JPH04331416A - 配電線地絡保護システム - Google Patents

配電線地絡保護システム

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JPH04331416A
JPH04331416A JP9852491A JP9852491A JPH04331416A JP H04331416 A JPH04331416 A JP H04331416A JP 9852491 A JP9852491 A JP 9852491A JP 9852491 A JP9852491 A JP 9852491A JP H04331416 A JPH04331416 A JP H04331416A
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一夫 西島
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、配電線保護システムに
係り、具体的には配電線地絡事故を検出し、地絡事故点
を含む区間を切離して配電線の事故を除去する配電線保
護システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、配電線の事故発生時に、健全区間
と事故区間を区分する為、「故障区間自動検出用区分開
閉器」が用いられている(例:昭和63年2月電気学会
発行「電気工学ハンドブック」1264頁)。これによ
れば、事故発生によって全ての区分開閉器が開放された
後、予め設定された時間間隔で、各区分開閉器を自動的
に順次再投入する様にし、変電所の配電線引出口に設置
した保護継電器により事故が検出された時、配電線引出
口の遮断器を直ちに開放すると共に、その直前に再投入
した区分開閉器により、どの区間に事故があるかを判別
する様にしたものである。この方式は、一般に時限順送
課電方式と言われる。
【0003】この時限順送課電方式によれば、配電線の
末端までの課電が完了するのに、下式の時間を要する事
になる。
【0004】[順送時間]×[区分開閉器の数]この結
果、末端ほど停電時間が長くなるという問題点がある。
【0005】また、本方式によれば、最初の事故検出時
と事故区間検出時を合わせると、配電線全体(健全区間
を含む)が2回停電するという問題点がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術では、健
全区間が2回停電するという問題点、更に復旧に時間を
要するという問題点がある。
【0007】また、特開平2−26222号公報「配電
線保護継電方式」によれば、配電線の停電範囲縮小およ
び復旧時間の短縮を図ることが出来るが、事故検出リレ
ーの動作時間を短くすることにより、従来は停電に至ら
ない瞬時回復性の事故時にも停電させるという問題があ
る。
【0008】本発明の目的は、配電線事故区間の検出お
よび切離しのための健全区間の停電を無くすることが出
来る配電線保護システムを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
、本発明の一態様によれば、配電線に複数の区分開閉器
を分散配置するとともに、他の配電線との連係用開閉器
を設けた配電系統において、分散配置された区分開閉器
の1または2以上および連係用開閉器に、地絡事故検出
機能および開閉器を開閉制御する機能を有する保護装置
を設け、該保護装置は、事故を検出すると起動されて開
閉器の開放タイミングを設定する事故検出タイマと、少
なくとも分散配置されている開閉器の保護装置連係用開
閉器の保護装置との相互間で通信を行うための通信手段
とを備え、上記事故検出タイマは、配電線引出口リレー
の動作時間より短く、電源側から遠ざかる保護装置に収
容されるものほど、動作時間が短くなるように整定され
、かつ、少なくとも分散配置されている区分開閉器の保
護装置には、事故検出後、事故検出タイマの動作時間経
過後に、連係用開閉器に対する投入指令を上記通信手段
を介して送信し、その後、自区分開閉器を開放させる制
