JPH04332910A - 磁気カード - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、クレジットカード、銀
行カード、乗車券、プリペイドカード、磁気シート等の
磁気記録層を有する磁気カードに関するもので、特に紫
外線変色層を付与することによって、カードのセキュリ
ティを高めるようにした技術に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】現在一般に広く使用されている磁気カー
ドには、カード状の基体の一方の面に磁気記録層がスト
ライプ状に設けられているクレジットカード、銀行カー
ドタイプのものや、あるいは磁気記録層が全面にわたっ
て設けられているプリペイドカードタイプのものがある
。これらの磁気カードは、情報の記録量は限られている
が、比較的安価で、書き込み及び読み取りを繰り返し行
うことができるという特徴を持っている。しかし、この
比較的安価で、書き込み及び読み取りを繰り返し行うこ
とができるという特徴のためカードの偽造も容易となり
、最近は、カードのセキュリティ性が問題となってきた
。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】その目的とするところ
は、カードのセキュリティ性を高めることができる技術
を提供することにある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本発明は、カード状の基
体の上に一定の幅で所定方向に磁気記録層を設ける磁気
カードにおいて、少なくともカードの一層に紫外線変色
顔料を含有する層を設けていることを特徴とし、該紫外
線変色顔料が、照射される紫外線量に応じて変色する効
果を持つ顔料であることを特徴とする磁気カードである
。

【０００５】ここで該紫外線変色顔料とは、フォトクロ
ミック顔料と呼ばれ、一定領域の紫外線に反応し濃度変
化を起こすものである。顔料に光が当たると、含有金属
の酸化数が変化し色が濃くなっていき、また照射される
光の量が減ると含有金属の酸化数と色は元に戻るという
性質を持っている。この顔料としては、スピロピラン化
合物などの有機系顔料、ハロゲン化銀化合物、酸化チタ
ン系化合物等の無機系顔料がある。

【０００６】この紫外線変色顔料を含有する層（以下、
フォトクロミック層と呼ぶ）を少なくともカードの一層
に設けることによって、紙幣の”透かし”に似た効果が
得られ、容易に偽造できないカードを製造することが可
能となる。

【０００７】以下図面を参照して、本発明の構成を説明
する。

【０００８】図１は、プリペイドカードタイプの磁気カ
ード１０を示す実施例である。この磁気カード１０は、
プラスチック、紙等の基体１１の一方の面に全面にわた
って磁気記録層２１、隠蔽層２２、フォトクロミック層
２３を順次積層して構成されている。さらにフォトクロ
ミック層２３の上層に各種印刷手段により文字、図案等
３１とその保護層２４が順次印刷される。また基体１１
の一方の面には各種印刷手段により文字、図案等３２と
その保護層２５が順次印刷される。

【０００９】次に各構成部の材質を説明する。

【００１０】磁気記録層２１は、γーＦｅ２Ｏ３、Ｃｏ
被着γーＦｅ２Ｏ３、Ｆｅ３Ｏ４、ＣｒＯ２、Ｆｅ、Ｆ
ｅ−Ｃｒ、Ｆｅ−Ｃｏ、Ｃｏ−Ｃｒ、Ｃｏ−Ｎｉ、Ｍｎ
Ａｌ、Ｂａフェライト、Ｓｒフェライトなどの従来公知
の磁性微粒子が適当な樹脂あるいはインキビヒクル中に
分散されてなる分散物をグラビア法、ロール法、ナイフ
エッジ法などの従来公知の塗布方法によって基体１１の
一方の面に全面にわたって形成することができる。その
膜厚は１〜１００μ、好ましくは５〜３０μ程度である
。

【００１１】γーＦｅ２Ｏ３などの磁性微粒子が分散さ
れる樹脂あるいはインキビヒクルとしてはブチラート樹
脂、塩化ビニル／酢酸ビニル共重合体樹脂、ウレタン樹
脂、ポリエステル樹脂、セルロース系樹脂、アクリル樹
脂、スチレン／マレイン酸共重合体樹脂などが用いられ
、必要に応じてニトリルゴムなどのゴム系樹脂あるいは
ウレタンエラストマーなどが添加される。又、磁性微粒
子が上記樹脂中に分散されてなる分散物中に、必要に応
じて界面活性剤、シランカップリング剤、可塑剤、ワッ
クス、シリコンオイル、カーボンその他の顔料を添加す
ることもできる。

【００１２】次に隠ぺい層２２としてＴｅ、Ｓｎ、Ｉｎ
、ＡＬ、Ｂｉ、Ｐｂ、Ｚｎ、Ｆｅ、ＣＯ、Ｎｉ、Ｃｒ、
Ａｇなどの金属あるいはこれらの合金もしくはＴｅ−カ
ーバイドなどの上記金属の化合物からなり、真空蒸着法
、スパッタ法、めっき法などにより磁気記録層２１上に
形成することができる。また、隠ぺい層２２は、上記金
属、酸化チタン等の白色顔料化合物の微粒子とが、磁気
記録層２１において記した適当な樹脂、あるいはインキ
ビヒクル中に分散されてなる分散物をグラビア法、ロー
ル法、ナイフエッジ法などの従来公知の塗布方法によっ
て順次、積層形成することもできる。

