光素子アレイREAから放射された書込み光によ
って情報が書込まれた光ー光変換素子SLMから読出さ
れた読出し光によって表示された画像は、明るく、しか
も残像の少ないものとなされるのである。すなわち、図
2に示されているような構成の光ー光変換素子SLMに
おける基板BP1 側から入射した書込み光束がレンズ
Lにより光導電層部材PCLに集光すると、前記したN
本の書込み光束が集光された部分の光導電層部材PCL
の電気抵抗値が、照射された露光量に応じ変化して光導
電層部材PCLと誘電体ミラーDMLとの境界には前記
した表示の対象にされている画像情報で強度変調されて
いるN本の書込み光による照射光量と対応している電荷
像、すなわち、時系列信号におけるN個の順次の画素情
報と対応している電荷量の電荷が配列されている状態の
電荷像が良好に形成され、それにより光ー光変換素子S
LMの光変調材層部材PMLには、光導電層部材PCL
と誘電体ミラーDMLとの境界に形成されたN個の電荷
像による電界が印加される。
【0026】図1中の読出し光の光源LSから放射され
た読出し光RLが偏光ビームスプリッタPBSに入射す
ると、前記した読出し光RLにおけるS偏光光成分が偏
光ビームスプリッタPBSで光ー光変換素子SLMの読
出し側の方に反射されて、図2に示されている構成態様
の光ー光変換素子SLMの読出し側の透明基板BP2か
ら入射する。前記のように光ー光変換素子SLMの透明
基板BP2 側から入射した読出し光RLは図2を参照
して既述したように、透明基板BP2 →透明電極Et
2→配向膜ALL2→光変調材層部材PML→配向膜A
LL1→誘電体ミラーDMLの経路により誘電体ミラー
DMLに達して、そこで反射した読出し光の反射光は、
誘電体ミラーDML→配向膜ALL1→光変調材層部材
PML→配向膜ALL2→透明電極Et2→透明基板B
P2 →の経路で光ー光変換素子SLMから出射する。
【0027】前記のようにして光ー光変換素子SLMか
ら同時に出射したN本の読出し光の光束は、N個の順次
の画素情報と対応している電荷量の電荷が配列されてい
る状態の電荷像による電界が印加されている光変調材層
部材PMLを往復した光束であるから、その光束は直線
的に配列されているN個の順次の画素情報と対応して偏
光面の状態が変化しているものになっている。そして、
前記の光ー光変換素子SLMから同時に出射したN本の
読出し光は偏光ビームスプリッタPBSに入射して、前
記の入射光におけるP偏光光成分が偏光ビームスプリッ
タPBSから投影レンズLpに同時に与えられ、投影レ
ンズLpはそれをスクリーンS上に直線的に配列されて
いるN個の光点として同時に映出させる。
【0028】
【発明の効果】以上、詳細に説明したところから明らか
なように本発明の光ー光変換素子による光ー光変換方法
と表示装置は、2つの電極間に光導電層部材と複屈折動
作モードで使用される光変調材層部材とを含んで構成し
てある光ー光変換素子における2つの電極間に予め所定
の動作電圧を供給している状態において、光導電層部材
側から最小露光量の状態から最大露光量の状態にまで露
光量が変化している書込み光を入射させたときに、前記
した2つの電極間に予め供給されている所定の動作電圧
から前記した書込み光の入射によって光導電層部材に単
調な変化状態で生じる電圧降下分だけ低下している状態
で光変調材層部材の両端へ印加される電圧値の内で、光
ー光変換素子に最大露光量の書込み光が入射している状
態のときに光変調材層部材の両端に印加される電圧値が
、光変調材層部材における印加電圧と光変調度との関係
を示す特性曲線における光変調度の極値と対応する電圧
値を単調に超えるような電圧値になされているために、
光ー光変換素子の光導電層部材PCLと光変調材層部材
PMLとからなる構成部分の本来の時定数を変化させな
い状態で、読出し光の平均光量を増大させることができ
るので、光ー光変換素子に書込まれた情報を読出し光に
よって読出し、その光を投影光学系によりスクリーンに
投影して行なう画像の表示を、光源の光利用率が高い状
態で行なうことができるのであり、本発明により既述し
た従来の問題点は良好に解決できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光ー光変換素子による光ー光変換方法
を適用して構成した表示装置の実施例の斜視図である。
【図2】光ー光変換素子の一例のものの側断面図である
【図3】書込光の光強度と光変調材層部材の両端に印加
される電圧との関係を示す特性曲線例図である。
【図4】光変調材層部材への印加電圧と光ー光変換素子
からの読出し光の強度との関係を示す特性曲線例図であ
る。
【図5】書込光の光強度と光変調材層部材の両端に印加
される電圧との関係及び光変調材層部材の両端に印加さ