御手段とを有することを特徴とする配電線地絡保護シス
テムが提供される。
【0010】また、本発明の他の態様によれば、配電線
に複数の開閉器を分散配置するとともに、他の配電線と
の連係用開閉器を設け、分散配置された開閉器の1また
は2以上および連係用開閉器に、地絡事故検出機能およ
び開閉器を開閉制御する機能とを有する保護装置を設け
た配電線地絡保護システムにおいて、地絡事故が発生し
たとき、事故点の上流側の保護装置によりこれを検出し
、上流側で事故点に最も近い保護装置が、連係用開閉器
の保護装置にたいして該連係用開閉器の投入を指示し、
該開閉器の投入後、自区分の開閉器を開放することを特
徴とする配電線地絡保護システムの運用方法が提供され
る。
【0011】常開点に設ける保護装置(連係用開閉器)
は、検出方向を切替可能とし、常開点投入指令を発生し
た保護装置設置側を事故検出対象とすることができるも
のを用いることが好ましい。
【0012】保護装置には、再閉路機能をも加え、一旦
、事故検出により開閉器を開放させた後は、現行の時限
順送課電方式を活かし、事故区間のみの切離し操作を行
えることが好ましい。
【0013】なお、各保護装置には、短絡検出機能を持
たせ、当該開閉路の遮断能力を越える場合には、開閉器
の開放指令を鎖錠する構成とすることが好ましい。
【0014】
【作用】このように構成することから、次の作用により
本発明の目的が達成される。先ず、配電線に地絡事故が
発生すると、事故点より電源側に配置されている保護装
置が動作するも、事故点に最も近い保護装置のタイマの
動作時間が最も短いため、常開点に投入指令を出力する
と共に当該開閉器を開放する(動作中の保護装置は復帰
)。
【0015】この後は、常開点投入による配電線に事故
発生となり、該配電線の保護装置が動作開始するも、前
述と同様の作用により常開点のみが開放する(事故が回
復していれば、全区間は無停電を継続)。
【0016】ここで、停電範囲は先に開放した開閉器と
常開点の範囲に絞られ、かつ、 「先に開放する開閉器の動作時間」+「常開点開閉器の
動作時間」<  配電線引出口リレーの動作時間という
条件を満たす様に協調時間を整定すると、本発明により
停電発生に至るまでの時間は、従来の配電線引出口リレ
ーが動作する時間より長くなり、回復性の短時間地絡事
故(樹木接触等)時には停電に及ばないことが期待され
る。
【0017】
【実施例】以下、本発明の実施例について、図面を参照
して説明する。
【0018】図1に、本発明の地絡保護システムの一実
施例を適用して構成される6.6kV配電線の系統構成
の一例を示す。図示のように、変電所の配変用トランス
1から6.6kVの電源母線2を介して、複数の配電線
(本実施例では簡単のため3、4の二配電線とする)に
電力が供給されている。各配電線3、4の変電所引出点
には遮断能力を有する引出口用遮断器FCB1、2が設
けられており、配電線事故を検出する保護装置(配電線
引出口リレーということもある)FRY1、2により、
事故発生時には、当該引出口用遮断器FCB1、2を開
放可能としている。また、各配電線3、4には、区分開
閉器(以下単に開閉器ということもある)DM1〜6が
適宜分散配置され、さらに、配電線3、4を連結するた
めの連系用開閉器(常開点開閉器または単に開閉器とい
うこともある)DM7を設け、必要に応じて電力を相互
に融通可能としている。
【0019】上記配電系統において、配電線3、4を分
割保護するため、配電線3、4の途中の1または2以上
の開閉器(本実施例ではDM2、DM5、DM7)に、
事故検出用の保護装置(以下、事故検出リレーと称する
こともある)RY1,2,3が設けられている。保護装
置RY1,2,3には、事故を検出するため、変成器C
T,PTが設けられる。該変成器CT,PTとしては、
電流変成器や零相電流変成器、あるいは、電圧変成器や
零相電圧変成器が設けられる。各変成器により検出され
る配電線の状態量(線路電流、線路電圧または線間電圧
、零相電流、零相電圧等)は、対応する事故検出リレー