【００１３】次にフォトクロミック層２３は、スピロピ
ラン化合物などの有機系顔料、もしくはハロゲン化銀化
合物、酸化チタン系化合物等の無機系顔料が磁気記録層
２１において記した適当な樹脂、あるいはインキビヒク
ル中に分散されてなる分散物をグラビア法、ロール法、
ナイフエッジ法などの従来公知の塗布方法か、もしくは
グラビア印刷、スクリーン印刷などの従来公知の印刷方
法によって隠蔽層２２の上層全面に、もしくは部分的に
順次、積層形成することができる。

【００１４】これら隠ペい層２２とフォトクロミック層
２３の厚みは、該磁気記録層２１の隠ペい性のためには
できるだけ厚く、逆に該磁気記録層２１とリーダーライ
ターの磁気ヘッドとの間隔を小さくし、信号出力電圧を
大きくするためには、できるだけ薄くすることが望まし
い。したがってこの厚みは、０．５〜２０μ、好ましく
は１〜１５μである。

【００１５】図２は、クレジットカードタイプの磁気カ
ード１０を示す例である。磁気カード１０は、塩化ビニ
ルシートの基体１１と所定の位置に磁気ストライプ２１
を設けた透明塩化ビニルシートの基体１３、及び磁気ス
トライプ２１を隠蔽するために、透明塩化ビニルシート
の基体１３の一方の面の全面に設けられた隠蔽層２２、
さらに文字、図案等３２が印刷された塩化ビニルシート
の基体１２と、これらの文字、図案等３２が透視できる
透明塩化ビニルシートの基体１４からなる。

【００１６】この隠蔽層２２の上層には、各種印刷手段
により文字、図案等３１とその保護層２４が順次印刷さ
れる。

【００１７】この磁気カード１０において、特に塩化ビ
ニルシートの基体１２にフォトクロミック顔料を含有さ
せる。すなわち、塩化ビニルシートの基体１２が、その
ままフォトクロミック層２３になる。塩化ビニルシート
の基体１２に用いる塩化ビニルとは、塩化ビニル系樹脂
を指し、塩化ビニルホモポリマーの他、塩化ビニルを５
０ｗｔ％以上含有する塩化ビニル共重合体を主成分とす
るものであって、この塩化ビニルに共重合されるコポリ
マーとしては、例えば酢酸ビニルやエチレン、プロピレ
ンなどのオレフィンなどが挙げられる。

【００１８】基体として要求される物性、例えば強度、
剛性、隠ペい性などを考慮して上記材料の中から好まし
いものを選択し、この中にスピロピラン化合物などの有
機系顔料、もしくはハロゲン化銀化合物、酸化チタン系
化合物等の無機系顔料からなるフォトクロミック顔料を
０．１〜３０ｗｔ％程度添加し、さらに補強剤、安定剤
、滑剤などの添加物を適宜添加する。

【００１９】塩化ビニルシートの基体１２以外の部分は
、日本工業規格（ＪＩＳＢ９５６０）“磁気ストライプ
付きクレジットカード”によって定められてるもので、
各部の材質の詳細は省略する。

【００２０】

【発明の効果】スピロピラン化合物などの有機系顔料、
もしくはハロゲン化銀化合物、酸化チタン系化合物等の
無機系顔料からなる紫外線変色顔料を含有するフォトク
ロミック層を少なくともカードの一層に設けることによ
って、紙幣の”透かし”に似た効果が得られ、容易に偽
造できないカードを製造することが可能となる。また、
カードの記録読み取り機に紫外線発光部を設けることに
よって、紫外線を受光し変色したフォトクロミック層と
変色していない部分との色相の差によってカードの真偽
を判定することも可能となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明のプリペイドカードタイプ磁気カードの
実施例の概略図である。

【図２】本発明のクレジットカードタイプ磁気カードの
実施例の断面図である。

【符号の説明】

１０　　・・・・・・・・・磁気カード１１、１２、１
３、１４・・基体 ２１　　・・・・・・・・・磁気記録層２２　　・・・
・・・・・・隠ぺい層 ２３　　・・・・・・・・・フォトクロミック層２４、
２５　　・・・・・・保護層

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　カード状の基体の上に一定の幅で所定
   方向に磁気記録層を設ける磁気カードにおいて、少なく
   ともカードの一層に紫外線変色顔料を含有する層を設け
   ていることを特徴とする磁気カード。
2. 【請求項２】　　該紫外線変色顔料が、照射される紫外
   線量に応じて変色する効果を持つ顔料であることを特徴
   とする請求項第１項記載の磁気カード。