れる電圧の時間的な変化特性を示す特性曲線例図である
【図6】光ー光変換素子から読出された読出し光の強度
の時間的な変化特性の曲線図である。
【図7】光ー光変換素子から読出された読出し光の強度
の時間的な変化特性の曲線図である。
【図8】光ー光変換素子から読出された読出し光の強度
の時間的な変化特性の曲線図である。
【図9】書込光の光強度と光ー光変換素子から読出され
た読出し光の強度の時間的な変化特性の曲線図である。
【図10】書込光の光強度と光ー光変換素子から読出さ
れた読出し光の時間平均値との関係を示す曲線図である
【図11】書込光の光強度と光ー光変換素子から読出さ
れた読出し光の強度の時間的な変化特性の曲線図である
【図12】従来の光ー光変換素子を用いて構成した表示
装置の斜視図である。
【図13】書込光の光強度と光ー光変換素子から読出さ
れた読出し光の強度の時間的な変化特性の曲線図である
【図14】書込光の光強度と光ー光変換素子から読出さ
れた読出し光の強度の時間的な変化特性の曲線図である
【符号の説明】
REA…発光素子アレイ、SLM…光ー光変換素子、P
CL…光導電層部材、PML…光変調材層部材、L…レ
ンズ、Mg…揺動鏡、BP1,BP2…透明基板、Et
1,Et2…透明電極、DML…誘電体ミラー、ALL
1,ALL2…配向膜、E…電源、WL…書込み光、P
L1,PL2…偏光子、LS…読出し光の光源、RL…
読出し光、PBS…偏光ビームスプリッタ、Lp…投影
レンズ、S…スクリーン、DCT…駆動回路、

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  2つの電極間に少なくとも光導電層部
    材と複屈折動作モードで使用される光変調材層部材とを
    含んで構成されている光ー光変換素子における2つの電
    極に予め所定の動作電圧が供給されている状態において
    、光導電層部材側から最小露光量の状態から最大露光量
    の状態にまで露光量が変化している状態の書込み光を入
    射させたとしたときに、前記した2つの電極間に予め供
    給されている所定の動作電圧から前記した書込み光の入
    射によって光導電層部材に単調な変化状態で生じる電圧
    降下分だけ低下して光変調材層部材の両端へ印加される
    電圧値の内で、光ー光変換素子に最大露光量の書込み光
    が入射している状態のときに光変調材層部材の両端に印
    加される電圧値が、光変調材層部材における印加電圧と
    光変調度との関係を示す特性曲線における光変調度の極
    値と対応する電圧値を単調に超えるような電圧値となさ
    れるように光ー光変換素子における動作状態を設定する
    ことを特徴とする光ー光変換素子による光ー光変換方法
  2. 【請求項2】  N個の画素と対応して直線的に配列さ
    れたN個の発光素子を備えた発光素子アレイにおける前
    記したN個の発光素子を、各発光素子と個別に対応する
    画素の情報に従って発光させる手段と、前記した発光素
    子アレイにおける各発光素子から放射された光の整列方
    向と直交する方向に前記の各発光素子から放射された光
    を同時に偏向する手段と、2つの電極間に少なくとも光
    導電層部材と複屈折動作モードで使用される光変調材層
    部材とを含んで構成されている光ー光変換素子における
    2つの電極に予め所定の動作電圧が供給されている状態
    において、光導電層部材側から最小露光量の状態から最
    大露光量の状態にまで露光量が変化している状態の前記
    した偏向手段によって偏向されている書込み光を入射さ
    せたときに、前記した2つの電極間に予め供給されてい
    る所定の動作電圧から前記した書込み光の入射によって
    光導電層部材に単調な変化状態で生じる電圧降下分だけ
    低下して光変調材層部材の両端へ印加される電圧値の内
    で、光ー光変換素子に最大露光量の書込み光が入射して
    いる状態のときに光変調材層部材の両端に印加される電
    圧値が、光変調材層部材における印加電圧と光変調度と
    の関係を示す特性曲線における光変調度の極値と対応す
    る電圧値を単調に超えるような電圧値となされるような
    動作状態として、前記した各発光素子から放射された光
    が同時に偏向されている状態の光を光ー光変換素子にお
    ける前記した光導電層部材に結像させるようにする手段
    と、光ー光変換素子に書込まれた情報を読出し光によっ
    て読出して投影光学系によってスクリーンに投影する手
    段とを備えた表示装置。
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