JPH0433011Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ この考案は壁面その他の平面な箇所に随意に取
付けられ、また、従来どおり紐で取付けることも
でき、さらに天井等から吊下するときは絵、ポス
ター等の展示物を両面に装着することのできる額
縁に関するものである。

［従来技術と解決すべき課題］ 今日、ポスタ、リトグラフイー、完成したジグ
ソーパズル等を飾るための額縁は通常フレームと
呼ばれ、枠の部分は押出し成形によるアルミ材が
多く使用されている。枠の内側には台紙とこの上
に貼付したポスタ等の端縁を嵌合するための溝が
長手方向に形成されている。そして、枠の表面は
装飾性を考えて傾斜面となつている。また、縦横
の枠相互は、裏面の角の接合部を直角アングルで
締結することによつてなされている。

そして、このようないわゆるフレームの壁面等
への取付けは紐でつりさげる方法が一般に行なわ
れている。

したがつて、コンクリート壁や、近頃多く見ら
れるレンガタイル壁等、釘打ち、ネジ止めの困難
壁面への取付けは非常に難しい作業が要求される
ことになる。また釘打ち、ネジ止めが容易な場合
でも壁面を損傷する結果を招来する。

一方上述のようなフレームはシヨーウインド
ウ、ブテイツクの店内のインテリアとして使用さ
れることも多い。すなわち、天井等から２本の糸
で吊下してフアツシヨナブルな写真その他を飾る
のである。しかしながら、従来のフレームでは裏
面の台紙が見えてしまつて折角のしやれたインテ
リア感覚を損なうことになりかねない。このよう
に、裏面が露出することを嫌つて裏面の台紙部分
に写真、ポスター等を貼付してもフレーム自体が
そのような構造になつていないため、返つて不細
工なことになつてしまう。

［課題を解決するための手段］ この考案は上述の課題を解決するためになされ
たもので、枠体と台紙とからなる額縁において、 前記枠体を垂直部と、これから内方に突出する
水平部と、垂直部の一端から内方水平部側に傾斜
突出する第１斜面部と、垂直部の他端から内方水
平部側に傾斜突出する第２斜面部とで構成し、前
記斜面部のいずれか一方または双方の表面に吸着
具の装着溝を形成するとともに、枠体相互を連結
するコーナー板を側板とこの側板の角部内側に設
けた補強板とで構成してある。

［作用］ この考案に係る額縁は、裏表両面が使え、裏表
いずれか一方を使用するときは枠体に装着した吸
着具によつて壁面等の平坦部分に着脱自在に架設
することもでき、従来どおり紐によつて場合吊下
することも可能である。また、空間に吊下して飾
る場合も額縁の両面を体裁良く使用することがで
きる。

［考案の実施例］ 図面に基ずいてこの考案の実施例を説明する。

第１図ないし第６図はこの考案の１実施例を示
す図である。

図において１は長方形状の額縁、２は枠体、３
は台板である。枠体２は、四隅の直角部を後述の
コーナー板４によつて連結されて長方形状を形成
するようになつており、第２図に示すように、垂
直部２ａ、この垂直部２ａのほぼ中央から内側方
向に突出する水平部２ｂ、さらに垂直部２ａの一
端から内側水平部２ｂ方向へ突出する第１斜面部
２ｃ、また、垂直部２ａの他端と水平部２ｂの先
端との間に架設される第２斜面部２ｄとから構成
されアルミ材の押出成形によつて一体に形成され
ている。そして第２斜面部２ｄの長手方向には吸
着具のための装着溝２ｅが形成され、水平部２ｄ
と第１斜面部２ｃとの間に形成されることになる
溝２ｆには、樹脂製の台板３が挿入されるように
なつている。第３図は、前述のコーナー板４を示
す斜視図で直角状のアングルである側板５と直角
部に設けられた補強板６からなつている。このコ
ーナー板４は、第４図に示すように、額縁１の直
角部において隣接する枠体２相互を連結するため
溝２ｆ内でネジ止めされる。

第５図は、吸盤状の吸着具７を装着溝２ｄに取
付けた状態を示す斜視図である。このようにし
て、額縁１を壁面等に掛ける場合には額縁１は、
その片面のみを利用することになる。

第６図は額縁１をシヨーウインドウその他所定
の空間に吊下して利用する場合を示す斜視図であ
る。この場合には、額縁１の両面の使用が主とな
るが、片面のみを使用しても、いずれの面も表の
面としての体裁を整えてあるから、使用目的に調
和する。

［考案の効果］ この考案は、以上述べた構成作用により、平面
箇所に自在に取付けることが出来、しかも必要に
応じて両面を使用することのできる額縁を実現す
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は額縁の斜視図、第２図は枠体の断面
図、第３図はコーナー板の斜視図、第４図は枠体
の連結部分の１部切欠平面図、第５図は吸着具を
装着溝に取付けた状態を示す斜視図、第６図は額
縁を吊下してその両面を使用する場合を示す斜視
図である。 図において、１……額縁、２……枠体、２ａ…
…垂直部、２ｂ……水平部、２ｃ……第１斜面
部、２ｄ……第２斜面部、２ｅ……装着溝、２ｆ
……溝、３……台板。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 方形状にコーナー板で連結される枠体と、この
   枠体の内側縁に形成した溝に嵌合される台板とか
   らなり、前記枠体を垂直部と、これから内方に突
   出する水平部と、垂直部の一端から内方水平部側
   に傾斜突出する第１斜面部と、垂直部の他端から
   内方水平部側に傾斜突出する第２斜面部とで構成
   し、前記斜面部のいずれか一方または双方の表面
   に吸着具の装着溝を形成するとともに前記コーナ
   ー板は側板とこの側板の角部内側に設けた補強板
   とで構成したことを特徴とする額縁。