JPH04332180A - ジョセフソン素子 - Google Patents

ジョセフソン素子

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Publication number
JPH04332180A
JPH04332180A JP3131841A JP13184191A JPH04332180A JP H04332180 A JPH04332180 A JP H04332180A JP 3131841 A JP3131841 A JP 3131841A JP 13184191 A JP13184191 A JP 13184191A JP H04332180 A JPH04332180 A JP H04332180A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
substrate
thin film
film
oxide
josephson
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP3131841A
Other languages
English (en)
Inventor
Hisao Hattori
久雄 服部
Shinichi Shikada
真一 鹿田
Hideo Itozaki
秀夫 糸▲崎▼
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Electric Industries Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Electric Industries Ltd filed Critical Sumitomo Electric Industries Ltd
Priority to JP3131841A priority Critical patent/JPH04332180A/ja
Publication of JPH04332180A publication Critical patent/JPH04332180A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ジョセフソン素子に関
する。より詳細には、本発明は、酸化物超電導体薄膜に
より形成された超電導電流路と弱結合とを含むジョセフ
ソン素子の新規な構成に関する。
【0002】
【従来の技術】従来知られていた超電導材料は、一般に
液体ヘリウム温度以下の極低温でしか超電導体にならな
かったので、これを実用的に利用できる分野は非常に限
られていた。しかしながら、1986年に[La,Ba
]2CuO4 あるいは[La,Sr]2CuO4 等
の複合酸化物焼結体が高い臨界温度を有する超電導材料
であることが見出されて以来、Y−Ba−Cu系あるい
はBi−Ca−Sr−Cu系等の複合酸化物が極めて高
い温度範囲で超電導特性を示すことが次々に確認された
。このような高い温度で超電導特性を示す材料は廉価な
液体窒素を冷却媒体として使用することができるので、
超電導技術の応用が俄かに現実的な課題として検討され
るようになってきている。
【0003】超電導現象を利用した最も基本的な電子デ
バイスのひとつとしてジョセフソン素子が知られている
。ジョセフソン素子は、所謂弱結合により結合された1
対の超電導電極により形成されており、クーパー対のト
ンネル効果であると言われている直流ジョセフソン効果
や、離散的な電圧/電流特性を示す交流ジョセフソン効
果等の特異な特性を有している。
【0004】ジョセフソン素子は、その弱結合の構造に
よりマイクロブリッジ型、トンネル型、ポイントコンタ
クト型等、種々の構成が知られているが、何れの構造の
場合にも、良好な特性が得られる弱結合の形成は非常に
難しい。その理由は、有効なジョセフソン効果が現れる
ような弱結合を形成するためには、コヒーレンス長の数
倍程度という極めて微細な加工技術が必要になるからで
ある。
【0005】また、このような微細な構造は、たとえそ
れを実際に作製することができた場合でも、設計した仕
様を満たす特性をそのまま実現できることが殆どない上
に、特性のばらつきが大きいので集積化には適さない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明は、上
記従来技術の問題点を解決し、良好な特性を再現性良く
実現できるような新規な構成のジョセフソン素子を提供
することをその目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明に従うと、
酸化物超電導薄膜により形成された超電導電流路と、該
超電導電流路の上に形成された弱結合とを含むジョセフ
ソン素子であって、オフセット角を有する成膜面を備え
た単結晶傾斜基板と、該成膜面上に形成された薄い酸化
物超電導薄膜とを備えることを特徴とするジョセフソン
素子が提供される。
【0008】
【作用】本発明に係るジョセフソン素子は、オフセット
角を有する成膜面を有する傾斜基板上でエピタキシャル
成長した酸化物超電導薄膜により、その超電導電流路と
弱結合とを構成されていることをその主要な特徴として
いる。
【0009】即ち、浅い角度でオフ・カットして成膜面
を切り出された単結晶基板の表面には、その結晶構造を
反映して、鋸歯状の断面をなすような原子ステップが規
則的に形成される。このようなステップを有する成膜面
上に薄い酸化物超電導薄膜を成長させると、酸化物超電
導薄膜は、上記ステップからステップまでの平坦な成膜
面上でそれぞれ結晶成長する。従って、上記ステップ部
では結晶の連続性が低下しこれがそのまま弱結合となる
【0010】ここで、上述のような基板成膜面に形成さ
れる原子ステップは基板の結晶格子に由来するものなの
で、上記弱接合は基板上に整然と配列される。従って、
この原子ステップを横切るような方向に基板上の超電導
薄膜をパターニングすることにより、基板上の酸化物超
電導薄膜は複数の弱結合を含んだ超電導電流路、即ちジ
ョセフソン素子アレイとなる。
【0011】以上のような構成のジョセフソン素子はそ
の弱結合構造が単純なので、工程数が比較的少ない微細
加工により形成することができ、作製が容易である。ま
た、特定の区間に形成される弱結合の数は、使用した基
板の材料から知ることができるので、所望の特性を実現
し易い。更に、このジョセフソン素子アレイは、実際に
は極めて多数の微小なジョセフソン素子の集合体なので
、特性が平準化されてばらつきが少ない。
【0012】尚、上記本発明に係るジョセフソン素子に
おいて好ましく使用できる基板材料としては、SrTi
O3 、NdGaO3 等の単結晶基板を例示すること
ができる。これらの酸化物単結晶は、(100)面から
〔110〕方向に数度傾けて成膜面を切り出すことによ
り、その表面に明瞭な原子ステップを形成する。
【0013】また、超電導電流路及び弱結合を形成する
酸化物超電導薄膜の材料としては、Y−Ba−Cu複合
酸化物の他、Bi系やTl系の複合酸化物も好ましく使
用することができ、オフ・カット基板上に、 100〜
200 Å程度の膜厚の薄膜とすることにより良好な弱
結合を形成することができる。
【0014】以下、実施例を挙げて本発明をより具体的
に説明するが、以下の開示は本発明の一実施例に過ぎず
、本発明の技術的範囲を何ら限定するものではない。
【0015】
【実施例】図1は、本発明に係るジョセフソン素子の具
体的な構成例を模式的に示す断面図である。
【0016】同図に示すように、このジョセフソン素子
は、基板1と、基板1上に形成された酸化物超電導体薄
膜2とから構成されている。
【0017】ここで、基板1は、成膜面として(100
)面から〔110〕方向に3°傾けて切り出されており
、図中に示すように、その結晶格子に沿ったステップが
表面に形成されている。
【0018】一方、この基板1上に形成された酸化物超
電導薄膜2は、基板に対して上方から堆積して形成され
るが、このとき、基板1の表面に形成されたステップ部
では結晶の連続性が劣化する。従って、酸化物超電導薄
膜2の膜厚が薄ければ、ステップ部上に自然に弱結合が
形成される。また、この弱結合は、基板の結晶の配列方
向に沿って整列して形成される。
【0019】〔作製例〕図1に示した構造のジョセフソ
ン素子を実際に作製した。
【0020】基板としてSrTiO3 単結晶基板を(
100)面から〔110〕方向に3°傾けて切り出した
傾斜基板を使用した。また、酸化物超電導材料としてY
Ba2Cu3Oy を使用した。酸化物超電導薄膜は反
応性蒸着法により成膜した。尚、酸化物超電導薄膜の成
膜に先立って、1×10−8Torrの真空下で 70
0℃で10分間処理することにより、基板の成膜面を清
浄化した。各成膜条件は下記の表1に示す。
【0021】
【表1】
【0022】以上のようにして成膜した酸化物超電導薄
膜を、イオンミリング法によるドライエッチング加工で
、図2に示すようにパターニングした。尚、同図に示し
たパターンの細いブリッジ部は、幅10μm、長さ20
μmとした。
【0023】以上のようにして作製したジョセフソン素
子に端子を設け、図2に示すように計器を接続してその
特性を評価した。素子を60K以下に冷却して周波数1
1GHz、出力 0.1Wのマイクロ波を印加したとこ
ろ、22.7μVの倍数の電圧点でシャピロステップが
観測され、有効なジョセフソン結合が形成されているこ
とが確認された。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るジョ
セフソン素子は、作製が容易であると同時に安定した特
性を示し、所望の特性を再現性良く実現することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るジョセフソン素子の具体的な構成
例を示す図である。
【図2】実施例における酸化物超電導薄膜のパターンを
示す図である。
【符号の説明】
1    基板、 2    酸化物超電導薄膜、

