JPH04330345A - 内燃機関の燃料噴射制御装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は内燃機関の燃料噴射制
御装置に係り、特に加速時の燃料噴射量の増加させる際
に、加速判断時のスロットル開度により加速時増量燃料
量を補正制御する内燃機関の燃料噴射制御装置に関する
。

【０００２】

【従来の技術】車両に搭載した内燃機関は、例えば車両
の車速たるエンジン回転数及び機関負荷の変動がきわめ
て大きく、この両変動要素あるいはその他の変動要素を
組み合わせた各種の運転状態において、低い燃料消費量
・少ない有害排ガス値等が要求される。

【０００３】ところで、内燃機関の加速時増量燃料量制
御においては、車両が加速中であるか否かをスロットル
開度の変化率や吸入空気量の変化率等の各変化率によっ
て判断し、加速時には燃料噴射弁から噴射される燃料噴
射量を一定量だけ増加させるべく制御し、息つき等の不
具合を解消している。

【０００４】つまり、図３に示す如く、前記内燃機関の
駆動時に制御部内の制御用プログラムをスタート（２０
０）させ、スロットル開度の変化率Ａと予め設定される
一定値Ｂとを比較判断（２０２）し、この判断（２０２
）がＮＯ、つまりＡ＜Ｂの場合には、判断（２０２）が
ＹＥＳになるまでこの判断（２０２）を繰り返し行う。

【０００５】また、判断（２０２）がＹＥＳ、つまりＡ
≧Ｂの場合には、通常時の燃料噴射量Ｃに加速時の燃料
増量分αを加算（２０４）し、燃料噴射弁から噴射され
る燃料噴射量を一定量だけ増加させている。

【０００６】更に、加速時増量燃料量制御の際に、冷却
水温度やエンジン回転数によって増量補正が施されてい
る。

【０００７】更にまた、内燃機関の燃料噴射制御装置と
して、特開昭６３−３１４３３４号公報に開示されるも
のがある。この公報に開示される内燃機関の電子制御燃
料噴射装置は、機関の定常運転時の燃料量を設定する燃
料量設定手段と、機関の負荷変化率を検出する負荷変化
率手段と、負荷変化率に合致する加速時増量燃料量を設
定する加速時増量燃料量設定手段と、吸気絞弁開度を検
出する開度検出手段と、吸気絞弁開度、例えば吸気絞弁
開度の変化率に応じて加速時増量燃料量を補正する補正
手段とを設け、吸気絞弁開度以外にも冷却水温度や機関
の回転速度の各信号を入力するとともに、これらの信号
に基づいて加速時増量燃料量をアナログ的に制御してい
る。

【０００８】

【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の内燃
機関の燃料噴射制御装置においては、車両の加速判断を
行う際に、スロットルバルブのスロットル開度の変化率
あるいは吸入空気量の変化率を利用している。

【０００９】この結果、加速時増量燃料量はスロットル
開度の変化率にて決定され、スロットル開度には全く無
関係となっており、例えばスロットル開度が小なる場合
には、空燃比がオーバリッチ状態となる惧れがあるとと
もに、スロットル開度が大なる場合には、空燃比がリー
ン状態となって運転性が悪化する惧れがあり、スロット
ル開度に応じた加速時増量燃料量を果たすことができず
、適正な空燃比を得ることができないという不都合があ
る。

【００１０】

【課題を解決するための手段】そこで、この発明は、上
述不都合を除去するために、機関運転状態によって加速
時を検出した際に燃料噴射弁からの燃料噴射量を一定量
だけ増加させるべく制御する内燃機関の燃料噴射制御装
置において、スロットルバルブのスロットル開度を検出
するスロットルセンサを設け、このスロットルセンサか
らの検出信号を入力し加速時となった際には加速判断時
のスロットル開度により前記燃料噴射弁の加速時増量燃
料量を補正制御する制御部を設けたことを特徴とする。

【００１１】

【作用】上述の如く発明したことにより、加速時となっ
た際には、制御部に入力される加速判断時のスロットル
センサからのスロットル開度により燃料噴射弁の加速時
増量燃料量を補正制御し、スロットル開度が小なる場合
のオーバリッチ状態を防止するとともに、スロットル開
度が大なる場合のリーン状態を防止し、スロットル開度
に応じた加速時増量燃料量制御を果たして適正な空燃比
を確保している。

