JPH0433169Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案はベルトガイドガーニツシユ固定構造に
係り、特に、車両用シートベルト装置に用いられ
るシヨルダーウエビングを案内するベルトガイド
ガーニツシユの固定構造に関する。

〔従来の技術〕

シートベルト装置が搭載されて車両においては
実公昭58−20440号公報に記載されているように、
シヨルダーウエビングを案内するためのベルトガ
イドガーニツシユをボデイに固定するに際して、
ボデイを覆うトリムの切り欠き部にベルトガイド
ガーニツシユを装着し、ボデイトベルトガイドガ
ーニツシユとのとの間にトリムを介在させてベル
トガイドガーニツシユをボデイに固定する構造が
採用されている。さらに、ベルトガイドガーニツ
シユをボデイに固定するときにはベルトガイドガ
ーニツシユとボデイとにそれぞれ位置決み用の穴
を穿設し、各位置決め用穴内にタツピンねじを挿
通し、タツピンねじの締結によりベルトガイドガ
ーニツシユをボデイに固定するようにされてい
る。このため、ベルトガイドガーニツシユの固定
作業を容易に行うことができる。

〔考案が解決しようとする問題点〕

しかしながら、第４図及び第５図に示されるよ
うに、ベルトガイドガーニツシユ１０とボデイ１
２の各取付穴１０Ａ，１２Ａをそれぞれベルトガ
イドガーニツシユ１０の固定位置の基準とする
と、トリム１４の成型上のばらつき、あるいは取
付穴１０Ａと取付穴１２Ａとの位置ずれなどが生
じると、ベルトガイドガーニツシユ１０とトリム
１４との間に間隙Ｓが生じるという不具合があつ
た。

本考案は、前記従来の課題に鑑みて為されたも
のであり、その目的は、ベルトガイドガーニツシ
ユをボデイに固定することによつてベルトガイド
ガーニツシユとトリムとの間に間隙が生じるのを
防止することができるベルトガイドガーニツシユ
固定構造を提供することにある。

〔問題点を解決するための手段〕

前記目的を達成するために、本考案は、ボデイ
を覆うトリムの切り欠き部にベルトガイドガーニ
ツシユを装着し、ボデイとベルトガイドガーニツ
シユとの間にトリムを介在させてベルトガイドガ
ーニツシユをボデイに固定するものにおいて、ト
リムのベルトガイドガーニツシユとの装着部又は
ベルトガイドガーニツシユのトリムとの装着部の
うち一方の装着部に位置決め用切り欠きを形成
し、他方の装着部には位置決め用切り欠きと嵌合
可能な位置決め用突起を膨出形成し、位置決め用
切り欠きと位置決め用突起との嵌合によりトリム
とベルトガイドガーニツシユとの装着位置を規定
し、位置決めされたベルトガイドガーニツシユと
ボデイの各取付穴内に挿通された締結部材によ
り、ベルトガイドガーニツシユをボデイに固定し
たものである。

〔作用〕

トリムのベルトガイドガーニツシユとの装着部
又はベルトガイドガーニツシユのトリムとの装着
部のうち一方の装着部に位置決め用切り欠きを形
成し、他方の装着部には位置決め用切り欠きと嵌
合可能な位置決め用突起を膨出形成し、位置決め
用切り欠きと位置決め用突起とを嵌合させてトリ
ムとベルトガイドガーニツシユとの装着位置を規
定し、位置決めされたベルトガイドガーニツシユ
とボデイの各取付穴内に締結部材を挿通し、締結
部材の締結によりベルトガイドガーニツシユをボ
デイに固定する。

〔考案の実施例〕

以下、本考案の好適な実施例を図面に基づいて
説明する。

第１図乃至第３図は本考案の好適な実施例の構
成が示されている。

本実施例は第１図乃至第３図に示されるよう
に、トリム１４のベルトガイドガーニツシユ１０
との装着部に位置決め用切り欠き１４ａ，１４ｂ
を形成し、ベルトガイドガーニツシユ１０のトリ
ム１４との装着部に、位置決め用切り欠き１４
ａ，１４ｂと嵌合可能な位置決め用突起１０ａ，
１０ｂを膨出形成し、位置決め用切り欠き１４
ａ，１４ｂと位置決め用突起１０ａ，１０ｂとの
嵌合によりトリム１４とベルトガイドガーニツシ
ユ１０との装着位置を規定するようにしたもので
あり、他の構成は第４図及び第５図のものと同様
であるので、同一のものには同一符号を付してそ
れらの説明は省略する。