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】酸化物超電導薄膜により形成された超電導
    電流路と、該超電導電流路の上に形成された弱結合とを
    含むジョセフソン素子であって、オフセット角を有する
    成膜面を備えた単結晶傾斜基板と、該成膜面上に形成さ
    れた薄い酸化物超電導薄膜とを備えることを特徴とする
    ジョセフソン素子。
JP3131841A 1991-05-07 1991-05-07 ジョセフソン素子 Withdrawn JPH04332180A (ja)

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JP3131841A Withdrawn JPH04332180A (ja) 1991-05-07 1991-05-07 ジョセフソン素子

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JP (1) JPH04332180A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06279183A (ja) * 1993-03-26 1994-10-04 Tokyo Inst Of Technol セラミックス薄膜の形成方法
JPH0715049A (ja) * 1993-06-23 1995-01-17 Nec Corp 超伝導積層薄膜
US5543630A (en) * 1995-01-31 1996-08-06 The United States Of America As Represented By The Secretary Of The Air Force High Tc superconducting devices on bi-crystal substrates

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH06279183A (ja) * 1993-03-26 1994-10-04 Tokyo Inst Of Technol セラミックス薄膜の形成方法
JPH0715049A (ja) * 1993-06-23 1995-01-17 Nec Corp 超伝導積層薄膜
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Effective date: 19980806