RYに入力され、該事故検出リレーRYは、過電流リレ
ー、零相過電流リレー、地絡方向リレー、不足電圧リレ
ー等を必要に応じて組込んで構成される。また、保護装
置RY1,2,3には、事故検出に当っては、開閉器を
協調して開閉するための事故検出タイマ(協調用タイマ
)を任意に整定可能としている。本実施例では、配電線
引出口に設けた保護リレーFRYとの関係で、下式を満
足する値に、事故検出タイマを整定している。
【0020】       FRYの動作時間  >  RYの動作時
間(事故検出タイマ)               
             +DMの開放時間    
                         
 +FRYの復帰時間            ……(
1)さらに、柱上に設けた保護装置RYには、通信機能
を持たせると共に、連系用開閉器DM7との通信路TL
1、2を設ける。
【0021】以上に述べた柱上保護装置RYについて、
より具体的な構成の一例について、図2を参照して説明
する。
【0022】柱上保護装置は、区分開閉器DMを入/切
制御する操作部21と、零相電流変成器ZCTおよび零
相電圧変成器PDの出力を取込み、零相過電流または任
意の地絡方向を検出するリレー部ry1と、電流変成器
CTの出力を取込み、短絡を検出するリレー部ry2と
、電圧変成器Trの出力を取り込み、不足電圧を検出す
るリレー部ry3と、常開点に設置する柱上保護装置R
Y2と通信するための通信部22と、以上の各部の入出
力情報を総括管理する論理演算部23とを有する。
【0023】各リレー部ry1、ry2、ry3には、
必要に応じて動作時間を整定可能な協調用タイマが取込
まれる。各リレー部ry1、ry2、ry3の構成につ
いても、全てが必要条件ではなく、少なくとも地絡事故
が検出できる構成であればよい。ここでは、構成の一実
施例を示すにすぎず、これらのリレー部は、適宜、削除
または追加することが可能である。また、協調用タイマ
についても、予め固定して装柱する等、適宜の態様が可
能である。
【0024】論理演算部23は、図示していないが、例
えば、中央処理装置、記憶装置、インタフェース、協調
動作を行うための事故検出タイマ等を有している。記憶
装置には、前記タイマの起動制御、開閉器の開閉制御、
他の保護装置との協調を行うための手順、通信部22に
対する送受信制御等を行うプログラムおよび各種パラメ
ータ等が格納されている。中央処理装置は、これらのプ
ログラムに従って、各種機能を実行する。これらのプロ
グラムの一例としては、例えば、図5に示すフローチャ
ートを実行するものがある。
【0025】上記事故検出タイマは、当該保護装置が設
けられる位置に応じて異なる動作時間が整定される。す
なわち、電源から遠い位置にある保護装置の事故検出タ
イマほど、短い時間に整定される。
【0026】また、常開点に設置される保護装置につい
ても、配電線中に設置される開閉器の保護装置と同様に
構成される。この常開点の保護装置RY2の事故検出タ
イマは、配電線の最も下流側にある保護装置(本実施例
ではRY3,RY1)の事故検出タイマの動作時間以下
の時間に整定される。
【0027】開閉器の保護装置RY3,RY1と常開点
の保護装置RY2の動作時間は、それぞれの上流側にあ
る配電線引出口の保護装置FRY1、2の動作時間との
間で、前述した(1)式の関係を満たすように整定され
る。この常開点に設置されるRY2は、他の区分開閉器
の保護装置RY2(またはRY1)からの投入指令を受
信した場合に、当該投入指令受信方向とは反対側の配電
線(連係となる配電線)3(または2)に設置した保護
装置RY1(またはRY2)に対して、事故検出動作を
鎖錠する信号を出力する機能を有する。
【0028】なお、各保護装置RYには、それが設定さ
れる開閉器の遮断能力が低い場合、線路電流を検出する
機能を備え、予め設定された開閉器の遮断能力を超えた
短絡電流を検出したときは、本実施例の協調動作を直ち
に停止させる機能を持たせてある。また、各保護装置R
Yは、事故を検出して、常開点の保護装置に対して開閉