このように、本実施例においては、ベルトガイ
ドガーニツシユ１０に位置決め用突起１０ａ，１
０ｂを膨出形成し、トリム１４には位置決め用切
り欠き１４ａ，１４ｂを形成したため、ベルトガ
イドガーニツシユ１０をトリム１４に装着したと
き、位置決め用切り欠き１４ａ，１４ｂと位置決
め用突起１０ａ，１０ｂとの嵌合によりトリム１
４とベルトガイドガーニツシユ１０との装着位置
が規定され、トリム１４とベルトガイドガーニツ
シユ１０との間に間隙が生じることなく、ベルト
ガイドガーニツシユ１０をトリム１４に装着する
ことができる。このため、ボデイ１２の取付穴１
２Ａとベルトガイドガーニツシユ１０の取付穴１
０Ａの中心がずれた状態で各取付穴１０Ａ，１２
Ａ内にタツピンねじ１６を挿通し、タツピンねじ
１６の締結によりベルトガイドガーニツシユ１０
をボデイ１２に固定しても、ベルトガイドガーニ
ツシユ１０とトリム１４との間に間隙が生じるこ
とはない。

なお、前記実施例においては、ベルトガイドガ
ーニツシユ１０に位置決め用突起１０ａ，１０ｂ
を膨出形成し、トリム１４に位置決め用切り欠き
１４ａ，１４ｂを形成したものについて述べた
が、ベルトガイドガーニツシユ１０に位置決め用
切り欠きを形成し、トリム１４には位置決め用突
起を膨出形成する構成によつても前記実施例と同
様ベルトガイドガーニツシユ１０とトリム１４と
の間に間隙が生じることなくベルトガイドガーニ
ツシユ１０をボデイ１２に固定することができ
る。

〔考案の効果〕

以上説明したように、本考案によれば、トリム
のベルトガイドガーニツシユとの装着部又はベル
トガイドガーニツシユのトリムとの装着部のうち
一方の装着部に位置決め用切り欠きを形成し、他
方の装着部には位置決め用切り欠きと嵌合可能な
位置決め用突起を膨出形成し、位置決め用切り欠
きと位置決め用突起との嵌合によりトリムとベル
トガイドガーニツシユとの装着位置を規定し、位
置決めされたベルトガイドガーニツシユとボデイ
の各取付穴内に挿通された締結部材により、ベル
トガイドガーニツシユをボデイに固定するように
したため、ベルトガイドガーニツシユをボデイに
固定することによつてベルトガイドガーニツシユ
とトリムとの間に間隙が生じるのを防止すること
ができるという優れた効果が得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示すベルトガイド
ガーニツシユの平面図、第２図は第１図の−
線に沿う断面図、第３図は第１図の−線に沿
う断面図、第４図は従来のベルトガイドガーニツ
シユの平面図、第５図は第４図の−線に沿う
断面図である。 １０……ベルトガイドガーニツシユ、１２……
ボデイ、１４……トリム、１０ａ，１０ｂ……位
置決め用突起、１４ａ，１４ｂ……位置決め用切
り欠き。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ボデイを覆うトリムの切り欠き部にベルトガイ
   ドガーニツシユを装着し、ボデイとベルトガイド
   ガーニツシユとの間にトリムを介在させてベルト
   ガイドガーニツシユをボデイに固定するものにお
   いて、トリムのベルトガイドガーニツシユとの装
   着部又はベルトガイドガーニツシユのトリムとの
   装着部のうち一方の装着部に位置決め用切り欠き
   を形成し、他方の装着部には位置決め用切り欠き
   と嵌合可能な位置決め用突起を膨出形成し、位置
   決め用切り欠きと位置決め用突起との嵌合により
   トリムとベルトガイドガーニツシユとの装着位置
   を規定し、位置決めされたベルトガイドガーニツ
   シユとボデイの各取付穴内に挿通された締結部材
   により、ベルトガイドガーニツシユをボデイに固
   定したことを特徴とするベルトガイドガーニツシ
   ユ固定構造。