【００１２】

【実施例】以下図面に基づいてこの発明の実施例を詳細
に説明する。

【００１３】図１、図２はこの発明の実施例を示すもの
である。図２において、２は内燃機関、４は吸気通路、
６は排気通路である。

【００１４】第１吸気通路４−１の上流側にエアクリー
ナ８とエアフローメータ１０とが設けられ、第１吸気通
路４−１の下流側は、図示しない吸気絞り弁を備えたス
ロットルボディ１２に形成した第２吸気通路４−２に連
通している。このスロットルボディ１２の第２吸気通路
４−２は、吸気マニホルド１４に形成した第３吸気通路
４−３に連通している。この第３吸気通路４−３下流端
は、吸気弁１６を介して前記内燃機関２の燃焼室１８に
連通している。

【００１５】燃焼室１８には、図示しない点火プラグが
設けられ、排気弁２０を介して前記排気通路６の上流側
に連通している。

【００１６】前記吸気マニホルド１４には、前記燃焼室
１８方向に指向させて燃料噴射弁２２が装着されている
。燃料噴射弁２２には、燃料供給管２４に導かれて燃料
タンク２６の燃料が圧送される。前記燃料供給管２４の
途中には、燃料の圧力を調整する燃料圧力調整器２８が
介設されている。前記燃料噴射弁２２には、燃料ポンプ
３０の駆動により燃料供給管２４に導かれて燃料タンク
２６内の燃料が圧送され、燃料供給管２４の途中に燃料
フィルタ３２が介設されている。

【００１７】また、燃料供給管２４の途中に一端側が連
通し他端側が前記燃料タンク２６の燃料中に開口する圧
力調整用通路３４を設けている。この圧力調整用通路３
４には、前記燃料圧力調整器２８が接続されている。

【００１８】また、図示しない点火プラグは、イグニシ
ョンコイル３６により発生された高電圧をディストリビ
ュータ３８により分配供給され、飛火される。

【００１９】前記燃料噴射弁２２とイグニションコイル
３６とは、制御部（ＥＣＭ）４０に夫々接続されている
。なお、イグニションコイル３６は、パワーユニット４
２を介して制御部４０に接続されている。

【００２０】この制御部４０には、吸入空気量を検出す
るエアフローメータ１０、冷却水通路４４内の冷却水温
度を検出する水温センサ４６、図示しない吸気絞り弁の
開度状態を検出するスロットルセンサ４８、排気通路６
に設けた排気ガス中の酸素濃度を検出するＯ２　センサ
５０、クランク角を検出するクランク角センサ５２等の
各種センサや機器類が接続されている。

【００２１】また、前記制御部４０は、機関運転状態に
よって加速時を検出した際に前記燃料噴射弁２２からの
燃料噴射量を一定量だけ増加させるべく制御するととも
に、前記スロットルセンサ４８からの検出信号を入力し
加速時となった際に加速判断時のスロットル開度により
前記燃料噴射弁２２の加速時増量燃料量を補正制御する
構成を有する。

【００２２】詳述すれば、前記制御部４０によりスロッ
トルセンサ４８からの検出信号を入力してスロットル開
度の変化率Ａが一定値Ｂ以上の場合に加速時と判断する
とともに、前記制御部４０内にスロットル開度Ｄを、例
えば３分割すべく２個の一定値Ｅ、Ｆを設定し、加速判
断時のスロットル開度Ｄにより通常時の燃料噴射量Ｃに
加算される加速時の燃料増量分たる加速時増量燃料量を
補正制御するものである。

【００２３】つまり、前記制御部４０は、加速判断時の
加速時増量燃料量をＸとした際に、加速増量実施中のス
ロットル開度が一定値Ｅ、例えば１０ｄｅｇ以下であっ
た場合は、加速時増量燃料量Ｘに補正係数０．５を乗じ
て加速時増量燃料量をＸ／２とし、またスロットル開度
が一定値Ｅたる１０ｄｅｇを越え且つ一定値Ｆ、例えば
６０ｄｅｇ未満の場合には、加速時増量燃料量Ｘに補正
係数１を乗じて加速時増量燃料量をＸとするとともに、
スロットル開度が一定値Ｆたる６０ｄｅｇ以上の場合に
は、加速時増量燃料量Ｘに補正係数１．５を乗じて加速
時増量燃料量を１．５Ｘとすべく制御する。

【００２４】次に、前記内燃機関２の燃料噴射制御用フ
ローチャートに沿って作用を説明する。

【００２５】前記内燃機関２の駆動時に制御部４０内の
制御用プログラムをスタート（１００）させ、スロット
ル開度の変化率Ａと予め設定される一定値Ｂとを比較判
断（１０２）し、この判断（１０２）がＮＯ、つまりＡ
＜Ｂの場合には、判断（１０２）がＹＥＳになるまでこ
の判断（１０２）を繰り返し行う。