器の投入を指令した後、自区分開閉器の事故検出側の線
路電圧または線間電圧を監視し、所定時間内に事故検出
側が停電となった場合には、停電区間の開閉器が開放す
る時間以上を待って再閉路する機能と、再閉路後、予め
整定した時間(当該開閉器以降が、常開点まで課電する
に要する時限順送時間)内に再度事故を検出した場合に
は、開閉器を開放し、所定時間内に再閉路する機能とが
設けてある。なお、この機能には、時限順送する以前に
事故を検出した場合には、開閉器の開放以降、再閉路し
ないように抑止する機能を設けておくことが好ましい。
【0029】また、常開点の保護装置RY2は、両端電
圧が健全であるときのみ、他保護装置からの投入指令を
受け付ける機能が設けてある。
【0030】通信部22は、送受信機能を有し、予め設
定してあるフォーマットおよび手順により他の通信部と
通信を行う。通信路TL1、TL2は、配電線途中に設
けた柱上保護装置と常開点に設置した保護装置とが通信
することができればよく、専用線、光ケーブル、無線等
種々可能である。本実施例では、専用線を用いている。 また、通信は、本実施例では、各保護装置間で直接行う
が、これに限られず、間接的な通信であってもよい。例
えば、複数の保護装置が1の配電線上にある場合、ある
保護装置が他の保護装置を介して常開点の保護装置と通
信するようにしてもよい。また、配電系統を管理する管
理所ですべての通信を中継する構成としてもよい。さら
に、公衆電話回線を用いてもよい。
【0031】なお、保護装置の制御用電源は、電圧変成
器Trの二次出力電圧を使用している。電源については
、電源用バッテリ、既設の柱上トランスからの二次電圧
流用等種々方式が採用可能である。また、電源を2系統
以上用意して、バックアップを行える構成としてもよい
【0032】さて、以上のような構成において、配電線
に事故が発生した場合の本実施例のシステムの運用方法
の一例について、図5をも参照して説明する。
【0033】図1において、配電線2のF点で地絡事故
が発生すると、柱上保護装置RY3のリレー部が、事故
検出用変成器CT3、PT3の出力により起動され、事
故検出タイマが起動される(ステップ101)。この事
故検出タイマ(協調用タイマ)の動作時間が経過すると
、保護装置RY3が動作し、直ちに常開点に設けた保護
装置RY2に対し、通信部22から「常開点開閉器投入
指令」を送信(ステップ102,103)する。常開点
の保護装置RY2の投入を待ち(ステップ104)、投
入信号を受信すると、自区分開閉器DM5を開放する(
ステップ105)。この結果、事故点Fは、配電線3側
に移動し、配電線引出口の保護リレーFRY2が復帰す
る(DM5が常開点となっている)。
【0034】F点での事故が発生すると、配電線引出口
に設けた保護装置(保護リレー)FRY2も起動される
が、この該保護リレーFRY2は、その事故検出タイマ
の動作時間が上述したように整定されているため、上記
保護装置RY3が開閉器を開放させるまでの時間では動
作しない。このため、保護装置(保護リレー)FRY2
は、上記保護装置RY3が開閉器を開放すると、配電線
2には見かけ上事故点が無くなるので、復帰する。
【0035】一方、常開点の保護装置2は、投入指令を
受信すると、開閉器DM7を投入すると共に、投入信号
を保護装置RY3に送信すると共に、投入指令を受信し
た方向(本実施例ではDM5側)に地絡点ありとし、地
絡方向検出の向きをDM5側に設定する。また、該地絡
検出方向の反対側に設置している柱上保護装置RY1に
対し、事故検出機能を鎖錠する指令を出力し、配電線引
出口に設けた保護リレーFRY1とのみの協調を図った
動作時間とする。
【0036】その後、事故が継続していれば、配電線引
出口に設けた保護リレーFRY1と常開点保護装置RY
2が起動する。該保護装置RY2が協調時間を計時する
と、開閉器DM7を開放させ、事故点Fを含む区間のみ
切離す。この時、配電線引出口の保護リレーFRY1は
復帰し、配電線3を停電に至らしめることはない。
【0037】なお、事故が回復していれば、常開点が開