【００２６】また、判断（１０２）がＹＥＳ、つまりＡ
≧Ｂの場合には、前記スロットルセンサ４８からの検出
信号によるスロットル開度Ｄが一定値Ｅ以下であるか否
かを判断（１０４）し、この判断（１０４）がＮＯの場
合には、スロットル開度Ｄが一定値Ｅを越え且つ一定値
Ｆ未満であるか否かの判断（１０６）を行うとともに、
判断（１０４）がＹＥＳの場合には、通常時の燃料噴射
量Ｃの加速時の燃料増量分α１を加算し（１０８）、加
速時増量燃料量を算出する。

【００２７】更に、スロットル開度Ｄが一定値Ｅを越え
且つ一定値Ｆ未満であるか否かの判断（１０６）がＹＥ
Ｓの場合には、通常時の燃料噴射量Ｃの加速時の燃料増
量分α２を加算し（１１０）、加速時増量燃料量を算出
するとともに、判断（１０６）がＮＯ、つまりスロット
ル開度Ｄが一定値Ｆ以上の場合には、通常時の燃料噴射
量Ｃの加速時の燃料増量分α３を加算し（１１２）、加
速時増量燃料量を算出する。

【００２８】これにより、加速時となった際には、前記
制御部４０に入力される加速判断時のスロットルセンサ
４８からのスロットル開度により燃料噴射弁の加速時増
量燃料量を補正制御することができ、スロットル開度が
小なる場合に生ずるオーバリッチ状態を確実に防止し得
るとともに、スロットル開度が大なる場合に生ずるリー
ン状態をも確実に防止することができ、スロットル開度
に応じた加速時増量燃料量制御を行い得て、適正な空燃
比を確保することができ、運転性を向上し得るものであ
る。

【００２９】また、前記制御部４０内のプログラムの変
更のみで対処し得ることにより、構成が複雑とならず、
製作が容易で、コストを低廉に維持し得て、経済的に有
利である。

【００３０】

【発明の効果】以上詳細に説明した如くこの発明によれ
ば、内燃機関の燃料噴射制御装置にスロットルバルブの
スロットル開度を検出するスロットルセンサを設け、ス
ロットルセンサからの検出信号を入力し加速時となった
際には加速判断時のスロットル開度により燃料噴射弁の
加速時増量燃料量を補正制御する制御部を設けたので、
加速時となった際に制御部に入力される加速判断時のス
ロットルセンサからのスロットル開度により燃料噴射弁
の加速時増量燃料量を補正制御し、スロットル開度が小
なる場合のオーバリッチ状態を防止し得るするとともに
、スロットル開度が大なる場合のリーン状態を防止し得
て、スロットル開度に応じた加速時増量燃料量制御を果
たすことができ、適正な空燃比を確保することができ、
運転性を向上し得る。また、前記制御部内のプログラム
の変更のみで対処し得ることにより、構成が複雑となら
ず、製作が容易で、コストを低廉に維持し得て、経済的
に有利である。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の実施例を示す内燃機関の燃料噴射制
御用フローチャートである。

【図２】内燃機関の燃料噴射制御装置の構成図である。

【図３】この発明の従来の技術を示す内燃機関の燃料噴
射制御装置の制御用フローチャートである。

【符号の説明】

２　　内燃機関 ４　　吸気通路 ４−１　　第１吸気通路 ４−２　　第２吸気通路 ４−３　　第３吸気通路 ６　　排気通路 ８　　エアクリーナ １２　　スロットルボディ １４　　吸気マニホルド ２２　　燃料噴射弁 ２４　　燃料供給管 ２６　　燃料タンク ２８　　燃料圧力調整器 ３０　　燃料ポンプ ３４　　圧力調整用通路 ３８　　ディストリビュータ ４０　　制御部 ４２　　パワーユニット ４４　　冷却水通路 ４６　　水温センサ ４８　　スロットルセンサ ５０　　Ｏ２　センサ ５２　　クランク角センサ

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　機関運転状態によって加速時を検出し
   た際に燃料噴射弁からの燃料噴射量を一定量だけ増加さ
   せるべく制御する内燃機関の燃料噴射制御装置において
   、スロットルバルブのスロットル開度を検出するスロッ
   トルセンサを設け、このスロットルセンサからの検出信
   号を入力し加速時となった際には加速判断時のスロット
   ル開度により前記燃料噴射弁の加速時増量燃料量を補正
   制御する制御部を設けたことを特徴とする内燃機関の燃
   料噴射制御装置。