閉器DM7から開閉器DM5に移動したのみで、配電線
は無停電である。また、事故回復後、常開点を開閉器D
M5からDM7に移動することもできる。この場合、開
閉器DM5を投入した後、開閉器DM7を開放すればよ
い。
【0038】以上により、F点における地絡事故による
停電範囲は、開閉器DM5〜7の範囲のみに絞られる。
【0039】ここで、前記開閉器DM5を開放した保護
装置RY3は、事故点F側の電圧を監視しており、停電
したことにより事故継続のため、元常開点であった開閉
器DM7が開放したと判断し、開閉器の無電圧開放遅延
時間(約1秒)以上を待って、再閉路する(ステップ1
06)。
【0040】また、事故検出により開閉器DM7を開放
した保護装置は、上述と同様、開閉器の無電圧開放遅延
時間を待って再閉路する。ここで、既設の区分開閉器に
は、従来の技術で論じた通り、一定時限経過後、時限順
送機能により開閉器を投入する。但し、開閉器投入前に
両端に電圧が印加された場合には、当該時限順送機能を
鎖錠する。
【0041】開閉器の時限順送により、再び事故点を充
電した場合には、先に事故点に順送した側の保護装置が
起動し、再度開放する。この時、配電線引出口の保護リ
レーも起動するが、協調用タイマにより動作に及ばない
ことは論ずるまでも無い。また、再閉路により事故を検
出した保護装置は、常開点に設置した保護装置に投入指
令を出力しないようにしておく。さらに、再閉路処理中
に投入指令を受信した場合の信号は受け付けないように
しておく。
【0042】再度開放した開閉器に対しては、保護装置
が再度開閉器の無電圧開放遅延時間を待って再々閉路を
行い、処理を終了する。再閉路処理については、現行の
変電所に設置した再閉路装置の動作手順と同様であり詳
細は略すが、事故点を含め停電状態とした区間について
は従来技術の時限順送方式により、事故区間のみを切離
すが、区間数が少ないため、切離し時間が短時間で済む
ことは明白である。
【0043】図3に以上の動作を時系列的に図示する。 なお、図3においては動作を明確にするため、区間数を
増やして図示してある。また、従来技術による場合を図
4に示す。
【0044】両者を比較すると、事故が発生するまでは
、いずれも常開点NOPで、A変電所変電所の引出し電
圧からの配電線とB変電所からの配電線とが非接続状態
となっている。この状態で、F点で事故が発生したとす
ると、従来の配電線保護システムは、図4に示すように
、変電所引出口の保護装置により遮断器が開放され、給
電域が停電する。その後、時限順送処理が行われ、事故
点Fが再び充電されると、そこで再度、変電所引出口の
保護装置により遮断器が開放され、上記と同様に停電し
て、その後、事故点の手前まで時限順送処理が行われる
。そして、常開点の開閉器が投入されて、変電所B側か
ら事故点手前の開閉器までの範囲に給電が行われる。 この従来の方式では、配電線の全域で2階の停電が起き
ると共に、健全域における停電からの回復に時間がかか
っている。一方、図3に示す本実施例の方式では、事故
が発生すると、事故点に最も近くの上流側の保護装置が
動作して、常開点の開閉器が投入されると共に、事故を
検出した保護装置の開閉器が開放される。この後、上述
した手順で、事故点が切り離される。従って、常開点の
保護装置が事故を検出してそのタイマが動作するまでに
事故が回復すれば、図3に示すように、停電が防止され
る。一方、事故が回復しなければ、事故を検出した保護
装置と常開点の保護装置との間で、事故点切り離し処理
が行われるので、その外側の健全域では停電することが
無く、内側の領域でも、短時間事故点切り離し処理がで
きる。
【0045】なお、本実施例において、常開点に設置し
た柱上保護装置RY2が非事故点側の柱上保護装置のリ
レー機能を鎖錠したが、再閉路処置が終了した時点で解
除する。
【0046】以上、本発明の一実施例について説明した
が、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、
次のようにしてもよい。
【0047】前述の実施例では、事故検出後に常開点を
投入する際、投入確認後に当該開閉器を開放したが、協
調時間に余裕を持たせるために、投入指令送信後、開閉
器の投入応動時間を待って当該開閉器を開放してもよい
。すなわち、当該開閉器開放後は、事故点側が停電した
時点で再閉路機能を実行するので、万一、常開点が投入
しない場合でも事故点切離しは可能である。
【0048】また、常開点開閉器を投入後、非事故点側
の柱上保護装置のリレー機能を鎖錠するが、鎖錠しなく
ても、当該リレー部との時限協調を図ることで本発明の
目的は達成し得る。但し、地絡事故は回復性の場合が多
いため、開閉器の開放に及ぶ時間を長くした方が良いこ
と、および、協調時間の整定が有利になることを配慮し
、先の実施例を説明した。
【0049】また、先の実施例では、各配電線に1台ず
つの柱上保護装置を設けることで説明したが、リレー動
作時間の協調が図れる範囲で複数台の保護装置を設ける
方が、より保護分割が可能となり、効果が大きいことは
論ずるまでもない。また、配電線引出口の保護リレーと
の協調にのみ重点をおき、柱上保護装置間の協調が不十
分であったとしても問題がない。但し、この場合には、
柱上保護装置に時限順送機能を持たせておく必要がある
。該機能は既設の装置を利用しても良いし、新たに追加
しても良い。
【0050】なお、一線地絡事故から二線地絡事故に移
行することも配慮し、開閉器の遮断能力に応じ、過電流
検出リレーにより、当該開閉器の開放操作をロックする
。この場合には、配電線引出口の保護リレー動作により
、遮断器FCBが開放され現行と同様である。
【0051】
【発明の効果】本発明によれば、柱上保護装置を設けた
区間毎の配電線保護が可能となり、事故区間の電源側が
無停電になるという多大な効果があると共に、回復性の
地絡事故に対し、事故発生から停電区間発生までの時間
を従来より長くすることが出来るので、不要な停電が減
るという効果もある。
【0052】また、本発明によるシステムは現行設備を
そのまま使用出来るという利点があり、設備投資が少な
く、効果が大きいという特長がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を説明するための配電系統図
と機器の配置構成を示すブロック図。
【図2】本発明の実施例において用いることができる柱
上保護装置の一例の構成を示すブロック図。
【図3】本発明の配電線地絡保護システムによる事故時
の給電状況を時系列的に示す説明図。
【図4】従来技術による事故時の給電状況を時系列的に
示す説明図。
【図5】上記実施例の事故検出を行った保護装置の動作
を示すフローチャート。
【符号の説明】
1…配電用トランス、2…配電母線、3,4…配電線、
21…操作部、22…通信部、23…論理演算部、PD
…零相電圧検出用分圧器、ZCT…零相電流変成器、C
T…電流変成器、DM…区分開閉器、RY…保護装置(
事故検出リレー)。

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】配電線に複数の区分開閉器を分散配置する
    とともに、他の配電線との連係用開閉器を設けた配電系
    統において、分散配置された区分開閉器の1または2以
    上および連係用開閉器に、地絡事故検出機能および開閉
    器を開閉制御する機能を有する保護装置を設け、該保護
    装置は、事故を検出すると起動されて開閉器の開放タイ
    ミングを設定する事故検出タイマと、少なくとも分散配
    置されている開閉器の保護装置連係用開閉器の保護装置
    との相互間で通信を行うための通信手段とを備え、上記
    事故検出タイマは、配電線引出口リレーの動作時間より
    短く、電源側から遠ざかる保護装置に収容されるものほ
    ど、動作時間が短くなるように整定され、かつ、少なく
    とも分散配置されている区分開閉器の保護装置には、事
    故検出後、事故検出タイマの動作時間経過後に、連係用
    開閉器に対する投入指令を上記通信手段を介して送信し
    、その後、自区分開閉器を開放させる制御手段とを有す
    ることを特徴とする配電線地絡保護システム。
  2. 【請求項2】請求項1において、連係用開閉器の保護装
    置は、その事故検出タイマの動作時間が、他の保護装置
    に設けられる事故検出タイマの動作時間より短く設定さ
    れ、かつ、他の保護装置からの投入指令を受信した場合
    には、連係用開閉器を投入後、前記投入指令受信方向の
    事故を検出する手段を有することを特徴とする配電線地
    絡保護システム。
  3. 【請求項3】請求項1において、保護装置は、予め設定
    した開閉器の遮断能力を越えた短絡電流を検出した場合
    、当該保護装置の動作を直ちに停止する機能を備える、
    配電線地絡保護システム。
  4. 【請求項4】請求項1において、区分開閉器の事故検出
    タイマと、連係用開閉器の事故検出タイマは、「先に開
    放する区分開閉器の動作時間」+「連係用開閉器の動作
    時間」 <  配電線引出口リレーの動作時間 となるように、それぞれの動作時間が整定される、配電
    線地絡保護システム。
  5. 【請求項5】配電線に複数の開閉器を分散配置するとと
    もに、他の配電線との連係用開閉器を設け、分散配置さ
    れた開閉器の1または2以上および連係用開閉器に、地
    絡事故検出機能および開閉器を開閉制御する機能とを有
    する保護装置を設けた配電線地絡保護システムにおいて
    、地絡事故が発生したとき、事故点の上流側の保護装置
    によりこれを検出し、上流側で事故点に最も近い保護装
    置が、連係用開閉器の保護装置にたいして該連係用開閉
    器の投入を指示し、該開閉器の投入後、自区分の開閉器
    を開放することを特徴とする配電線地絡保護システムの
    運用方法。
  6. 【請求項6】請求項5において、上流側で事故点に最も
    近い保護装置が、事故検出後、自区分の開閉器を開放す
    る間での時間を、配電線引出口に設けられている配電線
    引出口リレーの動作時間より短い時間に整定しておく、
    配電線地絡保護システムの運用方法。
  7. 【請求項7】請求項6において、常開点に設けた保護装
    置が他の保護装置からの投入指令を受信した場合には、
    当該投入指令受信方向の反対側配電線(連系となる配電
    線)に設置した保護装置に対し、保護装置の動作を鎖錠
    する信号を出力すると共に、予め整定した配電線引出口
    リレーとの協調時間で、前記投入指令受信方向の事故を
    検出することを特徴とする配電線地絡保護システムの運
    用方法。
  8. 【請求項8】請求項5において、自区分開閉器を開放し
    た保護装置は、事故検出側の電圧を監視し、所定時間内
    に事故検出側が停電となった場合には、停電区間の開閉
    器が開放する時間以上を待って、自区分開閉器を再閉路
    することを特徴とする配電線地絡保護システムの運用方
    法。
  9. 【請求項9】請求項8において、保護装置が開閉器を再
    閉路させた後、予め整定した時間(当該開閉器以降が常
    開点まで課電するに要する時限順送時間)内に再度事故
    を検出した場合には、開閉器を開放し、所定時間内に再
    閉路する事を特徴とする配電線地絡保護システムの運用
    方法。
  10. 【請求項10】請求項5において、投入指令により開閉
    器を投入した連係用開閉器の保護装置は、事故検出後開
    閉器を開放し、開閉器が無電圧開放する時間を待って再
    閉路することを特徴とする配電線地絡保護システムの運
    用方法。
  11. 【請求項11】請求項5において、常開点用保護装置は
    両端電圧が健全である時のみ、他保護装置からの投入指
    令を受付けるを特徴とする配電線地絡保護システムの運
    用方法。
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